ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
先月頭から仕事量が増えて、寝落ちやダウンの頻度が増えてしまいまして……今回は先に特別編ですが、本編も7、8割方執筆出来てますのであまり遅くならない内に投稿出来るかと。
今回「オイそれ特別編で披露していいネタじゃねーだろ」的な設定が色々と出ます。
あんま気にしないでいいものから割と重大なものまで。
◯レジェンドさんちのカルデア事情
「アルトリア」
「……はい、石溶かしてすいません」
「宝具レベル6おめでとう! そして最後はまさかの2枚抜きだ!!」
「ぇ…………ぃやったぁぁぁあああああ!!」
「長かった……既にアペンド全開けはしてあるからあとはひたすらレベル上げだけだ! クラススコアも開けにゃならんけどそれは置いておく!」
「次に狙うのは?」
「エフェメロスも宝具5になったから、デスティニー召喚時に宝具6狙うかカーマの宝具上げたい。あと1なんだよ」
「……ところで何かコルデー(アサシン)のレベル、80まで上がってない? 聖杯あげた?」
「アサシンガールズの中で一人だけレベル60のままは可哀想だろ」
それではどうぞ。
何やかんやあったが、無事港商店街のフードコート改めフードエリアへと到着した究極英雄王一行。
離脱したのは前回集会島へ宿泊場所用意の為に移動したレジェンド達を除けば、ザックス女装作戦へ参加したエルキドゥのみ。
「離脱理由がアレなんですけど」
「食事中にイメージせぬよう気をつけよ。吹くぞ」
「そっち!?」
今回もリムルのツッコミは好調である。
さて、このフードエリア……以前はビルの一つの階に四店舗程収まっていたのだが、それでは多くの顧客を収容出来ないことと、折角順調に認証してKAN-SENが次々とこの離島へ来ているのに暇を持て余すだけだと考えたレジェンドにより整理・拡張された結果、より多くの店舗や収容人数、それぞれのスタッフ雇用を可能としたフードエリアへと進化を遂げたのだ。
蛇倉苑は勿論、マシュやアナスタシアの一声もあってねこラーメン道監修のラーメン専門店や、ミライ&シエル監修のカレー専門店など様々な店舗が揃い、以前にも増して多くの来客が訪れている。
「ぐおおおおお!!」
「ペンパイ!?」
「どうしたんですかペンギン様!?」
「リムル様、ベニマル様、皆様も心配しないで下さい」
「エーアストさん!?」
「奥方様、しかし!」
「ラーメン、カレー、丼物!! 豪快社畜飯が俺を! 俺達を呼んでいるッ!!」
「旦那様は数々の店の並びに某企画社員時代の食事を思い出しているだけですので」
「「どんだけー!?」」
よく見ると、ゾウとかネコリーダーとかウサギも滅茶苦茶入りたそうにしている。
そして忘れてはいけない、エーアストもそんなペンギンの愛妻……即ち。
「ここの看板メニューだけで、最低3回分の配信ネタになります!」
「「「「「奥さーん!?」」」」」
彼女、夫の『豪遊社畜シリーズ』が大好きな事が由縁で、夫婦で『豪遊飯シリーズ』を配信中。
普段ごくごく普通の食事なので一気に豪華になるこのシリーズ、実はレジェンドやギルガメッシュも好んで見ていたりする。
「ふははははは! いよいよ生であの豪遊飯シリーズを拝む事が出来るようだな! この我を唸らせた豪快な食事を見せてみよ!!」
「……あの」
「む、貴様は……確か南雲ハジメの嫁の一人のユエと言ったか」
「ん、ブレーザー様があっち見てて、何かなって……」
ユエが指差した方を見て、ギルガメッシュを始めとするウルトラ騎空団は固まった。
「良いですねここ! 麻婆豆腐を筆頭に、麻婆茄子、麻婆春雨、麻婆玉子!! 麻婆料理選び放題です!!」
「トッピングも文句無しのラインナップだ。これは通い詰めるしかあるまいよ!」
「あ、次は麻婆ラーメンの特盛で」
「すみません、お持ち帰り用にこの麻婆丼をお願い出来ます?」
スレッタ、
しかもタトラは普段通りだからまだ良いとして(露出は高いのだが)、スレッタはスポブラ姿、ラスプーチンと三日月に至っては上半身裸で見事な肉体美を披露しつつ麻婆料理をかき込んでいる。
「予想はしていたが揃いも揃って麻婆専門店にいるとは……!」
「あー……だから勇治の幼馴染みがマスターのアーサー王はここに近付こうとしなかったんだな」
綾香のサーヴァントであるアーサーが麻婆恐怖症なのはその勇治の(お仕置きの)所為なのだが、一先ずそれはいいだろう。
問題は彼らが食べている麻婆料理の色だ。
甘党のベニマルが髪ごと真っ青になるほど赤くゴボゴボと沸騰している。
ベニマルに限らず、シュナやシオンどころか、あの原初の赤たる最古の魔王の一柱・ギィさえビビっていた。
「いやいやいやいや何だアレ食べ物なのアレ」
「キャラ崩壊しまくってるぞギィさんや」
「あんなん見たらそうもなるだろうが!!」
だが、そんなギィの……いや、一同の度肝を抜く光景が次の瞬間、生み出されることになる。
「ルゥオォォォアアアアア!!」
「おおお! 素晴らしい食べっぷりです、ブレーザーさん!」
「こころなしか炎のような部分が輝きを増しているように見える。もしや麻婆を力に変えているのか……!?」
「「「「「何ィィィィィ!?」」」」」
あの激辛麻婆豆腐を猛スピードで食すブレーザーの姿。
いつの間に同席したかはさておき、続けて麻婆ラーメンを頼み豪快にスープまで一気に飲み干す。
「「「「おおおおお! ブラボー!!」」」」
同好会メンバー四人は拍手でブレーザーを称えており、当のブレーザーも味と量に満足そう。
「師父が目に掛けているとは言っていたが、よもやあの麻婆をあれほど大胆に食すとは我も予想外よ」
「あれらの辛さってどれくらいなの……?」
「うむ、あの四人が食している麻婆の辛さは常人のそれとは別レベルでな。基本的に一辛から五辛まであるとして」
「「「「「ふんふん……」」」」」
「奴らは30辛だ」
「「「「「いやおかしいだろォォォォォ!?」」」」」
某カレー店では激辛上級者向けと言われる20辛まであるらしいが、スレッタらはその遥か上を行く。
一口目から強烈な苦味と辛味が襲ってくるのが20辛だとしたら、30辛は口に含んだ瞬間……鼻と口から吹き出しながら苦しみのたうち回るレベル。
そんなものを当たり前のように食し、体調に何の悪影響もないどころか肌艶が良くなったり筋肉の調子が整ったりしているという、あの四人はツッコまれたようにもう色々おかしい。
ここまで説明すればブレーザーがどんだけ凄いことを成したのか御理解頂けるだろう。
「一応師父も難なく食せるが『別に俺は苦行したいわけでもないし、普通の辛さで大量に食えればいい』と基本麻婆料理は2〜3辛を好む。師父の大得意料理たるマーボーカレーもそれを基準に作るからな」
「よ……よかった……レジェンド様は割と常識の範囲内だった」
「我も似たような辛さが好みよ。辛いには辛いが食べれぬ事はなく、慣れてしまえばより深い旨味が味わえるというもの」
「確かに、水を飲みながらなら全然いける辛さだしな」
「あの光神は体質的なものも作用しているのだろう。でなければ、あんなグガランナも即逃走しそうなバカ辛い麻婆料理なぞ平然と食せぬわ」
……天の牡牛すら逃げ出すとか何なんだ。
いつまでも麻婆論議するのはやめて、ギルガメッシュ達は各々フードエリア内の好きな店で昼食を取ることにする。
「さて、何処にするか……」
「饅頭軽食がオススメだ。今ならアップルパイが焼きたてだぞ」
「ふむ。アップルパ……」
エプロン姿のアンジール、出現。
「「「「「アンジールゥゥゥゥゥ!?」」」」」
「アンジールまでいんの!? クライシスコアのメインの面子が全員生存して生活を満喫してるって、何この夢の展開……!」
「ふ、リムル・テンペストよ。貴様は中々に目の付け所が良いではないか。だが貴様の反応を見るに、貴様が衝撃を受けるのは奴だけではないぞ」
「え?」
ハテナマークを浮かべるリムルを尻目に、アンジールは子供たちや女性陣に試食用のアップルパイを配っている。
さり気なくベニマルも混じってるのは御愛嬌、シュナが「わ……私が作ったものよりずっと美味しい……」とショックを受けていた。
リンゴ料理=アンジールの十八番というのはウルトラ騎空団ではもはや常識。
そこへ……。
「あ、ギルお兄様〜」
「エメロード、現代の私服も様になってきたではないか。当然だがザガートにイノーバ、魔法騎士一同や立香らも同伴だな」
「はい! ギルお兄様もお昼ですか?」
「何処にするか決めかねていたらアンジールがセールスにきたところよ」
「もしや……そちらの者達が?」
「伝えていた三羽烏陣営だ」
軽く紹介しようとしたギルガメッシュだが、地面に突っ伏して涙を流すリムルを見てとりあえず愉悦。
「「「「「リムル様!?」」」」」
「エメロード姫が……! ザガートやイノーバと一緒に魔法騎士と仲良くランチタイム……! 肉眼でこの光景を見れるなんて……!!」
「スライムアイを肉眼と呼んでいいのか悩むけどな」
「……ところでそこの……」
「儂ァ千子村正ってんだ。この立香のサーヴァントでな。宜しくしてくれや」
「村正のマスターの藤丸立香でーす!」
「むっ……村正ァ!?」
「貴殿があの真武者頑駄無の……!」
早速のビッグネームサーヴァントだが、それ以上にベニマルらは光の傍にいる、シトラスコーヒーを飲んでいる黒いコートの人物と、餡蜜を食べている武士らしき人物が気になっている。
「えっと……立香ちゃん、私が紹介した方がいいのかな?」
「そだね。自慢の兄貴分と父親代わりなんだしさ」
「うん! 始めまして、私は獅堂光! それからこっちが綱兄様……渡辺綱で、こっちがエドモン父様……エドモン・ダンテスで巌窟王!」
「巌窟王!?」
かつてトータスでエヒトに反逆したハジメが真っ先に声を上げた。
彼からしてみれば、復讐者としての代表格である巌窟王は尊敬すべき対象。
後に光が巌窟王と共に監獄塔を進んだ話を聞かされたハジメは、終始ワクワクしていたという。
――そして渡辺綱。
別名『(悪さをした)鬼絶対殺すマン』、それをリムルから聞かされたベニマル達は本能的にリムルを盾にして震えていた。
ついでに『人界最強』の呼び名もあると言われ、ヒナタいわく最低でも聖人クラスだという。
「渡辺綱といえば頼光四天王の筆頭と言われる剣士よ。その実力は剣の腕に限定するならあの源頼光すら凌駕していたという程の……って私まで盾にされてる!?」
「ヒナタ、私もだよ」
ヒナタはシオンに、シズはシュナに盾にされていた。
クロエだけはされなかったらしい。
「お前達は人を襲っていないのだろう?」
「「「「「は、はいっ!?」」」」」
「……ならば俺が刃を向ける必要は無い。何よりここは食事処だ」
そう言ってそのまま黙々と餡蜜を頬張る綱に、ベニマルらはようやく安堵する。
なにせ綱は存在そのものが鬼特効のような人物だ。
敵対したら概念的な何かで問答無用に一刀両断されないとも言い切れない。
「さて、ぐだくだしてても進まん。適当な店の適当な席に座ってからメニューを見つつ決めればよい。大河でなければ流れに身を任せるのも一興よ」
そう言いながら自分だけでなくレナウンに対しても椅子を引いてやるギルガメッシュ。
「秘書艦だから自分がやらなければならなかったのに」とあたふたしつつも礼を言いながら座るレナウンは真面目である。
「そういえばギルお兄様、御存知ですか? マスターがこの世界でバカンス地として『ゴールデン・ベイ』を選ばれたそうですよ」
「何!? ゴールデン・ベイだと!? ふははははは! 実に我にピッタリではないか!」
「英雄王陛下、パンフレットはこちらに」
「間髪入れず続くとは流石よな、セイバー。どれどれ……」
エメロードとレナウンからバカンス地について聞かされ、パンフレットを意気揚々と眺めるギルガメッシュは色々積み重なってご機嫌モード。
その間に三羽烏陣営は各々食べたい料理を注文していく。
「しっかし……ジョンとかオブラインとか、男性名みたいなのに皆女性なんだな。しかも美人」
「リムル様、先程からゴブタが事あるごとに死にかけてますが」
「攻撃されてるわけじゃないから大丈夫だろ。っていうかここの娘らに手を出すってことはレジェンド様の家族に手を出すようなもんだからな? ベニマルもよく覚えておくよーに!」
「は、はいッ!!」
まあベニマルは問題無いだろうけど、とリムルはつけ足しつつ先に運ばれてきたバニラシェイクを啜る。
一先ず、究極英雄王側は無事食事することが出来そうだ。
☆
――一方、集会島……レジェンド側は。
「――よし、送還完了」
「こっちも整地終わったぜ」
無事(?)フレイヤ・ファミリア一行を元の世界へ強制送還し、レイト指揮による整地も済ませていよいよ三羽烏陣営の宿泊場所建設に移る。
まあ、ペンギン陣営はトラが笛吹いてグラナート2号館を呼び寄せるだけなのだが。
「ディアブロ、図面は出来てるか? 外見と内部の大まかな形だけでいい。後は
「はい、こちらに用意してあります。ご確認を」
「流石だな。俺が確認している間にお前は専用機の概要とマニュアルを読んでおけ」
「 ! ! 」
ほい、と概要とマニュアルがセットになったファイルを渡してくるレジェンドと、あまりの衝撃に固まりつつも手渡しと受け取りだけはしっかりするディアブロ。
ディアブロが受け取った書類に書かれていた専用機名は『ORヴェルトール』――レジェンドが己のサーヴァント達やゼット達と解決した特殊特異点、そこで入手した各種データから作り上げた『ギア・バーラー』という機種の機体。
別名『真ヴェルトール』とも呼ばれるがそれはさておき、ギア・アーサーの上位種であるギア・バーラーだけあって超高性能機ではあるが、それ以上に搭乗者の実力と精神力をとても反映しやすいため、搭乗者次第で基本スペックを大きく引き上げる特性を持つ。
というのも、本機体は不完全とはいえ『ゾハルとの接触』を果たした機体であるからで、ギア・バーラーに分類されるが実際はそれらを超える機体だからだ。
そんなもんよく作れたなと思われるが、そこは「レジェンドだから」で済む。
だってこのチートラマン、ゾハルとかデウスどころか波動存在すら『マンモス校の一学年の一クラスにいる生徒の一人』くらいの認識してないし。
ついでにレジェンドが入手した機体は原初のゼノギアス的な『ゼノギアスZERO』、ギルガメッシュがワイバーンとヴェンデッタ双方の意匠を合わせたような『ヴェンデッタ・エア』を特殊特異点帰還後に受領している。
……なお、例の彼はヴェルトールⅡに敗北後、また挑んできたが……ギルガメッシュの操るフェネクス・タイプGが『王の財宝』を使えるようになっていたため、容赦なくバビられてヴェンデッタを完膚なきまでに破壊された。
その際に……。
――『ふははははは! 格の差を己が身で思い知ったか! 貴様の成金趣味と、師父から認められた『黄金の王』たる我のフェネクスが放つ金色の輝きでは埋められぬ差があると知れ、雑種! いや
フルボッコにした挙げ句こんな台詞を死体蹴りするかのようにぶち込んだわけだが、結果例の彼はヴェルトールのパイロットよりもギルガメッシュに執着するようになったという。
……あのアンフィスバエナに乗ってもボコられて終わってたが。
そんなわけで、色々あったものの特殊特異点から多くの戦利品(一部メンバーはトラウマ含む)を手に入れて帰還したレジェンド達。
ディアブロにはそんな貴重なものの一つを専用機としてくれてやる、というのだからディアブロも衝撃と困惑が襲いかかっても仕方ないというやつだ。
……と、そこへ轟音を立ててグラナート2号館が到着した。
「おおー! ホントに家が飛んできたのだ!」
「私謹製だしねー。怠惰のためなら一時の努力は惜しまないメタトロンなのである」
「矛盾してない? いや一時のだからしてないのかな」
「ふむ、華やかではないですがこれはこれで趣きがありますね。プライベートな空間はお邪魔しないので、中を見させて頂いても?」
「構いませんよ。ボクらの部屋でないなら共同リビングとかもオッケーです」
目を輝かせながらグラナート2号館を見るミリムに怠惰ンヌがドヤ顔し、リリスがツッコむ賑やかさ。
家屋の中を見たいアベルに対し、トラは快く了承。
アベル以外にも彦斎や剣式が見たいというので3人を伴って入ってみると……。
「ほほう……空間圧縮技術は風呂場の男女分けなど、一部だけに使われているようですね。それ以外は元から大きく作ってあると。便利過ぎないけれど、予想以上に快適な生活が出来そうです」
「共有冷蔵庫もかなり大型なんですが、部屋に小型冷蔵庫とかも入れてる住人もいるんです」
「ペンギン様は昔の癖でエナドリを持参して来られたりしましたので」
「そういえば、自販機――あ、あった」
「てっきり玄関脇とかにあるものだと思っていたけれど、館内にあったのね」
飲み物だけでなく、夜食用のちょい飯自販機も完備されているグラナート2号館。
商品は空間転移型移送による自動で補充が行われるため、余程でない限り品切れは起こらない親切仕様。
「……エナドリもある」
「社畜お助け仕様なのかしら」
「う……否定出来ないのが悲しいというか」
仕事を家に持ち帰って仕上げる時の強い味方である。
一方、レジェンドはサクサク仕事を進め既にリムル及びブレーザーの離島来訪時における宿泊場所、即ち別荘は一通り完成。
残るはレジェンドが言っていたように各種調整のみとなっていた。
「いやだから早えんだよ!?」
「仕事は素早く確実にだ」
「そういうレベルじゃねえだろ!? 最早過程省略して結果出してるのとほぼ変わんねーよ! 聖杯かアンタは!? ……そういやアンタ、聖杯なんて秘宝殿見渡せば至る所に置いてあるんだったな……」
「それもそれでおかしいと思うぞ、マスター!?」
「しかし究極英雄王も『聖杯なぞ蔵に雑に転がっている』と仰っていましたし……いえそっちもどうかと思いますが!」
レイト、ラーマ、シータが代わる代わるツッコむ連携プレー、正しくマスターとサーヴァントの信頼が成せる業……なのかは兎も角として、最終的に『やっぱりレジェンドとギルガメッシュがおかしい』ということで落ち着いたのは言うまでもない。
「普段ならもう終わってるんだがな、やっぱり車椅子だと機敏に動けんし……どうも確認するのに手間がかかる」
「その状態でここまでやっといて、全並行世界の大工が怒り狂って泣きながらトンカチ投げつけてきそうな台詞言うなよ」
相変わらずレイトのツッコミは冴え渡っている。
そんな師弟を尻目に、リリスはディアブロに尋ねた。
「おーい、専用機が嬉しいのは分かるけどさ。お仕事大詰めだよ、ディア」
「はっ!? 申し訳ありません『母上』。『父上』に甘えてばかりではリムル様の
「「「「「!?」」」」」
ディアブロのまさかの発言にその場どころか、グラナート2号館の中にいたアベル達まで驚きの表情のまま顔だけ出してくる始末。
「そっかー、やっぱりディアは気付いたわけだ。うんうん、因子提供者としては嬉しいねー」
「正確にはこの集会島に来てからですが」
「なぁなぁリリス、お兄とリリスがディアブロの父上と母上ってどういう事なのだ?」
「結構重要な事なんだけど……あんまミリム、動揺してないね」
「お兄と髪の色が同じくらいで、ぶっちゃけお兄やリリスとディアブロはまるで似ていないから、血縁というには弱い気がするのだ」
こういう時にミリムは鋭い。
「そうだよん。アテシとダーリンは因子をヴェルダに提供しただけだから、あくまで『それが原因で原初の悪魔が生まれた』って事でディアにとってそうなわけ。ミリム達の世界では別の理由で自然発生したみたいに言われてるだろうけど、そもそもこんな別格の存在が自然発生するわけないっしょ? まあ、たまに例外はあるけど」
「ということは……もしかしてギィもそういう事になるのか!?」
「だねー」
「でもリリスの説明を聞いたから納得なのだ」
そしてこういう時のミリムは理解も早い。
さすが最古の魔王の一柱というか、ヴェルダナーヴァの娘というか。
「何にせよ、別に知られても困る事じゃないし、かといって言いふらす事でもないしねー。さっきも言ったように血縁ってワケじゃないから、そう難しく考えなくてもいいよん」
「とか何とか言ってる間に終わったぞお前ら」
「「「「「早っ!?」」」」」
「私達は喋りながら仕事しておりましたので」
「あ、そういうところはお兄に似てるのだ!」
……今回集会島に来たメンバーは割と納得も早かったらしく、然程混乱せずに済んだようだ。
そうしていると、フレイヤ・ファミリアをボコボコにした元凶(?)のセフィロスとシンが大量の荷物を持ってやってきた。
「場を離れてすみません、昼食がまだだと聞いたので先程港商店街の各店からテイクアウトしてきました」
「こういう時に『テレポ』って便利ですね。ついでに晩御飯用の食材もしっかり買い込んできました!」
「おおう、お疲れアンドありがとさん。今晩は盛大にバーベキューするぞ」
「やった!」
屈託なく笑うシン。
こんな少年が先刻フレイヤ・ファミリアの幹部達をリミット技やアルテマでブチのめしていたなどと、普通なら到底思えない。
「食ったら晩飯用の仕込みだけして一眠りするか。ベルも手伝い頼む」
「お任せ下さい、ご主人様。ことご主人様の給仕に関しては、グレイフィア様とこのベルファストをおいて他にはいないと自負しておりますので」
「はいはーい! イプちゃんとお姉ちゃんはマスターのお兄さんのベッドを温める係りやりまーす!」
「ま、まあ……私達、あんまりやることなかったし……」
「お休み前に一度診察を。順調に治癒しているとはいえ、不測の事態になるといけませんから」
ゴブタが見たら血涙必至な状態のレジェンドだが、これでも今日は少ない方……というか総数がおかしい。
実のところメソポタミア島にいる一誠はカリバーされてるのでどうかとは思うが、残る勇治のサーヴァントを見たら勇治相手にも同様のリアクションしそうな気がする。
ソワカソワカとかスタァとかブレストバレーとか月面セレブとか。
サーガは当然として、養子のライ(年代や年齢的にギルガメッシュ方が兄にあたる。エルキドゥは『性別・エルキドゥ』なのでライは歳上親族として扱っている)も彼方此方のイベントに顔を出すと黄色い声援を浴びるのだが、モニカに加えて最近はイングリットもさり気なくガードしてくれるので、彼にとっては安心の日々。
ゼットはアホの子属性かつ彼を慕う女子はステラを筆頭にわんこ属性だから然程問題なく、キラはラクスも燕も(色々と)強すぎる。
……タイガ?
彼に手を出すともれなく
やっぱりハーレム形成されてて地獄なのはレジェンド、一誠、勇治である。
……そのうちアスランも加わりそうな気がするが。
とにかく、集会島でのんびりしているレジェンドはまだしも、これから残りの自分のサーヴァントと会うであろう勇治と、リアス以外のハーレムメンバーから理不尽なお仕置きされる一誠は今回、無事でいられるのか?
離島経営はまだはじまったばかりである。
――見学篇が。
――おまけ――
実はゼットはメソポタミア島見学に同行していない。
何故かは勿論――。
「よーしリハオッケー! 本番は明日だからそれまでゆっくり休んで万全の状態にするでございますよ!」
「お……思ってたよりキツかったのだわ……」
「オーフィス達、いつもこんなハードな動きしてたのね……」
「私はそうは思わないけどなー?」
「ジータは万能型だから……って、清姫は仕方ないけどアルトリアは割と大丈夫そうに見えたわ」
「……いえ、剣を振るうのとは全然勝手が違いまして……」
「ますたぁへの愛でどうにでもなります」
そう、彼女らのリハーサルの確認に来ているからである。
しかもるりふぃすさやぴーは既に問題なしと言われているからフリーで、いつの間にかオーフィスがゼットについて来て先程まで彼女らがやっていた振り付けを完璧に踊っていた。
……ついでにつよつよドラゴン(仮)も。
「ふふんふんふーん」
「わ……私達が苦労したダンスをあんなに平然と……」
「僕だって出来るし! 最強だから――」
グ キ ッ ! !
「ふみゅうっ!?」
「ここ、慣れないと身体能力高くても足くじきやすい」
足くじきメリュ子、オーフィスに治療されて結局良いとこなし。
ちなみに沙耶やルリアも平然と踊れる。
……それから、モルガンもチャレンジしたものの足がもつれて盛大にすっ転んだらしい。
――もひとつ、おまけ――
「あ、ディアブロからだ。 ……はあ!?」
「「「「「!?」」」」」
とんでもない大声で驚いたリムルに一行が目を向けると、リムルは顎が外れて汗がだらだらと大量に流れていた。
「おい! リムル様の様子がおかしいぞ!?」
「ディアブロからとか言ってたな。アイツが何かするとは思えんが……」
「ギィ! ちょっとこれ見ろ! 文もだぞ文も!!」
「お……おう? 何で俺?」
リムルの鬼気迫る雰囲気に圧されて、彼の持つウルフォンを覗いてみると……。
――リムル様。不肖ディアブロ、父上より専用機を賜りました。今後一層リムル様の御力になれると思います。
◯腕組みしているORヴェルトールをバックに、同じポーズで笑みを浮かべるディアブロ
◯一番手前にアップで「いえーい!」とばかりの笑顔でピースサインのリリス
◯ディアブロの隣に車椅子に座りつつドヤ顔でスペシウム光線のポーズをするレジェンド
……そして画像のタイトルは『我が専用機たるORヴェルトール、父上と母上を添えて』。
「専用機だと!?」
――追伸。ギィ、貴方が専用機としてリクエストしたディス・アストラナガンですが……既に母上が乗機として1号機を父上から賜っているそうです。新しく2号機を作るとのことですが、動力が動力なので時間がかかることを覚悟しておくようにとのこと。加えて母上が直々に指導してくれるというので、しっかり学びなさい。
「レジェンド様が父上でリリスさんが母上ってどういう事だコノヤロー!!」
「「「「「え゙え゙え゙え゙え゙!?」」」」」
色々先を越されてちょっぴりショックを受けてたギィは、詳しく説明までさせられて二重にダメージを受けましたとさ。
ついでにモルガンは最初に聞いた時、精神に致命的なダメージを受けたが事情を説明されると即復活した。
麻婆豆腐推進同好会、お前ら人間じゃねえ!
リムルは今日も大忙し(主に驚きとツッコミで)。
ディアブロの専用機となったORヴェルトール、作者も倒しましたがめっちゃ下準備がしんどかった……!
それでいてなお確率勝負な部分あるし。
そして本作独自の新事実、普通に考えたら『天使を生み出したら悪魔が自然発生した』なんてないと思うので、そこをアレンジしてストンと落ちるようにしました。
こうするとウルティマなんかリリスと出会ったらめっちゃ甘えそう。
性格似てるし。
今回だけでこんななのに、あの魔性菩薩と会ったら三羽烏陣営はどうなるのか!?
それではまた次回。
――ちょっと番外編――
「そういえばモルガンの新衣装、カルデア学園生徒会長とか」
「その通りです、我が夫。これで青春のラブロマ――」
「俺どっちかっていうと保護者枠、良くて保護者会長とかそのあたりだから学園ラブコメは無理だな。そこら辺はライの管轄だ、アイツ元アッシュフォード学園生だし」
「!?」←モルガン・ブルームーンショック
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)