ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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今回は離島見学の導入編。

そして特別編なのにタグにある『チートを超えたレジェンド』のとんでもない権能が一つ、明らかになります。
ついでに交友関係も。


 ◯レジェンドさんちのカルデア事情?


「むふー」←オーバーラッシュパック4を一箱買って、フルオーバーラッシュレアのヒータとオーバーラッシュレア水霊術師のエリアを引き御満悦なレジェンド

「カルデア関係ないじゃん!!」

「え? メロちゃん来なかったけど賢王ギル2枚来て宝具レベル5になったけど」

「ふははははは!!」

「う……うう……何でギルガメは出たのに私は出なかったのー!?」

「あとフランチェスカも」

「!?」

「しかしあれよな、毎回毎回思うがアーチャーの我に限らず賢き我も大概慢心しているではないか。やはり最優はこのクラス・ウルティメイトな我だということよ! しかしバカトリア、貴様師父にグランド選定してもらっておきながら、やれ花咲翁やらプレラーティやら、他のキャスターが次々と来たというのに……」

「わ……私サーヴァントじゃないもーん! ゲームの私だから私関係ないしー!?」

「そういえば師父のトネリコは宝具レベル5であったな」

「……!!」


それではどうぞ。


特別編・離島合同経営(見学篇・1)

 ウルトラ騎空団と三羽烏陣営の離島合同経営が決定し、到着したレナウンにギルガメッシュが絶叫。

 そしてそれに驚いたレナウンへ、レジェンドが事情を説明している間……。

 

 

「とりあえず……あのパンダの水死体どうする?」

 

「重石つけて沈める」

 

「ペンパイ容赦ねー……」

 

「あいつは甘やかすとハイスピードで調子に乗るからな」

 

 

 脱獄速度見ただろ、とペンギンが海面にうつ伏せ状態でぷかぷか浮かぶパンダを指しつつ言う。

 鬼灯が目を離した隙に逃げ出す速さだけは確かに凄まじい。

 そして何度も言うが、決して褒められることではない。

 

 

「……そろそろ生け簀の餌を補充するタイミングじゃなかったっけ」

 

「オイ彦斎さんが怖いこと言い出したぞ!?」

 

「ここ、生け簀で代わる代わる養殖してるのよね。今はカニとマグロとサワラだったかしら」

 

「この間はイカとナマコと川エビだったよね、お姉ちゃん」

 

「え!? そんな早く成長すんの、ここ!?」

 

 

 リムルはあまりの成長速度に驚くが、この島は非常に特殊で減らない木々や鉱物、数時間〜数日で育ち切る農作物や、いつの間にか元の数に戻っている畜産動物まで存在している不思議時空なのだ。

 しかし、大別される栽培範囲などに制限があるので、収穫後に生産する次の物の選択が重要となる。

 

 ちょうどアベルがそれを三羽烏陣営に説明し終わった時、レナウンに事の子細を説明し納得してもらったレジェンドが会話に加わってきた。

 

 

「これからこのメソポタミア島の案内はギル達に任せて、俺は集会島の方で宿泊場所の準備に入る。身体がこんな状態だし、間に合わない可能性もあるのでその場合はこの島かフェリー内での宿泊になる。フェリーは埠頭に移動させておくから、好きに出入りするといい」

 

「え?」

 

「俺の移動に関しては心配いらん。もてなしや事情説明等があったから今の今まで同行していたが、車椅子ごと瞬間移動すればいいだけの話だからな」

 

 

 こんな風に、と様式美を重視したのか額に右手の人差し指と中指を伸ばして触れ、シュンッと音を立ててレジェンドはベルファストを含め車椅子ごと消えた。

 

 

「「「「「えええええ!?」」」」」

 

「何今の!? どっかの地球育ちの戦闘民族みたいな事したんですけど!?」

 

「あー……何か全王とかいうのがあまりにやらかして、ダーリンが本気ブチギレて『エリア』最大級の鎮静化事件にまでなったとこ出身のかー」

 

「しかも知り合い!?」

 

「我らも会わせてもらったのはつい最近だがな。どうやら師父はあやつの幼少期からの知己、かつそれの師匠であるグラサン掛けたスケベ仙人の師匠の無二の友人だったという。確か武泰斗と言ったか、もう故人だそうだ」

 

(それとんでもねー人物じゃん!!)

 

「会った時にレジェンドのことを嬉しそうに『レジェンドのじっちゃん』って呼んで、猫っぽいのと青肌の人が『不敬過ぎる』とか絶望的な表情で責めてたの印象的だったなー」

 

 

 ――尚、レジェンドは気にしてなかったものの実際はその猫と青肌の言ってる事が正しいと言えば正しい。

 

 

「まあ、それはさておきだ」

 

「さておくには短い会話の中に核爆弾がいくつもあったんですけど!?」

 

「貴様らの陣営からも師父に何名かついていくがいい。そろそろ戻って来るであろうからな」

 

「「「「「……え?」」」」」

 

 

 ――案内するんじゃないの?

 

 三羽烏陣営だけでなくウルトラ騎空団側からもそんな視線が投げ掛けられるが、これにはちゃんとした理由があった。

 

 

「島の案内は後でもしてやれるが、宿泊場所に関しては貴様らの要望も取り入れる気だろうよ、師父は。そうなった時に師父のイメージだけでどうにかするわけにもいかん。いざ泊まるとなった時に『こんなはずじゃなかった』などと言ってみろ、師父どころか師父絡みの全てを敵に回すことになるぞ?」

 

 

 そうなったらまず勝てない。

 何よりブレーザーから聞いた話ではレジェンドの権能の一つに『全能剥奪』という、チートなどそこいらの塵にしか思えないようなものがあるとのこと。

 文字通り全知全能の力だろうが、転生を含む今まで得てきたもの全て……それこそ鍛えた身体能力までもがレジェンドに問答無用で没収されてしまうのだ。

 レジェンド自身があまりに一方的過ぎるとしてこの権能を使う事を嫌い、重度の制限を掛けているため現在に至るまで使用回数は片手で数えて指が余る程度しかない。

 

 万が一にそんな事態になろうものなら……。

 

 リムル達が青褪めていると、レジェンドがベルファストを連れてまた瞬間移動で戻って来る。

 

 

「やっぱ集会島に建てる施設の大きさも吟味する必要があるわアレ。停泊所も少し整備・拡張した方が良さそうだ」

 

「あっちには誰がいたの?」

 

「レイトがラマシタ夫婦と一緒に、別荘のデザインと家庭菜園の範囲決めてた。あっちはバナナ専門で栽培するらしい」

 

「さすがゼロ師匠……! 最近建築業でも頭角を現し始めたという話は事実だった!」

 

 

 別にゼットの言うような事はしていないのだが、やると言ったらやるのがレイト=ウルトラマンゼロ。

 無論、バナナ云々はラーマとシータに連なる理由なのだが、それは別にいいだろう。

 

 

「ついでに聞きたいんだが……ブレーザー、ヘスティア」

 

「「?」」

 

「お前達の担当世界、オラリオでもトータスでも構わないが、フレイヤとかオッタルとかいう名前の奴いる?」

 

 

 ――その瞬間、ヘスティアを始めとするオラリオ側の顔色が一気に青ざめた。

 

 フレイヤだけならともかく一緒にオッタルの名が出てしまった以上、そのフレイヤは所謂『フレイヤ・ファミリア』のフレイヤ……つまりヘスティアやロキの知り合いである。

 ある意味レジェンド達、真・メソポタミア最強チームwithエレちゃんと関わりがあるイシュタル並に厄介なその女神は、魅了とやらに加えて眷属らの主神への忠誠というか信仰というか……それがやたら大きい。

 病的とまで言えるほどに。

 

 当然の如くベルも狙われた(現在進行形でもある)立場で、どうやら欲しいものはどうにかして手に入れようとする性格らしい。

 

 

「え……えっとぉ……いるというか、下手したら知ってるというか……」

 

「あ、別に怒ったりとか説教とかしないから安心しろ。むしろこっちがちょっとばかり申し訳ない感じだから」

 

「「「「「へ?」」」」」

 

「いやぁ……実はな。あの島にいたあるチームのリーダーとその愛弟子が――」

 

 

 どうやらフレイヤがそのリーダーと愛弟子とやらを見初めたらしく、ファミリアへの勧誘を行ったようなのだが……魅了が効かなかった事に加えて、あっさり断った事で眷属らが怒ってバトルにまで発展したと。

 

 

「あの色ボケ女神ー!!」

 

「なんちゅー地雷踏んでんねん、あのアマァァァ!!」

 

 

 ヘスティアとロキは、まさかレジェンドが団長を務めるウルトラ騎空団から引き抜き(しかもレジェンド無許可)しようなどという暴挙をしでかしたフレイヤに怒り爆発。

 しかし、フレイヤの魅了を物ともしないとは余程の強者なのだろう。

 

 

「それで、被害者は?」

 

「いやペンパイ被害者って……まぁ、俺も誘われた事あったから――」

 

「ヒナタ、クロエ、少しその女神様とお話しにいこうか」

 

「はい、シズ先生」

 

「……頭、冷やさせないと」

 

「三人とも待って!? ステイステイステイ!!」

 

 

 どうやらリムルも粉かけられた事があったようで、嫁三人からフレイヤは明確に敵認定された……同情出来ないが。

 

 

「それで! 被害者は!?」

 

「ペンギン様にその言い方でツッコんでたリムル様が、より強めに全く同じように聞いた!?」

 

「そうしないとあいつの嫁三人がまた暴走しそうだし」

 

「セフィロスとシン」

 

「…………ゑ?」

 

 

 レジェンドが何の気なしに告げた人物の名を聞いて、思わずわ行のゑが出てしまったリムル。

 動きを止めたリムルをシズ達は不思議に思ったのか、呼んだり突いたりしているが全然動かない。

 

 ……そして。

 

 

「セフィロスぅぅううう!?」

 

 

 突然の大絶叫。

 

 

「ちょっ……セフィロスって、あのセフィロス!? ラスボス戦でBGMにコーラス入ってる!?」

 

「そうなんだけどちょっと違うっていうか、本人には間違いないんだけど歩んだ歴史が異なるっていうか……」

 

「平たく言うと並行世界やマルチバースだ」

 

「「「「「めっちゃ端折った!!」」」」」

 

 

 これに関しては一から十まで説明すると更にややこしくなって、理解しきれない者が多くなるので仕方ない。

 実際レジェンドの言っていることは嘘ではないのでそのあたりの心配も無用。

 

 

「リムル様、そのセフィロスという方は……」

 

「確かにあの人が歪んでなかったならガチの英雄だわな……」

 

「うん。うちのセフィロスはジェノバ細胞が除去されて光気に置換されてるから、闇堕ちセフィロスより強いぞ」

 

「光気めっちゃ万能!!」

 

 

 ちなみにアンジールやジェネシスも同じなので、三人とも原作より遥かに強くなっている上、ジェノバ関係とか劣化等のデメリットが全く無くなっている。

 ついでにセフィロスの母のルクレツィアも同様で、ザックスやクラウドも少なからずそうなっており、将来的にはセフィロスらと同じようになる予定だ。

 

 

「で、結局どうなったんですか……?」

 

「セフィロスを手籠めにしようとした事にシンがキレて種割れパリーン。オッタルを除く幹部勢を、あるものはリミット技レベル2でブチのめし、あるものはアルテマでブッ飛ばし……」

 

「地形が変わっていましたね、ご主人様」

 

「ってかそのシンって人、アルテマ使えんの!?」

 

「マテリア装備してたし、MP十分にあるしなぁ」

 

 

 おかげでグラン達とクエストに行く際、地形に問題無い場合は道中の敵をシンがアルテマで殲滅して時間短縮していたりする。

 

 

「で、その団長のオッタルとやらが出てきたみたいなんだが……セフィロスに瞬殺され、元主神のフレイヤとやらもアーデントフレアの強化版みたいなヴァニシングフレアぶっ放されて真っ黒焦げ。最終的に幹部団長主神でピラミッドのように積み上げられてた」

 

「「「「「うわあ、御愁傷様……」」」」」

 

 

 オラリオ式に総合すると、シンはなんとレベル11、セフィロスに至ってはレベル50。

 担当光神であるブレーザーの恩恵で多少は強くなっているかもしれないが、レベル10すらいないフレイヤ・ファミリアでは二人に勝つ要素なぞ微塵もなかったのである。

 

 

「何故あの島にいたかは不明だが、そんな事になってしまったので詫びの一つも入れねばならんと……」

 

「ううん、レジェンド様やセフィロスって子達が謝る必要無いよ! 不法侵入も含めてフレイヤ側が全面的に悪いから!」

 

「せやせや! あっちこっちに色目使ってる女神や。少しは痛い目みりゃええねんて。最高位の光神様が頭下げる必要あらへん」

 

 

 不法侵入に関しては理由不明らしいので免除してもいい気がするが、大体はヘスティアとロキの言う通りだ。

 フレイヤの魅了が効かず、勧誘を断ったら眷属が怒って襲い掛かってきたところを返り討ちにしただけなのだから、セフィロスとシンに非がないのは明白。

 

 

「とはいえ、あの集会島で負け犬ピラミッドのまま放置するわけにはいかんしな」

 

(((((ヤバい、超見たい……!)))))

 

「すまんがオラリオのある世界の座標教えてくれ。そこに強制送還する。俺自身で調べることも可能だが、この後に島の見学が控えてるだろう。さっさと済ますぞ」

 

 

 こうして、何故か集会島にいたフレイヤ・ファミリアは主神含めて負け犬ピラミッド(レジェンド命名)の状態でオラリオに強制送還された。

 その場所が適当な広場だったものだから、オラリオはちょっとした混乱に陥ったのだが……その話はまたいずれ。

 

 その後、集会島に行くメンバーだが、レジェンドとベルファスト以外ではリリスにメロイプ姉妹、メタジャン(怠惰ンヌ&裁判長)と剣式と彦斎、締めにアベルに加えて卯ノ花がウルトラ騎空団から。

 三羽烏陣営からはトラ&ノイント夫婦(グラナート2号館を呼び出す場所の確保)、ディアブロ(彼自身ショックを受けたが、リムルの宿泊場所を整えることを単独でやれると理解して承諾)とミリム(見学もしたいがレジェンドと過ごすのを優先)。

 

 

「あちらには彦斎以外のアサシンガールズもいるからな」

 

「たわわのアサシンにHOT LIMITなアサシン、そして通称・愛玩系ビーストね」

 

「いや、それ全部アサシン……?」

 

 

 ちなみにその中で一番ヤバいのが愛玩系ビーストことカーマ。

 レジェンドと同じ属性(不憫)なのでお互い相性が良いため、レジェンドとの敵対行動を取る=必然的に彼女も敵になる。

 

 

「む、珍しく先代女王が師父に同行せんとは」

 

「そんなに珍しいのですか? 英雄王様」

 

「うむ。師父が白といえば、ほぼ確実に白というのがあの先代女王よ。母港の連中にも周知しておくがよい、セイバー」

 

 

 モルガンがレジェンドに同行しない事に若干驚くギルガメッシュ。

 ちなみにレナウンは自身がギルガメッシュからセイバー呼びされているのを、レジェンドから「ギルが特別な相手のみそう呼ぶ、栄誉ある愛称」と説明されたので、納得して呼ばれている。

 

 

「私も我が夫に同行したかったのですが……」

 

「私達も『ラバーズD×U』と合同ライブの打ち合わせがあるから」

 

 

 るりふぃすさやぴーのリーダー格である沙耶がそう告げた事で全員こちらも納得。

 想い人か愛娘かを天秤にかけ、泣く泣く愛娘を取ったらしい。

 元々直接この島に来る予定だったのだが、モルガンの転移に強制的に突き合わされてしまったお詫びとのこと。

 全然お詫びになってない気がするが。

 

 

「休憩場所や食事処にも困らんだろう。港商店街には蛇倉苑メソポタミア島支店もオープンしたし」

 

「そういえば白クマ茶房だかで『太陽のハニー』というセットメニューがあったな。太陽のめが夫婦で訪れた際に注文しそうな一品よ」

 

「珍品なら佛跳牆(ぶっちょうしょう)だろ! 確かあれは有魚飯店だったっけ?」

 

 

 レジェンド、ギルガメッシュ、シャルルマーニュが口々に店舗やメニューの名を言うと、その中の一つにペンギンとリムルが反応。

 

 

「え!? ここ佛跳牆あるの!?」 

 

「リムル様、その佛跳牆というのは?」

 

「福建料理の最高峰と言われる薬膳スープの事だよ」

 

「別名『ぶっ飛びスープ』。あまりに美味そうな香りに修行僧ですら塀を飛び越えてくる由来からその名が付けられ、健康と滋養強壮にも優れる逸品だ」

 

「中の具材の品質や量で価格が大きく変動するんだけど、それこそ高級店みたいな本格料理の店だと一品で約三万するんだよなぁ」

 

「「「「「いっぴんやくさんまん!?」」」」」

 

 

 またシュナがぶっ倒れそうになり、慌ててベニマルが支えた。

 なお、貧乏性ヴァルキリーことロスヴァイセが聞いた時も似たような反応だったことを付け加えておく。

 

 

「ちなみに俺らの中じゃブレ先が自分で材料取ってきて作れるらしいぞ」

 

「ルォイ」

 

「「「「「マジですか!?」」」」」

 

 

 ついでにパエリアなんかも作れるらしい。

 ホームではたまにベル達が昼前に帰ってきた時などに作られている場合があるようで、ある意味ヘスティア・ファミリア……引いてはオラリオ名物料理になっているとか。

 佛跳牆はともかく、基本豪快な料理がブレーザーは得意だという。

 

 

「その二つ、あっちでは旦那君しか作れないから……他のファミリアからよく来るんだよね」

 

「うちのアイズたんだけ無条件参加はいいとして、あんな匂い出してたら気になるやろ」

 

「たまに主神も来るのは困ったものなんだけど」

 

「いやそれ光神に飯集ってる時点でヤバくないか」

 

 

 ……ペンギンのツッコミ、普段レジェンドにあれこれ集ってる面子に聞かせてやりたくなる一言である。

 何にせよ、食の時点でこれなので島の見学には期待が高まるというもの。

 

 

「さて……それじゃそろそろ俺達は集会島の方へ行くから、後は頼むぞ。それとギル、ちょいと耳を拝借」

 

「む?」

 

「……レナウンはな。超が付くほど鈍感かつ生真面目だから、捻った愛のアピールは効果無しか下手すりゃ逆効果だ。分かりやすく、ストレートなものの方が良いやも知れんが……強引なのもNGと思って、長期戦は覚悟しておけ」

 

「変化球は不要、直球勝負ということか。ふ、召喚(ガチャ)でセイバーを外しまくっている我にしてみれば、長期戦なぞ望むところ。城塞都市ウルクを治めた王は、同じく城塞攻めも得意である事を示すまで。助言に感謝するぞ、師父よ」

 

 

 最後にレナウン関係のアドバイスをして、レジェンドは集会島同行組を連れ瞬間移動で消えた。

 

 そういう事で、見学前に軽い腹ごしらえ……といきたいところだが、港には饅頭カフェぐらいしかない。

 

 その前に説明しておくと、ここでいう……というかアズールレーンでいう饅頭というのは食べ物ではなく、そこそこデカくてずんぐりしているヒヨコみたいなナマモノ。

 しかも割と何でもこなせるという、見た目の愛嬌以上に有能なのだ。

 レジェンドの治める母港やこのメソポタミア島でもメインで働く優秀な労働力だったりする。

 

 

「ふむ。少し歩くが、この面子で食事ならば港商店街に行った方がよかろう。それに確か今日はミライめがカレー専門店にヘルプに入っていたはずだ。あのメビウスカレーが食せるやも知れんぞ」

 

「えー! あの人がいるなら絶対シエルいるじゃん! しかもカレー関係とか、まず別行動してる可能性無いし!」

 

「ぶーぶー言うな、あーぱー! そも、貴様はこの島をまるで把握しておらぬだろうに、これだけの人数が同時に食事をとれる場所を指し示せるのか!?」

 

「うぐぅ」

 

「予想以上に早く音を上げたね」

 

 

 簡単にあーぱー真祖アルクを言い負かしたギルガメッシュ、そこへエルキドゥの追撃も上乗せされてアルクはいよいよ涙目で沙耶に抱き着く。

 

 そこへ何やらスタイリッシュ着地してきた二人の人物……そう、クラウドとザックス。

 

 

「えええええ!? クラウドにザックス!? ウルトラ騎空団超パンパねえ!!」

 

「お? 新顔、ってか噂の三羽烏陣営か」

 

「悪いが挨拶は後にさせてくれ。早くこの場を――」

 

「「見ーつけた♪ 頼光さーん!」」

 

「「!!」」

 

 

 先回りしていたティファとエアリスが物陰から姿を現し、クラウドのサーヴァントである頼光の名を呼べば颯爽と長身かつスタイル抜群の美女が現れ……正にサイドアタック、もしくは挟み撃ち状態。

 

 

「何故逃げるのです? 母は……母は貴方の立派になった姿を見たいだけなのに……」

 

「う……」

 

「クラウド! 涙に負けんな!」

 

「ザックスはさぁ……」

 

「クラウドの女装姿を知ったのに、ザックスだけやらないのは不公平だよね」

 

「オイちょっと待て!? ティファはクラウド側だろ普通!? 何でエアリスとタッグ組んで迫ってくるんだよ!?」

 

 

 目の前で展開される修羅場を見ながら愉悦してるギルガメッシュとエルキドゥはさておき、涙ぐむ頼光にクラウドは情が湧きつつあり……ザックスはティファとエアリスにじりじりと距離を詰められつつある。

 

 そして……ザックスには突如鎖が地面から生えて巻き付けられた。

 

 

「!?」

 

「ねえ、ティファにエアリス。僕もザックス女装作戦に参加していいかい?」

 

「ちょ、エルキドゥ!?」

 

「うん! 思いっきり可愛くしてあげて!」

 

「それにしてもファインプレー! あ、ギルガメッシュ! ごめん、エルキドゥ借りるね!」

 

「仕方あるまい。我と師父の愉悦用に写真や動画保存を忘れるな」

 

「「「りょ〜か〜い!」」」

 

「じゃねえよおおおおお!! 兄貴、助けてくれえええええ!!」

 

「残念だったな。師父は今頃集会島よ」

 

 

 鎖でグルグル巻きにされたまま、ザックスはエルキドゥに引き摺られ……近くにあった化粧品店併設のブティックの中へティファやエアリスと共に消えていった。

 なお、エルキドゥはその容姿故に入っても別に気にならない。

 

 

「……エモい……ティファだけじゃなく、エアリスとザックスもちゃんと生存して一緒にいるのエモい……」

 

「リ……リムル様?」

 

「男としての尊厳は死亡しそうだがな」

 

 

 感動してるリムルにシュナが困惑しているが、ペンギンのツッコミは相変わらず鋭い。

 

 

「さあ、マスター! 一人前となった姿を母に見せてくださいませ!」

 

「わ、わかった! だからそんな押さないでくれ!」

 

「あれ? こっちはあまり嫌がってないぞ?」

 

「たぶん鎧とか着せようとしてたんだろ。あの人、源頼光って源氏の棟梁らしいし」

 

「え!? あの爆乳美女が棟梁なの!? てかそういえば頼光って……ええ!?」

 

 

 何があったやら、ニコニコ笑顔の頼光に押されながら和風の洋品店に向かうクラウド。

 ベニマルの疑問に答えたのはシャルルマーニュだが、その答えにリムルは我に返ってまた驚愕。

 源頼光は史実では男性のはずだが……。

 

 

「河上彦斎も女性だったしな」

 

「ローランさんも脱ぐし」

 

「アストルフォ君もこうだし」

 

「えへ☆」

 

「ブレ先!! ペンパイ以外が何かおかしいです!!」

 

「とりあえずリムルはシュナを止めろ。源頼光を見てから胸の大きさと紫色の服の相乗効果で、シオンの胸を暗い表情で強く握ってる」

 

 

 ブレーザーの言葉でシュナを見てみると、ドス黒いオーラを纏いながらシオンの胸をギリギリと鷲掴みにしており、シオンがかなり苦しそうにしている。

 ……彼女、ルリアと仲良くなれそうだ。ヒュゴゥ。

 

 まだ本格的に案内開始してないのに、こんなんで大丈夫かと思う……先刻まで伝説の超月星人3になっていた勇治なのであった。

 

 そして忘れてはいけない。

 

 

 

 

 

 ――彼のサーヴァントに、ソワカソワカな大問題の魔性菩薩がいることと、そんな彼女とまだこのメソポタミア島で遭遇していないことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――おまけ――

 

 

 少し前、集会島にて。

 

 

「バナナ美味ぇ」

 

「マスターも気に入ってくれて何よりだ。そのままも良いが、今世では飲み物としても良いらしいな、シータ」

 

「はい、ラーマさま。確かバナナミルクシェイクとか」

 

 

 平和なレイトとラマシタ夫妻はいいが……。

 

 

 

 

 

「な……何だコイツ!?」

 

「くたばれ不法侵入者ども!!」

 

「「「「「ぎゃあああああ!!」」」」」

 

 

 シンのアルテマで吹っ飛ぶフレイヤ・ファミリア団員達(幹部含む)。

 

 

「ぐふっ……」

 

「貴様、団長でありながらあの横暴を黙認だと? 人の弟子に寄って集ってリンチ紛いの戦闘を容認するとは、余程フレイヤ・ファミリアは卑劣な集団らしいな」

 

「や……やめなさい! これ以上は――」

 

「元凶はお前だろうが」

 

「きゃあああああ!!」

 

 

 セフィロスに蹂躙される団長のオッタルと主神のフレイヤ。

 

 

 

 

 

 のんびりしている三人の背後で、とんでもない爆発と斬撃が飛び交う地獄絵図。

 

 ――しかし。

 

 

「また整地しねえとな」

 

「うむ。少しは加減してほしいものだが」

 

「仕方ない気もしますからね」

 

 

 あんまり気にしない三人であったとさ。




レジェンドのみならず、ブレーザーにも得意料理がある事が明らかになりました。
大鍋料理とか。

FFⅦのオリジナル版やったことある人なら分かると思いますが、アルテマの消費MPは上位の召喚マテリアに匹敵するぐらい高いので、おいそれと連発出来ない……のに本作のシンは既にやってます。
それから今回はセフィロスがキレてましたが、パイロットとしての師匠の竜馬もその場にいたらキレます。
もう今回以上の地獄絵図に。

最後に本作豆知識。
本作のシンは当然原作に比べて訓練を早くに始めたため全体的に原作より現時点で上ですが、実はMS操縦技術だけは原作FREEDOMの方が上。
というのもMSだけでなくPTやスーパーロボットにも触れて、後者二つ(特にスーパーロボット)の適正が高かったのでそちらに注力したためです。
ゲッターとか大体50m前後、つまり怪獣とも戦いやすい大きさですから。


それではまた次回。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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