ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせした結果がまた特別編……最近特別編ばかり投稿してますが、少しずつ本編も執筆しています。あと映画編も。

頭空っぽにしてギャグ真面目シリアス自由に書ける特別編はやっぱり書きやすいですね。本作の都合上登場キャラが多いからそこは難しいですが。


それではどうぞ。


特別編・サーヴァント歓迎会!その1〜彼らは真なる魔境を知る〜

 マーリンを放ったらかしてウルティメイ島へと向かった一行。レジェンドは片腕に引っ付いているプーリンを剥がそうとせずにそのままにしており、もう片手はちゃっかりアルトリアが占拠。

 というのも、プーリンがちゃんとした倫理観を持っていたり、まさかの中身がガチ清純乙女(悪戯はするが)でマーリンと言い争いしたから、変なことしなければそう何から何まで制限する必要はないだろうという結論に達したからだ。

 実際、彼女もレジェンドに本気で嫌われるような真似はする気も考える気も無いらしい。

 

 モルガンはハベトロットと手を繋いでおり、身長の高い彼女が非常に小柄なハベトロットに腕の高さや歩幅を合わせて歩くのは苦ではないかと思われたが……。

 

 

「モルガン、辛くなーい?」

 

「大丈夫ですよ、ハベトロット」

 

 

 二人とも笑顔で尊い……とバーヴァン・シーや沙耶はほっこりしていた。空気の読める養女姉妹。

 

 他の面々の一部を見てみよう。早速交流が始まっている。

 

 

 

 

「まずはウルトラ騎空団そのものに馴染んでもらうって聞いてるけど……」

 

「ええ、まずはそこから……なんだけど。貴方の場合、ソーナやレヴィアタン様が腰を抜かしそうで……私の家族もそうね」

 

「じゃあ人間の姿になっておこうか?……ほら、こんな感じで」

 

「うん、全くソロモンらしからぬチキンドクターって感じ。それならイケるわ!」

 

「それ褒めてる!?違うよね絶対!!」

 

 

 

 

 

「人工太陽、プラズマスパーク……冥界にも小さいのでいいから欲しいのだわ」

 

「叶うかは確約出来ないけど、レジェンドに頼んでみようか?悪用するわけじゃないし、小型ならディファレーター光線の影響も無いだろうから」

 

「いいの!?その時は私も一緒に頭を下げるから!それが当然の礼儀だし、その……不出来な妹のしでかしもあるし……」

 

「俺が一回目呼んだのってそんなに駄女神だったんだ……あ!そうだ、ウルトラタワーっていうのもあってさ。中には――」

 

 

 

 

 

「ノッブあんまり調子にのってヘマしないで下さいよー?マスターの師匠の人ってサーヴァント瞬殺出来るヤベーやつみたいですし」

 

「それはお主じゃろう?バッサリ斬るつもりがいつの間にか斬られてましたぐわー!じゃカッコつかんからのー」

 

「私の師匠である卯ノ花先生もそういうレベルですわよ?」

 

「「……え?」」

 

「むしろ本気で怒らせたらヤバいのは卯ノ花先生だな。師範は普通に怒りが分かりやすいからいいが、卯ノ花先生は笑顔の圧がとんでもない」

 

「ノッブのバカー!大うつけー!マスターとの胸囲の格差社会ー!!」

 

「何じゃと沖田ァ!似たような顔が沢山おる平凡顔のくせにー!それに胸囲の格差社会は是非も無いでしょー!!」

 

 

 

 

 

「ったく喧しいったらありゃしねえな」

 

「あはは……まあ、これが僕達の日常で……クー・フーリンさん、ハンティングは得意ですよね?」

 

「おお、生前は仲間達と大地を駆け回って狩りをしまくったもんだ……おい、まさか」

 

「実は僕達『ハンターズギルド』に参加してて、プラズマ怪獣っていう超大型の獲物をハンティングしてるんですよ。正確にはその怪獣のプラズマソウルを獲ってるんですが……今度、御一緒にどうですか?」

 

「いいねえ、超大物!どんなやつだ!?」

 

「身長100m前後は最低ライン、もっと大型だとその数倍はありますよ」

 

「ますます気に入った!狩りもやれる、報酬も手に入る、おまけに上手くいけば飯も手に入るとくりゃあやらない理由はねーな!そうと決まりゃ、体慣らしとかねえと!後でちょいと付き合ってくれや、マスター!」

 

 

 

 

 

「……白野、これが今回呼ばれたメンツ……やっぱりこのコヤンスカヤは別人か。いや人じゃないが。何?ロムルス・クィヌルスと聞いてからネロが?コレばっかりはギャスパーやロムルス自身の意見を尊重するからな。あとカールに言っといてくれ、こっちの女性陣に手を出すと確実にチートラマン軍団が報復に向かうから絶対やめろと」

 

「あのローマさんがどうしたんですか?」

 

「スレッタ……せめてロムルス王と言いなさい。あの方は本気で凄い英雄なのよ」

 

「ローマ出身の奴が知り合いにいてな、ロムルスの名を聞いた瞬間に自分が統治してるエリアを見せたいと上に直訴してきたらしい。納得だがな……って光の、マジで霊基再臨とやらしたのか」

 

「勿論、正式にご契約頂いたわけですから。お約束の特別サービス、バージョンアップ・コヤンスカヤ(光)!どうです?このもふもふ具合、スパイより優雅に見えるこの衣装!当然ですが以前の姿にも戻れるので、マスターのお好みに合わせて差し上げますわよ♪」

 

「「「「「もふもふ……」」」」」

 

「ちょっと!?これはマスター専用の……お、重いですわ……!」

 

「そりゃ一気に5人に引っ付かれりゃサーヴァントでも重いだろうよ」

 

 

 

 

 何だかんだ言いつつ、己のサーヴァントと仲良くなれそうで何より。あとは合わせていない騎空団のメンバーと何事もなければ良いのだが。

 とはいえ、一度や二度ぶつからないと分からないこともあるだろうと、レジェンドは多少の揉め事程度なら許容することにした。

 

 一先ず、ウルトラ騎空団用宿泊施設各種と空間を繋げておいたレジェンド一家別荘へと歩を進める一行。そして、そこでは早速ウルトラ騎空団の洗礼が待ち受けているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……こう、かな?」

 

「違う。ここを、こうやってこう」

 

「ディアンサさん、皆さんも頑張ってください!ゼットさんが帰ってきたら御指導お願いしましょう!」

 

「ル……ルリアやオーフィスちゃん、沙耶さんってこんなハードなレッスンしてたんだ……」

 

「まだ初歩の初歩」

 

 

 第一弾はルリアとオーフィスがディアンサらティクニウトリ・ショロトルのメンバーに『るりふぃすさやぴー』の新作ダンスを教えている真っ最中に遭遇。当然、これにはソロモン大歓喜で即反応。

 

 

「生レッスンならぬ生指導!?しかもルリアちゃんもオーフィスちゃんも私服姿!相手は友人?後輩?まあいいか!貴重な瞬間をありがとうー!!」

 

「どんだけ嬉しいんだよアンタ!?」

 

「何か今レジェンド様をあそこに投げ込んだら暫く解放されない気がするわ。でも仕方がないわね、レジェンド様(プーリン・キャストリア付)をエサに突破するわよ!」

 

「オイ待てコラァ!誰がエサだ!脱げ☆プリィ!!」

 

「私達のサーヴァントの紹介の為に逝って頂戴!!」

 

 

 逝くの字が間違い……じゃない気もするが、ドンッとプーリンとアルトリアをくっつけたままレジェンドはルリアやオーフィスらの近くまで押されてしまう。

 

 

「あ、レジェ……ああーっ!また新しい女の人くっついてます!ずるいですー!」

 

「正面がガラ空き。とおー」

 

「ちょ、ま……!両腕塞がってて受け止められないっつーの!」

 

「団長さん!おかえりなさい!とりあえずその二人について聞きたいんだけど……」

 

「一人は見たことあるような、無いような……」

 

「ぽ〜……あれじゃない?大食いの魔術師の」

 

「何で私そっちで覚えられてるんですか!?今はアルトリア・アヴァロンの姿ですが、せめてキャスターと言ってください!名実共にレジェンドのパートナー!アルトリア・キャスターと!」

 

「アルトリア、こういうときは必死すぎると逆に引かれるんだ。敢えてスルーしたりして先輩の余裕を見せつけないと」

 

 

 焦るでもなく、落ち着いてレジェンドの腕にギュッとより強く抱き着くプーリンに女性陣衝撃。先輩後輩でいえばプーリンが最も新参者なのだが。

 

 そんなレジェンドやプーリン達を尻目に、リアス達は悠々と奥へと進むのだった。

 

 

「いいのかな……放っておいて」

 

「ソロモン、彼の犠牲を無駄にしてはいけません。私達はご飯に向かって進み続けなければならないのです!」

 

「結局メシじゃねえか!……まあ、あのぴかぴかなら自分で何とかするだろうけどよ」

 

「ああ、主よ……貴方を助けられぬ私をお許し下さい。代わりに立派に姉としての役目を果たします……!」

 

「そこは聖女じゃろ!?何で姉!?いやいやそーかそーいうことかー!そのぷるんぷるんした胸で聖女は無理じゃのう!畜生め!」

 

「ノッブより全然大きいですもんねー!あ、沖田さんは十分な大きさあるから平気ですー!」

 

「千切るぞ沖田ァァァ!!」

 

「何をですかノッブゥゥゥ!!」

 

 

 ぐだぐだな二人で〆られたが、ぶっちゃけウルトラ騎空団に染まり始める前兆は全員にある。

 

 

「き……緊張してきたのだわ……」

 

「大丈夫だって。皆割と気さくだし」

 

「でもタイガ先輩はエレちーさんを守っといた方がよござんすよ」

 

「何でだ?」

 

「ジータちゃん」

 

「……あ」

 

 

 ゼットの発言でタイガは気づいてしまった。あのアグレッシブ美少女騎空士はタイガにゾッコンだ。エレシュキガルの方はまだ芽が出そうな気がしないでもない程度だが、ジータの方はまず確定。

 対してゼットの方はステラにせよアーニャにせよ、性格的にポジティブに受け止めそうなのでガレスが加わろうと気にしないはず。ついでにそのガレスも天然わんこ系。

 

 

「さて、パーティーとは即ち大勢の人々がいる場所。そこに向かうということは他者への衛生面での気遣いも重要です。自分一人でもしっかり注意することで、他者への菌の感染等を未然に防ぐことが出来ます。親しき仲にも礼儀あり、仲間の健康を害するようなことをしてはいけません。いいですね?」

 

「「「「「はーい!ナイチンゲール先生!」」」」」

 

 

 返事をする素直組の後ろではロムルスがうむうむと優しい笑顔で見守っている。

 

 

「やはり、ローマを保つのはローマ(健康管理)である」

 

「御理解頂けて何よりです、神祖ロムルス。御身もご自愛下さい」

 

「うむ。私もまたローマせねばなるまい」

 

 

 

 

 ――ある場所の赤セイバー――

 

 

「頼む!頼む奏者!あのレイオニクスに連絡して神祖ロムルスがここに来られるよう便宜を図ってくれ!いつかはと夢見たそれが手の届く位置まで来たのだ!余のローマ領域を是非神祖にぃぃぃぃぃ!!」

 

 

 ――後日、勇治に頭を下げられギャスパーやロムルス本人から許可が出たことでレジェンドに一時的にあちらへ送られたロムルスによって、彼女のローマ領域にロムルスお手性のテルマエが制作されました。無論素手で。

 

 

「「「「「ローマすげえ!?」」」」」

 

「このローマが、さらなる飛躍を遂げることを信じて我がローマを贈る」

 

「おお……!神祖ロムルスの手によって余のローマがますますローマになってローマではないか!」

 

 

 ローマが何なのかはもはや分かる人物が殆どいない。とりあえずローマは偉大である、とだけ覚えておこう。

 

 

 

 

 何やらローマがローマしたことで閑話休題状態だったが、レジェンド(&プーリン&キャストリア)を犠牲に奥に進んだオカ研+αが次に会ったのは――

 

 

「「おおおおお……!」」

 

 

 明鏡止水(ハイパーモード)なゲンと狛治。どちらもゴッドガンダム、ガンダムゴッドマスターという超性能MFを駆るガンダムファイターだ。しかも前者はウルトラマンレオ。

 もうパッと見でサーヴァントを一撃粉砕しそうな二人に早くも戦慄するサーヴァント達。ジャックなどカナエの背後に隠れてギュッと裾を握っているほどに。

 

 

「「「「「何あのヤベーやつら!?」」」」」

 

「片方は俺の師匠だぜ」

 

「師匠!?イッセーの師匠ですか!?」

 

「貴方のお師匠様はサーヴァント!?」

 

「いや、違うけど……って先輩ィィィィィ!?」

 

 

 一誠が発見したのは犬神家の一族なレイトの姿。おそらく修行中、ゲンにやられたものだろう。

 

 

「ゼロ隊長ォォォォォ!?」

 

「まさか、一人でレオに挑んだのか!?」

 

「隊長無茶しすぎだろ!?」

 

「ゼロ師匠の意志は俺が継ぎます!行きますよレオ大師匠ォォォォォ!!」

 

「「「ゼット!やめろおおおおおっ!!」」」

 

「イヤアッ!!」

 

「ごぶにゅっ!?」

 

 

ゼ ッ ト 瞬 殺 ! !

 

 

「「「ゼットォォォォォ!?」」」

 

「マスタァァァァァ!?」

 

 

 よもや召喚早々ゼット(マスター)の戦闘不能シーンに直面するなど思いもよらなかったガレスはトライスクワッドと共に大絶叫。

 

 

「お……俺はやっぱりウルトラ戦士としてはまだまだ三分の一人前……」

 

「いやレオさんの一撃が急所に当たってるにも関わらず意識保ってるだけ凄いけどな!?」

 

「やべーよウルトラ戦士として三分の一人前の定義がどんくらいか分かんなくなってきた」

 

「アレ受けて息があるのに、これでもまだ三分の一人前ってウルトラ戦士の敷居は高いんですね!新選組も真っ青ですよ!」

 

「ま、お主じゃ未来永劫無理じゃろうなー。ちょっとしたことで『ごふぅっ!』じゃもんなー」

 

「どういう意味でゴッフゥゥゥゥゥ!!」

 

「ぎゃあああああ!?こっち向いて吐血するでないわバカ沖田ァァァ!!」

 

 

 沖田の盛大な吐血を顔面に直撃しパニクる信長。病弱スキルは伊達ではない……が、一応スキル無効とかそのへんをレジェンドにどうにかしてもらったほうがいい気がする。今後のために。

 

 

 

 

 

 結局、あまりの惨状にキレたナイチンゲールによって強制終了。全員総出でレイトとゼット、ついでに沖田の治療をしてから話を聞いた。

 

 

「すまん、狛治君との特訓に熱が入り過ぎてしまった」

 

「以前俺と恋雪さんの結婚式でやってくれた東方不敗老師とレジェンド様の演武が凄すぎて、俺も今回の歓迎会で披露しようとしていたらまさかの特訓になってな……」

 

「「「「「演舞する人のスケールが色んな意味で大き過ぎるんですがそれは」」」」」

 

 

 むしろその二人に演武をしてもらえた狛治と恋雪が凄いのだ。大抵はどちらかが留守のため、惑星レジェンドであっても結婚式に双方が揃うのは難しい。

 

 

「しかしお二人共……立派な筋肉ですな!」

 

「む?そういう貴方も無駄がない身体だ。計算された肉付きとみた」

 

「おお!分かっていただけるとは!マスター、どうやら貴方のいるウルトラ騎空団とは予想以上に素晴らしいところだ!」

 

「その通りだとも!他にも良い筋肉を持つ者が大勢いるぞ!やはり頭脳と筋肉の組み合わせは至高だな!」

 

 

 二人揃ってマッスルポーズを決めるタイタスとレオニダスに若干引き気味な一行。いや、二人とも人格者なのは分かるし、筋肉趣味大いに結構ではあるのだが……如何せん相性が良すぎるというか、ブレーキが効かないというか。

 

 そして、そこに追加でやってきたのがウルトラ騎空団の誇る有能マスコット、ロスヴァイセの使い魔の片割れハク。

 

 

「ンニャ」

 

「おおう、キャットの同類か?見るからにもふもふだ。可愛いもの好きの心を鷲掴む気だな」

 

「ニャニャ〜」

 

「ふむふむ、皆が待ちわびているのだな。ご主人、急ぐぞ。そら急げ、はよ急げ」

 

「わわ……!押さないで下さい、キャットさん」

 

 

 軽く小猫を押すタマモキャットの後ろから、待ちわびているというタマモキャットの発言を聞いて騒ぐの大好きなアルクが沙耶を引っ張って大爆走。

 

 

「パーティー会場にいざ突撃!フルスロットルよ、沙耶!」

 

「……人って引っ張られるだけでも宙を浮けるのね。漫画やアニメの中だけだと思ってたわ」

 

 

 ……引っ張られるだけで空の底に落ちかけた我らが主人公は一体何なのか。思えばそれもゼット(&オーフィス)のやらかしだった。

 にしても沙耶は冷静過ぎないか?今回は当事者なのに。

 

 

「……質問攻めにされるのが目に見えている。ペガサスAに帰っていいか?」

 

「駄目……ですわ……!折角のお披露目……ですのにっ……!」

 

「おい光の、お前変に意地張るな。そのモフモフ尻尾に何人へばり付いてると思ってるんだ」

 

「少なくともさっきの倍はいますわね……!」

 

「いい加減離れてやれ!どんだけダメ人間化してるんだお前らは!」

 

「「「「「ええぇぇぇ〜……」」」」」

 

 

 ガウマ隊や怪獣使い同盟、ついでに二代目、加えてスレッタまで光のコヤンスカヤの尻尾にへばり付いてりゃ流石に勇治も怒るわな。

 どうしたものかと悩んでいたら、置いていかれて怒ったレジェンドがプーリンとアルトリアに加えてオーフィスとルリア、更にティクニウトリ・ショロトルの5人を引っ付かせたまま大爆走してきてストレス発散代わりに引っ剥がしてくれた。ちょっとだけ毛が抜けて涙目のひかコンのためにレジェンドが適当な技でもふもふを回復させてくれたので、とりあえず安心。

 

 

「また随分引っ付いてるな、そっちも……」

 

「軽いからまだマシだ」

 

「そういう問題か?」

 

「鍛えているからな。一応ケアの一つもしてやれ、お前のサーヴァントだぞ」

 

「……さっきと違って私への対応がまともなことに違和感を感じるんだが」

 

「いいからさっさと行け。ウダウダやってるとまた弄るぞお前」

 

「ソレは御免被る」

 

 

 そう言って光のコヤンスカヤに近付いていく勇治を見送り、自身も引っ付きまくっている連中を一旦離して会場である『レジェンドの別荘と宿泊施設の中庭を次元ぶち抜き繋げた所(仮)』へと足を運ぶ。

 

 

「凄い無茶するんだね、マイロード」

 

「自分で言うのもあれだが、俺はまだ控えめな方だ。キングなんざ誕生日が来たというだけで宇宙繋げたレベルのバカだぞ」

 

「大丈夫なんですか?それ……」

 

 

 アルトリアの懸念は尤もだが、実際問題ないからツッコミどころに困るわけで。

 例によって肩車状態のオーフィスをそのままに会場へと到着すると、何やらリアス達も困っている様子。

 

 その原因というのが、先日レジェンドが連れてきて蛇倉苑の新しいスタッフとなった一人と一匹、そして実はレジェンドでもヤプールでもなくモルガンが召喚したサーヴァントにあった。

 

 

 

 

「うわあぁぁぁぁぁ!マシュ!フォウ!レオナルドおぉぉぉおおお!!」

 

「ド……ドクターロマニ、そんなに泣かないで下さい」

 

「フォウフォーウ、キュー(マーリンだったらスパークフォウくんでぶっ飛ばしてたけどなぁ。連絡があった女マーリンは……ぶっ飛ばさないけどどうでもいいや。構ってきたらさり気なく拒否しよ)」

 

「いやいや感動の再会だけどさ、まさか揃いも揃って『あの世界のカルデア』の面々がまたこうして顔を合わせるなんて思いもよらなかったよ。実はサーヴァント枠であと二人、キャプテン・ネモとシャーロック・ホームズがいるんだけどさすがに皆留守にするのはマズいってことであっちに残ってるんだ」

 

 

 約一匹ヒドイこと考えてる気がするが、美女と美少女と可愛い小動物に囲まれてるソロモン――ロマニ・アーキマンは一向に泣き止む気配はない。

 

 

「……会わせるのは時期尚早でしたでしょうか」

 

「そうでもないだろう」

 

「我が夫……」

 

「顔見知りだったのは驚きだが……俺があの子達を保護した以上、召喚されたとあれば何れ否が応でも顔を合わせていただろう。遅いか早いかの問題に過ぎん。何より――」

 

 

 慰めているマシュやレオナルドと呼ばれた女性――レオナルド・ダ・ヴィンチ、通称ダ・ヴィンチちゃんの目にも涙が見えるし、フォウは慰めているのかちょっとお叱りなのかてしてしと前足でロマニの頭を叩いている。

 

 

「あるのは悲しみではなく喜びの感情だ。俺達が悲観するような理由もない」

 

「そうですね。少なくとも、会わせたことが間違いではなかった」

 

「むー……何かレジェンドとモルガンの会話が夫婦じみてます」

 

「うーん……私も少しはグイグイ行くべきなのかな?でもあまり強引に迫って嫌われたら元も子もないし」

 

 

 オロオロしてるリアス達とは反対に、穏やかに三人と一匹を見守るレジェンド達四人。

 

 ……しかし、空気の読めない者はどこにでもいるようで……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと解放されて到着したぞぅ!酷いじゃないか皆!あのシステム・フェイト開発に協力したのは紛れもなく私――」

 

「マーリンシスベシフォーウ!」

 

「ごっふァァァァァ!?」

 

「「「「「何かレオキック炸裂したァァァ!?」」」」」

 

 

 

 

 

 マーリン復☆活からの撃☆沈。

 レジェンドに保護されて以来、その本質を徐々に変化させ『幸運振り撒く獣』となったフォウくんは可愛くて強いのだ。錐揉み回転キックではなく赤熱化キックでも十分過ぎる威力を発揮する!

 ※普通は赤熱化キック自体出来ません。

 

 

「シスベシシスベシフォウ!マーリントットトクタバレフォーウ!」

 

「いだだだだだ!!いつにもまして辛辣な対応じゃないかキャスパリーグ!?」

 

 

 簡単な話、アヴァロンから紐なしバンジーさせたマーリンと、拾ってからちゃんと家族として大切にしてきたレジェンドの差をまざまざと感じたフォウは、ここで一気に恨みを清算してしまうべく猛攻に出たわけである。

 マーリンに本気で噛みつき、毛刈りレベルでぶちぶちと髪の毛を引っこ抜くフォウ。凄まじい。

 

 

「フォーウ!(ここでボクにボコボコにされたら今までのことはチャラにした上で、後は『知ったこっちゃねー』ってしてやるから大人しくやられろネカマーリン!)」

 

「相当パワーアップしてるからか本気で痛いんだけど!?さてはあの映像にあった美味しそうなものをたらふく食べたからだな!」

 

「マーリンゾクブツフォーウ!(それだけだと思ってるからオマエはクズなんだよ。美味しいご飯と適度な運動、周りの皆の優しさや気遣いがあってボクはウルトラフォウくんになれたんだぞ!ニートもどきのオマエと一緒にするな!)」

 

「……ぷっ……」

 

「そこぉ!笑わないでもらおうか女の私ぃ!」

 

 

 よく見るとプーリンだけじゃなくアルトリアにモルガン、妖精騎士三名も肩を震わせている。オベロンがいなくて良かったな、マーリン。

 

 

「あ、あの……出来ればマーリンさんとも仲良く……」

 

「おおお!?何という優しいプリンセス、いや聖女が!アーシア・アルジェントさんだね、改めて私は――」

 

「「「「「バカ!やめろォォォォォ!」」」」」

 

「え?」

 

 

 何やら満場一致で顔色が真っ青になっているが、アーシアの今のポジションを知らないマーリンはかけられた言葉がどういう意味か分からない。

 ……が、それは一秒後すぐに理解した。せざるを得なかった。

 

 

「殺れ、マジンガーZERO」

 

『言われずとも分かっている』

 

 

 そう、今のアーシアはレジェンドの巫女であるためレジェンド本人と、レジェンドの真の愛機であり同じくアーシアが心から尊敬の念を向けているマジンガーZEROを同時に敵に回す愚行。キレた最高位光神及び原初にして終焉の魔神を相手にまず生き残ることは不可能。概念どうこうとかそういうレベルじゃない。

 

 レジェンドキネシスでいつの間にか浮かされ、マジンガーZERO本体は三頭身サイズなのに周りに被害が出ないギリギリのサイズまで巨大化させたアイアンカッターをマーリンに向けて発射スタンバイ。

 

 

「いやいやいやいやサイズおかしくないかい!?どう見ても本体より大きすぎるんだが!?」

 

『安心しろ。発射してしまえば綺麗に真っ二つだ』

 

「安心出来る材料が微塵もないんだけど!!お願いだからこの拘束解いてくれないかな!?」

 

「アーシアに近付く悪い虫は徹底排除。これは既に決定事項だ」

 

 

 ヤバいぞマーリンガチで死にそう。こっそり攻撃力アップかけてるアルトリアとか防御ダウンさせてるモルガンとかも問題だが。何してんだお前ら。

 

 

「レジェンド様も魔神様も駄目ですぅ!マーリンさんは別に悪い人じゃ……」

 

『チョロインならぬチョーローな奴など巫女の近くにいるだけで虫酸が走る!』

 

「ネットに過信してマギ☆マリなどと良い気になっているお前の姿はお笑いだったぜ」

 

「その台詞ボクにもダメージ来るんだけど!」

 

 ――つーかよぉ……魔術王とかより――

 

「『ん?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『偶には()()()のオレ様を注目しろやー!!』

 

「ぎゃあああああ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近あまり出番のないゴジラがブチ切れてダイナミックジャンプ+尻尾攻撃でマーリンをぶっ飛ばしてしまった。

 

 

『ゴジラはああ言ってるけどさ、僕達の方が出番無いよね』

 

『まあ俺は昼寝し放題だからいいけどー』

 

 

 グリーンモスラとゴモラはそんな光景を何やら悟りながら見ている。ゴモラの方はアーシアがよく構っているから良いのだが、グリーンモスラに関してはカナエが可愛いもの好きなおかげで割りを食ってしまっているというか……つい先日お仕置きを敢行したけれど。

 

 ゴジラによってマーリンがぶっ飛ばされたため、怒りの矛先が無くなり急激に冷静になった一人と一機はとりあえず構えを解いて普段通りに戻る。

 

 

「命拾いしたな、あの野郎」

 

『次やったら光子力ビームだ。星に風穴が開こうが知ったことか』

 

「「「「「スケールが物騒通り越して星の危機なんですが!?」」」」」

 

「星の危機とあらば私の出番ですね!このアルトリア・アヴァロンの対粛清防御が輝く時!」

 

「いやマジンガーZEROの光子力ビームはそんなん関係なくぶち抜くから」

 

「そんなの酷いです!横暴です!ならお詫びにレジェンドの手料理を所望します!」

 

「何で俺が詫びなければならないんだ。そっちのが横暴だろうが」

 

 

 レジェンドと長らく共に旅をしたからか、アルトリアはすっかりレジェンド一家と同じ雰囲気を纏っている。もうアルトリア・キャスターとアルトリア・アヴァロンが混ざり合って『キャストリアヴァロン』とか言われても可笑しくないキャラになっている様にも見えるが、まあそれは良いか。

 

 そんなこんなで呼ばれたサーヴァントらを紹介する舞台も整い、漸く歓迎会が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「なっ……!?あ、貴方は!!」

 

「まさか、既に現界していたとは……!」

 

「こんなに早く会うとはな、金ぴか!」

 

「揃いも揃って何だ貴様らは!俺は貴様らなぞ知らん!初対面だぞ!」

 

「「「え……?名前は?」」」

 

「俺はダルモア出身のガウェインだ!何処のどいつと勘違いしてるのか知らんが、いきなり武器を構えるとは礼儀知らずもいいところだな!」

 

(いや最初の頃のお前も似たようなもんだっただろ)

 

「あ……す、すみません!何せ声や風貌、その他も様々なところが知己の人物とそっくりで……はい?ガウェイン?」

 

「ふん、まあいい。次からは気を付けるんだな」

 

「……なあ、あんた。双子の兄弟とかいたりしねえか?」

 

「姉が一人いる。両親は既に無い」

 

「……すまない」

 

「いきなりしおらしくなるな。そもそもこの騎空団は訳ありが馬鹿見たく集まる珍妙な騎空団だ。俺と似たような連中や、もっと酷い奴だっている。その程度のことで一々目くじらを立てていてはキリがないんでな」

 

 

 この時、アルトリア(セイバー)やエミヤ、クー・フーリンはこう思った。

 

 ――あ、これ確かに英雄王じゃないな――

 

 だって今のガウェイン(お空出身)は比較的穏やかだもの。




【今回遭遇したウルトラ騎空団団員】

○オーフィス
○ルリア
○ティクニウトリ・ショロトル(ディアンサ他四人)
○おおとりゲン
○狛治
○モロボシ・レイト
○ハク
○マジンガーZERO
○ゴジラ
○グリーンモスラ
○ゴモラ
○ガウェイン(お空出身)

初っ端からバグキャラに出会ってしまうサーヴァント勢ェ……。
そして案の定AUOと間違えられるお空のガウェイン。まだだ、まだ終わらんよ!オベロン声のアーサーとかネタには困らんぞ!
……そういやまだ全容はハッキリしてないけどお空のマーリンもロクデナシっぽいんだよな……。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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