恋姫夢想 御使いの友(凍結)   作:秋月 了

32 / 56
今回若干グロいです。(たぶん)
そいうの無理という人にはお勧めしません。


第三十話

 翌日。

総司は朝から孫策に呼び出されてある部屋にいた。

 

「うう~~」

 

「大丈夫?霞?」

 

「近くで声出さんといて響くねん。瑠香」

 

「だから飲みすぎるなって言っただろう」

 

「言うてへんわ。てかいつ言うてん」

 

「言ってなかったか?まあいいんじゃね」

 

そんな言い合いをしている中で孫策が張昭、黄蓋を連れて部屋に入ってくる。

座っていた総司たちは立つ。霞は二日酔いで倒れていて動けないが

それを孫策はおいておいて話し出した。

 

「待たせてごめんなさい」

 

「お気になさらず」

 

「早速要件に入るわ。座って」

 

「はい」

 

言われて全員が座った。

 

「単刀直入に言うわ。あなたたちに内部調査をしてほしいの」

 

途端に総司と瑠香、趙雲、荀彧の顔が険しくなる。

 

「内部調査?」

 

「私たちが?」

 

「そうよ」

 

「質問よろしいか?」

 

「何?総司」

 

「なぜ俺達を使うんです?雪蓮様とて密偵ぐらいお抱えのはず。彼らを使えばいいのでは?」

 

「簡単に言ってしまえば彼らは信用できない。彼らの中に数名密偵が紛れ込んでた」

 

「なるほどだから諜報にもたける俺達を使おうと考えたわけですね」シュッ

 

「ぎゃっ」

 

話しながら総司は持っていた小刀を天井に投げる。

すると悲鳴と共に血が滴り落ちてくる。

 

「少し失礼、瑠香」

 

「ええ。ちょっと待ってて」

 

瑠香はどこかへ行き少しして戻ってきた。男を一人連れて。

 

「これはあなた方が?」

 

「知らないわ」

 

「しばらくは動けないな。例の件は受けさせてもらいますよ」

 

「ありがとう。任せるわ。これが対象の者たちね」

 

受け取った木簡に書かれた名簿を目を通す。

そのほとんどが孫静とその周りの文官連中だった。

 

「儂としても恥ずかしいが頼む」

 

「お任せを」

 

「とりあえずこいつをまず尋問します。では」

 

総司たちはその男を連れて退室した。

 

「祭、さっきの密偵の存在、あなたは気づいてた?」

 

「すまん。策殿。全く気づいておらんかった」

 

「私もよ。今後はもう少し周りに気を付けないとね」

 

「そうじゃな。では雪蓮様。仕事を始めましょうか」

 

「え、雷火。ちょっと待って」

 

「今日中に裁定をいただかなければならない物が多くあります。さぁ行きますぞ」

 

「は~~い」

 

「はいを伸ばさない」

 

「はい」

 

天下の小覇王、孫策と言えど張昭にはかなわなかった。

 

 

 

 

 

 

現在総司は自分の拠点の地下牢に先ほど捕まえた男の尋問のために来ている。

その顔はいつもの優しそうな顔ではない。何処までも冷徹な顔をしていた。

 

「さて、しゃべってもらおうか」

 

「誰が貴様になど」

 

「そうか。ならしゃべりやすくしてやろう。まずはそうだな爪から行こうか」

 

総司の声と共に兵士によって男の手の爪がはがされた。

男は悲鳴を上げる。

 

「どうだ?少しはしゃべる気になったか?」

 

だが男はしゃべらない。

 

「そうか。なら次は足だな」

 

今度は足の指を剥がす。

そうしてしゃばるまで手、右前腕、腕の残り、反対側、右足足首半分、残り、反対と切り落とす。

気絶すれば水をぶっかけて無理矢理意識を覚醒させる。

その頃になれば男も痛みに負けて喋る。

 

「わかった。しゃべるから。もうやめてくれ」

 

「そうか。わかってるだろうが嘘を言えばもっとつらいぞ。で、誰が雇い主だ。」

 

「文官の男だ。確か名前は・・・・・だ」

 

「あいつか。何を依頼された?」

 

「あんたの動向調査とあんたが持ってる技術を手に入れろって」

 

「それで?」

 

「それだけなんだ」

 

「嘘だな。」

 

「本当に本当なんだって」

 

「盗んだ技術をどうするつもりだったんだ?」

 

「知らない。俺はただの雇われた情報屋なんだ。それ以上は知らないよ」

 

「本当か?情報屋ならそれなりの情報を持ってたんじゃないか?」

 

「それは・・・・・」

 

「どうやらまだ足りないらしい」

 

「わかった。しゃべるから」

 

「一つ隠し事をするごとに腹に穴が一つ空くと思え。嘘をついても同様だ」

 

「わかった。確定情報じゃないけどそいつは前々から許貢と連絡を取っていたんだ。

どうも曹操のところに寝返ろうとしてたらしい。

でも所詮は老人で文官だ。高い地位を得るためには曹操が気にいるような手見上げがいる」

 

「それで俺たちの技術が欲しかったわけか」

 

「そうだ。今曹操は皇帝の命令で全州に向けて袁紹討伐指令を発布しようとしている」

 

「まて、なぜそこで袁紹が出てくる?奴は洛陽の都の牢に捕らえられていたはずだろう」

 

「洛陽から各州の軍が撤退して手薄になった時に脱獄したらしい。

それで今は冀州に戻って軍備を整えてる。

それを知った曹操は皇帝に全州に向けて袁紹討伐の指示を出そうと今あっちこっちに声をかけてる。」

 

「そんなときなら俺たちの技術があると聞けば欲しがるだろうな。他には?」

 

「もうこれだけだ。本当にこれだけなんだ」

 

「そうか。ありがとう役に立ったよ。おい、処理しておけ」

 

「はっ」

 

総司は牢から外に出た。

その後ろで悲鳴が聞こえて兵士以外出てこなかったが誰も気にする者はいない。

 




いかがだったでしょうか?
やっと投稿できた。
一か月ぶりです。
今後もよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告