ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回はグラブルでもサッと終わった第三話のエピソード2のため、今までと比較してかなり短め。
加えて、惑星レジェンドのナースデッセイ号側のお話がメインになります。
特別編執筆前に息抜き本編的な?
それでは本編をどうぞ。
スタンと祐斗、そしてジェントが向かった場所では、四大天司であるミカエルと、アウギュステでシェロカルテ達を襲撃した謎の男が刃を交えていた。
しかし、ラファエル同様衰弱していたミカエルでは謎の男に太刀打ち出来ず、やがて一方的に痛めつけられる羽目になってしまう。
島ごとミカエルを消してしまおうと言う謎の男に、スタンはアリーザとの大切な思い出があるフレイメルを落とさせはしないと、内に宿した竜種――ドゥルジの力を覚醒させ、謎の男に敢然と立ち向かう――。
「「「「!?」」」」
――はずが、ジェントが妖刀・破軍を大地に轟音を立てて突き刺した事で中断させられた。
「と、父さん……?」
「ああ、心配しなくて大丈夫ですよ祐斗。彼を冷静にさせるため、少しばかり圧をかけただけですので」
「あ、え……ジェントさん……だったよな? なん――」
「先程言ったばかりですが冷静になりなさい。その力は確かに大したものですが、今のままではすぐガス欠になってしまいます。無駄なく、それでいて大きく。放出ではなく纏うのです」
「!」
的確なアドバイスをしてくれるジェントに少々驚くものの、すぐスタンは言う通りにする。
そんな三人を見て謎の男は……。
「少しは驚いたが、敵を前にしてそんな悠長に――」
「悠長? 違いますね」
「何? ――!!」
いつもの調子で軽く挑発しようとした瞬間、目の前にそこそこ離れていたはずのジェントの剛拳が現れ――。
「がふうッッッ!!」
「「「!?」」」
謎の男を殴り飛ばした。
そのまま謎の男は吹き飛んで行く過程で岩に何度かぶつかるも、ジェントの剛拳の威力はとんでもなく、ぶつかった岩すら破壊しながらやがて岩壁に叩きつけられる。
「が……はっ……」
「生憎ですが、その程度ではいつでも叩き潰せるから放置していたんですよ。私としては、彼らのような若い世代を育てる方が優先ですので」
(馬鹿な……! いくら弱っていたとはいえ、妾を打ち負かした奴を一撃で……空の民でも星の民でもなく、星晶獣でもない、奴は一体……!?)
「私もとある方と同じ気持ちでしてね。私達が本気で動けば即座に片が付くでしょうが、それでは若い芽が成長しない。私達は言わば保険、未来を担う者達が健やかに伸びるのを後押しし、守るためにこうしてここにいるのです」
そう言うと、ジェントは妖刀・破軍を地に直立に突き刺し、柄頭に両手を添えた。
「祐斗、そしてスタン。まずは貴方達が剣を振るいなさい。大丈夫です。余程の失態をしない限り、今の貴方達ならば負けはしません」
「「……はいッ!!」」
かつて宇宙をたった七人で救った伝説の剣士・七星剣の一人に太鼓判を押され、若き二人の剣士は謎の男に対してそれぞれの得物を構える。
「ぐっ……まさかこんな存在がまだいたとは……! だが、君達二人はあれとは天と地程の差があると見える。あまり調子にのらないことだね」
「そういう貴方は、たった今調子にのってたところを父さんに思い切り殴り飛ばされたわけだけど?」
「減らず口を……!」
「俺達は一人じゃない……一人で戦わないことを恥じる必要なんてない! 団長達が教えてくれた。誰かを頼り、そして頼られるようになること、それは強さの一つだって! 俺は、俺達は! 皆でフレイメルを守ってみせる!!」
そう吼えて剣を構えなおすスタンに合わせて、祐斗もまたかつてライザー眷属らを蹂躙した形に聖魔剣を作り直す。
今の彼にはその形が一番使いやすいらしく、巨大な鉄塊が如き形ながらあり得ないほど速く振り回す。
「いざとなれば私が動きます。遠慮なく、存分に貴方達の力を発揮しなさい。無論、倒してしまっても構いませんよ」
「「勿論、そのつもりです!」」
「結構」
「巫山戯るのもいい加減にしろ……!」
活力に満ちたスタンと祐斗、そんな二人に満足気なジェント、そしてその様子に苛立つ謎の男。
……あまりの展開に、ラファエル同様『事態は人間の手に負えない』と考えていたミカエルだけが置いてけぼりの状態であった。
☆
――惑星レジェンド・ナースデッセイ号内――
「操舵方法は敢えて基本グランサイファーと同様で、外見や伝達方法が此方側のものにさせてもらっている。その方が君の馴染むのにも早いだろう」
「ありがとよ、アムロ主任。やっぱり俺はこの方法が一番しっくりくるんでね」
「ならば良かった。何分、俺はこういった船や艦に関してはあまり専門ではなくてな。機動兵器、特にMSやMAの方が専門なんだ。あとはペットロボットや電化製品か」
「ここまで出来て専門外だって!? アンタどんだけ機械万能なんだよ……ゼットが尊敬すんのも納得だぜ」
現在、ラカムは最終確認も兼ねてアムロからグランサイファー改めナースデッセイ号の操舵方法を教わっている。
空の世界出身のラカムに合わせ、最新技術を導入しつつも使いやすいように整えられたブリッジは見事の一言。
ちなみに着いてきた船造りの星晶獣のノアは、アムロがサービスでブリッジに付けてくれたオーブンレンジ(高性能かつ消費電力激少)でトーストを焼いて食べている始末。
ウォーター&ドリンクサーバーまで設置してあり、すぐ隣にはラカム専用の自室まで完備されていた。
「これでブリッジから離れられにくい時も安心だ」
「いや普通に凄過ぎだろ!」
「凄いね、アムロさん。このレンジで焼いたパン、とても良い焼き加減だよ」
「そうだろう? 開発には中々頭を悩ませたが、自信を持って勧められる品だ。正直、こういうものを作ってる時が一番充実している」
ノアの差し出してきたパンに自然と手を伸ばすアムロとラカム。
「……うめぇな」
「大丈夫、しっかり説明書は読んだからね」
「実戦はマニュアル通りにはいかないと言うが、こんな生活用品ちゃんとマニュアル通りにした方が良いものさ」
――と、そこへ扉が開き……。
「おおー! 良い匂いがすると思ったら、やはり君の開発したオーブンレンジを使ったパンか! 惜しいのぉ、もう少し僕らが早かったら御同伴に預かれただろうに」
「ふふ、そう言うと思って追加で焼いてるから、もう少し待ってて欲しいな」
「あら……ありがとうございます、ノアさん。御礼と言ってはなんですが、私達も飲み物を」
「なら、ドリンクサーバーの使用は後にしよう。せっかくお持ち頂いたんだ、そちらを頂こう」
ブリッジに到着したのは、アベルがソルダートJ002に言っていた二人。
獅子王麗雄と獅子王絆……つまり凱の実の両親である。
精神生命体となった二人だが、偶然にも惑星レジェンドに転移到達、レジェンドから『惑星レジェンドに満ちる光気により精神生命体は何らかの依代に宿らないと意志も魂も光気と一体化してしまう』と言われ右往左往していたところ――。
「精神生命体、つまり生きてたんだし普通に生き返りゃいいじゃん」
「それもそうか」
「出来るなら、お願いします」
レジェンドの馬鹿げた案に夫婦揃って即断即決した。
流石勇者王の実両親、迷いなく判断が早い。
ついでといっては何だが、実はパピヨン・ノワールもおり、再びGGGに参加している。
偶然とはいえレプリジンの彼女の残滓が猿顔寺耕助の中にあり、魂だけの状態で惑星レジェンドへと辿り着いていたオリジンである彼女が光気と一体化寸前だったため、レジェンドにより魂と残滓が融合する形でレプリジンの記憶すら受け継いで完全再生。
そんな感じでまさかのバージョンアップしつつ復活した三人に、凱やルネ、猿顔寺が子供のように大泣きしながら抱き着いたのは言うまでもない。
当然これによりGGG全メンバーからレジェンドへの好感度・信頼度は爆上がり。
とはいえ、上述の通りこれは三人の状況が特殊だったから出来たことだというのも忘れてはいけない。
「しっかしアンタら、どんだけ年の差婚したんだよ。しかもおしどり夫婦ときたもんだ。世の中の爺さん連中が羨むだろうよ」
「絆はやらんぞ、ラカム君」
「取ろうなんざ思いもしねえよ。それにそんな事したら凱の奴は勿論、団長にもぶん殴られて死にそうだしな」
「そして死んだら鬼灯さんが地獄で待ってるぞ」
「あの鬼神サマか……死んでも地獄ってか死んだから地獄行ってんのにってな」
皆が皆、良識的なため、そんな会話も笑い話で済ませられる、ブリッジに集まった5人。
締めというか、そこにジェイアークに荷物の運び込みを終えて、出発前の顔出し休憩にとアベルとソルダートJがやってきた。
アベルは可愛らしいリュックサックを背負っていた……のはいいとして。
ソルダートJがキャンパーよろしくデカいリュックサックを背負っていたのは予想外。
「「「ぶううう!?」」」
「おや」
「あらあら」
「つかみは上々、私の見立てに間違いはありませんでしたね」
「その『つかみ』の方向性が間違っていると思うのは私だけですか、アベル!?」
「レジェンド様はユーモアを大切にされる御方。イメージばかり先行されてしまうようでは、この先やっていけませんよJ002。だから原種にも『あ、コイツ接近戦しかできねーな。遠距離からボコしてやろ、プププー♪』なんて事になりかねないんです」
「ふぐぅ!?」
ビシィッとソルダートJを指差すアベル。
アムロや麗雄は『ラディアントリッパーとか付けたの彼女じゃなかったっけ』と考えたものの口には出さなかった。
そしてノアと絆はアベルとソルダートJにパンと飲み物を勧めている……この二人、メンタルが強過ぎる。
「そんなわけで、出発前に確認しておきますが……追加で同行させるのはゴルディオンハンマーだけですか? あ、間違ったゴルディーマーグだけですか?」
「(全部が間違っているというわけでないのが何とものぅ……)ああ、今後に備えて他の勇者ロボ達もパワーアップさせておかねばならんからな。そっちは兄ちゃん達に任せて、僕らはガオファイガー、ボルフォッグのパワーアップに着手する。そのために、ガオファイガーの直接サポートが出来るゴルディーマーグだけは真っ先に済ませたんだ」
「ジェネシックがあるのなら、それを参考にそうするのが良いでしょう。そちらの動力がGストーン由来の物で助かりましたね」
「いや全くだ。おかげで今まで得たノウハウが応用出来る」
こういった特機関係はやはりその機種の専門家に限る、アムロは改めてそう感じた。
逆に先程言ったようなカテゴリではアムロに軍配が上がる。
「ところでジェイアークの方は?」
「元々その大きさに見合った出力でしたし、あちら側に到着してからレジェンド様達と話し合って追々……というところでしょうか。いっそ大型GNドライヴ詰め込んでトランザムジェイダーとかやってみようかと考えましたが、万が一他人が同乗してる時にやると間違いなく吐くのでやめました」
「「「ナイス判断」」」
「戦力的には効果絶大だと思うのですが……」
「J002、貴方は彼女……ルネがそんな事になってもいいと? 直接彼女の前で言ってみなさい、ぶっ飛ばされますよ」
ちなみにアベルは高スペック化が進行したので自分の慣性制御とかもやるから大丈夫らしい。
しかもこれで九極天ではないから自由に動ける度合いも高いとか、流石レジェンド直属の面々はバグっている。
「とりあえずジェイフェニックスに関してはまだ使わぬように。ちゃんとしっかり問題なく使用可能にしますから」
「お願いします、アベル」
「ところでアムロ・レイ。戦艦をフルサイコフレーム化とかどう思います?」
「「「!?」」」
アムロと獅子王夫妻、大混乱。
『ジェイアーク・フルサイコフレーム化計画』でも考えてるぞコイツ的な話の内容に、ドヤ顔のアベルを見ながら三人は少々頭が痛くなった。
……だがここで麗雄は思い直す。
「……換装する機体を厳選すれば可能かもしれん。隠密行動に長けたボルフォッグが、より素早く反応して動けるようになれば……!」
「なるほど、それなら……」
「ジェイダーのみにフルサイコフレーム、ならいいかも知れませんね。ジェイダーはジェイアークの一部なので『フル』サイコフレームではないでしょうけど」
結果、ヤベー奴らが同調してしまった。
そこから、やれキングジェイダーの腕をサイコミュで飛ばそうだの、ボルフォッグにはバイオセンサーを搭載しようだの話が変な方向に盛り上がってしまい、結局出航準備が後回しになって出発が少し遅れることに。
「むう、こんな事になるなら後悔覚悟で改造してしまえばよかったのでは……」
「!?」
――図らずも、ジェイアーク……そしてソルダートJ002は救われたのだった。
当面の間は。
〈続く〉
レジェンドと比較的似たようなスタンスのジェントさん。
この人、先見の明有り&有能指揮官&人脈ヤバい&本人反則級に強いと中々のチートなんですよね。
とりあえず剣持たせたら生身で苦もなくライザーソード(もしくはイデオンソード)出来ると言えばそのヤバさがお分かり出来るかと。
グラン、即ちトリガーを援護するならやはりこの男とグランサイファー改めナースデッセイ号!
アムロの協力もあって、グランサイファーをコアにしてる(つまりコアブロックシステムの豪華版)本作ナースデッセイ号は原作ナースデッセイ号と比べて滅茶苦茶デカいです。
バトルモードに関しても各トラブルを最初から想定して対策取ってあるためトリガー本編のような事態にはならないという完璧ぶり。
ついでに武装も追加。
GGGメンバー歓喜な三名、まさかの復活。
サポート態勢は更に盤石です。
我が家のアベルは、冷静で冷酷……に見えるけどちょっぴりお茶目で、乙女ぶり爆発中な、割とノリの良い元指導者。
パルス・アベルとは色々違いますが、何よりちゃんとマントの下には着てるからすっぽんぽんじゃありません!←これ大事!byアベル
キングジェイダーの出力が三倍になってあんな動きで攻撃してきたら、ある意味ザ・パワーより危険だと思うの。
それではまた次回。
二択決定戦! レジェンドの愛機以外に乗るMSはどちらだ!?
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