ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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大変お待たせしました。まだまだリアルは忙しくなりそうですが、時間は掛かれど更新していきますので宜しくお願いします。

現在、本編以外に特別編複数同時執筆中です。その一つは近いうちに投稿出来るかも。第二回バビロニア島開拓のお話です。

今回はアントラーとの決戦に向けての準備回。
懐かしいエピソードのことも出てきます。


それでは本編をどうぞ。


手に手を取って

 アークエンジェルを出てバラージへと戻り、チャータムを再度訪ねるウルトラ騎空団&キラと花のお兄さん(仮)。案の定ナンパ目的で声を掛けようとする花のお兄さん(仮)に容赦無く裏拳を叩き込む沙耶。

 

 

「どぅはぁっ!?」

 

「初対面の相手、それも結構な身分の方に失礼な真似は止しなさい」

 

「うぐぐ……いやいや陛下、むしろ声を掛けない方が失礼に――何でもないですゴメンナサイ」

 

 

 花のお兄さん(仮)は沙耶に首根っこ掴まれ、更に鼻の穴に指をフック状態で突っ込まれて本気で危機感を覚えた。ここで一旦停止してくれるだけ彼女はまだ優しい。レジェンドなど沙耶でいう裏拳の段階で豪快に鼻フックデストロイヤーをブチ込んでいる。

 

 

「すみません、チャータム。やはりあちらの軍人らは私の誘導をあまりよく思っていなかったようで……」

 

「いいえ、ニトクリス様の所為ではありません。それに、先刻よりも人数が増えているようですが」

 

「ええ。光神様縁の方々が手を貸してくれるそうです。それから、有志で来てくれた……」

 

「キラ・ヤマトです」

 

「花のお兄さんと呼んで頂きたい」

 

「なげーからフラワー男、略してフラ男でいいんじゃね?」

 

「「「「「ぶっ!?」」」」」

 

 

 ニトクリスによる紹介の最中に言ったフーマの一言でウルトラ騎空団の全員が吹き出した。

 

 

「さすがにそれはあんまりじゃないかい!?」

 

「だってフラワーマンとかだと超人っぽいしさあ。やっぱり超人つったらザ・ニンジャ師匠とか、こう……ビシッとした感じじゃねーと」

 

「そういやキン肉マン師匠とテリーマン師匠も本気になったら空気違うもんな」

 

「ゼットの師匠なキン肉マンソルジャー……キン肉アタルさんだっけ?あの人なんかいるだけで身が引き締まるっていうか、もうウルトラ6兄弟クラスだよあの人」

 

「じゃあさ、あの花の人と悪魔将軍じゃどっちが威厳あると思う?」

 

「「「「「悪魔将軍(さん)」」」」」

 

「比べる相手が間違ってるよ!!」

 

 

 三日月の問いに対してしのぶも含めてハモると花のお兄さん(仮)は反論するが、実際雰囲気負けしまくりである。仕方ないといえば仕方ない。あちらはルールや能力セーブがあったとはいえ、あのレジェンドと互角に渡り合う熱い激闘を繰り広げた実力者にして魔闘地獄の主。カリスマの格が違うのだ。

 

 それはそれとして、タイタスとも合流したが彼の方は何の進展もなかったようで少々落胆していた。

 

 

「気にすんなよ。そもそも推測の域を出てなかったし」

 

「あの5つめの石が何なのかは追々分かるだろうぜ」

 

「……しかし、前回と違い町に人が溢れている。これは一体?」

 

「光の勇者達が訪れたことで彼らも災厄に立ち向かう覚悟が出来たのです。ほんの僅かな希望、それを信じて未来を掴むために」

 

 

 チャータムが指をさした方向を見ると、岩石を射出するような装置を作っている様子が確認出来た。原始的ではあるが、製作に携わっている者達は皆屈強な体格をしており十分効果は期待出来そうだ。

 

 

「無いよりはマシでしょうが、我々もただ黙ってやられる気はありません」

 

「むう!あんなものを見せられては悄気げてなどいられんな!私も手伝ってこよう!」

 

 

 先程まで意気消沈していたのが嘘のようにタイタスはやる気を取り戻し、すぐさま投石機の製作に協力しにいく。瞬く間に仲良くなり、自慢のマッスルポーズを見せ合う姿は暑苦しくも微笑ましい。

 

 

「おお!実に素晴らしい二の腕だ!」

 

「そちらの大胸筋はもはや芸術品の域ですな!」

 

「いやいや私もまだまだ!お互いさらなる高みを目指していこう!では御一緒に!!」

 

「「「「「サイドチェストォォォ!!」」」」」

 

 

 種族の違いなど知ったことか、と言わんばかりの同調ぶり。筋肉による相互理解を実現させたタイタスはやはり賢者と言えるだろう。

 

 ……他者の怒りを買うことに無類の才能を発揮する何処かの花の魔術師は見習ったほうがいい。

 

 

「アントラーは今休眠しているはずです。地上から戻ると暫し休眠し、再びこの地底から地上へと向かい獲物を狙うらしいので」

 

「え?まだバラージ狙われてないんですか?」

 

「おそらくはウルトラマンノアの石像近辺にあった5つの石を警戒して、力を蓄えているからかもしれませんね」

 

「4つの勇者の石と、謎めいた5つめの石か……」

 

『勇者の石はともかく、最後の石が我々にとってマイナスでないことを祈るしかないな』

 

 

 話が一段落すると、一誠はよーしと腕まくりして指を鳴らす。

 

 

「師匠達との特訓で体力は付きまくってんだ。アントラーが動き出すまでにやれることをやろうぜ!」

 

「じゃあ俺も力仕事かな」

 

「三日月さんって身体動かすとき上着脱ぐのが普通なの!?」

 

「何か昔の阿頼耶識の関係で癖になってるのかも」

 

 

 確かに以前の阿頼耶識ではそうしなければならない理由があったわけだが、今の新生阿頼耶識はそういうものが不要。しかしそれで当時激戦を繰り広げていた三日月はその癖がまだ抜けないらしい。

 

 

 

 

 

 力仕事組とその他の仕事組に分かれてさあ始めよう、という時になって予想外の声が掛かった。

 

 

「何とか、間に合ったみたいね」

 

「「「「「ラミアス艦長!?」」」」」

 

「俺達もいるぜ!」

 

「トール!サイ達も……」

 

「やっぱ、これを見て見ぬ振りって良くないもんな」

 

 

 そう、マリューやトール達らヘリオポリス脱出組が手を貸しに来たのである。特にマリューはザフトのヘリオポリス襲撃の際に着ていた技術者としての服装。気合十分といったところか。

 

 

「こんな立場だからクルー全員に強制することが出来なくてね。力不足だとは思うけど、手伝わせて頂戴」

 

「とんでもない!力不足?いや、貴女がいるだけで仕事場に花が咲く!ついでに私の周りにもいつもの3倍増しで――」

 

「ふんっ!!」

 

 

 魔力を死なない程度に込めて、思いっきり花のお兄さん(仮)へ腹パンする沙耶。股間や尻でないだけ有情なのかもしれないが、炸裂したとき『バキッ』ではなく『グォリュウッ』と捻じり砕いた感じの音だったのは逆に恐怖を煽る。現に殆どの者が顔を青褪めさせているし。

 

 

「お……ぐっふァ……!?」

 

「貴方はスキあらばナンパしようとする上に相手が美人なら見境無いから、事が起きる前に実力行使で止めなさいとお母様や先生から言われてるの」

 

(いや、今の私じゃなかったら本気でヤバい一撃だった!武者修行の旅に出ていたらしいけど成長し過ぎな気がするよ!身体は……まあ、元からスタイル良かったし然程成長していないけどまあいい――)

 

 

 ゴ ッ ! !

 

 

「ッッッッッ!!」

 

 

 どうやら性的に邪な考えに限り読心術が自動発動するらしい沙耶が花のお兄さん(仮)の思考を読み取り、ディスられたのを感知して背後から股間を蹴り上げた。花のお兄さん(仮)が宙に軽く浮かぶ程だからその威力は想像に難くない。お兄さんのムスコさんは大丈夫か?

 

 

「うっわぁ……アレってタイタスが匙の股間にマッスルボール直撃させたのと同じくらいキツくね?」

 

「女性にやられたから尚更ダメージくるだろうな。肉体的にも精神的にも」

 

「ありゃ暫く使いもんになんねーな。俺らでカバーしようぜ」

 

 

 一誠とタイガ、フーマの言葉はほぼ全員の総意だろう。股関を押さえて悶絶している花のお兄さん(仮)を見ながら作業に向かう一行。

 

 

「ち……ちょっと待って……誰か回復……回復を……!」

 

「じゃあ取っちゃおうか」

 

 

 ホッケーマスクならぬバルバトスマスクを装着した三日月が、何処から取り出したのか電動チェーンソーをギュイイイイイン!と音を立てて起動させながら花のお兄さん(仮)へと近付いていく。身体能力を考えても恐怖しかない。あまりの光景にチャータムどころかサーヴァントのニトクリスさえ青褪めている。

 

 

「うわあああああ!?ストップ!ステイ!ヘルプ!!何か花のお姉さんとか別にいる気がするからさ、ほらキャラ被り良くないって言うしね!だから待ってごめんなさいィィィ!!」

 

 

 結局渾身の謝罪によってどうにか許された花のお兄さん(仮)だったが、どちらにせよ暫く使い物にならなかったのは言うまでもない。

 

 

 

 

 ――ペガサスA――

 

 

「んー……やはりパッとしないな……」

 

 

 全員での食事を終えた後、レジェンドは自室にて自分がMSに乗る場合の専用機について模索していた。

 一応自身の専用機として開発中の機体『ウルティメイトオリジン』が存在するのだが……如何せんあれもこれもと特殊機能を詰め込みまくった(因みに現在進行系でますます増えているらしい)ため開発が更に難航。とりあえず現状以上の能力付加を止めて一先ず完成させようと思ったものの、束が「レジェくんの専用機に妥協なんて出来ないよっ!!」と力説したので当初のコンセプトのまま開発続行……したのに一向に開発が進まないのは本末転倒の気がするが。

 

 そんなこともあってウルティメイトオリジンとは違う自身の専用MSを考えてみたが、己好みのMSが中々思い浮かばず己の趣味に走れば結局MFないしPTへとシフトせざるを得なくなってしまうのだ。

 

 

「……駄目だ、ウルティメイトオリジン以外じゃどう考えてもゲテモノMSが脳裏に浮かぶ。これ以上は考えるだけ無駄か」

 

 

 もうウルティメイトオリジンを完成させることだけ考えよう、とレジェンドは伸びをして立ち上がる。自分以外の全員が寝静まった頃にとある場所へ出向こうと思っているレジェンドだが――。

 

 

 

 

 

「え?ミゲルこのハルートってやつ使わねぇの?キュリオス系列の発展形だぜ?」

 

「そいつは操縦系統が複座型で、その前のアリオスもGNアーチャーって奴と連携戦闘を考慮されてるだろ。シングルで完結してるキュリオスが一番俺に合ってるんだよ」

 

 

 またシミュレーターをやってその後の休憩中なのか、食堂で飲み物片手に談義しているミゲルとラスティ。

 

 

「さ、次はお前の番だぞラスティ。どの機体を気に入ったんだ?」

 

「それがいくつか候補があってさ〜。このラファエルガンダムかガンダムMk-Ⅴがいいなって思ってるんだよ」

 

「Mk-Ⅴは分かるが……ラファエルの方はバランス悪くないか?地上じゃまともに動かせなさそうだぞ」

 

「ん〜……まあ、アレじゃね?GNドライヴのおかげで空飛べるから無問題とか」

 

 

 別の場所では――

 

 

「……で、俺はセブンさんとゼロさんに修業をつけてもらってエメリウムスラッガーを修得したわけだ」

 

「やっぱりただ力をお借りするだけじゃ駄目なのか……!ゼロ師匠やレオ大師匠、セブン大大師匠から直接修業をつけてもらえればアルファエッジがさらなるパワーアップを――」

 

「レオさんやセブンさんはともかく、今のままじゃゼロさんがお前に修業つけてくれる可能性ほぼ皆無だぞ」

 

「ぐはあっ!!」

 

 

 休憩所で同じようにガイとゼットが語らっていた。がっくり膝をつくゼットに対して、ガイは内心「MSの操縦どころか設計まで含めたらゼロさんが教わる側になるかもだけど」と考えているが、口にしたらゼットが調子に乗りそうなので黙っておく。

 

 ルリアとアマリ、ライとモニカの相部屋組はもう就寝しており、ロスヴァイセと流もそれぞれ自室にて過ごしている。全員が眠るまであと少しだろうが……。

 

 

「ここをこうして……いや、これでは安定してもエネルギー効率が……」

 

 

 このワーカーホリック気味の艦長(勇治)が中々寝ない。だから予めシエルに「勇治が夜更ししようとしたら『休まないと強制的に電源を落とす』とでも脅して休ませろ」と伝えておいた。無論、主第一のAI(シエル)はこれを了承。もう間もなく実行されるだろう。

 そう考えていれば――。

 

 

「あああああ!!おいシエル!本当に!まさか本当にやったのか!?折角ある程度固まったのに!」

 

『言っても聞いてくれないマスターが悪いんです』

 

 

 絶望に打ちひしがれる勇治の叫びと、少々お怒りなシエルの音声が聞こえてきたのでやる気を削がれた勇治はそろそろ寝床に入るはず。シエルには「休んでからも勇治は見張っておけ。下手したら夢の中でヒントを得た場合、ふと目を覚まし現実に持ち出して研究再開しかねん」とも告げておいた。確証はないが、あの男ならやりかねない。

 

 一通りの見回りをこなし、レジェンドは件の施設を直接調査するための準備を始める。そこで彼すら予測し得ない出会いがあろうなど、誰が想像出来ただろうか――。

 

 

 

 

「そっちは角度を狭く!そう、それくらいで!そこの部分は幅を広く持たせて!」

 

 

 元が技術士官であったマリューの指示により、投石機を始めとした各種装置の製作が円滑に進んでいくバラージ。ストライク以外の機動兵器による運搬なども相まって、作業効率は驚く程良好だ。その筆頭は当然バルバトス。

 

 

「結局上着脱いだ意味殆ど無かったな」

 

「その発言、脱ぎたくて仕方なかったみたいに聞こえますよ」

 

「ノア様の護神隊には一瞬で下着諸共脱げる人がいるらしいよ。しかも複数」

 

「……何でそんな人達を直属にしてるんでしょうか……」

 

 

 それぞれバルバトスとヒュッケバインMk-Ⅱに乗り作業しながら、三日月としのぶが会話に花を咲かせている。声の感じから無一郎を思い出させる彼だが、話してみると案外話しやすいことにしのぶは気付いた。特に食べ物の話題には高確率で食いついてくる。

 

 

「出ませい!出ませい!」

 

「「「――」」」」

 

「ちっさいメジェド様だー!?」

 

「しかも複数ー!?」

 

 

 ニトクリスが何やら小さいメジェドを呼び出して投石用に岩を砕いている。ズラリと横一列に隊列を組んで突撃していくメジェドは実にシュールな光景である。尤も、沙耶やアズを狙っていた時を思えばそんなものが複数現れるだけで普通は背筋が寒くなるものだが、不可視のレジェンドオーラがあるので大丈夫らしい。

 

 ……不可視ってメジェド神の方じゃなかったっけ……?

 

 

「……よく見ると可愛いわね、アレ」

 

 

 ――何かメジェドーズの頬がちょっぴり紅くなった。沙耶の一言が嬉しかったようだ。

 

 

「チェストォォォ!!」

 

「やるわねイッセー!あのレーティングゲーム用に特訓していた時の事がここに来て役立つとは思わなかったわ!」

 

「もしかして師匠はこういうことも想定して俺にあの時あんな特訓を課したんじゃ……!?」

 

「さすがにこれは偶然……いえ、ゲン師範のことだから案外そうなのかも……」

 

 

 幾多の冒険を経てそこそこの岩なら神器無し・プロモーション無しで砕けるようになった一誠。厳しく指導するも出来たらしっかり褒めるゲンのおかげか、あの頃が懐かしく思える程目覚ましい成長だ。

 

 

「部長」

 

「何、イッセー?」

 

「師匠ならアントラーを素手で倒しそうだと思っちまったんですけど」

 

「さすが出来ない……とは言い切れないわね、あの人の場合。復活したカテレアを一方的にボコボコにしてたんだもの」

 

 

 当時の事を思い出し、冷や汗を垂らす二人。弟子のピンチに颯爽と現れてレヴィアタンの血族たるカテレアを完膚無きまでに叩き潰したブチ切れモードのゲンは、レジェンドいわく『怒りのハイパーモード状態』。簡単に言うと、フィンガー技使わず腹パン一発でそこいらのMFは木っ端微塵に吹き飛ぶレベルとか。

 

 そんな感じで各所が様々な盛り上がりを見せていると、バラージの入口に一台のジープが止まりナタルが降りてきた。

 

 

「キラ・ヤマト、アークエンジェルへ戻れ」

 

「お断りします。僕は僕の出来ることをやるためにここへ来たんです」

 

「……言葉が足りなかったな。そういう作業はストライクを使って行った方が効率的だ」

 

「「「「「…………へ?」」」」」

 

 

 突然やってきて相変わらずの軍人目線で指示してきたかと思えば、まさかのストライク使用許可。しかも、乗ってきたジープにはマードックらメカニック班も乗っていた。

 

 

「ナタル、貴女……」

 

「ラミアス艦長、やるならば早急に問題の解決を。ここでの問題だけが解決しても地上の問題には殆ど変化がありません。ヤマト少尉、作業はディアクティブモードでも可能だ。PS装甲の展開はバッテリーを消費するからいざという時まで使用するなよ」

 

「は……はい!」

 

 

 いつも通りの彼女ではあったが、彼女なりに気遣ってくれたのだろう。少しばかり頬が紅くなっていたのが遠目で確認出来た。

 

 

「ボウズ!ストライクはいつでも動かせるぞ!あー……装備すんならソードにしとけ!」

 

「ありがとうございます!ダイゴさん、すみません。ちょっとだけ抜けます」

 

「大丈夫、早く行ってストライクを持っておいで」

 

 

 ダイゴの温かい言葉に送り出され、マードックらと変わる形でジープに乗り込みアークエンジェルへ戻るキラ。マードックはマリューも現場で指揮を取りつつ作業しているのを見ると気合を入れる。

 

 

「よぉ〜しお前ら!艦長も踏ん張ってんだ!地上のメカニックの維持を見せてやるぞ!」

 

「「「おお!!」」」

 

 

 ここにきて、漸く本当の意味で結束出来たことに感動を覚えるチャータムとニトクリス。花のお兄さん(仮)も笑みを浮かべている。未だ股間を押さえながらというのは些かカッコ悪いが。

 

 

「しかしあの副長さん、ガードはかなり堅いけど崩せれば結構可愛いんじゃ……」

 

「サテライトキャノンは使いたくないけど、ブレストバルカンならたっぷりくれてあげるわ」

 

「いやいや遠慮するよ女王陛下。本当にモルガン先代陛下に似てきたね……あとお義姉さんにも」

 

「これ以上ない褒め言葉よ」

 

 

 休憩時間ではニトクリスもしのぶやアズと談話しながら食事。二人は今後の事を考えて噂のファラオ・オジマンディアスについて聞くと彼女は意気揚々と、しかし分かりやすく教えてくれた。

 

 

「……という御方なのですが、御理解頂けましたか?」

 

光輝の複合大神殿(ラムセウム・テンティリス)……可能なら直接目にしてみたいですね」

 

「私はスフィンクスをどうやってお世話してるのか気になるかも」

 

「あぁ……そちらは、その。だいぶ放し飼いされてます」

 

 

 申し訳なさそうに言うニトクリスに、彼女も苦労してるんだなぁと思うしのぶとアズ。

 

 

「ではこちらからも……貴女方縁の光神様であるレジェンド様とはどういった方なのです?」

 

「そうですね……みんなのお父さん、お兄さん、お師匠さん、といった感じでしょうか。あとはやることが一々大きい」

 

「私は初対面は倉庫で、その時に栄養食とドリンクを貰いました」

 

「「何で倉庫!?」」

 

 

 ――忘れがちだが、当時のアズは密航者である。一人になりたいからと倉庫に来るレジェンドもレジェンドだが。

 

 

「フルーツ味、美味しかったな……」

 

「何というか、人々の暮らしに寄り添っている方なんですね」

 

「あの方、自分で厨房に立つのが当たり前ですし」

 

 

 伸ばされた手を繋ぎ、縁は紡がれていく。

 

 彼方よりの脅威が目覚めんとする中、対する世界を超えし絆もまたより輝きを増していくのだった。

 

 

 

 アントラーが目覚めるまで、あと数時間――。

 

 

 

〈続く〉




エピソード各種はともかく、ウルティメイトオリジンについて覚えている人はいるのだろうか……?

今回は様々な過去回からネタをちょこちょこ引っ張ってきました。自分でもたまに読み返して「ああ、こんなネタやったな」とか思い返したりしながら書いてるので、その延長で。

ノアの部下で脱ぐ方々、局長や将軍様です。はい。
あの作品の原作(特にスキー回)知っていればすぐ御理解頂けるかと。「前立腺ブレーキだ!」

次回、いよいよアントラーとの決戦です。
次回で決まるか、その次に持ち越しになるか。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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