ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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この特別編は転スラ劇場版に因んだ、ブレーザー・ペンギン・リムルら三羽烏陣営がメインになる特別編の中でも特別編な話になります。

いよいよウルトラ騎空団との初邂逅、初っ端からやべー奴らに遭遇する!!


 ◯レジェンドさんちのカルデア事情


「よし、カーマとエフェメロスがそれぞれあと一枚で宝具レベル5になるぞ」

「お姉ちゃんがレベル5になるってことは、つまりゲームだと霊衣扱いなイプちゃんも同じくレベル5になるってことだよね! やったー!」

「い……いよいよ後から入ってきたメンツにも抜かれた……!」←最初期から居るのに相変わらず宝具レベル3のキャストリア

「しかし蛇女房引き入れようとしたら花咲翁が来たんだが、この犬付きのアスランどうしよう?」

「犬付きアスランて……」

「あとフローラ可愛い」

「うがあああああ!!」


それではどうぞ。


特別編・蒼海の祝(1)

 これまで幾度となくおまけ出演してきたブレーザー、ペンギン、そしてリムル……通称・光神三羽烏は各々の眷属を連れて、現在とある場所を目指していた。

 

 

「とりあえずシオン、今回はいきなり斬り掛かったりとかやめろよ。絶対やめろよ!? フリじゃないからな、絶対だぞ!!」

 

「リムル様!? そこまで言わずともわかって――」

 

「ルォ」←説明してあったのに斬り掛かられたブレ先

 

「……と、被害者が挙手しているが?」

 

「その節は大変申し訳ありませんでした!!」

 

 

 勢いよく頭を下げるシオンだが、ブレーザーの方は難無く受け止めていたりする。

 

 

「まあ、リムルの気持ちはわかる。なんせレジェンド様直々に呼び出した上、内容が『映画公開記念品のプレゼントと、顔合わせしておきたいのでうちのメンバーとサーヴァントそれなりに連れてくる』だからな」

 

「つまり、少なくともレジェンド様が直接来られるのは確定だということ」

 

「そう! そして状況次第では俺が死ぬ! 冗談ではなくガチで!!」

 

「成程! 要はその脅威からリムル様を守れと!」

 

「むしろお前が一番その状況を作り出しそうだから念押ししてるんだよ!!」

 

 

 リムル渾身のツッコミはシオンに聞こえているのだろうか。

 どうも彼女、主思いなのはいいが思い込みが激しいのが玉に瑕というか……残念美人にしてしまうというか、そんな感じなのだ。

 

 そして、もう一人……。

 

 

「やったのだー! レジェンドお兄が来るのだー!!」

 

 

 無邪気に喜んでいるミリム。

 それだけならいいが、レジェンドの周りにいる女性陣と一触即発にならないか不安が残る。

 

 そんな彼らはいよいよレジェンド達、即ちウルトラ騎空団の面々の一人と邂逅する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、指定通りのルートで来たな! わざわざ脱いだまま待っていた甲斐があるというものだ!!」

 

 

 よりによって変態勇士(ローラン)と。

 

 

「「「「「ぎゃああああああああ!?」」」」」

 

「「「「「きゃあああああ!!」」」」」

 

 

 こんなとんでもない一人目にさすがのブレーザーやペンギンらもリムル達同様の叫び声を上げた。

 そして彼らの叫び声を聞いて、遠くから猛スピードで一人……いや二人だが片方は普通の速さでやってくる。

 

 猛スピードでやってきた一人は目の前の全裸野郎を捕捉すると――。

 

 

「目を離した隙に何してんだバカー!!」

 

「まそっぷ!?」

 

 

 そのままローランの後頭部に飛び蹴りをかます。

 

 

「いきなり変なものを見せて悪かった! こいつが出迎えやるって言い出したから、信用して任せたんだが……直前になって妙な悪寒を感じて来てみたら、案の定脱いでやがった!」

 

「え、何? これ日常茶飯事なの!?」

 

「恥ずかしながら……」

 

「あははー、ローランって何かあるとすぐ脱ぐからね」

 

 

 あっけらかんと言い放つ、後から来たピンク三つ編みの人物。

 この変態、ローランって言うんだ……と不名誉だが、インパクトのある登場をしたことでブレーザー達からローランは名を覚えてもらえたのだった。

 さっきから頭を下げている、マントを付けたイケメンが可哀想に見えてくる。

 

 

「とりあえず、ここじゃ何だし後は俺が案内を引き継ぐぜ。ローランは……俺が原因だけど気絶しちまったし」

 

「え、そっちの子は――」

 

「ボクは理性蒸発してるからね! 道案内とかなら出来ると思うけど!」

 

「つまりバカなんすか?」

 

「ゴブタァァァァァ! お前失礼だろ!!」

 

 

 確かに事実なのだが、自分で言うのと他人に言われるのでは違うのだと分からなかったゴブタは、リムルに叱られペンギンにペチられ、ブレーザーによってチルソナイトソードを脳天にぶっ刺され気絶。

 結局ウルトラ騎空団側と三羽烏側、双方から(どうしようもない理由で)気絶者が出てしまったので、ローランはアストルフォが、ゴブタはゾウが引きずって行くことになった。

 

 

「あ、俺の自己紹介がまだだったな。俺はシャルルマーニュ! こいつらと同じマスターのサーヴァントだ、よろしくな!」

 

「ってすごいビッグネームのサーヴァントだったんですがー!!」

 

 

 

 

 ――絶句。

 

 ブレーザー、ペンギンとその眷属は耐性があったからいいものの、リムルとその眷属はまだまだレジェンドのしでかすことに耐性は付いていないようで……。

 

 

「とんでもなく高級そうなデカいフェリーだあああ!?」

 

「「「「「何だコレェェェェェ!?」」」」」

 

「え、聞いてないのか? なんか『新作劇場版の祝の品』だって団長が言ってたけど」

 

 

 またまた絶句。

 どうやら件のプレゼントが眼前のフェリーだったらしい。

 間違えないでほしいのは、プレゼントとは『フェリーでの旅行』ではなく『フェリーそのもの』だということ。

 

 

「ペンギン様……これで旅行するだけだとして、大体おいくらになるんですか?」

 

「確か最高級のプランだと、元の世界一周コースで数千万飛ぶな」

 

 

 ペンギンの返答にシュナの意識が飛んだ。

 しかもそれはあくまで一顧客としての値段で、このフェリー自体ではない……そこまで考えて魔国連邦(テンペスト)の何名かがシュナと同じような事態に陥る始末。

 

 

「あ……相変わらずスケールが違い過ぎる……」

 

「レジェンド様だからな。俺とヘスティアはこの間、ある惑星の島を貰って『自由に開拓して別荘ならぬマイリゾートにでもするといい』と言われた」

 

「あ、そういえば俺も登録者数の突破記念でホテル貰ったぞ。結構デカイやつで、ハウスキーピング処理してあるとか。レジェンドから贈られるやつって、基本それしてあるからありがたいんだよな」

 

「あれ? これ俺がおかしいの?」

 

 

 この場ではリムルがマイノリティかもしれないが、そもそも自分で甦らせた惑星自体を別荘にするようなレジェンドである。

 ただ惑星を買うだけの連中とは次元が違うのだ。

 惑星売買だけでもスケールが半端ないとは言っちゃいけない。

 

 とどのつまり別にリムルはおかしくない。

 

 

「フォーウ」

 

「ん?」

 

 

 何かの鳴き声が聞こえ、リムルが足元を見ると、そこにはフォウとピカチュウがじーっと彼を見ていた。

 そして次にディアブロを見つめ……。

 

 

「マーリンフォウ?」

 

「いえ、私はディアブロです」

 

「マーリンってアレだろ、事あるごとにブレ先のとことか魔国連邦に現れてナンパしてる奴。ディアブロと声が似てるからな」

 

「色は真逆だけど」

 

「王に仕えてる人外って点も同じだね! まあ私はアーサー王に剣術を教えた師でもあるけど!」

 

「「「「「ん?」」」」」

 

 

 元 凶 降 臨 。

 

 

「マーリンシスベシフォーウ!!」←マーリンの脛にスペシウム光線

 

「ぎゃあああああ!! 痛い、痛いぞキャスパリーグ!」

 

「え、何今の。このマスコット、スペシウム光線ぶっ放したんだけど!?」

 

「ん? ピカチュウもよく撃ってるよな、スペシウム光線。スペリオン光線だった時もあるけど」

 

「!?」

 

 

 魔国連邦の一行は驚愕している。

 ウルトラ騎空団のマスコットは、当たり前のようにウルトラ戦士の必殺技を使えるのかと(※この二匹とかベリアルのサザンドラとかリクのカイリューぐらいです)。

 

 

「とはいえいつものことだし、早く会場に行こうぜ。案内するからこっち……あ、俺らのマスターが来た。珍しいな、マーリン関係で制裁に来るの」

 

「え? シャルルマーニュさん達のマスター?」

 

 

 興味があるのか皆が視線をそちらに向けると――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シミュレーターを勝手に弄って故障させたムシケラが……今楽にしてやる」

 

「ギャアアアアア!! 待って待ってごめんなさいマジでごめんなさい悪気は無かったんです!!」

 

「システムがイカれたのにかぁ?」

 

 

 

 

 

 伝説の超月星人3月影勇治。

 

 シュインシュインバチバチと気をスパークさせながら、マーリンの頭を片手で掴んで持ち上げてる、瞳の無い白目で笑みを浮かべた超絶ムキムキなレイオニクスであった。

 

 

「「「「「ぎゃあああああ!?」」」」」

 

「何アレ何アレ何なのあの覚醒魔王が可愛く見える悪魔は!?」

 

「いやマジで何だアレ……ざっと見積もっても魔素量がヴェルザードの三倍はあるぞ」

 

 

 最古の魔王の一人にして原初の赤であるギィ・クリムゾンが滝汗流して言った言葉に、リムル一行は戦慄する。

 

 

「何でも勇治はレイオニクスっていう、全宇宙の支配者だったレイブラッド星人の遺伝子を持ってる上に、その中でも色濃く受け継いだやつらしいぜ。ちなみに出身は月な」

 

「全宇宙!? スケールデカ過ぎなんですけど!!」

 

「ていうか月のレイオニクスじゃないよねアレ。絶対惑星ベジータのレイオニクスだよね」

 

「ついでに惑星一つくらい『デデーン』簡単らしいぞ、あの姿になると。デデーンってなんだ?」

 

「世界滅ぼすレベルじゃねーじゃん!! 星消えるじゃん!!」

 

「もー……さっきから煩いよー。あまりに騒々しいからゆっくり怠惰出来ないじゃん」

 

「「「「「……え、誰?」」」」」

 

 

 突然聞こえてきた声のした方を向くと、そこには何やら凄そうな浮かんでいる椅子に座って駄弁る少女が一人。

 

 

「お、怠惰ンヌじゃん。あー……ここ休憩スペースか。ならいても不思議じゃないな」

 

「た……怠惰ンヌ……?」

 

 

 あまりに独特な名前にシュナが顔を引き攣らせつつ、尋ねるように名前を呼んでみると。

 

 

「私って二人に分かれて行動すること多いからさー。分かりやすいようにマスターが名付けてくれたの。私が怠惰ンヌで、もう一人の私が裁判長」

 

「一気に凄そうな呼び方へクラスチェンジしたな!?」

 

「で、他にもメタジャンとかトロンヌとかメタンヌとか」

 

「どんだけ呼び方あるんすか!?」

 

「そんな私の真名はメタトロン・ジャンヌ。天使だよ」

 

 

 彼女が真名を告げた途端、その場の空気が一瞬にして凍り付いた。

 特にリムル一行の一部……ルミナスやギィなどは滝汗を流している。

 

 

「……天使?」

 

「そうだよー。あ、トラじゃん。やっほー」

 

「メタジャンさん、お久しぶりです。その節は大変お世話に……」

 

「いいよいいよ気にしないで。それで、住んでみてどう? グラナート2号館」

 

「はい、何ていうか……実家のような安心感があって」

 

「何より炬燵は――」

 

「「「「「必需品!! いえーい!」」」」」

 

「俗っぽい上にめっちゃノリ良いなこの天使!?」

 

 

 ペンギン陣営と一緒になってハイタッチしている怠惰ンヌは、いきなり「大天使です」とか言われてもまるでそう思えないのだが……。

 

 

「何をしているかと思えば……だらけていてもいいから会場にはいるようにと、大主から言われていたでしょう『私』?」

 

「「「「「は?」」」」」

 

 

 目の前の怠惰ンヌに似た声が背後から聞こえ、振り向いて見ると今度はリムル一行が全員強張る。

 怠惰ンヌと至極似ているが超然とした振る舞いや、隠す気のない絶大な魔力。

 何より怠惰ンヌは小さな羽が付いている程度だが目の前の彼女はその他に大きな翼を一対有している。

 

 

「だってさー、あの花のパープリンがシミュレーター壊しちゃった所為でマスターが修理にかかりっきり。構ってくれないんだもん」

 

「確かにそれは花のスケコマシが悪いので考慮しましょう。しかし、後半の理由は大主の命を破る理由にはなりません。早く戻らなければその隙に、リリスや剣式やカーマらが大主とツインドライブしてしまうやも――」

 

「急げ『私』ぃ! 連中に先駆けてインフィニティキャリバーするのは私だー!!」

 

「いきなりその気になりましたね……では皆さん、後ほど会場で」

 

 

 そう言うと椅子に乗ったまま先に行ってしまった怠惰ンヌを追い、彼女は悠然と歩き去ってしまう。

 

 

「おいリムル!」

 

「お、おう。どうしたんだギィさんや」

 

「どうしたもくそもあるか! 何だ今の化け物は!?」

 

「いやいきなり化け物は酷くない!? 確かメタトロンは……えーと……本気だと10の恩寵、136万5000の祝福、72の翼、36万5000の輝く眼、49の宝石、そして王冠を持つ……んだっけ?」

 

「ちょっと待て、その恩寵と祝福を究極能力(アルティメットスキル)能力(スキル)に分類したとしても数が馬鹿げ過ぎだ!」

 

「まあ、メタトロンって最高位の大天使だし……って何でそんなのがここにいるんだよ!?」

 

「俺が聞きたいわ!!」

 

「レジェンド様のサーヴァントだからだろ」

 

 

 あっけらかんと言い放つペンギンを、リムル一行は揃って凝視する。

 

 

「え……ペンパイ、知ってるんですか?」

 

「ああ。うちの社宅が倒壊したって言ったら、トラの結婚祝いも兼ねて共同住宅プレゼントしてくれたぞ。怠惰ンヌって方が言ってたグラナートがそれだ」

 

「うん、理解出来た。レジェンド様のサーヴァントだ」

 

「何でだよ!?」

 

「プレゼントのスケールが違うんだよ!!」

 

「お、おお……」

 

 

 あまりのリムルの気迫に、最古の魔王であるギィも思わずたじろいだ。

 マスターがこのどデカいフェリーだのラピュタだの、サーヴァントはさすがにスケールダウンしているが結婚祝いで、身内でもないのに共同住宅をポンと出してくる奴らである。

 ちなみにそのグラナート2号館……メタジャンのご加護か何かで、トラとノイントの夫婦が彼女から渡された笛を念じながら吹くと飛んでくる。

 もう一度言おう、飛んでくる。

 まさかの移動式共同住宅という、文字通りぶっ飛んだ物件だった。

 

 

「急な特異点発生を解決するハメになって、あまり準備出来ずに出発した時は助けられたな。まさか次元ぶち抜いてまで来るとは恐れ入った。さすがメタジャン」

 

「あの時に始めてお邪魔させて頂きましたが、未知の冒険先でも味わえる我が家の安心感は流石でした。確か結界機能もありましたね、旦那様」

 

「いやそれもう共同住宅どころか移動要塞じゃん!」

 

 

 ペンギンとエーアストのほのぼの思い出会話は実にツッコミどころ満載。

 次元ぶち抜き飛んでくる結界付き共同住宅って何?

 ついでにその結界はハイパーメガ粒子砲の直撃にも余裕で耐えるとか……。

 

 

「……で、会場ってどこ?」

 

「「「「「あ」」」」」

 

「そういや天使さんいなくなっちゃったし、あのムキムキデストロイヤーがマスターのシャルルマーニュさんとも別れたし……マスコットっぽい二匹はいつの間にか消えてるし」

 

「もしかして……迷った? この人数で?」

 

「みたいだな」

 

「「「「「えええええっ!?」」」」」

 

 

 ほぼ全員が動揺でどよめく。

 このバカでかいフェリーの一角で集団迷子とか、実に笑えない状態だが……そもそも乗ったのが今日、今初めてではそれも仕方ない。

 図面さえ分からないようなものをどうすれば……というところで救いの神あり――。

 

 

「あら、こんにちは。大勢でどうしたの?」

 

「「「「「!!」」」」」

 

 

 そこにいたのは剣式――「両儀式」。

 

 レジェンドから『(そら)』と名付けられた、彼のサーヴァントの一人にして根源接続者である

 神よりヤバいお姉さんだった。

 

 

(さっきのメタジャンとかいう奴もヤバかったが、ベクトルは違えど今度の奴は下手すりゃそれ以上だ……! パワーバランスはどうなってんだ、パワーバランスは!)

 

 

 ギィはそう思うが、彼女らのマスターであるレジェンドがアレなので考えるだけ無駄である。

 

 

「うん、カッコ悪いけど正直に言おう。実は……」

 

「パーティー会場ならこっちよ。マスターがシミュレーターの一つを修理してる最中だから、私も差し入れを持っていこうとしていたの」

 

「ってバレてーら!!」

 

「その耳は……もしや貴女も亜人族――」

 

 

 シア・ハウリアの言葉を聞いた剣式は、差し入れだろう握り飯を乗せた皿をひとまず置いて軽くぴょんぴょん跳ねてみる。

 ちょっと手首を曲げながら。

 

 

「「「「「……?」」」」」

 

「……ごめんなさい。この耳を付けたままだったから、ついぴょんぴょんしてしまったわ」

 

 

 頬を赤らめつつ、俯きながら言う剣式に……。

 

 

「「「「「クリティカルヒィィィット!!」」」」」

 

「「「「「つうこんのいちげきッッッ!!」」」」」

 

 

 多くの男性陣がやられた。

 しかしまだ彼らは知らないとはいえ、彼女がレジェンドのサーヴァントであるということを忘れてはいけない。

 彼女の矢印が向いているのはレジェンドだけである。

 

 ――だが、そんな時に――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぅいぎゃぁあああぁぁぁぁ!!」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 剣式が教えてくれた方角――もっと言うならパーティー会場の辺りから聞いたことのある声色の、とんでもない叫び……悲鳴が聞こえてきた。

 

 

「この声って……」

 

「マスター!」

 

「あっ! うわ早っ!? 皆、俺達も行くぞ!」

 

 

 剣式が凄まじい速度でパーティー会場へと駆け出し、続いて三羽烏陣営もその後を追う。

 少しすると、大きな扉が開かれた状態になっている大広間が見えた。

 おそらくはそこが件のパーティー会場なのだろうが、そこから可愛らしい、しかし圧倒的迫力を含んだ怒声が響き渡る。

 

 

「こっの……大雑把ソルダート!! 前から言いたかったのですけどね、貴方は戦闘だとやたら冷静になって見事な戦術や戦法を見せる代わりに! 日常生活的な面では大雑把が過ぎるんですよ!!」

 

「い、いや……しかし、アベル……」

 

「いやもしかしもありません!! 今や私のみならず、この方も貴方の上司同然なのだと何度も教えたというのに……!!」

 

 

 何やら特徴的なアーマーを身に纏った男性が正座し、一人の幼女に怒られている――当然ながら、ソルダートJ002とその創造主たるオリジナルのアベルだ。

 

 そして――。

 

 

「命、卯ノ花先生達は!?」

 

「今こっちに向かってるって! 医療チームほぼ全員で!」

 

「よし! リリスさん、あとやっておくことは!?」

 

「ちょっと待ってね。確かダーリン専用の冷却スプレーが……あった。これをタオルに軽く噴き掛けて、と。ダーリン大丈夫? ちょっとだけ堪えて手を動かせる? ……うん、ありがと。凱っち、それダーリンの両目に被せるように置いて。そっとだかんね、あれがやったみたいに勢いよくとかダメ絶対」

 

「わかった。少しだけ辛抱してくれ、レジェンド様。絆創膏を張るように……」

 

「そうそう。オッケー、ダーリン腕戻していいよ。腰の『光結壊離』は医療チームが到着してから。無理に動かすとダーリンの負担半端ないし。アレ、負傷の度合いは音からして人間で言うと、上半身と下半身が無理矢理引き千切られたレベルだね」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

 少し離れた所にはレジェンドが剣式に膝枕されつつ、とても苦しそうに冷却タオルを両目に当てた状態で横になっており、近くにはリリスと凱、そして命が心配そうな表情で看病している。

 すぐ傍にシミュレーターがあり、工具箱もあることからどうやら修理中に何かあったらしい。

 

 つまり……。

 

 

「――こいつが元凶ね」

 

「「「「「ひいっ!?」」」」」

 

 

 いつの間にか三羽烏の近くには、ズタボロ(勇治にボコられた)なマーリンを引き摺る彦斎が冷たい目をしながら殺気ダダ漏れで立っていた。

 だがリリスが言った台詞の最後の部分が事実なら、その怒りも納得というもの。

 

 果たしてレジェンドとマーリンの運命や如何に!?

 

 

「俺達、ただ祝ってもらうだけだと思ったのにすんごい修羅場遭遇してんだけど……!?」

 

「……パパパンパパン、パンパパーン……」

 

「「「「「!」」」」」

 

「この鼻歌……っ……お前は!!」

 

 

 

 

 

「ヤッホーペンギン! ひっさしぶりー!」

 

「パッ……パンダ!?」

 

 

 

 

 

 ついでに現れた、地獄にいるはずのペンギンの元同僚・パンダ!

 

 コイツに関しては割とどうでもいい気がする。

 

 

「地の文ファッキュウゥゥゥゥゥ!!」

 

 

 それはともかく――。

 

 

「待て次回。はいお仕事したんで怠惰します。おやすみー」

 

「ではないでしょう! 私達も大主の看病です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

「何故……何故こんなことに……」

 

 

 ――フェルドウェイは絶望していた。

 

 理由は唯一つ、彼のやってきたことの内容を知ったメタトロン・ジャンヌにより、彼に与する軍勢がほぼ壊滅させられてしまったからだ。

 唯一の救いは、それこそ一般人には何の被害も無かったこと、それだけ。

 

 しかもメタトロン・ジャンヌは星王竜ヴェルダナーヴァより遥か上の存在、光神の最高位たるウルトラマンレジェンドのサーヴァント……その加護を受けた彼女の超絶的戦闘力によりルドラ(中身ミカエル)も瞬く間に戦闘不能となり、フェルドウェイ自身も徹底的に叩きのめされた。

 

 

『貴方が考えを改めぬなら、何度もこうするまでです。ああ……無論ですが、私もまだまだ余力を残していますし、今後もパワーアップするので』

 

 

 彼女が去り際に残した言葉はフェルドウェイを更にドン底へと叩き落とした。

 仮に彼女に勝てたとしても、その後にはヴェルダナーヴァすら「本気で怒らせたら竜種とか意味ない。完全に消滅させられる」と称したレジェンドが控えている。

 

 そして遂に……リムル・テンペストの光神入りが明らかになった今日。

 

 

「……申し訳ありません、ヴェルダナーヴァ様。このフェルドウェイ、とりあえずリムル・テンペストに配下入りの交渉をしてみようと思います」

 

 ――うん、良いんじゃない?

 

 

 ……なんかやけにフランクになった創造主の声が聞こえた気がしたが、あまりの出来事による幻聴だと思うことにした。

 

 

 

 

 

 なお、既にヴェルダナーヴァは色々あったがレジェンドの説得及び、彼の友だったブレーザーからの嘆願&これまでの功績による、奥さんであるルシアと記憶有り・異世界への番転生など諸々の特典(チート等は無く、生涯安全に暮らせる程度のもの)を受けて転生済。

 どうやらスーパーな配管工がいる世界だったようで、桃姫と共にデカい亀に攫われた嫁さんを助けるべく配管工と冒険したり、カートで爆走したり、パーティーしたり、ギャラクシーしたり満喫しているとか。

 

 ついでにイヴァラージェは三匹の王を含む通称『邪神の軍勢』諸共、アーシアに洗われている最中を「何かデカい害虫っぽいのがカサカサしてるから掃除頼む」というレジェンドからのお達しで邪魔され、怒り爆発したマジンガーZEROの『全因果抹消ダイナミックインフェルノ』によって文字通り跡形も無く消滅させられた。

 しかも何も無い世界に強制転移させられ、逃げられないように細工された上で『世界の外側』から世界ごと消されたため、ホントに何も出来ず、何が起こったのかすら分からぬまま消滅したのは、ある意味幸運だったのかもしれない。

 

 一応説明するとマジンガーZEROはレジェンドに対して別に怒ってはいない。

 何故ならマジンガーZEROに連絡があったその日……本来はレジェンドもアーシアらと一緒にのんびりお昼寝するはずだったのを、ダメ光神の残党によって潰されてその処理に当たっていたからである。

 

 案の定、不憫でした。




最初に出会ったのがよりによって何かあるとすぐに脱ぐローラン(脱衣済)。
これウルトラ騎空団誤解されない?
と思ったらムーンブロリーやら上位存在お姉さんやらに立て続けに遭遇しました。

そして何した、J!?
何があった、レジェンド!?
何でいる、パンダ!?

修羅場ってるこちら側とは違い、ヴェルダナーヴァは嫁さん共々スマブラにも出たいと、友人兼ご近所さんになった配管工に言い出したそうな。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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