ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
ですがシリアスなんて特別編だから殆どありません、今更ですね。
○レジェンドさんちのカルデア事情
「水着武蔵と正雪ちゃん、どちらか来るかと思ったPU!」
「どうせ外れたんでしょ?」
「そうだよ畜生! あとで来たけどな、正雪ちゃん二枚目が呼符で……それより前にカルナが最初の呼符で来たのが驚きだよ! 施しすぎだろ!!」
「流石よな、施しの英雄」
「で、11連一回で来た上に☆5限定礼装まで持ってきたエレちゃんマジ良い子」
「私は!? 勿論私の方も回したわよね!?」
「あ゛? 呼符で回して☆4礼装さえ寄越さなかった駄女神なんぞ二度と回すか。ギルだってアーチャーのだが呼符で来てくれたぞ」
「ふははははは! ☆5礼装を手土産にすぐ参上したエレシュキガルと、財を渡すことすら渋る貴様の差が浮き彫りになったな駄女神ィ!! ちなみにエレシュキガルはおまけで☆4礼装も一つ持ってきたぞ? 少しは見習ったらどうだ? ん?」
「この金ぴかハラ立つぅぅぅ! 聖晶石全部投げ出すくらいしなさいよ!」
「「貴様にくれてやる我らの財があるとでも?」」
それではどうぞ。
各々に割り振られた職務をこなし、ウルトラ騎空団全体がある程度終わらせたその日……。
「師父よ。我らの専用艦たるマクロス・ウルクを開発するのは良いが……単艦にて一騎当千無敵無双なのも良し、しかしやはり随伴艦は必要であろう。それもかなり強力な艦がな」
「ふむ……確かにボスが強いのは当然として、その部下がザコだらけでは範囲攻撃で纏めて倒された後にリンチされる可能性もあるか」
「まあ我らを囲おうと逆に全滅させてしまうだろうが、概ね師父の言う通りよ。我らだけ強くとも意味とインパクトがない」
「一応、約一名俺に直談判してきたのがいるぞ。何でも『作るのお手伝いするんで自分用に一隻作らせて下さい』と言ってきた猛者がな」
「ふははははは! 何と豪胆な者がいたものよな! 尤も大体予想はつくが! なればこそ、其奴に続かせねばなるまい! 即ち――」
☆
――戦艦アイデア発案会――
「「「「「だから唐突に何言い出すんだあの二人ィィィィィ!?」」」」」
突如ギルガメッシュが「我が声を聞け! (今いる)全団員、集合!」などとウルティメイ島とバビロニア島全域に放送したと思えば、リモートワーク出来そうな場に集ったウルトラ騎空団に告げられたのはまたぶっ飛んだ提案。
「つーか戦艦アイデア発案会って何だよ金ぴか」
「言葉のままよ、狗! 今我らはこの騎空団のフラグシップにして我や師父の完全専用艦を建造しているが、その随伴艦となる艦のアイデアを騎空団で総力をもって出し合うことが今回の目的よ!」
「完全専用艦!? そんなもの作ってたの!?」
「建造は主に師父だがな! 規模的にも性能的にも!」
ドヤ顔で言い放ったギルガメッシュは、同時にとある視線を感じその方向を向くと……。
「…………」
待ってましたと言わんばかりのキラキラお目々な八雲燕ちゃん(元・暗殺者)。
そんな彼女の期待に満ちた目を見、レジェンドとギルガメッシュは顔を見合わせてふと笑うと大々的に宣言する。
「これまでの功績――特にバルキリーの開発・改造は特に顕著であるとし、うち一隻はネオ・アクシズ所属の八雲燕に一任する!」
「ぃやぁったぁぁぁあああ!! ありがとうレジェンド様!! そして黄金の究極英雄王ギルガメッシュ万歳ッ!!」
「ふははははは! よせよせ、この場でそんな敬意を払われたら舞い上がってしまうであろう! 良い、師父の告げたように貴様の功績は絶大だ。資材や資金は我らが持ってやろう! 手伝いが必要ならばそちらも回してやる。ただしブリッジクルーを始めとする搭乗員だけは自分で集めよ」
「イエッサー究極英雄王! 何名かもう目星つけてるし、いざとなったらワンマンオペレーション出来るようにしちゃうから大丈夫!」
もはやノリノリ速度最大のジェットコースターに乗ってるテンションの燕。案の定キラやラクスに声がけしたのは予想通りとして、その会話の中で言われたことを聞いた団員はまたも目がぶっ飛んだ。
「それでさー、エターナルも合体接合にぶち込んじゃおうと思うんだけど」
「「「「「ちょっと待てェェェ!?」」」」」
「まあ! それは面白そうですわね!」
「そうなるとミーティアも必然的に組み込まれるし、フリーダムかメサイアか好きな方を選んで出撃出来て、出撃後一時帰艦・乗り換え出撃もやれるから丁度良いと思うな」
「「「「「キラとラクスまで!?」」」」」
よりによってこの二人まで燕に同調してしまった。こうなるとバルトフェルドやダコスタには止められない。反対しようものなら逆に燕によって止められてしまう。息の根を。
「……ハッ!? それはつまりジャスティスもそちらの所属になるということ……ということは正式に俺もバルキリーに――」
「アスランはジャスティス固定ね。資源は無限じゃないんだよ」
「うわあああああ!!」
まだ先日のシミュレーターでの行いは許されてなかったらしい。ネオ・アクシズ所属ということで、デイビットやガトー、ハマーンは転送装置によってサダラーン改との行き来が可能とのこと。つまり、デイビットとガトーはバルキリーでの出撃・乗り換え出撃も可能というわけだ。
「成程、戦況によって臨機応変な機種変更が可能なのはありがたい」
「私のRFゲルググやマスター・デイビットの新型ノイエ・ジールはバルキリーとは運用方法がまるで異なる。それを戦局に合わせ選べるのは大きなメリットだ」
「ふむ……では互いの艦にいくつかMSとバルキリーを分けて配備するようにしよう。当然サダラーン改にはMSがメインとなるわけだが」
早速ネオ・アクシズ重鎮三名はあーだこーだと会議を始めた。レジェンドやギルガメッシュとしてもネオ・アクシズ側は基本戦力が充実してるので、発案も済んでいる以上あちらだけで完結出来るならそれも良しとしている。
「さて、あちらはあちらで進めてもらうとしてだ」
「奴らに倣い、貴様らも存分に己が案を述べるがいい! そして!!」
「ゼウスです。真体が艦船な私達はどうしよう」
「うぅむ……北欧では馴染み無いというか……」
「ルナティックボーダーという前例はあるのですが」
「いるのが当たり前のように馴染み過ぎだ貴様らはー!!」
言葉通り、オリュンポス組・北欧組・月王国組がさもウルトラ騎空団の一員が如くこの場にいることにギルガメッシュは派手なツッコミを入れた。
いや、元凶はおたくの師父なんだけどとは誰も言わない。言っても解決しないから。悪化するから。
「じゃあねぇ〜こんな感じ!」
アルビオン(竜)型戦艦(案・メリュジーヌ)。
「自己主張しすぎだたわけ!」
「えー……だって僕最強だよ?」
「お前この前モルガンに尻百叩きされて泣いてたよな」
「モルガン先代陛下も例外の一人だもんんん!!」
メリュジーヌ、またも最強の座が揺るがされた。最近メンタルがクソザコ化してきているのは気の所為だろうか。周りがスペック詐欺だらけだから仕方ないと言えば仕方ない。
「ではこういうのは如何でしょう」
「一見まと……いや待て! これは……」
ルナティックボーダー二番艦(案・モルガン)。
「同型艦かと思いきや何だこのウエディング仕様とやらは!?」
「我が夫との祝言をイメージしたのです。それが何か?」
「貴様、師父を公開処刑する気か!?」
いきなり二連発でとんでもないモノが出されたことに、ギルガメッシュは早々頭を抱えることとなった。
先の燕の案は中々ぶっ飛んでいたものの、しっかり機能面や外見面でも問題はない。カラーリングにしてもどうにかするだろうし。
「イシュタルがこの場にいなくてよかったな。アイツの芸術センスは壊滅的だ」
「だよねー。アレの神殿とかもうね、破壊されるためにあるようなゲテモノ石像置いててさー」
「は……はいっ!」
「む、エレシュキガルか。邪神たる愚妹とは違うところを見せてみよ」
宇宙戦艦ウルトリアⅡ(案・エレシュキガル)。
「ほう、悪くはないな。しかしながら多少地味なのは否めんか」
「や……やっぱり駄目かしら?」
「いやいや、ウルトラマン絡みであることを考慮しても割とまともで助かった。三度目の正直というやつか」
エレシュキガルが出した案はジョーニアスに因んだ宇宙戦艦。しっかりウルトラマンにも配慮した案はタイガだけでなくジョーニアス推しのタイタスからも絶賛された。
……モルガンのアレは別の意味でレジェンドに絡んでいたけど。
「では俺の案だ」
「ちょっと待った! フェルグス、まさか……」
「やっぱしメイヴ絡んでんじゃねーか!!」
「当然だろう、クー・フーリン」
「ドヤ顔で言うなよ! 嫌なもん思い出しちまったぜ!!」
「狗の為に作ってやるもまた一興か……」
「やめろよ!? マジでやめろよ!? ソレを触媒にアイツが呼ばれたらどうすんだ!!」
クー・フーリンのあまりの様相にちょっと女王メイヴについて調べた祐斗からも中止を懇願され、敢え無く断念。これにクー・フーリンは「この恩は絶対忘れねえぜ、マスター」と泣きながら祐斗に誓ったという。
「ではこういうのはどうでございましょう!」
「ゼット……まともなもん出してくれよ……?」
ネェル・アーガマ+ラー・カイラム級のミキシング戦艦(案・ウルトラマンゼット)。
「これよ!! こういうのを待っていたのだ! ふははははは! さすが宇宙世紀フリークと名高いウルトラマンゼットよ! 我や師父と大冒険を共にしただけのことはあるな!」
「ハイパーメガ粒子砲はともかくとして、全体像としてはコレで完成してるんじゃないか? 随伴艦の二番艦はこれに決まりだ」
「あざっす!」とキチッと礼と共に頭を下げるゼットはやり遂げた感がある。名艦をミキシングした設計だけあってかなりの完成度になることが容易に分かり、ギルガメッシュも快く了承。
「エレちゃんのは三番艦候補に入れておこう。あれも中々に優秀な艦だ」
「うむ。我としてはゼットのがぶっちぎりではあったが、エレシュキガルも真面目に考えていたからな」
「周りにも配慮した結果、あの艦にしたみたいだし。自分優先なイシュタルとはエライ違いだよね」
先日の特殊特異点においてイシュタルのやらかしがレジェンドに不利益を齎したことに本人含めて三人とも揃って腹を立てているようで、いちいち当たりがキツい。まあ元々この三人はかの女神への好感度は0を突っ切ってマイナスだが。
「よぅし! ここは一つ私もアイデアを出そうじゃないか! 出血大サービスだぞぅ!」
「いらん」
「ろくなものが出んだろう」
「ねぇセイバーアルトリア、コレ持って帰って」
「扱い酷すぎない!? しかしそんなことを言えるのもこの瞬間までさ! 見たまえ、私の至極の一ぴ――」
はじまりのろくにんのふね(案・???)。
「……あれ?」
――地雷だった。誰の?
本来ならモルガンだろう、そうでなければ妖精國出身者。だが今回に限ってはそうではない。
あまりに予想外な人物が異常なまでにブチ切れたのだ。
「殺す! 絶対に殺す! 串刺しにしてズタズタにして野良の魔物に食わせてやる!! 六匹の汚物がぁぁあアアア!!!!」
「沙耶!? 落ち着きなさい! もう良いのです!」
「大丈夫だから! 私もお母様も大丈夫だから!」
「メリュジーヌ、お前も陛下を止めるのを手伝え!」
「無理だよ! だって昔、暴走状態の陛下にアルビオンモードで挑んで一方的に殴り殺される寸前だったんだよ!?」
まさかのさやぴー。
特殊特異点に行っていた彼女だが、向こうで仕上げた月王国の書類でモルガン達にも確認を取らなければならない物があった為、一時的に戻ってきたところピンポイントでこんなものを見せられてプッツンしてしまったというわけだ。
正直この状態のさやぴーならORTにもタイマンで圧勝したんじゃないかと思うキレっぷり。普段のクールビューティぶりが嘘のように大暴れする沙耶は、過去にトラウマを植え付けられたメリュジーヌが泣きながら止めるのを拒否して逃げようとしている程。
「そういや沙耶って素でゼロと同じくらいの実力はあるんだよなー」
「いやそれヤバいですよ!? てか沙耶さんのキレ方が普通じゃないんですけど!」
「んー? それはなー」
「えっとぉ……」
――レジェンドとキャストリア説明中――
「というわけなんだ」
「「「「「何その外道ども」」」」」
「そりゃ母親と姉大好きなさやぴーがブチ切れるのも納得だわな!」
「…………」
「ほら! アーシアなんて顔真っ青にして涙目じゃない! 『巫女を生きたままバラバラにした』なんて同じく巫女であるアーシアが本気で恐がるのも当然でしょ!」
……それを見たマジンガーZEROもブチ切れた。
『よし、適当な並行世界から生きているはじまりのろくにんを呼び出して痛ぶった後に虐殺してやろう。無論、死んでも因果律を操作し蘇生、繰り返し使ってやる。我らの巫女を怯えさせるような塵芥どもには苦痛を与え続け、悲鳴を上げ続けることだけが贖罪の方法だ』
むしろ貴方の方がアーシアを怯えさせそうなんですが、と言ってはいけない。というかレジェンドもそれに加わりそうだったのをプーリンやシャルロットが止めた。ついでに混ざりそうだったカーマも千代女や蛍に制止されたものの……。
「いいじゃないですか。殺りましょう!」
景虎のストッパーがいなくなったのでフォウくんにドロップキックしてもらったら一発で沈んだ。強過ぎだろこのウルトラけもの。
その後、暴走さやぴーはレジェンドが連れてきたケルヌンノス(ぬいぐるみサイズ)のおかげで沈静化。そのケルヌンノスを見ていたバーヴァン・シーが羨ましそうにしていたので、沙耶は姉様と共有する感じで二人して愛でている。
かつて酷い事されたケルヌンノスは新しい巫女さんやその妹に大切にされ幸せ、その二人ももふもふふわふわな祭神を愛でつつ怒りも収まって幸せとハッピーエンド。
……はじまりのろくにんとマーリン以外は。
「安心していいぞ、モルガン。はじまりのろくにんだが実はお前達が月に移住してから、うちの日本地獄で悪だくみしてるところを鬼灯に見つかって現在は日本地獄の各地獄でリアルサンドバッグさせられている。いやー……あんな奴らでも役に立つんだな。ストレス解消にと日々獄卒達が殴り倒しているそうだ」
「我が夫、今度日本地獄にお邪魔しても……?」
「鬼灯には事の子細を伝えてあるから、アポ取ってからならいつでも来てくれて構わんそうだ」
なお、ウッドワスやキャストリアも参加希望。そう、はじまりのろくにんだけに彼らの地獄はそこから始まるのだ。
そしてもう一人……。
「……で、何故あんなアイデアを出した、マーリン……? 返答如何にせよ、ロンゴミニアドを撃ち込むことにしているが」
「どんな答えでもやられるの!? いや、あの案は私が考えたものではなくてね! ホント信じてほしいんだけど!!」
「白々しい言葉を並べてお得意の逃走か……!」
「嘘じゃないってば! 先代陛下とそっちのアルトリアなら妖精眼で分かるだろう!? ホラ私の目を見て!」
「胡散臭さと薄汚れた欲望に満ちてるね」
「ちょおおおおお!? そっちのアルトリア辛辣過ぎない!? 女の私への対応と比べて差が有り過ぎる!」
モルガンとキャストリア、双方から冷めた目で見られてるマーリン。ここで起死回生の一手、本来の案を出して名誉挽回を狙う。
超時空要塞アヴァロン(案・マーリン)。
「これが私の本当の案だよ! ホント誰があれをすり替えたのか分からな――」
「却下だ、たわけ」
「そこで君がダメ出しするの!?」
「当然だ! 我らを除き艦に超時空要塞の名を冠して良いのはバルキリー開発の主任であり、師父の機体も制作した燕だけと決まっておるわ!」
「そんなルール聞いてないぞぅ!?」
THE・ギルールと呼ばれる理不尽な制約をいきなり聞かされ戸惑うマーリン。しかもそのアイデア、単にアヴァロンを宇宙でも息が可能なように結界を張っただけのようなデザインである。ぶっちゃけ要塞もクソもない。
「しかし現在に至るまでまともに戦艦のアイデア出してきたのはゼットとエレシュキガルだけか。あとウエディング仕様を除けばモルガン」
「僕は!?」
「あれ主砲相当のビーム以外にどうやって攻撃するんだ? ついでに対空砲火は?」
「早く動けば問題無いよ! 僕最強だし!」
「だからお前じゃなくて戦艦だっつってんだろーがァァァ!! ていうか今気付いたが、まさかお前自身が戦艦のフリして艦隊に混じるつもりだったんじゃないだろうな!? それにもう一つ聞きたかったが仮に戦艦だとしてブリッジは何処だコレ!?」
「え、頭だけど」
「ペガサス級よか狙いやすい位置な上、そこしかないもんなまともに乗れそうなトコ!! 何より艦載機どころかブリッジクルー以外乗せる気無いだろ!!」
やっぱダメだこいつ、とレジェンドも額を押さえてぐったり。本気で考えただろうゼットや、ウルトラマン絡みの戦艦を調べたエレシュキガルの努力を見習ってくれと口に出して言いたい。
「レジェンド、我も考えた」
「あー……どれどれ……」
メカゴジラエンペラー(案・オーフィス)。
「『随伴艦のがデカいじゃねーかァァァ!!』」
「駄目?」
『何でこんなデカいメカオレ様作ろうとしてんだよ!』
「インパクトはこれ以上無いだろうがな! 作る労力半端ない上に俺しか作れないだろこんなん!!」
竜馬が「何かコレと似たもん見たことあんだよな……」と呟いた。どう見てもゲッターエンペラーのメカゴジラ版ですありがとうございました。
レジェンドとゴジラのダブルツッコミというレアなものを炸裂させつつ、案の定却下。作らせたらレジェンドの過労死待ったなしだもん。
「誰でもいい! この空気を変えよ!」
「はいはーい」
「エルキドゥ!? 物凄く嫌な予感がするがこの際構ってはおれん! 御開帳だ!」
イシュペラー(案・エルキドゥ)
※つまりイシュタルエンペラーです。
「ふふははははははははは!! ははははははは!! あーっははははは!! はーっ……はーっ……ふははっ……あーっ……」
「ばふぅぅぅぅぅぅっ!! ちょっ……エルキドゥおまっ……ぶふっ! こんなん味方に大ダメぶははははは!!」
最高位光神と究極英雄王の腹筋大崩壊。特にギルガメッシュは若干痙攣してる始末。エルキドゥは満足気な表情だ。よく見るとエレシュキガルも笑いを堪えている。彼女も何だかんだイシュタルに迷惑をかけられた側だから。
「当然ボツだよねー?」
「戦艦としてはボツでもネタとしてはこの上ない素材だったわ!」
「そもそもあと二機はどうなるんだアレ」
「え? 勿論同じのがあと二つ、くっ付くんだよ?」
エルキドゥの言葉で再び二人は笑いの渦に飲み込まれた。実はこれ、エルキドゥなりに彼らのストレスを緩和しようという気遣いだったりする。ストレスが発散された代わりに腹筋にダメージが入ったが。
「あー笑った笑った……落ち着いたし仕切り直しといくか」
「秀逸なものが好ましいが、もはやこの際下手なものでなければ選り好みはせん。まともなアイデアであれば構わん、遠慮なく出してみよ」
「はいはいはーい!」
「よし、何か最近より可愛く見えてきたルリア」
「ホントですか!? えへへ……」
「して蒼の少女よ、見せてみるがよい」
「はいっ!」
巨竜戦艦バハムート(案・ルリア)
「……同じドラゴンモチーフでもメリュジーヌのと違って結構まともだ」
「バハムートの水平飛行状態を基本形にしつつ、戦艦風にアレンジ……やるではないか。中々にインパクトもあり悪くないな」
「じゃあ候補入りだね」
レジェンドやギルガメッシュ専用のものがある飛空艇ラグナロクに似た形状のルリア発案戦艦・バハムート。ネーミングも悪くなく、小型艦か大型艦かで役割が変わってくるそれはメソポタミア最強チーム全員により候補入り。
メリュジーヌが「何で!?」と喚いているが気にしない。
「ふはは、ノッてきたぞ。よし、サクサクいこうではないか!」
☆
――所変わって米花町組――
ねこラーメン道も加わった8人と一匹は夕食の支度を終えて食事中。一応判明したのはこの特異点もサザエさん時空な世界だということで、年月のことはあまり気にしなくていいらしいことぐらいだ。
「そういやウチも怪奇事件絡みじゃ有名になったしよ、その縁で来た招待状の……森谷……なんだっけ?」
「帝二よ、森谷帝二。この世界で有名な建築家らしいわね。さすがにレジェンドさんやギルガメッシュさん程ではないけど」
「いやあの二人と比べたら駄目だろ。あの二人はやる事のスケールが違いすぎるからな。何で一日でデカい島作ってその上に施設まで建てられるんだよ」
一足先に食事を終え、メロンソーダを飲んでいたアキレウスは先日説明されたバビロニア島誕生秘話を思い出して冷や汗を垂らした。
「あー……脱線しちまったけど、その招待状には宛先が『ウルトラQ様一同』って書かれてて誰とも断定されてないしよ……誰が行くんだ? 誰も行かないってのはさすがにマズいだろ」
「一同、だから出来ればそれなりの人数で行った方がいいだろうし……かといって全員で行くわけにもいかないな。最低でも事務所に二人は残したい」
アキレウスやカドックの意見には全員賛成だ。特に事務所にはウルトラ騎空団からの補充・交代要員が来る場合もあるので、常日頃から誰かしら残るようにしている。ねこラーメン道以外で。
「一応所長扱いになってる矢的教諭とそのサーヴァントであるオルジュナは確定……矢的教諭宛で来なかったのか疑問は残るが」
「ならばオルジュナについてきたオレも行くのが筋というものだろう。護衛としても実力は問題無いと自負している」
「じゃあカルナさんも追加ね。となると……」
「僕とモニカが行きますよ。おそらくは毛利探偵も招待されてるだろうから、多分家族連れで来るだろうし」
「ああ……先日チーフが遭遇した子供を預かってるってところだね。色々あって目を付けられたらしいから運が悪いというか、不憫というか」
どっちがとは言わずとも分かってしまうのがウルトラ騎空団である。
そんな時、マリューの次元間通信機がコール音を響かせた。誰かと思えばムウから。すぐさま映像出力モードに切り替えると普段と変わらぬムウの姿が映し出される。
『よう! 元気そうで何よりだ、マリュー』
「ムウ、どうしたの?」
「通信も良いけどたまには休暇がてらこっちにも顔出せよ」
『休暇がてらな。そっちの状況を聞く限り、休暇で行ったは良いが事件に巻き込まれて休暇潰れましたーなんて無いと言い切れないのがまた怖いぜ』
「それマジでありえるからな。ここホント殺人事件多過ぎだっての、宇宙人関係含めて」
ムウ・ラ・フラガ――マリューと恋人同士であり、アキレウスとはもはや相棒。お互い面倒見が良い兄貴分ということで出会って間もないが気心が知れた仲だ。
「それで、何か急用があったんじゃないのか?」
『あー、いや……急用ってわけじゃないんだが、艦長やってるマリューの意見が聞きたくてな』
「私の? 艦長絡みで?」
『実はな、斯々然々……ってことなんだよ』
「マジで何考えてんのか分かんねえな……」
手っ取り早く言うと、今まで出た案をこちらのメンバーにも見てもらい意見を出してほしいということだった。言葉にしたのはアキレウスだが、矢的やカドックも額を押さえている。
「まず、安心出来そうだからゼットさんのを見てみたけどこれは凄いわね。宇宙での活動を基本に見据えたみたいだけど、武装やカタパルトまで文句無しよ」
「結構デカい艦になるみたいだな。ま、当然か」
「エレシュキガルの案は何処かで見た記憶があるわ」
「団長に見せてもらった記録の中にあったウルトリアという戦艦だろう」
「アルトリア?」
「言うと思ったよ! 凄く似てるからな!」
予想通りゼット発案の艦はかなり高評価だ。エレシュキガルのものも悪くはない。
……で、案の定というべきか。
「……このブリッジを狙って下さいと言わんばかりに目立たせているのは……」
『あの妖精騎士の嬢ちゃんのドラゴン形態を模したやつだとよ。しかも御本人考案ときた』
「あ、頭痛くなってきたわ……頭だけに」
「マスター、このウエディング仕様というのは?」
「つまり花嫁が乗ってます、的なものかな……?」
「ルナティックボーダーと書いてあるから月王国の誰かだろ……予想は付いたけど」
月王国関係者による発案艦はまだ良かった。いや少しはマシだという意味で。
「……何か俺の宝具に似た案が出てんだが……」
『あー……それな、フェルグスが出した案なんだが、何かクー・フーリンが必死になって却下してたんで一応形式上それも載せただけだ』
「アルスター絡みかよ、これ」
「ていうか誰だこのはじまりのなんちゃら出した奴! 僕も大まかに聞いただけだが、これ見せられた誰かブチ切れただろ絶対!?」
『それな……女王様が未だかつてないキレ方したよ』
「だろうな!」
フェルグスの方は無事終わったがやっぱり『はじまりのろくにんのふね』は大不評。そらそーだ。
「この超時空要塞アヴァロン……要塞と言うには火力や装甲が心許ない気がするんだが」
「いやカルナさんコレそういうレベルじゃないから」
「まともに戦闘出来るかさえ怪しいわね」
「ルリアさんの考えたバハムート、これは悪くないんじゃないかしら?」
「成程、あの飛空艇ラグナロクもモチーフの一つにしたのか」
「どちらかと言えば小型艦だけど、随伴艦にするならいいと思うわ」
マーリンのは不評だったがルリアのはそこそこ良い評価。戦闘力は少し不安かもしれないが、小型艦とすれば小回りの面で勝り他の艦と差別化も出来る。
……で、最大の問題艦二種類。
「デザインはともかくデカ過ぎだろ!?」
「作るとしたら確実にレジェンドさん任せよね……止めたほうがいいわ。絶対倒れるだろうし」
『だよなあ……メカ怪獣ベースってのは新しいからそこは評価出来るんだけどさ』
「最後の……これ……イシュペラーって……」
「絶対エルキドゥさんだよねコレ考えたの……」
「攻撃方法・体当たりのみって確実に囮になれとかそういう意味なんじゃない?」
エンペラー二種類……メカゴジラエンペラーは大きさ以外は悪くなかった。ただしイシュペラーそれはダメだ。いや、大きさ的に体当たりでも十分脅威なのだが。
エルキドゥのことだから『体当たりは一回限り、当たると爆発する』とか盛り込んできそうではある。ついでにこの質量が爆発を起こしたらそれこそとんでもないのだが、エルキドゥは多分そんなこと考えてない。きっと。
☆
結局、総合的な意見をまとめた結果、ゼット・エレシュキガル・ルリアの案が採用されることになった。まあ当然だと言えよう。デザインと性能面、双方で問題無かったのがその三種類だけだったし。
「ふむ、艦長等は完成してから決めるとしよう。兎にも角にもあれの建造を進めんとな。それと召喚……あまり先延ばしにするわけにもいかんか」
「一人は決まっているが残る5枠はどうするのだ、師父よ。全枠麻婆を召喚してアーサーに食わせる愉悦方法も無くはないが」
「いや、もし召喚したとあれば麻婆主従が食い尽くすだろうから現実的ではないな」
……何か真面目な表情でバカみたいな話をしているレジェンドとギルガメッシュ。最初はまともな内容だったのに麻婆の話題が出てから一気に脱線した気がする。
「いっそランダム召喚も有りなんだが、特殊特異点の修復に赴いている面々の意見も――あ」
「どうした師父――あ」
二人揃って一時停止した後、現在団員が行っている特殊特異点の片方にあった異常の原因を思い出した。
そう、レジェンドは『あの世界』に差し入れがてら顔出しした際、即座に異変を感知して原因を突き止めたのだ。『一人ではなく二人必要』ということを。
「知ったら確実に曇るな、あいつらは。何だかんだ言って最後は解決するだろうが、心に傷は残すだろう」
「フッ……ならばその傷にいきなり特効薬を塗り付けてやろうというわけか。さすが我が師父、これぞ愉悦というものよな」
これだけの言葉でレジェンドのしようとしていることを察したギルガメッシュは流石血の繋がりを超えた絆を持つ二人としか言い様が無い。
「よし、これはタイミングが命だ。まあ功績的に反英雄扱いになるだろうがそんなことは構わんな。クラスとしてはキャスターとルーラーか」
「キャスター側はセイバー枠でも呼べなくもなさそうだが……いや、武器的にランサーか? ルーラー側は逆にアヴェンジャーで呼べるやも知れぬぞ」
「見た目的にはそっちのが釣り合い取れるんだろうけどなー。扱いがメンドくさい」
「ふははははは!! 結局はどのクラスで来ようが我らに御せぬ事は無いということよ!!」
「ってことで残り三枠か。このくらいならランダム召喚でも別にいいか。ま、何かあったらその時考えよう」
その気になればあらゆる有事を即座に解決してしまえる力を持つ最高位光神はあっさり言い切り、一先ず飯だとギルガメッシュや途中で合流したエルキドゥ、ついでに拾ったオーフィスらを引き連れてウルクの飯処へと足を進めた。
そう遠くない未来――その立場故に長く苦しんだ二人とその終わりを見届けた者達が、伝説の光神と黄金の王により共に歩むことになると知っているのは……今はまだ、その光神と王だけである。
――おまけ――
「マーリンの奴、これで少しは懲りただろ。さてと、たまには俺も寝て曜日――」
「案の定貴様かクソ虫。私達のみならず、特殊特異点にて粉骨砕身の覚悟と共に奮闘している我が娘をより精神的に追い詰めようなどと……そんなに寝たいなら永遠に眠らせてやろう」
「――って何でアンタがいるんだよ!? つーか沙耶あれ見たのか!? 俺はとりあえずマーリンにダメージが入れば良かっただけだしぃ! 沙耶には悪いと思うけどアンタにダメージ入ったのは不可抗力だよ、ふ・か・こ・う・りょ・く!!」
「良いでしょう……! ガチガチに捕縛してオーフィスに無限殺しを撃ち込んでもらいます。精々無様な格好を晒すがいい!!」
――その日、月王国で謎の爆発が起こった……が、国民は「またか」と苦笑するだけだったという。なお、原因の二人はキャストリア(アヴァロンモード)に拳骨されてお説教された。
「何で俺が毎回こんな目に……」
「むしろ今回は貴方が元凶ですが」
「……私は悪くありません。ぷいっ」
「可愛く言っても駄目です」
最後の二人、分かる人はお分かりでしょう。あの二人さえもハッピーエンドにしてしまうのが二人の愉悦。周りの驚く顔が見たいから。
月王国のマスコット兼切り札にぬんのすが入りました。設定画の呪いマシマシなどす黒い姿ではなく、抱きやすい+抱きこごち抜群のもふもふ祭神として。
ウルトラ騎空団絡みのマスコットヤベーやつしかいないんだけど……。
とりあえず、セフィーロって武蔵ちゃんの性癖に刺さりまくりなキャラが多すぎだと思う。魔法騎士三娘にアスコット、第二部からだとアスカ……あ、彼女も含めたらトリプルアスカでD絡み(ファーレンの移動要塞名が童夢)だわ。
そろそろ召喚回になりそうです。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
-
真ゲッタードラゴン(大決戦版)
-
真・ゲッター1(スパロボα仕様)