ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
実を言うとこの特別長編の第一話を書き終えてから着手してはいたんですが、あれやこれやと書いているうちに戦力増強(つまりキャラ増加)したため、途中で頓挫しつつあったものを大幅手直ししました。
特別長編の幕間だけあって多くの本作登場キャラが出ていますので、頭空っぽにして彼らのやり取りをお楽しみください。
◯レジェンドさんちのカルデア事情
「ダーリン、水着のアテシ行かなくてごめんなさい」
「よし、開口一番謝って代わりに小町2枚寄越したリリスは許す。だが天井させたアズライール、テメーはダメだ。天井までに寄越したのがモードレッドだけとかふざけてんのか」
「…………」←尻に自身の剣ぶっ刺さって倒れてるアズライール
「あと何でアルトリアPU回して11連で来たのがカルナ? いやいいんだけどさ、施しすぎだろこの英雄」
「ミコケルですらないの!?」
「あとな、水着のシャルロット一枚でよかったのに」
「ハーイ、水着のBBちゃんです♪」
「22連、つまり11連2回回して1回ずつコイツ出てんだけど!! シャルロットどうした!! ドバイもそうだったが、何でコイツのPU回すと目当ての鯖出ないでコイツ関係ばっか出るんだよ!?」
「あ、確かに腹立つ。ダーリン、もしかして水着のアテシが来れなかったのってコイツ原因じゃない? 処す?」
「え……冤罪ですぅぅぅぅぅ!!」
それではどうぞ。
レジェンドの妻役として選ばれたモルガン、そして彼女推薦のもう一名は、かの特殊特異点における情報及び作法その他をレジェンド同伴で迅速に学んでいた。
「ところで我が夫。此度の件、参加メンバーが予定ではかなり多いとか」
「直接関わるのはウルトラQの面々だから、他はサポートする感じになるがな。今後の事も考えると、この特殊特異点の空気を肌で感じた方がいいだろう」
「日常的に殺人事件が起こる空気というのもどうかとは思いますが……」
既にウルトラQ及び今回の同伴メンバーは大阪に現地入りしており、予定日までバビロニアコーポレーション所属のホテルにて宿泊している。
レジェンド達は当然の如くロイヤルスイートルームなのだが……夫婦なのだから同室で問題無い、というモルガンともう一人の妻役の意見で三人同室。
まあ、あの超合金ニューZα以上の理性を持つレジェンドならば心配するだけ無駄だろう。
それとは別に、此度の出来事が済むまでウルトラ騎空団は特別休暇と相成った。
今回はそんな彼らの休暇の様子を見てみよう。
☆
――しのぶ&ジャンヌ・オルタ&オーフィス――
「チェックイン完了! さて、特別休暇を満喫するために念入りな準備がいるわね。早速部屋でパンフレットやガイドブックを見ながら予定を立てるわよ!」
「おー」
「仮に出掛けられなくてもホテル内で十分楽しめるように各種施設完備ですし。レジェンド様もギルガメッシュさんも徹底してますね」
「ええ。帰ったらどうせまた姉&自称姉と顔を合わせてぐだぐだ始まるだろうし、それに備えてたっぷり英気を養っておかないと」
自分で言って少し気が滅入ったジャンヌ・オルタだが、無邪気なオーフィスとマスター兼理解者であるしのぶに慰められて立ち直る。
そして割り当てられた部屋に入ってみると……。
「うわ広っ!! 設備豪華!!」
「お布団ふかふかー」
「ルームサービスも半端じゃないですよ。至れり尽くせりとはこのことですか……」
「ベッドは一つだけど、このサイズで私達全員女だし問題無し! むしろこういう方が新鮮で、たまにはいいわよね」
荷物を置いて早速予定を立てようと、この日のために準備しておいた各種ガイドブック等を取り出すジャンヌ・オルタ。
女子三名でベッドに座りワイワイしている様は実に華やかである。
「美味しいご飯食べたいー」
「そうよね。折角の旅行なら現地ならではの特産品とか味わいたいところだわ」
「先程ホテルの方に頂いたパンフレットによると、夕飯はビュッフェスタイルで夕食はこんなものが出るとか」
「ふんふん……じゃあ被らないようにするのはコレを見ながら考えましょう。ガイドブックによれば、この辺りが食事処を中心に色々あるそうだし」
「ここから近い。夕ご飯の時間が迫っても、いざとなったら我もしのぶもぬーも早く動ける」
三人揃って休暇を楽しむために身体能力フル活用する気満々。
確かに刀を抜いたり炎を出したりしなければ割と受け入れられそうではあるのだが、大丈夫か?
兎にも角にも、彼女らは意気揚々と街へ繰り出すのであった。
☆
――勇治軍団――
「何で君が一緒なんだねホームズ」
「私のマスターが参加する以上、私もいるのは当然だよ教授。それはそれとして、この特殊特異点での設定とはいえ仲睦まじい夫婦の邪魔は出来ない。というわけで、予定日まで君の休暇の邪魔をすることにしたのさ」
「それをあたかも当然の如く言う君こそ『悪』じゃないのかナ!? マジでボスが人理にブチ切れたのも納得だヨ! 何でコイツルーラーなのこんなんルーラーにしたら明らかにダメじゃん人理ィ!!」
正直モリアーティがめっちゃ正論の気がするホームズの言葉を聞きつつ、勇治とそのサーヴァント+αはホテルにて割り当てられた部屋……というシャルルマーニュとローランとアストルフォのいる部屋に集合していた。
さすがに男女同室は……ということに加え、理性蒸発のアストルフォはまだしも脱ぎ癖のあるローランをほっとくとホテルの個室から堂々と全裸で出て来かねないので監視も兼ねてシャルルマーニュが同室に立候補したのである。
「休暇なのに仲間の全裸行動監視ってどうなの?」
「別にいらないんじゃないか?」
「「お前らが言うな」」
「元凶とそれのブレーキにならなそうな人ですものね……」
例の二人に対し、苦労人である勇治とシャルルマーニュによる息の合った見事なツッコミが入り、キアラやBBのブレーキ役として日々奮闘中のコヤンスカヤが溜息を吐く。
「勇治! ここのホテル、かなり大きな売店があったぞ! ぱっと見だが食品ラインナップも豊富だった……! 今夜の夜食はそこで調達だ!」
「どんだけお好み焼きそばパン求めてるんだ白野。いや健全かつ荒事じゃないから別にいいんだが」
「ロール! ケーキが! 無いっ!!」
「泣くなはくのん、後で買ってやるから」
「勇治ぃ、余も着替えねば駄目なのかー? せっかく花嫁衣装でホテルなのだぞー? 新婚初夜せぬのかー?」
「嫁ネロの言う事したら確実に修羅場になるだろ」
「つまり! 組んず解れつの酒池肉林ハーレム! ああ……私、滾ってまいりました。我慢が利きそうにないので一番槍を味わっても――」
「はいそこのアルターエゴ兼ムーンキャンサー黙りなさい」
最後BBドバイがキアラに一撃入れながらツッコんだとはいえ、勇治のツッコミも絶好調。
メルトリリスらサクラファイブの方は日常モードと戦闘モードの切り替えが可能になったからか普通に和気藹々としている。
「締めはケーキ屋さんよ! これは外せないわ!」
「お洋服屋さん、いいのあるかな……」
「リップ、胸の関係で大きいお洋服がいるもんね。元のサイズだと私とオルタもだけど」
「貴女達の元のサイズの方が、それこそ団長や服飾妖精にオーダーメイド必要でしょ」
……メルトリリスだけ、既にペンギンパーカーにサングラス装備でノリノリ休暇満喫モード。
そんなところに噂のアイツがバーンと豪快にドアを開けて登場。
「センパイと先輩達、あとオマケの面々の予定はお任せあれ! 皆大好きBBちゃんサマーカジュアルファッションで参上!」
「オマケとかほざいたわよアイツ。アーキタイプ・インセプションでヒロイン張ったからって調子に乗りすぎじゃない? そこはどうなのドバイの方」
「セレブさが欠片も無いですね」
「いやそうじゃなくて」
「そもそもこの特異点でセレブなのは団長や究極英雄王です。というわけでセレブじゃなくていいんですぅー!」
「ついでに気品の欠片も無いようで」
同じ顔通り越して同じBBで違うBB……もうわけわからんが、ともかくBB二人が揃ってギャーギャー言っている間に勇治達はまともな思考の面子でさっさと予定を決めることにする。
「人数が多い以上、食事処は吟味する必要がある。何より、ローランとアストルフォとキアラには目を光らせておく必要があるから、離れて座るのは絶対に駄目だ。特にローランは目を離すとすぐに脱ぐ」
「では私はマスターの隣に座ってすぐヌけるようにしますわ」
「ホラこれだもん」
――休暇なのに前途多難であった。
☆
――ネオ・アクシズ一行――
「夏ですが海にあらず! 街・観・光! ですわ!」
「大阪といえばお好み焼き! イェーイ!」
「ラクスと燕がいつになく元気だ……!」
「大将達、京都にも行くんだろ? 昔からどう変わったか楽しみで仕方ねぇ!」
現代ということでハイテンションなラクスや燕だけでなく、バリバリ現代風ファッションになっている金時も、今回の休暇旅行は楽しみにしていた。
キラだけでこの三人を上手く制御出来るのだろうか……。
その近くには鍛え抜かれた身体をサマーファッションで余すことなく見せつけ、街行く女性達の視線を集めているデイビットやガトー、装い変えてもカリスマ出まくりのハマーン、更に熱心にガイドブックを見ているアポロンゼストもいる。
「確かに暑いが、パイロットスーツを着たまま何時間も戦闘し続ける事に比べれば大したことはないな」
「うむ。ましてその状態で熱量の高い場所での作業をMSでやり続ける事と比較したら、どうということはない」
「変なところで感覚が麻痺しているな、エースパイロットの二人は」
「そういう貴様も熱そうなところばかり見ているが、感覚がおかしくなっていないか?」
ハマーンの指摘通り、何故か熱そうな施設紹介ばかり見ているアポロンゼストもデイビットやガトーと似たようなものだろう。
「あれ? そういやマリー所長は?」
「そういえばいないね。てっきりハマーンさんの隣にいるかと思ってたけど」
「……はっ! まさかレジェンドお兄様のお相手とはオルガマリー様なのでは!?」
「モルガン先代陛下が銀髪枠じゃなかったらあり得たんだけどねー。マリー所長は金髪じゃないからそっちの枠には嵌まらないし」
燕とラクスとキラは揃ってうーんと頭を悩ませるが……。
「心配しなくてもただ準備に時間が掛かっただけよ」
声のした方向を向くと、大きめの帽子にエレガントなワンピースドレス姿のオルガマリーが立っていた。
彼女はアニムスフィア家の令嬢(というかもう当主)であるため、その装いと相まってハマーンと並んでも見劣りしない魅力を放っている。
「キレイ、カワイイ、おでかけマリー」
「いきなりどうしたの!?」
「いやマリー所長の普段着とか私見たことなかったなー、などと思う燕さんなのでした」
「私も見たことありませんでしたわ、などと考えてるラクスなのですわ」
「ホント仲良いわね、貴女達……」
と、軽く溜め息を吐くオルガマリーだが表情は優しい。
かつてカルデアの所長であった頃のプレッシャーもなく、似たような重責を担う者達も多くいるウルトラ騎空団やネオ・アクシズにおいて、悩みを多人数と共有出来るという良い環境を得た彼女は本来の彼女らしさを表に出すことが出来るようになった。
ネオ・アクシズは名前こそ宇宙世紀世界にて有名なそれと似ているが、本質はウルトラ騎空団と同じようなアットホーム系組織なのである。
「よし、ならばまずは本番大阪の餃子を食べにいくぞ。パリッとした軽めの食感が出だしには丁度いい」
「お、いいねえゼッさん! 程々に注文して、食いきれなきゃ食えるやつに譲ればいいしな。腹拵えにはピッタリだ!」
俺っちはバリバリ食うけどな、と笑顔でアポロンゼストの提案に乗る金時。
他のメンバーも異議は無いようで、善は急げとばかりに行動開始。
「……またほうれん草を頂いてしまった」
「俺も何故か長ネギをもらってしまった」
――空の世界にて『ほうれん草の武人』と呼ばれたガトーと、そのマスターであり『長ネギのイケメン』と呼ばれたデイビットは、大阪でも野菜を無条件にプレゼントされるのであった。
「帰ったらほうれん草とネギの味噌汁だね」
「それだけで飯が何杯もいけるぜ。欲を言うならあと一品目、具に野菜があれば……」
「ジークフリート様にお願いしてみましょう。あの方、大根の貴公子ですもの」
(なあ大将……姫さん、ジークフリートの旦那を当たり前のように変な二つ名で呼んでるんだが……)
(まあ、ジークフリートさんも別に気にしてないから……)
――ジークフリートとガトー、ウルトラ騎空団でも屈指の買い出し班長である。
☆
――そしてエルキドゥ以下、エッグ見学とは関わらない(予定の)レジェンド直接関係者の面々――
「んー、アテシも碧眼だったらなー。先代女王と違ってガチ奥さんとして堂々と出来たんだけど」
「リリス、君は惜しいで済むけど銀髪の娘達はほとんど撃沈したんだから、それ以上は無しだよ」
「まあ金髪側は輪をかけて難しかったしね。ってかエルゥのが一番効いてない? 卯ノ花センセーに似た声のシルヴァとか、ショックで『しんしんしーん♪ シルヴァだよー♪』なんてやり出してククルとかクムユとかソーンが焦りまくってたじゃん」
シルヴァさんにじゅうななさい。
一般的に女性の結婚適齢期なメンバーも多いウルトラ騎空団では、あらゆる意味で最高スペックなレジェンドは未婚の女性陣にとって恋心有り無し関係なく狙い目なのだ。
彼の惑星レジェンドでは条件達成が必要とはいえ一夫多妻が許可されている上、レジェンド自身もその条件を余裕でクリアしているのでそこはいいのだが……何分、彼に選ばれるかどうかの敷居がバカ高い。
……で、そんな彼女達だが。
「候補に入ってただけいいでしょ!! 私とかイプシロンとか、髪や瞳の色以前に……」
「体型的な問題で選考にすら入ってなかった娘達がいるんだからあああああ!!」
「「「「「うきゃあああああ!?」」」」」
レジェンドスキーなロリっ娘やハーヴィンの想いを代弁したメロイプ姉妹のダブルテュフォンビームで制裁された。
ちなみにこの姉妹、ちゃっかり自分達はこの件解決時にレジェンドと添い寝する権利を獲得している。
「ところでエルゥはどーすんの?」
「んー……何しよう?」
「普段一緒にいるダーリンやギルっちとのやり取りがあまりに濃すぎるから、こういう時に中々思いつかないんだよねぇ。何が起きるか分かんないし、あんま遠くに離れすぎるのもーってなっちゃうし」
「ねー。とりあえずピカチュウやフォウくんと遊んでようと思う」
「アテシは料理のレパートリーでも増やしますか。ダーリン、店長のおかげで丼物に関しては舌の肥えが上がっちゃってるから」
意外にもメソポタミア最強チームの二人は穏やかな休暇になりそうであった。
「ふんぬー!!」
「さあさあメタトロン様、お姉ちゃんとお出掛けしましょう♪」
「やだー! 行く気出ないー!!」
……目の前でいつも座っている椅子に必至でしがみついている涙目の怠惰ンヌと、彼女の翼をぐいぐい引っ張る笑顔のジャンヌがいなければ。
「毎回思うけどあれホント聖女? マスターほっぽっていつもお姉ちゃん面出来る相手の傍にいるイメージしかないんだけど」
「彼女のマスターであるアーシアが基本束縛したりしないからね」
「束縛しないのはいいんだけどさ。少しは制御した方がよくない? あ、管理人が裁判長と入れ替わって聖女にジャーマンスープレックスした。たまに元通り一体化してる時あるんだよね、あの二人……あれ? 元は一人だからどうなんだろ?」
結局、レジェンドやギルガメッシュが不在でも騒がしいレジェンド一家であった。
「おや、エルキドゥにリリス。ちょうど良かった、私と自棄酒しませんか? マスターとイチャイチャ出来ないのもそうですが、何故に越後――あ、現世では新潟ですね。そこでやらないのかと。しかも大阪だからあのうつけがやけに煽ってきましてね、適当な一升瓶突っ込んで黙らせてきたところなんですよ」
「わーお、ヤニねこならぬ酒ねこ、やる事が別の意味で過激ィ。そだ、同じ日本出身の孫一や彦斎、あと千代女とか剣式は?」
「どうやら甘味を探しに行くとかでもう出かけてるんです。皆見た目いいですし、土産に不埒者の首を二つ三つ持って帰ってくるんじゃないですかね」
「いらないし、何よりダーリン達に迷惑かかるっつーの!!」
……余談だが案の定出てきた不埒者連中は、首は斬られなかったものの――レジェンドのやり方に倣い、棒と玉を斬り落とされたり撃ち抜かれたりしたそうな。
☆
――その他、色々なメンバー――
「――っと、ざっと簡単な使用方法はこんな感じだ。特別に俺には念じるだけで繋がるようになってるから、困った事になったらすぐ言えよ」
「いつもの事ながら大変助かる。何かマスターに恩返しの一つもしたいところだが……何分、余は武力に振り気味で」
「気にすんな。俺だって似たようなもんで、単に現代地球の文化に慣れてただけだ。最初の頃は『通勤電車』に戦慄したもんだぜ」
「私も見ただけですが、確かにあれは恐ろしいです」
普段通り、ラマシタ夫妻の世話を焼くレイト。
二人で出掛けてみたい、と頭を下げてきた二人の願いを快く了承し、万が一のことを考えて対策。
万全を期して送り出すことにした……少々大袈裟な説明だが。
「クラウドさん助けて下さい俺特別休暇までカリバーされたくないです……!」
「俺も似たような状況なんだが」
一誠とクラウドはあまりいつもと変わらない。
二人を取り巻く綺麗所が一箇所に集まったぶん目を引くが、空気を察して周りが離れていくぐらいだ。
その後、セイバーアルトリアのエクスカリバーが一誠とクラウド(巻き添え)に炸裂するハメになった。
ついでに射線上にいたザックスもくらってた。
「っていうか、エアリスに盾にされた」
「えへ♪」
あとやっぱり不埒者集団が出たが、清姫によってキャンプファイヤーならぬチ◯コファイヤーされ男として終わった挙げ句、警察に突き出された。
『あの女に燃やされた』と言ったところで、この世界ではマッチもライターもその他火起こし道具すら持たない少女に冤罪被せようとする性犯罪者にしか見えず……不埒者集団はまとめて人生終了。
慈悲はなし。
「よーし全員いるな? 今回の俺らの目的は、この大阪を中心に関西の美味い物を食べて、それを蛇倉苑に活かせないか探る事である! つまり実益を兼ねた食い倒れだァ!!」
「「「ウェーイ!!」」」
「ほほ、認識阻害も完璧。お嬢様達もゆっくりされておられる故、私も最後までお付き合いさせて頂きますぞ」
「たこ焼きや串カツは勿論だが、肉吸いも味わってみたいところだな」
「この大阪にはサンミーなるパンが非常に美味と聞きました。後学のために是非一度、食したい……!」
「にゃんこさん達には高級ネコカンで手を打ってもらいました! それにジェネシスさん達がにゃんこさん達の面倒を見てくれるというので、今回は私もリサーチに専念です!」
「お好み焼きなんて丼物化も出来そうじゃない。ほら、よくタレがご飯に合うって言われてるでしょ?」
蛇倉苑の創始者たるジャグラーを筆頭に、エミヤ達も含めた主要メンバーは関西名物食い倒れツアー状態。
認識阻害も完備して、エルーンであるセワスチアンやローアインら、ハーヴィンであるエルメラウラ、新たにスタッフとなったセワスチアンと同じくリュミエール聖騎士団所属のドラフのバウタオーダなども無事参加。
ひびきと千鍵も久々に私服でお出かけモード。
よく動く分よく食べるサギリも後輩に釣られてノリノリ。
なお、マシュのにゃんこの面倒見を頼んだジェネシスやダーントらはネコの小さい手で軽くペチペチされたりして幸せそうだったりする。
それからもうお忘れかも知れないが、蛇倉苑自体は一誠やリアス達の世界において京都にも店を構えている。
しかもレジェンドとオーフィス、スカーサハが来店して、レジェンドに至っては戦士の頂盛りを初完食した客であった。
「そういえばマスターは既に並行世界の京都に出店しているということだったが」
「おう。あそこじゃ京都のが関西における中心店舗だ。けど俺には馴染み深い関西料理でも、ここにいる全員が知ってるわけじゃないし、世界が変われば店も、もしかしたら味付けも変わるかもしれないだろ? ここの料理を食べてみることは俺達全員にメリットがあるのさ」
「フッ……要らぬ気を回したようだな」
「ちゃんと俺がどこで店持ってんのか覚えてたからだろ。誇れよ、相棒」
そう言って笑みを浮かべ、手の甲でエミヤの胸を軽く叩くジャグラー。
この二人、戦闘でも相性抜群で、エミヤが弓連射してくるド真ん中をジャグラーが蛇心剣で乱撃&衝撃波を放ちながら突撃してくる上、ジャグラーとの切り合いになったと思えばエミヤの『無限の剣製』が飛んでくる。
しかもジャグラーの離脱速度が恐ろしく速く、おまけに感知能力までニュータイプばりなため、エミヤの好きなタイミングで放てるから尚更たちが悪い。
そんな二人のコンビネーションにレイトことウルトラマンゼロが付けた名称は『
戦士の頂盛りに因んだ名前でガイことウルトラマンオーブも爆笑かつ納得のネーミングだったが……後はお察し。
「それじゃあ出発だ! 気になったら遠慮なく言えよ、ここの知識を容赦なく吸収するぞ!!」
「「「「「にゃんこー!!」」」」」
……何でその返事?
と思ったが、よく見るとマシュがネコさん背負うダーで一匹だけネコを連れてきていた。
しかもよりによって日焼けネコ(サングラス装備なこんがりネコ)である。
にゃんこ。
☆
――そして……――
――超大型バビロニアンモール・関西エリア。
バビロニアコーポレーションの有する関西においての目玉施設、いや領域と言ってもいい複合ショッピングモールならぬ複合多目的施設。
同企業グループ関係者ならば格安で利用出来るそこには、各種ホテル等も完備された正しく『買って遊んで食べて休めて、ゆっくり泊まれるゴージャス施設』。
無論セキュリティも万全で、百戦錬磨の犯罪集団すら警備員一人に叩きのめされた程で、シャアとよく似た声の人物はこう語る。
――彼処で何か悪事をしようとするのは底抜けの馬鹿がすることだ。
諸外国における特殊部隊が複数人で汗水流して達成するような任務を、ここの警備員達は涼しい顔して……しかも単独で遂行可能。
ついでに福利厚生も抜群なバビロニアコーポレーションはそんな彼らのケアにも抜かりはない。
彼らは普段、このモールで寛ぐと同時に警備もしているため、コンディションが常にほぼ最良の状態なのだ。
強いて言えば非番の時以外は酒類が飲めないことぐらいだが……奇しくも関西エリアの警備員、全員が酒より飯派なので特に問題なかった。
そして今、そこにはある団体が『認識阻害』まで使ってやって来ている。
「あばばばばば……」
「「「「「リムル様ー!?」」」」」
「心配いらんだろ。俺達も普通にいるし」
「じきに慣れる」
「「「「「御二方は少しでいいから緊張してください!?」」」」」
――そう、三羽烏陣営である。
というか認識阻害してるとはいえ、ペンギンとブレーザーがあまりに堂々とし過ぎている。
ベニマル達の悲痛な叫びに同意せざるを得ない。
ベルやヘスティアのように、人間ないし見た目が人間ならともかく、ウルトラマンだの喋る動物だの魔物だのの外見のまま平然としているのはいかがなものか。
さらに……。
「あばばばばば……!」
「リムル様! ブレーザー様の管轄で眷属入りした、俺に似てる奴がリーダーしてるとこの料理番がリムル様と同じ状態になってます!」
「おいリン、どうした!?」
「べ……米花町がある世界ってあの……! 『今日も町の何処かで殺人事件』な……!」
「ちょ!? この世界、魔物とかいないんだろ!? それどころか俺達の世界とは全く違って、魔法とかもないらしいし……それで何でその町で毎日殺人事件起きてるような話になるんだ!?」
「最近だと宇宙人とかまで出てきてるらしいぞ。しかもそれを解決してるのがウルトラマン80を所長とした探偵事務所だとか」
「これがメンバーの写真だ」
あばばと混乱していた料理番……
「こ……この凄い湯切りしてる物体は何ですか!? いやこのネコっぽいのも気になりますけど、顔面偏差値高っ!! ってかこの人、凄く肌白っ!? しかも何この細さ!」
「そいつはカルナだな、確か」
「っぶひょい!!」
「……大丈夫かこの子」
いきなりマハーバーラタでも有名な施しの英雄の名前が出てきて、倫ちゃん超衝撃。
しかもそこからアキレウスだの、ロマノフ王朝の姫様なアナスタシアだのと言われてもう精神的にヤバい。
ペンギンが心配するのも納得である。
そこに追い打ちをかけるように突然現れた黄金のリムジン。
どんな成金趣味が出てくるのかと身構えていたら……。
「ふははははははは!! そうだよ我だよギルガメッシュだよ!! 何故我がいるかだと? たわけ! 己の目で現場の実情見ずして何が社長か! 師父は例の二人に付きっきりな故、我が直々にこのバビロニアンモール関西エリアの視察及び遊覧に赴いたということよ!!」
この世界でも瞬く間に有名となった我らが究極英雄王であった。
サラッと最高級ブランドを着こなして堂々と現れたバビロニアコーポレーションの社長に、スタッフは驚くもすぐさま対応。
「「「「「ギルガメッシュ王、ようこそバビロニアンモールへ!!」」」」」
「うむ。迅速な対応、実に天晴である。とはいえ視察と銘打ってはいるが、今日は遊覧が本題。貴様らも我を一顧客として扱って構わん。無論、チップも奮発する気でいるからな、励むが良い」
「「「「「は! どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ!!」」」」」
「ということで三羽烏陣営、それからそこであばばしている料理番一行! 我の厚意を無下にして雑種呼ばわりされるのが嫌ならば、ついてくるがいい! 貴様らにくれてやったボーナスとは別に、我が施しをくれてやろう!!」
「「「「「ゴチになります、究極英雄王!!」」」」」
礼ならばリピーターになることで返すがいい、といつもの高笑いと共に告げたギルガメッシュ。
数多の世界にて世界ごとに圧倒的財力(無限)を有する化け物親子、それがレジェンド&ギルガメッシュである。
倫達『暴食の卓』はあまりの豪奢にあんぐりしているが、離島合同経営をしているブレーザーやペンギンは勿論、最近はリムルも慣れつつある。
「こ……これが噂に聞く『黄金の王』にして究極英雄王……! 気前の良さのスケールが、いや次元が違い過ぎる……!!」
「あの人とレジェンド様相手に物欲持ってる奴はまず勝てないぞ。欲しいもの普通に出して、懐柔というか買収してくるからな。無人島欲しいとか言ってみろ、普通に出すか創るかしてくるからこっちが逆に混乱する」
「「「「「!?」」」」」
ペンギンの言葉の説得力、それは経験に裏付けられたもの。
だってあれこれとんでもないものをプレゼントされ続けたから、もはや元ブラック企業でこき使われたペンギンやその眷属(元は同僚)としてはレジェンド達の意思に反するなど愚行でしかない。
結局倫達もギルガメッシュの提案(ただし強制)には勝てず、同行することになった。
バビロニアコーポレーション関係者のみ購入可能な食品店にて、あのグルメ食材が買えると言われた時の倫が土下座してまで頼み込んできたことには三羽烏陣営もビビったという。
ただし、超特殊調理食材さえも超える『始源特殊調理食材』であるレジェンドの『最高位光神のフルコース』はさすがに並ばないとのこと。
……そもそも、他の光神どころかサーガやUスペリオルカイザーすら入手出来ない上に、仮に手に入れられてもレジェンド以外調理不可なので並べるだけ無駄なのだが。
ちなみにレジェンドのフルコース、手に入れるだけならノアとキングも可能らしい。
問題は調理が出来ないのは元より、コイツらほとんど料理自体しないので正に宝の持ち腐れになるということだ。
しかもレジェンドが料理して自分のフルコースを食べようとしたら、いつの間にかいてもう食べてたりする。
そりゃガチギレジェンドにもなるわ。
ともかく、ギルガメッシュ先導のもと、彼らは休暇初日を満喫するのであった。
――そして。
「当日以降は我も予定があるからそれまでになるが、そこは容赦せよ」
「こ……こんなに、すっごい食材がたくさん……! 王は王でも明らかに召喚した挙げ句追放するような連中とは違うゴージャス王!」
「ものすっっっごく分かるそれ。ハイリヒ王国も王がクソだったし。ギルガメッシュ王とは比べようとするだけ不敬だぜ」
「俺、光神にはなったけど王としては全然敵わないな……この機会に究極英雄王の良いところを見て学ばせてもらおう!」
倫、ハジメ、そしてリムルは他国の王、そして自分自身と比べギルガメッシュがどれだけ有能かを実感するのだった。
なお、今までに紹介したのは休暇中のメンバー、そのほんの一握りである。
――おまけ――
「お願いマハード助けて!!」
「何ですか、ケッツァーコアトル。私はこれから
「何かヤンデレになった娘達に迫られてて!」
「聞けよコラ」
マハードことブラック・マジシャン……
「そもそもヤンデレならユベルがいたでしょう。そっちに聞いてください」
「相談したら遊城十代の話をしだして止まらないし、途中で逃げられない」
「……ならば取れそうな手段はただ一つ」
「それは!?」
「人間態にならない。ぶら下げてるから狙われるのでは?」
「そっちの話!?」
そんな話をしていたら、むんずと赤き竜ことケッツァーコアトルの首に何かが捕まった。
「ダーリン捕まえたー♪ お、マハードじゃん。光神感謝祭頑張れよー」
「無論だ。これから皆や王と戦略会議しながら、王のデッキ構築の手伝いをしにいく。ディアベルスターもケッツァーコアトルの引き取り助かる」
互いにサムズアップしながら笑顔のマハードと『黒魔女ディアベルスター』。
ケッツァーコアトルはその大きさでジタバタしているが、ディアベルスターは全く離れず……マハードはリストを見ながら「次はギルファー・デーモンか」とケッツァーコアトルを見ようともせずスタスタと去ってしまった。
アスランより先にレジェンド、勇治、一誠に続く不憫ハーレム枠になりそうなケッツァーコアトルの貞操や如何に!?
(だ……誰か助けてェェェェェ!!)
「えっと次は……今回マスターが選んだのステータス低めのモンスターが多いね、スターダスト・ドラゴン」
「相方のデッキを活かす戦法にするらしい。我々は変わらず組み込まれているが、どうも相方はEXデッキよりデッキ本体に高レベルモンスターが多いようで、主のデッキの展開力でリリース用のモンスターを用意していくそうだ。とはいえ、向こうも低レベルモンスターがいないわけではないからシンクロ素材等に関しては問題ない」
スターダスト・ドラゴンとその背に乗った幻惑の見習い魔術師は、そんな赤き竜の救いの願いをスルーして、メンバー集結のため飛び回っていた。
キャラもそうだが、股間アウチされた不埒者が多すぎる件(下手人・日本系レジェンドサーヴァンツ&清姫)。
オルガマリーの格好はU-オルガマリーの第一再臨のあの姿です、角なしバージョンで。
まだ大統領呼んでないし、呼んだらお互いのIFみたいな存在がいて混乱するだろうなー。
時間軸としては特別編・離島合同経営後を想定してます。
描き始めた当時はリリスとか怠惰ンヌとか登場予定すらしてなかったし。
さて、そろそろ明らかになるレジェンドの妻役、モルガンともう一人のヒントを。
◯サーヴァントとして登場済み
◯レジェンドのサーヴァントではない
◯『再臨ごとに人格が変わる』
ギルガメッシュの外見的特徴と合わせて、三つ目で大体答えに辿り着けるかと。
それではまた次回。
以下のメンバーではどこがお気に入り?
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獅子王夫妻らもいるGGG(+アベル)
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超魔改造シンとセフィロス達
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ザックスとエアリスもいるFFⅦ組
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にゃんこ達もてんこ盛り蛇倉苑