ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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はい、今回は前の活動報告に書いた『特殊特異点ダイジェスト風上映会』編です。

第一回はFF7・さらばミッドガル編。約15000文字(で済んだというか、にもなってしまったというか)の中に色々詰め込みました。

星を巡る旅の序章、レジェンドやギルガメッシュらがどんな活躍(大暴れ)をしたのか、見ている団員や観客、そしてその場にいたクラウド一行の反応と共にお愉しみください。


それではどうぞ。


特別編・ギルガメシュ叙事詩新伝〜それは、星を救う物語〜其一

 その日、バビロニア島とウルティメイ島は大きな盛り上がりを見せていた。というのもメソポタミア最強チーム+αが大冒険を繰り広げた世界(特殊特異点)での話を彼らの記憶と魂から映像化し上映するという新たな試みの記念すべき第一回目であるからだ(主導・レジェンド&束、法術協力・プーリン&ダンブルドア、道具提供協力並びに企画発案・ギルガメッシュ)。

 

 メンバーは御存知、レジェンドとギルガメッシュを筆頭にエルキドゥとプーリン、そしてゼットとガレスである。ここに今後はレジェンドが追加召喚した英霊が加わってくることになり、更に大所帯化すること間違いなし。

 

 第一回は『魔晄エネルギー』正しくは『ライフストリーム』が巡る星を舞台とした、オーフィスも行きたかったというあの世界での話。それ以前にもZEROなジパングでの話もあるが、そちらは現在編集中。もう少しで完成するらしい。案の定、立香とキリシュタリアは速攻で予約した。そんなことしなくてもウルトラ騎空団所属なのだから問題なく観れるのに。

 

 

「こういうのはね、特典も重要なんだよ!」

 

「見てくれ皆!特典の『ジパング旅立ちのすゝめ』つまり物語序盤を軽く知れる先行ガイドブックだ!凄いぞこれは!なにせメンバー全員のインタビューが掲載されているからね!レア物確実だよ!」

 

 

 ババーン!と見せつける二人だったが、それよりもモルガンその他が体裁気にせず予約しに行った事の方がどうかと思う。

 

 

 

 

「師父に束よ、出来の方は……フッ、愚問だな」

 

「やっほーギルくん!いやー、ダンブー校長共々協力したことで一足先に観れたけどすんごい出来!ちゃんと高笑いとかバビッてるとことか格好良く編集したよ!」

 

「ウルク国民を中心に映像化希望の声も大きかったからな。あれだ、お前が黄金のラグナロクに乗って駆けつけるシーンとか編集した映像で見るとマジ盛り上がるから」

 

「であろう、であろう!……しかしあそこで我と師父がスノーボード代わりにされ、エルキドゥとゼットに乗られるとは誰が思うだろうか……」

 

「あの時はプーリンとガレスだけ平和だったよな……」

 

 

 何故か遠い目をしている二人だが、束はそのシーンを思い出して笑いを堪えている。しかも相当良く滑ったらしく一気にゴール地点まで到着したとか何とか。

 バビロニア島とウルティメイ島、さらには惑星レジェンドやネオ・アクシズ、そして月王国も同時上映されるとあってあちこちお祭り騒ぎなので、それを見た彼らのリアクションにも期待しよう。

 

 カテゴリは『ギルガメシュ叙事詩新伝』シリーズ。そこはレジェンドじゃないのかと思うだろうが基本的にレジェンドは一歩引いて見守りつつ、時に大きな見せ場を一人で掻っ攫う活躍をする師匠系作中ダントツ最強キャラポジである。

 よってガチでウルトラマンレジェンドとして活躍しない限りレジェンドの名前がタイトル名やカテゴリ名に入ることは稀なのだ。

 

 いよいよ、上映開始。ネオ・アクシズでも生前における重圧などから解放されてカジュアルな私服になったハマーンやガトー、二人のマスターであるデイビッドを始め、ネオ・アクシズの機動兵器開発部に出向中の八雲燕やアポロンゼスト、そしてまさかのアムロやニール(最初の二人は驚いたものの本音で語り合い無事に和解。その際、アムロとハマーンはとりあえずシャアを共闘フルボッコすることにした。哀れシャア)も同席させてもらっている。

 

 ――では、各員の反応を交えつつ進めていくとしよう。

 

 

 

 

 ――よりによって六人の内、レジェンドとギルガメッシュ、ゼットはセブンスヘブンの前に犬神家の一族状態で転移。もうこの時点で出落ちであった。

 

 

『何故に放ったらかしなのだ友よ!ああいや、お前はそうであったな。そういう性格だった』

 

『えぇ〜助けようとしたよ?十秒くらい』

 

『……それからは?』

 

『プーリンやガレスとこの店で飲み物貰って飲んでた』

 

 

 

 

 

「スラム街っつっても街中であんな格好したのかよ……」

 

「喧しいわ狗!我らとて好きであんな格好になるわけがなかろう!」

 

「つーかお前さんはそのナリで終わりまでいったのか?」

 

「そうでございますよ?」

 

「……いや、中身の割にこんな外見の儂が言うのもアレだけどな。ちったあ周りと自分の身なりを見比べようや」

 

 

 

 

 

 ――伍番魔晄炉攻略に何故か組み込まれるレジェンド一行。やたらマテリアやらポーションやらを買い込み、指パッチンで大量の金を出して精算するギルガメッシュに唖然とするクラウド一行。

 

 突入組にゼットとガレスが参加、残る四人は退路確保。最後はやっぱりエアバスターが出てきたが、ギルガメッシュにバビられて即撃破。

 

 

『ふははははは!!バカめ!そんなポンコツで我の前に立つなどバカの極み!紀元前からやり直すがいい!!』

 

『オイ、あいつ神羅なんかよりよっぽど危険な気がするぜ……』

 

『え?あれ普通だけど。まあ、あんなんにエアは抜かんわな。名前の一部が入ってるっぽいけど、あのポンコツ』

 

『抜いたら間違いなくミッドガルどころかスラム街も跡形もなく消し飛ぶもんね』

 

『『はあ!?』』『ええっ!?』

 

 

 

 

 

「そんなエヌマさえ防ぐ私の対粛正防御!」

 

「強化解除」

 

「へう!?」

 

『回数全てぶち抜く我の光子力ビーム』

 

「……(ちーん)」←キャストリア撃沈

 

 

 

 

 

 ――紆余曲折後にレジェンド、ギルガメッシュ、クラウドが落下。クラウドは花畑に落ちるがレジェンドとギルガメッシュはやっぱり犬神家状態。エアリスとの出会いはとても珍妙なものになった。いや他の面子ともだけど。加えてタークス・レノとも初邂逅。とりあえず財と秘宝を連射しておく。

 

 

『え、何今のすごい!』

 

『ってやられてる側はそんな余裕はねえんだぞ、と!!』

 

『ち、あのオイゲンボイス中々にしぶといぞ』

 

『とはいえ三羽烏より根性は無さそうだがな』

 

 

 

 

 

「うっわあ容赦ねえ……」

 

「英雄王ですし」

 

「僕最強だし」

 

「二人は俺の財布に容赦ねえよな!?早えよカップラーメン食うスピードが!もう何個目だよ!?」

 

「何言ってるんですかイッセー!まだ四個目です!」

 

「僕なんてまだ三個目だよ!」

 

「二人合わせたら七個じゃねえか!!半ダース超えてんだけど!!」

 

 

 

 

 

 ――何かデート一回でクラウドがエアリスを家まで送ることになったのだが……。

 

 

『じゃ、俺らはここで』

 

『え!?一緒に来てくれないの!?』

 

『たわけ。我や師父ともデート一回で済ます気か?』

 

『それもそっかぁ……じゃあ花束一つずつ!』

 

『『割に合わんわ!』』

 

 

 

 

 

「じゃあギルは何だったら承諾したんだい?」

 

「バターケーキの一つでもあれば考えたがな」

 

「予想以上に良心的ィ!?」

 

「ふははははは!究極英雄王たる我は礼儀さえしっかりしておれば寛大なのだ!」

 

「……ちなみにマイロードは?」

 

「風呂入りたかった。二回も犬神家状態になったんだぞ俺とギルは」

 

「こっちも納得のいく理由だった……!」

 

「どうでもいいですが私やオルタと声が似ていますね、彼女。新しい妹ですか?」

 

「アンタは!いちいち人を妹扱いすんのやめなさいっての!!ていうかむしろあっちのが年上だったらどうする気よ!?」

 

「たとえ相手が年上でもお姉ちゃんです!」

 

「ダメだこの聖女もう手遅れだ」

 

「そこは何とかしないと、でしょ!?」

 

 

 

 

 

 ――エアリスを家まで送り届け、こっそり抜け出した三人。しかし結果としてエアリスが追いかけてきた上に、馬車に乗ったティファやプーリン、ガレスを発見し……なし崩しにウォールマーケットへ。そこでゼットやエルキドゥと合流し――。

 

 

『俺にはわかる。ここには女装に必要な何かがあるんだ。いくぜ!』

 

((((何言ってんだこいつ))))

 

 

 

 

 

「いやもうホントに何だったんだアレ」

 

「師父よ、我らが知る必要などない。アレは我らとは違う変な次元で生きているモノよ」

 

「変な次元って……あ!レジェンドやギルガメは女装とかしなかったの?」

 

「アルトリア、お前……俺の体格見て言ってるなら『それはギャグで言っているのか』としかツッコめんぞ」

 

 

 

 

 

 ――とりあえずドン・コルネオの館に潜入するのはエアリスの他、色々あって完成したクラウドちゃんとエルキドゥちゃん。レジェンド、ギルガメッシュ、ゼットは忍者顔負けのスキルで侵入。

 

 

 

 

 

「「「「「……負けた……」」」」」

 

「そもそもエルキドゥと張り合う時点で負け確定としか思えんのだが」

 

「全くよな。我と師父が認めた美の造形の極地、その一つだぞ?張り合えるとすればそこの吸血鬼の小僧あたりであろう」

 

「なるほど。ギャスパーならば納得のローマ」

 

「そういや以前ウィッグとかで完全に女装させてみた時、リクを横に並べたらカップルにしか見えんかった。確かに納得」

 

 

 

 

 

 ――案の定、選ばれたのはエルキドゥ。が、むしろドン・コルネオ(の立場)的に大ハズレ。エルキドゥに縛られクラウド達に脅され、挙げ句レジェンドによって公開去勢。

 

 

『アーッ!!』

 

『『『『『慈悲のかけらもない!?』』』』』

 

『こいつにそんなもんかけるくらいならご飯に麻婆豆腐かけるわ』

 

 

 

 

 

「全くですね!」

 

「うむ、奴には麻婆を食べる資格すらない」

 

「何でマスターとダニ神父が言い切ってるんですか」

 

 

 

 

 

 ――涙で顔をぐちゃぐちゃにしながらもクラウド達を下水道に落とすドン・コルネオ。しかしやっぱりレジェンド達は普通に飛んで最後のお仕置きとばかりに後ろの穴へ適当な尖ったものをぶっ刺しておいた。

 

 あと、アプスは例によって瞬殺。

 

 

 

 

 

「……いや、同郷に尻の穴ぶっ刺された奴がいてよ。なんつーか……他人事には思えねぇなって」

 

「うむ、さすが『ランサーが死んだ!』『この人でなし!』の鉄板ネタを持つだけあるな、狗」

 

「うるせぇよ!持ちたくて持ってんじゃねえっての!!」

 

「心配するな、最近マーリンもそうなった」

 

「英霊召喚した時のトラウマを掘り起こさないで欲しいな!?」

 

 

 

 

 

 ――下水道、列車墓場を抜け7番街スラムに到着した一行は、プレートを落として7番街ごとアバランチを殲滅しようとする神羅カンパニーと対峙。レノを一方的にボコるもタイムアウト、かつマリンを任せたエアリスが捕まってしまう。

 

 ついでにツォンの声が何かサーゼクスとかシエテに似てたお陰で変な空気になった。

 

 

『あれだな、あの声してるとなんか腹に一物持ってそうな感じがする』

 

『過去の自分が気に食わなそうではあるな』

 

『オイそこの腕組み仁王立ち二名!とっとと離れるぞ!』

 

『……声云々で言ったら、レジェンドの方はセフィロスそっくりなんだがな……』

 

 

 

 

 

「……などとマーリンボイスなチョコボヘッドが言っております」

 

「あ、何かあの人似てると思ったらアーサーに似てたんだ!」

 

「……綾香よ、つまりこちらのセイバーはチョコボヘッドだということだな?」

 

「いや何でそうなるんだ!?」

 

「ふははははは!早速変えてみよアーサー!存外似合うかもしれんぞ?」

 

「勘弁してくれダブル英雄王!」

 

 

 

 

 

 ――エアリスの母にマリンを託し、一行はウォールマーケットからワイヤーを登りミッドガル・神羅カンパニー本社へ乗り込む。尚、レジェンド、ゼット、エルキドゥはそれぞれプーリン、ガレス、ギルガメッシュを連れて堂々と空を飛んでいた。

 

 

『お前ら最初っからそうすりゃ良かったじゃねえか!?』

 

『たわけ!こういうのは雰囲気が大事なのだ!』

 

『ティファだったら抱えて運んでもいだだだやめろプーリン頬引っ張るな』

 

『マイロードは私を堪能してればいいんだよ!』

 

『そりゃプーリン柔らかいし良い匂いするけどな』

 

『……今の状態で痴話喧嘩はやめてくれ』

 

 

 

 

 

「レジェンド何言ってんのー!!」

 

「だからやめろアルトリア選定の杖で叩くな痛いっての」

 

「我が夫、私はお姫様抱っこを所望します」

 

「では私もおぶって貰おうか、我が伴侶よ」

 

「じゃあ、私はお風呂で背中流しっこしたいです!」

 

「「「「「ルリアー!?」」」」」

 

「うむ、修羅場よな」

 

 

 

 

 

 ――非常階段からこっそり派なクラウド、ティファ、バレットに対してレジェンド一行は堂々と正面突破。クラウド達がヒーヒー言いながら必至で登っている時に、レジェンド達はエレベーターで悠々と合流階へ。ハッキング妨害もしてたので特に問題もなく、リフレッシュフロアでのんびりしながら待っていた。

 

 

『ちょ……何で……!?』

 

『ようやく来たな。俺らにとってあんなショボすぎるシステムなんざ妨害になどなるものか』

 

『だったら……最初っからそうしろよ……!ってかこれちょっと前も同じやりとりしたよな……!?』

 

『少しはダイエットになっただろう?ふはは』

 

 

 

 

 

「「「「「うん、あれは腹立つわ」」」」」

 

「えー?そうかなぁ」

 

「機械関係で神羅がマイロードを超えようなんて烏滸がましいにも程があると思わないかい?」

 

「乗り物ならマスターがいますし!」

 

「ウルトラテクニックを見せてやるぜ!」

 

 

 

 

 

 ――何やかんやで神羅カンパニーの宝条を尾行する一行は、途中で『ジェノバ』と呼ばれるサンプルが収められたカプセルを目にする。

 

 

『何だこの首無しのバケモンは?』

 

『動いてる……生きてる……』

 

『首を刎ねられても生きている生命体は、実際のところお前達が見聞きしている以上に多い。大方コイツは頭の方が本体だったんだろうさ。何処にあるかは分からんがな』

 

『フン、こんなものに手を出すようになった時点でもはや狂人よ。真っ当な精神など残っておらぬであろう。一見まともに見えたとしても外面だけでしかあるまい』

 

『レジェンドとギルガメッシュ、冷静ね……』

 

『けどまあ、英雄王の言うように狂人なのは納得かな。これを残しておいてもろくな事にならない、絶対にね』

 

 

 

 

 

「「「「「ガタガタガタガタ」」」」」

 

「何人かものっそいビビってるんですが!?」

 

「だって、ねえ……」

 

「このあと起きる出来事を考えるとな」

 

「そこいらのホラー・サスペンスものよりショッキングであろう。その手のものが苦手な輩は席を外すが良い」

 

 

 

 

 

 ――何かエアリスと赤いわんこ、もといレッドⅩⅢを交配させてどうたらというヤバいことを考えてた宝条の股間へと例の如くレジェンドの蹴りがクリティカルヒット。エアリスとレッドⅩⅢを救出しつつ、エレベーターから出てきた他のヤバそうなサンプルモンスターを出会いざまエルキドゥが串刺しに。どっちも容赦ねえ。

 

 

『何だ、その身体は!?』

 

『うわ、コイツ股間クリティカルしてんのに興味だけで復活してきた。股間両手で押さえて内股だけど』

 

『むしろお前の身体が何なんだでございますね』

 

『私はゼットの喋り方も何なんだろうと思うの』

 

『『『『『今更!?』』』』』

 

 

 

 

 

「ぶっちゃけエアリスに口調をツッコまれたのはこの時が初めてでございました」

 

「それまで何とも思わなかったの彼女!?」

 

「いやそれより見た目にまず何か思わないか!?」

 

「メンタルつえーなこの娘」

 

「何だかんだ言っててもあっちのメンバーも大概だったよね」

 

 

 

 

 

 ――結局タークスのルードによって捕縛された……のはクラウド達だけでレジェンド達は脅されても「え、だから?」精神で大暴れ。ガチでタークスも手に負えない案件だと認識したところでギルガメッシュが「偶には捕虜の気分を味わうのもよいか」と言いながら手錠抜きなら従ってやろうと、相変わらず上から目線で言い放ちルードらは九死に一生を得た。ちなみにそれでも手錠しようとしたやつはレジェンド必殺の股間ガチクラッシュにより撃珍、もとい撃沈。

 

 

『ギルが手錠すんなっつったろーが』

 

『いや……まずは俺達を解放してほしかったんだが』

 

『たわけ。言ったばかりであろう、捕虜の気分を味わうと』

 

『……マジでお前らの感性が理解出来ねえ……』

 

(本当なら捕虜なんかにしたらウルク国民どころか惑星レジェンド圏内全域を敵に回すことになるんだけどね)

 

 

 

 

 

「これはバレットとプーリンが正しい」

 

「問題は惑星レジェンドの民って、こんな程度の捕縛じゃレジェくんを捕まえておくなんてムリムリ!って思ってるところかな」

 

「だろうな。レジェンドとか英雄王とか絶対堂々と牢屋から出て来るもんコレ」

 

「わんこは出てるのににゃんこは出ないんですか……?」

 

「出るぞ、ケット・シー。だいぶ先だけどな」

 

 

 

 

 

 ――クラウドとティファ、バレットとレッドⅩⅢ、レジェンドとプーリン、ギルガメッシュとエルキドゥ、ゼットとガレスに分けられて独房へ入れられる一行。なお、エアリスだけ個室状態。

 

 

『二人っきりだし、監視カメラもないね』

 

『神羅の連中のことだから隠しカメラは……ないな』

 

『防音魔術を張っておこうか。我慢出来なくなったら遠慮しなくていいからね、マイロード』

 

『バカを言うな。ムードもへったくれもないこんな場所でそんなことやれん』

 

(え……?つまり――)

 

 

 

 

 

「「「「「うあああああ!!」」」」」

 

「吊り橋効果!?ずるい、プーリンずるい!!」

 

「仕方ないとはいえ、このようなことは……!」

 

「待ってください。それはレジェンド様とギルガメッシュ様が御一緒だったら――」

 

「椿姫!それは無礼になります!それ以上その方面の発言はお止めなさい!」

 

「そうなったらただデッキ構築してるだけだよな、俺ら」

 

「うむ。狭過ぎてデュエルがほぼ不可能なのでな」

 

(((((あっれぇー!?普通!?)))))

 

 

 

 

 

 ――セトラについてエアリスがクラウドとティファに話しているのをレジェンドヒアリスにて盗み聞きするレジェンド。結構シリアスな展開に。

 

 

『約束の地……か』

 

『アヴァロンみたいなものかい?』

 

『さあな。俺もざっくばらんにしか分からん。オーフィスならもっとよく知っていただろうが』

 

『帰ったら怒られるかな?拗ねられるかな?』

 

『ぷんすこーはほぼ確定だろうな。何にせよ、実力行使・強行突破して抜け出すのはいつでも出来る。今は少しでも寝て体力を回復させておけ』

 

 

 

 

 

「あ、なんかシリアスになってきた」

 

「お前ら……全編ギャグパートで進むと思ってるのか」

 

「我らがおらねば間違いなく悲劇が起こった場面も多かったのだぞ」

 

「まーギャグとしか思えない場面も多かったのでございますが」

 

「レジェンドとギルをスノーボード代わりにしたとかね」

 

「「「「「何それ!?」」」」」

 

「見てのお楽しみー」

 

 

 

 

 

 ――レジェンドは『あるもの』で様子がおかしいことに気付く。

 

 

『ん……マイロード……?』

 

『プーリン、杖を持って壁際にいろ。どうも外の様子がおかしい……血の匂いだ。それもかなりの量のな』

 

『……!私達を助けに、ではなさそうだね。クラウド達目当てというのも違う』

 

 

 ――何故か開いていたドアから外に出ると、ちょうど同じような状態だったクラウドと鉢合わせするレジェンド。

 

 

『レジェンド、無事だったか!』

 

『お互いにな。その様子だとお前も何かを察したか』

 

『ああ。まず何故かドアが開いているのを確認したんだ。俺達を始末する為に開けたわけではなく、かといって助ける為とも思えない』

 

『そもそも武器を奪わず独房にぶち込むこと自体、穴だらけだとは思うがな。何にせよ、他の連中も開放するぞ……ああなる前にな』

 

 

 ――レジェンドが指差す先には、血の海に横たわる神羅兵……既に息絶えていた。

 

 

 

 

 

「……どう見る、モリアーティ」

 

「ふむ……まだ何とも言えないが、神羅カンパニー所属者を標的とした可能性が濃厚だネ。個人的に独房のロックを解除した理由が気に掛かるんだけど……相手がどんな人物か、そもそも人なのか分からないから現時点では大まかな予想しか出来ない。ただまあ、偶然とは思えないというのが私の見解だヨ」

 

「モ……モリアーティが真面目に考察しておる!?」

 

「いやネロ嬢その言い草は酷くない?」

 

「しかし流石だな。オレは何か妙な感じがするとしか思わなかったが、モリアーティは深く読み取っていた。もう少しオレも状況観察を行うべきかもしれない」

 

「カルナさんの優しさでモリアーティ教授が感動に打ち震えていますわね。ソワカソワカ。マスターも私の身体を味わって下されば」

 

「アレを見たあとで何故にそっちへ持っていくのかお前は!?」

 

 

 

 

 

 ――全員の無事を確認し、ある場所まで行くと『ソレ』はその姿を消していた。

 

 

『ねえ、ここにあったのって……』

 

『ジェノバだな。どうやら動き出したらしい』

 

『はあ!?』

 

『サンプル用エレベーターを使って上に向かったようだが……』

 

『目的の一つはここからの脱出だろう』

 

『目的の一つ……『は』?』

 

『まだ憶測の域を出んのでな。確実ではないが……この惨状の原因がジェノバだとして、ここからあの独房の前の通路まで来て見張りを殺害する理由が分からん。加えて独房内に捕まっている俺達を見逃す点もだ。勝てる勝てないはともかく、一部屋二人……エアリスに至っては一人だったのに誰も傷付けさえせず立ち去るのは何故か。疑問は山積みだが今はまず上を目指すぞ』

 

 

 

 

 

「うぅ……何か怖くなってきました……」

 

「ルリア、お化けとか駄目だもんね」

 

「つーかあのジェノバっての、マジであんなんで動けたのかよ……気味悪過ぎだろ」

 

「……そもそもあれの頭は何処に行ったんだ?」

 

「それはもう少し後でな」

 

 

 

 

 

 ――社長室に入ると、プレジデント神羅が刀に突き刺され死亡していた。物陰に隠れていたパルマーによって、殺害はセフィロスが行なったことだと判明する。

 

 

『守る?いいやつ?違う!セフィロスは――』

 

『――あの後、俺がニブルヘイムを離れてから何かあったみたいだな。ザンガンの奴が彼処にいたのも神羅兵がやたら多かったのもそれが原因か。ラディオル群島で見た頃とは大分雰囲気が変わっていたとは思ったが、そもそもあれはあいつが子供の頃だったな』

 

『『『『『!?』』』』』

 

『待て、師父よ。そのセフィロス本人と会ったことがあるのか!?』

 

『初めは俺が野暮用でラディオル群島にいた時。あいつが少年ソルジャーだった頃と、それからちょいとばかし俺が傭兵モドキをしている頃に神羅に雇われて同行したニブルヘイムの件の二回だけだが』

 

(ニブルヘイムのことはともかく、セフィロスが少年ソルジャーだった頃を詳しく知っている……?)

 

『それにマイロード、これと同じ刀を振るってなかったかい?』

 

『ちょっと待って!それってつまり、レジェンドがプレジデント神羅を――』

 

『いや、単に映画撮影する時に良い得物ないか考えていたらパッと思い付いたんで同じ物を作っただけ。名付けて正宗・真打……いや、正宗・神打だな』

 

『『『『『ここまで真面目にきて急にシリアスぶっ壊すなよ!?』』』』』

 

『お前らが聞いてきたんだろーが!!』

 

 

 

 

 

「レジェンド、我レジェンドとセフィロスが面識あったの初耳」

 

「ま、常人の観点で言えば昔からあいつはぶっ飛んでたからな、戦闘力。俺から見たら成長後もまだまだだったが」

 

「あんなアホみたいに刀身が長い刀、レジェンド以外に使えるの継国兄弟だけじゃなかったんだな」

 

「鬼神刀も刀身長いもんね、アレ」

 

「対鬼用の太刀全般が刀身長いけど、そうじゃなくても刀身が長いのってあの正宗と鬼神刀ぐらいじゃない?」

 

 

 

 

 

 ――ここで、パルマーが逃げた方向にヘリが到着すると、プレジデント神羅の息子・ルーファウス神羅が現れる。パルマーを追いかけたことで対面する一行。そしてクラウド達が名乗っていき……。

 

 

『最高位光神にしてウルトラ騎空団団長』

 

『空の世界のウルク、引いてはバビロニア島を統べし究極英雄王よ!ふははははは!!』

 

『その親友で空のウルクの最終兵器〜♪』

 

『マイロードだけの花のお姉さんさ☆』

 

『銀河遊撃隊隊員でアイドルチーム・るりふぃすさやぴーのプロデューサーだ!』

 

『円卓の騎士、第7席です!』

 

『……妙な組み合わせだが、騎空団団長とやらからは円卓の騎士以外よく分からん単語が多いな』

 

 

 

 

 

「「「「「ですよねー」」」」」

 

「何だとコラ」

 

「我や師父に対する挑戦状か?良い、受け取ってやろう」

 

「オイ誰だこのルーファウスとかいうのに同意した奴らはァァァ!?ヤベーやつの頂点を敵に回す発言だってよく考えりゃ分かんだろォォォ!!」

 

「ラーマさま、マスターが凄まじいツッコミ?とかいうものを……!」

 

「う、うむ!団長殿はマスターの師の一人と聞いたが、よもや団長殿はこれ以上に凄まじいのかと思わせる迫力があるな……!」

 

「いやラーマ殿にシータ殿、驚くべき箇所はそこではなくレジェンド閣下を敵に回すというところだと思うのだが」

 

 

 

 

 

 ――『本当の星の危機』というクラウドの発言に加え、『セフィロスが相手ならば強い味方が多いに越したことはない』というレジェンドの発言でバレットやギルガメッシュらは二人を残し神羅ビルの脱出を敢行。クラウドとレジェンドを待つというティファ、プーリンと別れてエレベーターに乗るもヘリガンナーやハンドレッドガンナーに強襲される。

 

 

『距離があるからこっちはバレット以外が……』

 

『フン、我らには関係無いな』

 

『ウルトラ戦士は光線技が基本でありますぞ!』

 

『うん、全然戦力ダウンになってないね』

 

 

 ※ヘリガンナーには銃弾じゃなくて無数の剣や槍等が飛んできた上、ハンドレッドガンナーはゼスティウム光線によって即座に爆散。

 

 

 

 

 

「「「「「容赦ねえええええ!!」」」」」

 

「久々にゼットがウルトラマンとして活躍した瞬間じゃねーのコレ」

 

「最近は敏腕プロデューサーとかエースパイロットとしてばかり目立ってたからな……いやまあ、どちらも悪いことではないんだが」

 

「エレベーターごと消し飛ばなかっただけマシよね。結局レジェンド様がいてもいなくても結末は変わらないからアレだけど」

 

「リアスちゃんも結構言うよね……」

 

 

 

 

 

 ――ルーファウス、そして護衛のダークネイションと戦うクラウドとレジェンド。しかしレジェンドは早々にダークネイションを始末し、ウルトラ上手に焼けました〜!状態に。ルーファウスはショットガンやコインを華麗に使い、まさかのクラウド相手に善戦。途中スライトショットでレジェンドまで狙ってしまった為、静観していたレジェンドが再び始動。レジェンドの刀技『界滅』(大幅手加減)により一撃で瀕死にされ、ルーファウス神羅離脱。

 

 

『今のは……』

 

『かつてセフィロスを黙らせた技だ。大分手加減したことで技全体が様変わりしたようだが、本気で撃てば今頃このビルと周辺は木っ端微塵に吹き飛んでいた』

 

『何でそんなものを俺や皆が脱出する前に撃ったんだ!?』

 

『だぁから大分手加減したって言ってるだろこのチョコボ野郎』

 

『チョッ……!?』

 

 

 

 

 

「ふははははははは!!まさか既にチョコボ呼ばわりしておったとは!!さすが師父、抜かりないわ!!ふははははははは!!」

 

「あのルーファウスとかいう奴……チッ、認めたくないが銃の使い方は一流だな」

 

「ポカニキ、グランドクソエイムだし……マスターの煉獄さんは銃が爆発する謎仕様だもんね……」

 

「いやホント何で爆発すんのアレ」

 

「うむ!俺にもさっぱり分からん!!」

 

「……うん、それより何で無事なのかの方が分かんないよ」

 

 

 

 

 

 ――ルーファウスとダークネイションを退けたクラウドとレジェンドはティファ、プーリンと合流。一方、一足先に一階に到着したギルガメッシュらは、脱出しようにも入口の外を既に包囲されていた。

 

 

『やっぱり、貴方達だけで逃げて。私がいけば――』

 

『ハッ、自己犠牲は立派だが連中がそれで我らを見逃す保証などあるまい。ここは強行突破するのみよ』

 

『でも!』

 

『あの程度ならどれだけ束になっても関係ないね。おおとり師範のがよっぽど恐ろしい』

 

『レオ大師匠、相手の残りHP100%分の割合ダメージを直撃させてくるようなもんですし』

 

『メリュジーヌが一発でやられてましたもんね……』

 

『……よく分からないが、お前達の知り合いがおかしい事だけは理解した』

 

 

 

 

 

「……エルキドゥにさえ恐れられるレオって一体……」

 

「拳が凶器とはよく言ったもんだぜ」

 

「なお、レジェンドは変身したレオとゼロ相手に人間態のまま手加減しつつ勝利したとか」

 

「ああ……ダイブハンガーにいた頃ね」

 

「おかあさん、見たことあるの?」

 

「うん、寝ぼけ眼が一瞬で覚醒しちゃったわ」

 

 

 

 

 

 ――いざ強行突破、というところでティファとプーリンがギルガメッシュらに合流し誘導する。

 展示されていた軽トラとスポーツカーに、それぞれティファ・エアリス・バレット・レッドⅩⅢ、ゼット・プーリン・ガレスが乗り込み起動。

 ギルガメッシュとエルキドゥはどうするのかと思うと、二人共専用のD・ホイールをブレスレットから取り出してライド。直後にハーディ=デイトナに乗ったクラウドと、ウルティメイト光神号に乗ったレジェンドも合流。

 

 

『全員準備出来てるな!』

 

『無論よ!さぁて総員、夜のハイウェイをハイスピードチェイスと洒落込もうではないか!行くぞ!!』

 

 

 一階ではなく数階上からガラスをぶち破り、バイクと軽トラ、スポーツカーと3台のD・ホイールが夜のハイウェイへ豪快に飛び降りた。

 

 

 

 

 

「「「「「うおおおおお!?」」」」」

 

「何じゃアレは!?儂もやりたかった!」

 

「つーかゼット、スポーツカーも運転出来たってか運転上手えなオイ!!」

 

「アレが噂の『イニシャルZ(ズィー)』か……」

 

「しかもクラウドがバスターソードをスタンバってるのに、D・ホイールに乗ったまま振り向かず財と秘宝を連射しまくる光神と英雄王……」

 

「あれは追跡してきたのが失敗だったな」

 

 

 

 

 

 ――無双状態でハイウェイの建設途中部分まで突っ走ってきた一行だったが、最後の最後で神羅カンパニーはモーターボールなる変形ロボを差し向けてきた。それだけなら人数と実力者の多さで一行に分があったものの、レジェンドやギルガメッシュの暴れっぷりと規格外っぷりに警戒した神羅カンパニーは試作型超火力機動兵器バスターガンナーをも投入。

 二体の猛攻はレジェンド達だけならまだしもエアリスを守りつつ戦うクラウド達が追い詰められ、場所が場所だけに乖離剣エアを抜けないギルガメッシュの事も考えたレジェンドは遂に自身の生み出した召喚獣、特別な『守護獣(ガーディアン)』の中でも更に特別な『貴種守護獣(ガーディアンロード)』の最上位に座する『原初守護獣(オリジンロード)』オリジナル・ゼファーを召喚し、ドライビングモードへと変化させる。

 

 

『な……何だありゃ!?』

 

『召喚獣……?でも、あれはマテリアの力で呼ばれた召喚獣じゃない』

 

『クラウドは何か知らないの!?』

 

『分からない……そもそも俺の知っている召喚獣は攻撃を放つために召喚されるだけで、しかも召喚時は此方側へ被害が出ないよう基本的に別の場所へ移動させられるから、ああやって変形し共に戦うなんて不可能なはずだ。ニブルヘイムの時は見ていないから持っていなかったのか、それともただ呼ばなかっただけなのか……』

 

『何にせよ、我々の理解の範疇を超えていることだけは確かだな』

 

 

 

 

 

「あれ、映画のやつだ!もしかして他の人達も……」

 

「映画で呼べてた連中は皆呼べるぞ。そのためにわざわざ創造し(つくっ)たからな」

 

「え……それじゃあガイさんは勿論、店長も?」

 

「巨大ロボどころかファンタジーやスチームパンクにさえ対応した全次元チェーン丼物屋万能店長って何それ」

 

「……勇治は、呼んでなかったよね」

 

「代わりに撮影で使ったのと同じ高速小型飛空艇を貰った」

 

「「「「「記念品のスケール違い過ぎだろ!?」」」」」

 

 

 

 

 

 ――圧倒的実力差を見せつけつつ、二体の兵器を完膚なきまでに叩き潰したレジェンドとオリジナル・ゼファー。決着と同時に夜明けとなり、朝日の光が一行を照らす。

 

 クラウド達がそれぞれの目的で旅立ちを決意し、ふとレジェンド達のこれからが気になったのか尋ねてくる。

 

 

『あんた達はどうするんだ?』

 

『無論諸国漫遊よ!』

 

『え!?一緒に来てくれないの!?』

 

『……またか』

 

『たわけ!今度は流されんぞ!我や師父の同行を花束一つずつという安価で買えると思うな!』

 

『へ?エアリスちゃん、超師匠と究極英雄王を花束だけで懐柔したんでございますか?』

 

『うん!』

 

『『されとらんわ!!』』

 

 

 

 

 

「……彼女、凄くない?」

 

「さすが私の新たな妹ですね!」

 

「ああ……そうか、この強引さが似てるんだ。エアリスとジャンヌ」

 

「ジョブ『古代種の花売り』持ってたの誰だっけ?」

 

「ダ・ヴィンチちゃん」

 

「「「「「!?」」」」」

 

(確か綾香も持ってたんだが……黙っておくか)

 

 

 

 

 

 ――結局、エアリスに同調したゼットやガレス、更にはエルキドゥのゴリ押しもあって渋々同行することになったレジェンド一行。

 

 

『『『『いえーい♪』』』』

 

『ええい謀ったなエルキドゥ!ゼットやガレス、そしてそこな花売り娘だけでそんな強請りが出来るはずがない!』

 

『えーそんなことないよー』

 

『思いっきり棒読みではないか!』

 

『……あれ?今私達さり気なくバカにされた?』

 

『かもしれないであります』

 

『ですねー』

 

『二人もちょっとは怒ってよ!』

 

 

 そんな彼らを見ながら、クラウドの横で眺めていたレジェンドは呟く。

 

 

『ふ……番人気取りの馬鹿共は、もはやこの世界には現れんか』

 

『番人……?』

 

『気にするな、独り言だ。さて、心の整理は済んだなお前達』

 

『おうよ!』

 

『マイロードの隣が私の居場所さ』

 

『さらばミッドガル、だね』

 

『フン、どれだけ大きくともミッドガルは所詮一つの街。世界は貴様らが考えている以上に広大よ。精々呑まれぬよう気を引き締めることだ』

 

『さすが冥界下りした英雄王は違うね』

 

『伊達に師父から仕置きの鉄槌を食らっていたわけではないからな!ふははははは!!』

 

『ギル、それ褒められることじゃない気がするよ?』

 

『俺も伊達にレオ大師匠の鉄拳を直撃していたわけではないんだぜ!』

 

『さっきの話を聞いた後じゃ、よくお前生きてたなとしか言えねえぞ……』

 

 

 ――これからが本当の旅の始まり。星を巡り、星を救うための長き旅路。その果てに彼らが手にするものは。

 

 

『まずはカームを目指すわけだが、距離的には約一日……しかも連戦激戦で皆疲労しているから身体がしんどいだろう。途中一晩は野宿で過ごすぞ』

 

『の……野宿……』

 

『さすがに女性もそこそこいるし、無理してでもカームまで急いだほうがいいんじゃないか?』

 

『……ああ!超師匠、野宿とか言いながらアレを出すんでございますね!』

 

『そういうことだ。というかいい加減、俺もひとっ風呂浴びて布団で寝たい』

 

『……?だったら尚更カームに――』

 

 

 

 

 

「わかったー」

 

「はい!私も分かっちゃいました!」

 

「初めて見たときは顎が外れそうになったわ」

 

「あぁ思い出した!団長と私が初めて会ったときのアレかぁ!」

 

「いやホント助かったわ、そうでなきゃ吹雪の中立ち往生でそのまま御臨終だったかも」

 

 

 

 

 

 ――しばらく歩き、日が沈みかけてきた頃レジェンド一行の大半が体力の限界に。そこでレジェンドは認識阻害の結界を張りつつ、空の世界のノース・ヴァストにて取り出した事もある特製大型キャンピングカーとログハウスのセットを出して例の如くドッキング。テントより遥かに快適な宿泊施設の完成である。

 

 

『『『『『えええええ!?』』』』』

 

『よーし、ちょい早めだが本日は休息に入りまーす。でなわけでさっさと中には入れ。履き物は脱いで、レッドⅩⅢとゼットは軽く足を拭け。ついでにキャンピングカーとログハウスは中に入ってからも行き来出来るようくっついてるからな』

 

『今日の我は機嫌が良い。ということで女共はさっさと風呂に入るが良い。一番風呂は譲ってやろう』

 

『じゃあ俺はリビングのTVでレジェンド超師匠とセブン大大師匠の活躍記録DVDを観させてもらうでございますよ。『緑の恐怖』とか結構なホラーだし』

 

『……それ、エルキドゥのことか?』

 

『へえ……面白い冗談だね、クラウド。ゼットー、ウォールマーケット到着から列車墓場までを編集した『誕生!クラウドちゃん〜いくぜ!蜜蜂の館!〜』を上映させてー』

 

『ちょっ!?ま、待てよ!』

 

『……クラウド、蜜蜂の館って何……?』

 

『ティファ!?いや、それは……エアリス!』

 

『『俺にはわかる。ここには女装に必要な何かがあるんだ』だったっけ?レジェンド』

 

『そうそうそんな感じ』

 

『二人共ー!!』

 

 

 クラウドの悲痛な叫びが響きつつ、キャンピングカーとログハウスから日が暮れる空へと視点が変わりながら、『ミッドガル編』は終了となる――。

 

 

 

 

「ここ、まだすごく最初の方」

 

「「「「「えええええ!?」」」」」

 

 

 見終わった後、間髪入れず発言したオーフィスに驚きと注目が集まった。

 

 

「あんだけ濃密な内容なのにまだ最序盤!?」

 

「それってホントなの!?」

 

「ん。だってチョコボも出てないし、あの世界の召喚獣も出てない。何より飛空艇ハイウインドに全く触れられてない」

 

 

 オーフィスの言う通り、あの世界で関わる様々な要素が殆ど登場しておらず、旅の目的も漠然としたもので謎の一つだって解決していない。ついでに言えば、オーフィスの知る物語と違ってレジェンド達が参加したことにより早速変化が起きている。

 

 

「レジェンド、我はバスターガンナーなんて知らない。あれは何?」

 

「あれだ、オデュッセウスブラスティアのダウンスケール+ダウングレード的なもん」

 

「それならあの火力も納得」

 

「それで分かるの!?」

 

 

 そもそもバスターガンナーはどの本来の物語にも登場していない。強さ的に恐らくは中盤〜終盤に出てくるボスクラス……あの時点のクラウド達が対抗出来るレベルではないだろう。

 

 最初は若干ぷんすこーしながら見ていたオーフィスも最後のそれで一気に興味が出たのか、後日観直したいとか言い出した。

 

 

「さて、次はいよいよミッドガルを出て広大な世界へと踏み出した俺達のさらなる活躍なわけだが――」

 

「次回の放送は追って告知する!今しばらく待つが良い!!」

 

「すいません団長ー!」

 

「どうした魔術師ならぬジョブ・アルケミストな藤丸立香」

 

「せめて次回の見所を一つお願いしまーす!」

 

 

 立香の可愛らしいお願いに、レジェンドは少し考えるとある瞬間を記憶から呼び起こした。

 

 

「ふむ……コスタ・デル・ソルにおけるギルのキャストオフだな」

 

「「「「「…………え?」」」」」

 

「ふははははははは!!」

 

 

 ――こっちも最後の最後で地球破壊爆弾並の衝撃が炸裂し、相変わらずギルガメッシュの高笑いが響き渡るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「……ところでアルトリア」

 

「モルガン、何?」

 

「我が夫や究極英雄王がマテリアを持っているのは当然として、何故お前やルリアがマテリア(しかもアルテマやバハムート零式)を持っているのです?」

 

「エルキドゥから貰った!」

 

「はい!エルキドゥさんが『育ててないから自分で育ててね』ってくれました!」

 

「「「エルキドゥゥゥゥウウ!?」」」

 

「えへ♪」

 

 

 惑星レジェンドでの休暇中、キャストリアがアルテマぶっ放したり、ルリアがバハムート零式を呼べたのは例によってエルキドゥが原因でしたとさ。

 その主な被害者であるレジェンド・プーリン・ギルガメッシュの叫びは今日も虚しく空を裂く。




さすがFF7、やっぱり最初はここまでが限度だった。これ、ユフィやケット・シー、ヴィンセントにシドが加入したらもっと賑やか(喧しく)になりそう。

レジェンドの召喚獣であるオリジナル・ゼファー、イメージは当然『ワイルドアームズ アルターコード・F』のガーディアンロード・ゼファーです。それにFF13の召喚獣を混ぜ合わせ、かつ更にド派手にしたギルガメッシュの好みどストレートなやつ。
ちなみに黄金のラグナロクは正式名称『ラグナロク・ウルク』。例によってギルガメッシュ専用飛空艇。

ゼットの新たに判明した特技、車の運転。何かもうコイツとレジェンドいれば大抵旅の面倒事とかどうにかなるんじゃないかと思えてきた……。

こんな感じでダイジェスト風上映会も書いていこうと思います(超無謀)。募集もしておりますので対応活動報告の方からどうぞ。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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