ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回は本作古参のヒロインの一人と、もうこれメインヒロインの一人じゃね的な人物に関するお話です。
それでは本編をどうぞ。
ある日のエリアル・ベース。
それはルリアの一言から始まった。
「そういえば……皆さんの生まれた世界については少しずつ分かってきましたけど、皆さんの世界は行けないんですか?」
そう聞かれたのはその場に居て、かつリアス達オカルト研究部ないしその縁者と仲の良いマリーダ、ハリベル、しのぶ、そしてレジェンドと付き合いの長いC.C.と九極天の束の五人。
「私は元の世界で死んでしまったからな。アムロ隊長のように行方不明ならいざ知らず、明確に死亡している者が元の世界に顔を出してしまえば大騒ぎだ」
マリーダは確かに仕方ない。
彼女の言うことは的を得ている。
「私は『弾かれ者』だ。どのみち戻れないし、お前達がレジェンド様抜きで行こうものなら同じ運命を迎えることになるだろう」
「ハリベルさんと同じですね。加えてマリーダさん同様、私は元の世界で死亡しているので二重の意味で不可能です」
元々ノアの【エリア】出身の彼女らの場合も当然分かる。
そうなると残るはC.C.と束だが、彼女らも特殊……特に束は元の世界の大部分に嫌気がさしておりあまり関わりたいとも思っていない。
「私の場合は、まあ気になることも無くはないが無理に行く必要もないしな。責任と言われれば仕方ないとはいえ、ギアスによる問題はギアスを望んだ者自身の責任でもある。何処の誰が言ったのかは知らんが、『大いなる力には大いなる責任が伴う』というやつだ」
「「「「「ギアス……?」」」」」
C.C.の言葉の単語に反応したのはルリアやアマリ達以外に、そこにいたオカルト研究部のメンバーもだ。
何度か耳にしているが、突っ込んで聞いたことがなかったために今の今まで詳しく分からなかった。
「なんだ、あいつから聞いていなかったのか?少なくともマリーダあたりは知っていると思ったが」
「私も詳しく聞こうとは思わなかったからな。聞いたところでお前の場合、はぐらかすか話さないかしかしないだろう?」
「ギアスを欲しがるわけじゃなければ普通に答えるぞ?ぶっちゃけレジェンドと関わってどんなギアスだろうと問答無用で軽々と超える奴がいることを知って自分から言わなくなっただけだ」
「「「「「いや、あの人は例外中の例外ではないですかね!?」」」」」
絶対遵守には『絶対』にも関わらず容赦なく反抗し、時を止めたはずなのにむしろさらに高速で動き、極めつけは未来を先読みしたらその通りに動かないどころか未来の書き換えまでやりそうなチートラマンをどうしろと。
「……で、話題は何だったか……そうだ、ギアスが何かというものだったな」
ごくり、と息を呑む一同。
「簡単に言うと王の力だ。以上、そこから先を知りたければピザを持ってこい。無論、低クオリティのやつは拒否するぞ」
「「「「「やっぱりか畜生!!」」」」」
やはりC.C.はC.C.だった。
こうなったらレジェンドを引っ張って来て洗いざらい吐かせようかと思ったが逆に吐かされそう(食べたものを物理的に)なのでやめておく。
そもそもC.C.としても話して下手に欲しがる連中が出てきても困るのでそれで構わない。
そうなると残りは必然的に束になるのだが……
「ゴメンね〜あそこでの事を思い出すと束さん、物凄〜くイライラしちゃうからあんまし話したくないんだ」
「な……何かイヤな事があったんですか?」
「うん。レジェくんと出会えなかったら犯罪者まっしぐら。産廃共を八つ裂きにしてただろうね」
「「「「「やっ!?八つ裂き!?」」」」」
「話してもいいけど……話す時の精神安定剤としてレジェくんが隣にほしーなー」
束が合掌してゆらゆら揺れているのを見ると確かに嘘ではなさそう……というわけで――
「レジェンド!急ですまないが私達と」
「レジェンドさんはこれから私と買い物に行くので」
「そこを何とか!今回は譲ってくれよアズ!」
「そう言って前回も前々回も強制的に連れて行ったよね」
「レジェンド、今日はこれからアズさんとお出かけみたいです」
「ルリア、この様子だとミツバ艦長も来るかも」
「あら?アズとレジェンド様」
「ミツバか。珍しいな、この時間にここにいるのは」
「ええ、八坂副長にたまには休めと言われてしまいまして。それで、二人は何をしていたんですか?」
「……マズイわね。ミツバ艦長が知ったら」
「イッセー君やタイガ君達が大変な事になりますわ」
「今更だけどミツバ艦長、しのぶと声が似てるわよね」
「……というわけでな。どうやら俺はダシに使われようとしているらしい。やっと休みが取れてアズとの約束を果たせそうだったんだが」
「「「「ヤバッ……」」」」
「そうだったんですか……彼らは私からキツく行っておくので二人はそのままお出かけして下さい。あ、今度は私もお時間を頂けたら」
「すまんな。必ず埋め合わせはさせてもらう」
「……イッセー先輩達がミツバ艦長に捕まりました」
「代わりにレジェンド様とアズさんが解放されて――」
「「「「ぎぃやあぁぁぁぁぁ!!」」」」
レジェンドを確保しに行かせた一誠とトライスクワッドはミツバが呼び出したゲンによって修行に連れて行かれそのまま気絶させられてしまい、ミッション失敗。
「せめてもう一人……万全を期すならあと二人は同行させるべきだったわ」
「実力的にはカナエと……ハリベルさんかマリーダさんかしら。その二人が駄目ならしのぶさんで」
「待って朱乃、私がメンバー固定されてるのにツッコミたいのだけれど」
しかし、そうこうしているうちに束もC.C.もその場から姿を消していた。
C.C.はともかく束はレジェンドが来れないと知って早々に話を切り上げることにしたのだろう。
結局二人から詳しい話を聞けずじまいとなってしまうのだった。
☆
あの場を離れた束とC.C.は、珍しく二人で束の部屋で駄弁っていた。
「やー、あの場合助かったって言えばいいのかレジェくんアズちゃん私も連れてってと私も突撃するべきだったのか悩むね」
「仮に後者を取ればまた
「それはちょっと勘弁してほしいかも」
にゃははーと笑う束だが、その後にC.C.が続けた言葉に沈黙する。
「……何にせよ、けじめは必要だろう」
「……けじめ、か。しーちゃんも何かありそうだけど」
「シャルルやマリアンヌのことは別に気にしていないさ。あいつらの子供がどうにかするだろ。私としてはマオやV.V.の方が気になってな」
「そっかー……行けるなら行きたい?」
「少しはな。が、行けないなら行けないでも別に困らんよ」
割と深刻な様子でもなく、ジュースを飲みながら答えるC.C.に対して束の方はまだ何か考えている様子だ。
そんな束にC.C.は以前聞いたあることを思い出す。
「……妹か」
「うん。あんま仲は良くなかった……っていうか大半は束さんが原因だけどね」
「IS……だったな。お前が宇宙進出を目指して開発したマルチフォーム・スーツとやらは」
「そ、女尊男卑の思考に凝り固まった女性権利団体のバカ共のおかげで軍事転用されちゃった、私の夢の残滓」
自身の発明をそう言い切れるのは、彼女がレジェンドと出会い既に宇宙へと活動拠点を移し、さらなる夢を目指しているからだ。
「もう私、スペースコロニーに別荘あるしねぇ。ISに固執する必要もないし、MSとかスーパーロボットなんかも作ってるから。私のアストラナガンとかレジェくんのネオ・グランゾンなんてあっちじゃどれだけの年月を経てから作れるようになるのかなー?」
「極めつけはレジェンドのマジンガーZEROだな」
「レジェくん、よくあんな子作れたよね。下手な世界の全戦力を遊びレベルで蹴散らせそうな性能でしかもパワーアップするし。まあとどのつまり束さんが何を言いたいのかというとね、当初の予定とは全く違う用途に使われだしたISが原因で束さんは家族と離れ離れになってしまったわけなのだよ」
こうは言うものの、束としては実妹の箒は大事だが両親はそうでもないらしい。
両親よりも当時唯一の友人だった織斑千冬とその弟の一夏の方が親密だったぐらいである。
「で、その妹に会ってどうする?」
「んー……ちゃんと謝った後に最後のお別れ、かな。もう私もクーちゃんもレジェくんのものだし、あの世界で生きようと思わないから。でもその前にやっとかないといけないこともあるんだよね」
「それもIS絡みか」
「そうかもしれないし、それはついでかもしれない。こっちは……レジェくんの力、正しくはネオ・グランゾンの力を借りるかも。何せ後続の憂いを絶つために完全壊滅させる気だから」
束のやっとかないといけないこととは
そのために、判明しているだけでも66535以上の目標を同時攻撃可能なレジェンドのネオ・グランゾンが必要なのだ。
逃げ場や連携を封じ、徹底的に壊滅させ、今後二度と妙な気を起こさせない程に圧倒的な力によるトラウマを植え付ける。
妹や友人家族が安心して暮らしていけるように地下組織含めてそういう存在を蹂躙した後、コアネットワークを介して全ISに各種制限をかけ、しかる後に束自身のメッセージを世界に流して終了、そして永遠にサヨナラ。
「レジェくんに相当無理言っちゃうなあ」
「あいつなら断らんだろ。私利私欲なら拒否するだろうが、聞いた限りでは女尊男卑の風潮やISとやらの優位性を瓦解させるようなものだしな。かなり過激だが、けじめとしての理由にはなっている」
「だといいんだけどさ。しーちゃんは?何か変えたいとかないの?」
「さっきも言ったが別にない。マオやV.V.に関しても可能ならばという話であって、特に後者はシャルルと密接な関係にある以上、私でなくても他の者が何らかの理由を付けてどうにかするだろうしな。せめてマオの方は何とかしてやりたいとは思うが」
「なーんだ、やっぱりあるじゃん」
「可能ならば、と言ったばかりだろ。そもそもマオが見つかってから動ける案件だ。しかもマオのギアスは心を読むギアス……しかも暴走して常時発動状態にある。余程上手くやらなければ正面からやり合っても勝ち目は無い。だからレジェンドの協力は必須だ。あいつにはあらゆるギアスどころか概念攻めしようと無効化するからな」
「そこレジェくんのチートも度が過ぎてるよねぇ……」
とどのつまり、二人が元の世界で今の己の願いを叶えるにはどのみちレジェンドの協力は必要不可欠なのである。
束はふー、と深く息を吐いて天井を仰ぐ。
「私の方はクーちゃんも絡んでくるし、レジェくんとアズちゃんが帰って来たらダメ元でお願いしてみるか〜。しーちゃんも一緒にどう?」
「ナンパの手口みたいだな、その聞き方は」
「いやいや同じくレジェくんを好きな異性として見てる者同士の合同懐柔策だよ」
「……聞くだけ聞いてみるか。少人数なら行けるかもしれんぞ」
「決まり!ではでは上手くいくよう願掛けの意味を込めて美味しいピザをフィアちゃんに強請りに行こうではないか!」
「ほう、ピザで上手いと美味いをかけるとは良く言った。チーズを含め具材は盛ってもらうとしよう」
「そーしよそーしよ。タバスコかけ過ぎると良くないしソースをちょい辛にしてもらおー」
二人して上機嫌で部屋を出て食堂へと向かう。
その後、匂いを敏感に嗅ぎとったオーフィスとそれに連れられてスカーサハ、ついでにティアマットのドラゴン三娘まで加わりプチパーティーになってしまった。
後日、レジェンド及び少数を伴ってそれぞれの生まれた世界にて『けじめ』をつけて帰ってきたとき、彼女らの顔は霧が晴れたような清々しい笑顔だったという。
○おまけ
「わっはははー!しーちゃんが用事を済ませている間にKMFの情報をたーんまりハッキングしちゃったよーん!こーれーでー……束さんってばKMFだって作れるぞー!エナジーフィラー?サクラダイト?そんなモンはレジェくんとこで培った技術でどーにでもなるのさー!!」
「ブリタニアを始めあの世界の連中では到底及ばぬ頭脳を持つ天災兎に間違った贈り物をした気がする」
唯一のC.C.の誤算は大丈夫だろうと束とクロエに単独行動させたことだった。
※敵側が大丈夫じゃなくなった件。
今回の投稿時のアンケートで多かった方だけ書こうか、それとも多かった方を先に書くか考え中。
問題を解決したら別の問題(束強化)が起こってしまった。
と言ってもガウェインとか蜃気楼とか、ルルーシュが乗ってたやつはレジェンドか束しか扱えなさそうな気がする。
しかしKMF、開発したとして乗る面子が『騎士』の駒かそれに準ずるキャラしか乗らなそうな……。
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)