恋姫夢想 御使いの友(凍結)   作:秋月 了

30 / 56
第二十八話

 八咫烏隊は会稽群北方の砦に移った。

現在は砦の改築作業を行っている。

城壁を更に高くしやぐらを作り、堀を作り、狭間を開ける。

その他にも虎牢関や汜水関でも役に立ったバリスタや小型の投石器のような

本来攻城兵器に使う物を防衛に使える様に改造して設置する。

そして今総司達隊長格はある部屋に集まっていた。

 

「今回総司や皆に提案するのはずばり気球だよ。」

 

「気球?なんやそれ?」

 

「お手軽にそれを飛べる装置だよ。」

 

「空をそんなん飛べるんかいな。」

 

「操縦が難しいのと鳥に注意しないといけないがな。不可能じゃない。」

 

「はあ~~。瑠香や総司の世界は凄いなぁ。人間は空を飛べるんかいな。」

 

「香風が聞けば乗りたがったであろうな。」

 

「確かに安価で作れるな。その全てがだが風次第だ。そこら辺はどうするつもりだ?」

 

「これはまだ試作段階。最終的には飛行船を計画してる。」

 

「燃料はどうする?」

 

「直ぐ近くで偶々油田として使えそうな場所を見つけてね。調べたら燃料として使えるよ。」

 

「どれぐらいの期間をかけるつもりだ?」

 

「気球は既に完成しているから後は実験とか考えたら半月かな。」

 

総司は問題点を次々出してそれを瑠香が答える。

この時点で既に他の人間はついていけてない。

暫く考えた後総司は一つ頷いて答えを出した。

 

「分かった。いいよ。空からの攻略はこの時代においてはかなり有効だ。」

 

「了解。任せてよ。」

 

「費用を後で桂花に出しておいてくれ。」

 

「了解。任せて。それに合わせて必要な武器も作るよ。」

 

「構わないよ。ただし。」

 

「分かってる。安全第一は忘れてないよ。」

 

「ならいい。桂花、後頼んだ。」

 

「はい。瑠香。直ぐに費用計算して出しなさいよ。」

 

「分かってるよ。任せて。」

 

半月後

実際に完成した物に瑠香が乗り込む。

 

「なるほどよくできている。」

 

「先日実際に見ておりますがやはりまだ信じられません。

人が空を飛ぶなど、まさに妖術のようですな。」

 

「飛行機が当たり前にある俺や瑠香からしたら気にすることもないが

やはり星たちから見ればそうだよな。」

 

「はい。主から聞いていても実際見るのとは違いますから。」

 

「さて実験開始だよ。」

 

そう言ってエンジンを入れる。乗り場の左右に取り付けられたプロペラが回り始めて

ゆっくりと空に舞い上がる。

 

「ほんまに飛んだで。」

 

「壮観ですな。」

 

「成功か。あとは着地だが。」

 

結果として試作飛行船は三十メートルほど飛んで着地した。

 

「今回は成功かな。」

 

「ああ。量産の目処が付いたら報告してくれ。」

 

「了解。任せて。」

 

瑠香の研究の日々は続く。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告