ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
本編は間に合うかどうか……オリジナル風味はありますが、完全オリジナル回ではないのでそこそこ書けてますので今しばらくお待ち下さい。前回ほど時間は掛からないはず……多分。
今回から書き方が少し変わります。
と言っても!や?などの感嘆符のあとにスペース入る程度です。こんな感じでまたほんの少し変わるかも。
○レジェンドさんちのカルデア事情……?
「うーえーすーぎーけんしーん!!」
「まさかの20連で来たな、ルーラー猫」
「これで謙信ちゃん覚醒イベント確定ですね! いやもうこれ私メインのヒロインイベントとか来ちゃう感じじゃないですか?」
「まあそれはそれとして……マシュ! 俺のところにも来たぞ! 『かさじぞう』!! しかもレアチケ一枚からだ!!」
「おめでとうございますレジェンド様! 私も来てくれました! 『黒キャス』さん!!」
「お互い良いにゃんこ来たな! ついでにやっと『ネコボンバー』にも進化させられたし。強いし攻撃後が面白いしで最高だろコイツ」
「開眼イベントのタイミングがシビアですから。でもボンバーさんのおかげでゲリラ経験値ステージの難易度大幅に下がりますからね!」
「わ……私のことより喜んでません……? ……ちょっとだけ、私も」
――数日後――
「あははははは! 強いですねにゃんこの私! さあ行きますよ黒い敵軍団! 殺せー!!」
「どハマリしてんだけどアイツ」
「ですねー。あ、ガルきました!」
それではどうぞ。
ウルトラ騎空団において戦いとは生身での直接戦闘に限った話ではない。確かに戦いというのは情報戦や電子戦なども挙げられるがこの場合はそういった括りではなく単純に戦闘のことである。
――機動兵器を使用した戦闘、通称巨大戦。
一応艦隊戦もあるが、ウルトラ騎空団で主流となるのはMSやバルキリーなど機動力に優れた『リアル系』と、特殊人型機動兵器――特機、即ちスーパーロボットら攻防に優れた『スーパー系』、そしてレジェンドのネオ・グランゾンを始めとする双方の特性を総合的に備えた『OG系』……それら三種に分類される機体による戦闘だ。
先の三種類から更に枝分かれするが、大体はこの三種類だと思ってくれて構わない。
さて、前置きはここまでにして。
何故今回このような説明が入ったか。それは特別編カテゴリにおいて至極珍しい真っ当な理由。
「「「「「機動兵器操縦訓練?」」」」」
「うむ。このウルトラ騎空団にてサーヴァントで機動兵器の操縦を十二分に可能なのはハマーンとガトーを除けば我とエルキドゥぐらいのものよ。ではマスターが戦場にて機動兵器で戦っていた場合、あまり戦闘向きでないシャルロットやナイチンゲールは別としても他の連中はどうなる?」
「お休みじゃろ?」
「たわけ! むしろうつけ! そんなことをしていて貴様のマスターである姫島朱乃が撃墜されでもしたらどうする気だ!? もしや貴様お決まりのぐだぐだミラクルで無事生還してくるなどと楽観視してるのではあるまいな!?」
信長のお気楽発言に怒鳴るギルガメッシュ。割と冗談で済まないのだから彼が怒るのも納得だ。
「じゃあ生身で戦うとか」
「よし、では沖田総司よ。今すぐ宇宙空間に放り出してやるから適当に何か狩ってくるがよい」
「生身で宇宙とか無理ですよ!?」
「そこなうつけと同レベルよな、貴様は。貴様が先程言ったのはそういうことだたわけ!!」
今日のギルガメッシュ、真っ当な正論バリバリであった。セイバーアルトリアやクー・フーリン、エミヤ(彼は蛇倉苑のオーナー補佐なので一応免除されているのだが)らは「何があった!?」と実のところかなり困惑している。
余談だが、レジェンドは別として東方不敗とか宇宙空間でも息が出来るようになったものやハナっから宇宙空間で息が出来るものもいるので一概に無理とは言えない。
「見ての通り貴様らはこのウルトラ騎空団での機動兵器の重要さをまるで理解しておらぬ! よって今日は我とエルキドゥ、そしてハマーンによる機動兵器の操縦講座を霊核まで徹底して叩き込んでくれる!!」
「「「「「えええええ!?」」」」」
「拒否は受けんぞ! む、雑賀孫一か。貴様はやる気があるようだな」
「終身雇用契約で機兵の貸与や授与が書かれてたから。頑張れば貰えるって」
「うむ、嘘偽りはないぞ。たとえ我欲であろうとやる気があれば構わぬからな、ふはははは!」
ふんす!とやる気満々な蛍はいいが、問題はそれ以外の面々。自身が強いから別に良いんじゃないかとか、生身で機体を倒せれば文句はないだろうとかぶつくさ言うのが大半だった。
しかし甘い。ここでギルガメッシュはニヤリと笑いながら特大の爆弾を投下。
「では貴様らは、我や師父に直接戦闘でも負け、国作りならぬ島作りでも負け、そして機動兵器に関しては戦わずして大敗を喫するというわけだな」
「……ちょっと待てや金ぴか」
「何だ『負け犬』よ」
「あ?」
「正しく戦って敗北したなら健闘を讃えることも出来よう。しかし貴様は同じ土俵にさえ上がろうとせず背を向けて立ち去った! 故に貴様は負け犬、いや臆病者で十分よ! フハハハハハ!! ハァーッハッハッハ!!」
「ふざけんなよテメエ! 上等だ! マジで機動兵器ってやつで叩き潰してやらあ!!」
――乗ったな、馬鹿め。
煽りで言質を引き出し取るギルガメッシュはやはりレジェンドが可愛がっていただけのことはある。しかもエルキドゥも録音機器をさり気なく起動していた。
それからもギルガメッシュは次々と煽りまくって訓練に否定的だった面子を悉く参加させることに成功。
そこでやっとある人物の不在に気付く。
「……あれ? ガトー殿がいませんね」
「ホントだ。何で?」
「こういう場合、あの三人より適任なんだけど」
そう、今回のような事態となった時に最も適任なネオ・アクシズ機動部隊筆頭教導官のガトーがこの場にいなかった。事実、彼が指導しているMS部隊はメキメキと実力を上げており、一番この場に必要不可欠な人物のはずだが……。
「奴は既にネオ・アクシズにて新設されるバルキリー部隊の指導に駆り出されている。師父やマスターであるデイビット、そしてキラ・ヤマトに八雲燕も含めてな」
やはり至極真っ当な理由。というか、指導する面々が腕前的に良い意味でヤバすぎオールスターズなのだが。
☆
――ネオ・アクシズ――
ギルガメッシュの言う通り、ネオ・アクシズのシミュレータールームではバルキリー部隊に志願した多くの有志達が開発者である燕からレクチャーを聞きつつ、シミュレーターにてそれぞれの専用機を使い実演しているレジェンドら残りの四人の訓練内容を真剣に見ていた。
レジェンドとキラ、デイビットとガトーのツーペアでミッションに取り組み、どちらも圧倒的速さでミッションを次々とクリアしていく光景はさすがウルトラ騎空団の誇るエースパイロット達である。
『キラ、連中は広範囲に分布している。大威力より手数の多さで手っ取り早く殲滅するぞ』
『はい! ただ、目標は中心部にいるのである程度倒せたら増援を出さないうちに一気に畳み掛ける必要があります』
『大型艦はデイビットとガトーに任せる。一度一斉射撃を行ったら後はターゲットまで脇目も振らず一直線だ』
『了解です!』
ヘリオポリス崩壊時に同行していた為か、中々に良いコンビネーションを見せるレジェンドとキラ。有志に紛れて参加しているアスランが羨ましそうに見ているが燕は気にしないことにした。二人の活躍の方が大事とのこと。
泣くなアスラン、負けるなアスラン。
だって泣いても燕はバルキリー作ってくれないから(無慈悲)。
それはそれとしてデイビットとガトーもさすがマスターとサーヴァントと言える連携を披露。片方が遠距離支援しつつ、もう片方がピンポイントバリアパンチで敵艦を撃墜するという戦法を入れ替わりながら行っており、危なげなく当初の目的通り動いていた。
『マスター・デイビット、次のターゲットは?』
『ポイントD-30の艦だ。団長やキラ・ヤマトが射程圏内に入るまでもう少し。あの二人が落とされるはずがないが、万全を期すに越したことはない』
『確かにそこなら閣下達より私達の方が早いな。芽は早めに摘んでおこう』
この二人に目をつけられたのがシミュレーターとはいえ運の尽き、敵艦は瞬く間に撃沈させられて指揮系統は混乱。そのスキにレジェンドとキラが目標を撃破してミッション完遂。
「えげつないなパーフェクトストフリパック。バルキリーが出して良い火力じゃないだろアレ」
「バルキリーでトランザムライザーソードもどきやったレジェンドさんも相当ですけど」
「ガトー、あのピンポイントバリア突撃は凄まじかった。俺も今度試してみよう」
「マスター・デイビットもまさかガンポッドごとピンポイントバリアで覆って大打撃とは恐れ入った。そうか……密着している武装ごとバリアで覆うのも有効な近接戦闘方法だな」
それぞれチーム、お互い健闘を称え合っていて微笑ましい。ちなみに敵にしたら地獄。スーパードラグーンとミサイルが縦横無尽に飛び回り、あり得ない出力の極太ビームで薙ぎ払われ、ピンポイントバリアでソニック・ブレイカーじみたことをやってきたと思えば、ピンポイントバリアパンチより重い一撃を叩き込まれる。こんなんアムロ以外で対処出来るのか?
「皆さんお疲れ様〜」
「うん、ありがとう燕。で……アスランも懲りないね」
「何かレジェンド様とキラを特に見てたよ。理由は分かるけど」
「まずはシミュレーターで経験を積んで癖を掴むのが先決だと思うが」
「スラスターによる姿勢制御が可能なMSとバルキリーでは勝手が違うからな。同じ要領で動かそうとするとまず失敗するだろう」
デイビットとガトーの言うことは尤もであり、キラやここでの開発総責任者の燕もうんうんと頷いている。
……その失敗をせずに一発で乗りこなしてるこのレジェンド達五人はどうなんだと思うだろうがそれは『こいつらだから』で片付けてしまおう。
「ていうかむしろお前はMFだろ、合ってるの。お前の動かし方見ると高確率で接近戦に持ち込んで蹴りかましてるし」
「……バルキリーの推力の基本は脚なんだけど」
レジェンドと燕のピンポイントダイダロス・アタックでアスラン轟沈。特に燕のは「バルキリーの強みを潰す可能性がある戦法を何好き好んでやろうとしてんだコラァ」という意味も含まれている。忘れがちだが、燕はアサシンスキル持ちだと言うことを改めて言っておく。
結局『アスランはバルキリーの操縦に向かない』との結論に達した。当の本人はまだ諦めていないようだが、キラ曰く「ぶっちゃけ絶望的に噛み合わない」らしい。ついでにディアッカの方が上手いんじゃないかとも。
「じゃあレジェンドさんのアルトアイゼン・リーゼは? あれバリバリの突撃仕様だけど」
「いや、バンカーが使い難くて……」
「それアルトの最も使う武装じゃん。クレイモアとかなら少しは分かるけど、それ使い難いとかダメダメだね」
……やはりキラと燕にトドメを刺されるアスランであった。というか、そもそもアルトアイゼン・リーゼ自体が相当ピーキーな機体なのだが、それは黙っていることにしよう。
☆
キラと燕は合流したラクスと一緒に食事をとるべくアスランを引き摺ってネオ・アクシズの外食店へ、デイビットとガトーは各々のバルキリーの新しいパック開発のためにアポロンゼストと意見交換すべく資料室へ向かい、レジェンドは久々に仕事もなく……かといって急を要するようなやることもないのでウルティメイ島の別荘にて惰眠をむさぼろうとしていたところ……。
「にゃー!」
「ん? 何のにゃんこ……じゃなくて景虎か」
見つけた!ということなのか、にゃー鳴きした景虎に見つかり強制連行。その途中、彼女が売っていた酒に目移りしたのでスパーン!!と盛大に頭を引っ叩き逆に脇に抱えてポジションチェンジ。
「痛いです、マスター! ちょっとぐらい良いじゃないですか!」
「阿呆。お前、確かギル主催の操縦訓練に参加してるはずだろうが。何でこっちにいるんだ」
「え? マスターを呼んでくるように言われてあちこち走り回ってました。いやー私、ここだと新参なので何処が何処なのかまだ把握してなくて」
(ああ……蛍はやる気があるからギルは景虎を寄越したんだな)
その通り。この景虎、ギルガメッシュの煽りを唯一飄々とかわしたのでメッセンジャーというかパシり的なことをさせられているのだ。マスターのレジェンドにせよ、ギルガメッシュにせよ格上なのでそこは彼女も納得の上らしい。
「ときにマスター」
「何だ?」
「この体勢はどうにかなりません? 脇に抱えられてると荷物のようで、せめてこう……」
「猫だから首根っこ掴めと」
「にゃー!?」
流石に反論があるのか脇に抱えられたままジタバタし始めた景虎。ちょっと意地悪しすぎたか、と横抱き……つまりお姫様抱っこしてみたら大人しくなった。何だこのネコ軍神……にゃんこにいそうな呼び方だ。
「……ちょい待ち。ギル、も一回言ってくんね?」
「うむ。師父と選抜メンバー全員によるシミュレーターでの模擬戦をだな」
「オーケーオーケー、総リンチですかありがとうございました。エレちゃん冥界行くか?」
「いきなりなのだわ!?」
「待て待て待て待て!? 師父よ、これにはちゃんとした理由があるのだ!」
「よし、真っ当な理由でなければセイバーアルトリアにビンタさせるぞ」
エレシュキガルとセイバーアルトリア、とばっちり。しかしギルガメッシュには相当な効果があったようで真っ青になっている。言葉一つで究極英雄王を青くさせるレジェンドは間違いなくかの人物の師父であった。
「発破をかけて操縦訓練をするよう仕向けたまでは良かったのだが……予想以上に伸びが良く上達が早かったのでどうも調子に乗り出した面子がおったのでな。これは一度鼻っ柱をへし折って上には上がいることをその身に刻み込んでやらねばと思ったのだ」
「おお、しっかりした理由。だがそれならギルやエルキドゥ、最悪ハマーンが教育的指導をしてやれば良かったんじゃないか?」
「その疑問は尤もだが……連中には頂というものを一度思い知ってもらうのが一番だと考え、エルキドゥやハマーンも納得の上で師父を呼びにそのへべれけを走らせたということよ。アムロ・レイも選択肢に入れたものの、惑星レジェンドまで呼びに走らねばならぬからな」
「なーるほーどなー……で、波に乗ってるメンバーは?」
「セイバーを筆頭に狗、信長、沖田に超音波、それからキアラめにそこのへべれけだ」
お前もかよ、とレジェンドはジト目で景虎を見るが彼女は冷や汗を垂らしつつ視線を反らした。というか、景虎以外はオカ研メンバーと勇治のサーヴァントなんだが。
「納得といえば納得のメンバーだが……アキレウスやフェルグスはどうなんだ?」
「フェルグスは普段のように訓練していたが、アキレウスめはフラガを始めとする連中が近くにいるからその困難さを理解したのであろう。ライトニングストライクを乗りこなすと真剣に訓練をしておるわ」
「えーと今あるのがストライクと組み上げ間近のストライクルージュ、んで新造ストライカーパック専用に開発された強化型ストライク……と。強化型ストライクに誰乗せるか悩んでたが、決まりだな。自動操縦装置と艦内への緊急転送装置付けてアイツを乗せるとしよう。アークエンジェルにダブルストライクも悪くないだろ」
ストライカーパックの差別化もあるし、とレジェンドが締め括った。彼やギルガメッシュは真摯に努力する者を正しく評価するのだ。
――そんなわけで、訓練中の者も含めて集合をかけ、各々のマスターも招集してレジェンドVS七人の侍ならぬ七騎のサーヴァントによるシミュレーター模擬戦が開催された。
その前にレジェンドからアキレウスへ、強化型ストライクのパイロット任命が下される。ちょうどマリュー以外にムウも非番で付いてきていた為、奇しくも良いタイミングであったというべきか。
「よぉっしゃあああああ!!」
「おめでとう、アキレウス」
「あっちのストライク、こっち用とはストライカーパックが違うしな。サーヴァントのアキレウスの方が身体能力も高いし、機体スペックを考慮しても結構良い感じにハマったんじゃないか?」
「ああ! 有り難いことこの上ないぜ! 断然やる気出てきた!」
「うー……」
先にアキレウスが選ばれたことに蛍が若干むくれているが、レジェンドが専用機として提示したガンダムレオパルドデストロイが気に入ったのでオプション装備の選択を始め出した。一応ガンダムエアマスターバーストも選考には入っていたが、蛍自身が飛行形態を苦手だったことや主武装がバスターライフル二丁だけだったことなどもあって却下。
「さて、この総リンチと言って差し支えない模擬戦……他にも俺に制限はあるのか?」
「そうさな、ネオ・グランゾンとマジンガーZEROは使用不可だ。アレを使われたら勝負どころではなくなるからな」
「一発で模擬戦終了だろうしね」
エルキドゥが一言付け加えたが、全くもってその通り。最強武装でなくともブラックホールクラスターや光子力ビームであっさり片がついてしまう。下手すればワームスマッシャーやブレストファイヤーですら相手が何をするまでもなく撃破しかねない。
「まあ、そりゃそうだよなぁ……じゃあアレを使うか」
そう言って選択したのは先程も使っていたバルキリー……即ち、YF-29S デュランダルカスタム(ウルティメイトパック装備)。アスランをしてデスマシンと呼ばれたそれである。
「さっきはCPU相手だったし、対人戦のテストには丁度良い」
「むっ……テスト扱いは心外です」
景虎がそう言うも、実際はそれ程に差があるレベルなのだ。パイロットにしても機体性能にしても。
……それを唯一、対戦相手で理解しているのはセイバーアルトリア。それどころか彼女のイメージカラーである青に顔色が染まっている。
(迂闊でした……! 団長がバルキリーに乗ってくる可能性は十分あったのに……)
「ん? どうした、セイバーのアルトリア」
「クー・フーリン……私達は大きな間違いを選択したようです」
「は?」
「それは……いえ、やればすぐ分かります」
頭に?マークを飛ばすクー・フーリン他5名。ただ、よく見ると一誠とトライスクワッド及びそのサーヴァント、そしてゼットとガレスに景虎と蛍を除くプーリンらレジェンドサーヴァンツもセイバーアルトリア同様真っ青だ。ギルガメッシュとエルキドゥは笑っているが。
「……なあ、イッセー……」
「ああ……ヤベーよな。何がヤベーってレジェンド様が相手ってだけでもヤベーけどバルキリーだってのもヤベーし結論から言うと超ヤベー」
「ヤベーがゲシュタルト崩壊してんぞ、一誠」
「そういうレベルなんスよ、先輩」
一誠とタイガの様子から何かを察したレイトはこのことはさておきと、ラーマとシータにどんな機体を頼んだか聞いてみる。
「まあレジェンドがとんでもない技量の持ち主なのは言うまでもないとしてだ。二人は何にしたんだ?」
「はい、マスター。私とラーマさまは二人で一つの機体を動かそうと」
「正直、余もシータもこのことに関して一人では力不足なのは否めん。故にそういった方法をとることにしたのだ」
「良いんじゃねえか? コ・パイにサブを担当してもらえりゃメインは戦闘に集中出来るし、相性抜群ならその方が効率も良いだろ」
ぶっちゃけ俺のダブルオーライザーも本来はオーライザー側に一人要るし、と続けたレイトに二人はホッとした。なお、機体はギルガメッシュの薦めでガルムレイドという特機にしたらしい。色的にも二人とピッタリだったからとのこと。
そうこうしているうちに模擬戦が始まった。
☆
……で、結論から言うと模擬戦はサーヴァント側が問答無用の大惨敗という散々な結果となってしまった。
「……予想以上に完敗でした……」
「インチキ機動も大概にしろよ……」
「儂、真っ先に叩き落されたんじゃが? 開始5秒も経っとらんぞ!」
「私だって似たようなものですよノッブ! というか自慢になりませんからね!」
「余なんて決め台詞の真っ最中にだったぞ! くーやーしーいー!」
「ソワカソワカ」
「あの、少しは様子見とかしません普通? 初手全滅させるとかもうちょっと遊び心をですね」
そう、景虎の言うように開始直後一瞬で接敵、一斉射撃で模擬戦終了。時間にして約10秒……戦いどころか的にされて終わっただけである。これではグチグチ言いたくなるのも当然なのだが……。
「バカ共が。相手が情けをかけなければこうなるなど、戦場にいたお前達なら分かることだろうが」
「「「「「…………」」」」」
レジェンドは普段と違い、冷たく言い放った。確かにその通り。キアラはともかく、他の者は皆戦場を駆け抜けたことのある英霊……彼の言葉は戦場において至極当たり前の事。それ故にレジェンドはそう吐き捨てたのだ。
「機動兵器での戦闘、甘く考えた結果がこれだ。いくら生身での戦いに優れていてもそれがそのまま通用するとは限らん。気を引き締め直せ」
圧倒的を超え、絶対的な力の差を見せつけられたセイバーアルトリア達は黙って頷く他無かった。そしてその後、ギルガメッシュ・エルキドゥ・ハマーンを相手取ったレジェンドだがこれは時間切れで引き分け。設定した時間が短かったからそうなったものの……。
「あのままやっていれば我らの敗北であったな……よもや我のフェネクスを殴り飛ばして盾代わりにサバーニャの砲撃を防ぐなど誰が予想しようか。それはよい、対戦相手なのだからな。問題は我が飛ばされて来ているのに容赦無く砲撃するエルキドゥだ! 少しは躊躇せぬか友よ!」
「え、だって飛んでくるフェネクスの背後からとんでもない数のミサイルが迫ってたからさぁ。アレは撃ち落とさないとこっちが沈むと思って」
「むしろ我が沈むかと思ったわ! Iフィールドが無ければ確実に墜ちておったぞ!」
まあエルキドゥの戦法は間違っていないが、少しは友軍に配慮しよう。
「ファンネルを落とす者は存在するが、よもや軌道を予測しミサイルで確実に撃墜するような輩がいるとは思わなんだ」
「アレおかしいよね。完全にミサイル直撃コースなんだもの。ギリギリ当たるとかじゃなくて本気で狙ってるやつだし」
「トップクラスのニュータイプの更に先を行く動きであったな……」
「そうは言うが、俺もお前達三人の相手は本気でヤバかったぞ。アルトなら確実に撃墜されていた。ファンネルとビットの超弾幕に紛れてアームド・アーマーDEが飛んでくるとか何処のルナティックだアレ」
先の(逆)総リンチとは違い接戦だった為、しっかりレジェンドは三人を称賛。ギルガメッシュらとしてはこんだけ弾幕ラッシュでも無傷で時間切れまで戦闘したレジェンドがヤバいくらいに思っているのだが、アムロ・レイも同じもんだと考えたら気にならない。
一方、それを見ていた者達は予想を遥かに上回るギルガメッシュやエルキドゥの腕前に愕然としている。ハマーンが強いのは言うまでもなかったが、まさか二人がここまでとは思っていなかったのだ。
いや、CPUとはいえアムロを二人がかりでどうにか撃墜したのだから多少は思っててもいいんじゃない?
「して貴様ら、これで理解したであろう。神秘でなければどうたらこうたらなど二の次三の次よ。油断すれば即あの世行きの世界で貴様らのマスターもまた戦っているのだ」
「でもギルも割と慢心してるよねー」
「フッ、クラス・ウルティメイトな我はしっかり相手を見極めた上で慢心するかどうか決めている。極めているからな! ふははははは!!」
先の結果を見せられれば黙らざるを得ない。レジェンドVSギルガメッシュ・エルキドゥ・ハマーンの模擬戦はそれだけの説得力があった。
その後、先の七騎のサーヴァントだけでなく参加したサーヴァント及びマスターも含めた模擬戦を何度か行ったのだが……。
「イッセー、貴方も剣を使うべきです! ジェット・マグナムとか私のマスターとして邪道じゃないですか!?」
「いや俺の神器知ってるだろ!? そのままそっくり言葉のカウンターするぞセイバー!」
「やっぱりエレシュキガルは中距離から遠距離を主軸に考えたほうが良いな。無理に接近する必要ないって」
「そうなのね……でも最低限は出来たほうがいいと思うのだけど」
「ソワカソワカ。やはり私はマスターの性欲発散のため、戦闘中もこうして艦長席の机の下に隠れて――」
「おい待てキアラ!?」
「真面目に訓練しようと思わないんですか貴女!?」
「オレは槍系の武装がある機体を使いたいんだが、何か候補は無いか?」
「私は複合系のやつだネ。主に射撃系の」
「おお!? 余向けのバルキリーがあるではないか! しかも赤色の!」
「「「ちょっと待ったぁぁぁあああああ!?」」」
「のうマスター。やっぱりアレかのう、乳揺れしないといかんということなのか?」
「いえ、別にそういうことでは……あ、でも人気には関係してくるかもしれませんわね」
「……儂、泣いていい?」
「沖田さん、最悪の知らせだ」
「え?」
「……師範による機動兵器訓練、沖田さんも強制参加らしい……」
「そ……それってアレですよね? マスターがいつも死にそうになってるとかいう……やだー! 土方さんなら喜々として参加しそうだけど私は嫌ですよ! だって戦国時代出身とか確実に新選組の先輩=超激ハード確定じゃないですかー!」
「おう、情けねえトコ見せて悪かったな、マスター」
「気にしないで下さい。僕もコテンパンにされましたので……生身で、おおとり師範に」
「アレにか……ま、お互い頑張ろうや」
「クソッ! オーバードライブモード中のバレルロールが上手く行かねえな! 何かコツとかあるか、ムウ?」
「本体が強化型なのも相まって、エールストライカーでのやり方が参考になるかは分からんが」
「こうなりゃやれる方法を片っ端から試す! いっちょ頼むぜ!」
「……と、こんな感じだ。そっちも接近戦が得意なのは分かったけどよ、武器の有無はリーチに直結するから大型武器を多数持ってる相棒とガルムレイドじゃ勝手が違うこと頭に入れとけよな」
「まるで宝具を多数持ったサーヴァントを相手にしているような感覚だったぞ……!」
「ビット兵装、というものが無かっただけよかったのではないでしょうか……」
「景虎、お前最低ノルマ達成するまで禁酒令な」
「そんなご無体な!!」
「撃墜は仕方ないにしてもあんなザマ晒すやつがあるか! どんなもんかとちょっとばかし期待したら全機まとめて30秒持たんとか、超級にアホな結果で少しは恥ずかしいと思え!」
「……私達は真面目にやっててよかったね。向き不向きで言うなら不向きだったけど」
「そうは言っておられるが、プーリン殿は高水準な結果でござったな」
「うーん……でも私達って基本サブパイロット枠なんだよね」
「沙耶ー! 沙耶が前まで使ってたやつ使わせて! ほら、ガンダムXってやつ!」
「レッドフレームにもう一太刀……! もう一太刀欲しいのです! そうすれば二刀流になって少しはマシに……」
「アルクはディバイダーの有無を選んで。武蔵のはそれだと機体自体がバージョンアップしそうなのだけれど」
模擬戦後、改めて真面目に取り組む者、方針転換してみる者、キアラみたいな明後日の方向に頑張る者など様々な結果になった。
何にせよ、機動兵器に対する意識を変えるという当初の目的は達成出来た……ということでいいだろう。
――そして、後日――
「ば……バスターキャノンですっ!」
「お……お姉ちゃんはそんなもの教えていませんよーっ!?」
「何か彼女普通に強っ……!」
……アーシアのデュラクシールによって、ジャンヌとロマニを皮切りにボコボコにされたという。
『うむ、流石は我らが巫女よ』
「タオーステイルの使い方が上手い。あのバスターキャノンやメガスマッシャーを撃つ時のポジショニングも悪くない。あれだな、アーシアは機動兵器での戦いで一気に強くなるというか化けるタイプだ」
こうしてアーシアの意外な実力が発覚した他、ジャンヌも「お姉ちゃんとして、妹を守るために強くなければなりません!」と一層訓練に励むようになったとか……。
――おまけ――
「フォフォフォウキュキュー!」
「え、ちょっ……! 何であの小動物、ギター型のコントローラーかき鳴らしながらあんな動き出来んだよ!?」
「ついでに(一応)歌ってません!?」
先の七騎のサーヴァント+αとフォウくんで模擬戦をした結果、フォウくんの駆るファイヤーバルキリーに掠り傷一つ付けられず、可愛らしいフォウくん熱唱(突撃ラブハート)を聴かされるだけになったという。
……このことに、参加したサーヴァントの他……アスランも本気で落ち込んでいた。
ついでにフォウくんのファイヤーバルキリー、チバソング的にサウンドブースターも装着可能レベルだったそうな。マジで何なんだウルトラ騎空団のマスコットは。
「超スペックのVF-1Sも完成し、バルキリー部隊の設立も進んだ。いよいよ大詰めに入るぞ」
「……! 師父よ、それはつまり『あの男』を呼ぶということで相違ないな?」
「あいつにスカル大隊を託された時から決めていたことだ。そしてもう一つ……いつまでも俺がヒリュウ改やペガサスAを行き来しているわけにもいくまい。ドライストレーガーはともかく、『あれ』は大きいとかそういうレベルではないし常時動かすには過ぎたものだろうからな。ルナティックボーダーもそもそも月王国の所有艦……なればこそ、正しく『俺達の専用艦』が必要となってくる。それも相当に大きな艦が、な」
「何? ……もしや先程の『いよいよ大詰め』というのは召喚のみならず!」
「そうだ、ギル。『プロジェクトOG-SDF』の最終段階……正真正銘俺達の専用艦。全長5km超の超時空要塞『マクロス・ウルク』の建造に取り掛かるぞ!!」
「ふははははははは!!」
今回判明した専用機持ち
アキレウス→強化型ストライクガンダム
ラーマ&シータ→ガルムレイド
アーシア→デュラクシール(現状シミュレーター限定)
フォウくん→ファイヤーバルキリー
何か一匹おかしいのがいる!!
声的にクー・フーリンが乗るんじゃ……なんて言ったらオジマンディアスが「では聴け! 『余はオジマンディアス』!!」と歌い出す可能性もあるし。
ここまで来ればレジェンドが呼ぼうとしてる人物がだれか、お分かりになるかと思います。
簡単に言っておくと
レジェンドと例の人物→親友
ギルガメッシュと某天才→戦友兼互いが唯一のライバル(某天才が某エースと結婚したため)
ゼットと後輩→ちょっとした師弟関係
一誠と若い頃のQ艦長→友人
大体こんな感じです。
今後の召喚回をお愉しみに。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
-
真ゲッタードラゴン(大決戦版)
-
真・ゲッター1(スパロボα仕様)