恋姫夢想 御使いの友(凍結)   作:秋月 了

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第十九話

 撤退した董卓軍は洛陽に入る。既に月や献帝はいないがそれでも最後の仕上げを

する為に戻ってきたのだ。

 

総司「楼杏殿、準備は?」

 

皇甫嵩「終わっているわ。」

 

総司「なら予定通りにお願いします。俺と恋、張遼と楼杏殿で残りそれ以外は

   ちりぢりに逃げて、例の城で陛下と合流してください。」

 

朱儁「分かった。なら俺が出来る事もここまでだな。

   水燕殿、ここまでありがとう。君のおかげでここまでこれた。」

 

総司「総司です。俺の方こそ朱儁殿にはいろいろなことを学ばせてもらいました。」

 

朱儁「いいのか?ここで真名を預けて?俺達は高確率で敵になるかもしれないぞ。」

 

総司「その時はその時ですよ。」

 

朱儁「そうか。なら俺の真名も受け取ってくれ。琴だ。出来れば戦わない事を祈っている。」

 

総司「確かに受け取りました。」

 

華雄「私も残りたかったのだがな。」

 

総司「俺達の事より月の方が大事さ。月を頼んだぞ。」

 

華雄「任せろ。きっちりこなして見せる。」

 

第三師団と朱儁隊、徐栄隊は兵士に洛陽に残るかついてくるかの選択をさせ

それぞれの指定された道を通って月の下に向かった。

 

総司「さてこれからの事だ。俺達はこの場で半刻ねばる。

   その後楼杏さんは降伏。後の俺達は目立ちながら逃げる。

   さも俺達が月や陛下と共にいるようにな。そうする事で本来の月達の居場所を隠す。」

 

張遼「分かったで。任せとき。」

 

その他の三人も頷く。

 

総司「なら行こうか。間違っても撤退の時期を見誤るなよ。」

 

張遼「それで華雄を入れんかったんか。華雄は直ぐ熱くなるからな。」

 

総司「そう言う事だ。そこら辺は変装させるから問題ない。

   それより今後の事だ今後俺達は戦ったのち戦場から離脱する。

   その後は自由だ。月達と合流するもよし。俺と繰るもよしだ。

   全く別の道を選んでもいい。だが盗賊にはなるなよ。」

 

張遼「分かっとるわ。さっさと準備しような。」

 

総司「そうだな。さて連合軍を迎え撃つぞ。」

 

それから三日後には洛陽攻略戦が洛陽城は東で始まった。

第四師団は右翼で曹操軍と皇甫嵩隊は左翼で劉備軍と

中央は呉軍と袁術軍や荊州軍や連合本隊(袁紹自称)がそれぞれ第一、第二師団戦っていた。

その中で右翼を担う曹操軍の中に戦において常に先陣を任されてきた夏候惇の姿がない。

今総司の相手をしているのは許緒、典韋、徐晃のちびっこ三人が相手をしている。

連携して攻めてくるが軽くあしらわれている状況だった。

 

総司「夏候惇殿はどうした?怪我でもされたか?」

 

許緒「お前なんか私ら三人で十分だ。」

 

総司「その割に軽くあしらわれ過ぎではないかな?」

 

典韋「くっ、春蘭様から聞いてたけど実際戦うと聞いてたけどそれ以上に。」

 

徐晃「強い。」

 

その様子を遠くから見ていた曹操も苦虫を嚙み潰したような顔をする。

 

華琳「やはりあの三人では水燕を止めるのは不可能か。

   柳琳(曹純の真名)の虎豹騎も趙雲の隊に抑えられている。

   でもそれは向こうも同じ。なら、秋蘭、水燕と戦っている三人を援護して。」

 

夏侯淵「はっ。」

 

夏侯淵は部隊を率いて前に出ていった。

それでも現状を打破することはかなわず総司の計画通り膠着状態が続いた。

一方反対の皇甫嵩隊は押され気味だった。

皇甫嵩の部下には武に秀でた部下がいない。

それ故に張飛の前進を止められない。

それでも疲労のない皇甫嵩隊はこれまでの戦いで疲労がたまっている劉備軍を

押されながらも何とか抑えていた。

そして中央の戦いは熾烈を極めた戦いだった。

呂布一人に夏候惇、孫策、太史慈、程普の四人に黄蓋と黄忠が援護に回るがそれでも抑えられず

膠着状態に手柄欲しさに袁紹軍が無策に突っ込み第二師団による返り討ちに会い後退。

それを袁術軍が張勲が巧みに指揮しカバーする。

第二師団はその後荊州軍とぶつかった。

両軍の軍師による巧みな指揮と各軍の武将達による戦いが始まって半刻。

遂に皇甫嵩隊が崩れた。

張飛により皇甫嵩が捕らえられたのだ。

そこから連合軍は士気を上げる。

それに合わせて董卓軍は皇甫嵩を奪還できず撤退。

それぞれの方向に逃げ出した。

意気揚々と洛陽に入城していく袁紹を見送りながら曹操は考えた。

妙に整った逃走だったなと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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