がっこうぐらし! 称号『しょうがっこうぐらし!』獲得ルート【本編完結】   作:水色クッション

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アサルトゲーマー氏からしずくちゃんを出す許可をもらえたので初投稿です。
(登場はもう少し先になります)





少女たちは足掻く

 

命の使いどころさん、早いですよ!? 六日目後半はーじまーるよー! 

 

糞が。糞が糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞もう気が狂うほど気が狂う狂う狂う気が狂狂狂狂。

 

 なんとここに来てイベント、『にわか雨』が発生してしまいました。なんでよりにもよって最終日直前に……? 

 まりーちゃんの感染といいこれといい、この小学校呪われてんじゃねぇか? って言いたくなるほどの不幸が降り掛かってますねほんま。

 

『にわか雨』の解説ですが、字のごとくこれはほんの一時間だけかれらが『雨の日』と同様の状態になるイベントです。

 雨の日の特徴はまず、効果としてまず外のかれらが八割程減少し、その分の数が学校内にポップします

 更にこちらを発見しなくてもアクティブ状態になるため、自発的に未発症者を求めて探し始めます。その過程でへなちょこなバリケードは壊されるんですね。

 凶暴性も上昇し、より攻撃頻度が上昇、振りほどきの難度すら上がる強化状態になるのです。

『にわか雨』は限られた時間だけかれらをそんな同一状態にするイベントです。クソっぷりが分かっていただけたでしょうか。

 

 …………。

 

糞  が

 

 どうするんですかこれ完全にチャート破綻しましたよ。バリケードは破られ占拠した部屋は元通りにされ、現在一日目のように逃げ回る羽目に陥ってます。

 感染のデバフがきつ過ぎてもうそれさえ困難です。るーちゃんが無理やり引っ張ってくれなければとっくにお陀仏してたでしょうね。

 

「どうしよう……そうだ、あのときみたいにトイレに!」

 

 だめです。(ブリュリュ)雨の日ではその方法は通用しません。凶暴化したかれらは容赦無く扉をぶち破ってきますから。

 ーーあ、やばい転げそう。

 

「ほら、つらいけどちゃんと走って……ねぇ、おねがいだから……!」

 

 ぬわああああん疲れたもおおおん! スタミナ切れでふらっふらで今にも倒れそうです……。高熱出して全力疾走とか拷問レベルで辛いからね。画面が黒白にチカチカしだして私の目も痛い。

 

 なんとか職員室まで来れました。ひとまず中に入って武器を回収しましょう。気休め程度ですが壁も作ってあるので、その時間くらいは持ってくれるはず。

 

「はぁ……はぁ、……まりー、これから、どうすればいいの……?」

 

 ちょっと待っとくれ。今それを必死に考えてるんじゃ。

 

 迎え撃つのは不可能。まりーちゃんは要介護状態、るーちゃん一人では荷が重すぎます。……たぶん二人が万全でも無理でしょうね。

 自分を犠牲に……は、七日目の選択肢ですよね。今はどうにかして時間いっぱい耐えなくては。ゲーム内でも一時間かかりません。

 ……トイレやロッカーなどのちょっとした隠れ場所はアウト。鍵のかかった、誰も立ち寄らなかった場所が望ましいですが……。そこなら時間まで持ちこたえられるかもしれない。

 

 ……何か、何かないですかね。もう時間がないぞ。扉が壊される。

 くそ、とにかく鍵を取りましょう、そこからいい感じの部屋を見つけ出すしかありません! 

 倉庫室……確か一階にあったっけ……? そこまで降りれるかどうか……次! ……用務員室、コンピュータ室、職員用更衣……うーん、突破される気しかしない。あとは──

 

 ──これは、屋上の鍵、ですか。

 …………ずっと閉鎖してたから奴らの習性外、職員室すぐ近く、雨が降ってるから外扱いで寄りづらい……。扉の耐久性も一時間くらいなら……。

 

 …………いけるのでは? 

 この一手に賭けます。失敗したらもうリセットするしかないです。

 高校の一日目でもないのに屋上に逃げるとかそんなまさかって感じですね。私も思ってもみませんでした。

 

「おくじょうににげるの? ……それしか、ないのかな……」

 

 るーちゃんに説明しました。信頼度が高いとノータイムで賛同もらえてありがたいです。正気度が低いと盲目的にもなるので、そこは考えどころさん。

 

 

「っ、みて、ドアが!」

 

 押し続けられた扉が倒されてしまい、かれらが押し寄せてきました。数は、ひーふーみー…………たくさんいるな! (思考放棄)

 ここでの戦闘は押しのけて間を抜けることだけを考えます。欲張って経験値稼ごうなどと露ほどにも思わないように。

 

 道を開けろ、そこのけそこのけ幼女が通る! 

 あやっぱ無理。デバフのせいでスタミナが全然回復しません。一人退かすことさえ大変ですよ。咳のせいで動きもキャンセルされちゃうし。

 

 仕方ありません。ここはアイテムの『防犯ブザー』を使います。小学校なのでランドセルに括られてる分だけ大量に取れましたからね。

 大量に栓を引いてやりましょう。お前らの鼓膜を破壊してやる! 

 

 

音 量 注 意

 

 

「まりー、今のうちだよ! はやくっ!!」

 

 何も聞こえなくなったゾ……(自爆)

 ともかくかれらは大きな音に優先的に反応し、騒音クラスでは一定時間行動不能になります。うずくまってる今のうちに部屋から脱出しましょう。

 

 ──あ痛た!? 転がっていた椅子にすねを強打しました。いつからあったんだこんなもの!? 

 うげ……。視界が赤くぼやけていますね。だから見落としてしまいました。

 

「……ねぇ、もしかして、見えてないの……?」

 

(目を凝らせば見えなくも)ないです。特にるーちゃんだけは、やけにくっきり映りますね。

 この不思議な現象は、感染によって記憶が破壊されているために、視界にモヤがかかります。ですが信頼度の高いるーちゃんの記憶だけは、忘れまいと無意識的に抗っているためですね。

 

 と言うわけで前を歩いてくださいオナシャス! 後ろついていきますから! 

 

「……手、はなさないで。ちゃんとにぎってて……これなら、いっしょにはしれるよね……?」

 

 

この人の手を離さない。

 僕の魂ごと、離してしまいそうな気がするから。

 

 本当に迷子になるため離さないように。画面真っ赤のまま彷徨う末路を辿ります。

 

「いそいで、うしろに来てる……!」

 

 ぬん! 後ろにまだ残ってるブザーを投げつけます! これで壊される数秒だけ時間が稼げますよ。ただしデメリットとして音につられて余計な奴らまで集まります。

 しかしここではその数秒が必要なんですね。

 

 あ、やばいやばいまたスタミナ切れてぶっ倒れる! るーちゃん屋上はまだですか……? 

 

「もうすぐだよ! ほら、かいだん気をつけて!」

 

 うお危ね!? 言われなきゃまた転けてました。さりげない優しさが心に染みますね。

 すぐ直近に一体いる音が聞こえます。早く駆け上がらねば……。

 

「カギが開いたよ! のぼって!」

 

 うおっしゃあああ屋上にゴォオオールぅう!! 

 ──からの反転して扉を閉め直しじゃあァアア!! 

 

 全力全開でボタン連打します。扉を開こうとしてくるかれらと鍵を閉め直すまでの筋力対抗のお時間です。

 

「だめ、ゆらされちゃしめれない……!?」

 

 感染すれば筋力上がるんじゃねぇのか!? デバフに打ち消されてぜんっぜん力入んねぇんじゃねぇかよ! 

 ここで開かれたら一巻の終わりなんだぞ、後でぶっ倒れても構わねぇ、出せよ十六連射! 

 

「うあ、もう、だめ──きゃあっ!?」

 

 ごめんなさいやっぱり無理でしたね! 二人一緒でも大人かれら一体さえ止めらませんでした。テメェさえ居なければさぁ! 僕は幸せに実況できたんだよ! お前さえ居なければ! 絶対に許さないぞ! お前絶対に許さないからな! 痛ぁいっ! ッウワアアアア!! 

 二人いっしょに開いた扉に跳ね飛ばされ、差し掛けの鍵が虚しく転がりました。一体目が突進の勢いのまま屋上に転がり込み、後続もすぐそこまで迫っています。

 

 …………どうして! なんでこうなるのよ! こんなの、どうしようも──

 

 

まだだ! まだ終わってないッ! 

 

 

 

 ○

 

 

 

 一秒が引き伸ばされた感覚、短い人生の走馬灯が瑠璃の頭を駆け巡った。勢いのついた扉に跳ね飛ばされて尻もちを付いた時、絶望が心を折りかけた。諦めかけてしまった。だからその後の万里花の行動に、意図を見出すのが遅れてしまった。

 

 立ち上がり、無手のまま侵入したかれらに向かって走る万里花。やけになったものとは違う、眼には強い意思が宿る。

 ほんの短い距離をひた走る。倒れるように膝を折った先、足元には鍵が転がっている。

 

「た、て、あたし……」

 

 必死に動き続けた。一呼吸の時間が惜しい、力を振り絞って前進を続ける。

 

 ドアノブを掴む。階段の前、続くかれらが最後の面に足を載せた。縋るように体重を預け、全身を使って扉を閉じる。瞬間、万里花は鍵を差し回した。

 その僅か数瞬先に、拳を叩き付ける音と憤慨したような唸りが聞こえてきた。

 

 入り込んだかれらを一切無視してもう一度扉を閉める。それ以上の侵入を防ぐ大功績を上げた覚悟ある行動はしかし、命を投棄した愚行でもある。

 後ろからの唸り声に万里花が振り向いた。もう遅い、両手が肩を掴み、大口がぬめりを垂らして迫り来る。

 

「うあ、ぁあああああっ!?」

 

 万里花の右肩に牙が突き刺さる。薄い服布など何の防壁にもならず、華奢な体の一部を千切られた。体格の差から有無を言わさず押し倒される。二度目、次は先の傷をより深く抉るよう口を寄せる。頭を抑えようとした抵抗も意味がない。

 

「あぐ、はな、ぜ──るうううぅ゙ー!」

 

 縋るような友の悲鳴に、瑠璃は急ぐ。正確には、万里花が噛みつかれる寸前には、もう走り出していた。それでも遅すぎた、危機には間に合わなかった。それでも急ぐ。手に包丁を構え、向かうは食い千切った肉に夢中のかれらの背中。

 

 柔らかな肉皮に破顔し隙を晒すかれらに、怒りと共に刃を突き刺した。笑みのまま硬直するかれらの背中を何度も貫く。

 傷つけた内蔵から黒混じりの血が吐き出された。人間ならば致命傷、しかし死を超えた獣を沈黙させるには未だ不足。

 

「まりーから、はなれろ!」

 

 頭部を掴み、包丁が頸を裂く。信号を伝達する神経も、呼吸を送る気管も物理的に途絶させれば、いかに怪物とて生きてはいられない。

 覆いかぶさる死体を剥がし、友の容態を確認した瑠璃は言葉を失った。一目見ただけで分かる重傷、抉られた肉が、服を巻き込んで肩を赤く染めている。

 

「ありが、とね。えへへ、死ぬかと、おもっちゃった」

「ごめん……わ、わたしが、すぐ、うごければこんなことに……」

「あぁ、きずならへいき、だよ? あたしはさいしょから、びょーきだしね」

 

 痛みに脂汗を流しながら、万里花は苦くとも笑みを崩さなかった。だが瑠璃の顔は青いままだった。それに騙されるほど浅い傷ではないのだ、感染を置いても放置出来ない箇所と傷の深さ、そして出血量。

 

「ほら、あめが止みそうだよ。よかった、あたしたち、たすかるよ」

 

 僅か数十分の、短い雨だった。耳を済ませれば扉から漏れる呻き声も小さくなっている。

 二人は全てを捨てたことで、なんとか生き残れた。安全にした居場所、僅かだがそれでも希望だった資源、大きな傷を代償として。喪ったものは、あまりにも大きい。

 

 

 

 ○

 

 

 

 空が紅く、やがて黒く染まった。僅かな月明かりが学校を照らす。天には輝ける星空が広がっている。ただ、遠く西にある雲を除いて。

 

「ごふっ、げほっ! ……ぎぃ……」

 

 月の照らす屋上に影が二つ、一つはのたうち回って肩と口からそれぞれ色の違う液体を撒き散らし、もう一つは離れた場所からその光景を見て泣きながら頭を伏せている。

 万里花の容態は数時間で見る間に悪化していった。感染は既にある程度進んでいたが、傷を通してより速まっていく。噛まれた肩から現れた筋と黒斑が、右腕と首元にまで広がっていた。

 

「ふー、ふぅー……! る、う……はなれ、て……」

 

 歯茎を剥き出しにする狂犬のような息遣い。正気と狂気の境をたゆたう。誰かが今近づけば、飢餓の衝動を抑えられる自信はない。

 それ故、瑠璃は苦しむ友に近寄ることも出来ずにいた。衰弱と獣化を強める親友の様をまざまざと見せつけられて、声もかけられず祈ることしか出来ない。

 

 姉たちに助けを求めることだって考えた。いても立ってもいられず、夜に少なくなるかれらを思い出し、危険を侵して巣窟と化した職員室に潜り込んだ。

 そこで見たのはかれらに破壊された無線機の残骸、希望が一つ消えた徒労だけの結末。そもそも、先日の時点でバッテリーは切れかけていた。持ち出していたとしても意味はなかったかもしれない。

 せめてと傷の処置行おうも不意に暴れだす体には難しく、なにより彼女が必死に近づくなと言う通り、一時的に正気を失い被害を齎す可能性もある。

 

「あぁ、うぁあああアアアアッ!」

 

 万里花は絶叫しながら柵に頭部を打ち付けた。額が裂け血が降り掛かる。正気を失いかけた時は痛みで戻りやすいことを理解してからは、幾度も自傷行為を繰り返している。何度も頭部を壁や地面にぶつけ、肩の傷を広げようと掻き毟る。床や壁を引っ掻いた指先は、既に爪が剥がれ落ちていた。

 血を吐き散らし、激痛を糧とした抵抗は確かに効果的だった。彼女は気力だけでもがき、そして余計に苦しんでいる。

 

「──ァアアアアア! だまれ、だまれだまれぇ、きえろ、きえろォッ!」

 

 見えぬ何かに目を血走らせ、万里花は両手をばたつかせる。指先から飛び散った血が地面に付着した。

 

瑠璃はもう、親友が苦しみ続ける様を見ていられなかった。視線が落ちる。

 

(……ちが、ちがう、こんなおわりかたなんて、ぜったい、いやだよ)

 

 それでも浮かぶ、残酷で優しい考え。苦しみは、長いより一瞬のほうがいいのではないか。それが友としての最後の慈悲ではないだろうか。

 生きてほしいと我儘をこぼした。それが親友を苦しめているのなら。

 

(でも、わたしのせいで──)

 

 暗い思い、迷いの中で、それでも終わらせるため──

 

「る、う。だいじょうぶだよ」

 

 瑠璃に向けられる視線。意識を半分失いかけ、虚ろの中にありながら、未だその眼は瑠璃を見つめている。

 まだ、希望を捨ててはいない。

 

 包丁を落とし、警告も無視して瑠璃は駆け寄った。そんな彼女に万里花は困ったような笑みを浮かべる。

 

「まだ、あきらめ、ないで、しんじ……て」

「うん……うん、そうだよね、きっと、まりーもわたしも助かるよ、だから──」

 

 瑠璃は親友の右手を握る。五本全て爪が割れて傷だらけ、痣だらけの指を優しく包んで──

 

「……死なないで」

 

 言葉無く、万里花は親指を立てて答えた。直後にだらしなく落ちる腕を、慌てて瑠璃が支えた。

 意識を手放し、今だけは穏やかに寝息を立てる。苦痛の間、ほんの少しだけの安息の時間。

 

 

 

 ○

 

 

 

 親友に近づいて、離れて、また近づいて、瑠璃は眠れない夜を過ごした。届いているかも分からない励ましをかけ続け、彼女を見守り続けて、扉にも神経を張り巡らせた。

 

(…………)

 

 徹夜の警戒が、小さな体には予想以上の体力の消耗を招く。ほんの少しの気の緩みから、頭が休息に入ってしまった。体は動き目は視界を伝達するが、肝心の脳がぼうっと処理を放棄している。

 

「ん……う……あうっ」

(しま……わたし今……!)

 

 がくんと落ちた頭の衝撃で覚醒を果たした。どれだけの時間そうなっていたかは分からないが、そう長い時間ではなかっただろうと瑠璃は思う。

 

「ねぇまりー、今はねてるの──っ」

 

 目覚めてから一番の懸念、友の容態を確かめようと顔を覗いて、瑠璃は声を失った。

 

「──いや、死んじゃいやだよ、ねぇ……」

 

 あれほど高熱にうなされていた体が、もう微かにしか熱を発さない。黒斑は顔全体にまで進行し、喀血の混じった涎が、同じく黒ずんだ唇から垂らされていた。

 揺すっても反応はなく、意識は戻らない。浅く苦しげな呼吸。未だ血が止まらない肩部。見れば見るほどに、深刻さを証明されていく気分だった。

 

「りーねーは、まだ来ないの……!? もうむりだよぉ……!」

 

 瑠璃は屋上の柵から身を乗り出した。動く物がないか、泣き腫らす目を拭って周囲を見渡していく。

 何も無い。辺りは変わらず彷徨う躯が取り囲んでいて、崩壊した町並みがむざむざと虚無を突きつける。車の音、人の声、希望を見出だせるものは近くに存在していなかった。

 

「…………え?」

 

 諦めきれず更に遠景を映そうとした視界に、上から下へ垂れた一筋の線。先程、彼女たちに不幸をもたらした透明な一筋。

 

「……う、そ」

 

 柵を掴む右手が、僅かに濡れた。ただの汗と否定した矢先にまた濡れる。空から下る衝撃が手はおろか全身を砕きかねない、そう錯覚するほど信じられなくて。

 

「う、あ」

 

 上を見上げる。朝日が目を焼いてしまうことはない。先日とは違う、空はここから遠くまで全て厚い灰色に覆われて、昨日のように数時間で日を拝めそうには思えない。

 

「いや、あああ」

 

 この世界は、自分たちを弄んでいる。絶望する様を哂っている。そう思えるしかない。自分たちはどこまで苦しまなければならないのか。ただ生きようと願うだけなのに、何故こんなにも世界は苦難で溢れているのだろうか。

 

「ああ、ああ、ぁああああああああああああああああああああああああ!?」

 

 曇天の空から、もう一度雨が振り始めた。強く、重く、冷たく心を濡らしていく。

 絶叫する瑠璃。崩れるように膝を付いて、雨よりも大粒の涙を流す。暗雲に心まで暗く染まって。

 

 彼女は二人の小さな世界が、壊れる音を聴いた。

 

 




最終日は毎日投稿で流す予定なので、もう少し時間をください
(ガバガバ展開を勢いで誤魔化す物書きの屑)
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