ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
ある程度端折ったものの、さすがにそろそろ進めんと停滞しそうだったので踏ん張りました。
後数話で一旦舞台を空の世界へ移し、遂に『どうして空は蒼いのか』編が展開されます。
あの「こいつ闇堕ちしたまま成長したシンじゃね?」な彼も登場し、マリュー声の天司が出たりもしますのでお楽しみに。
それでは本編をどうぞ。
――バトラ。
レジェンドがそう呼んだ存在は、アークエンジェルとザラ隊、そしてペガサスAを認識し、己が使命を果たさんと三者のド真ん中へと海を突き進む。
「ライブラリ照合無し! 大きさは……約90m!?」
「あるわけないわよね、アントラーの時もそうだったし怪獣のライブラリなんて連合どころか何処を探しても――」
「艦長、ペガサスAから通信です!」
『あれはバトラだ。いちいちライブラリを開いて閲覧するまでもない』
「団長さん! お久しぶり……って知ってるどころかライブラリあるの!?」
『ウルトラ騎空団の艦艇には俺が作った怪獣や宇宙人等のライブラリのコピーを登録・共有してある。俺がいない場合でも対処出来るようにな』
マジでこの人どんだけ念入りな行動してんの?
レジェンドの発言を聞いたアークエンジェルのブリッジクルーは全員そう思った。
「バトラ、とは?」
『ざっくばらんに言ってしまうと地球のために存在する怪獣だな。とある怪獣が『守護』するためにいるとすれば、バトラは地球を脅かすものを『破壊』するために存在している』
まさかこの世界にもいるとは、というレジェンドの呟きは聴こえていなかったらしいが、その内容にナタルは疑問に思ったことを聞く。
「地球を脅かすもの? 宇宙にあるプラントから降りてきたザフトか?」
『そうとも考えられるが、そうだと決定的に言えるわけでもない』
「「「「「?」」」」」
『どちらにせよ、どうやら奴はこの戦場に向けて移動してきたらしい。正直逃げた方がいい相手だ……とはいえザフトの連中が言って聞くとも思えん。ともかくバトラと接敵したら専守防衛に徹しろ。今いる戦力じゃ奴にまともなダメージを与えられんからな。せめて奴の水中適正が低けりゃ良かったんだが』
おそらくダメージを通せるとしたら、海上に出ている部位にダブルオークアンタのGNバスターライフルでどうにかというレベルだろう。
ネオ・バルバトスのレンチメイスすらバトラの強固な皮膚は弾き返す可能性が高い。
「さてと……」
「やっぱりアンタも出るのか?」
「いや、バンカーどころかクレイモアすらまともに通じんだろう。だが希望はある」
レジェンドは勇治にそう返しながら、間もなく接敵するだろうモニターのバトラに腕組みしつつ視線を向ける。
(頼みの綱はあいつらか)
彼が信ずるは、家族に託した二匹の『家族』。
☆
そして遂にバトラはアークエンジェルとザフト、ウルトラ騎空団と激突する。
「ギュオォォオオオン!!」
耳を劈く咆哮と共に、バトラはその巨大な角より辺り一帯に凄まじい放電攻撃を行う。
不規則な動きをする雷に、空中にいる機体はどうにか回避するもグゥルに乗ったままでは満足のいく動きの出来ないデュエルにバスター、ブリッツが直撃とはいかないまでも食らってしまい海に落下。
「くそぉっ!」
「攻撃範囲広すぎだっての!」
「ダメです……! グゥルが!」
元よりその体格に合わせて攻撃力も高いバトラの放電攻撃――プリズム光線と呼ばれる二種類のうちの片方をくらい、三機はほぼ戦闘不能。
一矢報いようとミサイルやランサーダートを放つも無傷、あるいは先程同様のプリズム光線で迎撃され効果は無かった。
「何だあの馬鹿げた防御力はっ!」
イザークが悪態をつきたくなるのも無理はない。
現にあのウルトラ騎空団の機体の攻撃でさえビクともせず、今はアークエンジェルへと迫っている。
普通の軍人ならばそれを見逃してアークエンジェルを攻撃させ、それに便乗するのが正しいのだろうが……。
「あんな訳の分からないぽっと出の奴なんかに、足つきを落とされてたまるかっ……! あれは俺達が落とすんだ!」
「個体名称バトラ、本艦へ向かってきます!」
「艦長! ローエングリンの発射許可を!」
「仕方ない……と言いたいところだけど駄目よ。距離が近過ぎてこちらにも余波が及ぶ上、ウルトラ騎空団の皆さんの機体がバトラと戦闘中。何よりローエングリンを使ったとして、撃退出来るとも限らないわ」
「ではどうしろと!?」
マリューがアークエンジェルの最強武器の使用を許可出来ないことを、ナタルは強い口調で抗議する。
かくいうナタルとてバトラがローエングリンによって撃退出来るとは思っていないが、多少なりともダメージを与えられるのではと考えていた。
そこへ……。
『……ウルトラ騎空団全機、バトルスタイルを援護重視へ移行』
「「「「「!?」」」」」
『対バトラ最大戦力の到着と同時にそれを支援。今度はこちらから打って出る』
突如、レジェンドから迷い無き声で指示が飛んだ。
そして何より彼の口から出たのは『対バトラ最大戦力』という、この状況を打破出来るであろうモノの存在。
「団長さん、それはどういう――」
「せ、戦闘宙域外から何かが猛スピードで接近中! 推定速度……ま、マッハ15以上!!」
「な……何だと!?」
「マッハ15.5!? そこまで細かく計測出来るんだ……ってそうじゃなくて!」
「ノリツッコミもいけるとは成長したな、流」
「それよりアンタ知ってるんだろ、この速度で来るモノの正体!」
「というか正式な主は俺だし」
「「は!?」」
「何よりウルトラ騎空団……特にオカルト研究部にとっては割と身近にいた奴なんだが」
仄かな笑みを浮かべ、腕組みの姿勢を変えずにモニターを見るレジェンドは少しも動じていなかった。
そして、その存在がいよいよ姿を現す。
☆
巨大な羽を羽ばたかせ、守護神は飛ぶ。
かつて母に教えられた、己等と対になるモノがいる場所へ。
そしてそれを遂に肉迫する。
大海原で猛威を振るうバトラを眼前に見据え――。
「クワァァァ!!」
己の使命、そして何より護るべき家族のために、彼は今――戦場を翔ける。
☆
「も……もう一体、怪獣が出現! いや、飛来!」
「何だと!?」
「まさか、ここにきて……!」
サイから衝撃的な報告を受け、驚くナタルとマリューだがそこへ割り込むようにダブルオークアンタのサーガから通信が入った。
『心配しなくていい。あれは味方だ』
「な……!? どういうことだ!」
『あれは『モスラ』。正確には『グリーンモスラ』で別称として『モスラ・レオ』という名もあるが……』
「ごめんなさい! 要点だけを手短に!」
『本来の主が先輩の、今はしのぶの姉のカナエに預けているカプセル怪獣の一体。つまり飼っている怪獣だ』
「「「「「はあ!?」」」」」
『そしてバトラとは対照的に、『守護』する……先程先輩が言っていた怪獣。それがあのモスラだと言えばいいか』
「あれが、カナエのカプセル怪獣の本来の姿……!」
「通信で聞こえたけど、飛行速度はマッハ15以上……ゼロ隊長の倍以上の速度だぞ!」
「凄いのは分かったけど、大体どのくらいなんだ……?」
「ウルトラマンの平均飛行速度が大体マッハ5前後、俺達三人の中で一番速いフーマと同じ速度って言えば想像出来るか?」
『あのナリでそんなに速いとはな』
ドライグの発言はモスラに失礼な気がする。
しかしながら、各種数値がそのまま強さに直結するわけではないことも念頭に入れておこう。
ダイナ=アスカのように超能力重視のミラクルタイプの状態でありながらド根性によりストロングタイプ並みのパワーを発揮したりする場合や、レジェンドのように『そもそも数値自体が意味を成さない』技や能力を持っている場合などがそれだ。
ついでに最高位光神はどいつもこいつも頭おかしいレベルのチートラマンなのでざっと説明しておく。
レジェンドはホイホイ放つ十八番の必殺技が宇宙最強の究極技な、『無限や夢幻すら無意味』。
キングは(制限時の)基本能力を上回るウルトラ戦士は数多く存在するが、超能力などの面において別次元レベルで超越的な『全宇宙レベルの干渉当たり前』。
同じくノアは分かりやすく基本能力がぶっ飛びまくっているので純粋に『数値が強さに直結する規格外』。
閑話休題。
さて、モスラ――グリーンモスラは飛行速度のみならず戦闘力を含む総合能力も当然高い。
一誠らはそのことを目の当たりすることになる。
モスラはバトラを肉迫すると脇目も振らずバトラへと直飛。
そしてまたバトラも、己の記憶にある姿とは違えど相手をモスラだと認識し全ての意識をそちらへ向けた。
モスラの三つの単眼からレーザー――クロスヒート・レーザーが、バトラのツノからプリズム光線が同時に放たれ空中で激突し激しいスパークと衝撃が発生した。
「まずは様子見か。いい判断だ」
「怪獣使い同盟が興奮しそうな光景だが、それは置いておく。あのモスラとかいうのが味方なのはいいとして、これからどうする?」
「下手に近付かず、いつでもフォロー出来るようにしておくようウルトラ騎空団各機とアークエンジェルに打診しろ。ザフト側はどうなろうと知らん。バカでないなら状況判断ぐらいはまともに出来るだろうしな」
「うわぁ、辛辣……」
「それにもうじきアイツも到着する。アイツはモスラと違って周囲を気にかけたり遠慮とかしないから巻き込まれると甚大な被害を被るぞ」
「「…………は?」」
平然ととんでもないことを言うレジェンドに流と勇治は間抜けな声を出したが、レジェンドの言う『アイツ』とはそれ程までの存在だと……間もなく思い知ることになるのだった。
(お母さんが言っていたよりパワーが強い! だとすると単純な撃ち合いじゃ防御力のあるバトラに分がある。けどこっちは空中で小回りも利きやすいし、姿が見える海上なら幾らでも戦法は試せるし変えられる!)
モスラはバトラとの光線の撃ち合いで双方の攻撃が相殺された直後、急激な方向転換をしてバトラの真上へ飛翔する。
確かにバトラはその攻撃方法と体格上、真上への攻撃は不可能だがそれはモスラも同じこと……ではない。
モスラはバトラの真上に移動した後、回転しながら『前を向きつつ真後ろに攻撃した』、つまり真下のバトラに攻撃したのだ。
ローリング・シャイン・アロー――グリーンモスラの技の一つで垂直飛行しながら高速回転し、ビームを放つというヒットアンドアウェイをそれ一つでこなせる技。
バトラは何も出来ぬまま、モスラの攻撃を叩き込まれる。
しかしながら、やはり圧倒的防御力と耐久力を誇るバトラに然程効いている様子は無い。
(隙のあるところへ手数を増やしてもダメか……! なら次は!)
ローリング・シャイン・アローの効果が薄いと分かったモスラは再び垂直飛行から方向転換してバトラの背後に回り込み、鱗粉を撒き散らす。
しかる後に巨大な光の柱を次々と発生させ、バトラを圧殺すべく連続で叩き込んだ。
スパークリング・パイルロードというグリーンモスラの技の中でもかなりの大技である。
「す……すげえ……」
「あの子、こんなに強かったの……!?」
カナエの頭にちょこんとくっついて、可愛らしいリアクションをしている姿しか見ていなかった一誠やリアスはモスラの多彩かつド派手は攻撃の数々に衝撃を受けていた。
黙っているタイガもタロウから聞いていたとはいえ、直に見ると想像以上だと実感する。
「けどバトラ、あれだけくらってもまだ平然と活動してるぞ!」
「どんだけタフなんだよあいつ!?」
『一か八か『
「……! そうか、その手が――」
「待って! モスラが来た方角からまだ何か来るわ!」
「……あの海面を突き進んで来る背鰭は……!」
「やっと到着か。まあグリーンモスラは結構な速度でカッ飛ぶしなぁ、仕方ない」
「今度は何ですか? あむ」
「オイ一周回って落ち着いた上に饅頭食い始めたぞ、流の奴。どーすんだ勇治」
「アンタが原因だアンタが!!」
『とりあえず早いところどうにかしてくれ。そろそろステラを抑えるのも限界だ』
『どうなってるの? 外を見たーい!』
「アポロンゼストも(一応)ピンチみたいだし……よし、ちょっとネオ・グランゾンでディストリオンブレイクしてくるわ」
「待てそれ団員がよく言ってたアンタのチート専用機だろ!? しかも何か必殺技っぽい名前のやつを散歩感覚で出てぶっ放そうとするなぁぁぁぁぁ!!」
「さ、先程の怪獣が来た方角と同じ方角の海底より熱源確認! ……そんなバカな、あり得ない!」
「どうした!? 詳細を報告しろ!」
「熱源探知に間違いが無ければ、この反応は……
核を遥かに超えています!!」
「「「「「ッ!?」」」」」
「まさか……! Nジャマーの影響で核は使えないはずよ!? ……いえ、団長さん達の機体の例があるから決めつけは出来ないけど、それでも――」
『……そいつも味方だ』
「「「「「!!」」」」」
「団長さん!? ……どうしたの? 何か機嫌が悪そうだけれど……?」
『専用機で出ようとしたら止められた』
――アークエンジェルでも迫りくる新たな存在を感知し、その異常性に戦慄していたがレジェンドからの通信で驚きつつも冷静になる。
というよりも、通信が映像付きで繋がって最初に目にしたのがぶすくれたレジェンドだったので毒気を抜かれたというべきか。
『先輩、この状況でアル……まさかあっちを使おうとしたのか!?』
『うん』
『さも当然だと言わんばかりに肯定しないでくれ……! 先輩のアレはモスラ達どころか、最悪俺達まで巻き添えで全滅しかねないんだぞ!』
『そこらへん懸念してるから出力制御を気をつけてるのに』
サーガの割り込み通信で判明した、アルトアイゼン・リーゼとは違うレジェンドの専用機……若干興味を引かれたアークエンジェルのクルー達だったが、続くサーガの言葉で『出て来なくて良かった』と思い直したのを責める者はいないだろう。
遂に、その反応の正体が海中から姿を現す。
「グギャァアアァァァオン!!」
「ゴジラ……!」
「やっぱりオーフィスが連れてたアイツか!」
「あの、皆さん……さっきから続けざまに出てきた二体は……!?」
「大丈夫だよ。あの二体はレジェンド様が他所に預けてるやつだから味方。黒い方は加減しないけど」
リアスや一誠の反応にキラが尋ねるも、ゴジラやモスラとの付き合いは二人より長い三日月が分かりやすく教えてくれた……のだが、ゴジラのことで『加減しないのは少しマズくないだろうか』と引き攣った表情をするキラであった。
「一体何なんだよ!? 次から次へと得体のしれない化け物が現れるなんて……」
「確かに、ディアッカの言う通り異常事態です。あれだけの巨体なのに今まで目撃情報なんて微塵もありませんでした。どう考えても不自然です!」
「この場に留まれば間違いなく被害を被るのは目に見えている。おまけに足つき側の援軍らしき部隊もいるため、混乱に乗じてあの艦を落とすこともほぼ不可能。しかしみすみす逃すというのも部隊を率いている以上、座りが悪かろう。ザラ隊長、決断の時だぞ」
「ラル教官……」
「何を迷っている、アスラン!」
「イザーク……!?」
「撃てる可能性が無く、被害しか出ないなら一時撤退がベストな選択だろう! 組み付いて自爆でもするか!? 出来ないだろうが、こんな状況じゃ! 俺も最初はあの黒い奴を撃退してやろうと考えたさ! だがな、更に二体もやってきて暴れ始めたら教官達がいるといえど現戦力で太刀打ち出来ないだろ! こうして悩み問答してる時間だって惜しいんだぞ! ましてや教官達のグフカスタムと違って俺達の機体はバッテリー切れの問題もあるんだ! グズグズせずにさっさと指示を出せ!」
あまりに的確な意見に、アスランどころかニコルやディアッカも呆然としていたがランバ・ラルとノリスは満足気な表情でそれぞれコックピットにて頷いている。
「もう一つの艦はともかく、足つきは消耗状態を考慮するとこのままアラスカには行けまい。ここはオーブの領海に近いことを踏まえて意見を言わせてもらえば、連中は何らかの手段でオーブに一時寄港するだろう」
「……! 足つき及び不明艦と怪物の動向に注意しつつ、全機撤退! オーブに潜入するための母艦にて準備を行う!」
ノリスのアドバイスを受け、アスランは撤退を選択しつつ次の一手を打つべく指示を出す。
ただ下がるだけではなく、先を見据えた決断に彼もまた成長していることを実感するラルであった。
『よう黒虫野郎……! テメーはアイツじゃねーが、ちょうど良い。テメーの同属には借りがあってな……あの野郎の代わりにテメーに返してやるよ!!』
姿を現したゴジラは挨拶代わりの放射熱線をバトラにお見舞いし直撃させるも、少し怯んだだけで効いている様子は無い。
『あん? ちょいと妙だな……おい、小僧』
『小僧言うな! で、何?』
『お前どんな技試した?』
『レーザーにシャイン・アロー、パイルロードはやったよ。そのうち効いてたのはパイルロードぐらい』
『結構な大技かまされてもあの野郎はあんな調子か。考えたくねえが
今のゴジラはレジェンドの光気の影響によるパワーアップは別にしても、かつてモスラ&バトラと戦った時よりパワーアップしている。
スーパーメカゴジラのGクラッシャーで第二の脳を破壊された時にファイヤーラドンのエネルギーを吸収して復活した上、その後も強力な怪獣と激戦を繰り広げ経験値も上がっているからだ。
にも関わらず、バトラはモスラの技やゴジラの熱線を受けても平然と活動していた。
単純に能力が高いだけなのか、それとも別の要因があるのか……現時点ではそれは分からない。
ただ――。
『まあブチのめせば全部同じだがな!!』
『単純ー!?』
――それを一々気にするゴジラではなかった。
モスラのツッコミを受けつつ、ゴジラはバトラと正面から激突する。
バトラの放つプリズム光線を物ともせず、正面から組み付いて至近距離から熱線を浴びせたり殴りつけるゴジラ。
モスラはゴジラに攻撃が当たらないようにバトラの側面や背後に回り込みクロスヒート・レーザーでバトラを攻撃。
それでもなお、バトラの戦意は衰えない。
「ゴジラとモスラが二体掛かりで相手してるのに、ウルトラタフな野郎だぜ!」
「しかし場所が悪いな……相手の位置を考えるとビームはまともに効果無いし、実弾も効くか微妙だぞ。レジェンドさんのアルトアイゼン・リーゼのバンカーやクレイモアなら効きそうな感じはするが」
「……あの機体、飛行は短時間しか出来ないしホバー走行でもないからね」
ゼット、ガイ、ライの可変MSパイロットな三人は一番欲しい時に出て来れないレジェンドとその専用機に軽く溜息を吐いた。
とはいえあんな機体が常時飛行してレジェンドの技量を遺憾無く発揮し大暴れしていてもアレなのだが……。
「分かりました! 始原の竜、闇の――」
「「「「「ルリア(ちゃん)それストップ!!」」」」」
「えぇ!? どうしてですか!?」
「ここでバハムート呼んだらより混沌とするからね!?」
確かにバハムートの攻撃なら効くだろうが、何も知らない者が見たら怪獣が一体増えてヤバい光線ぶっ放してきたようにしか見えないし、何より確実にゴジラも(下手したらモスラも)巻き添えくらって怒り狂う可能性が大。
止められてしょんぼルリア状態になった彼女だが、レジェンドも似た状態だったことに『お揃い』で少し嬉しかったらしい。
ちょっとの不幸を喜ばれる不憫なレジェンドである。
そうこうしているうちに、埒が明かないと思ったゴジラはバトラを海中に押し込み海底決戦へ突入。
こうなるとモスラは手も足も出せないのでしばらくその場で滞空していた。
その後、海中が幾度となく発光し――。
「な……何が起きてるんだ……!?」
「ちょっと見てこようか」
「待て三日月、最悪海底火山が噴火している可能性もある。もうしばらく様子を見よう」
キラの不安を払拭するかのように三日月が提案するも、サーガの尤もな意見で制止され現状待機。
そのまま少し経ってからゴジラが勢いよく顔を出す。
しかしどことなく不機嫌そうだ。
『バトラ、どうなった?』
『チッ……あの野郎、前回と同じように飲まれやがった。いずれ何処かにまた出てくるだろうぜ』
『そっかぁ……』
『帰る。すぐにレジェンド達もこっちに来るだろうし、ヤケ食いすんぞ』
『あ、ちょっと! もー……レジェンドー! しのぶー! 先にオーブで待ってるからねー!』
キューキューと鳴いているようにしかレジェンドやサーガ以外には聞こえていないが、モスラは器用に片方の前足を一本動かして『バイバイ』してから先に海を移動するゴジラに続き……光の輪が彼らを包み忽然と姿を消してしまった。
「き……消えた!?」
「オーフィスとカナエのところに戻ったんだ。入れ替わりで良いんだか悪いんだか分からん連中も来たようだが」
「え?」
流の驚きをレジェンドがフォローしたかと思えば。
『接近中の地球軍艦艇、及びザフト軍に通告する。貴官等はオーブ連合首長国の領域に接近中である。速やかに進路を変更されたし。我が国は武装した船舶及び航空機、モビルスーツ等の事前協議なき領域への侵入を一切認めない。速やかに転進せよ!』
「……ザフトの連中、さっさと撤退しちゃってるしなぁ。一応俺とダイゴがミナとウズミの証書持ってるし……ま、どうにかなるだろ」
今更ながら領海線上にオーブ艦隊が展開され、警告してくるのだった。
――そして、空の世界に異常事態が起ころうとしていること……その中でガイアとアグルに起きた衝撃的なことを、彼らはもうじき知ることになる。
〈続く〉
ゴジラとバトラの海底決戦の様子はほぼカット……原作と違うのはちゃんとゴジラは帰還しました。
ようやく次回、オーブ入りもしくは帰還。長かった……。
少しは日常編をやれそうかな?
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)