ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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レジェンドさんちのカルデア、第二部にさえ行けてないからオベロンいたのすっかり忘れてました。
それと先日、槍トリアと☆4鯖多数加入。セイバーオルタとかニキチッチとか。

とりあえず槍トリアだけは誰のサーヴァントにするか決定。問題はキングハサンだ。


それでは歓迎会その2、どうぞ。


特別編・サーヴァント歓迎会!その2〜一人頑張っていた貴方達へ〜

 主役たるサーヴァント達を招き入れ、漸く開始されたサーヴァント歓迎会にてまずはロマニことソロモンやダ・ヴィンチちゃん、そしてマシュとフォウくんのことから説明される。案の定ソロモンの名を聞いたセラフォルー&ソーナ姉妹が失神しかけたり、遊びに来ていたグレモリー家が土下座したりしたがロマニがあの性格なので即座にやめさせた。

 

 元々カルデアは彼らの世界にて生まれたものだ。そこの初代所長とソロモンは聖杯戦争を勝ち抜き、詳細は省くがソロモンにも願いを叶える権利があると言われて彼はこう言ったそうだ。

 

 『人間になりたい』

 

 かくしてソロモンはロマニ・アーキマンとして人間の生を得ることが出来た……しかし、その際に千里眼によって『人理焼却される未来』を見てしまい、人間としての生を楽しむどころかそれを防ぐために10年もの間、準備し続けていたという。

 

 だが、ある日突然カルデアは大爆発を起こす。()()()()()()()。それによって今まで準備してきたことは全て水泡に帰した。彼らの命も奪いながら。そしてその三人と一匹は薄れゆく意識の中で見たそうだ……金色の巨人を。

 

 

『お前達とその技術は我々の脅威となる。故にここで摘み取らせてもらった。悪く思うな、星見の天文台』

 

 

 そう言って金色の空間に消える巨人を見ながら、彼らはその世界での生を終えた。人間になったはずのソロモン、そしてダ・ヴィンチちゃんは座に還り、マシュとフォウくんは飛ばされた惑星レジェンドにて保護され、ポケモンアイランドでの療養を終え蛇倉苑スタッフとしてウルトラ騎空団に加入したというわけだ。

 

 

 

 

「――こんなところだよ。何故人間になったはずのボクが再び英霊の座に還されたのかは知らないけど、こうしてレオナルドやマシュ、フォウに再会出来たのは嬉しかった」

 

「おーいロマニー?マシュがソロモンインパクト受けて頭から煙出してるぞー?」

 

「えええええ!?」

 

「おいウチの看板娘に何してんだ」

 

「説明しただけなんだけど!?」

 

 

 慌てふためくロマニだったが、程なくして復活し改めて残るダ・ヴィンチちゃん、マシュ、フォウの自己紹介に移る。と言ってもフォウはレジェンドの頭の上に乗っかって軽く鳴いた後にレジェンドから説明があっただけだが。レジェンド自身、彼の正体を知っているとはいえ別に追求したりしない。

 

 かのレオナルド・ダ・ヴィンチが女性だったのは驚愕ばかりだった。というか分かりやすく言うとカリオストロ(カリおっさん)同様、外見女性・中身男性らしい。最近二人とも精神が女性寄りになりつつあるとか何とか。

 

 そしてマシュ・キリエライトの話になってから、ロマニが焦ったように身体を心配していた。というのも彼女は一応デミ・サーヴァントと呼ばれる存在であると同時に、そうなることを運命付けられて作り出されたデザインベビーだったからだ。当然、それについて言及されるもマシュ自身が受け入れており、そして――

 

 

「身体の方は全く問題無く――むしろ好調なんです。レジェンド様が即座に気付いて治療してくれたと」

 

「はい!?」

 

「驚き半分、納得半分かな。何せ神より上の光神様とやらだ。それくらい朝飯前ってところじゃない?」

 

「フォウ」

 

 

 相変わらずレジェンドのケアにより完治していた。まあ、惑星レジェンドで暮らしていたからそこに満ちる光気の影響で放置してもそのうち治っただろうとはレジェンドの弁。何にせよマシュの完治は喜ぶべきであり、同時にレジェンドのぶっ飛び具合を再認識するだけであった。

 

 

「本人が気にしてないのに赤の他人がぶり返すようなマネするなよ。さっきも言ったがマシュはウチの看板娘だ。知り合いだろうが何だろうが害する気ならこっちも容赦しないぜ」

 

「わ、分かってるってば!」

 

 

 ジャグラーに念を押され、怯むロマニ。サーヴァント相手に魔人態にならずとも対抗出来そうな、今のジャグラーと争う気など彼にはない。

 

 

「とにかく!ボク達は人理修復することなく命を落とした。もしかしたら、別の可能性でボク達が人理修復を完了させた世界や何らかの方法で未然に防げた世界もあるかもしれないけどそれはそれ。でもそんなことより、あの世界のボク達が今こうして再会出来たのはホントに奇跡としか言いようがないし、一番嬉しい事だ。ただ、今後知人と再会しても同一人物とは限らないから、たとえボク達が知っているカルデア関係者がいてもまずは初対面の体で話すのがいいと思う」

 

「私達を見つけた途端真っ先に突撃してきたロマニがそれを言うのかい?」

 

「うっ!?」

 

「まあ、そこはもう触れないでおいてやれ。湿っぽい話はとりあえず終了だ」

 

 

 パンパンとレジェンドが手を叩いて場を収める。真似してるオーフィスを見てロマニもほっこりしたのか、それ以上ズルズルと延ばすこともなかった。

 

 

「お前達がどのような存在でどのような過去を持っていようが、俺達に呼び出されて俺達に共感の意を示し、共に歩んで行くのならばもはや俺や他のマスターにとってサーヴァントは道具にあらず『家族』。悩みや苦しみだけでなく喜びや楽しみも共有する存在だ。そこをしっかり理解するように」

 

「その理論でいくと、私もマイロードの家族でいいんだよね?」

 

「まあな」

 

 

 やったやったと喜んでレジェンドの腕に抱きついてくるプーリン。服越しとはいえ、何がとは言わないが大きくて柔らかい感触が伝わってくるも、レジェンドの超抗力ペダニウムハートの理性はこの程度で揺らぐほどヤワではない。

 

 

 

 

 

 こうして、改めてサーヴァント歓迎会は始まった。当然最初は自己紹介、先の前カルデア組のしたものは単なる説明であり自己紹介ではなかったからだ。

 

 

「えっと……デミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトです。今は蛇倉苑、及びヒリュウ改の食堂で働いてます」

 

「蛇倉苑の看板娘で私の後輩、つまり宣伝兼ねて受付やってるのよ。で、こっちのもふもふして可愛いのが専属マスコットの――」

 

「フォーウ!」

 

「フォウさんです。ただマスコットというわけではなくて、ちゃんとお仕事もされてるんですよ」

 

 

 マシュの言葉に「仕事?」と大半がハテナマークを飛ばすが、当のフォウはというと新しい飼い主であるレジェンドのところへ行き、肩に乗ってはぺらりとある紙を見せる。

 『フォウくんチェックシート』と書いてあるそれには、蛇倉苑の新作メニュー用にいくつもの評価項目が設定されており、全項目で彼の高評価が7割を超えねば新メニューにはならないという言わば最終審査役。それまでにも主要メンバーから合格をもらって初めてここまで到達出来るのであり、如何に蛇倉苑の新メニューが厳選されたものなのか窺い知ることとなった。

 

 

「大したもんだ。これ全部査定するのか」

 

「フォウ!」

 

 

 褒めて!と胸を張るフォウの頭を優しく撫でてやるレジェンド。マーリンなら絶対しないであろう褒め方に御満悦なフォウと、日々の美味い食事は彼も含めた面々によって支えられていると再認識出来たレジェンド他ウルトラ騎空団。双方にとって良い事実を知れた。

 

 

「ちなみにアンタのリクエストしたスペシャル麻婆丼はフォウから万全のお墨付きを貰って完成・メニュー入りしたぞ」

 

「よーし店長、今日は俺の奢りでフォウにプリンアラモードパフェ頼む」

 

「キュー!フォウフォーウ!(やったー!あんな楽園(もどき)では味わえなかった満足感と達成感!お仕事楽しい!)」

 

 

 続いて紹介されるのは、フォウにプリンアラモードパフェを持ってきたエミヤ。早速フォウはスプーン片手に頬張り出す。

 

 

「フォ〜ウ……(幸せ〜……)」

 

「器用だなこの子!?」

 

「今時このぐらい普通だ普通。で……」

 

「オーナー補佐で厨房担当のエミヤだ。宜しく頼む」

 

「イッセー、何やら彼に既視感を感じるのですが。騎士王だけに」

 

 

 何処かで「ふははははは!!」と爆笑するAUOがいるんだろうがそれはさておき。本作のセイバーアルトリアにあの夜の記憶はないから別霊基だ!本作ではたまにこういう英霊がいるからあしからず。

 

 

「ウチのナンバー2だ。個人的にあと一人、食材調達担当が欲しいな」

 

「というか、マシュちゃんとフォウくんはいいとして店長はいつ召喚したんですか?」

 

「企業秘密ってやつさ」

 

「確かに企業ですけども」

 

「この二人と一匹が蛇倉苑の新戦力、この調子で規模もメニューも増やしていくからよ」

 

「フォーウ!」

 

 

 より美味い食事が期待され、可愛らしい鳴き声でほっこりしたところにまたもアレはやってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせ!皆大好きマーリンお兄さ「マーリンシニサラセフォーウ!!」ドフォーウ!?」

 

「「「「「バーニングメビウスピンキック!?」」」」」

 

 

 

 

 

 レジェンドから家族の温かさを貰ったのと同時に幾つか必殺技も貰ったらしいフォウの一撃が、置いてけぼりにされて今漸く追いついたマーリンに炸裂した。

 

 

「フォーウ!ツチニカエレフォーウ!ジゴクイケフォーウ!」

 

「あだだだだだ!コラ、やめろキャスパリーグ!私の爽やか系イケメンフェイスに爪立てて引っ掻くな!」

 

「フォウッ!」

 

 

 ふん!と鼻を鳴らし、フォウはレジェンドの肩に乗っかりあっかんべーとマーリンに舌を出す。

 

 

「勝ち組になったから少しは穏やかになるかと思ったらそんなことはなかった!むしろキャスパリーグ、前より攻撃的になってないか!?」

 

「バカめ!そんなもの当たり前の幸せを手に入れて、お前のところにいた頃と比較した結果!お前からの扱いがあまりに不遇だったことの反動だろう!!」

 

 

 レジェンドの指摘に「ふぐぅ!?」と言葉を詰まらせるマーリン。その横でプーリンがフォウに構おうとするもてしてしとはたき落とす感じで中々触らせてくれない。

 

 

(あのネカマーリンが原因で比較の獣へ戻らずに済んで良かった……あとプーリン、ボクはまだ認めてないぞ!)

 

「むぅ……攻撃されないだけマシなのかな」

 

 

 ちなみにフォウが現在認めているのはマシュを除けばアーシアとアズだけである。ウルトラフォウくんの査定はレジェンドの相手を見定める時も厳しいのだ。ついでにこのレベルのてしてしは「これからしっかり頑張れ」的な意味合いもある。イシュタルが相手だった場合、彼女はフォウくんスパークダッシュの餌食になる。

 

 ――ぶっちゃけウルトラフォウくんはガチで戦うとウルトラ騎空団上位に位置する戦闘力を持つ。ハクといいパム治郎といい、この騎空団はマスコットがある意味一番規格外に見えるが気にしないでおこう。

 

 

「さて、話が脱線したが――」

 

「マーリンゲンキョウフォーウ」

 

「この子はフレンドリーにフォウくんとかフォウさんとか呼んであげてくれ、オスだからな。ついでにマーリンを嫌う理由はこれだ」

 

 

 レジェンドが見せた映像――それはマーリンがフォウを「本当に美しいものを見ておいで」とアヴァロンから外へと出したこと……なのだが、言葉だけなら良く見えるも実際やったことはおもっくそ強制紐なしバンジー。本気で泣くフォウくんはこの頃まだ飛べなかったのだ!

 

 

「……ニャー……」

 

「……パム〜……」

 

「そこの二匹が私を見る目、とんでもなく冷たいんだけど」

 

「マーリンさん、フォウさんを虐めてたんですか……?」

 

 

 アーシアが泣きそうだ!レジェンドとマジンガーZEROとフォウくんの青筋がヤバい。最後はマスコットがしていい顔じゃなくなってる。

 

 

「よし、デルタスターレジェンドになるわ俺」

 

「待て先輩!?それは確実に『マーリンが死んだ!』『この人でなし!』案件になるぞ!」

 

『そんな心配せずとも既にコイツはロクでなしだ』

 

「そしてレジェンド様も人でなく光神だし」

 

「マーリンアイキャンフライフォーウ!」

 

「空の世界でアイキャンフライして島から落ちるとまず助からなさそうなんですけど!」

 

 

 三者三様容赦無し。頑張れマーリン負けるなマーリン!最高の信頼を得るその日まで!

 

 

「フォウッ(それ絶対無理だね)」

 

「……アレ、おかしいな。快晴なのに曇ってきたぞ?」

 

 

 割と本気で頑張れマーリン。プーリンは好感度上昇中なのだから。

 

 

「じゃあ男の私がヘタレてる間に自己紹介を済ませようか。私はマーリン、気軽にマーリンお姉さんと呼んでほしいな☆」

 

 

 プーリンがキラリーン☆という効果音がしそうなポーズ(ウインク付き)で言うと、早速オーフィスから質問が飛んできた。

 

 

「レジェンド、さっき『プーリン』って言ってた。でもマーリンって言ってる。どうして?」

 

「それは私がそこの男の私より先輩だからさ!先輩ということでプロトタイプ、そこにマーリンをくっつけて――プロトマーリン、略してプーリンというわけだよ」

 

「なるほどー」

 

 

 何故に先輩がプロトタイプに変換されるのかはさておき、さすがというか説明が分かりやすく説明される。伊達に花の魔術師と呼ばれているわけではないようだ。

 

 ……が、ここであることに反応してマーリン♂が復活。

 

 

「ふっ……墓穴を掘ったな女の私!」

 

「あ、復活した。何が?」

 

「君はこう言ったな、私より先輩だと」

 

「何か間違っていたかい?」

 

「間違ってはいないさ。だが間違っていないからこそ君は策に失敗している!!」

 

 

 ババーン!とプーリンを指差して不敵に笑うマーリンだったが、その後に告げた理由で怒りを買う羽目になった。主に女性陣から。

 

 

「私より先輩=年上、即ち君は自分から『自分はお婆さん』と告げたということだ!!」

 

「ッ!?」

 

 

 まさかの反撃でショックを受けるプーリン。ちなみにレジェンドは気にしていない。そもそもここにいるサーガ以外全員の年齢を足しても到底及ばぬ年齢であるのがレジェンドだ。

 

 しかしプーリンは別だ。ここにいる彼女は何処ぞの世界線と違い、純然たる乙女。つまりお婆さん呼びは相当なダメージを受けるということ。

 

 

「……う……」

 

「ん?」

 

うわーん!!私だってそういうことは男の私に言わないようにしてたのに!」

 

「ちょっ!?ガチ泣き!?」

 

 

 マイロードぉー!と本気で泣きながらレジェンドに抱きつくプーリン。確かに彼女は年齢的なことには一切触れていない。ツッコまれるのが分かっているし。

 ……ぶっちゃけレジェンドやサーガ以外にも、例えばオーフィスとか見た目にそぐわぬ年齢の者などウルトラ騎空団にはゴロゴロいるということを後々知ることになるが、それはとりあえず置いておく。

 

 

「最低ですねマーリン」

 

「ならば貴様も若作り色ボケ老人だろう」

 

 

 辛辣な意見を飛ばしてくるのはアルトリア・キャスターとモルガン。さすがに今回ばかりはマーリンが悪い。

 

 

「いやあ私もここまで効果があるとは思っても……キャスパリーグ?」

 

「マーリンケスベシフォーウ!」

 

「ぎゃあああああ!?」

 

 

 なんとフォウくん、M87光線をぶっ放した。恐るべしウルトラけもの(決して彼をビーストなどと呼んではいけない)。

 真っ黒になってぱったり倒れ痙攣してるマーリンに、てしてしと攻撃し様子を窺うフォウ。

 

 返事がない。ただの屍のようだ。

 

 

「フォーウ!」※勝利のポーズ

 

「「「「「いやさっきとんでもないの見たんですけど!?」」」」」

 

「保護者もしくは飼い主が変わるだけでここまで変わるのかしら……」

 

 

 一応フォウの(元)正体を知っているエレシュキガルは以前と今の違いに愕然としている。キラキラしてるのに強さまで滅茶苦茶レベルアップ。

 

 

「そのうちまた復活するだろうから、放っといて次行くぞー」

 

「フォウ!キュー!」

 

「はーい」

 

「そうです、そうしましょう我が夫」

 

(((((酷ェ!!)))))

 

 

 ぐだぐだを(物理的に)終わらせた三人と一匹を信長は「え?儂こんな環境で生活するの?ウッソじゃろお主」と真っ青になって見ていた。残念だがウルトラ騎空団では日常的に似たような光景を見る羽目になるわけだが。

 

 

「えーっと……この流れで自己紹介するのも……ロマニ・アーキマンです。ソロモンやってます」

 

「聞いたことあるぞ!魔術王ソロモン!嫁の数はおよそ1000人の超絶ハーレムを作った男!!」

 

「「「「「何ィィィィィ!?」」」」」

 

 

 気不味そうに自己紹介したロマニにアザゼルが声と鼻息を荒らげて言うと、レジェンドや一誠らを除く独身彼女募集中メンバーによる大絶叫が起こる。

 

 

「だってソロモンだった頃は『はい』しか言えなかったんだよ!だから求婚されたら断れなかったんだ!それにボクには――」

 

「ほほう?」

 

「――やっぱ秘密!駄目だからね!?教えないからね!?」

 

「別に構わんぞ?次の機会にそいつを召喚してしまえばいいだけだ」

 

「えええー!?」

 

 

 レジェンドの指名召喚発言に驚くロマニと反応するデバガメ連中。元々これはレジェンドがある二人を招くために秘匿しておいた方法なのだが、こういう事情なら遠慮なく使う。ソロモンの語られているエピソードやロマニの話を聞いて確信したレジェンドは、次の召喚の際に実行する気満々である。

 

 

「ところで貴方に聞いておきたいことがあるんだ。何故貴方のもとにこの指輪が揃った状態で在ったのか」

 

「そんなもの、人理焼却とやらを終えて満足げな『何か』を『終わった世界』ごとマジンガーZEROが跡形もなく消し飛ばした時に拾ってきたからだ」

 

「「「「!?」」」」

 

 

 明確に驚愕の感情を表したのはロマニ、ダ・ヴィンチちゃん、マシュにフォウだけだったが、他の者達も似たような心境だった。

 例によって詳細は省くが、魔術式を世界ごと消し飛ばすという離れ業を平然と成せるような存在がいることより、その存在の主がそれを当たり前のように言えることにも驚きを隠せない。

 

 彼がもし元のカルデアにいたら――

 

 三人はそう考えたが、フォウだけは違う。

 

 

(逆にカルデアにいたらレジェンド無双で英霊要らないよね、ってなっちゃいそうだもんなー。結果レジェンドばかりに負担掛けて倒れるか、下手したら見限られそうだし。むしろこっちで会えて良かったかも)

 

 

 そう、頼り切りになりかねないほどのスペックなので、それが仇となることを懸念していた。まあ過ぎたことだし結局妄想の域を出ないため、そこで切り上げ。

 

 意外にも別の空気に変えたのはレジェンド自身。さて、どんな風にと言うと……。

 

 

「何にせよ、るりふぃすさやぴーファンなお前に個人的に祝いの品を一つ進呈してやろうと思う」

 

「え……何か嫌な予感しかしないんだけど」

 

 

 レジェンドが取り出したそれは、先日の映画祭にて上映されたレジェンド達の作品……それの初回生産限定盤。あまりの人気に惑星レジェンドでは予約された物以外にかなりの数を用意したにも関わらず半日もしないうちに完売となった一品だ。しかもルリア、オーフィス、沙耶の直筆サイン入り。

 

 

「!?!?!?」

 

「ロマニが壊れた!」

 

「えっと……このロクでなし!」

 

「フォーウ!?(それソロモン=ロマニだからね、マシュ!?)」

 

「ふははははは!歓喜と驚愕、同時に襲われたか!何故なら三人の直筆サイン入りはそれしか全次元に存在しないオンリーワンアイテム!貴様専用よ!後で自室にて好きなだけ視聴するがいい!」

 

 

 反応の良さに思わず尊大モード化するレジェンド。ロマニはファン垂涎の激レア品を手にしてガチ泣き。『泣き虫ソロモン』とか言われようと知ったことじゃない。

 

 

「うわあああああ!!もうボク月のカルデアとウルトラ騎空団とリアスちゃんのサーヴァントで掛け持ち就職する!仮にるりふぃすさやぴーがアイドル卒業してもこれだけは手放さないぞ!!ありがとう団長さん!!」

 

「それだけ喜ばれるならば贈呈して良かったというものよ。ふはは……ん、モルガンどうした?」

 

「私も欲しいです、我が夫」

 

 

 多数の者から羨ましがられているロマニを尻目に、ダイレクトでモルガンが強請ってきた。後日レジェンドと沙耶の直筆サイン入りのものがモルガンとバーヴァン・シー、ついでにキャストリア宛に贈られ、前者は二人ともしばらく使い物にならなかったらしい。さやぴー大人気。

 

 

「いやあこの流れで自己紹介は難易度高くない?まあいいか、私はレオナルド・ダ・ヴィンチ!知っての通り万能な天才さ!気軽にダ・ヴィンチちゃんと呼んでくれたまえ!あ、私のマスターはそこの先代女王陛下ね」

 

「「「「「すげえ有名人がとんでもねえマスター引っ提げて来たんですが!!」」」」」

 

「え?え?レオナルド・ダ・ヴィンチって男性じゃ……」

 

「あれだろ、カリオストロと似たような感じの」

 

「「「「「ああ、なるほど……」」」」」

 

 

 ダ・ヴィンチちゃんに関する疑問はレジェンドの一言であっさり片付いた。というかそんな疑問の答えになるような人物がいるウルトラ騎空団もどうかと思うが……。

 

 

「元のカルデアでは私が英霊召喚第三号だったんだけどね。ロマニと逆転した形になったかな?いや、マシュが一番最初かも」

 

「え……そういえばマシュはサーヴァントと融合したデミ・サーヴァントだって……」

 

「ああ、彼女と融合した英霊に関してはまだ伏せさせてもらうよ。ただ、今この場にいる英霊の誰かと関係がある人物だとは教えておこうか」

 

 

 これ以上は駄目〜とダ・ヴィンチちゃんは腕でバツマークを作る。気にはなるがある意味プライバシー問題になるのでここまでにしておく。

 

 

「では次は私が。アルトリア・ペンドラゴンです」

 

「彼女はアーサー王その人だよ」

 

「フォウ!?(復活早ッ!?)」

 

「はっはっは!そう簡単に私をノックアウト出来ると思うなよキャスパリーグ!伊達に冠位の資格を持ってるわけじゃないのさ!」

 

「グランドクソ野郎だもんな」

 

「キャスター!グランドキャスターだから!?」

 

「マーリンと同じキャスターなのは遺憾です。よって今から私はアルトリア・アヴァロンでいきます。マーリンがいるときは」

 

「相変わらず辛辣だな君達は!?何を隠そうアルトリアに剣術を教えたの私なんだぞぅ!」

 

「「で?」」

 

 

 殆どの連中は驚いているが、レジェンドとキャストリアは然程驚かない。特にレジェンドはあの英雄王やその無二の友を育て、鍛え上げた実績を持つ。他にもサーガを筆頭にケンやベリアル、それにレオやゼロ……キングメイカーなマーリンも凄いがレジェンドが育てた面々も宇宙に名を轟かす有名所ばかり。気後れする必要など微塵もないわけだ。

 

 

「それより召喚時にすぐ『お腹すいた』発言の方がインパクトあったんだけれど」

 

「…………」

 

(((((あ、店長の持ってる丼が気になってる)))))

 

「食うか?」

 

「是非!!」

 

 

 ジャグラーがセイバーアルトリアに渡したのは、何かを察した彼が予め用意しておいた爆盛牛丼。行儀がいいのか悪いのか、いただきますをしたら即座に食べ始めた。

 

 

「さて、セイバーアルトリアが飯をかっ食らってる間に、ある娘が自己紹介したあと小休止も兼ねて俺とその娘とそのマスターはちょっくら出掛けてくるぞ」

 

「え?何処へ?」

 

「その娘の自己紹介を聞けばすぐ分かる」

 

 

 レジェンドの言葉に殆どはハテナマークを飛ばすも、一部は少し悩んで答えが出る。ちゃんと召喚されたときに他でもない本人が言っていたからだ。

 

 

「わ、私ね!冥界の女主人、エレシュキガルなのだわ!光神レジェンド様にはメソポタミアにいた頃から気にかけて貰ってて……あら?」

 

 

 タイガが真面目に聞いてくれていたのはいいのだが、またもグレモリー家やセラフォルー、ソーナらが土下座している。エレシュキガルの治めている方を『本物』とするなら、彼らの方を『ダメな冥界、略してダメ界』と呼ぶものもいるとか何とか。

 

 

「何でこんな凄い方ばかりが……!?」

 

「エレシュキガル様すみませんマジですみません冥界ダメにしてすみません」

 

「魔王である私達の責任です申し訳ございませんでした」

 

「えええええ!?だって、私の冥界には私以外魂とガルラ霊しかいないし!多分違う冥界じゃないかしら!?」

 

 

 サーゼクスとセラフォルーが本気で謝っているのを見て慌てふためくエレシュキガル。何せ冥界においては彼女が絶対の法であり、それこそ最低でもサーガ、スペリオルドラゴンクラスでなければ光神にすら影響を及ぼすほどのもの。

 そんな彼女を怒らせた日には冥界で好き放題してた悪魔はひとたまりもない……のだが、彼女が収める冥界と彼らの住む冥界は違う。しかし一応エレシュキガルの名は知られていたようで、あちらのエレシュキガルと勘違いさせてしまったらしい。

 それを差し引いてもかつてウルクにいたレジェンドを顔見知りレベルで知っているというだけでも凄いのだが。

 

 

「まあそこはいいとして、エレシュキガルが召喚されたことで彼女に付随するように彼女が収める冥界も召喚されるという、ぶっちぎりで顎が外れることが起きたわけだが……実際は特に影響はなく、エレシュキガルが一番偉くていつでも行ける別荘地が出来たものだと思ってくれればいい」

 

「嬉しいか怒るべきか悲しむべきか分からないのだわー!!」

 

「そこでエレシュキガルの冥界を大改革してくるから、自己紹介は一先ず置いといて先に親睦を深めていろ。ちゃちゃっと済ませてくる」

 

「そんな簡単に済むんですか!?」

 

「俺だからな」

 

 

 ドきっぱり言い放つレジェンドに納得してしまうウルトラ騎空団全員。エレシュキガルはまだおろおろしているが、タイガが手を握り「大丈夫だから」と声を掛けると落ち着いた。結局ジータやプーリン、キャストリアまで同行することになったが……影響は大丈夫なのかと不安になるもあっさり問題無しと言われる。冥界がマイルドになったのかレジェンドがおかしいだけなのか。

 ついでに一誠とセイバーアルトリア、タイタスとレオニダス、そしてフーマと小太郎も必然的に赴くことになる。

 

 

 

 

 

 ……で、時間にして僅か数十分足らず。レジェンドのおかげで向こうでは数日経っているのだが、それは色々帳尻を合わせるための御都合主義的なものなのでそこは触れないで頂きたい。

 

 エレシュキガルの冥界はレジェンドが同行した面々の意見や要望を聞き、「イシュタルと違ってエルキドゥの墓を作ってくれたりした良い娘なので張り切っちゃうぞー」とノリノリで改築・改装・開拓しまくった結果――

 

 

 ○タイガ、エレシュキガルの希望により、プラズマスパークタワーの縮小版をエレシュキガルの宮殿の敷地内に設置。敢えて外に設置することで光をより遠くまで届けられるようにとエレシュキガルが願った。

 

 ○冷たい大地は温かな草原に、宮殿の近くには美しい湖、遠くには海を。冥界全部を変えるのではなく、元の冥界らしさも要所要所に残す形で大変革。さらに朝昼夜で空や気温も変化するように再設定。四季は敢えて導入しないが、それがなくとも植物や作物が育つように。

 

 ○槍檻も位置を整理整頓。エレシュキガルの宮殿から程よい距離に纏めて設置。いい感じにプチプラズマスパークタワーの光が当たる。

 

 ○エレシュキガルの宮殿をグレードアップ。元の宮殿をレベル1とすると、改築後はレベル250。広さや暮らしやすさ、宮殿環境の自動維持の他諸々が異次元レベルの超発展。内装や生活用品にもそれは適用されている。タイガの部屋、ジータの部屋も当然のごとく用意され、極めつけはレジェンドが来訪時に使うのは部屋どころか区画。トドメに個人の私室のみならず『タイガとエレシュキガルの』部屋まで増設。

 

 ○セキュリティも当然強化。七つの門の試練は難易度大幅上昇。ガルラ霊はタイタス、レオニダス(幽霊苦手もこれにて克服)による『GGビルドアップトレーニング』を受け全員揃ってパワーアップ。各々特殊能力を兼ね備え外見も変わり……ぶっちゃけ幽波紋(スタンド)化していた。他にもレジェンドが別世界から連れてきた魔獣を『冥神獣』として育成、七つの門の試練同様七体用意。一体一体がグガランナに匹敵する超戦力。フーマと小太郎によって罠も充実、プーリンやキャストリアのおかげで各種結界も万全。

 

 ○最後は人員増強。元の世界を離れても構わないという者達を選別し、冥界の住人として衣食住を提供。同時に役職を割り振りエレシュキガルの在不在関係なく冥界が機能するように。だからといってエレシュキガルが不要というわけではないことを念押しするが、そんなのはむしろ当然とガルラ霊や冥神獣共々既に納得していた。尚、彼らは一誠、セイバーアルトリア、ジータによって剣術や体術を標準以上で体得。彼らもまた冥界を護る番人なのだ。

 

 ○仕上げとばかりにポケモンアイランドよりギラティナを筆頭としたゴーストタイプ持ちのポケモンが出張。惑星レジェンドが有事の際は即座に戻れるよう転移ゲートも完備。

 

 ○ここまでやっても今後は更に拡張していく予定。

 

 

 ――以上のことをガチでやり遂げたらしい。時間的に数日じゃどうにもならない?そこはレジェンドが言った「俺だからな」で片が付く。納得して頂きたい。

 

 レジェンド達と共に帰ってきたエレシュキガルは嬉し涙を流しながらタイガの腕に抱き着きつつ、速攻で作った冥界のパンフレットまで差し出してきた。

 

 

「凄すぎるのだわ!もう……何というか言葉が見つからないくらい!冥界が……冥界が……!」

 

「いや俺も傍で見てたけど、レジェンド様は当然としてタイガの奮闘ぶり凄すぎたぜ。他のメンバーに割り振った仕事場の殆どに顔出してて」

 

「つーかガルラ霊ってのが元の面影無くなってムキムキマッチョマンゴーストになってたの本気で腰抜かしたんだけど。なあ小太郎?」

 

「はい、主……恐るべしビルドアップトレーニング。あれは猛将さえ一撃で殺られる強さでしょう」

 

「ははは、よもや私も霊に感謝されるとは思いませんでしたが。やはり大事なのは肉!そして計算!ディスイズプラニウムスパルタ!!」

 

「ディスイズプラニウムスパルタァ!!やはりレオニダスのスパルタ式トレーニングにU-40式ビルドアップ法を組み込んだのが功を奏したか!」

 

「霊に筋肉というのもアレだけど……あの冥界、不法侵入したら確実に生きて帰れないよね」

 

「オラオラと無駄無駄のラッシュバトル訓練もありましたね。あとはゴールドなレクイエムや王のクリムゾン的なのもいましたが」

 

「「「「「冥界で魂を死なせ続けそうなのがいるんですけど!?」」」」」

 

 

 ハッキリ言おう。今の冥界(こっちのエレシュキガル統治)は英雄王やイシュタルが挑んだ時とは比べるのもおこがましいほど進化していると。

 

 

「よし、アザゼルよ。ここが根性の見せ所だ。逝って来い」

 

「逝けても帰って来れねーよこんな難易度ルナティック超えの場所!!」

 

 

 ゼロガンダムに言われて即座にアザゼルは反論する。ぶっちゃけこんなん突入して進めるのはレジェンドとかサーガだけじゃないかと思えるくらいヤバイ。しかも『烈・冥界の護り』にて冥神獣や幽波紋ガルラ霊は更にパワーアップしているわけで。

 

 

「ちゃ、ちゃんとタイガのお父様やお祖父様、お祖母様をお迎えする準備も出来たし……」

 

「あ、アザゼルが絶望した」

 

「会ったばかりなのに他人のために進んで苦労を買って出るタイガと、自分の楽しみ優先のダメ総督の違いだな」

 

「チクショォォォオオアァァァ!!」

 

 

 どんどんモテ男から遠ざかっていく(周りがモテまくっているから)アザゼルを見て、自業自得とかご愁傷様とか各々思っている。レジェンドだけはエレシュキガルを見ながら「あ、エレちーがタイガに落ちた」と考え、ある人物へ何やら送っていた。

 

 まだまだ歓迎会は始まったばかりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「父さん、母さん……」

 

「む?どうした、タロウ」

 

「タイガに……タイガに種族を超えた可愛らしい彼女が出来ました!!」

 

「あら……!それは喜ばしいことですね」

 

「ちょっと兄さん達呼んできます!!画像ありがとうございましたレジェンド!!」

 

 

 タロウのウルフォンには恥ずかしがりながらタイガの腕に抱き着くエレシュキガルと、もう片方の腕に抱き着きつつ元気いっぱいの笑顔でピースするジータの画像が送られていた。

 

 ついでに日本地獄でパシられてるイシュタルにも。

 

 

「何でアイツこんなに幸せそうなのよぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

「良かったね、エレシュキガル。レジェンド、早く僕とギルを呼んでくれないかなぁ」




今回遭遇のウルトラ騎空団メンバー

○アザゼル
○聖竜騎士ゼロガンダム

冥界超絶進化。住人が別次元から移住してきたり、ガルラ霊がスタンド化したり、グガランナ級の守護獣が七体も増えたりとこれFGO第一部でやったらリタイアする人続出だろうなぁ……コンティニュー絶対推奨だもの。

で、本作のロマニやダ・ヴィンチちゃん達ですが……どこぞのエミヤボイスに拠点ごとやられました。
(その世界の)人理焼却の元凶はこれ幸いにと思った直後、マジンガーZEROに消されました。そうそう上手くいくわけなかった。

本編も少しずつ執筆中です。映画編も……こっちは内容的に結構長くなりそう。

それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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