真恋姫夢想 御使いの友第二話です。
話を始める前に一話と設定を変えました。(2020年7月20日15時点)
混乱するところもあると思います。良ければ読み直してもいいかもしれません。
ではどうぞ。
昼になり両軍が動き出す。
董卓・劉備の四万と黄巾党五万が睨み合う。
先頭にいた総司は相手の部隊を見ていた。
???「いかがいたしましたか?総司様。」
隣にいた少女、姜維が総司を見て尋ねる。
総司「いや彼らは何の為にここまでの事をしたのかなって思ってね。」
???「何の為とはどういうことかな?隊長」
反対側にいた女性、趙雲が声をかけてくる。
総司「彼らは漢の転覆を狙って蜂起したんだろ。
おそらくだが陛下に成り代わって自分たちがこの国を導こうと考えてるんだろうな。」
姜維「恐らくそうでしょうね。」
総司「だが彼らがやってることは盗賊とそう変わらない。
そんな状態で仮にここから逆転してこの反乱が成功したとしよう。
そんな形で出来た国に未来があると思うか星(趙雲の真名)、玲(姜維の真名)?」
趙雲「ないな。そんな国すぐ別の反乱が起きて滅ぶだけだ。」
姜維「全くですね。」
総司「そうだ無い。もし首領とされている張角にとって略奪が不本意もしくは
末端の人間が勝手にやっている事だとしても同じだな。
だから何の為にここまでの事をしたのかと思った。」
趙雲「最初はもっと高潔な思想の元集まったのかもしれないぞ?」
総司「なら最後までそれを貫かなきゃ意味はないよ。
一度でも略奪に走ればどれだけ見事な思想を持っていたとしても
その価値はその辺に落ちている石ころより軽いものになる。
誰も聞くことは無い。結果がこれだろ。」
総司は自分の推測を述べながら前面に展開する黄巾党を指さす。
それは遠目でも分かるくらい飢えており士気ばかり高い集団。
恐らくここ数日ろくに食べていないのだろう。
官軍はこの地に追い込むまで執拗に追い立てた。
糧食を持つ時間も略奪を行う時間も休む時間も与える事無く
この地に追い込むことに成功したのだ。
当然黄巾党の兵士たちは疲れ果てている状態だ。
そんな中でも士気を保てていること自体官軍からしたら
不思議で仕方ないのだが。
姜維「そうですね。」
玲が心底うんざりしながら敵集団を見る。
今にも戦いが始まりそうな空気がこの場に流れているが
敵は全くといっていいほど陣形が組めていない。
ただ並んだだけの烏合の衆である。
趙雲「敵の指揮官は兵法というのも知らんようだ。」
総司「だな。あの集団を見ただけでも分かる。」
その時後方から伝令と張遼がやって来た。
伝令「水燕様。荀彧様よりです。全部隊準備整いました。」
張遼「待たせてすまんな、総司。第二師団も準備完了や。」
総司「了解。伝令戻って荀彧に伝えろ。俺の突撃後銅鑼を鳴らせ。以上だ。」
伝令「承知。」
総司の指示を受けた伝令兵が後方に下がる。
少ししてから張遼が
張遼「よっしゃこれが黄巾討伐最後の決戦や。総司、一発決めたれや。」
総司「そうか。さて仕込みは上々・・・・・・・戦闘を開始しよう。」
そこで一度大きく息を吸い叫ぶ。
総司「聞け――、今日この場に集いし英雄たちよ。
この乱が始まりより我らは各地で戦ってきた。
数で劣ることも少なくない戦の中で我々は数々の勝利をつかんできた。
後一戦、この一戦で全てが決まる。この一戦に己の全てを賭けよ。
行くぞ。全軍突撃ー!」
全兵士『おおおおおおおおーーーーーー』
総司は檄を発すると共に愛馬を駆り全速力で突撃する。
その後を董卓軍、劉備義勇軍が雄叫びをあげて追従する。
遅れる様に黄巾党の兵士がゆっくり動き出す。
やはり疲れがたたり動きが遅く、いつも叫んでいる言葉が聞こえてこない。
総司と黄巾党の最前列の兵士がぶつかる。
その瞬間総司は槍を突き出した。
馬の突破力と槍の勢いで兵士は胴を貫かれそのまま倒れる。
それを繰り返しだがその時間はやって来た。
後方から銅鑼の音が聞こえる。
総司「合図だ。全軍後退せよ。後退だ。」
その声と共に董卓軍が後退し始める。
少し遅れて義勇軍も後退し始めた。
好機と見たのか黄巾軍はそれを追いかける。
それを後方で見ていた桂花は小さく舌打ちする。
荀彧「チッ義勇軍の動きが遅い。くれぐれも遅れるなって言っておいたのに。
所詮は民兵、仕方ないか。太鼓を鳴らせ。両翼に合図を送りなさい。」
兵士「はっ。」
兵士は返事と共に太鼓を鳴らす。
そうすると近くの森と平原に幾つかある丘の上から軍隊が現れる。
呂布率いる第一師団と孫堅率いる呉軍である。
孫堅「はっ。流石水燕だ。上手い事おびき出したじゃねえか。祭(黄蓋の真名)。」
黄蓋「はっ。弓隊構えい。」
一方反対側に隠れていた第一師団は
呂布「さすが総司。ここからは恋(呂布の真名)の出番。ちんきゅ~。」
陳宮「了解なのですぞ!恋殿。弓隊構えるのです。」
両軍の弓隊が弓矢を構える。
黄蓋・陳宮「「放てー。」」
合図と共に弓隊が一斉に矢を放つ。
放たれた矢は黄巾軍の前軍を襲う。
総司「良しうまくいったな。全軍反転包囲するぞ。」
孫堅「水燕達に遅れるな。全軍行くぞ、敵を包囲する。」
呂布「行く。」
陳宮「ハイなのです。呂布殿に遅れず敵を包囲するのですぞ。」
各軍の指揮官の合図と共に三方向からの包囲を行う。
黄巾兵「だめだ。逃げろ。」
黄巾兵「さがれ。下がるんだよ。」
黄巾軍は混乱でただでさえそろっていない足並みがさらに乱れる。
だがその中でも後方にいた者たちは下がる事が出来た。
だがそれもすぐ不可能になる。
新たに現れた軍によって逃げ道を塞がれる。
曹操「ここまでうまくいくなんて驚きしかないわね。そう思わない伯符。」
孫策「全くだわ。これは何が何でも成功させないといけないわね。」
曹操「合図、一緒にどう。伯符。」
孫策「いいわね。のったわ。」
孫策・曹操「「包囲の穴を埋める。全軍進め―。」」
二人の号令と共に両軍の兵士達が大規模包囲網を完成させるべく動き出す。
少しの間に包囲網は完成し一方的な戦闘が繰り広げられていく。
だが数人だが包囲網完成前に何とか逃げ切った者達や
一番弱い劉備義勇軍を突き破り逃げた者が居た。
それらは別動隊として動いていた周倉と孫乾の部隊によって倒された。
それとは別のかなり離れた丘の上に三人の少女がいた。
???「もう何でこんなことになったの。」
???「張宝姉さん落ち着いて。とにかく今は逃げるしかないわ。」
張宝「そうはいうけどさー。張梁も悔しいでしょう?」
張梁「別に。私たちは巻き込まれただけだもの。あの人達は私達の事を
利用して好き放題やってたみたいだし。」
悔しがる張宝に張梁が淡々と答える。
彼女たちこそこの乱の首謀者とされている張三姉妹である。
それを見ていた一番背が高い女性が叫ぶ。
???「ねえそんなこといいから早くここを離れようよ~。お姉ちゃんお腹すいたよ~。」
張宝「はあ~張角姉さんも相変わらずだね。でもまた一からまたやり直しだね。
また頑張ろう。」
張角「そうだね!」
三人・???「「「「お~~。」」」」
三人しかいないはずなのにもう一人声がする。
三人は声がする方を見る。
三人「「「?」」」
???「?」
そこにはもう一人、金髪縦巻きサイドテールの女の子が立っていた。
張角「えっと~だれ?。」
???「? 華侖は華侖っす。」
張角「そっかー華侖ちゃんていうんだ~。」
張梁「姉さんそれ多分真名。」
華侖「華侖は気にしないっす。あ、そうだ三人に華琳ねえからお話があるっす。
付いてくるっす。」
三人「「「えっ?」」」
華侖「安心するっす。変に抵抗しなければ痛い事はしないっす。
でも抵抗すれば。」
張角「す、すれば~?」
華侖「華琳ねえからどんなことをしてでも連れてこいって言われてるっす。」
張角「お姉ちゃん痛い事はいや~。」
華侖「ならついてくるっす。」
三人「「「はい。」」」
他のものがみていたらそれでいいのかと突っ込んでしまいそうだが
三人とも武の経験は全くない事なので仕方ない。
同時刻北に追い詰めた朱儁将軍、皇甫嵩将軍と袁紹と馬家、公孫瓚が
多大な犠牲を払いながら
軍黄巾党を殲滅を完了していた。南もすぐに終わるだろう。
ここに黄巾の乱は終結した。
いかがだったでしょうか
戦術とか戦略の話を入れて話を盛り上げようとしましたが
これが結構難しいですね。
軍師の皆さんは本当にすごいですね。
偉そうなことすみません。
ではまた三話で御会いしましょう。