ウルトラマンレジェンド Episode.CROSSOVER   作:ハジケハムスター・ポッポ

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お待たせしました、アーシア奪還本番です。
色々詰め込んだら過去最長になってしまった。

ノアとサーガがデッドヒートしてるアンケートですが、一章の終わりで一度締め切る予定です。
一位がレギュラー決定、二位がまあ準レギュラーか登場頻度が増える?という感じで、第二回レギュラー昇格希望はコカビエル戦以降を予定してます。
他のアンケートは考えてますが、とりあえず今は推しの神トラマンを応援してあげて下さい。


アーシア奪還開始、現れる邪悪の尖兵

 準備を整えたレジェンド、黒歌、夜一、ハリベル、そしてカナエの五人は堕天使たちの拠点である廃墟となった教会の前にいた。黒歌と夜一は二人の基本的な服装、ハリベルは十刃時代の服をアレンジしたもの、カナエは鬼殺隊の『柱』に在席していた頃と同じ衣装を身に纏っている。なお、レジェンドの服装はというと……

 

 

「なんというか、それも見た事あるにゃ。それ着てると何故か乱菊がパートナーで斬魄刀じゃなくて長身銃持ってた方がしっくり来るような」

 

「使い難そうな武器を右腕に着けた重量級ロボに乗っていそうじゃな」

 

「分の悪い賭けは嫌いじゃないですかレジェンド様」

 

「で、でも凄く似合ってますよ!」

 

 

ATXチームの隊長だった(色違い)。

 

「黒歌の感想じゃないが何故かしっくり来るんでな。ついでに例えが分かりやすい方が読者もイメージしやすいだろ」

 

『前半はともかく後半のそれメタい!!』

 

 

正直戦い方から特別処理班の隊長の方が良かったんじゃないかと思わないでもないが、まあ良し。こんな時でもいつも通りなレジェンド一家である。

後で聞いた話だと今回の服がレジェンド人間体の正式な戦闘コスチュームになったらしい。よっぽど動きやすくて気に入ったのかソレ。

 

 

「さて……と、さっさと済ませようと思ったが連中も少しはマシなようだ。三人程此方に向かって来ている。偶然かもしれんがな。ハリベル、面倒だろうが頼めるか?」

 

「後でおかず一品リクエスト宜しいですか?」

 

「カワイイ要求だなオイ。それくらいならいつでも来いだ。ハリベルは度の過ぎた我が儘言わないし」

 

「ありがとうございます。では、そちらもご武運を」

 

 

そう言うと彼女は響転(ソニード)を使い近づいて来る堕天使らしき三人のところへと移動した。

ちなみに彼女がリクエストしたおかずは肉じゃがだった。ホント良心的な良い子である。満漢全席(レジェンド手作り)を強請って来る龍神とかもいるので尚更。

 

 

「よし……三人は先行してくれ」

 

「む?珍しいの。てっきりお主が真っ先に突撃して壊滅させると思っておったが」

 

「まあ、壊滅は当然だがな。アーシアに希望を、連中には絶望プラス驚愕をプレゼントとしようと思う」

 

「絶対に連中にとってはロクな事にならなそうにゃ」

 

「あ、オーフィスとスカーサハ、涼子には言ったが今度一人一人相手に時間作るからな、気張れよー」

 

 

 

()くぞ黒歌ァ!遅れるな!!」

 

「そのまま返すわよ夜一ィ!!」

 

 

 

「何アレ二人の霊圧卍解並みに跳ね上がってんだけどどーゆー事なの」

 

「あはは……それじゃ、私も行きます」

 

「ああ、気をつけてな。さっきからデカい爆音聞こえて来るんだけど何してんのあの二人。爆弾女キャラの登場は次の章だろ」

 

 

途端にやる気スイッチが入った二人によって教会の地下からド派手な爆発音が鳴り響いている。隠密のへったくれも無い大暴れバーサーカー状態。

先程に続きメタ発言したレジェンドはカナエを見送ると自身もアーシア救出の下準備に入った。

 

 

 

 

 それから少しして一誠、木場、そして小猫の三人が到着した。リアスと朱乃は別働隊としてハリベルと相対する三人の堕天使を始末するべく動いている。

 

 

「……!!」

 

「なあ、何か様子がおかしくねぇか?」

 

「そうだね……誰かが僕達に先んじて突入しているみたいだ」

 

 

黒歌の匂いを感じ取った小猫は、訝しげんでいた一誠と木場を置いて駆け出した。

 

 

「オイ!小猫ちゃんどうしたんだよ!?」

 

「彼女があの様子なのはただ事じゃないね。急いで追いかけよう!」

 

(間違いない……ここに黒歌姉様が来てる!)

 

 

遠くから相変わらず聞こえる爆発音。どんだけ暴れてんだあの二人。そして三人の目に最初に入ったのは……

 

 

「あいつはこの間のクソ神父!……え?」

 

「あれってもしかして……!」

 

「胡蝶……先輩……?」

 

 

花の呼吸・第二幕

 

壱ノ型『景桜(かげざくら)

 

 

巨大な刀の幻影が立ち並んだと思った瞬間、それらが全て霧散し桜の花びらとなって少年神父―フリード・セルゼンへと滝のように降り注いだ。

 

 

「あぎゃあああァァァ!!」

 

 

全身至るところから血を噴き出しながらフリードは倒れ伏した。その光景に一誠達は唖然としている。

 

 

「あまりに話にならないから仕方無くやっちゃったけど……」

 

 

花の呼吸・第二幕壱ノ型『景桜』―彼女がこちらで編み出した新たなる呼吸法、正確には花の呼吸の進化系で、景桜はその技の一つ。平たく言えば彼女版の『千本桜景厳』である。あくまで技であるため本家ほどバリエーションがあるわけではないが、()()()()として強力無比なのは違いない。

 

 

「早くしないと夜一さんと黒歌さんに『胡蝶先輩!!』え……」

 

 

カナエが声をした方向を向くと一誠達三人が駆け寄ってきた。元来優しい性格のカナエはフリードをギリギリまで説得しようとしたのだが、なにぶんあんな性格のフリードがそんなものに耳を貸すわけもなく、結果こういうハメになったのだが……説得に時間を掛け過ぎた。

 

 

「何で胡蝶先輩がここにいるんすか!?」

 

「今の技は何なんですか!?」

 

「やっぱり黒歌姉様もここにいるんですね!?」

 

(あああああ……やっちゃったー!レジェンド様ごめんなさい!あと理由は分からないけどついでに黒歌さんも)

 

 

少々テンパり気味なカナエは心の中でレジェンドと黒歌に謝った。黒歌はついでだったが。仕方無くある程度ぼかして教える事にした。ただし、いずれこうなる事は予想出来ていたのであえて大事な事は言わずに。

 

 

「えぇとね……私がお世話になってる人とアーシアちゃんは結構重要な関係で、その人のお手伝いしに来たのよ。今の技もその人からヒントを貰って自分で編み出したの。黒歌さんともそのお世話になってる人の家族として出会ったわ」

 

 

とりあえず、間違ってはいない。が、木場の疑問は割と解決したのだが新たに二つの疑問が浮上した。

 

 

「じゅっ……重要な関係!?」

 

「家族ってどういう事ですか!?」

 

「あああごめんなさい!急がないと間に合わなくなるかもしれないからあああ!!」

 

『あっ!?』

 

 

ついにカナエは夜一達のもとへ脱兎の如く逃げ出した。

そこまでいけば、少なくとも子猫の疑問は黒歌に直接行くだろう。頑張れ黒歌。負けるな黒歌。とりあえず三人も急いでカナエを追いかける。

言うまでもなく、重傷のフリードは放置された。出血量的にヤバくね?

 

 

 

 

 その頃、ハリベルもまた三人の堕天使と戦闘中だった。それが戦闘と呼べるものかと言われればNOと答えるだろうが。そしてハリベルと堕天使の戦闘を物陰からリアスと朱乃も眺めている。ただしハリベルにはバレバレだ。

 

 

(グレモリーとその眷属……予想より早かったな)

 

 

ハリベルは変わらず腕組みしながら空中に()()()堕天使を見下ろしている。

 

 

「何なんすか……この化け物は……!」

 

「いきなり現れたと思えば一瞬で我らの翼を全て斬り落とした……!」

 

「そして翼を斬り落とすと同時に叩き落とすなど……!」

 

(え……?全ての翼を斬り落とし、同時に叩き落とした?あれだけ離れた三人を、同時に……!?)

 

 

三人の堕天使―ミッテルト、カラワーナ、ドーナシークの言葉を聞いたリアスは戦慄した。三人は空中に立つハリベルを三角形状に囲むように地に伏している。それもそれぞれがハリベルとかなり離れており翼を斬り落とすとしたら余程の事では無い限り背後を取る必要がある。それを一瞬でやってのけ、さらに起き上がれない程のダメージを与えてた……一撃で。

彼女が絶句するのも無理はない。朱乃も冷や汗をかきながら注視している。

 

 

「私個人はお前達に恨みは無い。が、お前達は私達の(あるじ)の怒りを買った」

 

「な……何の事っすか!?」

 

「『聖女』アーシア・アルジェントの中にある神器の抽出。いや、彼女は今『魔女』と呼ばれているのだったな」

 

『!!』

 

「お前達の正義を成す為に必要な犠牲が彼女だと言うなら、彼女が光を得る為に必要な犠牲がお前達だと言う事だ」

 

 

そう言いながらハリベルはゆっくり上昇し、右手に光を集めながら突き出す。

 

 

「墜ちた天使に光は不要だろうが……せめてもの手向けだ。受け取るが良い」

 

 

虚閃(セロ)―数ある同系統の技の中でも基本にして()()()()の閃光を受け、三人の堕天使は巨大なクレーターを残して消滅した。

 

 

(何よあれ……!あんな威力なのに魔力をまるで感じないなんて……)

 

「いつまで何も無くなったところを見続けるつもりだ?」

 

「「!?」」

 

 

二人が振り向くとすぐ後ろにハリベルが移動していた。無論、響転を使ったのだが二人には瞬間移動したようにしか見えていないだろう。ちなみにハリベルはリアスにも朱乃にも殺気は放っていない。そもそも勝負にならないからだ。

 

 

「この間の変な鎧の男といい、貴女といい……最近妙な人間が多いわね」

 

(鎧……?大方レジェンド様がアーブギアかテクターギアというものを装着していたんだろう。というか私は人間ではないが……この場で余計な事を言う必要も無い)

 

 

ハリベルの予想通り、リアスの言う鎧の男はレジェンド扮したギアコップ(仮)である。そりゃあんなやり取りはそう簡単に忘れられないだろうが。加えて現段階で深く関わる必要が無い以上、不必要な言動は控えておいた方が無難と理解しているハリベルは早々に立ち去ろうとする。

 

 

「待ちなさい。あれ程の力を持ちながら一般人です、は通用しないわよ」

 

「翼やそれに準ずるものもなく空中に立ち、リアスの『滅びの魔力』に似た光を操るなんて聞いた事もありません。そして聞こえていた会話の中にあった『私達の主』……貴女は誰かの眷属悪魔ですか?」

 

「私が一般人でないとしても、そこまで喋っていいのか?」

 

「あれだけの事をして、しかも私達に気付いていた。今更ね」

 

「そうか」

 

 

仕方無い、と少し目を伏せてハリベルはカナエ同様ある程度ぼかして言う事にした。しかし、カナエよりもさらに圧倒的な実力を持つ彼女は臆する事無くあくまで『最低限の質問』に答えるだけ。

 

 

「眷属かと言われればそう思ってくれても構わない。だが悪魔ではなく天使や、まして堕天使でもない」

 

「三大勢力に属していない、眷属ですって?」

 

「私が今言えるのはこれくらいだ。時期が来ればあの方から直接お前達に語るだろう……どうやら向こうも目的は達したようだ。悪いが引き上げさせてもらう」

 

「なっ……待ちなさい!まだ話は……」

 

 

先程リアスと朱乃の背後を取った時のように響転でその場を離れるハリベル。慌てて追おうとするリアスを朱乃は引き止めて諭す。

 

 

「リアス、もう彼女は探知出来ないわ。何より実力差があり過ぎる。貴女も分かってるでしょう?」

 

「それは、そうだけど……」

 

「少なくとも今は敵じゃない、それだけでも十分助かる事よ。それに『まして堕天使でもない』と言ってしかもあの三人の堕天使がイッセー君の言う堕天使の仲間だと知っていたのなら……」

 

「彼女やその主とやらの目的は、イッセーの言ってたシスターアーシアと言う事になるわね」

 

「ええ、それも堕天使に対して『主の怒りを買った』と言っていた事、そして『彼女が光を得る為に』とも言っていた事を踏まえると少なくとも悪用しようという気はないと思うわ」

 

「そうね……何にせよイッセー達の方へ合流しましょう。さっきの彼女の言葉からしておそらくシスターアーシアは向こうに救出されたのだろうから」

 

 

そう言うと朱乃と共に廃墟の教会へと急ぐ事にした。そこに『邪悪』の尖兵との邂逅が待ち受けるとも知らずに……

 

 

 

 

 また少し時間を遡って教会側。夜一と黒歌はレジェンドが一人一人と時間を作ってくれる=一日デートと認識したおかげかハイテンションかつ何処ぞの戦闘民族と勘違いされそうな程、堕天使レイナーレと配下の神父達相手に無双していた。

 

 

「ほれほれ、そんなに鈍い動きでは蹴球の球の如く蹴られて飛んで行くぞ?それ」

 

ゴバギィッ!!

 

「ぎゃあああ!!」

 

 

神父の一人が高く蹴り上げられ、ボールの如く回転しながら周りの神父を巻き込みつつステンドグラスに激突。上半身を壁にめり込ませながら気絶した。蹴られた時の音がヤバかった気がするがアーシアにした事を考えれば慈悲は無し。

 

 

「レジェンドがああいう格好してるんだしこういうのもアリよね。行っくにゃー!!」

 

ズドドドドド!!

 

『があああああ!!??』

 

 

黒歌は黒歌でとんでもない数の気弾をエクソシスト達にぶっ放した。まるでリミット解除した青いスーパーロボットが超連射する技の如く、さらに分かりやすく言うならエネルギー発射型のガトリング砲だ。

そこからまだ煙に包まれたままの連中目掛けて突撃。煙の中でひたすらフルボッコにした音が聞こえたと思えば一人のエクソシストが吹っ飛ばされて来た。黒歌はそこへ怒涛の追い打ちをかけたかと思えば肘の所に仙術でエネルギー刃を形成し、それで斬り上げるように腕を振りきった。

そして着地、そのエクソシストが大爆発。

 

 

「コード黒猫にゃ!伊達にEXハードモードクリアしてないにゃ」

 

 

ソ○ルゲ○ンかお前は。ついでに先程のコード黒猫、ぶっちゃけそれの最強技そのままだったりする。コンパチブルガリバーやレジェンドの戦闘コスチュームの知識といい黒歌がやってるゲームは予想がつくだろう。敵にウルトラマンリスペクトする奴がいるし。

 

 

「な……何なのお前達は!?ようやく儀式の下準備が整ったというのに!!」

 

「ほほ〜う、随分手間取ったようじゃのう。どうやらレジェンドの『加護』が予想以上に強力だったみたいじゃな」

 

「!?」

 

「まあ、今からじゃどれだけ急いでも間に合わないにゃ。ほら、また一段と加護が強力になったみたいだし」

 

「な……!どういう事なの!?ここまで来て……なんでこの子が神器以外にこんな物持ってたの!?」

 

 

ようやくアーシアを磔に出来たと思ったのにそこからさらにアーシアを強固な結界らしきフィールドが覆い尽くした。これでは触れるどころか近づく事もままならない。

 

 

「あんなもの……!最初に取り上げて置けばこんな事には……!」

 

「嫌……です……」

 

 

ここにきてアーシアが口を開いた。

 

 

「この輝石は……光神様がくれた大切なものです……絶対に渡せません……!」

 

「このっ……『魔女』となった小娘の分際で!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無様な雌烏が喚き散らすな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァァァァァン!!!

 

『!?』

 

「ガハァッ!?」

 

 

声が聞こえたと思えば天井が大爆発し、レイナーレが吹き飛ばされ、アーシアの拘束が解かれ何者かに抱き抱えられる。

 

 

「すまんなアーシア。本来は夜一達より先に突入出来る筈だったんだが、やはり地下の真上からでは場所が特定しづらくてな」

 

「え……?ゼロ……さん?」

 

「レジェンド酷いにゃー!この『護光の腕輪』が無かったら私達生き埋めだったにゃ!」

 

「全くじゃ。ちゃんと責任は取ってもらうぞ?とは言っても風呂場で裸の付き合いというだけじゃが」

 

俺にとっては理性との決戦の場だ。お前ら自覚してんの?自分のスタイル自覚してんの?」

 

「「目指せレジェンドとの既成事実!!」」

 

「ついに欲望曝け出したな黒猫ツインズ!!お前ら後で俺と烈とグレイフィアで説教大会だコノヤロー!!そして空気読めよ今回は割とマジで!いつもの我が家のノリと変わらんだろコレ!」

 

「ゼロさ……え?レジェンドさんって……?」

 

 

ぎゃあぎゃあと騒ぎ出す三人と、レジェンドの本来の名に混乱するアーシア。とりあえずアーシアの疑問に答えるべく軽く咳払いをしてレジェンドはお姫様抱っこ中のアーシアに向き直る。

 

 

「その優しさと勇気を忘れず、真っ直ぐに育って欲しい」

 

「え……!?」

 

「まさか輝石(それ)をずっと持っていてくれただけじゃなく、自分の命が消えるかもしれない状況になってもその言葉を守ろうとするとは思わなかったぞ。万が一に備えて加護を強化しておいて良かった」

 

「今の言葉……私が光神様と出会った時に言われて……それに加護って……まさか……」

 

「ああ、教会(ここ)に案内した時の別れ際にな。場所が場所だからおかしいと思ったがやはりと言うべきか流石俺、見事に勘が冴え渡っトワァ!?」

 

 

レジェンドがエースの掛け声みたいな声を上げたのはアーシアがその体勢(お姫様抱っこ)のまま抱き着いてきたからだ。

 

 

「やっと……やっとお会い出来ました……」

 

「あの時は声に出せなかったが……立派になったな」

 

「グスッ……ありがとう……ございます……ヒック」

 

「あの姿が本来の姿なんだが、ここでは普段人間体(こっち)で生活してるからな。分からなくても無理は無い。さて、積もる話もあるだろうし……あの『見た目は良いけどやってる事がゲス過ぎてヒロイン逃してる』系堕天使の始末はグレモリーとその眷属に任せるとしようか」

 

 

漸く一段落かと思いきや、カナエが猛ダッシュでやって来た。彼女がここまで焦るのは珍しい。

 

 

「ああ!アーシアちゃん無事だった!?良かったぁ……」

 

「カ、カナエさんまで……グスッ……心配かけてごめんなさい……」

 

「良いのよ気にしないで。私が来たかっただけで……って和んでる場合じゃなくて!レジェンド様ごめんなさい!グレモリー眷属の子が来て遭遇しちゃいました!」

 

 

それを聞いた、アーシア以外の三人は先程の展開よりよっぽど驚いていた。

 

 

「ウッソだろお前早くね!?こうしちゃいられん俺がブチ開けた天井からルーラするぞ!」

 

「素直に逃げると言えばいいじゃろ!そして儂はMOTHER派じゃ!」

 

「それはどうでも良くないですか!?あと黒歌さんを姉様呼びしてる子がいたので頑張って下さい」

 

「アッサリ言ってるけどソレ一大事にゃカナエぇぇぇぇぇ!!」

 

 

ここまで来て最後の最後でいつものドタバタ、これがレジェンド一家である。そして一誠達が到着する前にどうにか……

 

 

「「「「脱出完了ォォォ!!」」」」

 

 

 無事、バレる事なく脱出する事が出来た。アーシアは今までの緊張が解けた事と想い続けていたレジェンドに会えた安心感からか静かに寝息を立てている。それを聞いて他の四人も漸く安堵して、教会から離れた場所に腰を落ち着けた。

 

 

「ハリベルの方も三人を始末したようだ。てっきりグレモリー辺りに譲るかと思ったが」

 

「……アレを相手にしてまともに戦えるレベルだったのかのう、その三人は」

 

「絶対無理にゃ。そもそも帰刃さえしてなさそうだし」

 

「となると大して力も出さないまま瞬殺されたんでしょうね。私が戦ったあの少年神父みたいに」

 

「え、カナエってアレに構ってあげたの?ぶっちゃけ時間の無駄じゃなかったにゃ?」

 

「思いっきり無駄でした」

 

「じゃろうな。アレは頭の螺子が飛んでるというか元から付いてなかったと言うべきか、そんな奴じゃったからな」

 

「……」

 

「レジェンド様?」

 

「やはり奴に潜んでいたか」

 

「「「え?」」」

 

 

 教会のある方角を見ると何かが光ったと思えばその光が巨大な別の何かを形作っていく。その中に一瞬緑色に光るものが見えた。

 

 

「間違いない、ゴーデス細胞……!」

 

「なんじゃと!?」

 

「一瞬だけ見えたけど、あの緑色のがそうにゃ?」

 

「ああ……細胞一つ一つがゴーデスの意思を持ち、触れたものを怪獣化させる能力を有し、人間や動物はもちろん……夢や怨念、神にさえ寄生・依代とし、ゴーデスの傀儡として意のままに操る。もっとも後者の方は顕現するための器、つまり物体や生物が必要だがな」

 

『ッ!!』

 

 

はっきり言って規格外だ。概念にさえ侵食するなど反則としか言いようがない。

 

 

「お前達は俺の影響もあって侵される事はないからそこは心配しなくていい。アーシア(この子)も同様だ」

 

「でもまだあそこには、あの子達が……!」

 

「ゴーデス細胞に寄生されていたのは『奴』だけだったようだな。ギリギリまで隠れていたか……ガリバーなら問題無く倒せるが今からC.C.に連絡を取っても間に合うかどうかわからん。俺が何とかするしかないか」

 

 

レジェンドが変身を決意しアーシアを夜一に預けようとした時、ハリベルが漸く合流。同時にレジェンドにとって朗報も入ってくる。

 

 

「申し訳ありません。グレモリーとその眷属と遭遇し少々話してしまいました」

 

「いや、こっちもタイミング悪くカナエが遭遇した。思ったより向こうの動きが早かったからそこは仕方が無いさ。良くやってくれた。後の問題は奴だけだ」

 

「あれの対処ですが……どうやら彼が間に合いました。『問題は無いと思いますが念の為見届けて下さい』との事です」

 

「そうか……!此方は良いタイミングだ。不測の事態に備えてこのままここで待機だ。俺はいつでも出れるようにしておく、お前達はいつでも退避出来るようにしておけ」

 

 

レジェンドが出した指示に頷く四人。そしてレジェンドは教会の上空に現れたこの世界最初の邪悪大怪獣にしてゴーデスの尖兵『火炎火龍ゲルカドン』を鋭い視線で射抜いた。

 

 

「これからの長い戦いの前哨戦だ。頼むぞ、矢的猛。いや……」

 

 

 

 

 

ウルトラ兄弟の一人、ウルトラマン80(エイティ)!!

 

 

 

〈続く〉




というわけでアーシアは悪魔にならず無事レジェンド一家に救出されました。よかったね!

いよいよ第一章もクライマックス、次回は主役のレジェンド差し置いて80先生が活躍します。
火星での戦闘以来出てなかったウルトラマンがようやく出せる……!


次回は流石に今回よりも短くなりそうです。

二択決定戦! シン一人乗りする最終ゲッターはどちらだ!?

  • 真ゲッタードラゴン(大決戦版)
  • 真・ゲッター1(スパロボα仕様)
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