ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。原作と違ってアメノミハシラが……な展開に。

実は怪獣総進撃のプロローグ的な物も9割方出来ていて、完成次第アップしようかまだ待つべきか考えている最中なんです。投稿するなら特別編劇場版みたいな感じになるのかな。キャメロットとバビロニアは本編に組み込みたい。


それでは本編をどうぞ。


アメノミハシラ陥落

 

 ――それは、あまりに突然であった。

 

 何の前触れなしにアメノミハシラ内部で彼方此方が光り輝くと、その光の近くにいた職員が何かに身体を貫かれ絶命したのだ。

 

 光が徐々に収まっていき、そこにいたのは――

 

 

「???」

 

「???」

 

「bbf?bbf?」

 

 

 あまりにも人からかけ離れた『ナニカ』だった。クモのような鋭い四本脚と、ヒトデに人間の口を掛け合わせたような頭部らしき部位――生理的嫌悪感を放つ見た目のそれは、何やら少し混乱した後に行動を開始する。

 

 ――虐殺という行為を。

 

 

 

 

『く……来るな!来る……』

 

 

 身体を貫かれる音。

 

 

『助けてくれ!頼む!たすっ……』

 

 

 身体を引き裂かれる音。

 

 通信先より聴こえる悲鳴や断末魔、そしてその実行犯であろう存在の不気味な笑い声。アメノミハシラ中枢部でミナや共にいたアーシア、朱乃とカナエは戦慄していた。束によって各種セキュリティは万全、魔術的防御にも対応していたにも関わらずアメノミハシラへと侵入してきたという事実だけでも驚きだが、それが複数ということが何より恐ろしい。

 

 

「このアメノミハシラに来ている他のウルトラ騎空団はどうか!?」

 

「今のところ全員無事のようですが、アメノミハシラの全域に分断されていて合流は困難ですわ!」

 

「そんな……!」

 

「よりによって巌勝さんを始めとした主戦力が出撃した直後にこんなことが起きるなんてっ……!」

 

 

 ミナは舌打ちしながらモニターを見ると、外部――アメノミハシラの周辺でも戦闘が繰り広げられていた。

 

 

 

 

 グラハムのブレイヴ(指揮官機)を中心に、マリーダのクシャトリヤ、巌勝のアストレイレッドフレーム、クロエのガリルナガン……他にもリクがGP01フルバーニアン、レイトがダブルオーライザーで出撃しており、ジャグラーのマスターフェニックスとサギリ&九重のベルゼルートに加え、千歳もヴァングレイで出ている状態だ。どうやらガオファイガーやソウルゲインなど一部の機体は出撃していないようだが……。

 

 戦っている相手は、数多の目玉を持ち二足歩行やヒトデ型など不定形の黒い身体の存在。

 

 ――インベーダーと呼ばれるモノ。

 

 それが夥しい数でアメノミハシラへと押し寄せていたのだ。戦力がコズミック・イラ各所に分散しているだけでなく、今後に備えて本来の機体ないし装備をオーバーホール・バージョンアップするため大半が全力を出せないという圧倒的不利な状態での戦い。辛うじてガリルナガンとマスターフェニックスがフルパフォーマンスによる戦闘を行えているのだが、ガリルナガンに関してはまだレジェンドによるプロテクトが掛けられた部分があり完全とは言い切れない。あくまで現時点でと頭につく。つまり本当にフルパフォーマンスなのはジャグラーとマスターフェニックスだけなのだ。

 

 

「「「「「ギシャアァァァァァ!!」」」」」

 

「ちぃ!こいつら!」

 

「ファンネルッ!!」

 

 

 マスターフェニックスのバインダー・ソードとクシャトリヤの無数のファンネルがインベーダーを次々と駆逐していくが、焼け石に水の状態。数が違いすぎる。

 

 

「ナイン!黒歌さんと凱さんは!?」

 

『姉さん、それがっ……!アメノミハシラ内部に異形の生命体が突然大量発生して、二人とも他の未出撃メンバーの救出に奔走してるんです!既にウルトラ騎空団以外の内部職員は半数以上が犠牲になっていて……』

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 千歳は勿論、他のメンバーにも衝撃が走る。インベーダーは一匹たりとも通していない。では一体何なのか?

 

 

『現在は急ピッチでヒリュウ改の発進と生存者の搬入を行っています!卯ノ花先生がヒリュウ改を護りながら戦っているのでこちらは問題ありませんが、まだ戦闘向きでないメンバーがドックから離れた場所に残されているんです!』

 

「マジかよ……!生身で戦闘可能なメンバーはエリアル・ベース組が一番多い上、クロガネに優先して転移されるよう転移装置が設定されてるってのに!」

 

「先刻、ガイさんもアメノミハシラを立ったばかりで呼び戻す時間もありません。どうにかして現存しているメンバー、職員を収容してここを離脱しなければ……」

 

 

 ナインの切羽詰まった通信にレイトやクロエも焦りが出てくる。まして分断されているとあれば非戦闘員で固まっている場合も考えられるのだ。そう時間はかけられない……しかし突破口を開くにしても相手の数に任せた攻撃が絶え間なく襲いかかり、冷静に考えてる余裕もない。

 

 そんな八方塞がりの彼らに、馴染みある声が聞こえてくる。

 

 

『クーちゃんを総リンチ状態とか、ムカつくことしでかしてるキモい集団がいるねえ。束さん激おこぷんぷん丸だよ』

 

 

 

 

 アメノミハシラ内部では各所に分散したウルトラ騎空団のメンバーが生き残りを連れて必死でヒリュウ改のある格納庫に向かっていた。

 

 凱は命とボルフォッグのナビを受けつつ、アスカやC.C.、ギャスパーにバーンと行動している。

 

 

「こういう時は死なない身体が便利だな」

 

「だからって真っ先に突っ込んでいくなよ!あんたそんな熱血キャラじゃないだろ!」

 

「当然だ。タバスコの辛さで舌がヒリヒリするならまだしも、身体を貫かれる痛みなど真っ平御免だぞ」

 

「信頼されてるっていうのは分かるけどな!はあぁぁぁっ!」

 

 

 凱がエヴォリュダーとしての超人的身体能力を駆使し、ウィルナイフで生命体を切り裂いていく。

 

 

『凱!もう少し先に数人分の反応よ!大丈夫、敵性体じゃないわ!』

 

『むしろ追いかけられているようです。早急に救出活動を』

 

「分かったぜ、二人共!行くぞ、皆!」

 

「ラジャー!」

 

「わ、分かりましたぁ!」

 

「援護は任せてくれ」

 

「やれやれ……」

 

 

 

 

 

 小芭内と蜜璃は幸いにもイリナ、ゼノヴィアの二人組と合流出来たため、生存者を救出しつつ順調に進んでいた。更に、途中でゼロガンダムとアザゼルの二人とも合流、より強固な戦力でヒリュウ改のあるドックへと突き進む。

 

 

「さすがはお館様が認めし光神の護衛の一人。見事な腕前だ」

 

「お褒めに預かり光栄だ。こちらも非戦闘員をそちらが守ってくれているから安心して前衛に集中できる。しかし……こいつらはバイスタランチュラを巨大化させたような外見だが性質は全くの別物か」

 

「バイスタランチュラ?」

 

「俺が戦ったザンスカール帝国の皇帝、アサルトバスターの体内にいたモンスターだ。俺の父もそれに寄生されて操られ、幻魔王バイスガンダムとして俺の前に立ち塞がった」

 

「寄生って……!それじゃあ先生のお父さんは……」

 

「……」

 

「ご……ごめんなさい……」

 

「気にするな。俺が勝手に言い出したことだ」

 

 

 イリナだけでなく、普段はボケとツッコミの関係のアザゼルすら黙っている。ゼロガンダムは父を呪縛から解き放つために討たざるを得なかった。彼もまた、傷付きながらもスダ・ドアカのために戦い抜いた真の勇者。怒りと悲しみを力に変え、今もこうして戦っているのだ。

 

 

「何にせよ奴らは寄生能力を持たん。その方面は気にしなくても大丈夫だ」

 

「あんなのに寄生されるとか心底勘弁だしな」

 

 

 アザゼルもやる気を出したのか、自慢の魔力で謎の生命体を吹き飛ばしていく。

 

 ヒリュウ改は目前だ。

 

 

 

 

 

 黒歌、夜一に乱菊、そしてハリベルは小猫やセラフォルー、ガブリエルらに加えソーナ達生徒会メンバーという大人数と合流を果たし、無事にヒリュウ改へと到達。卯ノ花が単独で無双しているドックの現状を目の当たりにする。

 

 

「「「「「うっわあ……」」」」」

 

「やはり懸念するようなことはなかったのう。伊達に初代十一番隊隊長を務めていたわけではないということじゃな……というかお主レジェンドの直属眷属になってから儂らよりパワーアップの桁が段違いすぎじゃろうが!!」

 

「おや、夜一さん。皆さんも早くご乗艦下さい。アメノミハシラ内部はこの状況、おそらく外もあまり良くないようでつい先程束さんがアストラナガンで出撃されました。こちらの収容が終わり次第発進、アメノミハシラは放棄するとのことです」

 

「束がアストラナガン……ってあのシミュレーターにあったとんでもない機動兵器!?アレ束専用機だったにゃ!?」

 

「ええ。彼女が直々に戦場へ赴いた以上、勝ち負け云々はともかく機動部隊に犠牲は出ないでしょう」

 

「束ちゃんの機体、出鱈目に強いんだよね。ビット兵器にMAPW、光の羽を飛ばしたりする上に防御フィールド持ち、特機クラスの大きさなのに化け物じみた機動性で自己修復機能まで付いてるっていう」

 

「……お姉様、シミュレーター上でそれを相手に全滅した私達の前で詳細言いますか?」

 

「わあああ!?ゴメンねソーナちゃん!!」

 

 

 安心感からかいつもの調子に戻りつつある彼女らを見やり、ハリベルは卯ノ花に気になったことを聞く。

 

 

「どれくらいのメンバーが残っている?」

 

「殆どのメンバーはこちらへ向かってきているのが確認出来ます。アメノミハシラの職員に関しては、あの生命体が出現した直後に大半が命を落としてしまったようで運良く合流出来た者以外は絶望的かと」

 

「そうか……殆どのメンバー、というのは?」

 

「万が一にと束さんが設置してくれていたサーチャーから確認したところ、中枢部にいたミナさんやアーシアさんらが少し離れたところにいるようです。距離が距離な上、あちらはミナさん、アーシアさん、朱乃さんにカナエさん……途中で何名か合流出来たようですが、非戦闘員ないし場所の都合で存分な力を発揮出来ない者が多いらしく……」

 

「思うように進めていない、ということか。紫天一家やユウキ、アカネの姿が見えないが」

 

 

 まさか、とハリベルが思ったことを先に卯ノ花が告げる。

 

 

「アカネさんはヒリュウ改に乗り込んでいますが、ユーリさん達やユウキさんは彼女らの救援に赴きました」

 

「やはりか……いや、待て。アーシアがいるということは――」

 

「ええ、いますよ。かの魔神様も」

 

 

 

 

 伝説九極天が一人、篠ノ之束。彼女の駆る黒い人型機動兵器アストラナガンによって戦局は覆された。今も尚インベーダーは増援という形で増えているが、一度ほぼ全滅させられてまた少しずつ援軍として来ているというのが正しい。

 

 

「これで多少の時間稼ぎは出来たね」

 

「……チートじゃね?それ」

 

「レジェくん謹製の私専用機だからね!ちょっと中身弄ったけど」

 

 

 レイトの呟きに笑顔で返す束。彼女の『ちょっと』が一般人の感覚とは違うことなど、その場にいた全員が知っている。

 

 

「さてと、私達も撤退準備だよ。このまま戦っても体力的にジリ貧だし、これから出てくるヒリュウ改の防衛も考えたらまず押し切られる可能性が高いから」

 

「ヒリュウ改……!そうだ、アメノミハシラは!?」

 

「放棄するってミナちゃんが言ってた。ったく誰だよあんなゲテモノを次元跳躍転移で送り込んできたクソッタレは。何となく予想つくけどさ!」

 

 

 悪態をつきながらも束の内心は冷静だ。犠牲になった者達はレジェンドやサーガでもない限りもはや救うことは叶わない。ならば今生きている者達を、まずは明日に向かわせなければ。

 

 

「もすもす?ひねもす?お、サハっち。みっつんに今の状況聞いて〜。ふんふん……おっけー、もうちょい頑張っとく」

 

「今の通信相手はスカーサハ殿か。ミツバ艦長は何と?」

 

「あのね、ウルトラ騎空団は今のところ全員無事。生き残ったアメノミハシラ職員もほぼ収容完了。あとはミナちゃん組と、それを救援に行ったユーリたん一家とユウキちゃんだけ。あのメンバーなら心配要らないよ」

 

「……確かに」

 

「まあ、薄い本だとこういう場面でアレな展開になるんだけどね!」

 

「「「「「縁起でもないこと言うな天災兎ィ!」」」」」

 

 

 

 

 束の言う薄い本的な展開などなるはずもなく、サーガの御使い筆頭たるユウキの活躍に加えて九極天最高クラスの防御性能を誇るユーリによって損害も全く無い状態で、やっとこさミナ達と合流した彼女らだが意外にもピンピンしていた。

 

 理由というなら一つしかない。

 

 

『ふん、愚物共が。貴様らが我が巫女に触れようなどとはおこがましいにも程がある。視界に入れることさえ不敬と心得て死ね』

 

 

 基本護衛ということでアーシアと共にいる、SDサイズのマジンガーZEROがチートすぎたのだ。離れていてもサザンクロスナイフでハリネズミ状態にし、大きさ調節したアイアンカッターで纏めて真っ二つ。近付こうものならステゴロでミンチ。ブレストファイヤーや光子力ビームは威力が凄まじ過ぎて使用出来なかったが、それでも十分過ぎた。攻撃を受けようがかすり傷さえ付かず、カンっと軽い音がしただけ。

 

 

「一番大ピンチかと思ったら一番イージーだったんだね……」

 

「むしろここに来るまで何度かレヴィがピンチになりました。主に無策突撃が原因で」

 

「シュテるん!?」

 

「紙装甲のくせに飛び出すからそうなるのだ全く!罰として貴様は三日間おやつは抜きだ!」

 

「えええええ!?王様酷いー!!」

 

「と……ともかく無事で良かったです!」

 

 

 レヴィの嘆きは一先ず置いといて、合流を喜ぶユウキらだがどうもアーシアの顔色が悪い。何があったのか聞いて見ると、ミナが説明してくれた。

 

 

「……ここに来るまでに奴らが職員を殺す場面に遭遇した。殺すと言っても突き刺して終わり、ではない。足の先から丁寧に引き裂いたり、頭から真っ二つに引き裂いたりと酷いものでな……アーシアにはそういう方面の耐性がなかったのだろう」

 

 

 私とて見せられてすこぶる気分が悪い、とアーシアの背中を擦りながら手を握るミナはカナエ以上に姉のようだった。実際、朱乃も内心はかなりキツく、鬼との戦いで鍛えられていたカナエがどうにかというレベルの惨たらしさ。あまりに衝撃的なものを間近で見たために神器を使うことさえ叶わず――いや、仮に使ったとしても職員は助からなかっただろう。既に絶命していたのだから。

 

 

『それよりも急げ。ああして倒したはいいが、まだ()()()()()()()

 

「「「「「え?」」」」」

 

『気付かなかったのか?我らが奴らを倒しても倒しても数が減らぬ理由に』

 

 

 マジンガーZEROは全員を見渡し、本気で分からないといった顔にやれやれと肩を竦める。魔術関係に触れて然程間がないミナはいざ知らず、せめてユーリやユウキらには分かってほしかったと思う。

 

 

『そもそも転移反応は最初のみだ。そして我らは奴らと遭遇した場合、倒すか倒されるかしかない。前者は我ら、後者は職員だな。では何故我がこう言うか、考えてみろ』

 

「……まさか……!」

 

『ほう、すぐに気付いたようだな。ロンド・ミナ・サハク』

 

 

 ミナが気付いたこと。それは謎の生物が単為生殖――否、『単為発生』を行える可能性があるということ。そうであるなら、一体でも残っていれば時間をかけてまた増えていく。

 

 

「……確かにこうしているわけにはいかぬ。残るは私達だけだということ、一刻も早くアメノミハシラを脱出し注意喚起をせねばなるまい。外の化け物共のことも含めてな」

 

(……加えてもう一つあるが……それはあまりに酷か。特に巫女はそれに敏感に反応するだろう。それは我としても望まぬ事ゆえな)

 

 

 泥になった謎の生命体――それには単為生殖の他にももう一つ、増える方法があるのだが……マジンガーZEROは余計な混乱を起こすまいと胸の内にしまい込んだ。そのこととは別に、ユウキが戦っているうちに重要なことに気付く。

 

 

「あのさ……何か戦っていくうちにほんの少し、ホント少しなんだけど……何となく強くなっていく感じがあったんだよね。ボク達じゃなくて、あいつらが」

 

『当然だ。奴らは個にして全、全にして個というべき存在。一個体が得た情報を他の全個体と共有する能力を有する。尤も、情報伝達から直接作用するまで個体ごとのタイムラグはあるだろうがな』

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 マジンガーZEROから明かされた情報に全員が戦慄する。それはつまり無策で戦えばそれらによって得た経験で謎の生命体が強化されていくという、悪夢のような出来事に他ならない。

 

 

「単独増殖と情報統制による進化……なるほど、ここに留まることが危険だとよりハッキリしましたね」

 

 

 未だ冷めやらぬ衝撃からいち早くシュテルが冷静さを取り戻して告げると、彼女らは即座にヒリュウ改のあるドックへと駆け出す。

 

 ここで終わるわけにはいかない。

 

 今日、ここで命を落とした者達に報いるために、世界が一丸となってこの異常事態に立ち向かわなければならないのだと。

 

 

 

 

 

「全員、乗艦しましたね?ミツバ艦長」

 

「はい!卯ノ花先生もお疲れ様でした!グレイフィアさん、ナインさん、八坂副長!」

 

「各部異常なし、アメノミハシラ内にはここ以外敵性体反応のみ!」

 

「起動音を聞きつけてあの生命体がドックに近付いてきています!」

 

「残る問題はあのハッチかの。さて、如何される艦長」

 

 

 八坂はミツバがどうするか既に分かっているが敢えて問う。ミツバもミナから許可を貰っているため、一切合切容赦なく指示を出した。

 

 

「操作しなければ開かないというのなら、そうすればいいだけです」

 

「……と、言うと?」

 

「仕方ないのでぶっ飛ばします!破壊という操作を持って入口を抉じ開けて出港!」

 

「「「了解!!」」」

 

 

 一言言っておこう。ウルトラ騎空団は女傑だらけであると。徐々にドックへ迫りくる生命体など目もくれず、ドックの扉へ向けて連装ビーム砲の照準を定める。

 

 

「外で戦闘中の全機へ通達!これより本艦はアメノミハシラを脱出し、地球へ降下しオーブ連合首長国にてクロガネと合流します!速やかに本艦に追随、着艦し大気圏突入に備えてください!」

 

「謎の生命体、ドックに侵入してきました!」

 

「連装ビーム砲、撃てーッ!!」

 

 

 放たれたビームがドックの扉をぶち抜き爆散させると、空気が漏れ出すのと同時に謎の生命体も外へと吐き出される。アレが宇宙でまともに生命活動を維持出来るかはさておき、自由に動くことは出来ないはず。少なくとも、今は。

 

 

「機関最大!ヒリュウ改、出港!全機帰投せよ!」

 

 

 

 

「よし!全機撤退するぞ!私に続け!」

 

 

 グラハムのブレイヴが変形し、トライパニッシャーで射線上のインベーダーを排除し先陣を切る。ダブルオーライザーを始め、それに続いて離脱していく味方機を守るために殿を務めるのはマリーダのクシャトリヤ。膨大な数のファンネルを使い、追ってくるインベーダーを一体も通さない。

 

 

「束博士のアストラナガンに散々消し飛ばされたというのにこいつら……しつこいッ!」

 

「もう十分だ、マリーダ!君も早く!」

 

「そうしたいのは山々ですが、せめて奴らの攻撃が一度でも途切れなければ――っ!?」

 

 

 戻りたくても戻れない、と続けようとしたマリーダだが、突如飛来した二つの影がインベーダーを撃破しながらインベーダーとクシャトリヤの間を猛スピードで通過していく。

 

 

「あの二機は――!いや、今は撤退が先だ……!」

 

 

 マリーダは判断を誤らず、急ぎファンネルを戻しクシャトリヤの最大出力でヒリュウ改へと帰投、無事に地球へと向かい降下準備を進める。

 

 クシャトリヤを救援し、即座に離脱した機体は――

 

 

 

 

 

「マリーダさん、無事に離脱出来たみたいね」

 

「よくあの巨体であれだけ動けるなぁ……さすがマリーダさん、略してさすマリ」

 

 

 

 

 

 ――MA形態の、ライのガンダムデルタカイとモニカのリ・ガズィカスタムだった。彼らはガイの向かった方向……レジェンド達もいる、地球連合軍第8艦隊とザフトによる戦闘の火蓋が切って落とされた宙域へと全速力で機体を飛ばす。

 

 アメノミハシラは謎の生命体とインベーダーの襲撃によって陥落し、ウルトラ騎空団や生存者を乗せたヒリュウ改はオーブへと舵を取った。

 レジェンド達に先んじて、彼らは新たに判明した脅威に対抗すべく戦力を集結させる。

 

 コズミック・イラ――その世界で起きたナチュラルとコーディネイターによる争いが発端の戦争は、もはや人知を超えた生物も交えた戦いへと姿を変えつつあった。

 

 

 

〈続く〉




敵がアレだけだと思った?残念!インベーダーも来てました!

 しかもウルトラマンの殆どがアメノミハシラの外にいるという戦力ダウンした状態でバイオハザードじみたことをせにゃならんという。

 さらにアメノミハシラ内部の奴……知っている人は知っているように『あるものを再利用』することでも増えるんですよ。まさに外道。

 いよいよ次回はSEED編、第一クール最終局面。ガイさんとウイングガンダム、ライモニらは間に合うのか!?


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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