ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回は原作イベントの第四話『星』のエピソード1と2の序盤のため短めです。
しかし天司絡みな所為でレジェンドがキレてまたギャグ寄りに……。
本章後半ガチでシリアスになるから気を抜ける時に抜かないとキツくなりそうで。
それでは本編をどうぞ。
「空……一面に広がる倦んだ蒼……なぁ、ルシフェル。君の司る『進化に』意味はあったか?」
空の世界……そこに浮かぶ島々を見つめ、果ては空そのものを見つめ、アウギュステやミカエルを襲った者は独白のように呟く。
「本当はわかっているんだろう。そんなものただの幻想に過ぎないと。さて、どうする? この期に及んで黙って見ている気か?」
しかし、何の反応も返ってこない。
だがそれも予想通りだとでも言うように――。
「いいさ、そのまま観察していろ。空の世界の終焉と『天の世界』の誕生を――」
一人ほくそ笑んだ。
――彼は知らない。彼の敵対しているウルトラ騎空団だけでなく、そのウルトラ騎空団が敵対している者達には彼どころか、彼が言うルシフェルすら雑兵同然に過ぎない程の存在がいることを。
☆
ミカエルを連れ(というかオーフィスに引き摺られ)バルツに戻ったレジェンド一行は、再びダ・ガーンジェットで次なる目的地……アウギュステへ移動しようと考えたのだが、イオやアリーザ、スタンだけでなくリクとギャスパー、バーン……それにハリベルと祐斗にジェントも残ると言い出した。
対巨大戦力にリクことジードとバーンが加われるだけでなく、例の謎の物体――下位天司の掃討や再襲撃に備えてということだったが、ハリベルの意思でリアスだけはそのまま同行させることに。
「このような切羽詰まった状況だからこそ、心許せる存在が近くにいた方がいい」
そう告げてリアスを見るハリベルの目は、サーゼクスよりよほど血の繋がった家族に見えたという。
ハリベルに後押され、リアスを加えた レジェンド一行は一路アウギュステへと敢行。
そこでオイゲンが大怪我をしたという情報を聞き、病院へと急いで赴いたのだが……。
「はっはっは! なんだ、来てたのかレジェンド達! ……あ? 血相を変えてどうしたんだよ、おい?」
普通に無事だった。
「おいはこっちの台詞だ。大怪我だと聞いたんだが」
「ちょっと腱を痛めただけなんだが……ダブルユーリが誇張して報せたか?」
「あ……あぅ……すみません、レジェンドと合流出来たので、つい……」
「俺も、たまたま皆さんを目にして、勢い余ってしまったというか……」
どうやらオイゲンと一緒にアウギュステへ調査に来ていたユーリ(九極天)とユーリ(元帝国騎士)の二人が焦ってやらかしたらしい。
とはいえ、可愛いものである。
「何にせよ、そう大きな怪我でないなら重畳だ」
「いや見た目的にはお前さんのが重傷に見えるぞ」
「「ええっ!?」」
「見た目ほど酷くは――「おっ兄ちゃーん!!」――がふっ!!」
ない、と続けようとしたレジェンドに猛スピードでレヴィが突撃してきた。
しかもレジェンドが怪我してる部分に。
「「「「「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」」」」」
「ん〜♪ 久々のお兄ちゃんの感触……あれ? 包帯?」
「レヴィ! 貴様あれほど兄上に猛スピードで突撃するなと……」
「待ってくださいディアーチェ、お兄様の様子が変です」
慌ててやってきたディアーチェとシュテルも、レジェンドの様子がおかしかったので、事情を聞いてみた途端……。
「ばっかも〜ん!!」
「ご……ごめんなさいぃぃぃぃぃ!!」
どこぞの部長の幻影を背負ったディアーチェの怒号が病院に響き渡った。
病院では静かに、というが彼女もまた怪我人のために怒っているので誰も口出し出来ない。
「ま……まあまあディアーチェよ、レヴィのおかげで連中を手っ取り早く殲滅出来たんだし……」
「オイゲン、貴様がその怪我をしたのもこのバカが近づいてきた奴らに気付かず、その攻撃から庇った結果だ! いい加減落ち着きというものを覚えさせねば、本人は無事でも周りが大惨事になりかねん!」
オイゲンがディアーチェを宥めようとするも、まさかの原因で逆効果に。
「……ぐ……」
「お兄様!」
痛みに顔を顰めつつ倒れたレジェンドが起き上がるも、上半身を起こしただけで、片足を立膝状態にしたまま座り込んでいる。
「レヴィの突撃は今に始まったものではないが、今日は少々効いたな……」
「そうは言いますが、お兄様……ここ最近、レヴィに突撃されたお兄様は何かしら怪我をされています」
「怪我をするというか、しているところに突撃されると言う方が正しい」
そういえば彼女らが合流した時も腰にダメージを受けていた気がする。
「それはさておき、だ。今更レヴィに突撃をやめろと言ったところで染み付いた癖は直るまい。だが……一誠達も聞け。お前達はまだ若い。失敗してナンボだ。成功ばかりしてる奴こそ壁にぶつかった時、その壁がとんでもなく高過ぎたりして挫折するからな」
「そうだなぁ。そっちの騎士のユーリにせよ、一誠にせよ、直情的に突っ走っちまう所がある。だけどなぁ……その馬鹿さ加減こそ、お前らの武器だ。若ぇ内から小せぇ器にまとまんなよ。だろ?」
歳上にして経験者の貫禄というか、大きな器を見せるレジェンドとオイゲン。
「うむ! お館様とオイゲン殿の言葉、しかと心に響いた! そう、己を狭める必要などない! 失敗を恐れず突き進め! 心を燃やせ!!」
「うん! ご飯いっぱい食べて! たくさん動くの!」
「はっはっは! 杏寿郎と蜜璃の言う通りだ! 失敗しちまったってんならひたすら飯食って動いて、そんでもってぐっすり寝て次に備えとけってな!」
意気投合しているオイゲンと杏寿郎と蜜璃に感化されたのか、ダブルユーリもまたやる気が充填されたらしい。
「ディアーチェ殿、傭兵達の手伝いは俺が引き継ぎます。調査の方もファラが進めていますから、シュテル殿達は団長の傍に。そちらのユーリ殿は九極天という団長直属とのことですし。では、失礼します!」
そう言って元帝国騎士のユーリは晴れた表情で病院から出て行った。
それと入れ違うように、息を切らせて今度はソーンとニオが入ってくる。
「「団長!!」」
「あれ? どうした二人とも。エリアルベースにいるんじゃなかったか?」
「飛んできたの! 物理的に!」
「「「「「マジかー……」」」」」
なお、ニオはソーンに引っ付いていただけなのであまり苦労はしていない。
「最初はフレイメルに飛んだけど、イオやハリベルからもうアウギュステに向かったって聞いて……怪我してるのにフットワーク軽過ぎ!」
「団長はもっと自分の身体を大事にして」
「そういうお前らは俺と出会った頃、俺が忙しなく動いてる時に喧嘩吹っかけてきただろうが」
「「うっ……」」
レジェンドは二人にそう言うが、実際は十天衆もれなく全員喧嘩(ではないのだが)を吹っかけてきた。
大半はレジェンド自ら肉体言語で実力差を叩き込んだが、シエテのようにオーフィスがぶっ飛ばしたメンバーもいる。
ロリっ娘にブチのめされる頭目とは。
「だが来てくれたのは正直ありがたい。やっとこさ目処がついたからこっちも戦力増強したかったからな。十天衆の二人なら文句無しだ」
「そ……そう? じゃあ私、ちょっと頑張っちゃおうかなっ」
「……ソーン、何か音色が桃色」
などと言うが、ニオも内心ハイテンションだったりする。
それよりもそろそろ二人は、十天衆頭目を瞬殺したオーフィスから無言の圧力をかけられていることに気づいた方がいいと思う。
「ぷんすこー」
「落ち着け、オーフィス」
「堕スケベに言われたくない」
「堕スケベ!?」
「「「「「ぶっ!!」」」」」
略されすぎて総督どころか堕天使ですらなくなったアザゼル。
さすがに一同、これには吹き出してしまう。
ひとしきり笑った後、今後の行動についてオイゲンが聞いてきた。
「で、お前達はこれからどうすんだ? その天司ってのに会う気なのか?」
「はい、でも……この島のどこかにいるはずなんですが、ちょっと気配がわかりづらいというか」
「……紛れているな」
「「「「「え?」」」」」
ルリアの発言からレジェンドはある可能性を推測する。
「気配が薄いや小さいではなく、わかりづらいというのは似たようなものの中に紛れ込んでいる可能性が高い。それこそありふれたものの中にな」
「ありふれた、もの……」
「今までに会った四大天司の姿や性質をよく思い出してみろ。そうすれば何に紛れているかは自ずと見えてくる」
相変わらず、こういう真剣な時のレジェンドは思考の誘導が非常に上手い。
そしてこの場で頭が切れるのは、同じくこの場でレジェンドに次いで指揮能力が高いディアーチェ。
「なるほどな、我はわかったぞ兄上。確かに紛れ込まれたら外見を知らぬ我らでは見分けがつかん」
「ああ、オーフィスに引き摺ってもらってきて正解だった」
「引き摺って……?」
ソーンだけでなく、ニオやオイゲン、ユーリ達も首を傾げるが、レジェンドが親指で指した方向を見ると……。
「――――」
ふん縛られた上に氷漬けにされたミカエルがいた。
「「「「「なんで!?」」」」」
「ギャーギャー煩いから黙らせちゃった♪」
「セラフォルー様!?」
「そういえば静かだと思ったけど!」
「別に死なんだろ。コイツ火属性だから。タロウだってウルトラダイナマイトの要領で、極寒の地となった光の国でプラズマスパークの輝きを守ったんだし、この程度の氷漬けなら問題ない問題ない」
「すいませんレジェンド! 父さんのやった事のスケールが大きすぎて、この件と比べ物になりません!!」
「てかタイガの父さんスゲーな!? それ光の国でも英雄じゃん!」
一誠が賛辞をくれたのはいいが、タイガが挙手しながら言うようにスケールが巨大化しすぎている。
「都合が良いな。ちょうど腹減ってきたし、カップ麺用の湯を沸かすついでにコイツの氷も溶かしてやるか。湯が足りるか微妙だが」
「「「「「四大天司の扱いカップ麺以下ー!?」」」」」
一向に溶かしてもらえないミカエルを見て、そこにいたある人物が恐怖を覚えてそ〜っとその場を後にしようと……。
「看護婦さ〜ん、どっこ行っくの♪」
「ひっ!?」
レジェンドが声がけしてきた。
「貴様何者だ? よく誤魔化せてはいるが、気配が人間のそれではない。残念だったな、散々色んな気配を感じ取ってきた俺にそんなものが通じるとでも思っていたのか? おめでたい奴だ」
「「「「「!!」」」」」
「――ぶはっ!! ま、待て! いつまで戯れているつもりだ、ガブリエル!」
「ミ……ミカちゃん、この状況で私の名前を言うのは――」
次の瞬間、レジェンドは身勝手の極意“兆”の状態と化した。
「お館様駄目ぇぇぇ!!」
「どうか! どうか落ち着き頂きたい!!」
「お気持ちは御理解出来ますが……!」
「っていうか私達じゃ無理ですよ、レジェンド様を抑えるのは……!」
元鬼殺隊の四人を中心に、一誠やトライスクワッドのみならずソーンやユーリ達紫天一家まで加わっても止められないレジェンド。
ミカエルの「戯れ」発言で、一刻を争う事態だというのに、自分達と同胞が原因にも関わらずのんびり看護婦していた事が明らかになってしまったため、“兆”状態になるのも当然だろう。
「これじゃ残りの天司と会った時も一苦労だぜ……! しかし、こんな美女達に引っ付かれてんのに反応が変わらんとは……もしかして不能か?」
「「「「「あ」」」」」
「「……え?」」
一誠達が異口同音、同じくミカエルとガブリエル(天司)も異口同音。
アザゼルが余計な事を言ったため、レジェンドの標的はアザゼルに移行した……異口同音なだけに。
「ちょ……待っ……!!」
……南無。
☆
一方でファラは街で情報収集に当たっていたが、誤って帝国兵に尋ねてしまった。
彼女はカタリナを追って脱走兵扱いになっているので、気付かれるとマズいと焦っていたところ、レジェンド達とダ・ガーンジェットで到着していたシェロカルテの機転で事なきを得た。
……そして、ファラに尋ねられていた帝国兵だが。
「あ……が……」
――路地裏にて、すでに虫の息であった。
「ンンン! 出来れば隊長格か、欲を言えば将軍レベルであれば良かったのですが。仕方ありませぬ、ある程度必要な情報は手に入れられました故」
かつて一誠達とアークエンジェル一向が砂漠で交戦したリンボ。
どういうわけか空の世界におり、先程の兵士から直接知識を『抜き出した』のだ。
「――望むものは得られたか」
黄金の空間が突如現れ、向こう側に巨大な顔が見えた。
「これはこれはタルタロス殿! 拙僧の希望、聞いて頂き感謝致します。満足とは程遠いのですが、必須なものは手に入ったので結果としては成功といったところ。今のところは様子見で良し、ですな」
「ならば一度ザ・キングダムに戻れ。私が持っている情報とお前の手に入れた情報をもとに、内容次第ではその世界への本格的な侵攻も視野に入れる」
「ンンンンン! 承知しました! その場合、拙僧も加えて頂ければ!!」
「考慮しておく」
――その会話の後、リンボは瀕死の帝国兵を処分し黄金の空間へと消え、空間は閉じられた。
天司が関わる事件とは別に、数多の存在が数多の世界にて暗躍を続ける――。
〈続く〉
初代オイゲン役を務めた藤原啓治さん、この頃から療養
してたんですよね。
だから『どうして空は蒼いのか』ではオイゲン、フルボイスではなかったのが口惜しい。
もし機会がありましたら、亡き藤原さんの最期の歌唱曲のなった『三羽烏漢唄』を是非お聴きください。
ネタ曲かと思いきや、ガチで熱い曲です。
そしてまたもキレるレジェンド。
本章、これまでの本編で一番レジェンドキレてるんじゃないかな……。
月の件といい、リンボといい、空の世界でも本腰入れそうな絶対野郎。
ここまできたらリンボのマスターが誰なのか、わかってくる方々もいらっしゃるかと。
タルタロスではない、ということだけ。
それではまた次回。
以下のメンバーではどこがお気に入り?
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獅子王夫妻らもいるGGG(+アベル)
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超魔改造シンとセフィロス達
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ザックスとエアリスもいるFFⅦ組
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にゃんこ達もてんこ盛り蛇倉苑