今総司は執務室に座りながら仕事している。
今、孫乾から上がってきた報告書を見ていた。
「これですべてそろったな。助かった、美花。」
「それが我らの役目ですから。かつては忌み嫌ったこの力ですが
今はその力でお役に立てていますわ。」
「そう言ってくれているだけでも俺は心が救われるよ。
恐らくだがまだ部隊には働いてもらう可能性がある。それまでしっかり休んでくれ」
「わかりました」
孫乾は退出する。
それを見送って再び報告書に目を通す。
そこに書かれているのは孫家で不正を働く全ての者たちの名簿と罪状。
孫策から依頼されていた者たち以上の名前が載っている。
どの連中も二回は処刑できる程の罪を犯している。
「(ほとんどが文官の老人連中だな。袁家の支配の中で甘い蜜を吸ってたって感じか。
孫策様を筆頭に各地で暴動を鎮めるのに東奔西走してたから後は
武官はそんなことしてる余裕はなかった感じらしいからその手の罪がないのは
当然と言えば当然か。孫静はそこらへん身内には甘そうだし。
張昭殿は外向きの仕事で手えいっぱいだし。
全く真面目に働いてる若い連中を少しは見習えよ)はぁ~」
総司は立ち上がり友を連れて建業に向かい孫策に報告書を渡す。
それを見た孫策と周瑜と張昭と陸遜は言葉を失う。
「どうしますか?正直孫静殿以外の老人文官連中は揃いもそろって黒です。
隠密に対処するのは不可能ですよ」
「ええ。わかってるわ。数こそ少ないけど捕まえれば当然目立つ。しかたないわね。
にしても頭が痛くなってきたわ」
「これはいくら何でもひどすぎます~」
「まさかここまでひどいとは。儂の責任じゃ。儂がもっと目を光らせとれば」
「雷火殿のせいではありません」
「そうですよ。罪は当人たちの罪。雷火先生には一切罪はございませんよ」
「すまん」
「とりあえず夜にでも祭と粋怜と蓮華と梨晏と思春を呼んで話をするわ」
「「「「御意」」」」
誰もがため息をつきながら仕事に戻った。
そして夜
孫策の部屋に昼間のメンバーと黄蓋、程普、孫権、太史慈、甘寧が集まる。
「集まったわね。まずはこれを見て頂戴」
孫策の一言で周瑜と陸遜によって総司から報告された内容が全員に周知される。
「なんだ、これは!」
「それは総司が調べてくれた。内部調査の結果よ、蓮華。
そしてそこに書かれている者たちは全て不正を働いた者たちよ」
「雪蓮、これはひどすぎない?」
「言わないで梨晏。私も頭が痛いの」
「しかしこれはひどい。揃いも揃って老人連中じゃな」
「でも武官が全くいないってそっか」
「暴動や反乱の鎮圧でそれどころじゃなかったんでしょうね。
勿論彼らの忠誠を疑うわけじゃないけど」
「しかし策殿、これはどうする?これでは当初予定していた内密に処理することは出来んぞ」
「わかってるわ。私もそのつもりはないわ。これを機に兵を総動員して一斉検挙する。
実行は三日後よ。そのつもりでいて頂戴」
それから三日の夜。
全軍が動いた。
表向き軍事演習という名目で動かしていた全軍は一斉に各所にいる罪人を捕えるために動く。
建業内にいた者は黄蓋、程普、孫権の部隊によって捕まり、
それ以外の者たちは総司、太史慈、周泰の部隊によって全ての罪人が捕まった。
「総司様、任されていた者たちの捕縛が完了しました」
「ご苦労だったな。美花。そいつらは建業に連行しろ」
「はっ」
「ま、待て。水燕殿これはどういうことだ」
「お前たちが俺に付けていた監視が全部吐いた。
お前たちが曹操に俺達が持つ技術をその手見上げに仕えようとしていたことをな」
「なっ」
「もういいな。連れていけ」
「待て。お主達ほどの腕前ならば、曹操殿は重用する!!」
「そ、そうだ。今からでも遅くはない、考え直せ!!」
「我等と共に魏へ行こう!!なんなら金も渡しても良い!!一生、遊んで暮らせるぞ!!!」
この場で捕まった三人は必死に命乞いする。
だがそれを見た総司はあきれながら扉の前に立つ女性兵士を見た。
「だそうですよ。雪蓮様」
そこから現れたのは一般兵の服を着た孫策だった。
服についているフードで顔を隠して総司とその部下以外誰も気づかなかったのだ。
「なぜ。孫策様が」
「すべて聞かせてもらったわ」
「孫策様、これは・・・・」
「もういい、しゃべるな。むしろ口を開くな。…冥府で我が母、文台へ詫びるが良い。総司」
「御意。最後にいいことを教えてやる」
「な、何を」
「犬は餌で飼える、人は金で飼える。だが、漢の狼を飼う事は何人にも出来ん。
例えそれが誰であろうとこの国を蝕もうとするなら悪・即・斬の信念の元殺す。
二千年後ではそこそこ有名な言葉だ。覚えておけ」
総司は三人同時に首を切り飛ばした。
「戻るぞ」
『はっ』
総司は建業に戻る。
孫策と共に建業に戻れば罪人に下知が下されていく。
と言っても捕まった全ての罪人が処刑以外の刑の選択肢はないのだが
当然孫静は反対した。
だが孫策が罪状が書かれた報告書を見せれば黙るしかなった。
そしてそれらが全て処刑され、罪人のほとんどが孫静の部下という事で
孫静は監視下で隠居する事となった。
はいどうもです。
今回はるろうに剣心の斎藤一の名言を少し改造して
入れさせて貰いました。
実際その通りかけてるか心配ですが
頑張って行こうと思います。