ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました。
本命召喚のストック召喚後半戦です。
やはり分割して良かったというか、おまけ含めて約15000文字に。

ついでに中の人ネタでレジェンドが大変なことになりました。


それではどうぞ。


特別編・サーヴァントを呼ぼう!〜ストック召喚後半戦・涙の種、笑顔の花〜

 休憩を挟み、遂に行われるストック召喚の後半戦。

 

 レジェンドが正式に召喚権を行使するそれは通常の英霊召喚とは一線を画す特別な召喚だ。何しろ狙った英霊を狙ったクラスで100%召喚するというチートも甚だしい、正しく元祖三大チートラマンの面目躍如。

 

 とはいえ、レジェンド自身は余程のことでもない限り基本的にランダム召喚を好んで行う。今回はその特別な事例ということになる。

 

 

「さて……いよいよ待ちに待った確定召喚だが、必要なものは揃っているな」

 

「え、必要なものなんて初めて聞きましたけど」

 

 

 レジェンドの言葉にハテナマークを飛ばして首を傾げる立香だったが、体勢を楽にしつつ右手の人差し指を立ててレジェンドは説明する。

 

 

「なに、難しいものでもなければ足りないものでもない。何より既に『揃っている』、そう言っただろう」

 

「へ?」

 

「つまりは触媒ということよ。そして此度の触媒とはセフィーロに召喚、及び特殊特異点修復に送り込まれ旅した貴様ら自身。それも誰一人欠けておらぬ完全な布陣のな」

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

 ギルガメッシュの告げた答えにハッとする一同。ここで勘付いたのが沙耶だ。

 

 

「もしかしてこれから呼ぶのはセフィーロ絡みの……っ! まさか!?」

 

「そう、そのまさかだ」

 

 

 驚く沙耶に対して笑みを浮かべつつ指をパチンと鳴らしたレジェンド。その合図を待ってましたとばかりにロマニから召喚サークル起動権をぶん取ったダ・ヴィンチちゃんがサークルを起動させる。

 

 

「いきなり虹回転!? 反応はキャスター!」

 

「ふむ……あちらを先に呼んだのか」

 

「ああ。あっちを先に呼んで魔法騎士の姿を確認した途端、万が一勝手に霊基変化起こされてアヴェンジャーになられると面倒だ」

 

「確かにそれが真理よな」

 

 

 この会話で村正・アルクェイド・武蔵もなんとなく推測出来た。セフィーロ絡みでアヴェンジャー……思い当たる節があるのは二人。そのうち一人はキャスターかバーサーカーで呼ばれそうな気がするし、だとすればもう一人……正しく復讐のため魔法騎士を討とうとした彼女に他ならない。

 

 そんな会話をしているうちに召喚されたのは――。

 

 

 

 

 

「キャスター、真名をザガート。召喚に応じ参上した」

 

「「「ザガートッ!?」」」

 

 

 

 

 

 真っ先に声を上げたのは魔法騎士の三人。さらに、まさか本当に呼ぶとは思わなかった立香と沙耶、加えて彼女らのサーヴァント達も絶句。

 

 そう、レジェンドがまず呼び出したのは光達がエメロード姫を取り戻すべく挑んだ相手、ザガートであった。神官(ソル)の称号を持ち、強力な魔法を操り武器の扱いにも長ける桁違いの実力者。

 光達がセフィーロに召喚された当初はエメロード姫を攫った悪の親玉かと思われたが……。

 

 

「……私を討った魔法騎士達か」

 

「な……何でザガートが!?」

 

「言っただろう、英霊召喚だと。まあ、立場的に反英雄扱いされるだろうが……少なくとも、ただ一人にとっては英雄と言って差し支えあるまい」

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

 片手は頬杖をつき、もう片方の手でフォウの腹をうりうりと軽く掻きながらそう言い放ったレジェンドに、ザガートを含むセフィーロに関わった者達は驚愕する。

 レジェンドは最終決戦の場におらず、様子を見ている素振りも無かった。なのに何故『そのこと』を知っているのか。

 

 

「何故何云々はさておき、そのもう一人も呼ばねばならん。暫し静かにしていろよ? ここまできて『不手際は無いが不測の事態が起きて駄目になりました』なんざ御免だからな」

 

 

 再びパチンと指を鳴らすと、ダ・ヴィンチちゃんは慌ててサークルを起動させる。

 だが先程と違いレジェンドは召喚中にも指を鳴らした。するとセフィーロに関わった者達の足下が輝き出し、立香達はあまりに突然過ぎて慌てだす。

 

 

「うえええ!? 何何何!?」

 

「案ずるな、師父の特殊召喚術式『縁引(えにしび)き』よ」

 

「「「「「縁引き?」」」」」

 

「その名の通りその人物と縁深き英霊を呼び出す確率を引き上げるものでな、人数が多ければ多いほど確率は跳ね上がる。だが、それでは縁深き英霊が複数存在する場合、結局その中からランダムになってしまう。しかし師父のそれはその問題さえも解決済みよ! 縁引きにて師父自身が繋がることで、召喚したい英霊を己が知らずとも他の縁者らより姿形等を読み取り、己が記憶として確立し!! その英霊と接点・縁が全く無い状態であろうと確実に招く事が出来るのだ!! ふははははは!!」

 

「え……でも、ザガートは……!?」

 

「いやザガートは俺がジョブチェンジしてあっち行った時、魔法かアイテムか知らんがそれでこっち見てたんで俺も分かってただけなんだが」

 

 

 これにザガートは驚いたが、そもそも彼のような者を見たことがあっただろうか……と思い返してある事に気付く。何時だったか、魔法騎士とイレギュラー達に規格外の戦闘力を持つ者が何やら戦いを挑んでいたことを。

 

 つまりレジェンドが片翼の天使(ジョブチェンジ)して……。

 

 

(((((マテリアプレゼントクエスト(あの時)かー!!)))))

 

 

 見られてたなら教えろよ、と光を除き全員が思っていたが、それを見透かされたらしく――。

 

 

「あんなバレバレな覗き見に気付かんお前らが悪い」

 

 

 一蹴された。ついでにさり気なくディスられてザガートも少し落ち込んでる。ドンマイ。

 

 

「また虹回転! これは……ルーラー!?」

 

 

 何かジャンヌが「来ますか、新しい妹!」とかはしゃいでジャンヌ・オルタに頭を引っ叩かれているが、この際それは置いておこう。

 

 数多の縁、それを紡ぎ招かれたのは――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サーヴァント、ルーラー……エメロードです。柱ですらなくなった私がお役に立てるか分かりませんが、精一杯務めを果たさせて頂きますので、どうかよろしくお願いいたします」

 

「「「エ……エメロード姫ぇぇぇえええええ!?」」」

 

「「「「「マジで呼んじゃったよあの人ー!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予定通りレジェンドは、ルーラークラスでセフィーロのかつての柱・エメロードをピンポイント召喚。

 あまりの出来事にセフィーロと関わりのある者はザガート以外大絶叫。ザガートすらも幾度となく目を擦り夢幻かと確認する程の衝撃であった。

 

 

「え……魔法騎士……えっ!? ザガート!? どうして、魔法騎士とザガートが一緒で……あ、サーヴァント……でも魔法騎士はサーヴァントじゃなくて……えっと、えっと……!」

 

 

 案の定、光達とザガートを一度に見たエメロードは大混乱。ここで助けを求めたのはマスターたるレジェンドだが、そのレジェンドは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どん○衛を食べないか」※ジョブ・片翼の天使(どんぎつねSP)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「ぶふぅぅぅっ!!」」

 

「「「「「何じゃありゃあああああ!?」」」」」

 

 

 最近追加されたジョブ『レジェンどんぎつね』と並ぶ謎のジョブチェンジを行っていた。ギルガメッシュとエルキドゥは不意を突かれ腹筋大崩壊し、他の者は意味不明さに盛大なツッコミを入れる。

 エルーン女性陣やモルガン、八坂とか九重なんかは写真撮りまくってるけど。

 

 

「まあ、それは後にするとして」

 

 

 するの!?という一同の言葉を華麗にスルーして、どんぎ……レジェンドは続けた。

 

 

「もはや柱ではないと知っているという事は自分は既に討たれ、その身がサーヴァントとしての霊基であることを理解しているな?」

 

「……はい」

 

「続けるぞ。セフィーロの『柱』その役目と魔法騎士召喚の真実を知り、その上で回避不可能であったお前とザガートの死は魔法騎士だけでなく我がウルトラ騎空団の団員も悔恨を残すこととなってしまった。これはマズい、今後の戦いはさらに苛烈かつ多岐に渡るというのに序盤でステータス封印を受けたようなものだと思った俺はそれを取り除くべく、お前達二人を召喚したわけだ」

 

 

 レジェンドは真面目な事を言っているが、狐耳と狐尻尾がピコピコ動いている上に片手にどん○衛を持っているためイマイチ締まらない。

 

 だがここでレジェンドは爆弾を投下した。

 

 

「だが、お前達も知らないセフィーロの真実がある」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「何故あの世界が特殊特異点となっていたか、分かるか?」

 

 

 そう言われてみれば、思い返しても多少魔物が多かったとか強かった程度でしかなかった気がする。

 何処らへんが特異点なのか、結局分からずじまいのまま帰ってきてしまった。

 

 

「そもそも、あのセフィーロ……ザガートがエメロードを幽閉したからどうたらこうたらと言っていたが――」

 

「いやどうたらこうたらって……」

 

「――ぶっちゃけその程度でセフィーロはどうもせん。ただ魔物とかが出るだけならあの世界じゃ対抗策ぐらいあるだろ。武具各種や魔法、果ては魔神があるのがいい例だ」

 

「そう言われると確かにそうですわね。確かに全員が全員というわけではないでしょうが……」

 

 

 風もレジェンドの言葉で納得する。現にザガートは攻撃してきた相手以外では光達のみに標的を限定していたし、そこいらの村人を根絶やしにするだとかそんな事をしたことはない。

 あくまでエメロードが『柱』として生涯を全うすることを是とせず、彼女をその責務から解放するための個人的な善意であった。結果、世界の性質から魔物が出たりとかしたものの、ザガート自身は悪とは言い切れない人物なのだ。

 

 

「で、ここからが本題だが……セフィーロは今、少しずつだが滅びへと向かっている」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「な……何で!?」

 

「もしかして柱……エメロード姫が不在だから?」

 

「半分正解、半分外れだ」

 

 

 レジェンドはそう告げるが、光や立香達はよく分からずエメロードやザガートすら見当もつかない。

 

 

「先の滅びの件だが、正しくはザガートを討った時にもう始まっていた」

 

「え……!?」

 

「そいつぁどういうことだ?」

 

「簡単な事だ、村正。よく考えてみろ、セフィーロという『世界』を『柱』一つで支えられると思っているのか? 俺達光神でも、まして神でさえない人間が」

 

「柱一つ……ザガートを討った時……もしかして!」

 

「そうだ。本来であればエメロードのみだった柱……だが『あのセフィーロ』では柱が最初から二つ、いや二人必要だったということさ」

 

 

 それを聞いて愕然とする一同。

 

 レジェンドの提示した内容から導き出された新たな真実、それはあのセフィーロが特殊特異点たる理由……ザガートもまた『柱』であり、エメロードとザガートが揃っていてこそ『柱』として機能するというものだった。

 つまり仮にエメロードを無事救出しても、ザガートが倒されているためセフィーロの滅亡は始まりハッピーエンドとはなり得ない。

 

 

「しかも、だ。あのセフィーロの『柱』は代替わりする際に番となる者同士と定められている。これが何を意味するか……もう分かるな」

 

「エメロード姫とザガート、どちらかがいなくなったからといって代わりは出来ない……」

 

「その通りだ。おまけに代替わりが可能となるにはどちら『も』いなくならなくてはならず、その間はセフィーロの滅亡が加速度的に早まる。早急に次の『柱』を見つけられればいいが、それも資格の有無が絡むため簡単に済む話でもない」

 

「とどのつまり、あの世界は人柱抜きでは成り立たぬ歪な世界だったということよ。何処のたわけが何を考えてあんな不出来なシステムを組み込んだのか知らぬが、それでいてその人柱になるにも資格が要りようなどとは頭の悪さを疑うレベルだな」

 

 

 レジェンドに続き、ギルガメッシュもセフィーロの在り方について吐き捨てるように告げた。何処かの世界でもちもちした白いナマモノが盛大なくしゃみをしてそうだが、それは自業自得というもの。

 

 

「さて、色々話し込んだが何故お前達二人を召喚したのかということをざっくばらんにもう一度説明してやろう。まず一つ、うちの団員が曇り続けて戦力ダウンするのは看過出来ん。二つ、お前達なりにセフィーロへ償いとケジメをつけてこい」

 

「私達なりに……」

 

「償いと、ケジメ……?」

 

「ザガート、エメロード。お前達の心境は分からなくもないが、お前達の行いがセフィーロに生きる無辜の民達を苦しめたのは紛れもない事実。それに対する償い無くして第二の生を謳歌するわけにもいくまい。他の【エリア】出身であれば無条件に赦したが、俺の【エリア】出身というならそこはしっかりせんとな」

 

 

 レジェンドの言葉に二人は俯きつつも頷く。そこへギルガメッシュが不敵に笑いながら付け加えた。

 

 

「なに、セフィーロの崩壊・滅亡を阻止する算段はついておる。我の宝物庫と師父の秘宝殿から適当な物を見繕ってあるからそれを使えばどうとでもなるわ。ふははははは!」

 

「……! それは本当ですか!?」

 

「当然よ! 創造主が何処のナマモノか知らんが、そんな歪な世界しか創れぬ分際で踏ん反り返ってるなどイシュタルに我や師父の全財産を献上するぐらいの愚行というもの! 既に先程師父の召喚権を一回分強奪した挙げ句、無効にしていきおって! よもやセフィーロを創ったのはイシュタルめではあるまいな!?」

 

「いきなり掻っ攫う、話は聞かない、自分の都合最優先……あれれ〜? イシュタルと同じところ多過ぎない? ギルの言ってること現実味を帯びてきたぞ〜?」

 

 

 ギルガメッシュは先のイシュタルの行いに再び腹を立てる、エルキドゥは現在矢的やカドック達がいる米花町で活躍中のバーローっぽく言い出す。

 ついでに、並行世界にてセフィーロを創ったぷにぷにぷぅぷぅな白いやつが己のくしゃみの風圧で吹っ飛んだが誰も気にしなかった。

 

 イシュタルは完全なとばっちりだが、メソポタミア最強チーム三人に彼女への好感度など当の昔にケイオスタイドへと蹴り落とし済。もしくは最初から無い。

 

 

「つまり我が何を言いたいかというとだな、貴様らだけに重責を押し付け、日々の安息を享受していたツケをセフィーロの民全員に支払わせてこいというわけだ」

 

「それ、どういう……」

 

「先程師父が言ったであろう。セフィーロを『柱』一人で支えられると思っているのか、と。それは二人でも同じことよ」

 

「……そうか! セフィーロをセフィーロの皆で支えればいいんだ!!」

 

 

 ギルガメッシュが言ったことを理解した光は思わず叫んだ。

 そう、レジェンドとギルガメッシュはセフィーロはセフィーロに生きる者達が支えるべきだと彼らは考えていた。無論、本当にどうしようもない時は他所者の手を借りるべきだろうが、自分達のことだというのにハナっから魔法騎士達やザガート、エメロードに押し付けるのは筋違いというもの。まして魔法騎士達はモロに被害者である。

 

 

「よくぞ言った赤の魔法騎士。その慧眼を認め……この空のウルクで新たに栽培し産まれた新果実『ウルクストロベリー』を一パックくれてやろう!!」

 

「わー! ありがとうギルガメッシュ王!」

 

「「「「「いいの!?」」」」」

 

「ふははははは! 空のウルク、その大自然の恵みを受けたウルクストロベリーは癖になるほど美味である! そのまま食べて良し、カットして良し、ジャムにして良しと万能な果実! かくいう我も今朝いちごオ・レにして1リットル一気飲みよ!」

 

 

 少しずつだが明るくなっていく場の雰囲気を察し、レジェンドは最後の後押しを行う。

 

 

「せっかくしがらみから解き放たれたんだ、きっちりやる事やって戻って来い。それからがお前達の新しい物語、その本当の始まりだ」

 

「はい……っ………!」

 

「仰せのままに」

 

 

 突き放さず、ただし甘やかすだけでなく――かつてギルガメッシュを育てた時同様、レジェンドはしっかりと告げた。マスターからの魔力供給は大丈夫かと思うだろうが、レジェンドのサーヴァントは彼の光気の恩寵を巫女であるアーシア程でないとはいえ多く受けれるため問題は無い。

 そんな彼にエメロードは感極まって涙を流し、ザガートは片膝を付き頭を垂れた。

 

 

「フッ……そして案ずるなザガートにエメロードよ。貴様らだけを送り出すような我や師父ではない。立香、沙耶、そしてそのサーヴァントたる村正、アルクェイド、武蔵! 貴様らも同行し再度セフィーロへと舞い戻り、禍根残らぬようケリをつけてくるがよい!!」

 

「はいっ! こういうのを待ってたんだよ! ありがとう究極英雄王!!」

 

「ふははははは! であろう、であろう! ついでにあの世界の戦力をウルトラ騎空団に引き込んでくるとなお良い! 交換条件は我や師父に言えば確実だと言っても構わんぞ!」

 

「あの、ギルガメッシュ王!」

 

 

 ノリノリな雰囲気の中、光が思いっきり挙手して発言しようとする。

 

 

「む、何だ? 発言を許す。 言ってみよ」

 

「その……私達もセフィーロへ行ってこのことを解決したら……ウルトラ騎空団、とかいうのに入っちゃダメかな?」

 

「「光(さん)!?」」

 

「何を言い出すのかと思えば……」

 

 

 ギルガメッシュは玉座に深く腰掛け、頬杖をついた。やっぱりダメだよね、と光がしゅんとした猫耳が見えてしまうほどの落ち込み方をすると――。

 

 

「貴様らはまだ年端も行かぬ娘であろう! 我や師父が挨拶(というか圧掛け)に行ってやるから、しっかりと家族にごめんなさいねを言い許可を得ぬか!」

 

「っ!! それじゃあ!」

 

「我は友の存在の大きさをよく知る究極英雄王。貴様の考えなどお見通しよ。エメロードと友になりたくば、共に艱難辛苦を乗り越えてくるがよい! ついでに騎空団に来る際は知り合いをしこたま引き連れて『あのゴージャスかつウルティメイトな王が空のウルク、バビロニア島を統べるギルガメッシュだ』と紹介することを忘れるな! ふははははは!!」

 

 

 何だかんだ言いつつも面倒見が良い究極英雄王。なし崩し的に海と風まで参加することになっているが、まあそれはいい。問題は彼女らが大人びているとはいえ、まだ義務教育就学児であることなのだが……。

 

 

「あの、ギルガメッシュ王……私達はまだ義務教育が終わらない年齢なのですが……」

 

「そこは心配せずともよい。ウルトラ騎空団には教養溢れる面子がごまんといるからな。仮に向こうが納得しなければ貴様らの世界の法そのものを変えてくれるわ! ふははははは!!」

 

(副音声で聞こえた気がする『圧掛け』とかってそういうこと!?)

 

 

 しかもレジェンドにせよギルガメッシュにせよ、そういうことをマジでやれるから尚更タチ悪いというか、怖いもの知らずというか……。

 二人共ちゃんとバックグラウンドを整えておき不備なく円満にいく為、さすがに余程のことでもない限りそんなことはしないだろうが。

 

 

「ここまで割と順調だけど、戦力は……」

 

「心配するな。あと三日もあれば予てより開発中だった村正の真武者頑駄無、立香の超機動大将軍、そしてアルクェイドのムーンガンダムと武蔵のレッドフレーム改アナザーが完成する」

 

「い……いっぺんに四機も!?」

 

「束さん頑張ったよ〜……超機動大将軍だけはレジェくん任せだけど」

 

「そして!! 今し方連絡があったが貴様達の母艦となる戦艦も無事完成した!! その記念すべき初任務としてその艦と乗員、所属機体とパイロットも同行する!! ふははははは!! 正に万全、死角無しの布陣で送り出してやろう!!」

 

 

 しがみついていくる束(とクロエ)の頭を撫でてやりながら、レジェンドからは立香の専用機について。

 ギルガメッシュからは母艦についての説明が入る。初めてセフィーロに足をつけた時とは比べ物にならないほど充実した戦力だ。

 

 

「母艦……!?」

 

「我も見るのは初めてになるが、そろそろ着く頃らしい。いざという時に間に合わせるとは、やるではないか燕め。やはり随伴艦の一番艦を任せたことは正解だったな」

 

「それは、いいけれど……」

 

「どうした、月神沙耶。妙な含みを持たせおって」

 

「色々盛り上がる内容だったり、感動するような展開なのは望むところなんだけど……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先生、片翼の天使(セフィロス)どんぎつねのままだから全部台無しよ

 

 

 ――刹那、全員の腹筋が崩壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「危うく笑い死ぬところであったわ……」

 

「しかも武蔵がどん○衛食べたがって、続いてダブルアルトリアも食べたがってと倍倍ゲームで増えていってどうしようかとおもったら」

 

「マイロードがセフィロスっぽく『クックックッ……』って笑いながらどん○衛をダースでコートから取り出して」

 

「丁寧に開けて一人一人ちゃんと手渡した挙げ句」

 

「給湯ポットでお湯入れてくれるという」

 

「絵にしてとんでもなくシュールなセフィロスどんぎつねを見たでございました。あと、何故かバックにメテおあげ」

 

 

 ゼットの一言でまた爆笑の渦が巻き起こった。ホントこの師弟だけでもボケは十分過ぎる気がするのだが。

 ちなみにレジェンドは漸く普段の彼に戻った。

 

 

「お、馬鹿騒ぎしていたら向こうもタイミング良く到着したらしい。ほれ」

 

「む?」

 

 

 

 

 

「はいそのままそのまま、船体は右側に45度! あ〜もう! 御手本見せたげるからコントロール回して! キラ、サポートお願い! ラクスは外見て全体的な様子教えて!」

 

「分かった!」

 

「大体で構いませんの?」

 

「うん、大丈夫。この日のために戦艦の操舵も練習してきたからね。サポートとナビがあれば余裕余裕」

 

 

 マクロス・クォーターSEEDのブリッジ、そこでは仲良し三人組(両手に華、もしくは幸せトライアングラーともいう)な燕&キラ&ラクスによって船体コントロールの指導が行われている真っ最中でもあった。結局三人が直接やってたが。

 

 

「角度オッケー? ジグラットとか施設との距離は?」

 

「大分余裕がありますわ。レーダーでも艦の下などに熱源反応ありませんし」

 

「このまま着陸して大丈夫だね……アスランが凄い顔してるくらいかな、問題は」

 

「じゃあラクス、アスランに適当なメッセージ送っておいてもらえる? 内容はお任せ、出来たら笑えるやつで」

 

「分かりましたわ! ふんふふ〜ん♪」

 

 

 鼻歌を歌いつつ、カチカチとウルフォンを操作するラクス。そして送られたメッセージは……。

 

 

 

 

 

『アスランへ。 バルキリー適正検査の結果は変わらず不合格でした、また次回頑張りましょう』

 

 

 

 

 

 ――もうこの三人、メソポタミア最強チームと並んで愉悦部だろとしか思えなかった。

 

 

 

 

 

「「「「「うおおおおお!?」」」」」

 

「うわあああああ!!」

 

 

 大勢の団員が驚く中、約一名絶望に打ちひしがれる者がいたが……まあ、いいだろう。

 

 いよいよお披露目となるマクロス・クォーターSEED。

 本来の五隻合体からエターナルも含めた六隻合体にバージョンアップし、更に装甲材質はマジンガーZEROより賜った超合金ニューZαへと全換装。

 

 それに伴いエターナルもエターナルFへと大幅な改修が行われた。

 艦の両舷部が少々、並びに羽状の部分がかなり大型化し、羽は折り畳み可能なウイングスラスターに。しかもフリーダムを踏襲したのか大型の白主翼五枚と、その間を埋めるように金色の補助翼四枚を両舷に装備。

 加えて大型化した両舷上部にはレール砲を搭載し、主砲は三連装に増設。

 他にも変形機構の搭載を考慮した結果、各部にブースターやスラスターを増設したため重量は増えたものの、それ以上に推力が大きく上昇。

 仕上げとばかりにカラーリングはクォーター側に合わせつつ、フリーダムを意識してダークブルーを基調としたトリコロールカラーに変更。

 もはや別物である。こんなんバルトフェルド以下エターナルのクルーが緊張しっぱなしでも無理はない。

 

 無事ジグラットの近くに用意されたスペースに着陸すると、満面の笑顔で燕・キラ・ラクスが、物凄く疲れた表情でバルトフェルド達が降りてきた。

 

 

「レジェンド様ー! ギルガメッシュ王ー! 私達、頑張っちゃいましたー!!」

 

「三人で完成させた力作ですわ!」

 

「ダイゴさん! マキシマオーバードライブ、新しいエターナルに無事搭載出来ました! ありがとうございます!」

 

「「「「「おい最後とんでもない事しちゃってんだけど!?」」」」」

 

 

 追加、エターナルFにマキシマオーバードライブが搭載されていた。これで宇宙空間だと下手したらMSより早く動く可能性が出てきてしまった……それ即ち合体したマクロス・クォーターSEEDにも同じことが言える。

 ……ついでに主砲と連結させたらマキシマ砲が撃てることも確定してしまった。もしやマクロスキャノンも……何で誰も止めなかったんだこいつらを。

 

 

「こんなものが出来るなんて聞いてなかったんだがね……」

 

「お疲れ様です、バルトフェルド艦長……」

 

「だらしがないぞ貴様ら。これしきのこと、艦首に腕組み仁王立ちし高笑いするぐらい出来ずして何が艦長か」

 

「「「「「そんなんおたくらだけだ!!」」」」」

 

 

 バルトフェルド以下エターナルクルー一同、ギルガメッシュに声を揃えて言い返したが、ギルガメッシュはふははと笑うだけ。

 

 

「しかし中々どうして見事なものではないか。当然、あの機能も付いていような?」

 

「もち! しかもエターナルがバージョンアップしたから変形後はフリーダムみたいな感じになるんですよー!! 強い、早い、格好良い!! これが私達のマクロス・クォーターSEEDでーす!!」

 

 

 わーいと手を繋いで喜んでいる三人だが、造ったものは相当えげつない。

 

 

「凄いもん作ったが、艦長とかどう決めたんだ?」

 

「えっとー、こんな感じに」

 

 

 ○マクロス・クォーター/艦長・燕

 

 ○エターナルF/艦長・バルトフェルド 艦長補佐・ダコスタ

 

 ○マクロス・クォーターSEED/艦長・燕 副長兼艦長代理・ラクス 艦長補佐・バルトフェルド

 

 ○マクロス・クォーターSEED(燕出撃時)/艦長・ラクス 副長・バルトフェルド 艦長&副長補佐・ダコスタ

 

 

「あれ? 何でマクロス・クォーターSEEDの時はラクスの名前があるのに、新しいエターナル単体だと無いの?」

 

「それはマクロス・クォーターSEEDの全容を完全に理解しているのが私と燕、キラしかいないからですわ。何でも『合体時に解禁・変化する機能と装備が多過ぎる』とのことでして」

 

 

 悪ノリしまくって機能爆盛した結果、超性能と引き換えにマクロス・クォーターSEEDはこの三人の誰かしらが艦長にならないと本領発揮出来ないというデメリットを抱える事になってしまったのだが……まあ、ラクスは余程でない限り直接出撃しないからさして問題でも無い気がする。

 

 

「燕、あの機体は持ってきてくれたか?」

 

「VF-1Sですよね。今出しますから〜ってアスランそこ邪魔!」

 

「ぐはあっ!?」

 

 

 レジェンドにリクエストされた機体を運んでこようとしたら、それにアスランがへばり付いていたので燕は容赦無く襟元を掴んでぶん投げた。

 空飛ぶアスラン、眺めるラクス、落下予想点を見てみるキラ、そして……キラが見た先には無限殺しをスタンバってるオーフィス。もうお分かりだろう。

 

 アスラン落下のタイミングに合わせて放たれたオーフィスの無限殺しは、以前よりも強烈な威力になるのだ。

 

 

「トゥアッ――!?」

 

 

 何か超天元突破ギガドリルブレイクが炸裂したような途轍もない轟音が響きあたり、アスランは失神。最近いいトコないな、元ザフトレッド。

 

 

「……じゃあ、ここでいいですか?」

 

「いいぞ。すまんな、無理言って」

 

「いえいえー♪ 夢の結晶が完成したので全然無問題です!」

 

「さて、最大の触媒は用意出来た。あとは『SDF-1 マクロス』に所属した騎空団のメンバーを並べれば準備完了、召喚はこの場で行う」

 

「え?」

 

 

 レジェンドがそう言うと、前に出てきたのは一誠とトライスクワッドにゼット、及びそのサーヴァント達。加えてレジェンドのサーヴァント達だ。

 しかも一誠に至っては当時のパイロットスーツまで着用している。

 

 

「え? え!?」

 

 

 燕だけが事の重大さを理解した。バルキリーの種類や初代マクロスの識別番号、そしてそのパイロットスーツ……それらが全て当て嵌まり、レジェンドが呼ぶに相応しい人物。それはもはやバルキリーを知る人物であれば誰もが憧れたであろう男。

 

 

「もう何人か泣きそうになっているがまだ早いぞ。涙はちゃんとあいつが俺の呼びかけに応え、現界してからにしろ」

 

 

 そう言ったレジェンドも穏やかな表情で、一時的な召喚サークルの中心であるVF-1Sの横を見やり――パチン、と指を鳴らす。

 

 予想通り虹回転が起こり、呼ばれたのは……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「待たせたなお前ら!

 

 サーヴァント・ライダー!

 

 

 

 

 ロイ・フォッカー参戦だ!!

 

 

 

 

 

「「「「「フォッカー隊長ぉぉぉおおお!!」」」」」

 

「おう! 元気そうだな! 待たせたとは言ったが、かくいう俺も待ってたぞ! いつ呼ばれるんだと散々焦らされたが、こんなお膳立てされてたからじゃ仕方ねえか!」

 

 

 豪快に笑うその男性……身長は216cm、体重は118kgと空の世界の種族であるドラフにも匹敵する見事な体格を誇り、黒い服と金髪がよく似合う姿は紛れも無くレジェンドが呼びたかった親友。

 

 

「時間が掛かってすまんな。絶対に外したくない以上、念には念を入れて準備させてもらったんだ。それに……呼んだはいいが、乗る機体が無いじゃあライダーとして『ふざけんな!』になるだろう?」

 

「そりゃそうか! ふははははは!!」

 

「相変わらず堂に入った高笑いよ。ならば師父も悲願を果たしたことで、我もせずにはおれまい! ふははははは!!」

 

「やっぱりお前さんのそれを聞かにゃ始まらんな! それでこそだ!」

 

「であろう、であろう! やはり貴様は『大空のカリスマ』持ちであったか!!」

 

 

 あのギルガメッシュと対等に渡り合っている、と大勢の者が驚く中……一誠達はフォッカーを囲んで再会を喜んでいた。

 

 

「一誠、あのヒヨッコがよくあの激戦を生き抜いたな。それだけでも立派なモンだが……俺には分かるぞ。お前、かなりモテてるな!? よし、せっかくだから俺が口説き方ってやつを伝授してやる。ただし、一番が誰かってのはしっかり決めとけよ!」

 

「フォッカー隊長、褒めてくれたのは嬉しいけど今その話題はスゲーマズいんです!!」

 

「何だ? もしや誰が一番かで相手方がドンパチやるってか!?」

 

「スゲーよ隊長! ピンポイントなんですけど!!」

 

 

 再会早々、一誠の修羅場問題を言い当てたフォッカー。案の定、リアス達が言い争っている始末。

 

 

「ゼット! 輝を引っ張ってくれてありがとよ! しかしまあ、あいつが早瀬中尉を選ぶとは俺もちょっとしか予想してなかったぞ!」

 

「ホントそれでございましたよ! そこはミンメイちゃんじゃないかと思いましたけど、結果的に大団円だったんで良しとしましたであります!」

 

「だろ!? どういうわけか『何かの拍子に急接近』がまさかミンメイじゃなくて早瀬中尉だと誰が予想したか!」

 

 

 更にゼットと、後輩だった輝の恋愛で盛り上がり。

 

 

「知ってるかギルガメッシュ! マックスはマクロス級の艦長だとよ! 大出世じゃねえか!」

 

「フッ……奴ならば納得というものよ。この我が好敵手と認めた天才なのだからな。そして我も間もなく艦長になるのだ、遅れは取らぬぞ! ふははははは!!」

 

「で、お前さんは狙った嫁を手に入れたか!?」

 

「絶賛敗北中に決まっていよう! そこだけが我がマックスに勝てぬところよ!! おのれおのれおのれぇぇええ!!」

 

 

 やはりここで『ギルガメッシュ相手に逆に愉悦した』という衝撃の展開を目撃し、フォッカーが只者ではないことを知らしめることとなった。特にクー・フーリンなど、よくギルガメッシュに弄られている面々はフォッカーを尊敬の眼差しで見ている。

 

 

「長かった……これで漸く『スカルリーダー』の称号がお前に返せるよ」

 

「何言ってんだ。あの戦争が終わった時の『スカルリーダー』はお前だろう、レジェンド。今更返すもクソもないだろうが。座から見て知ってるんだぞ! 立派に勲章名まで頂いてんだ、ぶつくさ言うな!」

 

「だったらお前だってエースの証として『ロイ・フォッカー勲章』とか出来てるだろ! しかも俺より先に! つーかエースがお前なら俺の名の勲章なんて誰が持ってんだ!?」

 

「そりゃ未だマックスだけだぞ。お前の名前自体が凄すぎる上に、その功績まで合体したらそんなもん授与される奴はすぐ想像つくだろう。あの『レジェンド勲章』はそういうもんだぞ」

 

 

 『アスカ記念日』と出身世界で記念日が作られていたアスカを始め、ウルトラ戦士やガトーなどの元軍属はフォッカーから聞かされ、レジェンドの偉業を改めて実感する。

 なお、当のマックスことマクシミリアン・ジーナスもバトル7の艦長就任と同時に授与された時は内心飛び上がって喜びそうだったという。あの天才マックスでさえそれだけの年月を経て漸く授与されたというのだから、そのハードルの高さが伺えるだろう。

 

 そんなこんなで大詰めであったフォッカーの召喚は大賑わい。その偉業を知っていた燕は真っ先にサインを貰い、彼が乗るVF-1Sを彼女が作ったと知ったフォッカーは驚きと共に称賛を燕に送る。

 

 しかも中身が最新スペック……それこそ完成後に燕が再度改造したためYF-29に匹敵するものになっていたにも関わらず、試し乗りの10秒で瞬く間に乗りこなしたフォッカーを見てアスランは復活したのにすぐ絶望(自分が乗れると思っていた)。

 

 

「イィィィヤッホォォォウ!!」

 

「す……凄い! あのスペックのバルキリーに乗ってすぐ対応しきれるなんて!」

 

「バルキリーが開発され始めた頃、あの人じゃなきゃ性能を引き出せなかった機体があるくらいだし」

 

「確かにアスランでは太刀打ち出来ませんわね」

 

 

 元婚約者の一言でアスランは轟沈した。元々大空を愛するフォッカーと、バルキリーを単体で見ていたアスランの差がこれである。

 ちなみにフォッカーはかつてトップエースでもあった為、そこでもアスランは大敗。ネビュラ勲章を授与されても、勲章自体に名が冠されたフォッカーやレジェンドはその上にいるのだ。

 

 

「このVF-1S、中身は別モンだが乗り心地は最高だ! 大したもんだなお前さんは! ありがたく使わせてもらうぞ!」

 

「キラ、ラクス! 私、伝説のパイロットから太鼓判押されちゃった! ヤバ……テンション上がりすぎて鼻血出てブッ倒れそう」

 

「はい燕、後ろ向いてね。首トントンするから」

 

「落ち着く為にお水ですわ。よく冷えてますからね」

 

(ほほう、あの坊主……輝がミンメイと早瀬中尉の両方を取ったような勝ち組か。中々やるもんだ)

 

 

 キラ、知らず識らずのうちにフォッカーから認められる。他にもタイガがジータとエレシュキガルの二人と円満だと知ると『輝もこんな感じなら良かったんだが』と思わずにいられないフォッカーであった。

 

 今更だが、レジェンド達が初代マクロスの部隊の一員……というか、中核を担っていたと知った面々は驚愕。しかも全員がリン・ミンメイ直筆サイン入りのアルバム(初回生産限定盤)を所持していた。シリアルナンバー付きの超激レア品、かの世界ではもはや遺産レベルのモノである。

 

 

「此度の夜は宴である! 準備の為の面々は残り、他の者はそれまで自由時間だ! 夜に備えて英気を養うも良し、テンション維持して楽しむも良し! 己の気の向くまま過ごすが良いわ!!」

 

 

 ギルガメッシュの号令に大歓声が巻き起こり、その日の夜に行われる宴への期待が高まっていく。

 

 嬉しさのあまり流れた涙は、笑顔という大輪の花となりウルトラ騎空団を包み込むのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

 とある世界の船団にて。

 

 

「だからやめとけってアルト。今のお前じゃ奇跡が起きても勝てないっての」

 

「うるさい! もう一度だ!」

 

「何だ、まだやってたのか。ミシェル、相手は誰だ?」

 

「ああ隊長、あろうことか『英雄王』ギルガメッシュですよ。無謀もいいとこだ。なんたってあのマクシミリアン・ジーナス閣下が唯一ライバルと公言してる人物ですし」

 

「あの方か。最初は歴史上の人物と同じ名だからどんなもんかと様子見しようとした俺もあっという間に叩き落されたからな。しかし……艦長に聞いたんだが、あのロイ・フォッカーの親友であり、その後を継いだスカルリーダー……レジェンド閣下はギルガメッシュやマクシミリアン・ジーナス閣下すら霞む程の化け物だそうだ。シミュレーターに入れた場合、あまりの強さにやった側が自信もやる気を無くすだろうということでデータは入っていないらしい」

 

「ホントですか!? そういえば『ウルトラ小隊』のメンバーは殆ど情報が開示されてませんし……」

 

「この兵藤一誠さん、俺らとほぼ同い年であの戦争を最前線で戦い生き抜いたとか十分化け物だと思いますけどね」

 

「くっそぉー!」

 

「とか言ってる間にアルト先輩、またやられたみたいです」

 

「ていうか何だこの『ふははははは!!』って声は! 気が散って仕方ないんだよ!」

 

「『英雄王』は戦場でもそうやって高笑いしながら敵機を蹂躪したそうだ。それで気が散るなどまだまだだな、アルト」

 

 

 

 

「あら、珍しいですね艦長。ブリッジで写真を見てるだなんて」

 

「いや……ちょっとばかり思い出に浸りたくなってな」

 

(イッセー……多少なりとも私と同じく年を取っているか? それとも変わらず元気溌剌としているか? もしまた会えたのなら私は胸を張って言おう。お前やレジェンド隊長と共に戦ったからこそ、私はここまでこれたのだと)

 

 

 ある世界のマクロス・クォーターの艦長ジェフリー・ワイルダーの持つ写真には、若かりし頃の彼と――レジェンド達やグローバル艦長以下、第一次星間大戦を生き抜き終結させた……初代マクロスのクルー達が写っていた。




無事、本命召喚終了!このあとサプライズ召喚がありますがそれは宴の回に。ヒントは今回召喚された三人、二人と一人に関わる人物です。

いよいよお披露目、マクロス・クォーターSEED。ぶっちゃけそれよりダイゴも加担してた新エターナルがヤバい。ミネルバ以上の高速艦で超合金装甲、切り札はタンホイザーと同等以上で合体機能もあるとか何だこれ。

宴回の前にほのぼのギャグ回を挟むことになりそうです(宴回がギャグじゃないとは言ってない)。


それではまた次回。





 ――ほんのちょっと追加のおまけ――


 ○マジでFREEDOMな最終決戦


「このマイティーストライクフリーダムマクロス・クォーターSEEDなら!」

「ちょっと待て!? サイズが! サイズがおかしいだろう、キラ・ヤマト!!」

「キラ! 新たに搭載したこの1500フツノミタマで!」

「おおおおおい!? それは斬るというか消すのと同意義じゃないのか!? 不殺はどうなってんだ不殺は!!」

「オルフェ、貴方のことは次の晩御飯まで忘れませんわ」

「えええええええ!?」


 ブラックナイトスコード カルラ、四年の月日を経てよりバグったマクロス・クォーターSEEDに完敗する。ちなみにイングリッドはマクロス・クォーターSEEDを見た途端、秘密裏に脱出した。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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