ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER 作:ハジケハムスター・ポッポ
今回は本作初登場キャラの他、我らが英雄王がある有名な存在に立ち向かいます。
○レジェンドさんちのカルデア事情
「沖田と段蔵が来た。水着ノッブは来なかったな」
「そろそろ我も水着バージョンで実装されぬものか……」
「……ネロ・リリィ」
「は?」
「いやそいつドラコーじゃんリア充レイオニクスめ」
「やかましいわティアマト呼んだ天然ジゴロ!今は望月千代女をお気に入りにしてるの分かってるんだからな!?」
「フッ……我のお気に入りはセイバー・リリィよ!」
「ちなみに一誠のお気に入りはメリュ子らしい」
「そういう勇治のお気に入りは――ほう、玉藻ちゃんサンシャイーン!ということで水着玉藻か」
「マスター?ちょ〜っとお話が……」
「ゲーム!ただのゲームだから!だから待て光のコヤン――」(ズルズルと引きずられて行く勇治)
「「……愉悦!」」※聖杯で祝盃
それではどうぞ。
ピカチュウにコスモミラクルボルテッカーをブチ込まれたマーリンを放ったらかしにして、皆で夕食にラーメン店を訪れ和気藹々と食事し、ウルクの宿泊施設(レジェンドやギルガメッシュらはジグラット)にて一泊した次の日。
諸事情で早く出るとレジェンドやゼットから聞かされていたギルガメッシュは二人が既にいないのを確認後、合流してきたオカ研メンバー他数名を伴い、先日は回れなかった施設へ赴くことにした。オカ研メンバーらは先日の施設も気になったのだが、そこは我慢して後日自分達で確認しよう、とメンバー全員が納得。
「ふははははは!先日より豪華なメンバーではないか!その中においてやはり我は一際輝いているな!さすが我!」
「まあ、メソポタミアベース兼ウルク中心兼名称バビロニア島だもんね」
「であろう、であろう。世界と時代は違えどウルクが絡めば我が一番目立つのは必然というものよ。師父も基本は一歩引いて見守るタイプ、あの自己主張激し過ぎな天の邪神とは違っていたな」
あんたも相当自己主張激しいんですが、とは誰も言わない。慢心しないのはともかく、自己主張しない英雄王はホント誰おまだからである。
それはともかく、ウルティメイ島とは違う施設に皆興味津々。ただしプーサーに限り昨日の事が尾を引いているのか青い顔で窶れており、時折「麻婆……麻婆祭り……」と虚ろな目で呟いていた。かなりドン引きだが勇治は一体何をしたんだ。
「マーリンボイスのセイバーが稀にトランス状態になっているがこの際それは無視する!」
「えええ!?」
「綾香、あれはセイバーの自業自得というものだ。それに極めた我はあの光神でなければ言っても聞かんだろう」
「そういうことだ旧型の我!」
「せめて原型と言え!」
比較的落ち着いた対処のプロトギルに対してゴーイングマイウェイな究極英雄王。まあ、賢王もそれらしいところはあるが、一番はやっぱりウルティメイトなギルガメッシュであった。
「師父やゼットともそのうち合流出来るであろう。これよりバビロニア島施設巡り二日目の幕開けだ!ふはははははー!!」
☆
○るりふぃすさやぴー+α用総合仕事場
「こ……ここはっ……!!」
「誰が建てたのか何となく理解出来ますが、良い物ですね」
「そういえばオーフィスちゃんと沙耶ちゃんの姿が見えなかったし、もしかしてルリアちゃんも合流してレッスン中とか!?」
上からオフェリア、モルガン、ロマニ。いずれもるりふぃすさやぴーファンな方々である。オフェリアはまだ常識的だが、残る二人はスペック的に本気を出すと色々ヤバいことになるので警戒していたのだが、3人揃って「中に入ろう」とキラキラお目々で訴えてきたので残りメンバーは撃沈。駄目だと言ったら先代女王と魔術王が戦争モードに突入しそうだったんだもの。
で、中に入ると確かにオーフィス達がいたのだが……。
「あ、皆さん!おはようございます!」
「はよー」
「早かったのね。もしかして一番最初かしら?」
「うむ。して3人揃ってレッスンでもなく何をしている?」
ギルガメッシュが尋ねると同時に何やらピンチの時に逆転しそうな音楽が流れ始め、数名を除き他全員が驚く。沙耶達三人が指差したのはガラスの向こう側でレコーディングしている人物。
なんと――。
「「「「「ゼット(さん/プロデューサー!?)」」」」」
そう、ゼットである。彼のイメージソングとも言える『Promise for the future』を収録中だったのだ。しかもゼット自身がやる気を出すために自身の機体・EX-Zガンダムの映像まで流している本気ぶり。実は同機のPRも兼ねたミュージックビデオを作ろうとしているとか。
「う……上手い……!」
「何あのMS!私達の希望リストに入ってなかったよ!?」
「立香、あれはゼットさんだけの専用機よ。基礎設計は彼がやって、開発協力には噂のアムロ・レイや束博士らが携わった正真正銘ワンオフの超高性能機なの」
「ゼットプロデューサー自ら基礎設計を!?」
(オフェリアの食いつきが凄いな……)
「ちょっと待った、アムロ・レイだって!?」
実際にリアスらはゼットに対してアムロからも協力を申し出た上に特訓に付き合っていたところを目撃している(空の世界へ旅立つ直前のこと)。しかもゼットはアムロの直筆サイン入り著書まで持っているわけで。
カドックが驚くのも無理はなく、留学したばかりの頃に当然シミュレーターを留学生組は体験したのだが……全員同時出撃し、開始5秒と持たず全滅という初回にして最速全滅記録が出てしまった。その時のシミュレーターの相手CPUがアムロだったのだ。
「アムロさんってヤベーくらい強いんだよな……先輩や小猫ちゃんの姉ちゃんだけじゃなく、巌勝さんや三日月さんも同時に相手して本体無傷で全滅させんだもん。しかも本人は最強機体じゃないっていう」
「ゼロ隊長や黒歌なんて絶望してたよな」
「え?マスターのお師匠さんが負けたんですか!?嘘ですよね!?」
「巌勝さんにとってはMS操縦や機械関係に関しての師匠らしいぜ、アムロさん」
沖田が真っ白になって吐血した。慌ててゼノヴィアが支えたが、周りの人物もあまりにとんでもない戦績に愕然としている。ちなみに、留学生組のシミュレーター成績はというと……。
○立香→そこそこ優秀。インファイト大好き娘。しかし三日月のバルバトスにボコられまくってガチ泣きした。相手が悪かったよ……。
○キリシュタリア→優秀。愛機はR-GUNパワード。ただしランダムバトルでガンダム・エアリアル(モルガン)と当たる不幸を発動。ガンビットでリンチにされた。
○デイビット→やたら強い。レジェンドにより一日に記憶出来る時間を5分から12時間へと大幅に伸ばしてもらってから、ファンネルが使えるようになった。MA乗り。
○カドック→元は平凡だったが、努力して開花。ワンオフの試作機よりカスタム機の方が良い結果を出す。堅実かつ現場にも優しいタイプ。
○ペペロンチーノ→結構優秀。特殊な機体の操縦が得意。ただし声がどうとかで阿頼耶識搭載MSを操縦出来たりはしない。割と何でも乗れる。
○オフェリア→支援機の扱いはピカ一。反面、前線型の機体は苦手。というよりも接近戦が不得手。誰かと組んでこそ真価を発揮。
○ぐっちゃん→問題外。
「ちょっとー!?私だけ問題外って何よ!?」
「開始早々自爆スイッチを探す時点で問題外でなければ何だと言うんだ!」
「パイセン駄目だよ!せめて全弾撃ち尽くしてからじゃないと!」
「そもそも自爆前提にするなよ!?」
「なーんか儂が関わらなくてもぐだぐだし始めたんじゃが?これって儂=ぐだぐだって方程式が否定されたことにならない?それで良くない?」
「え?ノッブからぐだぐだ取ったら何が残るっていうんですか!」
「さっき真っ白吐血してから早い復活の上に何ちゅう物言いじゃ沖田ァ!」
――結局最後にはいつもの二名が参戦しぐだってしまったので、るりふぃすさやぴー(とゼット)と別れて次の施設へと行くことにした。オフェリアとモルガン、ロマニが名残惜しそうにしてたのは言うまでもない。
○風雲キリシュ城
「「「「「何じゃこりゃあああ!?」」」」」
「中世日本風の城型アトラクションさ!忍者屋敷地味た仕掛けも用意してあるぞっ!是非楽しんで行ってくれ!」
「ほほう……どれ、あのステージとはまた一味違うというところを見せ――」
城内へ堂々と入ったギルガメッシュは早速バカン!とド派手に開いた床の落とし穴(無駄にデカい)へと落ちていった。
「デカッ!?落とし穴デカいよ!そして広いよ!」
「ちょっとちょっと!?英雄王ったら落ちて行っちゃったけど大丈夫なの!?」
「安心してくれ立香にぺぺ!この風雲キリシュ城は落ちてからがスタートなのさ!」
よく耳を澄ませてみると、下の方から「オーソドックスだが中々やるではないか、ふはははははー!」とか高笑いが聞こえてきた。
直後――。
『レッドファイッ!』
『何ィ!?よもや貴様がこんなところにいようとは!よかろう!ここからがウルトラAUOファイトよ!』
――今度は聞こえてはいけない声が聞こえ、どっかで耳にしたことのあるBGMまで流れ出し何かが刺さる音や爆発音、転がり落ちていく音なども聞こえ始め本気でビビる一行(キリシュタリア除く)。
とりあえず、落とし穴を避けて暫く進むと少々汚れているが満足気なギルガメッシュが立っていた。
「ふははははは!!久々に我も本気になってしまったわ!アレはグガランナなどより余程手強い!それさえも下した我はやはりメソポタミア最強ということよな!無論、師父は別次元よ!」
……どうやらあの赤い通り魔をタイマンで撃破したらしい。恐るべし究極英雄王。そのうち何処ぞの白い猿も倒しそうである。その後も十分楽しんだのだが、やっぱり落とし穴の先にいる赤いやつはやめておけと言われてキリショボン。
○レディースファッションストア
「これは……良い品揃えですね」
「ここって誰がリクエストしたの?」
「えーっと……スカンジナビア・ペペロンチーノ?」
「ハァイ、私よ小猫ちゃん」
「あ、ぺぺさん……ですもんね」
「そ♪これでもファッションコーデには自身があるから、悩んだら声掛けて頂戴」
ファスティバといいぺぺといい、ウルトラ騎空団の漢女とかオネエは濃いのと同時に人格者だったりする。ぺぺも相談に乗ったりするうちにいつの間にか仲良くなっていた。ミルたんとは違うのだ。
「団長さんも副団長さんも、適当に相槌打つんじゃなくてちゃんと見てくれる人だから、しっかりキメていけば褒めてくれるわよ〜。自信を持ってね」
「確かに我が夫は正しく評価してくれますね。では私も早速――」
ぺぺの言葉に頷きつつ、モルガンも何か買っていこうとした矢先にある人物が来店していたのを目にする。
しかもその人物がとんでもなかった。
「ふむ……オルトリンデ、ヒルド、スルーズ。レジェンドはどちらを好むと思う?好きに述べてみよ」
「レ、レジェンド様は……ですか」
「やっぱりスカディ様に色合いが合う方だと思います!」
「でもデザインとしては此方の方が……」
オフェリアが飲み物を変なところに入れてしまったのか咳き込み、シグルドの眼鏡が一瞬で曇った。
「マスター、何やら眼鏡が曇って良く視えない。当方は眼前に北欧を統べる女神がいたように見えたが――」
「シグルド、疲れているなら私達に無理に付き合わずゆっくり休んでいていいのよ。夢の中で奥さんと幸せな時を過ごしたって良いじゃない、今を生きているんだもの」
「何故ここにいるのです?スカサハ=スカディと愉快なワルキューレ」
((気付かないフリをしていたのに!!))
モルガンの一言で周りが驚愕する中、オフェリアとシグルドは両手両膝を着いてガックリしている。そりゃ、自分達の関係者が当たり前のように一般人宜しくショッピングしているなどと誰が予想するか。しかも異国どころか異世界なのに。
「おや、モルガン・ル・フェではないか」
「もう妖精國の王ではないと何度も言っているでしょう。それより質問に答えてもらっていませんが」
「先日我が伴侶たるレジェンドが『偶には統率係のワルキューレと一緒に休暇旅行でも行きなさい』と言いに来てな。良い場所が無いか聞いてみたところ、ウルティメイ島を提案されたのだが……気が付けばこんな愉快な島が出来ている。ならば童心に帰って散策してみようと思い立っただけだよ」
原因・レジェンド、しかもモルガンの「我が夫」発言に匹敵する「我が伴侶」発言。モルガンがぷくーっと頬を膨らませている。対してギルガメッシュは「愉快な島」に気を良くしていた。愉悦部部長なだけにそこを褒められるのは嬉しいということか。
「時にレジェンドは何処にいる?私達に休暇を取れと言う割に当の本神は忙しなく動いているわけではなかろうな?」
「案ずるな氷麗の美神よ。今、師父は皆の為だけでなく己が愉悦の為に奔走しているのだ。まあ自身の目で見てみるのが一番確実かつ早かろう。我らについて来れば自ずと出会うだろうよ」
「そうか。ではオルトリンデ達共々、同行させてもらうとしようか」
「皆様方、突然のことで申し訳ないのですが」
「よろしくね!」
「こちらがオルトリンデとヒルド、そして私がスルーズです」
毎回思うがアザゼルがいたらまた騒ぎ出すだろうが、生憎イングウェイやオイゲンらと飲みに行っているのでそれは救いか。彼女らに狼藉を働けばそれこそ彼女らの統べる北欧全土、ついでにオフェリアやシグルドが敵になる可能性まであるのだ。
と、そこでエルキドゥが核爆弾どころかスルト真体級の爆弾を落とした。
「ああそうそう。レジェンドがね、ロスヴァイセのサーヴァントを召喚するんだって。しかも特定召喚で、その人物がブリュンヒルデ。ロスヴァイセがオーディンの護衛してたこともあって、シグルドやワルキューレの事を聞いてから予定してたらしいよ。ついでに召喚後はエラー部分を治療して『シグルドとほのぼのラブラブさせる』って意気込んでたから、もう殺しに掛かってこなくなるんじゃない?」
とんでもない情報をポコポコ出しまくるエルキドゥに周囲は唖然。シグルドは「我が愛と……」、オルトリンデ達三名は「お姉様に会える……?」と呆然。内容からして物凄く無茶なことをしようとしているのだが、レジェンドにとっては旨い珈琲を作るより簡単だとか。
「これは楽しみが増えたな。これも愉悦というものか?最古の英雄王」
「当然よ。師父の完全な特定召喚で呼ばれたのは我とエルキドゥのみ。それを聞けば師父がその方法で召喚するのがどれほどかよく理解出来るであろう。そして師父がいる場所も検討はついている。行くぞ皆の衆!」
ギルガメッシュが先頭をノリノリで進み、その後ろをエルキドゥ……と、シグルドが歩いていく。何か「当方の我が愛レーダーが反応している」とかでブリュンヒルデに敏感になってるとかなんとか。それに続いてワルキューレ三名。この四人はどうしてもブリュンヒルデに会いたいらしい。
そして、ギルガメッシュが聞いていた場所――レジェンドがとある施設を作ったという場所へと赴き、その施設と置かれていた乗り物を見たとき、ギルガメッシュすらも驚愕に染まった。
○バビロニアガーデン(バラムガーデン)
「「「「「何ィィィィィ!?」」」」」
そう、ガーデン自体から周辺の地形まで全て完全再現・バラムガーデン。ただし名称はバビロニア島なのでバビロニアガーデンというわけだ。しかも既に学生がいるらしく、制服を着て過ごしている生徒達がいる。
さらに、迎えに来たのはサーガとユウキ、そしてアカネ。つまり映画で主演を務めたことのある三人だった。
「もしやここをリクエストしたのは……」
「……すまない、俺達だ。しかしまさか飛空艇ラグナロクまでセットで再現してしまうとは思いもよらなかった」
「今までボクが操縦して乗り回してたんだ〜」
「ゲームより快適だったね〜」
「何ィ!?飛空艇ラグナロクだと!?何処だ!?我も操縦したい!」
「あっちの専用ポートに置いてあるよ」
指差した先に沈黙しているのは『竜機』の伝承に基づき建造されたと言われる、赤き竜が如き飛空艇『ラグナロク』。北欧組としては名前に何かを感じなくもないが、外見はかなりカッコいい。
「おおおおお!!」
「ねえアレ、イッセーの専用機?じゃあ恋人の僕が乗っても問題ないよね!」
「何イッセーの恋人宣言してるのよノーパン剣豪!」
「つーか俺の専用機でもねぇからな!?」
「じゃあブリテンの赤き竜ということで私が」
「待て待てセイバー。我が操縦して共に空の旅とでも洒落込むとしようではないか」
――ちょい待ち、レジェンドやロスヴァイセを探しに来たんじゃないのか。シグルドやオルトリンデらは件の人物を探しているというのに。
「誰か探してるの?」
「ああ、貴殿は……」
「ユウキだよ」
「ユウキ殿、団長殿がこちらの施設にいると聞いたのだが」
「レジェンド様なら食堂でカレー作ってたけど」
「「「「「だから毎回何やってんの!?」」」」」
「レジェンド様だしね〜。あ、何かロスヴァイセさんがすっごい美人を連れてたけど――」
「「「「!!」」」」
アカネが口にしたことに反応したシグルド&ワルキューレ三人娘は何処へともなく爆走していく。食堂が何処かも聞いていないのに。
「感動の再会を邪魔する気は無いのでな。どれ、私はゆっくりと追うとしようか」
「食堂……カレー……行ってきまーす!!」
「イッセー!一足早く食堂で待っています!!」
「ごはーん」
スカディは良いとして、ダブルアルトリアに加えいつの間にか合流していたオーフィスは食堂とカレーという単語に釣られて先に爆走していった四人を追跡。オーフィスのテンションに和みつつ、かつ後々操縦しに来ようとラグナロクを名残惜しげに見たあと一行は食堂へと歩を進める。
☆
直感……というかシグルドの我が愛センサーを信じて食堂に到達すると、ちょうどトレーを持ったロスヴァイセと鉢合わせる形になった。載っかっているのは当然レジェンド特製カレー。もう匂いからして食欲をそそる。
「あら?シグルドさん……と、どちらさまですか?」
「ロスヴァイセ殿、実は……」
斯々然々――シグルドの説明に少々驚くロスヴァイセだが、そこでカレーを用意していたレジェンドが顔を出す。
「おおう、シグルド。それにオルトリンデにヒルド、スルーズもお久し」
「団長殿!」
「「「レジェンド様もお元気そうで何よりです!」」」
「ふ……お目当ての人物ならロスヴァイセと一緒の席にいるぞ。ロスヴァイセ、案内してやれ」
「は、はい!」
そうこうしているうちにダブルアルトリアとオーフィスが顔を出し、ギルガメッシュらも到着。同時にシグルドやオルトリンデ達は念願の人物と対面する。
「――我が愛」
「また会えましたね、貴方。そして妹達」
「「「ブリュンヒルデお姉様……」」」
ブリュンヒルデ。正しく神が生み出した至高の一品とも評される外見と、比類なき性能を誇るワルキューレの長姉。そしてシグルドと愛を育んだ、ロスヴァイセのサーヴァント。
本来であればその性質によってシグルドを殺そうとしてしまうはずだったのだが、そんなエラー程度レジェンドが「呼んだ時に明日の献立を考えながら指パッチンで修正してしまった」らしい。何だその理不尽な修正方法。
「我が愛よ。身体は、何ともないか」
「ええ、貴方。かつてのような反作用もなく、調子が良いのです」
穏やかに笑うブリュンヒルデを見て、シグルドにも笑顔が戻る。よく見るとオルトリンデ達は必死で涙を堪えているようだ。それに、オフェリアや何故か立香にアーシアらも。というか乙女属性にこの再会はかなり効果覿面らしい。
「え!?ブリュンヒルデがシグルドを殺さずハッピーエンドって、何これエモすぎるじゃないの!」
「これはコルワもニッコリだな」
ぺぺとデイビットも(後者は分かりにくいが)二人を祝福している。キリシュタリアは何処からともなく取り出した『イイねボタン』を超神速で連打していた。何かグキッとかいう音と共に彼の顔色が悪くなったのでアーシアが急遽治療。
「団長殿、そしてロスヴァイセ殿……当方の為に我が愛を呼んでくれたと聞き及び、いくら言葉にしても感謝しきれぬ大恩を得てしまった。我らは今生涯、共にこのウルトラ騎空団とあることを誓わせて頂きたい」
「私もです。こうして、内側から英雄殺しの衝動もなくシグルドと共に在ることが出来るなど夢にも思わなかったこと。現界したこの身が朽ち果てるまで、ここで尽力させて下さい」
「ふむ、じゃああれだ。まだここの学園長決まってないし、ゲームだとシドって名前かつ眼鏡装備で美人の奥さんもいたんだが――」
「我が愛、早速我らにお誂え向きの仕事が出来たようだ」
「そうですね、貴方。団長様、私達がその任を受けさせて頂きます」
――シドとイデアの代わりにシグルドとブリュンヒルデという最強夫婦の一角がバビロニアガーデンのW学園長に就任。何気にギルガメッシュも祝福するというのだから反対する者はいるはずもない。いたらレジェンドどころかロスヴァイセや乙女軍団がブチ切れるだけだ。
「つぅかマジでアザゼル先生いなくてよかったよな。絶対ブリュンヒルデさんをナンパしてただろうし、シグルドさんに惨敗する光景も目に浮かぶし」
「
「メリュジーヌ、シグルドさんとやり合ったらどうなる?」
「ヤダ竜殺しコワイ」
『何だお前、普段最強種だとか言ってるくせに』
「五月蝿いマダオ!グラムで真っ二つにされてイッセーに力だけ残してバイバイしちゃえ!」
『んだとコルァ!!』
相変わらず賑やかな面々を見ながら穏やかに笑うシグルド・ブリュンヒルデ夫妻。それを見て、一仕事終えて休憩モードになったレジェンドは思い出す。
「そういやいたな、禍の団の英雄派にシグルドの子孫とかほざく三下が」
「いたー。でもこっちのシグルドと全然違う。理知的じゃなく強くもなく、レジェンドにカウンターされて一撃だった」
「神器粉砕したら急激に萎えたよな。シグルド学園長はグラム無くても素手で打ち込んできそうだし、下手すりゃそこいらの木片を超高速で打ち出してくるかも分からんというレベルなのに」
全員、レジェンドとオーフィスの話を黙って聞いていた。他にもジャンヌとかレオナルドとかいた気がするけど、リーダーの曹操含めてもれなく瞬殺(神器消滅)してしまった連中ばかりなので大して記憶に残っていない。ジークフリートも空の世界で活躍してる彼の方が圧倒的英雄ぶりと万能ぶりを発揮しているし。
「さり気なくシグルドを学園長呼びしたね」
「何だアルトリア。折角だからブリュンヒルデも学園長呼びしてやれと?」
「ふむ……団長殿、もしや団長殿とアルトリア・キャスターは当方と我が愛のような関係なのだろうか」
「へう!?」
「「「「「!?」」」」」
天然なのか狙っているのかイマイチ分かりにくいシグルドだが、アルトリア他レジェンドスキーには効果抜群だったようだ。ブリュンヒルデは「まあ」と言いながらものほほんとしているだけだし。
「んー……まあ、パートナーという意味ならそうなんだろうな」
「そ……そうだよね、うん!焚き火のそばで肩を寄せあって眠ったりとか――」
「待てアルトリア。それは初耳だが?」
「私は疲れている我が伴侶を膝枕したこともあるぞ?」
「「「「「!!」」」」」
何かモルガンから嫉妬の炎が燃え上がったかと思えば、スカディが爆弾発言で油を注ぐ。
……しかし……。
「我、一緒にお風呂入って髪洗ってもらった」
「「「「「えええええ!?」」」」」
(あれはどちらかといえば娘の世話のような感覚であろうな)
大半が絶叫する中、やはりスカディは冷静だった。実際その通りな上にオーフィスは寝る時服を脱ぐので、レジェンドの部屋へ突撃した連中はそういうものだと知っているはずなのだが……恋は盲目ということか。
その後もリアス達の世界のオーディンがレジェンドでグングニル(レジェンド作の超性能版)を試そうとしてお仕置きということで日本地獄行きになっていたエピソードでは、改めてロスヴァイセや北欧組から本気で頭を下げられた。彼女らは何も悪くないのに。
「これは責任を取って私がレジェンドに娶られるしかないというもの。然らば式場は我が居城にて――」
「それはさすがに看過出来ません、スカサハ=スカディ。そも、我が夫は既にその者に罰を与え済みで気は済んでいるとのこと。貴女が責を負う理由はありませんが」
「世界が違い、過ぎた事であろうと不敬どころか永久刑罰を受けても仕方のない事をしでかしたのだ。北欧であれば身内同然、少なからず禊は必要であろう」
「……などと述べておるが建前などどうでもよい。詰まるところ師父とどうしたいのか、二人とも本音を述べよ」
「「我が夫/我が伴侶と添い遂げたい!」」
「「「「「どストレート過ぎぃ!!」」」」」
結局アーシアやキャストリアらも参戦してぐだぐだになったためお流れになり、モルガンもスカディも膨れっ面でレジェンドの両腕に引っ付いている。仕方なく今回はこれで我慢することになったそうだ。
「よし!ではそろそろラグナロク試乗といくか!ふははははは!お誂え向きに空の世界で飛空艇とは、正しくこれとないベストマッチよ!全員、トリプルトライアドのカードは持っているな!?」
「何それ!?」
「やべーよ俺のカード全部Aなんだけど。セイムとかプラスとかのルール適用されると簡単に取られんだけどコレ」
「レジェンド持ってたの!?」
「メリュ子は下が1か。まさにノーパン剣豪」
「大丈夫だもん!左右Aだから!」
「このカードゲーム、バラつきのあるステータスでも勝てたりするのが良いんだよね。ていうかコレさ、ピカチュウ物凄く強くなかった?」
またもエルキドゥにより投下される爆弾。だから何なんだあのマスコット軍団。
「低ステカードで全取りとか普通にやってくるぞアイツ」←被害者その1・飼い主
「その弟子なフォウも強いんだよね」←被害者その2・飼い主の第一サーヴァント
「ニャ〜」←被害者その3・グランド猫の一匹
「「「「「お前いつからいたの!?」」」」」
「私がいるからいても不思議じゃないと思いますが!?」
あまりに独立行動しすぎて頭から抜けやすいが、そもそもハクは猫の姿のファミリア――つまり使い魔である。もう一度言おう、使い魔である。そして主はロスヴァイセである。
――それはそれとして、誰もハクがカードゲームしてることにツッコまないのだろうか。
「「「「「そういやそうだった」」」」」
「さすがに泣きますよ私ッ!?」
ちなみにピカチュウとフォウくんは本日ポケモンアイランドに蛇倉苑御一行を案内中。あそこにも支店を構える気らしい。店長、飽くなき業務拡大ぶり。
そんなこんなで本日最後はバビロニアガーデンの訓練施設にてモンスターとバトル。
「…………」←アルケオダイノスにガブリンチョされてるキリシュタリア
「…………」←同じくガブリンチョされてる立香
「大丈夫なの二人共ー!?」
「アレだ、血が出てないし平気だろ」
「そういう問題か!」
「ていうかよく考えるとアレこの訓練施設にいて良いものじゃないわよね!?」
そこへ何やら轟音と共に食べる音が聞こえ、振り向くとオーフィスが軽くげっぷしていた。
「――美味しかった」
「「「「「食べたー!?」」」」」
いつ習得したのか『食べる』コマンドを実行したオーフィス。変なものを食べるとお腹を壊すので乱用禁止とレジェンドから言われていたのだが、アルケオダイノスはゴーサインが出たため美味しく頂きましたとさ。何故か食べてる最中は『しばらくお待ちください』のテロップと花畑が出てくるので、食事風景を見ないで済むのは唯一の救い。
なお、立香とキリシュタリアはそれをミスして逆にあんなことになったという。
「何で食べようとしたんだ君達は!?」
「だってさぁ、恐竜だよカドック!」
「この機会を逃したらいつ食べれるか分からないぞ!」
それで食われてりゃ世話ないだろ、とカドックは胃を痛めながら思う。
本日の宿泊地は当然バビロニアガーデン。しかも全員に個室。本来は正式なSEED(とどのつまりガーデン所属の傭兵)専用なのだが、レジェンド一行は特別ということでシグルドとブリュンヒルデが許可した(特にレジェンドは創立者だったり建設者だったりで別格)。
「私用で済まないが、早速学園長権限を使わせてもらった」
「いやいやむしろ助かったぞ」
「今回の勝者は私ッ!」
本日、同室権を得たのはキャストリア。ハベにゃんがモルガンと同室だったのでオーフィスはスカディに引き取られた。
「さて、明日は山や杉の森の方に行くとしようか」
「常々予想外が出てきて我大満足よ」
「ふっふー、杉の森は僕のテリトリー。レジェンドにお願いしたアレもあるんだよねー」
「ついでにだな二人共。それぞれの部屋で寝る前に愉悦情報を一つ」
「何だ!?何があった!?」
「わくわく♪」
「実は今日不在だった勇治も追加でサーヴァントを召喚したんだが――」
「余だぞっ!」←ネロ・ブライド
「何故だァァァァァ!!私はカルナに、カルナに来てほしかったのにィィィィィ!!」
「私のジョブと被ってる。ムジナさん嫉妬ブラスター準備」
「……このままでは『余ダヨー』とソドムズビーストが来る可能性も有り得ますわね……」
「まだだ!まだ私には3回分の聖晶石があるッ!」
「マスター、落ち着いて下さいな!?」
○激辛麻婆豆腐
○激辛麻婆豆腐
○激辛麻婆豆腐
「…………」
「元気出して、勇治」
「沙条綾香は留守ですが、ミオリネ・レンブランも呼び出して全員で手分けして食べれば問題ありません。しかしまさかの大爆死とは……」
「ちょっと待て!余はハズレではなかろう!?」
「ふふははははは!!まさに我の腹筋大激痛よ!!」
「あの召喚システムって食べ物も呼び出せたんだ」
「むしろあの麻婆に釣られて何かしら呼べそうな気がするんだが」
「我ではない我が出会ったらしい麻婆神父とやらが呼べても不思議ではなかったのだがな。ふはは、就寝前に良き愉悦を聞いたぞ。とりあえず超音波コンビの片割れはもう片方を呼ばぬようにしなければならんか」
さり気なく明日の昼食リクエストを行いつつ、三人とも割り当てられた部屋へ別れる。レジェンドが入室すると、パジャマを着たキャストリアが準備万端とばかりに布団に入って隣をポフポフと叩いていた。
「わかったわかった。全く……あの頃二人で旅してた頃はこんなゆっくり寝れなかったからな」
「えへへ~……」
寝間着代わりにしている専用の作務衣に着替え、寝床に入ると即座にキャストリアが抱き着いてくる。やはり、何だかんだ言いつつアーシアやオーフィスと並ぶくらいには他よりリードしているかもしれない。
寝床に入ったものの当時の二人旅のことを思い出して少し話し込んでしまったため、二人が眠りに入ったのはそれから約30分後のことであった。
――おまけ――
「いや、あの……誰か私の出番が今回影も形もないのを気付いてくれないのかい!?(ピロン♪)……ん?」
『ポケモンアイランドで沢山の先輩やお世話してくれた皆さんと。この人達を見習え、ばーかばーか』
※ジョーイさんに抱えられて葡萄を食べるフォウくんと、マシュと一緒に出来立てのジュースを飲むピカチュウ。他にもサギリやジャグラー、エミヤにローアイン達もエンジョイ中の画像。
「またか!またなのかキャスパリーグ!一体オマエはどれだけ私をおちょくれば気が済むんだ!」
今回同じ出番が無かったもの同士でも、明らかに差があるマーリンとフォウくん達であった。
――更におまけ――
「か……辛いっ……!」
「すまん、ミオリネ……私が大爆死したばかりに」
「勇治さんおかわりありますか!?」
「「「「「何で平気なのスレッタ!?」」」」」
三連激辛麻婆豆腐はご飯を炊飯ジャーごと持ち込んだスレッタ(ミオリネに通信で呼ばれた)が完食してくれました。
スカサハ=スカディとワルキューレ三人娘、そしてブリュンヒルデの登場です。特にロスヴァイセとブリュンヒルデは是非セットにしたかったので。
第二部第二章であんな展開だもの、幸せな二人でいられる世界があってもいいじゃない。
なお、FF8のシド学園長……優しいけどイマイチ頼りなくいざというときにガーデンからいなくなってました。イデアの家にいましたが。
ギルガメッシュが勝利したのはなんとあのレッドマン!ちなみにギルガメッシュはレッドフォールかまされて転落したところを意地で這い上がり、逆にギルガメフォールで投げ落としレッドマンの決めポーズを代わりに取り勝利しました。
ぶっちゃけ、今回のヒロインはキャストリア。レジェンドがしっかり「アルトリア」と名前だけで呼んでいるのは彼女だけだったりします。(騎士王は「セイバーアルトリア」とクラスも直結させている。多分他は「セイバー・オルタ」「ランサーアルトリア」「ランアルオルタ」などと呼びそう)
本日のMVP∶スレッタ・マーキュリー(麻婆神父なアルターエゴが召喚を心待ちにしている!)
それではまた次回。
二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?
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真ゲッタードラゴン(大決戦版)
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真・ゲッター1(スパロボα仕様)