ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
本編がかなり難産で少しずつ進めてはいるのですが……仕事の忙しさに加えてよりによって夏間近という時にエアコンぶっ壊れという災難が起きまして、どうにかモチベを保ってる状況なんです。
今回はハマーン召喚のことも書いたりしたのでかなり長くなりました。加えて、先日最終回を迎えた作品にまつわるおまけがくっついた結果、本作全体でも長い部類になってしまい……いや、おまけらしいおまけも付いてますが。
○レジェンドさんちのカルデア事情
「あー……なるほどなるほど、こっちが俺に来てあっちがあいつに行くのね。はいはい」
「ちょっと待て、あんた何呼んだ」
「強く生きろ、勇治。今回ばかりは同情する。尺的に次回だろうけど。沙耶はうどんを準備しとけ」
「うどんを……?」
それではどうぞ。
先日、ロスヴァイセがブリュンヒルデを召喚したことに続き、デイビット・ゼム・ヴォイド――留学生組の中で唯一サーヴァントを召喚していなかった彼が漸くサーヴァントを召喚したのだが……そのサーヴァントにほぼ全員が度肝を抜かれた。
デイビットは過去の出来事から一日に記憶しておける時間がたった5分しかなかった。それをレジェンドが現時点でデイビットに掛かる負担を考慮して十二時間と大幅に引き上げたことで、彼も変わり始める決意をしたのである。それで心に余裕が生まれ、呼び出したサーヴァントというのが……。
「元アクシズ摂政にして初代ネオ・ジオンの指導者、ハマーン・カーンだ。どういうわけか知らんが、呼び出された以上は力になることを約束しよう。私の期待を裏切るなよ、マスター」
そう、宇宙世紀出身もしくは宇宙世紀を知るものならば知らない者はいないであろう女傑。シャア・アズナブルがいたなら真っ青になっているだろう凄腕のニュータイプパイロット。
ハマーン・カーン――正に天才が天才を呼び込んだのだ。
「うおおおおお!?凄え!ウルトラ凄え!サーヴァントとはいえ本物のハマーン・カーン!?」
「か……閣下!?いや、確かに閣下の生歴を考えればそうなってもおかしくはない。早逝されてしまったが、閣下の成した事は偉業と呼べるものばかりだ」
大の宇宙世紀フリークなゼットや、宇宙世紀出身かつネオ・ジオンと関わりが深いマリーダ(リアスに引っ張られて連れてこられた)は感嘆をもって彼女を迎え入れる。同じく、サイコミュも使えるMA乗りとして頭角を現し始めた、彼女のマスターであるデイビットも好意的だ。
「よろしく頼む、ハマーン。キュベレイはマイフェイバリットMSだ」
「ほう、話が分かるマスターではないか。それにこの感覚……フッ、どうやら私は当たりを引いたらしい」
ゼットにくっついてくる感じでステラやガレスも会話に混ざり、そこら辺だけ別空間が形成されている。
「あ、そういや俺らシャア・アズナブルの部隊とやり合ったことが在るのでございますよ。超師匠がタイマンで撃退したりしました」
「フン、あちらこちらでせっせと女作りに励んで腑抜けたかシャアめ。確か13か14の娘にまで手を出したとか言っていたな」
「向こうからではなくシャア・アズナブルから手を出したのか。それにアクシズ落としも実行したそうだ。失敗したそうだが」
「……どうやら奴はつくづく私を怒らせることが好きなようだ。よかろう、機体の武装を破壊して丸裸になどせん。最初からコックピットを集中攻撃してくれる!」
かつての故郷を落とそうとした挙げ句失敗したとあってハマーン閣下プッツンモード。ついでに丸裸関係者が近くにいるんですが(丸裸=フル・フロンタル=袖付き=マリーダの前・所属元)。
「閣下、フル・フロンタルが申し訳ありませんでした……」
「マリーダ・クルスと言ったか。案ずるな、寧ろ私はお前の境遇に同情を感じ得ない。その一端がグレミー・トトだというのだから尚更な。しかし、シャアの影武者のような強化人間とは……奴の経歴、いや性癖をよく調べてから作るかどうかを決めればいいだろうに」
……赤い彗星、散々な言われようである。アムロがこの場にいなくて良かったな、シャア。
そんなわけで、デイビットが無事大物を召喚したことで留学生組は大盛り上がり。このビッグウェーブに乗るしかない!というお祭り的なノリでまたも召喚大会が開かれることになったのである。
☆
色々違う(レイシフトはレジェンド協力の下コフィン無しでやったり、カルデアスが不要なので無かったり)が、せっかくフィニス・カルデアにいるのだからとロマニとダ・ヴィンチちゃんが交互に召喚サークルを起動させることになった今回のサーヴァント召喚祭り。
前回やちょくちょく誰かしらが呼んでいることもあり、今回はギャラリーも大勢いる。
「懐かしいと思う反面、こんな大勢に見られながら発表会宜しく召喚を行うなんて考えてもみなかったなぁ……」
「けれども縁とかそんなの関係無しに呼んでたりするマスターもいるからね。ギャラリー大勢というのも、案外良策なのかもしれないよ?」
そう言いながらせっせと準備を進めるロマニとダ・ヴィンチちゃん。
今回はオカ研の顧問である二人――矢的猛とアザゼルを始め、鬼討組戦力増強も視野に入れるため杏寿郎としのぶ、さらにトライスクワッドに加えてゼットまで呼んだということで銀河遊撃隊隊長のウルトラマンゼロことレイトも対象。そこに最近爆死続きの勇治と、魔力的にまだ余裕のある沙耶、おまけに何故かスレッタまで召喚メンバーに入れられていた。
一応レジェンドも〆に行う予定だが……あの愉悦部名誉顧問、その時の気分次第でやるやらないを決めるからこの手の任意系イベントでは予定もクソもない。
「何でスレッタが!?」
「まあ、何となく予想はつくんだがよ……」
そう答えたのはクー・フーリン。あの夜の記憶はないはずだが、正に『何となく』そんな予感がするというか……。
「待たせたな皆の衆!ふははははは!!今回は玉座持ちが多く参加しているため実に壮大さを感じるだろうが……そんなことはどうでもいい!!見ている側もやっている側も心躍る
いや
しかし、本来ならばここはウルトラ騎空団の団長たるレジェンドが宣言すべきところ。直接的な関係者とはいえ、何故にギルガメッシュが場を取り仕切っているのだろうか?
ついでにエルキドゥや、フォウくんとピカチュウのマスコット組はいるのだが……レジェンドとキャストリア、プーリンの姿が見えない。
「究極英雄王よ、我が伴侶と他二名が見当たらぬが」
(((((ほ……他二名……)))))
玉座を用意して腰掛けている一名、スカサハ=スカディも少しばかり不満気な表情でギルガメッシュに問う。キャストリアとプーリンを他二名と言ったのはやはり最近いつもレジェンドと一緒にいる嫉妬からか。
そしてギルガメッシュだが、別にレジェンド以外の二人がどう言われようとも気にしない。これがアーシアやセイバーアルトリアなど一部の者であれば彼も反論しただろうが、生憎とキャストリアやプーリンはその一部に含まれないからだ。
ついでにスカディがそう表現したのもおそらくはレジェンドと一緒だろうことへの嫉妬から、つまり女神の可愛い仕返し的なもの。
「……師父だが、先刻倒れた」
「「「「「!!」」」」」
ギルガメッシュが普段の不敵な笑みを浮かべることなく、真剣な表情で告げた一言に戦慄が走った。アーシアやジャンヌなど顔面蒼白で今度はこっちが倒れそう。
「あの病気とは無縁で呪いなんか逆に呪ってきた奴へ何十倍か倍増させて呪詛返しする、あの『健康なめんな病魔共』なレジェンドが!?」
「『最大最強の敵!その名は不憫!!』な超師匠が!?」
「そこの青トラマン二名、貴様ら師父を何だと思っておるのだ!!」
レイトとゼット、よりによって関わりの深い二人から不在を理由に言いたい放題されるレジェンド。これにはギルガメッシュもぷんすこー。
「ゴホン!卯ノ花や御門に診せたところ単なる過労と言われたがな。しかし我は過労死の恐ろしさを身に沁みて知る究極英雄王。此度のイベントは責任者の代替が可能故に我が師父の代わりを引き受け、良い機会だと休ませることにしたわけよ。プーリンとバカトリアはその看病だ」
冥界の常連は伊達ではない(昔はそれでこっちが苦労したのだわ! by エレちゃん)。
「こうしてはいられません。夫婦とは即ち相互扶助、我が夫が倒れたのであれば妻である私が看病せずして誰がそれを成すというのです」
「光神たる我が伴侶に癒しのルーンが効くかは分からぬが、やるかやらないかはまた別の問題。ここで見過ごすなど番としてありえぬ」
それはいいが――二人揃っていつの間に着替えたのか寝間着なのは何故だ。
「……よもや看病と称して添い寝する気ではあるまいな?」
「「それが何か?」」
「たわけ!!ただでさえ常日頃より理性との戦いを繰り広げたことが師父の過労原因の一つだというのに、弱っている今そんなことをすれば状態悪化は確実だと言わんでも分かるであろう!!」
さしものギルガメッシュもレジェンドが絡んでぶっ飛び思考になっている月王国先代女王と北欧統括女神を窘めるには怒鳴るしかなかった。
「しかし英雄王、あの団長殿が簡単に倒れるとも思えないのだが。少なくとも、己の愉悦とやらの為なら苦しい職務さえ平然とこなしていたと当方は記憶している」
「その通りだ、シグルド学園長。師父は己の職務ならどれほどの量であろうと瞬く間に処理する。それこそ書類の山や大海原だろうがな。そう、己の仕事ならば――」
そこまでギルガメッシュが言うと、シグルドは気付く。レジェンドは己の職務が原因で倒れたのではないと。
「もしや、団長殿が倒れたのは――」
「察したか、さすがよな。そう……他の光神共(サーガやスペドラ除く)が事あるごとにイベント優先で奴ら自身の職務を師父に押し付けた事が今回の事態の大元よ!!」
それを聞いた一部の者は「ああ……」と遠い目をする。特にサーガは目が死んでいた。ぶっちゃけそれでウルトラ騎空団が壊滅の危機に陥ったのだから忘れはしない……あ、ウルトラ騎空団どころか【エリア】レベルの危機だった。
「神も光神もまともな連中は合わせて数えた方が早いというからどうしようもないではないか!奴らめ、人を導くことに期待はしていないが自分の職務さえ師父に押し付けるなど不敬にして怠惰!!押し付けた連中を纏めてエアの餌食にしてやりたい憤怒に駆られるわ!!」
ギルガメッシュが怒るのも納得がいく。レジェンドはその押し付けられた仕事を全て捌き切った後、ド派手にぶっ倒れたのだ。よりによってギルガメッシュやエルキドゥ、プーリンやキャストリアの目の前で。
故に、レジェンドがどれだけの仕事を押し付けられたのか目の当たりにしているわけである。
「……しかし、ここで怒りに任せて職務押し付け光神共を制裁し、此度のイベントを急遽中止にするのは師父も望んでおらぬ。よってバカ共への制裁は師父が復帰してから考えるとし、予定通り召喚を行うことにしたというわけだ」
「団長さんの気持ちを汲んだんだね」
「まあ、そうなるな。師父もこのイベントを愉しむつもりで職務を片付けていたのだ。せめて予定通りに実行し、記録映像の一つでも撮っておいて見せるのが我らに出来る最善であろう。疲労困憊の師父を無理矢理起こすのは筋違いというものよ」
何かキャストリアが「レジェンドに優しいのはいいけどこっちにも優しくしろギルガメェ」とか言ってそうな気がするがそれはそれ。ギルガメッシュの言葉通りレジェンドの意思を汲み、そのままサーヴァント召喚祭りは決行される。
☆
「さて、では早速召喚に移るぞ!ロマン、ダ・ヴィンチ!準備は出来ていような!?」
「バッチリさ!」
「まあ、ぶっ飛んだ英霊が召喚されたらシステムもぶっ飛ぶかもしれないけどね!」
「「「「「怖いこと言うなよ!!」」」」」
ダ・ヴィンチちゃんのテヘペロ付き注意事項(?)にツッコミつつ、今回最初の召喚を行う。挑むのはオカルト研究部顧問にして我らがウルトラ騎空団の良心、矢的猛。ギャラリーでは特にウーノやマリュー、そしてカドック(とアナスタシア)から声援が送られている。
リアス達?彼女らは「矢的先生なら絶対失敗しない」と不動の信頼があるため特に気にしていない。
「う〜ん……僕はあまりそういった縁が無いから、他の人に譲ったほうがいいと思うんだけれど」
「そのような心配など不要。貴様の日々の行いを見ていれば座の方が適任を判断して送り込んでくるだろうよ」
「まあ、失敗してもあまりデメリットは無いようだし、とりあえずやってみるよ」
未知なことでもちゃんと考えた上で実行に移す矢的。魔術師的にそういった警戒は高ポイントだ、とカドックは語る。
召喚サークルにお馴染みの聖晶石を投げ入れ、サークルを起動。ギルガメッシュの言ったように、矢的が一番手なのも相まって誰もがサークルを凝視していた。
もう片方があまり期待出来ない中、オカ研の命運を分ける召喚にて呼び出したのは――。
「――どうやら私は、善なる者に呼び出されたようですね」
「「「「「……え……?」」」」」
それは、とある世界にて『黒き最後の神』と呼ばれた超統合神性。あまり言葉を発しない当初の姿ではなく、最初から『第三再臨』に相当し、元となった『彼』が本来持ちうる少しばかりの天然気味な性格が顔を出した存在。
「私はアルジュナだったもの……アルジュナ・オルタとお呼び下さい」
「「「「「はあああああ!?」」」」」
そう、矢的が呼び出したのは本来異聞帯もしくはロストベルトと呼ばれる世界――そのインドにおいて絶対たる存在として君臨していたアルジュナ・オルタ。ガチの神である。
まさかの存在をサーヴァントとして召喚したことにあるものは口にしていたものを盛大に吹き出し、あるものは腰を抜かし、あるものは失神。当のアルジュナ・オルタ(略してオルジュナ又はジュナオ)は矢的に「これから宜しくお願いします」と礼儀正しく頭を下げており、矢的も同じように頭を下げていた。
何というか、良い意味で似た者同士だ。
「あば、あばばばばば……!」
「ペペさんが壊れた!?」
「そりゃそうさ!アルジュナといえばマハーバーラタに登場する大英雄!それのオルタ……いやそんなレベルじゃないぞこの霊基の反応は!!」
「正直、この場で対抗出来るのはサーヴァントに限ったとしても我か、グランドクラスに相当する者ぐらいであろう。初手から凄まじいモノを呼び出したものよ。さすがは師父も認めたウルトラマン先生と言ったところか」
ギルガメッシュの言葉に驚く者が殆どだが、カドックは純粋に「凄すぎる」と尊敬の眼差しを向けている。なお、早速オルジュナは矢的から現代文化に関する知識を享受していた。
「成程……私は神として、元あったものの多くを失ったらしいのですが……改めて学び直すのも良いかもしれません」
「僕もまだまだ勉強中の身です。共に学び、共に成長していきましょう」
「はい。私のマスターが貴方でよかった、矢的猛……ウルトラマン80」
神さえ即座に説き伏せた偉大なるウルトラ兄弟の一人、ウルトラマン80。一誠やタイガもキラキラとした目でその光景を見つめていた。
「これは今回の召喚……全部大成功なんじゃないのか?幸先良いぞ!」
「よぅし次は俺だな!」
「「「「「…………」」」」」
アザゼルの登場で「あ、やっぱダメかも」的な空気になってしまった。ちなみに矢的とオルジュナはカドックとアナスタシアを皮切りに挨拶回り。その際、オルジュナがラーメンに興味を持ったらしく歓迎会で食べてみることになったそうな。
「期待はせぬが……構わん、回せ」
「うし、来いよ美女英霊!」
(((((矢的先生は真面目に取り組んで凄い神霊呼んだのに……)))))
こちらはオカ研メンバーの総意。そして、彼らのサーヴァントはこの光景をどう思っていたかというと。
「ヤベーな、アイツ来そうなんだけど」←猛犬
「……円卓に心当たり有り過ぎて……」←騎士王
「ボクもいるんだよね、身内に……」←魔術王
「えー、儂のいた世なんて探せばいくらでも出て来そうで困るんじゃが?」←うつけ
「うむ、任されたぞオルジュナ。数多の野菜、大自然の恵みを使った特製味噌タンメンがお前の味覚を刺激するだろう」←食堂の狐猫(しかもアザゼルどうでもよさげ)
他にもいるが大体こんな感じ。大物三人、呼ばれそうな英霊に心当たりあるというから凄いというか何というか。
ダ・ヴィンチちゃんが「団長さん成分というか団長さんフェロモンが足りない」とか言いながら、アザゼルに聖晶石を投げ込まれた召喚サークルを起動。
果たして、アザゼルの望む美女は来るのか――!?
「霊基反応、セイバー!」
「何ィ!?よもやあの堕天使総督が(普通なら)最優の――」
「フェルグス・マック・ロイ、参上した。さてマスター、早速だが……酒と女の準備だ」
「…………」←銀魂風絶望顔のアザゼル
「ふはははははははははは!!!」
大撃沈したアザゼルに対し、ギルガメッシュは自身の膝を叩きながら大爆笑。正に愉悦。
「む、何故にマスターはこうなって……おお!クー・フーリン!」
「何となく予想はしてたけどマジで来たな、フェルグス」
苦笑しながらも知己が招かれたことを嬉しく思うクー・フーリン。ところでお気付きだろう、フェルグスの見た目から、かの世界をレジェンドやベリアルと旅したジード……リクが彼をどう思うか。何より先の発言でそれがより顕著になったことも。
「ま……まさか……!」
「リク兄さん?」
「どうしたんだ、リク?」
「新たなローマを開眼したか?」
ギャスパー、バーン、そしてロムルス。驚きの表情でフェルグスを見ているリクが、次に言ったのは……。
「ニビシティのジムリーダー、タケシ……!彼の祖先こそあのフェルグス・マック・ロイだったんだ!!」
……案外間違いではないと言い切れないのが何ともはや。フェルグスの声で『タケシのパラダイス』を想像してみよう。いつの間にか『フェルグス・パラダイス』になっているぐらいに違和感が無くなるはずだ。多分。
この後リクに件のタケシの写真を見せたところ、クー・フーリンは本気で衝撃を受け……他の者も開いた口が塞がらなかったという。
「綺麗なお姉さんに弱かったよ、彼」
「マジでフェルグスじゃねえか!!」
――気を取り直して、次の参加者。オルジュナというぶっちぎりの超当たりから、(アザゼル的に)爆死したという落差を見せつけられてプレッシャーを受けつつ召喚を行うのは杏寿郎。相変わらずパム治郎を肩に乗せ、重圧なぞ何のその。
「よし!それでは俺の番だな!」
「パム〜」
「フォーウ」
「ピカー」
実に和む光景である。ただし、このマスコット組は下手なサーヴァントより余程優秀というか……ハク達も含めて適材適所ならグランドクラス並に超性能だったりするからウルトラ騎空団のマスコットは侮れない。
「カナエ殿が良き『さぁゔぁんと』と巡り会えたのだ!俺もそうあることを信じよう!」
「煉獄さんと相性良さげなのってやっぱり炎とか、剣とか?」
「後者はクラス・セイバーだろうけど……炎かぁ……」
「……スルトとか」
それを聞いたスカディを始めとする北欧組はぶんぶんと頭を振ってNGサイン。だが実の所、確かに杏寿郎と相性は良いだろう。本気で呼ばれなければいいが……。
「よし、頼むぞ!聖晶石!」
「サークル起動……な、何だあ!?」
突如、虹回転から更に凄まじい反応が出る召喚サークル。その場に猛烈な風が巻き起こり、とある声が木霊する。
「ほう……良い魂持った戦士がいるな」
「「「「「!!」」」」」
「おっと、郷に入っては郷に従え……だったか。せっかくのお呼ばれだ、行儀良くしないとな」
圧倒的な威圧感。先のオルジュナに比肩し、場を支配し得る恐るべき力の奔流。その正体は――。
「改めて自己紹介だ。俺は黒く、赤く、青く、白く……今なお生きる『死』そのもの。ヤヤウキ・テスカトリポカ!」
「「「「「えええええ!?」」」」」
よりによって全能神を呼び込んだ。アステカ神話において主要な神であり、数多の概念を司る存在。ただし、呼び出された彼の外見は……金髪グラサンの、何というかヤーさんチックなものだった。
「おお……貴殿が俺の呼び掛けに応えてくれたのか!」
「まあな。さて、早速だがお前さんに聞いておきたいことがある。返答次第じゃ契約破棄だ」
「「「「「!?」」」」」
フー……と煙草をふかしてそう言ったテスカトリポカに殆どの者が驚愕の視線を向ける。
契約破棄、一度召喚されたサーヴァントがそれを実行する最も分かりやすい手段は即ちマスターを殺すこと。テスカトリポカはそれを行う、と平然と言ってきた。
ここで異を唱えることも出来ただろうが、相手が相手だけに太刀打ち出来そうなのはやはりギルガメッシュら僅か数名のみ。やはりレジェンド不在は痛い。
「うむ!では言ってくれ!」
「「「「「はい!?」」」」」
「ヒュウ♪良いねェ、肝が座ってる」
こっちもこっちで怖いもの知らずだった。この態度にテスカトリポカは気分を良くしたようで、雰囲気が多少は穏やかになる。
「何、そう難しい質問じゃない。俺を呼んだってことはお前に戦士としての資質があったってことだからな。俺が欲しいのは英雄じゃない、戦士だ。お前が戦いに身をおいているのは一目で分かる。で……もし、戦いが終わったとしたらお前はどうする?」
難しくないとテスカトリポカは言ったが、かなり難しい質問であった。しかも彼が納得しなければ杏寿郎は……。
「無論、次の戦いが起きた時の為に己を鍛える!」
「……ほう」
「戦いの終わりが終わりではない!いつ、また新たな脅威がやってくるとも限らないと、俺はこちら側に『弾かれ』て学んだ!ならば俺は俺の命尽きるまで、罪無き者達を守る剣として生きる!!」
ハッキリと、言い淀む事無く告げた杏寿郎。ポケットに片手を突っ込んだままのテスカトリポカ。そしてそれを緊張した面持ちで、しかし何かあれば動けるようにしているその他の面々。
それは、意外な形で破られた。
「クッ……ハハハハハ!!」
「「「「「……!?」」」」」
「命尽きるまで守る剣として、か!つまりお前は生きてる間は戦士で有り続けるってことだな!?」
「うむ!そうなるな!」
「良いぜ、最高だ!俺は古今東西なかなかお目にかかれない正真正銘生涯戦士な魂に出会えたってワケだ!!これだよ、こういう奴を待ってたんだよ!!」
何やらハイテンションで喜びを露にするテスカトリポカに杏寿郎とパム治郎、ギルガメッシュなど一部の者を除き唖然としていた。先程までの空気は何だったのかと。
「では俺は合格で良いのだろうか!?」
「合格どころか満点だ。そっちの肩に乗ってんのも含めてな。俺にはしっかり視えてるぜ」
「パム?」
「ま、何にせよ俺のこれからの生は波乱万丈大騒動で楽しいものになるって確定したことだし……宜しく頼むぜ、兄弟」
差し出されたテスカトリポカの手を、疑いなく握り返す杏寿郎にテスカトリポカは満足そうな笑顔で頷いた。
「で、今は召喚イベントか何かだろう。時間が出来たらどうする、マスター」
「うむ!ラッシュハンターズの皆とハンティングに行こうと思っている!」
「ほう!つまりは戦いと資源回収ってことだな!」
ノリノリで参加する気満々なテスカトリポカ。後にウルトラ騎空団の面々は知ることになる。彼は銃火器を好むが……その実、『グランドクソエイム』と呼ばれる程に射撃がド下手くそだということを。反対に接近戦がガチで強過ぎるということも。
「気を落とすなテスカトリポカ殿!俺の場合は引き金を引いたら何故か銃自体が爆発した!!」
「いや、それはそれでよく無事だったな……安心しな。お前さんが死んだら確実にミクトランパに招くからよ」
……何というか、(マイナスとマイナスが掛け合わさって)銃絡みでも仲良くなった二人であった。
「今回は立て続けに大物が来たなあ……おかげでシステムがいっぱいいっぱいだよ。ここらで一度休憩を挟んだ方がいいかもしれない」
「フェルグスで落ち着いたと思ったところにテスカトリポカだし。というか私はアルジュナのオルタが来た時点で『あ、これ私が言ったこと現実になるかも』って予想してたんだけどね!いざなってみると案外冷静でいられるものさ」
「えぇ……じゃあ、もし団長さんが『ダ・ヴィンチちゃんのことが好きかもしれない』って言ったら冷静で――」
「うん、無理。あの手この手を使って本気で落としにいくから」
「もうすっかり乙女思考になってるよ……」
同僚に複雑な気持ちのロマニ。そういやカリオストロも似たような感じだったような……まあ、元・女性に迫られるよりは元・男性で現・女性(主に身体、精神は移行中)だからマシなのだろうが。ついでにダ・ヴィンチちゃんにせよカリオストロにせよ、今の外見のレベルが高過ぎて尚更困る。
そんな二人のやり取りはさておき、次はしのぶ。
後半組の勇治は何やら「11連……11連……」と虚ろな目で禍々しいオーラを出しているし、沙耶は余裕があったからなので本来ならばアルク一人いれば事足りる。レイトはどちらかと言うと立場的な関係で召喚することになったからと、三人中二人は気にしておらず残る一人は何か精神的にヤバい。人類悪呼ぶ前に人類悪に変容してしまわないか心配だ。
スレッタは……まあ、元々本人もオマケ扱いだと思っているし。勇治がいくつか激辛麻婆豆腐を引き当てれば満足するだろう。
「矢的先生と同じで別に私は……」
「姉の暴走を止めるのに一役買ってくれるやもしれんぞ?」
「やります」
「しのぶ!?英雄王様!?」
カナエを引き合いに出されては頷くしかないしのぶであった。なお、カナエの方はジャックに慰められている。……とりあえず、カナエは自分のカプセル怪獣のグリーンモスラがジャックの頭に止まっていることに気付くことから始めよう。
「そうですね……せめて、めんどくさくない人が来てくれますように」
(((((何か切実な願望ー!!)))))
主に実姉の所為。しかし、しのぶなら余程その通り面倒な性格でなければ割と上手くいくのでは?
――そう思っていた時期が他のマスターにもありました。
「全く……私を呼び出すなんてどんな物好きよ」
「「「「「へ?」」」」」
真っ黒な鎧に銀髪……そう、ある人物と真逆な色合い――それでいて、双子かと思わせるような殆ど同じ容姿。
「ん?霊基がルーラーじゃない……アヴェンジャー?ああ、成程。これと似たような性質のマスターに呼ばれたってわけね」
「アヴェンジャーって……つまり、復讐者?」
(ある意味殆どの鬼殺隊剣士に当て嵌まるような……)
(胡蝶姉妹の場合は……ああ、童磨とかいう奴も無惨並に嫌っていたか)
「まあ、そこは追々知っていきましょうか。改めて……私はジャンヌよ。『竜の魔女』ジャンヌ・ダルク・オルタとでも呼んでくれればいいわ」
結論・実は性格的にかなり面倒くさい娘です、このツンデレ反転聖女。
アーシアがあんぐりと口を開けて固まっており、そんなアーシアを心配してオーフィスがくいくいと袖口を引っ張っている。あまり効果は無いようだ……。
「ふぅん……貴女がマスターね」
「納得出来ませんか?」
「逆よ、逆。これなら私が呼ばれたのも頷けるって思っただけ」
アヴェンジャーとしての本能的なものか、日本地獄にて折檻されている何処ぞ鬼二名に抱いている感情がまさしく復讐者だとしのぶを評価するジャンヌ・ダルク・オルタ……略してジャンヌ・オルタ。
そんな彼女の肩に勢いよく手を置く人物が。
「ッ!?誰――」
「 姉 で す ! ! ! 」
(どどん!)
最近暴走気味なジャンヌ。そう、通称『姉なるもの』『姉を名乗る不審者』な彼女である。
姉というかオリジナルが正しいのだが……彼女に妹(もしくは弟)判定されたが最後、彼女のお姉ちゃんムーブは止まらない。アーシアしかいなかった妹ポジションに新しい娘が加入(強制)するとあって実に素晴らしい笑顔。
「はあ!?何言ってんのよアンタ!?」
「私のオルタ=私の姉妹=私の妹です!」
「初対面でいきなり暴論ぶつけてきたんだけど!?アンタはただのオリジナルでしょうが!!」
「ただのオリジナルじゃありません!お姉ちゃんです!」
「ちょっと誰よコイツのマスターは!?すぐ引き取って、いや割とマジで!!」
「従姉弟はいても妹はマスターだけでしたから嬉しさウルトラダイナマイトですね!」
マスターまで妹扱いって……と考えて、ふと思い返してみる。従姉妹って誰?
「あれ、従姉妹?」
「空の世界のジャンヌダルクであろうな。しかも最近光と闇に分裂したと言っていたが」
「なるほ……分裂!?」
「一節だと空の世界のジャンヌは光と闇の他、村娘とダウナーモードの四人に分裂可能という情報もある」
「……ジャンヌ・ダルクって何だっけ……?」
お姉(以下略)。未だギャーギャー騒いでいる二人のジャンヌを見つつ、しのぶは軽く溜息を吐いた。まさか自分がフラグおっ立ててピンポイントで面倒な性格のサーヴァントを引いてしまうとは。
ただまあ、話が通じないわけではないようなのでそこはマシだったのかもしれない。
「さて、ここで一先ず休憩にするわけだが――」
『おーいギルー……』
「む、師父か。起きたようだな、調子はどうだ?」
『いやな、とりあえず作るもの作ったらまた怠くなった』
休憩を告げようとした時、まだ気怠そうなレジェンドがギルガメッシュに通信してきた。
それはいいのだが、彼に通信してきたことで案の定モルガンやスカディがぐいぐいギルガメッシュの腕のブレスレットに顔を寄せる始末。
「我が夫、辛くないですか?え、人肌が恋しい?でしたら私が――」
「身体が気怠い?ならばしっかり首の後ろを冷やさねばな。どれ、私が作りに――」
「ええい少しは我のことも考えよたわけ共!毎度毎度師父が絡むと途端に暴走しおって!」
ガーッ!!と怒るギルガメッシュだが、レジェンドの言っていた『作るもの作ったら』発言が気になった。体調が万全でないのにそれほどのものを作ったのだろうが、一体何を作ったのか?
「時に師父よ、何を作った?」
『ん?あー……
ア ク シ ズだけど』
レジェンドの発言後、映し出された映像には惑星レジェンドのある星系に作られた小惑星アクシズ(しかも元のやつより何となくデカい気もする)。
「「「「「何ィィィィィ!?」」」」」
「「「「「何つーもん作ってんだアンタ!?」」」」」
「あの短時間で本当に作り上げるとは……!」
ウルトラ騎空団の大半のメンバーが驚愕かツッコミを行うかで二分割される中、デイビットは目をキラキラ輝かせ、ハマーンも感嘆の声を上げる。
しかも現在レジェンド達がいるのはアクシズ内部らしく、続けて映し出された映像でプーリンとキャストリアに加えてアポロンゼスト(通称ゼスト)や最近惑星レジェンドからやってきた新メンバーの
なお、その会話音声も拾えた(別に疚しいことはしていない)のだが……。
『やはりガ・ゾウムのハイパー・ナックルバスターをニュートロンビームに換装してみよう』
『可変機だから戦闘中着脱可能な機体強化パック……う〜ん……アクシズパックとかネオ・ジオンパック作って装備してみたりとか』
『よし、イタノ・サーカスは再現しなければ』
『じゃあニュートロンビーム用のバレルを新調してからガンポッドも――』
――何か高性能量産機が超性能試作機になりつつあった。ガ・ゾウムは一応ガザEと並んだガザシリーズの発展機なのだが、何やらウルトラ騎空団に参入した技術者兼パイロットの二人のおかげでとんでもないモノへと魔改造されそう。
何処の要塞にニュートロンビームを標準装備してメガ粒子砲やファンネルをミサイルと一緒に連射しまくる異常な戦闘力の量産型可変機がいるんだ。
『じゃ、後はこっちに作った俺の屋敷で休みながらそっちの様子を見るとするわ。誰呼べたー?』
「オカ研の決戦存在とニビジムのジムリーダーの祖先、それからグランドクソエイムと竜の魔女(ツンデレ)だ」
「「「「「オルジュナ以外の表現んんん!!」」」」」
『え、何タケシの祖先呼んだの?誰だよそんなスゲー奴呼んだのは』
何故かレジェンドはフェルグスに食いついた。マジでこの最高位光神、ツボが何処なのか予想出来ない。
ついでにオルジュナの方はそうでもないが、テスカトリポカは「オイあんなんいるなんて聞いてねえぞ」とレジェンドを見て顔を青くしていた。全能神だけあってレジェンドの事を知っていたようだ。
『どーだギルガメ!こっちの一番乗りは私達だぞ!羨ましいかギルガメェ!』
「ぬううう!ここぞとばかりに煽るかバカトリア!少しはセイバーの清楚さを見習おうと思わんのか!」
「はい?」←カップラーメン啜ってる
「『…………』」
突発的に名前(クラス)を呼ばれ、のんびり食事をしていたセイバーアルトリアが振り向いた。カップラーメンを食べるその姿には清楚さどころか王らしさもへったくれもない。だってお腹空いてるんだもん。
その所為でキャストリアもギルガメッシュも「コレどう反応しよう」みたいな空気になっている。
それから、アクシズのリクエストはやはりデイビットがハマーンを召喚してすぐレジェンドに頼んだという。ぶっ倒れたにも関わらず己の愉悦のためにすぐさま行動を起こしたのは凄いと思うが……規模がおかしい。
休憩時間を利用して転移魔方陣を使い団員達で見に行ってみれば、しっかりモウサの部分まで再現されたマジモンのアクシズ。住宅街も出来ており、デイビットとハマーンの屋敷もそこに建っていた。
「……素晴らしい。実際に入ったことが無いにも関わらずよくぞこれ程のモノを作り上げてくれたものだ」
「俺まで住んでよかったのか?」
「フ……貴様は俗物のような思考などせんだろう。それにマスターとサーヴァントは共にあると聞く。ならば同棲していても何らおかしくないはずだ」
「確かに」
基本素直なデイビットはハマーンの言葉に疑うことなく頷いた。まだまだ歩み始めたばかりと言えるデイビットだからこそ、ハマーンも手を引くように先達として教えているのだ。
というわけで、後半組の前の休憩時間にそれぞれ今回召喚したサーヴァントがどんなことをして過ごしているか少しだけ覗いて締めといこう。
☆
――アルジュナ・オルタ――
「ほう、ラーメン博物館。ラーメンとはそれ程の種類があるものなのですね」
「ええ、そうよ。それに一言に醤油味とか味噌と言っても千差万別、店や場所毎に違うの」
「カドック君……アナスタシアさんはラーメンが好きなのかい?」
「ああ、大抵暖簾が見えたら入りたがるんだ……」
あまりにアナスタシアが熱く語るので興味を持ったオルジュナに付き合い、後日ウーノやマリューも一緒にバビロニア島のラーメン博物館へと行くことにしたそうな。ムウ?ナンパに精を出してるところを三羽烏に連れられ褌軍団の一員にされたとか何とか。
――フェルグス・マック・ロイ――
「ほう、大人のホテル。良い施設があったものだ」
「そこに野郎二人で入ってるってどんな状況だよ……」
「なに、下見というやつだ。ここを参考に部屋をセッティングし、女を招く!」
「……何やってんだ?俺……」
精力絶倫なフェルグスに引っ張られ、もはや自問自答を繰り返すアザゼル。忘れがちだが、この大人のホテル……発案者は黒歌と夜一である。
――テスカトリポカ――
「ほう……良いブツだ。カネゴン・ア・キンドにシェロカルテだったか、商談といこう。コイツの在庫はまだ有るか?」
「お?お客さん、分かるガネ?これは逸品なのに気付かない方が多くて」
「さすがレジェンドさんの騎空団の方、目の付け所が違いますね〜」
「やめろやめろ、そんなに褒めると衝動買いしちまうだろ。この商売上手め」
何故かハンターズギルドのカネゴン・ア・キンドや、空の世界の万屋シェロカルテと仲良くなって瞬く間に顔馴染みに。因みに代金は自分で支払う時もあれば杏寿郎が立て替える場合もあるらしい。
――ジャンヌ・ダルク・オルタ――
「さあ、まずはこれです!」
「それ、アンタと同じじゃない!」
「嫌ですか?お姉ちゃんとお揃い」
「嫌に決まってるでしょ!それとアンタは私の姉じゃないっつーの!」
「オルタさん、こちらはどうでしょうか?」
「……へぇ、あっちの暴走聖女と違ってそのマスターの方はセンス悪くないわね」
アーシアから黒を基調とした服を渡され、少し機嫌が良くなったジャンヌ・オルタ。アーシアがホッとしてしのぶを見ると「お世話かけます」とお辞儀された。
……正直、今回はジャンヌが原因なので彼女らに非はないと思う。
前半戦からはっちゃけた面子が召喚された今回のイベント、果たして後半ではどんなサーヴァントが呼ばれるやら……?
――おまけ――
「今回の本編で私がいなかったのはこの時の為さ!さぁ、私のサーヴァントは誰かな!?」
「あのさぁ……どうして俺とマーリンがセットなわけ?メタい話FGOじゃ俺からはともかくマーリン側は俺を認識出来ないとかそういうの無かった?ま、本作じゃそんなのあったら色々成立しないから別に良いけどさ」
「そう!本作はそんなの関係なく突っ走るのさ!二人のアルトリアが互いを認識出来てるのだって断然アリ!アルトリアだけにね!英雄王が笑ってくれそうなメタ発言はさておき!いらっしゃい私のサーヴァント!!」
「サーヴァント、セイバー。真名を阿部高和だ。何処がセイバーだって?フッ……見りゃ分かるさ」
「「!!!!!」」
「おや、マスターもそのツレもイイ男だな。ところでコイツを見てくれ。俺がセイバーたる証、どう思う?」
「「う……うわあああああ!!」」
マーリン&オベロン(ただし後者は巻き添え)、真の絶望を知る。尚、阿部さんはこの後すぐに鬼灯様に回収され、日本地獄に送還された(一応彼も獄卒であるため)。
――更におまけ――
『ギルとエルキドゥへ
体調が優れず手紙かつ簡単な文面になってすまない。丁度今日がギルの誕生日だったことで、折角だから「英雄王無二の親友」にして「最高位光神が保護した命」ということでエルキドゥの誕生日も今日にした(勝手でこちらもすまない)。こんなものが誕生日プレゼントかと疑問や呆れはあるだろうが、今後の事も考えた誕生日プレゼントを用意した。受け取ってくれ。
「「ッ――」」
ユニコーンガンダム3号機フェネクス・タイプGと、ガンダムサバーニャ・タイプE。
この日、シミュレーターにてレジェンドを除けば史上初となるアムロ・レイ(CPU)撃破が記録された――。
――最後の最後に、おまけ――
「あ!エリィ!お母さん!」
パァッと笑顔になったスレッタがぶんぶんと手を振った方向には、スレッタを少し大きくしたような少女と、その少女が押す車椅子に乗せられた女性がいた。
少女の方はスレッタ程ではないにしろ同じように大きく手を降っている。
「二人共、いつこっちに来たの?」
「ちょっと前。スレッタが噂のサーヴァント召喚に選ばれたってレジェンド様から連絡があって、見に行きたいな〜って言ったらお母さんが頼んでくれた!」
「私もまさか先代陛下とレジェンド様の連名で許可頂けるとは思わなかったわ……」
周りは「え?スレッタの家族?」「母ちゃん美魔女だなオイ」「双子?いや、あっちは色々少し大きい」等など話し出す。
「あ!どうも〜妹がお世話になってます!姉のエリクト・マーキュリーです!今は訳合ってお母さんと一緒に惑星レジェンドで療養中!」
「プロスペラ・マーキュリーです。エリィ共々宜しく」
彼女らは当初色々あって復讐の為に活動していたのだが、モルガンから事情を聞いたレジェンドが少し前にサーガ、アムロ、マリーダに束の協力を得て一大作戦を決行。
Hi-νガンダムとバンシィ――フルサイコフレームの二機に加えてダブルオークアンタフルセイバーのクアンタムバーストによる死者の魂との対話を実現、二人の禍根を消すと共に意識(魂)のみだったエリクトの為に束が彼方此方からかき集めたクローン技術を涼子や卯ノ花の支援を受けつつ使い『スレッタの姉』らしい身体の素体を作成。レジェンドの時間操作及び各種保護を施した後にエリクトの魂を定着させ、見事大復活!
幼少期に身体を失ったエリクトは再び生身の身体で生きていけるようになったのである。
同時に、データストームによる影響で余命僅かとなっていたプロスペラだが……案の定「俺に不可能はない」とレジェンドがあっさり治療。どこぞの医神が本気で嫉妬しそうな事象を起こしているが、長年病んでいたこともありリハビリの必要が出てきた。
そこであるものが役立ったのだ。
「ほら、あそこ!何か追い詰められてる感じの人が月影勇治さん!お母さんに投与された正式な医療用ナノマシンを発明した人だよ!」
「「「「「え!?」」」」」
「彼が……」
「何で追い詰められてるの?」
それは聞くな、エリクト。しかもその理由には間接的にスレッタが関わっていると言えなくもないし。
とりあえず、他の月王国出身者はモルガンなど一部を除き破棄されたはずのナノマシンがプロスペラに投与されていた事に驚く。本当に大丈夫なのかと。その理由はモルガンから直々に説明される。
「実は私の方に提出されていたサンプルは無事だったのです。私自身は我が夫やヤプールのおかげで問題無くなっていたのでそのまま保管しておいたのですが、思いもよらぬところで役立ちました」
「お母様、アイツ聞いてなさそうだけど」
「麻婆連引きが余程効いてるのね……」
バーヴァン・シーと沙耶が言うように、度重なる激辛麻婆豆腐の召喚で色々キマっちゃってるらしい。
何にせよ、アスティカシアの惨劇の引き金となったナノマシン――僅かに残されていたそれは、正しく救うべき人物に使用され本来の役目を果たしていたということだ。
「あはは……ちゃんとした御礼はまた今度かな」
「ところでスレッタは何で炊飯ジャーを持っているのかしら……?」
「勿論!また出て来るだろう麻婆豆腐を食べるため!!」
どどーん!と効果音が聞こえそうなくらいハッキリ言ってのけるスレッタに苦笑せざるを得ない姉と母。
後日、正式に対面した勇治はプロスペラから丁寧に礼を言われ――。
「ミオリネさんがいるなら、うちのスレッタも一緒にどうかしら」
――という彼女の爆弾発言を聞いた光のコヤンスカヤやネロ・ブライドを筆頭とした勇治スキー軍団に問い詰められ、レジェンド達に愉悦を献上するハメとなる。
今回の呼び出しサーヴァントは!?
矢的先生→オルジュナ
アザゼル先生→フェルグス
煉獄さん→テスカトリポカ
しのぶ→邪ンヌ
デイビット→ハマーン
マーリン→阿 部 高 和 ! !(ただしハメられる前に強制送還。危機一髪)
最後の最後で一番ヤバいやつ呼び出した気がしますが……この人、多分ヴァーリ特効じゃね?
サブタイ通り、真面目な人ほどとんでもない奴呼び込みました。いや最後は別として。
ハマーン様といえばアクシズ、というわけでレジェンドはまた頑張りました。そこで量産機が量産機レベルじゃなくなりそうになってるけど。
おまけにてエリィとプロスペラ初登場!本編で大団円なんだから本作でこうだっていいじゃないか……!
ほんの少しだけ、次回のサーヴァント召喚を予告。
「お呼ばれしました♪ソワカソワカ」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「マスターのサーヴァントは私だけで十分だと思うがね?」
「何を言いますか、このダニ神父」
……結論、間違いなく今回より大波乱!
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)