ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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本編がオリジナルルートなおかげで難産なため、相変わらず特別編の更新になっております。申し訳ない……。

いっそとりあえず鯖呼びを終わらせてからにしようかとも思いましたがどこぞの爆死(未遂)王と違って普通に呼べてしまうレジェンドだったので分けることになりました。


 ○レジェンドさんちのカルデア事情


「まさかの事態だ。水着アルトリア(※レジェンドがこう呼ぶのはキャストリアのみ)が10連で来た」

「やったーっ!!」

「な……!?」

「加えて鈴鹿御前とトリ子、メリュ子も来た」

(バーゲストは来なかったのですね……)

「しかしグランデフェス中だったグラブルの方は新水着・浴衣キャラ揃った上に過去の水着・浴衣キャラまで出て金月も大量」

「「!?」」

「そしてその上を行くのがハイDゲームにて、最上位レアではないがそのすぐ下のπレアなのにレジェチケ一枚で来てくれたウェディングドレス姿のアーシアでな。しかも過去2回」

「「!!」」

『我らが巫女の圧倒的正妻ぶりよ』


それではどうぞ。


特別編・サーヴァントを呼ぼう!レジェンド+α編〜一番ヤベーのは意外な人物でした〜

 話数にして既に三話分消費している今回の英霊召喚、やはり締めくくりはレジェンドが行うことになった。

 

 彼が行うのも、先の爆死王同様に11連召喚。

 

 ――だが、その前に大変なことになってしまった。

 

 

 

 

「あああああ!!」

 

「に……兄様ー!?自業自得だけど兄様ー!?」

 

『我らが巫女への暴言!!許すまじ!!』

 

 

 

 

 

 ブチギレ状態のマジンガーZERO(通常マジンガーサイズ)に握り潰されそうなディオスクロイの片割れのカストロ。

 

 妹のポルクスは(一応)心配しているものの、ぶっちゃけ殆ど自業自得と思っているからかそれを口にしていた。

 

 

 

 

 

 事の発端だが、月王国(ルナ・ブリテン)のある世界の地球から、かのオリュンポスとアトランティスを統べる大神ゼウスが護衛を数名連れて英霊召喚の見学及び機体の注文書を自ら持ってきた。その際、礼儀正しくアーシアが挨拶しゼウスらも笑顔で返礼したまでは良かった。

 

 ……が、アヴェンジャーな素質もあるディオスクロイの片割れである人間嫌いな兄のカストロがいつもの調子でアーシアにも「死ね!」と言ってしまったからさあ大変。ゼウスやポルクスは当然、本気でレジェンドを(ガチ恋愛的な意味で)落とす気だったアフロディーテやデメテル、エウロペの護衛に任命されたアデーレ(かく言う彼女もレジェンド目当て)とマカリオスの姉弟に加えて、自らART-1の注文書を手渡しに来たオデュッセウスさえも一瞬で真っ青になるが時既に遅し。

 

 光速を超える速さで本来の姿へと戻ったマジンガーZEROは容赦無くカストロを捕獲。冒頭に至るというわけだ。

 

 

 

 

 

『貴様の人間嫌いは分からんでもない……が、我らの巫女へそこいらの凡俗に対するものと同じ態度を取り心を傷つけるなど殲滅に値する!!せめて潔く散るが良い!!』

 

「が……あが……!」

 

 

 ――正直、オリュンポス十二機神がフルスペック発揮しても今のマジンガーZERO相手では一分凌げれば褒められるレベルだ。ただでさえ勝てないのに。

 

 

(ゼウスです!誰かディオスクロイ・カストロを見張ってなかったの!?アレ絶対収まらないよ絶対オリュンポス終わっちゃうよコレ!)

 

(アフロディーテです!まず無理なのでは!?というかあの人間がレジェンド様の巫女とか普通に知らなかったのだし!)

 

(デメテルです。やはりレジェンド様のご機嫌を直していただき、止めてもらうのが一番かと。その為に私が犠牲になります。ペルセポネに弟か妹が出来てしまうかもですが構いませんね)

 

(エウロペです。デメテル様、本音が八割方ダダ漏れですし、アデーレが真体撃滅クラスの戦闘力を発揮しかねないのでそれはおやめ下さい)

 

(ディオスクロイ・ポルクスです!何から何まで兄様が申し訳ありません!!そして身体なら私が差し出します!!)

 

 

 ……オリュンポス組、本気でオリュンポス存続の危機のため知識総動員して思考中。つーかポルクスも我欲ダダ漏れであった。ノアやキングの【エリア】の一つにある大西洋異聞帯の彼らは色々とヘイト集めがちな神なのだが、レジェンドのところの彼らは何というか……愉快な連中である。それでも一悶着あってゼウスらは一度レジェンドにコテンパンにされたわけだが。

 

 

「……」

 

(ホラァ!レジェンド様光り輝く玉座に座って頬杖ついたまま目ぇ伏せてんじゃん!口元笑ってないじゃん!もうアウトだったんだよアレアウトだったんだよどうしよう!!)

 

(落ち着いて下さい、我等が大神。かつてポセイドンがカイニスを手籠めにしようとしたところレジェンド様に端末の『ピー!』を無理矢理引き千切られた事件を思い出してみて下さい)

 

(アレは痛ましい事件だったな。でもいいんだ、ポセイドンだから)

 

(浮気する度にヘラ様から撃沈寸前まで叩きのめされた貴方がおっしゃいます!?)

 

 

 ――何かレジェンドとマジンガーZEROの怒りを鎮める会議のはずが、何故か別の方向へシフトチェンジしているオリュンポス十二機神の一角。その間、アデーレとマカリオス、ポルクスは必死になってレジェンドに懇願中。

 

 

「……苦労しておるようだな、貴様ら」

 

「「「ご迷惑おかけしてすみません究極英雄王!」」」

 

 

 アデーレとマカリオスはゼウス達に、ポルクスは兄に何かと苦労させられているようだ。特に前者姉弟。

 

 で、彼らに関わり合いのあるキリシュタリアとカイニスは――。

 

 

「ぶっ……!くくくっ……!」

 

「カイニス、まさかその事件で君は……」

 

「あん?別に襲われたからこんな感じになってるワケじゃねえ。そもそもレジェンド様に助けられてるし……いや、間接的には関係あるか。けど俺が笑い堪えてんのはポセイドン玉千切られ事件を思い出したからなんだよ……ぶふぅっ!!」

 

 

 当時を思い出し我慢が限界を超えてしまい吹き出すカイニスと、玉千切られ事件という単語に股間を押さえ内股になるレジェンドら一部を除く男性陣。間接的にというのが股関節という意味でないことを祈ろう。ちなみにキリシュタリアやゼウスも大多数の男性陣に含まれている。

 

 

「……もういい、離してやれ」

 

『何だと?』

 

 

 口を開いたレジェンドが告げたのは、カストロを解放していいというまさかの事態。マジンガーZEROどころかカストロをも含めた全員が驚く。てっきり「もっと地獄を見せてやれ」などと言いそうなものだが……。

 

 

『どういう風の吹き回しだ、レジェンド』

 

「大した理由ではない。更正が絶望的なカストロをどうにかするより、アーシアのケアに注力すべきだと判断したまでだ。その方が有意義だし何よりアーシアから礼やご奉仕をしてもらえるかもれんからな!!」

 

『!!』

 

 

 滅茶苦茶打算的な理由だった。

 

 それに納得したマジンガーZEROはカストロを簡単に投げ捨て(とは言うが凄まじい速さで投げ捨てたので、カストロは上半身が壁にめり込んで気絶した)マスコットサイズに戻り、ぐずっているアーシアをレジェンドやピカチュウ、フォウと共に慰めモードへチェンジ。

 一方のオリュンポス組も肩の荷が下りてどっと力が抜けたらしく揃ってへたり込んだ。

 

 なお、元凶のカストロは罰として召喚中は放置されることが決定。それを見たフェルグスが「尻もありだな」とか言い出した。カストロの明日はどっちだ。

 

 

 

 

「気を取り直して11連召喚やるぞー」

 

「フォウフォウ(アーシアはボクとピカ先輩で癒やすよ)」

 

「ピッカピカピー(フォウくんのもふもふと僕のもちぷにのコンボならいけるはず)」

 

 

 いつもの定位置からアーシアに抱きかかえられるようになっているピカチュウ&フォウくん。

 そしてレジェンドを除きギルガメッシュやモルガン、スカディに加えてゼウスやアフロディーテ、デメテルにエウロペまで玉座を出したためそりゃもう壮大な光景に。これ召喚された方が逆にプレッシャー感じそうである。

 

 

「纏めて一気にくれてやる。サクサクいくぞ」

 

 

 パチン!と指を鳴らすと相変わらず聖晶石が直接召喚サークルの上にドサドサ落ちてきた。ユーザー泣かせな光神だ。レジェンドの召喚とあってやる気マシマシなダ・ヴィンチちゃんが引き続きロマニからシステム全権をぶん取って起動。まあ元々ロマニは医療班なんだが。

 

 

「一応二人程目星はつけている。ついでに押し付ける奴もな」

 

「「「「「押し付けんの!?」」」」」

 

「まあ、それは何回か召喚してからだ。そら、回せ回せ」

 

 

 さて今回最初の召喚は……?

 

 

 

 

 

「シャルロット・コルデー、一応アサシンです!あんまりお役に立てないとは思いますが……でも!頑張るのでどうか宜しくお願いします!」

 

 

 

 

 

「ぬあああああ!やっぱりかよ!何であの光神様にだけ美少女や美女が集まるんだよ!?」

 

「知るか。敢えて言うならお前のように欲望ダダ漏れではないからだろうな」

 

「最近じゃ邪竜すら可愛く思えるツッコミに進化してるなお前はよう!!」

 

 

 案の定アザゼルが騒ぎ出し、ゼロガンダムにツッコまれた。確かにその通りなので何とも言えない。というより、男性陣の結構な数がシャルロットの胸に注目している。……一目で分かる、大きいと。

 

 

「……敵ですね」

 

「おい落ち着けってセイバー!?」

 

「儂、沖田にも負けてあの娘には着衣巨乳というとんでもオプションさえ見せつけられてるんじゃが……?」

 

「私だってあそこまで大きくないですよ!アレに対抗出来そうなの、最低でもノッブのマスターくらいないとダメじゃないですかね!?」

 

 

 こっちもこっちで女性サーヴァントが騒ぎ出した。とりあえずノッブでは勝負にならないことを言っておく。

 

 

「なんか今物凄くディスられた気がするんじゃが!?団長は貧乳だろうと気にしないよネ!?寧ろ育ててくれるはずじゃろ!?」

 

「私に聞かないで下さいよノッブ!」

 

 

 初回からこんなんで大丈夫か今回の召喚……ちなみに当のシャルロット本人はアーシアと仲良くなってピカチュウを抱きかかえていた。

 

 

「何とか生き延びて到着したら羨ましいことになってるねサンダーマウス!」

 

「フォーウ……(おいグランドネカマ、ピカ先輩に何だその言い草は……)」

 

 

 かのセイバーから逃げ切り、到着したマーリン(とオベロン)は到着早々欲望満載の発言をピカチュウにぶつけ、フォウくんのキャスパリーグブラスターで真っ黒焦げにされた。何故に学習しないのか……。

 

 

 

 

 

「よし、一回目は成功だ。アーシアに親しい友人が出来た」

 

『うむ。尊いものを見た』

 

「何も戦闘力だけが全てではないということよな」

 

「さて二回目、どうなるか」

 

 

 戦闘力だけが全てではないというギルガメッシュの言葉通り、誰が来ても益があればそれでよし。そんな彼らの召喚に応えた次なる英霊は――?

 

 

 

 

 

「アサシン、望月千代女にござる。これより、お館様のお側に……」

 

「誰でもいい、ちょっとミゲル呼んで来て」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 キョトンとしているのはレジェンドから大きめの羽織を羽織らされた千代女本人。呼び出されて早々に優しくされてちょっぴり嬉しい&困惑している彼女だが、夏に胸を刺激されてHOT LIMITなミゲルの方が気になるのも仕方ない。やたら良い声で歌う彼に更に刺激されグラハムや三日月もムキあし魅惑のなんちゃらと化した。

 

 

(こ……この場合どうしたら……!?ハッ!!)

 

 

 周りが濃すぎでどうにかアピールせねばと思い立った千代女が辿り着いた考え、それは……。

 

 

 

 

 

「ヘーイ!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 

 

 イメージとはかけ離れたフランクさを出すことだった。違う、そうじゃない。

 

 恥ずかしさのあまり、何処かに引っ込む……のではなくレジェンドに引っ付いて顔を隠す千代女だったがここでは悪手。嫉妬ビームの嵐を受けてとりあえずレジェンドの玉座の後ろへと引っ込んだ。

 

 

「可愛いし面白いので採用」

 

「金髪でなかったのが惜しいな……まあ良い、次にいくぞ師父よ」

 

 

 セイバーに忍者コスでもさせてみるかと考えるギルガメッシュだが、その後ジョブチェンジで忍者があると聞き一層燃えだしたとか何とか。なお、レジェンドが忍者にジョブチェンジすると金髪かつ衣装も『四代目火影』と書かれた羽織付きな別物になるらしい。何処の波風だお前。

 

 

「霊基反応、アサシン!」

 

「またか。今日はアサシン祭りか何かか?」

 

「アサシンだけど……何だこれ!?」

 

「ん?」

 

 

 ロマニが叫んだ理由……即ち、異常事態。先刻フューチャーピカチュウとクラッシャーフォウくんにぶっ飛ばされて医務室送りにされたキアラに似た反応が検知された。

 

 果たしてその正体は――!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「愛の神、カーマです。言っておきますけど私に恋愛相談とかしないほうがいいですよ。だって私の愛はマスターさん!専!!用!!ですので」

 

 

 

 

 

 ……何かやけに愛の矛先を強調をするロリ女神が現れた。ラスプーチンの時程ではないものの、村正らが反応している。

 

 

「カーマ!?またインド関係者!?」

 

「けどカーマって確か男性神じゃ……」

 

「何ですか?女性じゃいけないとでも?」

 

「いや、そういうわけでは……」

 

偶像崇拝(アイドル趣味)してるならそれぐらい許容してくださいよ全く」

 

「ぐはあっ!!」

 

「「「「「ロマニー!?」」」」」

 

 

 カーマの一撃がロマニにクリティカルヒット!ついでに髪型がちょっとワカメっぽいということでシエテの尻にもカーマの弓が直撃。彼は吐血した。

 

 

「俺、中の人的にはオーナー補佐と扱い同じにしてほしいんだけど!?」

 

「え?すいません。ワカメな髪型を見るとどうも殺意が沸きまして」

 

「俺の髪型の何処らへんがワカメ!?」

 

 

 そこらへん、とカーマに指差され本気で髪型を変えようか悩みだすシエテ。割とどうでもいい。

 

 

「しかし貴様、随分と師父に傾倒しておるではないか。おかげで月の先代女王を始め女神連中やら何やらが殺気立っているぞ」

 

「それはマスターさんが私と同じと言っても過言ではないからですよ」

 

「同じだと?」

 

 

 カーマの言葉に眉を顰めるギルガメッシュだが、その瞬間カーマは堰を切ったようにまくし立てた。

 

 

「マスターさんみたいな人が堕落すべきっていうか堕落しないといけないんです!だって他の神のやらかしの所為で倒れるとかまるで私じゃないですか!私達はもっと愛されるべきなんですよ!シヴァもパールヴァティーもクソくらえですー!!ばーか!!」

 

 

 本気でポロポロと涙を流しながらグワーッと言い切ったカーマに全員がぎょっとする。

 神話においてカーマはシヴァの関心をパールヴァティーへと向けるさせるためにシヴァを矢で狙わされ、結果シヴァによって灰にされたと伝えられており……一応その後というか転生後の話はあるが、どうやらその件が酷く尾を引いているらしい。

 

 さすがに本気でわあわあ泣かれてしまっているのでレジェンドが抱きかかえてよしよしと慰めている。

 

 

「……だよなあ……苦行を他者に押し付けて自分達は楽をしようと考えて実行した結果、被害者なんざ知ったこっちゃねーだもんなあ……やべ、腹立ってきた」

 

「ですよねマスターさん!もう揃って堕落しちゃいましょう!シヴァだのパールヴァティーだの平の光神だのなんてすっぱり捨てて、二人でイチャイチャしながら行く末を見てましょう!あ、その間に子供とかデキちゃったり――」

 

「ソワカー!!」

 

「「「「「ぎゃああああああ!?」」」」」

 

 

 何やらレジェンドとカーマが意気投合しつつあるところに、何故かキアラが亀甲縛りにされた状態で飛んできて落ちた。何だこれ。

 他の勇治軍団もヘロヘロになりながらやってきており、勇治はカルナに肩を貸してもらっている。

 

 

「げ、淫乱ソワカ」

 

「ふふ……随分な物言いね、ぐーたら神」

 

「自分の格好理解してます?色ボケしすぎて自分を省みること出来なくなってません?あ、元からですか」

 

「心配していただかなくても、これはマスターから私への愛「んなわけあるか!!」……試練ということで」

 

 

 ロリ女神から侮蔑の表情で見下される亀甲縛りの魔性菩薩とかとんでもない絵面なのだが、ゲシゲシ蹴られてないだけマシと思ってもらいたい。

 構ってるとロクなことがないということで、キアラのことは彼女のマスターにぶん投げることにしたカーマ。そう、正解だ。

 

 

「お、フォウの提案のアーモンドバニラパフェが来たな。カーマ、食べるか?」

 

「食べます食べまーす!」

 

 

 やはり食は世界を救う、とレジェンドは改めて思い次なる召喚を開始。カーマはアーシアとシャルロットに加えて千代女も混ざった『レジェンド直属女子会』(会長・プーリン)と共におやつを満喫。なおキャストリアは「パートナーだから直属とかそんなんじゃなくて隣にいるのが当然なのです!」ということで所属していない。

 

 それはそれとして、次に呼ばれたのは――?

 

 

 

 

 

「私のような者まで呼ばれるとはな……しかし、呼ばれた以上その役目を果たさねばなるまい。では名乗らせてもらおう。サーヴァント、ライダー。アナベル・ガトー、推参した。生前の最終階級は少佐だ、宜しく頼む」

 

「「「「「えええええ!?」」」」」

 

 

 

 

 

 もはや語るまい、ソロモンの悪夢。ここに来てまた宇宙世紀ビッグネームの一人が召喚された。これにはゼットは勿論、MA乗りのデイビット、さらにガトーが命がけで逃した同胞を受け入れたアクシズの指導者ハマーンも驚きと歓喜を持って迎え入れた。

 

 

「超師匠スゲェ!!ソロモンの悪夢、アナベル・ガトー少佐!!立場的には反英雄なんだろうけどその生き様は正に漢!!」

 

「俺が乗るノイエ・ジールの初代を駆って多大な戦果を上げ、最期まで仲間の事を考え散っていった勇士……俺の目標の一人だ」

 

「随分と持ち上げられているようだが、私はそれ程立派な者ではないさ」

 

「そう謙遜するな、アナベル・ガトー。お前が命を賭して逃したデラーズ・フリートの兵は後に我がアクシズの重要な戦力となった。お前がやったことは決して無駄ではなかったのだ」

 

「アクシズの……もしや貴女がかのアクシズ摂政、才女ハマーン・カーン殿か!?」

 

 

 やはりというか、同胞達の恩人ともいえるハマーンと対面し恐縮するガトー。「結局アクシズは紆余曲折の後に敗北してしまったがな」と自虐気味に言うハマーンだが、そこに後悔がないことにガトーはある意味安心する。自分が救った者達は少なくともその生を延ばす事が出来たのだと知れたから。

 

 そこに、多少なりとも笑みを浮かべていたレジェンドが問う。

 

 

「デイビット、魔力にはどれくらい余裕がある?」

 

「余程の魔力喰らいでなければあと二、三人は」

 

「よし……我がサーヴァント、アナベル・ガトー。これよりお前のマスターはデイビットとする。マスター権の譲渡を行うぞ。召喚前ならこれも必要なかったんだが、一度召喚してしまった以上は手間だがやらねばならん」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「マスター、宜しいのか?」

 

「構わん。どの道、今デイビットやハマーンが拠点及び住居としているのは俺が新造した新しいアクシズだ。そこで生産する機体も殆どがジオン系列の機体になる予定だからな。その方面に馴染み深いお前がいてくれた方が何かと助かる。主に教導面で」

 

 

 そう言われてみれば確かにその通りだ。共に戦った友軍はザクやドム、ドラッツェ等の機体であったし、自身も一年戦争時代は専用のゲルググを駆って戦場に出たものである。先程ハマーンに見せてもらった資料では、ザクの後継機ザクⅢやドムの後継機に該当するドライセン、他にもリゲルグなどが存在していた。しかも、デイビットが乗るのは自身が最後に乗ったノイエ・ジールの後継機ときた。

 

 もはやジオン再興や連邦への報復などではなく自分が守るべきものの為、その力を自由に振るえるならこれ程良い条件はない。

 

 

「デイビットも構わんな」

 

「むしろ願ってもいなかったことだ。謹んで受けよう」

 

 

 それを聞き届け、レジェンドはガトーのマスターとしての権限をデイビットへ移す。といってもレジェンドは基本的に令呪不要+無制限使用可能というブッ飛んだ光神なので、結局指パッチン一つで終わってしまった。

 

 

「「「「「めっちゃ早っ!?」」」」」

 

「いやだって後支えてるじゃん」

 

 

 厳粛なものと思われていたマスター権の譲渡があまりにも簡素過ぎて、ハマーンやガトーもつい笑みが溢れた。

 

 

「では、アナベル・ガトー大佐。これよりデイビット並びにハマーンの下で新しい生を送るがいい」

 

「職務に励め、ではないのですか?それに……」

 

「バカ野郎、せっかく得た第二の人生を謳歌せんでどうする。それに階級に関してはアレだ、戦時中なら二階級特進扱いになるだろお前は確実に」

 

「……フッ、了解しました!レジェンド閣下!アナベル・ガトー、これよりマスター・デイビット並びにハマーン・カーン閣下の下で過ごさせて頂きます!」

 

 

 ビシッと敬礼をしてそう告げたガトーに感化され、ゼットや立香、キリシュタリアにデイビットも同じく敬礼してしまう。ハマーンとはまた違うカリスマを持ったガトーの参入。彼は今後『ネオ・アクシズ』の教導隊隊長としても活躍してくれるという。さり気なくレジェンドを閣下呼びしているが、後日彼に聞くと「デラーズ閣下やビッター少将と似た雰囲気と貫禄があった」からだとか。多分、レジェンドがとある世界の母港にて上級大将だからかもしれない。

 

 

「何々!?今日デイビットフィーバー!?」

 

「俺ではなくジオンフィーバーだな」

 

「星の屑成就のために!ソロモンよ!私は帰ってきたァァァ!!」

 

「む、それは私が言った台詞だな。キリシュタリア君」

 

 

 上官や部下からも慕われる漢はやはり馴染むのも早かった。ソロモンと聞いてロマニが反応しているが、彼は魔術王としてなら凄まじいものの機動兵器の操縦に関してはド素人である。ついでにロマニ本人はガンダム系に乗りたいと自己申告済み。果たして乗れるのは何時になるやら……。

 

 

「ここいらでまず二人、俺の代わりに英霊召喚してもらう。ガトーの時と違い最初からマスター権はその二人になるから楽だなコレ」

 

「ほう?てっきりもう少し回すものだと思ったが理由は何だ師父よ」

 

「ライダー枠でガトーが来てくれたけど、何かまたアサシンコンボしそうなんだよ」

 

「しかもまた女の子とか」

 

 

 エルキドゥの呟きに何かアザゼルが両膝を着いて「あああああ!!」とか絶叫してるけど気にしない。そもそもそうなるとは決まってないわけで。

 

 

「で、代わりの人物だが……

 

 

 

 

 

 マリュー!ウーノ!こっち来い!」

 

「「「「「えっ!?」」」」」

 

 

 よもや予想外の人物が指名された。ウーノはまだしもマリューは完全にノーマークだったし、近くでムウが「え!?俺は!?」と騒いでフォウくんとピカチュウに『ナイナイ』動作で首と手を振られガックリ項垂れる。マスコットにそんなことされるって……。

 

 

「マリューさんが……何でだろ?」

 

「艦長だから……かと思いましたが、それだとバルトフェルド艦長達も含まれますし」

 

「あれじゃね?カドックとか矢的先生みたいな気苦労人枠」

 

「「「「「あ、なるほど」」」」」

 

 

 あっさり納得出来てしまった。どんだけ気苦労抱えてんだ、と思ったがウルトラ騎空団はそれの溜まり場でしたねありがとうございました。ちなみに当の二人は矢的やカドックから「大丈夫」とか「頑張って」とエールを送られている。

 

 

「えーっと……まずは、私……から?」

 

「何で疑問形?」

 

「いえ、その……まさか私がやる側になるなんて想像もしなかったので」

 

「むしろお前さんみたいなタイプにこそカバーする人材が必要なんじゃないかと思うがな。既に聖晶石は投げ込んであるし後はそこに立っているだけだ。気を楽にしろ」

 

 

 一応お祭り的行事とはいえ連合の頃からの制服を着ていてよかったとマリューは安堵する。そして言われた通りに立つと召喚が始まった。ガチで魔術とは最近まで全く縁の無かった人物に応える英霊は誰なのか。

 

 遂に輝きが収まってそこにいたのは――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我は父ペーレウスと母テティスの子、アキレウス!召喚に応じ参上仕った!これから頼りにしてくれよ、マスター!」

 

「「「「「うおおおお!?」」」」」

 

 

 

 

 

 ギリシャ神話の大英雄、まさかの召喚。確かにレジェンドが基点ではあるが、マリューに応えたのは間違いない。最近よく地球の歴史や神話などを深く学び始めた矢的も彼のことは知っている。

 

 

「マスターはあんたで間違いないんだよな?」

 

「え、ええ。魔術どころか魔力なんて殆ど無くて、団長さんや皆におんぶに抱っこなのだけれど……」

 

「ほう、ほほう……」

 

 

 アキレウスはマリューを見て頷き、周囲を見渡すと口元に笑みを浮かべた。

 

 

「マスターを筆頭に良い女や立派な戦士だらけだな、ここは!気に入ったぜ!改めて宜しくな、マスター!」

 

 

 思いっきり……ではなく、力を調整してポンとマリューの背中を叩いたアキレウス。どうやら彼のお気に召したようで、満面の笑顔だ。先程も外見だけでなくぱっと見だが中身もある程度把握したらしい。

 

 

(アレ、これ私達名乗らない方が良くない?ゼウスとか名乗ったら槍飛んでこない?)

 

(何でそんなに腰が引けてるんですか大神なのに)

 

(いやホラ、私あっちの方だとイーリオス側に味方したらしくて、それが原因で彼の友人戦死したとか何とか)

 

 

 詳しくは叙事詩『イーリアス』を参照してほしい。なお、アキレウスは既にマリューと共に矢的やカドック、キラ達と交流中。気付いているのかどうかは不明だが、時折ゼウス達をチラ見するので多分気付いている。

 

 

「へえ……こいつがマスター達の船か。良い船だ」

 

「ありがとう。なし崩しに艦長になったのだけれど、私を支えてくれる皆には感謝しかないわ」

 

「じゃあ、俺も今日からこのアークエンジェルって船のクルーだな。侵入者撃退や護衛は任せとけよ」

 

 

 ……どうにかして潜入出来ても『駿足のアキレウス』と呼ばれた彼とその愛馬や戦車に追い回されるとか、アークエンジェルが更に不沈艦になってしまった。内部工作すら妨害されるのだから。

 

 

「意地でも外から物理的に撃沈するしか方法は無くなったようなものか」

 

「私の宝具『帰滅を裁定せし廻剣(マハー・プララヤ)』等の対界宝具でなければ撃沈不可能、ということでしょうか?」

 

「まあ、さすがにそれはやり過ぎだろうけど例えとしては間違ってないな」

 

「バランスの取れた武装にラミネート装甲、内部に入ればアキレウスによる追い回し……何これ地獄かしら」

 

 

 尤も、追い回す前に仕留めてしまうだろうが。ついでにアキレウスの愛馬であるクサントス、バリオス、ペーダソスは空まで駆ける。ピカチュウといいフォウくんといい、何でウルトラ騎空団に属する動物はスペックがおかしいのか。

 

 

「良い感じじゃないの、ムウがどう思うかは知らんが」

 

「うむ。故に次のウーノも期待出来そうだな。何せあの曲者揃いの十天衆の創始者よ。下手すれば頭目よりも信頼出来る」

 

「俺そんなに信頼無いの!?」

 

「たわけ!出合い頭カーマに尻を射られた奴が何を言うか!」

 

「ぐはあっ!?団長ちゃん!英雄王止めてお願いだから!!」

 

「信頼はあるが威厳は無いな」

 

 

 シエテ撃沈。不沈艦アークエンジェルの話題の中で沈んだ彼のことは……誰も気にしていなかった。哀れ十天衆頭目。

 

 それではシクシクと泣きながら横たわるシエテを放置して召喚を開始する。いたたまれない気持ちになるウーノだったが、一先ずやるべきことをやってしまおうと気持ちを切り替えた。

 

 実力・人格共に文句無しの十天衆創始者に応えた英霊は――?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セイバー、円卓の騎士ランスロット。召喚に応じ――「にゃんこォォォオオ!!」――ぬあああああ!?」

 

「何かマシュが恐ろしい反応速度でハクを掴んで投げ飛ばちょい待ちちょい待ち何投げようとしてんの玉座ごと持ち上げて何を」

 

「キリエライト・アーツ最終秘伝!

 真!!光神!!落爆殺!!

 

「「ぎゃあああああ!?」」「ニャー」

 

 

ドガッシャアァァァン!!!

 

 

 

 

 

 ――湖の騎士っぽい名前が聞こえた途端、マシュが尋常ならざる動きでハクを投げつけたかと思えば、レジェンドを玉座ごと持ち上げるという荒業を披露しそれすらも召喚された(はずの)人物へとぶん投げるという、とんでもないハプニングを巻き起こした。これにはギルガメッシュ他の面々もポカン顔。当のマシュはゼェゼェと肩で息をしているが目立った怪我は無い。

 

 

「……ハッ!?ご、ごめんなさい!何故かセイバーでランスロットと聞いたら身体が自然に動いてしまって……」

 

「それよりレジェンドぉぉぉ!?生きてる!?大丈夫!?」

 

「ハクちゃあああん!?」

 

「そこは姉さんじゃなくてロスヴァイセさんが言うところでしょ!」

 

「へぶっ!?」

 

 

 どうやら無意識のうちに発揮された力だったらしく、マシュはあちこちにしきりに頭を下げている。ついでに台詞をカナエに奪われたロスヴァイセはフウを抱えて滝涙。うん、いい加減泣いていい。

 

 

 

 

 レジェンドとハクは無事(しかもハクに至ってはあの状況で極薄の魔力障壁を展開するという離れ業を行っていた)だったが、前述の通りマシュが玉座ごとぶん投げた為にシステム・フェイトが半壊。その修復にはキアラを餌にマーリンを扱き使うことにし、修復完了までしばし休息を取ることにした。

 尚、マシュの決死の活躍もあって最後の召喚を阻止出来たのは僥倖である。

 

 というわけで、残り六連分(今回のラストはノーカン)は最速でも翌日……というわけで今日は月王国に一泊することが決定。

 ……え?11連召喚の途中再開が可能なのかって?レジェンドだから問題無い。

 

 

「ほらマシュ、泣かないの」

 

「先輩……でも……」

 

「だったらお前なりにレジェンドとあの猫にサービスしてやれ。何ならトッピングの二つや三つ無料とかでもいいぜ。俺が許可する」

 

「店長……」

 

 

 こっちはこっちで末っ子を慰める三兄妹っぽい。いや、マシュがサギリに関することで九重に対してジェラシー感じてるからもしかすると……。ジャグラーはマシュ・ジャッジで優良判定だったので文句無し。

 

 

「ところで、何であの召喚だけ妨害したの?」

 

「……何ていうか、騎士なのに女性関係で節操なくて、人妻好きで、リゾート地では確実にナンパに走りそうな人が呼ばれた気がしたんです」

 

「よくやったわマシュ。次は遠慮なく私も呼びなさい、クルーガー・インダストリー所属者共通護身術『ドギー・アーツ』免許皆伝の実力を見せてあげるわ」

 

「サギリのアレはヤバいぞ。ピンポイントで急所を連続打ちしてきたかと思えば腕抱え込んでへし折ってきたりするからな。その証拠にこないだのクエストでボス格のリザードマンを両肩の関節外した上に首の骨粉砕骨折させて倒したぞこいつ」

 

「的確かつ必殺……さすが先輩です!」

 

 

 キラキラと目を輝かせるマシュとは反対に、それを聞いていた男性陣は思った……『ああ、これは相手がジャグラー店長じゃないと嫁の貰い手ねぇわ』と。そしてそれを異常な感の良さで察知したサギリにより、そう思った連中は後日マシュの目の前で『実践』としてジャグラーが言っていたことをやられたらしい。

 

 

「ギャアアアアア!?姐さん御勘弁をおおおおお!?」

 

「ジャグ以外に貰い手なくて結構。だけどそれとこれとは話が別だからねー」

 

「ギャア……ゴフッ!?ヤバ……マジで絞まっ……っ……!」

 

「……」

 

「どうされた、テスカトリポカ殿!」

 

「杏寿郎……ああ、いや……ちょいと因縁がある奴思い出してな。あのサギリってのが悪いわけじゃない、寧ろああいう戦士は大歓迎だ」

 

 

 既に何人か落としたらしいサギリを見ながら、テスカトリポカは何処ぞのルチャ・リブレ好きの女神を思い出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「う〜ん……いや嬉しいには嬉しいんだけど何かこう違うというか、どうも私の趣味とは合わない気がするというか……まあ、引き受けた以上はやるけどね」

 

「ソワカソワカ。でしたら共同戦線といきましょう。私とマスターの橋渡しをして頂けるのでしたらウルトラ騎空団内の女性何人かとの橋渡しを――」

 

「お互い頑張ろうじゃないか!」

 

 

 ※結局この会話を聞いていたピカチュウのグリッターピカチュウ化→グリタリングシールド特攻→ゼラデスビームによって二人ともお仕置きされ、システム・フェイトも修復完了まで更に時間がかかることになりましたとさ。なお、ピカチュウは怒られるどころか勇治やカルナから大層感謝された。




えー……人選は完全に好みの問題であります!!
とりあえずアデーレちゃん可愛い。

哀れカストロ、原作と違ってこちらにはオリュンポスとかそういう以前に他所ではハデスを一撃で屠った経験もあるマジンガーZEROがいるんだからそういう発言はNGだ!(ついでに闇の帝王はゲッペラーまで幻視して勝手に消滅した)

原作FGO第五章と違うため、ゼウス達も愉快な面々となっております。あのオデュッセウスも汎人類史寄りの性格に。

本編でアズナブル隊メンバーにいなかったガトー、ここに来てまさかの参戦になります。ノイエ・ジール=アクシズ関係ということでデイビットやハマーンとも今後より絡んでいきます。

そして最後の最後、フライングしてきた三羽烏の一人は秘められた(?)パワーを解放したマシュによって未召喚に終わりました。にゃんこ。……別にデンジャラスビーストな格好でやってきたわけではないぞ!?

結局残り6回分は次回まわしになりました。


それではまた次回。






 (ホントにおまけ)

 ――マシュの部屋――


「はい。皆さん、ネコカンですよ」

「「「「「にゃー♪」」」」」


 レジェンドの許可を得て、にゃんこアイランドから何匹か連れてきていたマシュちゃんでした。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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