ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
後半はガス抜きも兼ねたギャグちっく展開になりますが。ちょっとだけ彼女らも出演。
それでは本編をどうぞ。
移りゆく戦場
低軌道会戦――後にそう呼ばれる地球連合宇宙軍第8艦隊とザフトの戦闘は、星の民・ルシファーの駆る大型機動兵器スキエンティアが介入したことにより双方多大な損害を受けた。
ほぼ痛み分けに近いが、連合はアークエンジェルを除きメネラオスを含めた艦隊とMAが壊滅。ザフト側はガモフが特攻により轟沈し、艦載機もアズナブル隊並びにエゼキエル二機とG兵器以外が全滅。
損害は連合が大きいものの、アークエンジェルを降下させるという目的を達成した連合側が結果として勝負には勝った形だ。
唯一損害の無かったウルトラ騎空団は戦力を意図せず分断された形になり、奇しくも約半分はアークエンジェルと再度行動を共にすることとなる。
合流した新たな戦力であるライとモニカ、そしてウイングガンダムという愛機を得て駆け付けたガイ=ウルトラマンオーブはレジェンドやゼット、ロスヴァイセ、アマリにルリアらと共にペガサスAへ乗艦し、アークエンジェルとは別の場所へと降下。戦力的には合流した三人の技量の関係でペガサスA側が若干上、というところ。
しかしながら問題は戦力よりも降下した場所の方だ。アークエンジェルはザフトの勢力圏内に、そして――ペガサスAはマルマラ海の港、その一つの近辺へ。前者は単純に所属陣営が絡むだけだが、後者の問題は別のところにある。
ペガサスAが降下した地点の近くにあるラボ……そこは連合の、引いてはコズミック・イラにおけるヒトの『罪』がある場所であった。
☆
――オーブ連合首長国――
辛うじてアメノミハシラを脱出したヒリュウ改は、地上の別働隊と合流。ミナがオーブ政府上層部にアメノミハシラでの出来事を説明開示するということでその場に居合わせていたヒリュウ改の面々は勿論の事、現状把握の為にクロガネの面々も同席することになった。
「――以上がアメノミハシラで起きた出来事だ。おかげでアメノミハシラは放棄せざるを得なかった。おそらくまだ内部には奴らが闊歩している可能性が高い」
「何だこれは……!?まさかザフトの生体兵器か!?」
「いや、そう決めつけるのは早い。もしかすると連合のとも考えられる」
「しかし……かくも悍ましき姿よ。発している言語もよく分からぬ」
映像を交えて説明するミナと、恐怖や困惑といった感情を隠せないオーブ首脳陣。ウズミも真剣な表情でそれを見据えている。
「内部だけではない。宇宙に出現したあの獣のようなものもまた未知なる脅威だ」
「……そいつらはインベーダーだ」
声がした方向を向くと、竜馬がその目に闘志を宿しインベーダーの映像を睨みつけている。
「インベーダー……!?」
「ああ。アメノミハシラの中に現れた奴らは違うだろうが、宇宙空間でウチの騎空団がやり合った連中はインベーダーに間違いねえ。こっちに来てから何か嫌な予感がしっぱなしだったが合点がいったぜ」
「では、あれが君達ゲッターチームが戦ったという……生き物や機動兵器に寄生し、その名の通り侵略を行う化け物ということか」
「「「「「なっ……!?」」」」」
グラハムの言葉に竜馬が黙って頷くと、その場にいた全員が戦慄する。生き物というカテゴリにはつまるところ人間も含まれており、しかも機動兵器にすら寄生する存在など聞いたことがない。先日の鬼に続き円盤生物、そして謎の生命体とインベーダー……もはや頭痛の種しか出てこないような状況だ。
しかし、連合やザフト――プラントは間違いなくこれらを知ったとしても『相手側の新たな生体兵器に違いない』と決めつける可能性が高い。俗な言い方になるが、そんな泥沼化しないオーブのアメノミハシラが狙われたのはある意味幸いだったのかもしれない。
更にそこへ凶事が流れ込んでくる。
「……今、レジェンド様とサーガ様より
「「「「「!?」」」」」
巌勝から告げられた情報に、その場にいた者は残らず戦慄した。ここに来て連合とザフトでもない新たな勢力の介入……それも他の勢力とは別次元の技術力を持っているとあればその反応も納得というもの。
そして何より――
「なぁ巌勝よぉ、ちっとばかし気になったんだが旦那と大将が別々の場所からってのはどういうこった?」
誰もが気になったことを巌勝にとって上司にあたる神親衛第一分隊・紅蓮の団長のカミナが代表して聞いてみる。別に責めているわけではない、そもそも巌勝はアメノミハシラにおいてウルトラ騎空団の団員全員生存に尽力してそれを成し遂げた。
無論、それを巌勝も理解しているので得た情報を正直に話す。
「どうやらザフト側は件の機動兵器によって損害を被ったにも関わらずそのまま連合への攻撃を敢行し、その結果大気圏突入の折に分断され、連合の新型強襲揚陸艦アークエンジェルにサーガ様や三日月らが、我々ウルトラ騎空団の新型艦ペガサスAにレジェンド様やアマリ、ルリアらが別れて乗艦することになった上、ギリギリまでザフト側も粘ったらしく降下地点が大きくズレたようだ」
「つまり例の機動兵器はレジェンド様達がいても尚第8艦隊やザフトの戦力の大半を奪ったってわけか。とんでもない相手なのは確かだな……」
巌勝の報告を聞き、ゾンダーやソール11遊星主らという数々の脅威と戦ってきた凱が呟く。確かにそんな相手ならヘリオポリス行きということで戦力が分断されているレジェンド達、それも本来の機体でなければ厳しいのも理解出来る。実際、アメノミハシラ側は束のアストラナガンのおかげで初期攻撃隊やある程度の増援は殲滅されたぐらいだ。
「いずれにせよ、レジェンド様とサーガ様はそれぞれ独自に我々と合流すべく動き始めるだろう。ならば私達は敢えてオーブに留まり今起きている問題解決に力を注ぎ、可能な限り戦力増強を行うことを第一と考えるべきだと思うのだが」
「まあ確かに、闇雲に掘り進みゃ良いわけでもなさそうだしな。あれだな、『可愛い子には旅をさせよ』だっけか、それの大人版だと思えばいいだろ!」
「その例えはどうかと思うけどな……とはいえ旦那も大将も簡単にくたばったりしないだろうし。特に旦那は」
巌勝とカミナの意見に賛同するオルガ。ベアトリクスやゼタから『レジェンドはノース・ヴァストで猛吹雪の中、褌一丁で乾布摩擦を平然としていた』などと聞いたらそう思わざるを得ない。冬場ならともかく猛吹雪の中そんなことをやらかす彼がちょっとやそっとでやられるわけがない、と誰でも納得するだろう。
そんな時、ミナが何かに気付きウズミに声を掛けた。
「ところで俗な質問をするが構わないか、ウズミ・ナラ・アスハ」
「構わぬ。何かな、ロンド・ミナ・サハク」
「貴公の娘のカガリ・ユラ・アスハの姿が見えぬ。このような場には可能な限り出席させ、場の空気を学ばせるようなことを言っていたと私は記憶しているが」
「……やはり、そこに気が付くか。あれは戦争を終わらせるために自分も戦うと飛び出して行きおった。すぐにキサカを付けたが……全くあの跳ねっ返りは誰に似たのやら」
ため息を吐きながらウズミはカガリがオーブから出ていったことを告げる。主に重役は口を開けっぱなしだが、ミナから見れば己の信念のもとに生きている部分は好感が持てる。政治に関わる者としてはアウトだろうが。
「あの……私達が捜索に出ましょうか?」
「ミツバ・グレイヴァレー艦長、申し出はありがたいが貴殿らにばかり頼るわけにもいかぬ。あれが少しでも世界の現状をその目で見て何かを学び戻るならそれも良し。何より、貴殿らにしてみれば団長殿の捜索にこそ出たいであろう」
ミツバ個人としては正しくその通りだったりするのだが、カミナやオルガといった先達らが既に行動方針を提示しているのだし、強行して行き違いたくもないので黙っておく。
「では、今回はこれにて会議は終了ということで宜しいな?ウルトラ騎空団の方々は引き続きオーブで活動なさると」
「おう、まあメンバーに関しては入れ代わり立ち代わりするけどよ」
「そういやグランやジータの方はどうなんだ?噂に聞く闇の巨人とやらも最初の闘い以来姿を見せていないらしいけど」
アスカの心配だが、通信によれば向こうは多少のトラブルはあれど大きな事件は無いらしくカルミラ達も襲ってきていないという、こちらに比べて平和な報告に一同は安堵した。こちらの現状が現状だけに精神的にもありがたいといったところだ。
「グランサイファーをコアとした新型はもう少しかかるらしい。まあ、バコさんや束の姐さんがこっちにいるし、スワン社長もボスと一緒にギャラクシーレスキューフォースに出港してるときた。技術ぶっ飛びトップ3が全員惑星レジェンドにいなきゃ仕方ないってもんだろ」
一応、アムロなども技術力は相当なものだが、今挙げた三名があまりにも飛び抜け過ぎなのだ。これはオルガの言う通り仕方ないで済んでしまう。急いでは事を仕損じると言うし、グランサイファーはグランやジータにとって大事な艇。戦場においても信頼と安全は何よりも重要なものでもある。
何にせよ、レジェンドやサーガらに関してはそれぞれで解決してもらう、ということに落ち着いた。
「リアス達、大丈夫かしら……」
「ロスヴァイセさんも……せっかくダーントさんがハクくんとフウちゃん連れて来てくれたのに」
「……で、何でその2匹をカナエ先輩が抱っこしてるんですか?」
「そこに可愛いがあるからよ!」
「ニャ」
「それって理由になるのかニャ……?」
ドヤ顔で言い放つカナエだが、しのぶがこの場にいれば確実にお仕置きされる案件。かくして、ウルトラ騎空団は各々の場所で今後の戦いや冒険に備えて準備を行うこととなった。
☆
――
「では、当初の予定通り超機甲神ガンジェネシスは――」
「アルテイヤー無しでの運用を視野に入れます。幸い他の機甲神や現在開発中のエルガイヤーは無事ですし、機甲神側での合体機構の中枢はエルガイヤーが有していますから。奪われたアルテイヤー……奪還可能ならばよし、しかしながらあの愉快犯のようなリゼヴィム・リヴァン・ルシファーがそのまま五体満足でアルテイヤーを所持し続けている可能性は限りなくゼロに近いでしょう」
先代女王のモルガンとその側近たるヤプールが重要な会話しているのは、よりによって喫茶リコリコ。しかも二人とも変装など全くしていない素の状態。おまけに真っ昼間。
だが、これには理由がある。ここで働いているウエイトレス二名が沙耶の護衛候補だからだ。片方はアカネの姉妹とか言われたら信じてしまいそうな程、容姿が似ているがそれはさておき。
その会話の内容はレジェンドより齎された機甲神のことだ。少し前にレジェンドから次元間通信が来て内心舞い上がっていたモルガンだったが、沙耶以外にも勇治がウルトラ騎空団に合流した関係でエルガイヤーの設計図と同時に機甲神へのプロテクト強化の方法が書かれた書類が送られてきたことで本格的に最後の機甲神、即ちネオガンダムも搭乗しているエルガイヤーの開発を開始したのだ。それと並行して行われている各機甲神へのプロテクト強化――これは奪われたアルテイヤーを元にした機兵が開発され、他の機甲神を奪われないようにするための処置である。
「ところで操縦者は誰に?予定通り先代陛下が乗られますか?」
「そこです、問題は。私か沙耶が乗ることも考えましたが沙耶も我が夫から機体を賜ったようですし、私はスーパー系ならば我が夫と相乗りと決めていますので」
(ああ……つまり当初は陛下が一緒だから乗る気だったのか、ガンジェネシス……)
「バーヴァン・シーはまず乗りたがらないでしょう。そうなると中々良い人選がいません。まずクソ虫やマーリンは論外です」
「まあ、奈落の蟲は名前が似ているオーヴェロンが気に入っているようですし、そもそもマーリンは機動兵器の操縦が満足に出来るのかも疑問ですからな」
ちなみにマーリン、シミュレーターにて無謀通り越して負け確定なマジンガーZEROを相手に選択し、戦闘開始と同時にブレストファイヤーで蒸発するという最短撃破『され』記録更新という不名誉な栄光を手にしたらしい。この時、モルガンは彼を『グランドバカ野郎』と評したという。
「そういうわけで、今後はエルガイヤーの操者選定も進めていきます。我が夫が託してくれたもの、それをこれ以上貶めるような真似はさせません」
「畏まりました。時に先代陛下」
「何です?」
「アルトリアはどうなのです?彼女はシミュレーターをしているところさえ見かけませんが」
「ああ……あれは無理です。何故かシミュレーター絡みだと以前のサボり癖が出て逃げ出しますから。腕前もマーリンよりはマシ、程度ですし」
なるほどと理解する反面、そんなアルトリアよりも下の『これは一体どういうことなの』とツッコミ待ちレベルの腕前なマーリンは何なのかと思うヤプールであった。
そんな時、入り口のドアが開かれる。
「やあ千束ちゃん、たきなちゃん。相変わらず可愛いね」
「あ、マーリンさん。いらっしゃいませ」
「とりあえず今日のオススメを――えっ」
(あ、やっぱり先代陛下とヤプールさんに気付いたんだ)
「そこで立ち止まんなマーリン。とっとと入れよ」
しかも更に、ゲシっとマーリンにヤクザキックをかましつつ漸く謹慎が解かれたオベロンがブランカを肩に乗せて来店。その際、オベロンはモルガンを見て「げ」と発してしまい――
「人の顔を見るなり『げ』とは相変わらず品がないな、クソ虫」
「いきなり喧嘩売ってくる『元』女王よりはマシだと思いますけどぉ〜?つーかいつまで固まってんだよマーリン、元はと言えばお前が原因だろ」
「私!?いやいや私は別に狙ってなどいないぞぅ!ただ長らく謹慎状態だった君を連れ出してあげようとだね!」
「それでこんな結果になったなんて笑えないんだよ!」
ギャーギャー騒ぎ始めた二人に冷たい視線向けるモルガンを見たからか、それともこれから放たれる何かを察したヤプールに手招きされたからか、一先ずブランカだけはパタパタと羽ばたいてそこから離れる。
「
「修繕費用は沙耶に伝えてクソ虫とグランドバカ野郎の給与から差っ引きますのでご心配なく」
(というか先代陛下ー!うち修繕する度に強度とか色々上がってるのに平然と吹っ飛ばしてるんですけどー!?どんな威力出してんですかー!!)
(そのうち喫茶リコリコが要塞リコリコになりそうです)
……既に泣いていた。ついでに一応
とりあえず……こちらは比較的まだ平和である。
余談だが、この時も珈琲を飲みに来た七星剣の一人・ナックル星人ブランケが巻き添えを食らったため、元凶のオベロンとマーリンを無表情・無言で追い回したらしく揃ってトラウマになったらしい。
「…………」
「いやいやいや死ぬ!死ぬってアレに追いつかれたら絶対!マーリン生け贄になれよお前!」
「嫌だ!確実に酷い目に合うし夢魔とか関係なく死にそうだからね!ここは……ってギャー!?また速度上がった!ヘルペス!ヘルペスミー!」
「ヘルプミーだバカ!」
〈続く〉
――■■■へ。もうじき自分の命の灯火は消えるだろう。故にこのメッセージを送る。この世界の人間■■■■・■■■は■■■■■■■■である。■■■■・■■■は人間達が■■■■■■と呼称する我々の遺伝子を持つものである。つまり■■■■・■■■は■■■■■■の■■である。よって■■■■■■■■は■■■■■■の■■である――
シリアスな部分とギャグな場面が同じくらい発生しました。実際問題、特別編でないとこの先しばらくはギャグ展開を中々挟めなくなるでしょうし。
機甲神伝説も月絡みで再び取り上げました。モルガンとヤプール同様エルガイヤーに誰を乗せようか……ぐだ子?色的にも悪くないし。
さて、最後のは何でしょうか。これはペガサスA側にて明らかになるので今しばらくお待ち下さい。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)