ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
特別編をいくつか並行して執筆してるからか、それとも一話ごとに何処らへんまで書くか悩んでるからか遅くなって申し訳ない。
今回、ちょっとしたゲストが登場。
それでは本編をどうぞ。
羽を隠して擬態していたガブリエルだが、あっさりレジェンドに見破られた上にその行為が戯れだとミカエルが言ってしまった事で、レジェンドがガチギレジェンドと化した。
どうにかレジェンドを(アザゼルが余計な事を言って人柱となり)宥め、場所を変えて話す事になったが……。
「信用出来ん。この状況で自分達の問題だと言っておきながら悪ふざけするような連中だぞ? それらしい法螺話をする可能性の方が高い」
レジェンドは既にミカエルやガブリエルへの信頼どころか信用すらしていなかった。
むしろ軽蔑すらしている。
「上位だの下位だのどうでもいい。結局貴様らは身内同士の諍いに空の世界を巻き込んだ挙げ句、自分達の問題と言いつつも推察ばかりでロクに動かなかった。それが今の状況に繋がる。そもそも貴様らが空の世界の四大元素と一体化したから、貴様らの弱体化イコールバランス崩壊などという図式が完成してしまった。グダグダあれこれ言う前にどうやって解決するかを述べたらどうだ?」
冷めた目で二人を見るレジェンドの正論パンチに、ミカエルとガブリエルはおろかウルトラ騎空団すら何も言えない。
「それでも話を聞きたい、話したいというなら好きにしろ。俺は適当に散策してくる」
「ちょ、超師匠!? まだ怪我が――」
「逆に俺だけの方が動きやすい」
そう言ってレジェンドはスタスタと話の場……洞窟を後にして歩き去ってしまう。
ラファエルに続きミカエルの人間軽視発言、そして今回のガブリエルの戯れ行為。
レジェンドが相当腹を立てているのは目に見えて明らか……加えて今まで引っ込んでいたルリアが、率先して力になろうと頑張っているから余計に天司に苛立っているのだろう。
「……で、どうする? 俺も返答次第ではレジェンド様に付き合わせてもらう」
そう告げたのは聖竜騎士ゼロガンダム。
かつてザンスカール帝国のドゥームハイロウによって唯一人のユニオン族として生き残り、それでもなお立ち向かい打倒した彼にしてみれば、右往左往しているだけの彼女らは見るに堪えない。
「無駄話であるなら、聞かずにすぐ動いた方が解決の糸口が見つかるやも知れん。逆ならその限りではないが。いい加減固まってないでさっさと決めろ!!」
ゼロガンダムの怒気は凄まじく、一刻を争う状況だということを改めて理解した一行と天司は気を引き締め直した。
……英雄がここまでやって、やっとこさ引き締め直すというのもどうかと思うが。
――そして、ここにレジェンドがいなくてよかったと思われる話題に……災厄の発端が赤き竜と蒼の少女の邂逅による『大いなる咆哮』だと判明。
この世界においては経緯が異なりザンクティンゼルではなく、ポートブリーズにおけるティアマトとの戦闘中に起きたのだが、それは些細な問題。
そしてそれに因んだ、この世界における『創世神話』の話にまで及んでしまった。
空と星の二つの世界、そしてそれぞれの神とそれには属さぬ混沌と化した赤き地平……実はその赤き地平の下に『地の世界』もあるのだがそれが表に出るのはまだまだ先の話なので、それは置いておこう。
その他、大小様々な特殊な領域や世界もあるがそちらも今は触れないでおく。
だが、ガブリエルの説明ではここから先が今回の件で重要だった。
星の民の研究者の一人が空の世界の特質である『進化』に興味を持ち、その管理を司るために『ルシフェル』という原初の星晶獣を造った。
(……レジェンドが席を外して僥倖だったな、天司共。我とてアーシアがここにいなければ消し炭にしていたところだ。たかが一世界の一概念を、それこそ強奪して司っただけでずいぶんと不遜な態度をとる)
アーシアを守るためにふよふよしているマジンガーZEROは内心天司を蔑視している。
天司達に『天司長』と呼ばれているルシフェルだが……マジンガーZEROは最高位光神たるレジェンドに造られ、『終わった世界が他の世界に破滅を伝染させないために、終わった世界を完全に滅する』という『世界の外側』から一方的に干渉するレベルの権能を与えられた原初にして終焉の魔神。
別次元の自己再生や吸収能力、更には高次予測に因果律兵器すら有し『究極の破界神』とも呼ばれる存在なのだ。
他にも色々あるが、この時点で頭おかしいチートスペックである。
別の世界でこのマジンガーZEROを模し、同じ名を持つ魔神が造られたが権能やここにいるようなちびサイズになる機能など多くのものを持っていない……が、それでも幾度も世界を滅ぼしたという。
何はともあれ、そんなマジンガーZEROから見れば、偉そうに言葉を並べているが天司など精々地方役人の一人に過ぎないレベル。
故に――。
「滅多な事では顕現せぬが、今なお空の動向を見守っておられる」
『そのくせ貴様ら四大天司とやらがこの体たらくで、空の世界の一大事になっているのに顕現しないとは……随分とまあ職務怠慢な上司だな。レジェンドが一番嫌うタイプだ』
「「「「「!!」」」」」
あまりにも尊大過ぎて遂にマジンガーZEROも口を挟む。
彼が言う通り、レジェンドは最高位光神としてウルトラ騎空団が見ていないところでも忙しなく仕事をしており、マジンガーZEROも比較的最近まで彼方此方を渡り歩き職務を果たしていた。
そんな彼らにしてみたら、言わば『地元で大騒ぎになってるのに何食わぬ顔で静観してる』ようなルシフェルは、それこそ光神であれば権能剥奪されてもおかしくない。
「いきなり何を言うか木偶人形!」
『我の力を見誤る時点で出来の悪いポンコツだな火の四大天司ミカエル。火を司るなら我の力を真っ先に理解して頭を垂れるのが筋というもの。あとは光だな、うむ』
「ふざけ……!?」
その瞬間、ミカエルのみならずガブリエルも身を強張らせた。
彼女らの脳裏に浮かんだのは、真の姿のマジンガーZEROと、その隣に座すとてつもなく巨大なゲッター……ゲッターエンペラー。
その二体が二人を見ていたのだ。
「「ひいいっ!?」」
「どうしたんだ、あの二人」
「……あの天司達、とてつもない恐怖を感じてる。絶望の音色が心の中を支配しているわ」
正直、見てはいけないようなものを幻視してしまったのだからそうもなるだろう。
なにせ原初獣が束になってもまるで歯が立たない存在だ。
ニオの言う通り、二人がまともに話が出来ないほどの恐慌状態になってしまったためどうしようかと悩んだが……。
『ちょうどいい。まともに話せぬなら我の問に答える形を取るとしよう。我の観測によれば発端こそその『大いなる咆哮』とやらだが、元凶は別のところ……所謂この世界で『パンデモニウム』と呼ばれる所に相違ないか?』
「「!!」」
『当たりだな。そして彼処は何らかの封印施設、今までの話と様子から察するに天司……原初獣の牢獄とでも言うべきものだろう』
「そ……その通りだ。彼処は妾達と違い、世界に仇なす者達の檻だ」
お前らも今は似たようなもんだろーが、とマジンガーZEROやゼロガンダムは思ったものの口にはしない。
そこまで言われ、アザゼルは気付いた。
「つまりだ、そのパンデモニウムに封印されてた奴がその『大いなる咆哮』ってのの影響で綻びたそこの封印を突破してこの世界に出て来て、今この状況を作り出してるって事だな」
「アザゼルバカ!」
「は!? 何だよセラフォルー、ヤブから棒に――」
そこまで言ったアザゼルだが、セラフォルーの視線の先には責任を感じて俯いているルリアの姿。
ビィはそれ程でもなかったが、彼女は違う。
「それは結果論に過ぎぬ。貴様等が気に病む必要は一切ない。妾とてここまでの事態は予想外だ」
「そうよ、ルリアちゃん? いい、これは天司の問題よ。貴女が責任を感じることは――」
「でも! わ、私は……役に立つどころか……皆さんを守るどころか……この災厄の原因だった……なんて……」
震えながら声を絞り出していたが、ショックからルリアはその場から走り去ってしまう。
「あ、ルリア! 待って!」
「あの様子ではお館様が負傷した事も自分の責任だと思っているやもしれん! 追うぞ!」
「このバカ! ノンデリ! 変態総督!!」
「ちょ、そこまで言う事ねえだろ! 別にあいつが悪いとかそういう事は言ってな……」
「アンタと違ってあの娘は繊細なの! それぐらい見てれば分かるでしょ!」
アマリと杏寿郎が真っ先に追いかけ始め、セラフォルーはアザゼルに徹底して罵声を浴びせる。
そんな彼らとは別に――。
☆
「――!」
「失せろ有象無象共。今の俺は機嫌が悪い……!」
アウギュステの街中。
そこに再び下位天司が、中位天司まで連れて襲撃したものの……よりによって不機嫌なレジェンドと相対してしまい、僅か短時間で壊滅の危機(?)に瀕していた。
「だ……団長! 助かりました……!」
「騎士ユーリ、負傷者と住人の避難を優先させろ。俺は奴らで憂さ晴らしをさせてもらう」
「了か……え!? しかし、怪我は……」
「怪獣でも出てこなければ問題は無い」
「わ、分かりました!」
理由は不明だが、レジェンドの纏う怒気を感じ取ったユーリは傭兵達を指揮して避難誘導に専念する事を決める。
一方、下位天司と中位天司はレジェンドを最大の脅威と認識し、残存戦力を総動員して排除する方針にしたようで、夥しい数が彼を全方位から包囲していた。
「ふん、都合が良い。俺を取り囲んで一斉攻撃……そんなところだろうが、バカほどその作戦で倒せると考える。俺相手にそれは悪手だと理解しても遅い……!」
そう言ってレジェンドが力を込め、光気を全方位放射すると瞬く間に下位天司と中位天司は消し飛んでいく。
そもそも攻撃したところでオーロラルパワーによって吸収・増幅され反撃されるのだから、どのみち天司達に勝ち目はなかったのだ。
だが、実のところレジェンドは何も憂さ晴らしだけで戦ったわけではない。
(この程度では尻尾を出さんか……俺一人で派手に動いていれば何らかのアクションを見せるかと思ったが、さすがにそこまで馬鹿ではないらしいな)
――敢えて負傷したままの状態で目立つように動き、件の下手人……負傷させた元凶のレイバトスは勿論、加えてガイアとアグルをブロンズ像にし、グランヴェールを中破、パーシヴァルを負傷させた者を誘き出せないかと考えていた。
連中にしてみれば最優先警戒対象のレジェンドが負傷、かつ一人でいるという好条件を狙わないはずはない。
……が、負傷しているのにここまで大暴れ出来るのは想定外だったのかもしれない、とレジェンドは自身の暴れっぷりに少し反省する……少しだけ。
(それらしい気配も近くには無い。この事態を利用しているわけではないのか? ここまで大事になっている以上、少なくとも知らないという事はないだろうが……)
レジェンドが思考をしていると、何やら別の方が騒がしくなってきた。
ユーリにその場を任せ、悠然と騒動の場に歩いて行くレジェンドが目撃したのは、何やら帝国兵に噛み付いているファラやグラン、ビィ達。
「一体何事だ。あんまり喧しいから来てやったが」
「団長!! ちょうど良かったっす! 帝国軍が防衛戦に参加しないんすよ! ちなみに今落ち着いてるのは団長のおかげだったり?」
「ああ、半ば八つ当たりで殲滅した」
「……それで人や町には被害や一切出さずあの数を短時間で殲滅って、やっぱり団長ぶっ飛んでるっす」
相変わらずのレジェンドにファラも苦笑するが、自分達の団長としてこれほど頼もしい存在は他に無い。
「大方まだ命令が届いていないから動けないとかそんなとこだろう。軍であれば珍しくはないな。第三者からどう思われるかは知らんが」
「そ、そうだ。今、本土に伝令の艇を――」
「判断が遅い」
「なっ……!?」
「緊急事は現場の判断で動けるか否かを決めねばならない。大体、今時分に艇を送って指令が来るのは何時になると思ってるんだ」
そう言うレジェンドに帝国兵は何も言えずたじろぐばかりで、ファラの方はうんうんと頷いている。
遅れて到着した一誠やキラ、シン達もグラン達から状況説明を受けてレジェンドを支持。
「ま、俺も軍属だから気持ちはわからなくもないけどな。軍のお偉いさん方は組織の歯車になれ、と思ってるんだろうが、俺としては人間のままでいたいんでね。もし何かあったら融通利かしてくれよ、団長さん」
「フラガ少佐、そんな事していいんですか?」
「良くはないだろうが、正直いざとなったら俺らが頼れるのはオーブより団長さん達だろ? オーブは一国家だ、俺達があんな形とはいえ入国出来たのは奇跡……は言い過ぎか。ともかく、駆け込み先に選ぶならウルトラ騎空団だね、俺は」
「任せろ。三食昼寝付きで働いた分だけ給与は出すし、臨時ボーナスもあるぞ」
「ハイ連合より好条件キター!! 坊主、お前も予約しとけ!!」
何故か話が変な方向に向かってしまったが、良い意味でガス抜きになったのか(帝国兵を除く)一同の表情が少し明るくなった。
そういえば、とレジェンドは彼らがここにいる理由を聞くと、案の定ミカエルとガブリエル……に加えてアザゼルの不用意な発言でルリアがショックを受けた事、そして何処かへ走り去ってしまった事を聞き……。
一方、ミカエルとガブリエルは逃れられぬ予兆に警戒を走らせていた。
「チィッ、抜かったな……ここまで接近されておったか」
「ううん……既に私達の感知領域を超えているわ。本当に四大天司を凌駕しちゃったのね。ただ……あの光景を見た後ではあまり驚かないけど」
「あれは例外だ。あれは世界を『外側から終わらせる』事が出来るもの、妾がどうこう出来るものではない」
会話の内容から、接近されていたという対象がレジェンドのことではない事を示している。
「貴様は身を隠せ。水の羽も奪われれば天司長でも勝てぬ。光神達も手助けしてくれるとは言い切れぬ……この世界は終わる」
「ありがとう。お言葉に甘えたい所だけど、ちょっぴり遅かったみたいよ?」
ガブリエルがそう言うと、二人の前にアウギュステでシェロカルテ達商人を襲撃した男……『第五の天司』が現れた。
「御機嫌よう。一緒に珈琲でもどうだい?」
「……ッ!」
「悪いけど遠慮するわ。貴方のような男は趣味じゃないの。あの光神様か、そうね……シン、って呼ばれてた子からのお誘いなら受けようかしら」
「君の好み云々はともかく、未だ顕現せぬ男に、立てる操もないだろう?」
「下衆が……神を気取って審判の真似事か?」
「どうとでも。空も星も支配者に値しないのでね。しかし君達が先に告げた光神……もしいるのなら見極めるのも悪くない」
光神――レジェンドに対する不遜な態度の天司を見据え、ガブリエルは尋ねる。
「いい加減、正体を明かしたら? 概ね見当はついているけどね。貴方は研究所に篭もっていた――」
「篭もる? ……軟禁だよ、ただの」
そう告げると天司は力を解放する。
「話せてよかった。出来る限りスピーディに終わらせよう」
そんな天司に力を失ってもなお対抗すべくミカエルも力を集中させる。
「伏せろ、ガブリエル! この一撃に賭けッ――!?」
ミカエルが一撃見舞おうとした瞬間――。
「マッスルインフェルノォォォ!!」
「オゥァァアアア!?」
――レジェンドの乗ったアザゼルが、涙を流しながら第五の天司に直撃した。
〈続く〉
創世神話のくだりはかなり端折らせて頂きました。
あれだけで時間がかかるので……。
とりあえずアザゼルはノンデリ、ハッキリわかんだね。
ゲストは幻影のゲッペラーでした!
はい無理、勝てるわけがないYO……。
そしてスズケンボイスの天司に炸裂する『アザゼル』!
いよいよ彼とシンの邂逅にもなります。
それではまた次回。
以下のメンバーではどこがお気に入り?
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獅子王夫妻らもいるGGG(+アベル)
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超魔改造シンとセフィロス達
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ザックスとエアリスもいるFFⅦ組
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にゃんこ達もてんこ盛り蛇倉苑