プロローグ 題名の無い本
「原初の幻想郷」と『別の幻想郷』
「原初の幻想郷」とは?
原初の幻想郷、通称幻想郷。これはほぼ大多数の者が知っている人と妖が住む理想郷。では、なぜ原初の幻想郷と呼ぶのか?それは次に説明する『別の幻想郷』が深く関わってくるからだ。
『別の幻想郷』とは?
別の幻想郷、原初の幻想郷とは違った発展をした幻想郷。それら別の幻想郷を纏めて〈幻想組〉と呼ぶ。この幻想組の住人たちは原初の幻想郷の住人が自分たちの始まりと信じている。幻想組も幻想郷であるため、名前が数多くあるが幻想郷と言う時もある。そんな場合に幻想郷だけでは何処なのか分からなくなるため、原初の幻想郷と呼ばれるようになった。
〈幻想組〉とはどんな場所なのか?
幻想組の特徴をあげるならば、
其の一、幻想郷と同じ名前の住人はいるが、各幻想組の特徴を持っているため、必ずしも同じ人間性とは限らない。また、名前の前に各幻想組に合った名前を付けているため付けていない名前の者がいればそれは原初だと見分ける事ができる。
其の二、幻想郷には無いものが幻想組の中にはある場合がある。例えば、海や外の世界の技術を習得しているなどである。中には幻想郷自体が巨大な学園だったり、大量の資源を保有している幻想郷もある。
其の三、幻想郷に必要な「柱」が存在しているように、幻想組にも必ず柱が存在している。だが、それは幻想組によって違い、柱は人であったり建物や場所であったりする。
其の四、幻想組によっては中の住人が好戦的であったり、中立的、協力的であったりと様々である。また、食物連鎖の関係でもあり、幻想組の間で血生臭い捕食関係が出来ている所がある。
其の五、これは確証が取れていないが、幻想組では「強大過ぎる力を持つ者」や「封印すべき者」といった歪な存在が極稀に出現することがあるらしい。そういった存在は『………』と呼ばれている幻想郷に廃棄されるらしい。しかし、こういった歪な存在が出ない幻想組もあるようだ。
其の六、幻想組には警察機関、裁判機関が存在しており裁判機関には各幻想組の閻魔様が月に何度か会議をしているらしい。警察機関は裁判機関が裁判した方が良い人物を捕らえる時に動くそうだ。だが、詳しいことは全く分からない。
其の七、各幻想組の住人は不老不死である。厳密に言えば違うが、不老なのは確かなようだ。
では、なぜ不死なのか?それは幻想組の住人たちは死んでも一週間後には特定の施設で生き返るからだ。また、別の幻想郷で死んだ場合は一ヶ月後に生き返る。しかも、寿命の概念は原初と違い、人里の人間たちにしか適用されない。
其の八、忘れてはいけないのが幻想組は原初とは全く違うということだ。住人の性質が丸々違うため思考も何もかも違うのである。また、幻想組の中には普通の人型とはかけ離れた姿を持つ者も少なくない。中には幻想郷自体が異形の住人の場所もある。
其の九、幻想組には一つだけ歪な幻想郷がある。『………』と呼ばれており、原初と幻想組の存在する亜空間の淵に存在している。行った事のある人物は限りなく少ない。廃棄される特殊な存在は亜空間に出した瞬間に闇に飲み込まれるためわざわざそこに行かなくてもいいのだ。
ここに上げた事は原初と幻想組を分ける大切なものである。これを把握していれば何が起きても問題はない。しかし、この世界では何が起きるのかは分からない。原初と幻想組は未だ交流は無いが何かの拍子にその関係性が崩れなくもない。その時に冷静に動けるかどうかが問題になる。
読んでくださりありがとうございました!評価などはご自由にどうぞ!