時皇始劇   作:G・himagin

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Ep:7

「アンタが先に行きなさいよ!」

「隊列だとあんたが先でしょ!?」

 

「……」

 

教師部隊がギャーギャー喚いているのを織斑一夏は苛立ちながらみていた

かれこれ5分以上こんな醜い言い争いをしている

その癖一夏が行こうとすると自分達が先に行こうとするという、最早一夏からすれば理解不能な行動に、一夏の苛立ちはピークに達した

 

「もう俺が先に行きます」

「何を言ってるの織斑くん!教師部隊が先に行かないと──」

「っせぇな……」

「ッ!?」

「テメェらがこうやって無意味な言い争いをしてるから5分も時間が無駄になってんだろうが!ギャーギャー無駄な言い争いしてるんなら一生そこで喚きあってろ!」

「あなた教師になんて口を」

「教師なら模範になるようなことをしろ無能共!」

 

一夏はそう怒鳴ると教師部隊を置いてアリーナに出撃した

 

そして見えたのは異形……ケンタウロス擬きとアナザークウガ ドラゴンフォームが零とセシリアに攻撃しているところだった

 

「零!オルコット!」

 

2人の生存を心配する一夏、しかし煙が晴れると零の姿は大きく変化していた

 

鋼鉄のBLUE・SOLDIER!

DUAL TANK!

イェーイ!

 

青いボディ、戦車のようなキャタピラが両脚に装備されており、手首周りには砲門のようなものがある

顔もまた一対の戦車の側面のような複眼があり、腰のベルトには青いボトル状のものが装備されていた

 

「あれは……」

 

それを見た時、一夏は理解した。()()()()()()()、自分よりも早くはあるが羨む気持ちよりも先に嬉しいという思いが先行した

 

「おめでとう、零!」

 

 


 

 

な、なんだこれ……!

ISとは別種の力に困惑しているとKUUGAの異形が杖を俺に突き出してくる

 

「やっべ……!」

 

困惑するよりも前に逃げるべきだ、後悔した時

 

覇王斬り!

 

時計盤を模したような七色の光の斬撃がKUUGAの異形を切りつけ、吹き飛ばす

 

「零、オルコット、大丈夫?」

「俺は今のところ、この姿になってからは問題は無い。オルコットは……」

「……気絶してるなぁ」

 

呆れた一夏だが、オルコットをどうにかしなければ死んでしまうとも考え、零からオルコットを受け取る

 

「3分」

「え?」

「3分でオルコットを避難させてから戦線に戻る」

「……わかった。それまでにコイツらぶちのめしてもいいんだよな?」

「新しい力を手に入れたからって慢心するなよ。慢心は我が身を滅ぼすぞ」

「おうよ」

 

俺と軽口を叩きながらもオルコットのピット戻る一夏、そして俺は2体の異形を相手取ることになった

 

『ギェァァァァァ!』

「うぉっ!」

 

KUUGAの異形の杖を回避した俺は回し蹴りをするように足を振るう

すると戦車なキャタピラのような青い帯がKUUGAの異形の杖に命中したあと顔面にクリーンヒット、杖は先端部分が折れ、異形は杖を落として顔を手?で抑えている

 

「お、おお?」

 

思ったよりも通用した、そう思っているとケンタウロスの異形が放った光の矢が命中、腕をクロスしてガードするが思った以上の衝撃で後退してしまう

 

「ったぁ……。そういやこの姿って飛行能力はあるのか?」

 

そう思い試してみるが飛べない

どうやら飛行能力は無いようだ

 

『グゥゥゥ……!』

 

KUUGAの異形が立ち上がり、装甲が銀色になって紫色に縁どられていく

 

「え、また姿が変わった!?」

 

すると折れていた杖が大剣へと姿を変えてKUUGAの異形の手に収まる

 

「冗談だろ……」

 

あんなデカさの剣で斬られたらひとたまりもない。横凪に振るわれた剣を回避しようとした時

 

ライダー斬り!

 

一夏の持っていた紫の光を纏った剣がKUUGAの異形を切り裂く

 

「よっ、戻ってきたぜ」

「早いな、というか教師部隊は何してんだよ……」

「あの無能共になにか期待するだけ無駄だ」

 

呆れきっている一夏の言葉に何となく察した

 

「時間がかかったのって」

「ご察しの通り、俺はもっと早く強行突破するべきだったよ」

 

若干後悔したような口調だが、いくら一夏でもあの異形2人を相手取るのは難しかっただろう

 

「俺はケンタウロスの異形を殺る、一夏は」

「アナザークウガをぶちのめせばいいわけだな」

「……アナザークウガ?」

「アイツ、【KUUGA】って文字あんじゃん、でもなんか違う気がするんだよな。多分オリジナルはこっち」

 

一夏らあの時渡された時計と似たような時計を見せてきた

違うのは色と絵柄、アナザークウガと呼ばれた異形と似たような顔をしている……でも、あっちはこの時計の絵柄を歪ませたような姿してるな

あっちがパチモンなのか……

 

「クウガでありながらクウガに非ず、だからアナザー、もうひとつのクウガ」

「なるほどね……って来るぞ!」

「んじゃ負けんなよ()()()()()()!」

「は?仮面ライダー?ってうぉっ!」

 

ケンタウロスの異形!邪魔すんなよ!

 

バク転すると両足から戦車のキャタピラ型エネルギーがケンタウロスの異形の足に命中する。またも足が折れて横転するケンタウロスの異形は弓を俺に向けるが両腕の砲門から砲撃して弓を使い物にならなくした

 

「よし……!」

 

俺は腰のベルトのレバーを回転させる

 

Ready Go!

ボルテックフィニッシュ!

 

両手首の砲門が手首から外れて1つの砲台になる

 

「吹っ飛べ!!」

 

砲撃をすると砲弾はケンタウロスの異形に命中し、大爆発を起こす

そして爆煙が晴れるとそこにケンタウロスの異形はいなかった

 

「お、おーう……1発かよ、やばぁ……」

 

一夏を見ると

 

KUUGA!ギリギリスラッシュ!

 

「おっらぁ!」

 

アナザークウガをあの剣で切りつけると変な紋章が出てきてアナザークウガが爆散した

……なんなんだよアイツ!?

 

そうして波乱万丈のクラス代表決定戦は俺と一夏の試合をせずに幕を閉じた

 

 

 

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