ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました、やっとこさ本編更新です。

今回は久々にウルトラ戦士による戦闘もあり、同時に久々な種類の敵も出ます。
ギャグとシリアス半々かな?
真面目なのにギャグにしか見えないような部分もあるかと。


それでは本編をどうぞ。




 謎の物体の襲来……その戦火はフレイメルにも及んでいた。

 

 ――しかしフレイメルにおいて、脅威はそれだけに留まらない。

 

 謎の物体に対しては人間達の防衛戦線として、ウルトラ騎空団のイオとアリーザに加え、カガリとお目付け役のキサカ、更にリアスとハリベルまで揃っていたため、優勢に立ってきたのだが……。

 

 突如、灼熱怪獣ザンボラーが現れたのである。

 

 その特性故に半端な火力では意味を持たず、各々の方法で水を操るイオやハリベルの攻撃もザンボラーの体温の異常な高さから水が蒸発してしまうので効果が無い状態だった。

 

 本来は悪い怪獣とは言い切れないが、そもそもザンボラーはフレイメルに存在していない。

 何よりフレイメルに出現したザンボラーは、ある筈の瞳が存在せず白目のまま活動しており、明らかに自意識を持っていない様だったのだ。

 

 ――そこへ、この状況を覆す援軍が到着する。

 

 

「ライブ! ユナイト! アップ!」

 

「「「「「!」」」」」

 

「ウルトラマンギンガ! ウルトラマンエックス! ウルトラマンオーブ!」

 

『GINGA! X! ORB!』

 

「この声は……!」

 

「集うぜ! キラ星!!」

 

『ショゥラァ!』『イーッスァッ!』『スェァッ!』

 

 

 

 

 

「ジィィィィィド!!」

 

 

『ULTRAMAN-GEED! GALAXY-RISING!』

 

 

「フゥアッ!!」

 

 

 

 

 

 空の世界に相応しい蒼きジードが、轟音を上げ粉塵を巻き上げながらその巨体をフレイメルの地に降臨させた。

 

 

「あ……あいつ、タイガ達みたいになったぞ!? というか滅茶苦茶大きくないか!?」

 

「あら、知らなかったの? 彼らは基本があの大きさで、ある程度自在に変えれるらしいわよ」

 

「し……仕方ないだろ! ガイアとアグルっていうのだって映像しか見てないし、人間と同じサイズしか直接目にしてなかったんだから!」

 

 

 カガリ(とキサカ)はウルトラ戦士の大きさに驚いていたが、確かに二人はウルトラマンの戦いを見ていなかった、とリアスは思い返して納得する。

 アークエンジェルの面々はスコーピスやアントラーの時に目撃しているが……。

 

 

「だが流れはこちらに傾いた。ジードがあの怪獣を引き受けてくれるなら態勢が立て直せる」

 

「そうね、ハリベル姉様。一応、私もリバウを使えば援護は出来るけど……」

 

「奴の体質と武器の相性が悪いな。これはお前の所為ではないぞ、リアス」

 

 

 そう言ってリアスの肩を軽く叩くハリベル。

 流石元十刃(エスパーダ)で女性型(ホロウ)を保護・統括していただけあり、この状況でも冷静だ。

 リアスは最近修行の甲斐あって物事を落ち着いて見るようになってきたが、イオもアリーザも、ついでにカガリも勝ち気な性格なので、他の面子で唯一軍人のキサカとしては非常に助かっている。

 

 

「せめて、巨大戦に対応しているのが――!?」

 

 

 突如リアス達の近くに歪なワームホールのようなものが出現。

 中から勢いよく何かが飛び出し、ワームホールらしきものは消えた。

 

 身体のラインからまるで巨大な雌猫のような外見のそれは……。

 

 

「何、こいつ!?」

 

「もしかして、星晶獣……!?」

 

「この感じ……! 違う、星晶獣じゃないわ!」

 

 

 イオとアリーザは空の世界特有の星晶獣かと推測するが、リアス、そしてハリベルは何なのかを感覚で理解した。

 

 

「その星晶獣ってのじゃないなら何なんだ!? お前、知ってるんだろ!?」

 

「絶対にそうだとは言い切れないけれど……」

 

「いや、リアスの予想はほぼ正解だ。アレの『中』から多くの魂を感じる。かなり『喰っている』な」

 

 

 トラブルの連続で焦り気味のカガリがリアスに尋ねるが、まだ確信が持てないリアスを擁護するように答えたのはハリベル。

 彼女は元が元だけに魂に関する事への造詣が深かったため、レジェンドの光気を受け続けた事も相まってそこから読み取ったらしい。

 

 

「奴は間違いなく『鬼』だ……! しかも大型――来るぞ、避けろ!」

 

「ゥニャアアァァァウゥ!!」

 

「く……!」

 

「うわあっ!?」

 

 

 外見に違わず猫のような叫び声を上げ、とんでもない早さで飛び掛ってきた『鬼』をカガリとキサカはそれぞれ左と右に飛んで回避したが、その際に振るわれた鋭い爪による一撃は、容易に鉱石が混じる事が多い硬いフレイメルの岩を深々と切り裂いた。

 

 

「アイツ、あんなに細い腕と爪なのに……!」

 

「私達が言うな、と言われそうだが……『鬼』を常識に当て嵌めるな。ああ見えて相当知能が高い奴もいる。それに、今の私達では分が悪い」

 

「どうして? ハリベルもいるんだし、皆で――」

 

「……! 鬼祓い!」

 

「そうだ。それにまず攻撃を通すには鬼討組の持つ新たな日輪刀か、レジェンド様やパム治郎のサポートが不可欠……つまり今のままでは攻撃が通じない」

 

 

 これを聞き、初めて『鬼』と遭遇したイオとアリーザ、カガリにキサカは愕然とし、リアスは下唇を噛む。

 鬼討組のうち、巌勝はエリアルベース、杏寿郎とパム治郎、小芭内と蜜璃、そしてしのぶはレジェンドに同行し、カナエも他のメンバーと別行動……せめてサーガでもいれば、鬼祓い出来ずとも彼女らの攻撃が通じるようになり、火力によるゴリ押し戦法で討伐することが可能になったのだが……。

 

 

「無いものねだりは意味が無いとはいえ、あの大型の『鬼』は放置すれば周囲の異界化を侵攻させる。どうにかしてこちらに気を引かせつつ、鬼討組の誰かに伝える方法を考えねば……」

 

「せめて場所が分かれば私がリバウで呼びに行けるのに……!」

 

(翼を出して、と言わないあたり周りのことも考えている。こんな状況でなければ喜べる精神的成長なのだが)

 

 

 ――その時だった。

 

 

「ゼァァアアアアア!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 何かが超高速で『鬼』に激突し、吹っ飛ばしたのだ。

 

 更に――。

 

 

「……よし。『韋駄天』『渾身』『軍神招来』のタマフリを掛けたゼットは攻撃力絶大だな」

 

「ゼットさぁぁぁん!?」

 

「何でゼットさんを投げたの!? そのまま攻撃してもらえばよかったのに!!」

 

「俺の投擲力もプラスするためだ」

 

「なるほど! 超攻撃力のゼット殿にお館様の力が加われば正に鬼に金棒というわけか!」

 

「文字通り鬼に金棒……をぶつけるような戦法でしたけど

 

 

 激突したのはゼットで、投げたのはレジェンドというとんでもない事実が判明。

 到着早々のやらかしに、ルリアの悲鳴とアマリのツッコミが炸裂し、杏寿郎は何故か納得、しのぶは若干疲れたような表情だ。

 

 

「よし! レジェンド、次は私をお願いします!」

 

「タイタス!? 何言ってんだ!?」

 

「ゼットであれほどの威力なら、鍛え抜いた私のウルトラマッスルをぶつければ『鬼』をそのまま討伐することが可能かもしれない!」

 

「何だって!? そ……そんなことが……!?」

 

「落ち着けタイガに旦那! 何でこのウルトラロケット弾(投げ)が戦法として当たり前みたくなってんの!? しのぶが頭抱えてんだろ!?」

 

「……! そうか、つまりまだ足りない……イッセー、神器で私を強化してくれ!」

 

『オイ悪い意味で別方向にブーストしてんぞ、この力の賢者!』

 

 

 しかも今度はタイタスが立候補し、一誠とタイガにフーマ、おまけにドライグまで巻き込んで変に話が膨れ上がる始末。

 先程までのシリアス展開は何だったのか。

 

 とはいえこの状況においてこれとない頼もしい援軍に変わりはなく、まともなメンバーもいる。

 

 先程のやり取りの最中に『これを期に』と現れた……かどうかは知らないが、増援のヴァーチャーズはグランとジータのコンビネーションであっさり撃破。

 

 

「よぉし! タイガは投げられなかった! オッケぃ!」

 

「違うでしょジータ!? ここはこのワッカ達を倒せたことを喜ぶべきじゃない!?」

 

「いやあ、ぶっちゃけここにいるメンバーでこれ倒せなさそうなのは戦闘タイプじゃないアーシアさんとかぐらいだろうし」

 

「……アズさんは?」

 

「んー、何でだろ。彼女が生身で戦うとこはあんまりイメージ出来ないんだけど、いざ戦うイメージしたらよく分からない技連発されて私達がボロ負けする感じがしたんだよね」

 

 

 相変わらず鬼メンタルなジータだったが、ふとグランがアズについて聞いてみたところ予想外の返答。

 パイロットとしてならともかく、自分達が直接戦ってボロ負けとはどういう事か。

 

 そんな二人の話を聞いていてダイゴはある事を思い出す。

 以前バラージで敵対したミニオン・ラース、あれがアズを見た途端に狼狽え出した。

 驚いているというか、怯えているというか……しかしながらアズにとっては知り合いのハズがなく、記憶もしっかりしている彼女がミニオン・ラースの事を全く分からない以上は理由など尚更分からないだろう。

 

 

「本人だって分からないのに、それ以上考えたら彼女の方が不安になるよ。彼女のことはチーフに任せよう。と言っても現状維持だろうけどね」

 

「そうだよ。グランはそーゆーとこノンデリだよねー」

 

「えっ!? いや、そういうつもりじゃなくて……」

 

 

 

 

 

「スイマセンそろそろ助けてくれるとありがたいんですが!?」

 

「「「「「あ」」」」」

 

 

 

 

 

 わちゃわちゃしている間に、先程投げられたゼットは抜け出して一人で『鬼』と戦闘中。

 どうやら機動力に長けたタイプらしく、ウルトラフュージョンしていないためアルファエッジでないゼットは苦戦している。

 

 

「ニィャオゥン!」

 

「おわっ!? こんのグランド猫もどきの鬼ヤロー!」

 

「正にメス猫みたいな奴だな……! あの胸はどんな感触なんだ?」

 

「「「「「…………」」」」」

 

 

 ゼットが真面目に戦ってるのに、アザゼルは下心丸出し発言……これにはレジェンド一行だけでなく、フレイメルで戦っていたリアスやイオ達からもジト目で見られても仕方ない。

 

 

「あれは……シルエットや色的に風縫(カゼヌイ)だな」

 

「というと風に関する能力を?」

 

「ああ。それよりしのぶ、やっぱりアレは苦手か」

 

「……はい。その、あそこまで巨大で猫っぽいと、ちょっと……」

 

 

 レジェンドが至極まともな表情で『鬼』の名を告げると、しのぶも質問するが……毛の生えた動物が苦手な彼女は、まんま『巨大な雌猫』の表現がピッタリな容姿のカゼヌイが苦手のようだ。

 毛づくろいとかしてるし。

 

 

「見た目は『鬼』の中でも愛らしい方だが、その性格は狡猾かつ惨忍。暗闇の中から勢いよく獲物を狩る、狩猟動物のような奴だ」

 

「では奴に効果的なのは!?」

 

「その名の通り風属性は奴にとって大して効果が無い。さてルリア、その反対と言えば? ヒントは『火ではない』ということだけな」

 

「ぅえっ!? えっと……風……火じゃない……から……分かりました! 地属性ですね!」

 

 

 カゼヌイの詳細を説明するレジェンドに杏寿郎が尋ねると、ルリアが張り切っているのを理解しているレジェンドは敢えてルリアに質問してみたところ、見事にルリアは答えを導き出す。

 

 

「正解だ。加えて奴は素早く動く故に、突如障害物が現れた場合は方向転換がほぼ間に合わん。ここまで言えばもうどうすればいいか、今のルリアなら分かるはずだ」

 

「はい! お任せです!」

 

 

 自信満々に返事をしたルリアは、すぐさま召喚に入り――。

 

 

「ユグドラシル、お願い!」

 

 

 ゆぐゆぐことユグドラシルの力で、ゼットに飛びかかっていたカゼヌイの真正面に巨大な岩を出現させた。

 当然、レジェンドが言っていたようにカゼヌイは急な障害物に対応する事が出来ず、顔面から岩に激突。

 あまりに硬かったのか、なんと角が部位破壊され、そのまま地面に落下して悶絶している。

 

 

「やりました!」

 

「うっわ……痛そー……」

 

「しかも角が部位破壊されているな。あの速さで防御もなくぶつかればそうもなるか」

 

「うむ! 見事だ、ルリア少女! 胡蝶、甘露寺、伊黒! 今のうちにゼット殿の援護に向かうぞ!」

 

 

 ルリアの元気な声とは裏腹に、セラフォルーはちょっと引き気味で、ゼロガンダムは冷静に状況を把握。

 杏寿郎はその隙に今いる鬼討組を引き連れてゼットと合流し、対鬼の戦線を整えた。

 

 

「イッセー! タイガ! 皆!」

 

「部長、ご無事で!」

 

「怪我とか無いみたいだな!」

 

「ええ、貴方達が間に合ってくれたから」

 

「……後はあのザンボラーか」

 

 

 リアスが一誠やタイガとの再会を笑顔で喜んでいる間に、レジェンドは本来いるはずの無いザンボラー、そしてそれと果敢に戦うジードを見据える。

 ふと、レジェンドはあるものを見て意外そうな表情をした。

 

 

「レジェンドさん?」

 

「……どうやら()()アドバイスは要らなそうだな」

 

「え……?」

 

 

 アズがレジェンドを気にすると、彼は何やら微笑みながらそう呟く。

 怪訝そうな声を出したアズだが、レジェンドの表情を見つつ大丈夫だろうと自分も思い――。

 

 

「ぎゃあああああ!!」

 

「アザゼルが吹っ飛んだ! 本当に感触確かめに行ってブチのめされたのかアイツは!!」

 

「やっちゃってーカゼヌイ☆ 特に股間を重点的に☆」

 

「セラフォルーさん!? 何言っちゃってんの!?」

 

 

 ――とりあえず、『鬼』の方も何とかなりそうだと安堵するのだった。

 

 

 

 

 

 ザンボラーと戦っているジードはある種の違和感を感じていた。

 

 

(意志というか……意識? まるでそれを感じられない。夢遊病の相手をしているのとも何か違う……何なんだ、これ?)

 

 

 そんな思考をしていると、突然彼にテレパシーが送られてきた。

 

 

 ――ジード、そのザンボラーは()()()()だ。何も恐れる事はない。君の持ちうる全力で撃ち倒せ!

 

「!」

 

 

 脳裏に響くその声は、自分もよく知る人物の声。

 何故ならば()()()()()()()()()のだから。

 そんな彼の二つ名も知っていれば、その言葉に嘘偽りが無いのはすぐ分かる。

 

 

(そうだ……! 言われてみれば、イオちゃんやハリベルさんの水が蒸発しているから思い込んでいたけれど、データで見た時のような体温には程遠い! 本来ならいくら今の僕でも触れているだけで少なからず影響が出るはずなのに、それが無いし……だったら!)

 

 

 ()からのアドバイスを理解したジードは首肯するとすぐさまサンボラーの尻尾を掴み――。

 

 

「ウゥゥァァアアア!!」

 

 

 そのまま持ち上げながら投げ飛ばす。

 

 

「「「「「おお!」」」」」

 

「ふ……」

 

 

 一誠達が感嘆の声を上げる中、レジェンドは穏やかに笑みを浮かべる。

 そこからはジードが怒涛の攻めを見せた。

 起き上がろうとしたザンボラーに素早く駆けより、首根っこを掴んで一本背負い、それも3連続。

 続け様にジャイアントスイングで再び投げ飛ばし、追撃にプラズマ光輪を放って追い込む。

 そこまでされてなお、ザンボラーはダメージを受けてはいても行動はあまり変わらない。

 『鬼』ですら、大型に限定されるとしても追い詰められればタマハミ状態になるように焦りが出てくるというのに。

 

 

(ハリボテ……正にその通りだ! あのザンボラーには()()()()()! あの人が言ったように遠慮なくブッ飛ばせる!!)

 

 

 吹っ切れたジードは最早止められない。

 彼はザンボラーにトドメを刺すべく、ギャラクシーライジング必殺の一撃を放つ。

 

 

「ハアァァァァァ……!」

 

 

 揺らめく炎、迸るスパーク。

 不死鳥を形作ったそのエネルギーを集約し――

 

 

「レッキング! フェニックス!!」

 

 

 右肘に左拳を当ててL字を作り、一気に解放。

 かつてロアーヌ島でウルティノイドゼロとの撃ち合いで真っ向から勝利したその凄まじい威力を、ハリボテと称されたザンボラーが受け切れるわけもなく……直撃したザンボラーは瞬く間に大爆発する。

 

 

「……すっげ……」

 

「確かあいつ、銀河遊撃隊ってところの総司令官の息子……なんだよな……」

 

(成程、ダイゴから聞いた話ではその総司令官は相当な英雄だという。カガリとジード、いやリクと言ったか……彼は似たような立場だが、心構えがまるで違っている)

 

 

 シンはジードの戦いぶりに素直に圧倒されているが、カガリは同時に複雑な感情を抱く。

 キサカの思っているように、カガリはまだベリアルとは出会っていないものの、リクを紹介された時にダイゴから「彼は総司令の息子だけど、決して縁故で属せたわけじゃない」と言われていた。

 つまり、父親だけでなく周りからもその活躍を認められるほど、多大な功績を挙げていることに他ならない。

 

 ちなみにカガリやキサカを含め、一部の者にはダイゴの正体も教えてある。

 当然ながらウズミや、レジェンドの婚約者たるミナは既に知っていたが。

 

 即ちまだ世の中のことを学んでいる最中のカガリと、遊撃隊のみならず宇宙警備隊、更には文明監視員にもツテが出来ており第一線で活躍するジード――それぞれ大物を親に持つ二人だが、明確に差が出ているのだ。

 ……それを言ったらタイガもだし、サーガやライなんてレジェンドが育ての親or養父というとんでもないポジションなのだが……。

 

 兎も角、能力は別として自分とジードでは何が違うのかをカガリは悩んでいる、というわけである。

 

 

「取り込み中すまんが、あちらも片付いたようだ」

 

 

 レジェンドの言葉に杏寿郎達が向かったカゼヌイの方を見ると、苦しそうに天に腕を伸ばしたカゼヌイが、力尽きて倒れ伏し、そのままパム治郎のタマフリの効果で鬼祓いされ素材となるカゼヌイの姿があった。

 

 ……それから。

 

 

「……ち……ちょいともふもふだったけどよ……良い感触だった……!」

 

「……馬鹿かコイツ」

 

「欲望もここまでくるとある意味感心するな。同じレベルに落ちたくはないが」

 

 

 ボロボロのアザゼルが、満足気な表情で横たわっていた。

 命に別状は無いようだが、ダイレクトに辛辣な台詞を吐く小芭内と、相変わらず鋭い一言のゼロガンダムから何をしたかは一目瞭然。

 

 

「まさかマジでカゼヌイの胸を触りに行ったのか?」

 

「ああ! 揉んだぜ!!」

 

「バカだコイツ」

 

 

 似た台詞を言ってから、レジェンドは小芭内の肩を軽く叩いて顔を向けず小芭内にサムズアップ。

 そして小芭内も顔を向けずにサムズアップを返す。

 

 

 ――蜜璃に手を伸ばしたら殺れ。

 

 ――御意。迅速に処理します、お館様。

 

 

 何か出会った当初からは考えられな……割と早く信頼関係が構築されていた気もするが、何にせよ以心伝心出来過ぎな主従であった。

 

 

 

 

 ヴァーチャーズ、カゼヌイ、そしてザンボラーを掃討し一息つく一行。

 

 

「いや一時はどうなるかと思ったが、間に合ってくれて助かった」

 

「しかしキサカさんもカガリも、よく無事だったね」

 

「……え? ああ、うん! これでもレジスタンス活動してたからな!」

 

 

 少し間があった事が、ダイゴは何となくその理由を理解する。

 それは――。

 

 

「レジェンドさん怪我したの!? 特訓してて父さんからリライザーで本気の一撃をノーガード状態で腹に受けた時も、平然とウルトラ立ちしてたのに!?」

 

「ベリアル総司令のガチアタックくらって無傷どころか微動だにしないとか何なんだあの人……」

 

「そういえばゼロ隊長のファイナルウルティメイトゼロを苦もなく掴んで投げ返したっていう逸話もあったな」

 

「いやいやいや何であんなん投げ返せんだよ。そもそも何で掴めんだよアレ」

 

「おい、リクはともかく俺をどんだけキチガイ扱いしたいんだ三バカ」

 

 

 戦力的にはいるだけでキチガイですが、と三人揃って考えたのを読まれたのか、仲良くトライスクワッドの頭にはたんこぶが三つずつ積み重なった。

 

 

「何で毎回毎回例えがそう極端なんだ。もっとこう……アレだ、マイルドなのあるだろ」

 

「あってもレジェンドさんがやったことのぶっ飛び具合が凄過ぎて、どうしてもそっち方面の印象ばかり強くなっちゃうんだよ」

 

 

 リクの見事な正論パンチ。

 ぐうの音も出ないレジェンドだが、リクとしては「これ、レジェンドさんガチ恋勢が知ったら一大事だよなー」と思ってたりする。

 

 そう、カガリは変にリクを(異性的な意味ではなく)意識してしまっているのだ。

 

 ……そういえば、普段が普段なので忘れがちだが……リアスも親や兄夫婦が偉大だった。

 まともに出番と威厳があったのは、ぶっちゃけグレイフィアの妹でサーゼクスの妻のルミナシアぐらいの気がするが。

 

 

「ところでリク、()()()からのアドバイスはどうだった?」

 

「やっぱり気付いてたんだ。流石っていうか、安心感があったかな。この言葉に間違いないって」

 

「あいつ……?」

 

「……って、安心するのはまだ早いぜ。実はオイラ達、天司って星晶獣を……」

 

「一人残らずウルティメイトギガバスターで葬らねばならない」

 

「じゃねーって!! しかも名前的に絶対ヤベー技だろそれ!! いや違くて、何で倒すことが目的になってんだよ!!」

 

 

 本気で殺る気のレジェンドにビィがツッコミを入れる。

 まあラファエルの件もあって、彼があまり天司に良い印象を持ってないのは理解しているが……それとこれとは別問題。

 

 ……と、そこでビィはふと気が付いた。

 

 

「うん? 待った、スタンはどこにいるんだ? アリーザと一緒じゃなかったのか?」

 

「スタンなら偵察に向かったよ。南に星晶獣っぽい異変があってさ。いつかのネフティスの巣のあたり。それにえっと、確か……」

 

「祐斗も一緒に行ったんでしょ。ほらリアスの眷属っていう」

 

「そうそう! あの聖魔剣? それ使う剣士の!」

 

 

 そこまで聞かされてビィ達は驚くも……。

 

 

「あ、あと……何か体格が良くて大きい、えっと……タイガ達とは違うっていうか……祐斗のお父さんを名乗る人も一緒に……」

 

「「「「「ヤバい天司終わった」」」」」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

 

 別の意味で驚く事にもなった。

 もうお分かりだろう……初代七星剣の一人にして祐斗の養父であるメフィラス星人ジェントが、どういうわけか此方に来ていたため彼らに同行していたのである。

 ここで天司が敵対行動をとろうものなら、確実に空の世界が真っ二つに割れる……物理的に。

 

 

「急ぐぞ。天司は俺が潰す

 

「だから違うだろォォォォォ!!」

 

「ビィがかつてない迫力でツッコミを!」

 

「気持ちは分かるけど! でも団長の方のも分かるからどっちの味方すればいいか迷う!」

 

「ちょっと、何がどうなってるの!? レジェンドは何か怪我していつもより過激になってるし!」

 

 

 怪我して過激になったわけではないのだが、イオの疑問も尤もだということで目的地に向かう道すがら説明することになった。

 

 

「そういえば、ジード先輩はギャスパーと一緒なんじゃなかとですか?」

 

「方言っぽいの混じってるけど今日は通じるね……途中まで一緒で、気になるところがあるって別れたんだ。ギャスパー君にはバーンもついてるしさ。もしかしたら……」

 

 

 その星晶獣のところかも、とリクは言おうとして黙る。

 別の可能性も捨て切れないのだ。

 

 ギャスパーとバーンを心配するリク達だが、まずは行き先が判明しているスタンや祐斗、ジェント達の方へとレジェンド一行は進むのだった。

 

 

 

〈続く〉




ギャラクシーライジング、再び。
ついでに『鬼』も再び。
アザゼルお前……。

スラッガー付きは武器にもなる、証明されましたね。←違う
ちなみにゼットに付与されたタマフリの効果は『攻撃力アップ&確定クリティカル&移動速度アップ』。
その状態のゼットがロケット頭突きの体勢で突っ込んでくるとご想像してください。

さて、レジェンドの代わりにジードにアドバイスしたのが誰なのか……ウルトラファンの方ならもうお分かりかと。
その人物が得意とする戦法もジードが使いましたから。

そんなジードとカガリ、偉大な親を持つ両者の差が浮き彫りになりました。
他に螺旋王ロージェノムとニアの父娘なんかもいるんですが……。
カガリと違って、ウルトラ騎空団所属の団員はあまりプレッシャーとか感じていないんですよね。
一誠と出会ったタイガも成長してるし。

七星剣まで引っさげて向かった祐斗達、天司は真っ二つにならずに済むのか!?
真っ二つにならずともレジェンドに潰されてしまうのか!?
……これ味方側が悪役に見えてくるんだけど。


それではまた次回。

二択決定戦! レジェンドの愛機以外に乗るMSはどちらだ!?

  • ユニコーンガンダム(フルアーマー含む)
  • ガンダムアメイジングレッドウォーリア
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全てを失う筈の少女が転生してスパダリになった少年に脳を焼かれたらどうなるか。▼※この作品は一部劇場版魔法科高校の劣等生【四葉継承編】のネタバレを含みます。ご了承ください。▼真夜とのイチャイチャをみたいが為の自己満二次創作です。▼ツンデレ真夜様可愛い。▼軽い気持ちで見てください。タグ追加予定。▼毎日更新は無理なので週一で更新出来たら頑張ります。


総合評価:7949/評価:8/連載:11話/更新日時:2026年06月15日(月) 09:01 小説情報


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