夕焼け道を君と歩いて   作:赤瀬紅夜

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家の中で夕食を。

玄関を入ってしばらくした所にある水槽の中にいる亀井さんにも挨拶をして、しばらくは陽菜とだらだらと何気ない時間を過ごす。

 

6時を過ぎたあたりで、陽菜が夕食を作り始める。

エプロンを身につけて、鼻歌を歌いながら……少し楽しそうだ。

 

久しぶりに陽菜のエプロン姿を見たな……とぼんやりと考える。

 

トントンと、まないたと包丁がリズム良く音を出していて、なんだが恵まれた気待ちになる。

 

「今日は何を作るの?」

そう尋ねると、陽菜はカレーです、と微笑みながら答えてくれた。

 

どうせなら買い物でもして帰るべきだったかなと後悔しつつも食器を出したりスプーンを並べたりと出来ることを手伝う。

 

カレーに使っていた牛乳を一口飲んで、そういえば志穂は未だに牛乳が克服してなかったなと思い出す。

 

そう言ったら陽菜は少しむすっとして、頬を膨らませながらこう言った。

 

「志穂ちゃんの話も良いけど、今はわたしを見てください」

 

それもそうか。

ごめんと一言謝って席に着く。

 

カレーが出来たようで、器によそって運んできてくれた。

 

スパイシーな香りと、食欲をそそる色がとても美味しそうに見える。

「食べようか」

 

「そうですね、いただきます」

 

そう言って手を合わせた陽菜と一緒にご飯を食べる。

料理が得意という訳ではなかった陽菜だったが、一人暮らしをするにあたって花嫁修行と言ってかなりの猛特訓をしたらしい。

 

微笑ましくも立派になった陽菜が可愛くて、からかいながら夕食を食べ終える。

 

「さてと、カレーライスも美味しかったし帰ろうかな」

 

そう言って席を立つ。

食器を洗ってから片付け玄関に向かおうとした所で、陽菜に後ろから抱きしめられる。

 

「待ってください、マネージャーさん」

 

声を絞るようにして発せられた言葉からは、悲痛さが伝わってきて心を締め付けた。

 

「ごめん、帰らないと……」

 

心苦しいが、ここで断らないと明日に響く。

 

「いやです、今日はその、帰しませんから」

 

「……分かった、でもその前にお風呂には入ろうか」

 

背中から頷いたように感触が帰ってきた。

 

どうやら今夜は、長い夜になりそうだ。

 

 

陽菜のベットに腰掛けて、お風呂から上がるのを待つ。

久しぶりだったからか、いくらか緊張してしまう。

とりあえずゴムの用意はしていたようでその点は安心だが、あまり激しくして明日に響かせないようにしなくては……と心に決める。

 

シャワーの音が響く中、キュッとシャワーを止めて脱衣所に歩く音が聞こえる。

何度かの衣ずれの音の後、髪をドライヤーで乾かしてから寝室まで歩いてきた陽菜の姿に思わず見惚れてしまう。

 

「可愛い、下着だね」

 

陽菜はピンクの下着しか履いておらず、悠々とその肢体を晒していた。

隣に腰掛け、しなだれかかるようにしてもたれたて、耳元でそっと呟いた。

 

「マネージャーさん、その……気持ちよくさせてください」

 

その言葉に、理性が吹き飛んでしまった。

 

 

 

翌朝。

重い腰を上げるようにして目覚めると、隣にシーツにくるまって寝ていた陽菜が身動ぎをする。

結局あの後お互いに興奮してしまい5回ほどしていた気がする。

 

窓から差し込む光に、小鳥の囀りが聞こえる。

時間も時間だし、そろそろ陽菜を起こして事務所に行かないと。

 

「おはようございます……マネージャーさん」

 

寝ぼけ眼のまま、こちらに抱きついてきた陽菜をなんとか押しとどめて朝食の支度に取り掛かる。

 

シーツには事後の光景が広がっている。

それらを軽く片付けながら朝食を作る。

 

陽菜と共に美味しくいただき、新しい朝と事務所に向かうため車を出す。

 

意識がハッキリしてきた陽菜が、その日一日中私はなんてことを…と恥ずかしがっていたのはまた別のお話。




とこんな感じで今回は終わりです。

しっかり愛し合ってやることやらないとね!というテンションで書いていましたが、濡れ場は全カットです。
全年齢ですからね、気が向いたら書こうと思います。

甘えてくる陽菜ちゃん…、いいですよね!

そんな訳で、また明日お会いしましょう!
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