ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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御無沙汰でした。
何とか間に合った今回はバレンタイン編。
正月編よりは季節モノしてますがここまで(悪い意味で)大事になるバレンタインものは中々ないんじゃないかと。
甘々なやつ期待されてる方はごめんなさい。


それではどうぞ。


特別編・バレンタイン黙示録

 バレンタイン――それは乙女の聖戦。

 

 ついでに一部の男にとっても運命の日。

 

 そんな中で――

 

 

 

 

 

「バレンタインだからって職務放棄した挙げ句俺に押し付けるなこのダメ光神共がァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 男女問わず、時間軸無視でバレンタインに勝負を仕掛けるべく仕事を上司である最上位光神に押し付けた部下達に対し、レジェンドの怒りは頂点に達してしまった。

 

 

 

 

 怒りながらも異常な速度で仕事を捌きまくるレジェンドは流石としか言いようがないが、その両隣ではサーガに加えてスペリオルドラゴンまで仕事に忙殺されている。

 彼らも彼らで部下に仕事を押し付けられたようだ。

 

 

「父上!あのエヒトルジュエ、またやらかしてます!シバきますか!?」

 

「もうあれは俺が今度直々にシバきに行く!あいつに付き従うバカ共含めて首を洗って待ってろと伝えとけ!」

 

「先輩!『気に入ったから』と明らかに転生特典付けまくってこちらでも把握が難しいぐらいの特典持ち転生者を送り出した神がいるぞ!神と転生者の双方をどうする!?」

 

「転生者は第二種光神特命にて転生者の転生特典を全部巻き戻し回収!その後必要なものだけ再度渡して残りは適当に何だこれ的なもんブチ込んどけ!あと神は神格を一時剥奪、能力制限かけてその転生者と同じ世界に叩き落とせ!反省しなけりゃそのまま帰って来させなくてよろしい!」

 

「「了解ッ!!」」

 

 

 なんていい子達なのだろうと自身が選んだ双璧の立派さに心の中で涙しつつ、レジェンドは二人と共に書類の山どころか大海を片付けていく。

 

 しかし、不満があるのは彼らだけではない。

 

 彼らの仕事場にはKEEP OUTのロープに加えて、文字通り彼らが許可した人物以外出入り不可能な術式まで張られたため、彼らにバレンタインのための品を渡そうとした女性達が二の足を踏む事態になってしまっていた。

 協力しあって無理矢理解除出来なくもないかもだが、それをやって好感度が下がれば元も子もない。

 

 結局、ただ待つことしか出来ず悶々とするのであった。

 

 

 

 

 そんな彼らや彼女らとは裏腹に、一誠を始め一部の男性らはしっかりと貰っていた。

 

 

「はい、イッセー。ハッピーバレンタイン!」

 

「マジっすか部長!?ぃよっしゃああああ!!ありがとうございます!!」

 

「タイガ達にもあるからね。イッセーのやつほどの完成度ではないけれど」

 

「いや、貰えるだけでありがたいんだけど!」

 

「私はネフティ王女からも送られてきたぞ」

 

「もうアレだ、旦那も身を固めた方が良くねーか」

 

 

 一誠は早速というかトライスクワッド共々リアスからバレンタインのチョコレートを受け取りハイテンション。

 

 

「やっぱり一番手はリアスさんだったかー……」

 

「ですが!クオリティなら負けませんわ!」

 

 

 遅れてイリナとレイヴェルもやってきたが、彼女らは気付いているのだろうか。

 トライスクワッドのことも考えているという時点で一誠とタイガ達の中でリアスの評価が頭一つ抜けていることに。

 

 それで例の如くやってくるのは――

 

 

「リーアたーん!お兄ちゃんにバレンタインチョコは――」

 

「パパにバレンタインチョコは――」

 

「「あるわけないでしょうがッ!!」」

 

「「ごふうっ!?」」

 

 

 突然沸いて出たサーゼクスとジオティクスを全力ボディブローで沈める二人の妻のルミナシアとヴェネラナである。

 

 

「お嬢様にチョコを強請るとは……私の分は不要だとでも?」

 

「い、いや!そんなことはないぞ!君のが一番だルミナシア!」

 

「でしたらそういった事はやめなさい、サーゼクス。あなたもですよ」

 

「う……うむ。いやしかし、もし用意してくれていたなら受け取らねば……」

 

「無いわよ?」

 

 

 サーゼクスとジオティクス、轟沈。

 涙を流しながら真っ白になって横たわる魔王とその父親はもはや威厳など滅んでしまっていた。

 

 その近くではギャスパーがリクに渡していたりする。

 しかもギャスパー、おめかししているため傍から見たら美少女にチョコを渡される好青年でしかない。

 ……二人とも、敵には腹黒っぷりを見せつけるけど。

 

 

「リク兄さん、あれがよく言う『まるでダメなお兄さんとお父さん』略してマダオなんですね」

 

「うん。他にも『まさにダンディなお父さん』とか良い意味でも使われるけど、そういう場合は普段からそんな感じの雰囲気出てるから、あれは文字通りダメな例だよ」

 

 

 さらりと言い放つ二人は容赦なかった。

 ちなみに一誠とタイガが兄と慕うアスカことダイナは器の大きさを表現して「まさしくダイナミックなお兄さん」という、リクいわく良い意味のマダオである。

 

 別のところではレイトとゼットは貰ったチョコをどうしようか悩んでいる。

 レイトはそのまま食べれば問題ないが、ゼットはレジェンドの身体を借りて食べるしかないためそれでいいのか悩んでいたのだ(渡した生徒会所属のファンや騎空団の子供達は普通にそれでよかったのだが)。

 

 

「お前がこんな感じになれりゃ良かったがそんなことを言っても仕方ねえ。予定通りレジェンドに身体借りて食うしかないだろ」

 

「ですよねぇ……超師匠自身もウルトラブッ飛んだ数貰ってそうだし、大丈夫かな……」

 

 

 注・まだ一個も貰ってない上に諸事情で貰えませんというか渡せません。

 

 

「あれ、二人ともどうしたの」

 

「メビウス(兄さん)!」

 

 

 偶然通りかかったメビウスことヒビノミライの両手には四つの包みが。

 

 

「メビウス兄さん、それ……」

 

「ああ、これか。リィちゃんとニィちゃん、それにイルちゃんとネルちゃんから。手作りなんだって」

 

(オイ性悪チキンに渡さずメビウスに渡したのかよ、あのダブル双子)

 

 

 異世界修行に出る直前に懐かれて以来、事ある毎にこんな調子である。

 まあ、サイコキノ星人であったカコを妹として扱ったくらいだしと思ったが、『ミライお兄ちゃん大好き』というメッセージカード付き(四種)に気が付いたレイトは敢えて見て見ぬふりをした。

 

 

「二人もやっぱり貰ったんだ。80兄さんもユリアン王女から送られてきたし、レオ兄さんも駒王町に少し顔出した時に結構貰ってたよ。あれ?時間軸……まあいいか」

 

「そういやレオ、チンピラを威圧だけで土下座させたりしてあそこじゃ割と有名人なんだよな……」

 

「やっぱ半端ねぇわ大師匠」

 

 

 

 

 その頃のヒリュウ改の食堂、普段はジャグラーが料理長を務めているが現在は休憩時間。

 例の如く同じ席の正面にはサギリが座っている。

 

 

「ジャグ、ハイこれ」

 

「あ?何だこれ……ああ、今日はバレンタインか」

 

「結構頑張ったわよ。味には自信あるから」

 

「物好きだな、お前も」

 

「お返しは3倍返しが常識だぜ、ジャグラー」

 

「だから毎回何でサラッと混じってんだガイィィィ!!」

 

 

 どーん、という効果音が似合いそうな、片腕をテーブルにおいて背後に山程のチョコを積みながらラムネを飲むクレナイガイことオーブへ店長渾身のツッコミ。

 

 

「で?式はいつだよ」

 

「またか!またそれか!お前それ持ちネタにしてるつもりか!?そういうのはレジェンドにやれよ!」

 

「何言ってんだよ。レジェンドさんに聞いたらウルティメイト・ギガバスター待ったなしだろ」

 

「俺なら言っても大丈夫だと思ってんのか!?よーし上等だ表出ろコノヤロー」

 

 

 ギャーギャー騒ぐ二人を頬杖つきながら笑って見守るサギリ、大人である。

 ……私生活は大雑把なのだが。

 

 他にもシモンやヴィラル、狛治ら嫁持ちは当然伴侶から貰っている他、ラフタが昭弘に渡していたりアザゼルへシェムハザが板チョコ型の爆弾(協力者・ヒカリ)を「貴方のファンからだそうで」と投げつけたり、何故かゼロガンダムがヒッポリトタールならぬチョコレート漬けにされて固まってたりと……って後半カオス過ぎる。

 

 

「先生ー!?」

 

「…………」

 

「へんじがない。ただのチョコレートのようだ」

 

「どこがただのなの!?」

 

 

 

 

 

 しかし、件の三人には依然としてバレンタインの贈り物が出来ない。

 特にガブリエルはスペリオルドラゴンへの贈り物を膨大な数の女性天使達から預かっているため、彼女らに申し訳が立たなくなる。

 

 

「困りましたね〜……」

 

「光神様も私達と同じって分かった……と言えば聞こえは良いけど……」

 

「そのおかげでレジェンド様達は要らぬ苦労を強いられ、私達もこうしてただ待つのみになっているわけだが」

 

「……このままじゃ駄目ね。ここは一つ、別の手段を考えましょう」

 

 

 ミツバが静かに告げた……いや、艦長何でいるんだよそこに。

 

 

「レジェンド様達は今も尚仕事中。しかも仕事中は許可した者を除き立ち入り禁止にまでする徹底ぶり。変なことを考える面子ではまず入れません」

 

「変なことを考える……」

 

「面子というと……」

 

「そこ、何で私と夜一を見るにゃ」

 

「ショタコンのケがあるミツバに言われてものぅ」

 

「シっ!?ちちち違いますよ!私は断じてそういうわけでは……」

 

 

 二人を名指したわけではないのだが、普段の行いからか視線を集めてしまった黒歌と夜一は一応ミツバに反撃しておく。

 

 

「ミツバ艦長……だからカリオストロさんの作った身体が小さくなる薬をレジェンドさんに飲ませようとしてたんだ」

 

「アズ!?」

 

 

 ここにきてアズからとんでもないことが大暴露。

 

 

「みっつんも変なことするメンバーの一人だね。小さいレジェくんは見たかったけど」

 

「ていうかここにいるメンバーの殆どはレジェンド様が絡むと変になるでしょ」

 

 

 そう言った乱菊も乱菊で大概なのだが、言われてみれば確かにそうである。

 サーガやスペリオルドラゴンに懸想している面々はそうでもないのに……。

 

 

「と、ともかく!このままでは私達はバレンタインが終わるまでレジェンド様達に贈り物をすることが出来ません!それは由々しき事態です!したがって今日この場は互いがライバルであることを一先ず捨てて共闘すべきと断言します!!」

 

(ライバルも何も一夫多妻制かつその権利をレジェンドが有しているからあいつが娶るかどうかだけなんだがな……)

 

 

 力説するミツバを冷めた目で見つつ、C.C.はピザをパクついている。

 それはそうなのだが、やはり大抵は想い人の一番になりたいという欲求を持っているわけだ。

 

 

「具体的にはどうするのかしら、ミツバ艦長」

 

「はい、やはり一番良いのはレジェンド様達が自ら出て来られるよう仕向けるのが得策です」

 

「しかしお主が言ったであろう……吾らの説得でレジェンド達が動くとも思えぬ」

 

「そこです。故に多段階にステップを踏んで攻略します」

 

 

 ミツバが考案した戦略はこうだ。

 

①まずは入室可能なメンバーに入ってもらい、レジェンド達の状況を把握。

 

②同時にレジェンド達に仕事が捗るよう差し入れ。訪問組はこの時贈り物を手渡してもOK。

 

③そのまま退出し、ある程度時間を置いて再び①、②を繰り返す。ただし、一度訪問した者は不可。

 

④最後、仕事を終わらせたレジェンド達が出て来て寛いでるところにまだ渡していない者達で渡す。疲れているだろうから決してがっつかないこと。

 

 

「……という作戦です」

 

「①〜③はともかく、④が不確定要素有りね。レジェンドさん達の仕事量がどれだけあるか分からないけど、今日中に終わるとは限らないわよ?」

 

「ええ、そこだけは半ば賭けになります。ただ私も何度かレジェンド様の仕事光景を見たことがあるのですが、元々反則的な速度で進めているのでモチベーションさえ上がれば何とかなるレベルではないかと」

 

「今回のような事をすれば他の光神にとってはレジェンド達に自身らの仕事状況が筒抜けになるからな。やたら仕事を溜め込んでいようものなら降格、最悪は神格剥奪だ。他の光神もバカみたいにサボってはいないだろ」

 

 

 涼子の疑問にミツバとC.C.が答える。

 何にせよ、ここまできたらやるしかない。

 

 とりあえず入室許可が下りてるのはレジェンドが許可した分だけだと、グレイフィア、卯ノ花、アーシアにアマリ、そしてアズ……予想より少ない。

 

 

「何で我とルリアとミツバは駄目?」

 

「オーフィスちゃんはレジェンドの膝に乗りたがるからじゃないでしょうか?」

 

「ルリアもよく乗ってる」

 

「ああ、それが仕事を邪魔することになりそうだからなのね。しの……ミツバ艦長は……うん、さっき明らかになったわ」

 

「だから違いますって!」

 

「誰と間違えそうになったのかよく聞かせてもらえるかしら、姉さん?」

 

 

 声や(自分以外への)口調が似ているからか、しのぶとミツバをよく間違えるカナエに若干しのぶが青筋を浮かべている。

 十数年一緒に過ごした妹と知り合って間もない他人を間違えるなと言いたいのだろう。

 それはともかく、常識人枠であるハリベルやしのぶらが入っていないのはブレーキ役として機能してもらうためである。

 一応カナエもそれに数えられてはいるのだが、ロスヴァイセがいる=ハクとフウがいる、というわけでブレーキ役そっちのけで猫2匹を愛でてしまい役に立たない。

 

 

「まずは筆頭とも言えるグレイフィアさんからです。レジェンド様達の仕事量、状況によってはこちらで出来る範囲で手伝った方がいいかもしれません」

 

「私は構いませんが、手伝いはレジェンド様自身が許可されるかどうか……」

 

「その時はその時です。ではお願いします、差し入れに関してはこちらでいくつか種類を揃えておきますので」

 

 

 かくしてミツバ考案の、題して『アポカリプス・バレンタイン』作戦が開始された。

 

 

「「「「「いや名前不吉過ぎる!」」」」」

 

 

 

 

「……サーガ、スペリオルドラゴン……どれくらい処理完了した?」

 

「当初から見てみると…………!?やっと半分だ……!」

 

「「なん……だと……!?」」

 

 

 彼らは朝7時から始めてかれこれ約8時間、ぶっ続けかつ飛ばしまくりで今までやってきたのだ。

 にも関わらず、やっと半分。

 三人は揃って机に突っ伏した。

 

 

「俺だけではなく、処理能力が俺に次いで早いサーガとスペリオルドラゴンまでいたというのにまだ半分……!?あり得ん!!」

 

「その通りだ、先輩……おそらく処理していく傍らさり気なく増えていると見て間違いない……!」

 

「私も当初の枚数を正確に覚えているわけではないが、少なくとも総量が今より少なかったのは確かだ。何処ぞのバカ共が分からぬだろうと思って転送して紛れ込ませたな……!」

 

 

 既に三人のフラストレーションはとんでもない事になっている。

 何故日々真面目に仕事をしている自分達がこんな目に合わねばならないのか……そう考えた時、レジェンドが遂に吹っ切れた。

 

 

「そうだ……これも全部バレンタインってやつの仕業なんだ」

 

「先輩?」

 

「父上、どうされました?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「壊してやる……バレンタインなんて」

 

「「異議なし」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待ち下さいっ!?」

 

 

 ドス黒い空気を纏いながら物騒な事を言い出した三人の気配に気がついたグレイフィアが慌てて入ってきた。

 彼女から見てもヤバかったのだろう、三人の目が据わっている。

 

 

「どうしたグレイフィア……そうか、お前も他者に頼み事されまくってバレンタインが嫌になったか。そうだろう、そうだろう」

 

「ならば私達と共に『バレンタイン抹消団』を結成しようではないか」

 

「この世にはバレンタインというだけで不幸になる者達も大勢いるんだ。故に俺達はバレンタインを駆逐し未来を切り拓くッ!!」

 

「御三方落ち着いて下さい!サーガ様!格好良く言っても駄目です!」

 

 

 他の光神(バカ共)のおかげで割とガチにヤバい状況だった。

 レジェンドの憶測も全てではないが他人から頼み事をされているという点はビンゴであるため、残る二人も何かしらやる気ではあるだろう。

 

 

「グレイフィア……よく考えてみろ。何故このバレンタインを発案した奴より前から生きていて、かつ神より上の俺達がこんなものに踊らされなければならない?むしろ光神記念日的な何かがあってもいいだろう。アスカことダイナなんてネオフロンティアスペースで『アスカ記念日』が出来てるくらいだぞ」

 

「あ……あの……」

 

「言われてみれば尚更父上の言う通りだ。私はスダ・ドアカで神をしていた頃、最も有名かつ信仰されていた自負はあるがそれにしたって記念日などは設立されていなかった。バロックガンを封印したりコロナ・ノバから命がけで世界を守ったりしたのに……!」

 

「いや、えっと……」

 

「結局俺達は生ける伝説的な部分があるから『生きていればそのうちまた出てくるかもしれない』という理由で過去に生きて今は故人な人間界の偉人達のようには扱われないのか……不公平過ぎる」

 

「ですから、その……」

 

「「「即ちバレンタインなど要らん!!」」」

 

 

 もう三人とも拗らせまくっていた。

 

 

 

 

 しばらくした後解放され、グッタリしたグレイフィアがトボトボと戻ってきた。

 想定外の様子に全員が驚く。

 

 

「ど……どうしたんですかグレイフィアさん!?」

 

「ああ、ミツバ様……駄目です。御三方は相当怒り心頭で、全【エリア】からバレンタインそのものを抹消しようとしています」

 

「「「「「えええええっ!?」」」」」

 

 

 Q:何がどうしてこうなった!?

 A:全部バレンタインってやつが悪いんだ

 

 こうですかわかりません。

 

 

「レジェンド様も残る御二人も話し合いの余地すら与えてくれません。今のままでは確実にありとあらゆる場所のバレンタインが消えるでしょう」

 

「た、ただのバレンタインが何でそんな大事に……!?」

 

「それは当然、【エリア】最強の光神三名が手を組んだらそうなるだろうな」

 

「ソランさんやスペリオルドラゴンさんもですか!?」

 

「つまりバレンタインに色めき立った他の光神の方々の仕事の皺寄せがレジェンドさん達にまとめて降りかかってきて、そのおかげで遂に爆発してしまったのね」

 

 

 C.C.と涼子はやけに冷静である。

 ……が、他の面々はそうではない。

 下手をすればウルトラマンレジェンド&マジンガーZERO&ウルトラマンサーガ&Uスペリオルカイザーという『負けイベント確定』なメンバーと激突するハメになるのだ。

 最悪、そこにハイパーゼットンやゴジラさえ上回る最強のカプセル怪獣、シン・ゴジラまで加わりかねない。

 何故か?……閻魔大王がバレンタインに期待してめかし込んで鬼灯の逆鱗に触れたから。

 

 

「ここは日本地獄なんですよね。行事は盆や正月、雛祭りとかあれば十分です。異国の行事に手を伸ばしてる暇があるならとっとと仕事しろ穀潰し」

 

 

 と、容赦なくシン・ゴジラを呼び出してバレンタインに浮かれた連中共々制裁したわけだ。

 

 ……あれ?とどのつまり……

 

 

「鬼灯さんも間違いなく加担しますね」

 

「「「「「予想通り最悪の結末しか思い浮かばないっ!!」」」」」

 

 

 何その悪夢通り越した絶対絶望。

 超グランゼボーマすら可愛く見える。

 

 

「何か……!何か手は……ハッ!!」

 

「姉さんはまずハクくんとフウちゃんを離して」

 

「アーシアちゃん!!」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「わ、私ですか!?」

 

 

 カナエが何を思いついたかアーシアを指名する。

 そう、確かに彼女は聖剣騒動時に何やかんやあってブチ切れモードのレジェンドを穏便に鎮めた実績がある……が、今回はサーガとスペリオルドラゴンまでいるため効果の程は分からない。

 

 

「他のお二人はレジェンド様を敬愛してるし、レジェンド様が思いとどまってくれれば残る二人を説得してくれるかも!」

 

「な、なるほど!」

 

「……そう上手く事が運ぶとも思えんが」

 

「レジェンド、マジンガーZEROに乗ってる」

 

 

 スカーサハがぼそりと呟いた直後のオーフィスの一言が場を凍らせた。

 いや、ソレがぶっ放すのは炎だけど。

 

 

「ダブルオークアンタフルセイバーも出てる」

 

「それ本来対話用ですよね!?明らかに殲滅しに行こうとしてるんですが!!」

 

「スペリオルドラゴン様は!?」

 

「何か知らないのに乗ってる」

 

「……ちょっと待ってあれレジェくんが作ってたやつじゃないかな。何だっけ……バルバドロ?」

 

 

 圧縮粒子ブラスターキャノンとかナノスキン装甲とかIフィールドとか詰め込んだヤベーやつである。

 しかもガンダム試作3号機より遥かにデカい。

 何処に収納してたソレ。

 

 それを見たミツバは即座に指示を出した。

 

 

「ウルトラ騎空団総員!マジンガーZERO、ダブルオークアンタフルセイバー、それからバルバドロ?の三機を死力を尽くして止めて下さい!!全【エリア】からバレンタインが消えます!!」

 

『いやソレどういうことォォォ!?』

 

 

 そりゃそういう反応にもなるわな。

 

 

 

 

 結論から言うと、アーシアのお願いによってレジェンドとマジンガーZEROが沈静化したため、それに伴ってサーガとスペリオルドラゴンも落ち着き、バレンタイン消滅の危機は去った。

 

 ……が、代償として機動部隊は当面出撃不可能な程の壊滅的被害を被り、ヒリュウ改やクロガネもどうにか航行は可能というレベルの大打撃を受けた。

 エリアル・ベースは辛うじて無傷。

 

 さすがに今回ばかりは三人が責められる……ということはなく、逆に三人が大変な時に浮かれてしまっていたとウルトラ騎空団の団員達も反省し、お互い謝り合うことでこちらは無事解決に至る。

 

 しかし、事の発端であるレジェンド達に仕事を押し付けた光神達はそうもいかず、事態のあらましを大暴露されしばらく彼らへの敬意が跡形も無く吹っ飛んだそうな。

 

 

 

 

 

 それからのレジェンド達だが……

 

 

 

 

 

「レジェンド様、魔神様!ハッピーバレンタインですっ!」

 

「どうしようマジンガーZERO、俺今ならノアインフェルノをデコピン一発ではね返せそうなんだけど」

 

『我はマジンガー軍団が来ようとエンペラー艦隊が来ようと瞬殺出来そうだぞ』

 

「レジェンド、チョコあげるー」

 

「……何か欠けてね?」

 

「我、味見した」

 

「元の形どんなだったのコレ」

 

 

 最大の功労者であったアーシアから貰えたレジェンドとマジンガーZEROが喜びに震えつつ、オーフィスの持ってきたチョコに疑問を持ったりしながら無事他の者も手渡すことが出来た。

 勿論、サーガやスペリオルドラゴンも同様である。

 

 

「……」

 

「ルリア、どうした?」

 

「はわっ!?な、何でもないですよ!?」

 

「……一緒に食べるか?」

 

「っ……はいっ!」

 

「……カリオストロさん」

 

「やるにはやったがアイツに効力があるかわからねぇぞ。仮に効いても良くて一日だ」

 

「いえ、十分です。ありがとうございます」

 

「ならいいけどな。……団長さん☆カリオストロからもチョコあーげる☆」

 

 

 

「ソランさん、あの、これ……」

 

「俺にくれるのか?ありがとう、小猫」

 

「い……いえ……」

 

「……姉さん、小猫さんはかなり強敵です」

 

「ナイン、私達も玉砕覚悟でいくわよ!」

 

「玉砕したら駄目だと思いますけど……」

 

 

 

「これ、天界の女性天使達からです〜。義理ですが私からのもありますよ〜」

 

「わざわざすまないな、ガブリエル。一つ一つありがたく頂かねば……!?」

 

「……」←チョコレート漬けのゼロガンダム

 

「な……!?どうした!?何でこうなった!?」

 

「へんじがない。ただのチョコレートのようだ」

 

「もうそれいいから!誰でもいいから先生元に戻してぇぇぇ!!」

 

 

 一部相変わらずなところがあったものの、概ね平和な終わりである。

 

 ハッピーバレンタイン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハロー光神サマに特異点達。ところで今日はバレンタイン。俺にプレゼントとか」

 

「『あるわけねーだろ発禁天司!!』」




この後、堕天司ベリアルは簀巻きにされて甲板から投げ落とされました。
超戦力のウルトラ騎空団を三機でほぼ壊滅させるレジェンド、サーガ、スペリオルドラゴン。
しかも全力でないというおまけ付き。
これも全部バ(以下略)。

スペリオルドラゴンが乗ったのはGジェネレーションOVER WORLDで登場したバルバドロです。
機体サイズ的にざっと見ても試作3号機の倍はないかなアレ。

次回はアンケート結果で票の多かったISの特別編になりそうです。
一話に詰め込んだら現時点で1万5千文字超え、うあー。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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