あの襲撃による緊急会議が行われ、教師部隊が来なかったことを詰められたが、一夏のせいにした
曰く「織斑一夏の独断専行によって混乱が生じ、出撃が遅れた」……らしい
これにブチ切れた一夏、ISで録音しておいた5分間の会話を暴露、大慌てする教師部隊という光景が流れた
これにブラコンな織斑先生がキレて掴みかかろうとしたが学園長の一言でどうにかなった
結局教師部隊の素晴らしい方々は半年の減給、更に担任だった教師は副担任に降格の後、山田先生が部隊長になった
山田先生結構おっちょこちょいな気がするけど大丈夫なんだろうか……
セシリアの部屋、シャワーが流れ、セシリアの身体を濡らす
「ん……」
シャワーを浴びながらセシリアは物思いにふけっていた
「桐生、零……」
今回の試合は燦々たる結果だった
ISを起動してから数十時間程度の人間に圧倒的な恐怖と絶望を植え付けられ、それが祟り次の試合では勝てるはずの相手に惨敗をした
そして、桐生零が異形達と戦ってる時に魅せた強い意志を感じさせる眼差しは自身の父を逆連想させていた
彼女の父親は母親に媚びを売っているようにも思えた、そして幼少期からそんな父を見たセシリア、そしてISが現れてからは益々父の力は弱くなり、母とは会話自体が無くなっていた
──そして、あの忌まわしい事故が起きた
両親の命を文字通り刈り取ったあの事故、死者は100人を超え、とてもあっさりと2人は死んでしまった
「……」
それからはあっという間だった
両親の残した遺産を守るためにありとあらゆる勉強をし、IS適性テストではA+を叩き出して、政府からは国籍保持の為に様々な好条件を出され、遺産を守るために即断、ブルー・ティアーズの操縦者にも選ばれ、稼働テストと戦闘経験値確保のためにIS学園に来た
そして出会った、桐生零と、理想の、強い意志を持った瞳を持った男と
「桐生、零…」
その名を口にすると、胸が熱くなる
「なんですの……これは…」
甘く切ない、だが何処か嬉しいその想いを知りたい
その想いはなんなのか、その正体を見定めなければならない
「桐生零を、知りたい……」
浴室にはシャワーの流れる音だけが響いた
翌日、俺は机に突っ伏していた
なんでかって?筋肉痛だよ
肉体の限界を容易に超えるような戦いだったから当然といえば当然だがな
「おいっす、零」
「お前は元気そうだな……」
「鍛えてますから♪」
そう言って楽しそうに3つの時計型のアイテムを見せてくる
……一つだけ横長だな
「クウガとディケイド、電王だってよ」
「へぇ……」
「そういや零はライドウォッチを持ってんのか?」
「え?持って……ない!?」
どこだ!?無くしたはずはないんだが……
「あー……やっぱりか」
「やっぱり?」
多分だけど、と前置きして一夏は続ける
「ライドウォッチの中にあるライダーの力が解放されて、力の器をライドウォッチから零に移動させたんじゃないかな?だから元の
なるほどな……
「不安なら持っとく?コレ」
そういってライドウォッチ……じゃないよな、これ
器の中に何も無いから……ブランクウォッチを俺に渡す
「あぁ、貰っておくよ。所でそっちは?」
「このウォッチ?いや……起動しても何も起きないんだよな」
「なんだろうな」
「なんか起きたらこのウォッチになってたんだよね」
「へぇ……」
なんかあったのかな
ライダーの力がライドウォッチっていう器に入るなんて普通に考えて有り得るのか?
「あ、織斑先生来るな」
「んじゃ席戻るわ」
っと、昨日の試合の結果が来たっぽい
まあ一夏だろうけどな
「1年1組のクラス代表は織斑一夏くんに決定です!あ、一繋がりっていい感じですね〜」
「は?」
あ、なんか一夏が露骨に嫌そうな顔をしたんだが
「先生、質問です」
「はい。織斑くん」
「なんで俺なんすか?」
「……あれだけ大暴れしてよくクラス代表になれないと思ったな」
「いや寧ろトラウマ植え付けるから辞退されるかなと……つーかそーゆのって普通事前に言うもんじゃないんすか織斑先生」
「昨日のゴタゴタで出来ると思うか?それとお前は言ったら辞退するのが見え見えだから言わなかった」
「そっすか、すっげぇありがためいわ─ぐぁっ!」
「なんか言ったか織斑」
「イエ、ナニモ」
流石に可哀想だな……
っと、なんでこっち向いたんすか織斑先生?
「桐生」
「はい?」
「お前には織斑のサポート……事務関係の手伝いや教官などをしてもらう。いいな?」
「まあ、いいですけど……」
ぶっちゃけ要らなくね?
寧ろ俺の方が教わることが多そうだが
「クラス代表は織斑一夏、依存はないな」
一夏以外の全員が返事をした
え、俺?言わなくて飛び火するのは嫌なもんでな