恋姫夢想 御使いの友(凍結)   作:秋月 了

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第三十三話 孫策、周瑜

 ある昼の出来事。

 

「ぷはぁーーやっぱりお酒はおいしいわ」

 

「まだ昼ですよ」

 

「だからいいんじゃない」

 

「冥琳にどやされますよ」

 

「いいじゃない。ちょっとくらい」

 

木の上で酒を飲む孫策を説得するのを諦めて持ってきた

弁当を開けて中身を食べ始める

 

「それより付き合いなさいよ」

 

「俺はまだ仕事があるんですが?」

 

総司は最近建業で仕事をしている。

というのも先の粛清で文官が大幅に減った。

その穴埋めができるまでの間総司がその補助をしている。

だが出てきたのは文官たちがサボっていた仕事の山。

今日もその関係で山のようにある書類をさばき終えたばかりだ。

因みにこの件で砦から張遼、荀彧、姜維も(半ば無理やり)駆り出されている。

 

「ねぇお願いよ」

 

「少しだけですよ」

 

その孫策に迫られて酒に付き合う。

 

「やっぱり二人で飲むとお酒も格段においしくなるわね」

 

「そうですね」

 

少し総司は笑いながら酒を飲む。

そんな時廊下から走る音が聞こえてくる。

 

「やはりここにいたか、雪蓮」

 

「げっ、冥琳」

 

「お迎えみたいですね。俺は戻ります」

 

「待て、総司」

 

「なんでしょう?」

 

「そちらの仕事は終わったと聞いた」

 

「ええ、張昭先生に渡してあります」

 

「なら手伝え」

 

「なんでですか?」

 

「雪蓮と酒を飲んでいた罰だ」

 

ようは何かと理由をつけて仕事を手伝わせたいのだ。

何を言っても無駄なことを理解している総司は

 

「はぁ~~。わかりました」

 

手伝うことを決めた。

短い酒盛りだったが十分楽しめたと思って雪蓮の執務室に向かう。

そこには大量の木簡に追われて倒れるように机に突っ伏す孫権と呂蒙。

若干焦点が合っておらず少しふらふらと揺れる陸遜だった。

 

「なんかすごいな」

 

真面目で決してだらけた姿を他人に見せない孫権ですら倒れていることから

仕事がどれほどあったかが物語られている。

 

「これを終わらせなければならん。手伝え」

 

「わかりました」

 

別のところから持ってきた机に座り一つずつこなしていった。

 

 

 

翌日の夕方。

 

 

 

「やっと終わった」

 

倒れ伏し疲労困憊の七人。

誰もがまるで激戦から帰還した兵士ように倒れ伏していた。

それだけの事だったのだ。

 

「大幅粛清を一気にしちゃった私たちも悪いとは思うけどこれは多すぎよ」

 

「それだけ粛清した文官たちがサボっていたという事ですね」

 

「そのしわ寄せが俺達に来たというわけですか。

よく今まで問題にならなかったものですね」

 

「全くだわ。とにかくこれで全部終わりよね。冥琳」

 

「ああ」

 

「よし食べに体を綺麗にして行くわよ」

 

「賛成です」

 

「たまにはいいかもな」

 

それから七人で近くの飲食店に出向きお腹いっぱい食べた。

 

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