ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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今回は特別編でも明確な前後編ものをお送りします。

現在本編最新話も大詰めまで完成、他特別編一つ完成で根塊の後編もほぼ完成と複数同時進行していたのが漸く一段落つく目処が立ってきました。

ぶっちゃけ最初は一本にしようとしたんですが、前後編合わせると現時点で3万文字超えそうだったので……。


 ○レジェンドさんちのカルデア事情


「ドラコーが来て、ロクスタも来て一気に宝具レベル5、ティアマトもやっと宝具レベル2。ついでにアナスタシアも来てくれたから宝具レベル2になったぞ」

「今日すっごい早口!」

「いやだってな、それよりもカードパック3パックずつ買っただけでデュエルモンスターズで幻惑の見習い魔術師のクオシク、ポケカじゃSARゼイユとSRミモザが当たる神引きしたし別にいいかなーって」

「全部女の子だよね。殴っていい?」

「アルトリア、お前最近バイオレンス加速してないか」

「このままじゃ今年の水着イベ間に合わないよ! だってレジェンドまだ第七章にも行ってないじゃん!」

「……アルトリア、お前他に夏に何があるのか分かってるか……?」

「え?」

「グラブルじゃ毎年恒例のアレがまた来るかもしれないんだぞ。それが終わったらエバクラやアズレンの周年だコノヤロー!!」

「カルデア事情なんだからこっちに目を向けてー!!」


それではどうぞ。


特別編・超☆大規模機動兵器訓練!(前編)

 ――それは、BBの傍迷惑な提案から始まった。

 

 

「じゃじゃーん! BBちゃんプロデュース、機動兵器シミュレーター大体験会〜!」

 

愛の轟拳(カーマブレイク)!!」

 

「びでぶっ!?」

 

 

 ――無論、まずはカーマの一撃による返事だが。

 

 

 

 

 フォッカーを中心としたバルキリーのエースパイロット達が新人育成プランを練っていた最中、突如やってきたBBによる発案。

 カーマによって沈められたが、この性悪AIのこと……既に実行されている可能性が高い。

 

 

「いきなり来て何言ってんだ、この嬢ちゃんは」

 

「あ、フォッカーさん。MSに慣れているメンバーはまずバトロイド形態からやらせたらどうでしょう?」

 

「ふむ……キラの言うことも一理あるな。そうなると逆に可変機乗りはファイターからやらせるってのもありか」

 

「アスランとイザークは次のステップに移るぞ。それぞれ次回の訓練からはVF-27とVF-25Sを使え。お前達の乗機の癖を身体に叩き込ませる」

 

「「はっ!」」

 

 

 一度フォッカーがBBに呆れた視線を向けたが、キラの真面目な意見でそちらを優先することにし、レジェンドからいよいよ専用のバルキリーを使っての訓練を告げられたアスランとイザークは内心テンション上がりつつも敬礼で返した。

 

 

「それぞれ後にスーパーパックとアーマードパックを装着しての運用を考慮しているため、それを視野に入れた方向でメニューを組む。それと並行してEXギアの訓練も行っていくぞ」

 

「ルシファーにもスーパーパックはあるのか……!」

 

「アーマードパック……! アサルトシュラウドみたいなものか、やってやる!」

 

 

 燕から提供された画像データを見た二人は俄然やる気を出した。

 アスランは漸くバルキリーとMSの操縦分けが出来てきて、イザークも可変機慣れしてきたのでさらなる『エサ』で釣ってみたが功を奏したようだ。

 

 

「ちょっとちょっとちょっとー! 美少女が顔面ストレートされて倒れてるのにスルーとか、どうなってるんですかここの男子達は!?」

 

「それはお前が障害としか思われていないからじゃないのか?」

 

「へぐう!?」

 

 

 ガトーと共にウルトラ騎空団では古参のバルキリー乗りであるデイビットにあっさり言われ、BBは怯む。

 ……が、これで諦めるような彼女ではない。

 

 

「ふ……ふふふ……ですが却下されるのは想定内です! 故に先手を打たせてもらいました!」

 

「あ、もう帰っていいぜ。聞かれたくてしょうがないって雰囲気丸出しだから」

 

「何てこと言うんですかー!!」

 

 

 一誠からも塩対応。かつてスタイルの良い女性ならば見境なかった彼はもう過去の存在。

 そんな一誠だが、ここであることに気付く。

 

 

「あれ? そういや、ここにいるメンバーってSDF-1 マクロスの関係者も含まれてるんですよね。クローディアさんもいるし、レジェンド様の……あれ?」

 

「どうした一誠。俺がどうかしたか?」

 

「いや、あの……バルキリー絡みでなく、ブリッジクルーですらなかった非戦闘員なら欠席かなー……って最初は思ったんですけど」

 

「けど?」

 

「シャルロットさん以外にウチのセイバーとか、タイガのエレちゃんさんとかもいないんス」

 

「……ちょっと待て」

 

 

 そういやエルキドゥもいない、と思ったがエルキドゥはザガートとエメロード、そしてイノーバにタイピングを教えると事前にレジェンドへ届け出てあったので除外。

 ギルガメッシュも乗艇港建設が大詰めということで自ら出向いて指揮をとっているため、こちらも除外される。

 

 

「えーと、俺のサーヴァントかつ今ここにいない理由を俺が知っているのを除くと……ロイとクローディア、プーリンにカーマ、千代女に蛍……シャルロットはともかく景虎はどうした?」

 

「なあ、レジェンド。そっちの娘もそうだが、あっちに来た時はその景虎ってのもいなかったから呼ばなかったんじゃないのか?」

 

「確かにそうだが一応召集かけてるし、この通り蛍はちゃんと来てるからな。一誠のとこの清姫もいるし。シャルロットはブリッジクルーよりも生活班的な非戦闘員同然だったから仕方ないといえば仕方ないが」

 

 

 現状、この場におらず所在がハッキリしないのはシャルロットと景虎、セイバーアルトリアにエレシュキガル。

 いまいち統一性がないというか、共通点が見出だせない組み合わせである。

 

 

「ますたぁ、とりあえずあの頭ドラゴン娘もいませんわ。いつもますたぁに引っ付こうとしてるのに」

 

「いやメリュ子は元々別の……ってそう言ったらレジェンド様のペットのフォウくんとかピカチュウもいねーな。マジでどういうことだ?」

 

「あいつらなら惑星レジェンドのポケモンアイランドで光神感謝祭の打ち合わせだとさ」

 

 

 もはや新参の清姫からも頭ドラゴンと判断されたメリュジーヌ。ってかその呼び名で判別可能な一誠もだいぶ耐性が出来てしまっている気が……。

 

 

「ではその答えをご覧に入れましょう! VTRスタート!」

 

「「「「「は?」」」」」

 

 

 

 

『本日午後1時からウルトラ騎空団所属各艦及びウルティメイ島、バビロニア島にて大規模シミュレーター体験会実施!』

 

『希望の機種に合わせての教導も予定しています』

 

『えーっと……もしかしたらパイロットとして正式採用されるかも?』

 

『さ……参加無料なので挙ってご参加下さいなのだわ!』

 

 

 何故か水着の景虎・セイバーアルトリア・シャルロット・エレシュキガルによる大々的なPR映像が流れたのであった。

 ついでに他のサーヴァント、信長やアルクらがノリノリで参加していたが見なかったことにしよう。

 

 ――それを見た沙耶が机に盛大に頭をぶつけたのは言わずもがなである。

 

 

 

 

「何してくれとんじゃお前はァァァ!!」

 

「ふぎゃあああああ!?」

 

 

 女子相手に容赦無くキャメルクラッチをかけるレジェンド。彼の気持ちも分からなくはない。

 今頃ギルガメッシュあたりは水着のセイバーアルトリアを見てハイテンションになってるだろうが、こんな宣伝を流されては中止するとまた大騒動になりかねない。

 

 つまり、午後の予定が全部パーである。

 

 

「おいコラ勇治ィ! オメーんとこのバカのおかげでこっちの予定ブチ壊しだぞ! どうしてくれるんだ!!」

 

『それは正直悪かったが、そいつはコヤンスカヤのマナー講座を巧みに逃げ出してやらかしたんだ! 私でさえ気付かなかったぞ!?』

 

「……おい、だとしたらキアラはどうし――」

 

 

 そこまで言ってレジェンドは先のVTR映像を思い出した……ネロと一緒にキアラも映ってた気がする。ついでにメリュ子も。

 

 

「「『あいつらもグルかァァァ!?』」」

 

 

 ウルトラ騎空団が誇るハーレム不憫三銃士が絶叫した。

 

 しかしながらシャルロットは天然故に、エレシュキガルは「タイガのため」とか何とか言われて騙された感はある。

 通信先では勇治のもとへコヤンスカヤが泣きながら申し訳無さそうに戻ってきた。耳や尻尾も元気が無さそうになってるし。

 

 

『すみませんマスター……あのスケベ菩薩に迷惑AI、タッグを組んで私相手に幻術まで使って逃げ出すとは思いませんでしたわ……』

 

「もうアイツら一緒に講座受けさせんのやめた方がいいな。一人ずつ徹底的にやった方が安心だ。色々と」

 

『……そうしよう……』

 

 

 流石にそろそろこの二人も胃薬が必要かもしれない。

 問題児のスケールが何かとデカ過ぎる。

 

 

「し……しかしこれで開催せざるを得ないでしょう! 潔く――」

 

「仕方ないからやってやるさ。ただしお前サンドバッグ決定な。アスラン、イザーク……専用機での初訓練、コイツ相手に好きなようにやってみせろ」

 

「了解しました!」

 

「閣下、アーマードパック予習のためにVF-1J型のアーマードバルキリーで出撃は有りでしょうか!?」

 

「許可する。蜂の巣にしてやれ」

 

「はっ!」

 

「ちょちょちょ!? 異議あり! 異議ありですー!!」

 

「認めん」

 

 

 フォッカーからレジェンドの功績を説明され、シミュレーターでYF-29S デュランダルカスタムバルキリーによる圧倒的な実力を披露したことでアスランとイザークはレジェンドを閣下呼び。

 BBの訴えも虚しく、マスターの勇治にすがる視線を投げかけたが『自業自得』とコヤンスカヤ共々お仕置き希望派だったので撃沈。

 

 かくして、BBの犠牲(自爆)と引き換えに大体験会は開催されるのだった。

 

 

 

 

 レジェンドが仕方なく空間をぶち抜いて繋げた大体験会会場……というか、各所のシミュレータールーム。

 シミュレーターのあった場所が場所だけに、レジェンドの別荘もその一箇所として数えられていた。

 

 それはいい。

 

 問題は、ちょうどお風呂上がりでバスタオル一枚を身体に巻いただけのアーシアの艶姿をマーリンが目撃したことだ。

 身勝手“兆”レジェンドとマジンガーZERO、さらにギルガメッシュとエルキドゥの究極とも言える布陣によってマーリンは瀕死に陥った。

 

 

「よしよし、もう大丈夫だからなー」

 

『どれ、我が温度調節ブレストファイヤーでドライヤー役をしてやろう。有象無象なら焼滅させるところだが、日々献身を怠らぬ巫女だからこその特権だぞ』

 

「貴様も魔術師ならば畑違いだろうとザガートを見習え。ラッキースケベなど師父絡みの相手にやった時点でその命の終焉だと思っておくがよいわ」

 

「まあ、エメロードにやらかしたらザガートの魔法が炸裂するだけだし。珍しいよー、正面から激突しても相手を完膚なきまでに叩き潰せるキャスタークラスは」

 

 

 なにせザガート、エメロードを取り戻そうとしたセフィーロの腕自慢達を返り討ちにし続けた実績がある。

 実際、光達魔法騎士も三対一でなお圧倒された程だから納得だ。

 

 

「で、どうだ? タイピングをやってみた感想は」

 

「難しかったけれど、慣れてきたら楽しいです!」

 

「私は然程難しくありませんでしたが、指の大きさ的に隣の文字を打ってしまうことが時々」

 

「エメロードに関しては問題なさそうだな。ザガートのはタイピングあるあるだ、あまり気にする事でもないぞ。あと俺や束とかを除けば、キラとか燕あたりが早いから教えてもらうといい。で……イノーバはどんな感じ?」

 

「一通りマスターしたのでイラストとやらを描いていました。画像投稿サイトとやらに出してみています」

 

「おいコイツ半端ねーぞ!?」

 

 

 一人(一体?)だけ学習速度が尋常じゃなかった。

 エメロードが涙目でむくれ、ザガートがちょっぴり嫉妬の混じった視線を向けているのでイノーバは居心地悪そうだが……この程度なら平和でよろしい。

 

「それでマスター、どうでした私の水着姿! これでも身体には結構自信がありまして、こう……ムラムラきたりとか」

 

「むしろイライラしたわバカタレが!!」

 

「何故ー!?」

 

 

 スパァンと良い感じに音を響かせながらレジェンドに頭を引っ叩かれた景虎涙目。

 なお、シャルロットは事情を説明されてからすぐに青褪めて謝罪したので赦した。エレシュキガルと同じように「レジェンドが喜ぶ」とBBから言われ、戦闘とかであまり役になっていないから少しは役に立とうという献身からであったためである。

 

 

「も……もしかして私達、タイガ達の迷惑になってしまったのではー!?」

 

「やっちゃったものは仕方ないし、悪気があったのはBBだから気にしなくていいって」

 

「うう……浅はかだったのだわ……」

 

 

 エレシュキガルが己の失態に凹んでいるのに対し――。

 

 

「メリュジーヌ」

 

「アルク」

 

「「何か弁明は?」」

 

「「ふぉ、ふぉめんなはいぃぃぃ!!」」

 

 

 モルガンと沙耶の女王母娘に思いっきり両頬を引っ張られているメリュジーヌとアルク。

 ちなみに武蔵はうどんを食べてご満悦だったのでVTRにはいなかった。

 

 

「セイバー……お前さあ……ちゃんと連絡回したしフォッカー隊長もクローディアさんも待ってたのにさあ……レオニダスさんや小太郎さんも来てたし、あの頃いなかった孫一ちゃんも出席したのにさあ……」

 

「イ、イッセー……これはより多くの人々と訓練を行うことで視野を広げ、様々な技術を吸収して糧にしようという観点からですね」

 

「三日間食事のおかわり禁止な」

 

「!!!!!!!!」

 

「未だかつてない程に絶望した顔すんなよ!?」

 

 

 一誠のお仕置きは想像を遥かに超えてセイバーアルトリアにダメージを与えたらしい。

 このすばセイバーみたいな感じになっている。

 

 

「何にせよ……俺とロイはそれぞれアスランとイザーク、ウルトラ騎空団バルキリー部隊への教導があるから面倒は見きれんぞ。本気でやる気になったアスランと、対抗心で訓練に励むイザークは仕込めば化ける。ロイの方も一誠以下SDF-1 マクロス縁のメンバーが参加するとあって訓練生も奮起してるしな」

 

「あ、団員向けのバルキリー講習には僕と燕が参加します。たまにエース級な人が発掘されたりするので、その場合のアドバイザーなんかもしないといけませんから」

 

「確かにこの騎空団とやらは予想だにしないところでとんでもないパイロットが出てくるから納得だ。だが、そうなると他に監督役が出来そうな奴は誰かいるか?」

 

「MSはガトー、MAはデイビットが引き受けてくれる。ネオ・アクシズ側は二人を中心にハマーンが総監督として面倒を見るそうだ。あっちにはアポロンゼストもいるからバランスの問題も無い」

 

「ぶっちゃけスーパーロボットとかPTの方が問題じゃないっスか? PTはまだ機種によってはどうにかなるけど、スーパーロボットはほぼ全機体がオンリーワンですよ」

 

 

 レジェンドやフォッカーという偉大なパイロット達に混じってキラや一誠も真面目な意見を言っている。

 ……マーリンやアザゼル(特にこっちは顧問の片割れだし)は彼らを見習ったほうが良い。

 

 

「竜馬……は人を選ぶな。出来なくはないが、一般的に見てハード過ぎる」

 

「凱の奴は……いや、あいつは操縦方法が特殊だったか。監督役としては人当たりや加減も文句無しなんだが」

 

「それによく考えたら、その人達もシミュレーターで他の機体を体験したいかもしれませんよね。それに内容が大幅にアップデートされたとかで、選べる機体とか色んな要素が増えてるって」

 

「……そういえばゼットは? あいつ機体の操縦に関してはウルトラ戦士の中でもトップクラスなのに」

 

「あいつは子供達の監督だ。あとはステラとかアーニャとか」

 

 

 既にゼットは子供達専門の監督官としてシミュレーターを使用する上での注意点などを説明しつつ、アドバイスをしながら参加していた。

 無意識に子供達と同じ目線で考えられる彼は、この騎空団の子供達にとって一番身近なヒーローに見えるのだ。

 

 

 

 

 

「えーっと……レバーやペダルの位置を使用者の体格に合わせて調整して……と。プログラム入力でパパッと変わるとはさすが束博士、ウルトラ天才だぜ」

 

「ゼットプロデューサーはやらないんですか?」

 

「んー、俺はEX-Zでウルトラ満足してるから別にいいや。頼まれればやるかもだけど、超師匠みたくスーパーロボットに乗りたいとか俺そういうの別に無いし」

 

 

 ヒリュウ改にあるシミュレーターはゼットとオフェリアの担当。

 オフェリアがゼットに聞いてみるとあまり深く考えていないのかサラッと返された。

 そもそも基本的に自分の興味が薄いものにはとことん苦手なゼットのこと、下手に興味無い機体を使わせたら悲惨な結果になるとも考えられる。

 

 

「そういうわけで今日の俺は監督官ゼット! パイロットは一時封印だ!」

 

 

 いつでもやることに全力を尽くすゼット。

 そんな彼の手元にはゼットが乗っていたからという理由でZガンダムの使用希望者が多く書かれたリストがあった。

 確かに変形出来て大火力武器もあるスタイリッシュなMSは元々人気があるだろうが、そこにゼット人気も合わさって凄い事に。

 

 ちなみに……。

 

 

「なになに……『アーニャ・アールストレイム 希望機体・セラフィムガンダム』イメージ通りだな。それから『ステラ・ルーシェ 希望機体・ZⅡ』なるほどなるほど、珍しいやつ使うなあ。んで『ガレス 希望機体・ザメル』何故に!?」

 

 

 アーニャとステラはいいとして、イメージが全く繋がらないガレスとザメルに困惑するゼットであった。

 

 なお、オフェリアはガンキャノン・ディテクターを希望。サポート機が得意な彼女らしい選択、そして渋い。

 

 

 

 

 

 オフェリアを除いた立香以下留学組は光達に加え、ザガートら三名以外の新たに加わったセフィーロ組と同じ場所……つまり、同じ留学組のデイビットがいるネオ・アクシズで体験会を満喫中。

 カドックとアナスタシアや他の米花町組も(ほぼ偶然)一時帰還していたので当然参加。

 

 

「無理ー!! 何で団長こんなピーキー機体であんなアクロバティック機動やれるのー!?」

 

「ただでさえバランス悪い機体を、色んな装備詰め込んで無理矢理どうにかしてるらしい。やっぱり一際飛び抜けてるな、ウチの団長は」

 

 

 涙目の立香がシミュレーターから出てきてカドックが慰めた。

 どうやらレジェンドのアルトアイゼン・リーゼを使ったが案の定上手く動かせなかったようだ。

 

 

「そんな機体、しかも近接戦闘重視型でCPUとはいえあのアムロ・レイに勝てる時があるって……どんだけヤバいのよ、あの団長」

 

「パイセン、勝負にすらならないどころか始まってすぐ自爆だもんね」

 

「べ、別にしたくてしてるわけじゃないわよ! いざという時に作動しないのは駄目だと思って押して確認を――」

 

「……実戦でなら誤作動とかの可能性も考慮しないといけないが、シミュレーターでそれは流石に無いだろ……」

 

 

 ヒナコの発言にげんなりしているカドック。

 不死身の真祖だろうがなんだろうが、度々自爆している光景を見せられる身にもなってほしい。

 

 

「海ちゃん風ちゃん立香ちゃん! パーシヴァルさんとロスヴァイセさんからグランヴェールとサイバスターのシミュレーター選択許可貰ってきたよ! ガッデスっていうのが水の魔装機神で、ザムジード……大地の魔装機神はどうしよう?」

 

「私達側で地属性持ちのサーヴァントならカイニスがそうだったはずだ。あとはシグルド……は不在か」

 

 

 魔装機神操者の二人からシミュレーターでの使用許可を貰いに行って、無事許可された光が笑顔で帰ってきたがここで一つ……些細なものだが問題が浮上した。

 

 シミュレーターで魔装機神が使えるのはいいが、実際操縦するより遥かに緩いものの条件があるらしい。

 単純にその属性の魔装機神と合うかどうかなのだが……サイバスター他二機は魔神と同じく三人でどうにかなるが、ザムジードだけは彼女らの魔神と同じ属性の魔法騎士が存在しない。

 ザガートは属性でいうと闇属性に相当するし、エメロードも光や闇のどちらか……イノーバあたりはどうかと思ったが彼も二人やシグルド同様不在。

 

 そこで白羽の矢が立ったのがカイニス。

 綾香のサーヴァントであるアーサーも適任なのだが、女性で統一したいし、何より今日も今日とて麻婆の犠牲になったようで白目で倒れている……これは無理。

 そして彼女ならば……と思ったが彼女自身が「槍がねぇし、槍を持ってんのがそもそもポセイドンと同じ水の魔装機神ってので何となく気に入らねえから断る」と難色を示したのだ。

 流石に無理強いは出来ないし、手当り次第試そうか……と考えたところでデイビットが口を開いた。

 

 

「心配しなくても一番身近にいるぞ」

 

「アラ! 本当なのデイビット!?」

 

「ああ。とはいえ不安が残るが」

 

「それで誰なの!?」

 

 

 

 

 

「芥ヒナコ。お前は虞美人としての場合、地属性持ちな筈だ」

 

「「「「「えっ」」」」」

 

「げっ……」

 

 

 

 

 

 ――そう、芥ヒナコこと虞美人……我らがぐっちゃんパイセンは地属性持ちであった。

 

 即座に逃げようとしたヒナコだったが、恐ろしい機動力を発揮した満面の笑みの立香に確保される。

 

 

「ちょっ……離しなさい後輩!」

 

「いいじゃんパイセン、ザムジード乗ろうよ〜。光ちゃん達と魔装機神レディースやろうよ〜」

 

「何その暴走族みたいなネーミングは!? お前が乗ればいいでしょ!?」

 

「私適正なかったんだもん!! 全く!!」

 

 

 ……力説する立香の目には若干涙が見える。本気で乗りたかったらしい。

 

 

「仮に私が乗ったとして後輩は何に乗る気よ?」

 

「アーシアさんに許可もらったデュラクシール」

 

「……そういえば彼女、シミュレーターでやたら強かったな……」

 

 

 シミュレーターにてロマニやジャンヌが、アーシアの駆るデュラクシールのバスターキャノンでぶっ飛ばされたのは記憶に新しい。

 ついでにセイバーアルトリア達がレジェンドのYF-29Sでまとめて瞬殺された事も。

 

 

「ところでデイビット、不安が残るって……」

 

「芥ヒナコはすぐに自爆する癖があるだろう?」

 

「「「「「あぁ〜……」」」」」

 

「その『なるほど納得』な視線を止めなさいっ!」

 

 

 今度はヒナコが涙目になった。

 

 それから――。

 

 

「いいですね、このガンダムエクシア」

 

「あのマクロス・クォーターSEEDはねえのか……! トランス・フォーメーションとかやりたかったのによ」

 

「いや無理だろ、アレ一応戦艦だし」

 

「……む? アスカ様は……」

 

「何でもウルトラマンゼット殿の方に行かれると……」

 

「タータちゃん、光神様にグランティードの選択許可を貰いに行きましょう? あれは二人乗りだそうよ」

 

「いやそれ姉さまがあの方に会いたいだけ――ああぁぁぁ……!」

 

「行っちゃったわね……じゃあランティス、私達――」

 

「……魔装機帝ゼルヴォイド。よし、これだ」

 

「ランティスー!?」

 

 

 無事に病を完治させたイーグルとジェオにザズ、チャンアンとサンユン(アスカは何故かゼットがお気に入りなためそっちに行った)、タータとタトラ姉妹にプリメーラとランティス。

 彼らも各々楽しんでいる。

 

 ……何処ぞの世界線では専用の魔神があったランティスだが、こちらでは持っていないらしく――偶然にも適応したゼルヴォイドが大層気に入ったという。

 

 

 

 

 

 さて、レジェンド求めて三千里……というほどでもないが、タトラ(とタータ)はとりあえずレジェンドが何処のシミュレーターにいるか分からないので手当り次第訪問していくことに。

 

 最初の部屋では――。

 

 

「天上天下ァ! 念動! 爆砕剣!!」

 

 

 何か真っ白い人が両目をギピーンと発光させながら叫んでいる光景であった。

 

 

((な……何アレ!?))

 

「ゼウスです。君達もSRXのド迫力なイカす必殺技に導かれ叫びに来たのかな?」

 

「あ……いえ、あの……私達は光神様を――」

 

「レジェンド様ならあのアスランとイザークとかいう子供を教導してるからここにはいないわよ。いたらカストロがまともに動けないし」

 

「!!」

 

 

 アフロディーテの一言にカストロがビクッとする。

 一度やらかしてる彼はレジェンドとマジンガーZEROに絶対的恐怖を刷り込まれたのか、名前を聞くだけで怯えるようになってしまったらしい。

 マジンガーZEROはともかく、レジェンドはその名の意味からよく聞くことになりそうなものなのだが……。

 

 

「ここではないのですね。では他の場所を……」

 

「レジェンド様がいるとしたら恐らくはウルティメイ島かバビロニア島のどちらかでしょう。戦艦内のシミュレータールームではない可能性が高いかと」

 

「これはどうもご丁寧に。ありがとうございます」

 

 

 最後のデメテルのアドバイスに礼を言いつつ、タトラは再びタータを引っ張ってレジェンド探しを再開。

 

 その背後ではシミュレーターの設定をミスってマジンガーZEROと戦う羽目になったカストロが絶叫していたが、とりあえず聞こえないフリをする二人だった。

 

 

 

 

 

「フォウ?」

 

「ピカ?」

 

「あらあら可愛いわねぇ、もふもふでぷにぷにねぇ」

 

「姉さま、光神様を探してたんじゃないのか……?」

 

 

 タトラがポケモンアイランドから帰ってきたフォウくんとピカチュウに構ってしまい、タータがため息を吐いていたその時――。

 

 

「にゃ」

 

「ん? 何だお前?」

 

 

 タータの足元にいた『ネコ』を抱えて持ち上げると、何やらドドドドド……という音と共に地響きが起きた。

 

 

「な……何事だあ!?」

 

「にゃー」

 

「ネコさん発見! 大狂乱のネコライオンさん、突撃です!」

 

「にゃおー」

 

「「な……何あれー!?」」

 

 

 蛇倉苑の看板娘・マシュ、大狂乱のネコライオンに跨がり高速でタータとタトラの所へ突撃。

 といっても別に体当たりとかすてみタックルとかギガインパクトするわけではなく、単に猛スピードで近くまで来て急ブレーキ掛けただけ。

 それで吹っ飛ばないマシュは流石レジェンドを除けばにゃんこ達の第一人者。

 

 

「ネコさんの確保ありがとうございました! う〜ん……ネコさんが入るような何か背負ったほうがいいでしょうか?」

 

「にゃおー」

 

「あ、そうですね! では私はこれからお弁当の配達がありますので! 蛇倉苑とにゃんこ大戦争をよろしくお願いしまーす!!」

 

 

 そう言ってマシュはネコを抱きかかえ、来た時と同じように大狂乱のネコライオンの爆走で遠くへと消えて行った。

 

 

「な……何だったんだ今の……?」

 

「あら? いつの間にかあの子達もいなくなってるわ」

 

 

 フォウくんとピカチュウを見失ったタトラは、当初の目的であるレジェンド探索を再開する。

 妹のタータとしてはこのおっとりマイペースな姉がもう少しビシッと決めてほしいと思うが、これでチゼータ最強なのだからあまり強く言えない。

 

 

 

 

 

 そうして辿り着いた次のシミュレータールームにいたのは、セフィーロで遭遇した――。

 

 

「ファイナルッ! フュージョン!!」

 

「「え」」

 

「ガオ! ファイッ! ザァァックス!

 

 

 ガオファイガーを使用していたザックス・フェアである。何だガオファイザックスって。

 

 ちなみにファイナルフュージョン承認したのがアンジール、プログラムドライブはエアリスが担当。

 

 

「ガオファイガーだろ、何で名前変わってるんだ」

 

「え、だって勇者ロボ? それって自分の名前入ってるって言うじゃん。 なら俺もそれに倣って言ってみたんだよ」

 

「ならせめてガオファイザーとかでもよかったよね、そっちのが語呂良いし」

 

「えぇぇぇ!? 良いだろ、ガオファイザックス!」

 

 

 クラウドとティファにそう言われてザックスは抗議するが、賛同してくれたのは大先輩であるグレンだけ。

 ちなみにセフィロスはビルトシュバイン、その弟子のシンはビルトラプターを使用中。

 二人はそれぞれ『癖のある機体を使った方が訓練になる』『ウルトラ騎空団は強くて特殊な戦闘機も多いから、飛行形態で空中戦を学んでおいた方がいいかもしれない』と至極真っ当な理由で選択した。

 

 

「このサークル・ザンバーは至近距離でこそ真価が発揮出来そうだ。別途手持ちの白兵戦武装を装備して出撃したほうがいいか」

 

「ビルトラプター、使い心地は良いんですけど火力と射程が心許ない感じがありますね。機体スペック考えたら団長レベルじゃないと単機突撃とか止めた方がいいかも……」

 

「エネルギー総量や積載スペースを考慮しても、あまり大火力武器は積めないだろう。ヒットアンドアウェイ可能な長射程武器を選択装備するのが無難だな」

 

 

 ……この真面目師弟、実はセフィーロにて生身の対決を行い――タータとタトラ姉妹を一方的にボコボコにした経験がある。

 本来は海が決闘を受ける予定だったが、二対二だし丁度良いということでやった結果がアレである。

 魔神並の火力を生身で出す英雄とか、13歳にして最低でもソルジャー・クラス2nd並の戦闘力を持つコーディネイターとかを敵に回したのが間違いだった。

 

 

「で、クラウドは何に――」

 

「バエルだ! アグニカ・カイエルの魂!」

 

「……なあ、クラウドってライフストリームに落ちてから変なもん見えてたりしねぇ?」

 

「ガオファイザックスが言う?」

 

 

 エアリスがこてんと小首をかしげて聞く。そら、あんなネーミングだし。

 

 

「ターゲット確認、マルチロックオン」

 

 

 一人で真剣にやってるのはジェネシス。

 シミュレーターとはいえ、なんとフリーダムガンダムを見事に乗りこなしている。

 最近はにゃんこ絡みでハジケていた彼だが、それでも元ソルジャー・クラス1stを代表する一人。

 やるときはやるのだ。

 

 

「やっぱり凄いわねぇ、彼ら」

 

「あ……あんな強かったのにまだまだなのか……」

 

 

 彼女らは知らない……レジェンドは当然として、ゲンを筆頭にスペックのバグった連中がウルトラ騎空団関係者にはまだ大勢いることを。

 

 こっそりとその場を後にした姉妹だが……。

 

 

「先生、あの二人もシミュレーターで訓練しにきたんでしょうか?」

 

「声も掛けずに離れて見ていたからどうだろうな」

 

「間違えて入っちまったとかじゃねえの? ま、別にいいだろ」

 

 

 シン・セフィロス・グレンの三人には普通にバレていた。

 

 

 

 

 

 その次のシミュレータールーム……いたのはリアスらオカ研メンバーと生徒会メンバー、及びその関係者。

 

 

「お邪魔しま〜す……」

 

「ぬあああああ!! 沖田ァ! お主フレンドリーファイアしすぎじゃろ!! もうお主は銃持つな剣一本でいけ剣一本で!!」

 

「何でですか! そもそも私が撃とうとすると必ずどっかからノッブが出て来るからじゃないですかー!!」

 

「ポジショニングじゃポジショニング!!」

 

「クー・フーリンさん! このガンダムグリープとかどうですか?」

 

「お……? おお!? いいねえ、武装はシンプルにビームランサーとバスターメガ粒子砲、後付でハイパーメガ粒子ランチャー……それとリフレクトシールドか。変形しなけりゃ基本ビームランサー一本で勝負ってのが気に入った! ありがとよマスター! 俺の機体はコイツで決まりだ!」

 

 

 信長と沖田のぐだぐだファイトの傍ら、祐斗とクー・フーリンは良い意味で盛り上がっている。

 そして近くではイリナとゼノヴィアが白目を剥いて倒れていた。

 

 

「口ほどにもないのう」

 

「夜一姉様の機体が凶悪すぎるんです」

 

「まあ、それも少しはあるかも知れんが」

 

 

 小猫いわく、夜一の乗ったツヴァイザーゲインにボコボコにされたらしい。

 ついでにセラフォルーもやられたのかソーナに涙目でへばりついている始末。

 

 

「ソーたんお姉ちゃんの仇とってー!」

 

「無茶言わないで下さいお姉様!」

 

「よぅし私に任せたまえ! バラージの時の縁でこの場に参加している花のお兄さんことマーリンの腕前をとくとご覧あれ!」

 

 

 ――当然、瞬殺された。

 

 

「「「「「早っ!!」」」」」

 

「守れなかった……!」

 

「いやお主守るも何も最後は生殺与奪の権を相手に握らせたよね、是非も無いよネー」

 

「言ってる事違うじゃないですか冨岡さん」

 

「うむ! 何か『生殺与奪の権を他人に握らせるな』と竈門少年に言っていた気がするぞ、マリ岡殿!」

 

「「「「「煉獄さん、その呼び方一歩間違えたら某有名レースゲームです」」」」」

 

 

 何故か初代ヒュッケバインを使って、しかもマッハ撃墜されたマーリンに対して辛辣な面々。

 というか、以前シミュレーターにてマジンガーZERO相手に戦わずして消滅させられた経験を忘れたのだろうか。

 

 

「一番対抗出来そうなの、アーシアじゃないかしら」

 

「はわっ!?」

 

「アーシアさんとデュラクシール、強いものね」

 

「凄いですね! お姉ちゃんは鼻高々です!」

 

「貴女、ロマニさん共々ぶっ飛ばされてませんでした?」

 

 

 リアスの一言を皮切りに、アーシアが挑戦する雰囲気になっている。

 確かに強いが元々アーシアは進んで戦うタイプではないので無理矢理やらせても本来の実力は出せないのでは……と何人かが思った時――。

 

 

「俺がやろう。ちょうど俺専用のスーパーロボット『雷鳳』の試運転をシミュレーターでやりたいと思っていたところだ」

 

「「「「「……へ……?」」」」」

 

 

 おおとりゲン、参上。

 

 その瞬間、夜一の顔が絶望一色になった。是非も無いよネ。

 黒歌に救援の視線を送るも……。

 

 

『ガンバ☆』

 

『じゃないじゃろおおおおお!!』

 

 

 あっさり見捨てられた。

 そんな二人の思いなど露知らず、シミュレーターが起動される。

 

 その結果――。

 

 

「いやどう考えても可怪しいじゃろう!? 片っ端から出した分身を、同じく片っ端から一撃必殺で消し飛ばす打撃を放つとか何じゃそれはぁ!! 白打特化の藍染かお主は!?」

 

「いや、夜一さん……チーフは拳一発で分身どころか本体を跡形も無く消し飛ばすぞ、生身で」

 

「あー……うん。レジェンドに関しては深く考えたら負けじゃしの、スルーで良いわ」

 

 

 斬拳走鬼どころか物理法則や因果律なんかも好き放題出来るレジェンドが何をしようと「もはや『レジェンドだから』の一言で片が付く」とは最古参の直弟子であるケンやベリアルの弁。

 似たようなことをノアやキングも言われてるがそれはさておき。

 

 ウルトラ騎空団が誇るバグキャラの一人、おおとりゲンの実力を垣間見たタータとタトラは戦慄。

 正直こんな奴がセフィーロに来ていたら確実にプラヴァーダ(彼女らが乗ってたチゼータの移動要塞)は叩き落されていたに違いない。

 

 ……そして、彼女らはまだゲンがウルトラマンレオである事も知らない。

 

 

 

 

 

 その後、彼女らが到着したのは月王国(ルナ・ブリテン)組が多く集まっているシミュレータールーム。

 当然だが月王国の現女王である沙耶やそのサーヴァントであるアルクと武蔵もいるわけで――。

 

 

「あ、カレー姉妹だ」

 

「チゼータの姉妹と言えっ!!」

 

 

 アルクにマッハで見つかり確保され、強制見学させられる羽目になった。

 まあ、星の最強種(アルテミット・ワン)な彼女にタイマンガチバトルで余裕の完勝(しかもハンデ付き)が出来るのはレジェンドやサーガ、スペドラぐらいなものだから仕方ない。

 

 

「貴女達もシミュレーターをしに来たのかしら?」

 

「その件で、レジェンド様にお伺いを――」

 

「我が夫に何の確認を?」

 

「「ひいっ!?」」

 

 

 膨大な魔力を纏い、凄まじいプレッシャーを放ちながら魔槍片手にいきなり姉妹の背後に立っていた先代女王(モルガン)

 自他共に認めるレジェンド好き好き人物の一人、というかトップクラスのラブっぷりを見せる美女である。

 魔術でロンゴミニアドブッパを可能な彼女がセフィーロに行かなくてホント良かったと思わざるを得ない……確実に三国の戦艦がキャメロられるから。

 

 

「い、いえ……グランティードの……」

 

「……ああ、アレは確か二人乗りでしたか。姉妹で乗るためにというわけですね」

 

 

 モルガンの(希望込みの)推測ではあったが間違いではない。

 ラーマとシータ夫婦が使うガルムレイドもそうではあるが、そちらまで気が回らなかったのでタータとタトラはガルムレイド自体を知らないのだ。

 

 そこまでなら平和だったのだが、これ幸いにとやってきたキャストリアがとんでもないことを言い出し……それが失敗だった。

 

 

「えー? 私はレジェンドと相乗りさせてもらったよー? モルガン乗せてもらってないのー?」

 

「何……!? アルトリア、どういうことだ? あとその何処ぞのスパイ一家の娘のような顔を止めなさい」

 

「……これはまずいな。そこの二人、先代陛下とあの娘の戦闘が始まる前にここから離れるがいい」

 

 

 モルガンとキャストリアの様子からいつもの展開を予想したバーゲストにより、タータとタトラは退去を促される。

 どういうことか気になったものの……。

 

 

「やっば!? 団長さんいないし早く逃さないと……ほら、こっちこっち!」

 

「シミュレーターが大変なこと(※物理)にならないか心配だけど……ま、仕方ないかー。皆の安全が第一なんだぜ」

 

「沙耶、何か防御用の魔術使えたっけ?」

 

「出力制御出来ない――と思ったけど……お母様と彼女の攻防なら気にする必要なかったわね、姉様」

 

 

 ……武蔵はともかく、ハベトロットやバーヴァン・シーに沙耶というモルガンと近しい人物らの会話で思いっきり不安になり、バーゲストと武蔵にお礼を言いつつその場を後にした。

 

 無論、爆音を聞きつけ急ぎやってきたヤプールが部屋の惨状を見るなり気絶し、遅れて到着した勇治やエランを始めとする面々に介抱されることになったのは言うに及ばず。

 

 

 

 

 

 あの場から逃げるように出てきた姉妹の前に現れたのは――。

 

 

「む、貴様らは立香や沙耶が連れてきたあちら側の世界の連中ではないか。確かチゼータとやらの者であったな」

 

 

 今やウルトラ騎空団の重鎮にして空のウルク、バビロニア島の主たる究極英雄王・ギルガメッシュ。

 レジェンドと共にオートザムの精神エネルギー及び環境汚染の問題、チゼータの国土問題、ついでにファーレンの何か(あまり問題なかったらしい)、極め付けはセフィーロの『柱』システムの問題すらも解決した、正に英雄ないし救世主と呼ぶべき人物。

 

 ――国が狭い? ならば広げればいいだけの事よ! ふははははは!!

 

 そう言ってレジェンドによるチゼータの国土拡大・再構成の後にレジェンド開拓法とギルガメ建築術によってチゼータは実に十倍以上の国土・自然・資源を手に入れたのである。

 

 ぶっちゃけ、国土を広げたのはレジェンドとギルガメッシュが広げた部分を自分達である程度好き放題してやろう、という目論見からだったわけだが……誰も損をせず得をしたので良しとしよう。

 

 

「ギルガメッシュ王、ご無沙汰しております」

 

「うむ。して何故こんなところを護衛も付けず彷徨いている? ああいや、貴様らレベルであれば下手な護衛はむしろ邪魔であったな」

 

「ですが、もし護衛がウルクの人々であれば心強いことこの上ありませんわ」

 

「であろう、であろう。我が空のウルクをよく見ておるではないか。天変地異が起きようと、それに立ち向かい災害からも自力復興してより逞しくなるのがウルクの民よ。如何なる魔物であろうと団結した我が民の敵ではないわ! ふははははは!」

 

 

 事実、空のウルクは何度か魔物や他島にある他国の侵攻を受けたが……どちらの時もレジェンドやギルガメッシュらが不在だったため『都市神様と王の不在時を狙うなど不届きな連中め! 残らず成敗してくれる!』と奮起したバビロニア島守備隊に完膚無きまでに叩き潰され侵攻してきた国には多額の賠償金を請求し、回収後はギルガメッシュに献上。

 

 これには一瞬ギルガメッシュらもポカンとしたものの、直後に腹筋大崩壊。

 それでこそ我がウルクの守り手、と回収された賠償金はまとめて守備隊にボーナスとして還元。

 結果として彼らのますます愛国心が増す事となった。

 

 ……尚、バビロニア島守備隊の戦闘力は小隊長レベルで並の騎士団長に匹敵し、トップクラスともなると単独で大型の星晶獣と互角に渡り合えるぶっ飛び集団。

 セフィロスやザックスいわく「神羅のソルジャーなんて可愛いもの、魔晄とか無しにあのレベルはおかしい」とのこと。

 

 

「さて、話が逸れてしまったが我もマクロス縁の者としてこれから師父達の所へ行くつもりだ。大方貴様らの目的も師父であろう、ついてくるがよい。ただし、あちらはかなり混雑しているであろうことを言っておく」

 

 

 レジェンドが絡むと妙に察しが良いというか、二人(というかタトラ)の目的をズバリ言い当てたギルガメッシュに驚愕しつつも、ありがたい申し出だったのでそのまま同行することにした二人。

 

 そして、そこで見たものは――。

 

 

 

 

 

「特別編には珍しく、後編に続くというやつよ! ふははははは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 ○本作のシンを見た原作SEED FREEDOMのアウラ&アコード

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

「フ……フリーダムキラー……あの世界線ではまさか生身で撃墜したのか……!?」

 

「こっちのまであんな化け物みたいな戦闘力じゃないだろうな!?」

 

「どうする!? もしこちらの奴まであのスペックならまるで勝ち目ないぞ!」

 

「ハッ!? 偶然手に入れたこの記録映像……もしかしたら映像からでも心は読めるかも――」

 

 

 ※間違って師匠であるセフィロスの方を見てしまった結果、いつもの闇堕ちした片翼の天使に精神Killされてアコードの大半が使い物にならなくなりました。

 

 

「何故……何故こんなことになったのじゃ……」

 

 

 結論・育て方が悪かった。

 

 

「ぴっか(僕を見ろ、毒親にしか見えない合法のじゃロリ)」

 

「フォウ(ボクも見ろ、ピカ先輩共々育ててくれたご主人が有能だとこうも差が出るんだぞ)」




悲報・原作SEED FREEDOMのアコード達の殆どが劇場版ストーリーに入る前に使えなくなる&本作シン君が原因でシンがキラより警戒されてしまう。
ついでに何故か電波受信したピカチュウとフォウくんから罵倒されるロリ女帝。

一番のポイントはゲンことレオ兄さんにMFだけでなく遂にスーパーロボットまで与えられたこと。
何か得るたびに相手が悲惨な目に合うこと確定なウルトラ兄弟って本作じゃこの人だけだよね。

後編ではレジェンド専用のMSがいよいよ解禁!
あえて言おう、あんなバケモン対抗出来るのはアムロだけだ。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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