放課後、俺は一夏達と共に特訓をすることになった。メインは俺
え?特訓するべきは一夏だろって?一夏曰く
「お前の練度もあげないと、いざと言う時にライダーの力頼りじゃ困る」
とのこと
そして一夏は訓練機のラファール・リヴァイブに乗ってきた
「あれ、白式じゃないんだな」
「今日は飛び道具に対応するための訓練だからな。オルコットとの戦いでは錯乱したアイツが当てなかったから良かったものの、他の相手じゃそうはいかない。その為の訓練だ」
「なるほど」
一夏はアサルトライフルを取り出して握る
「箒も銃は使えるだろ?」
「まあ、剣程は使えないが」
「じゃあ零、30分間俺達はお前に銃撃する。
「滅茶苦茶言ってくれやがる……」
あの時のオルコットとは違い冷静な2人、しかも明確に俺に当てる気があるなか1発も当たるなは鬼畜過ぎるだろ
「やらないのか?」
「いいややるさ」
「それでこそ、だ。行くぞ箒、遠慮なくな」
「あ、あぁ、わかった!」
一夏と箒が俺に向けて銃撃をする
陸と空、上下左右、360度何処でも移動出来るという利点を生かしギリギリとはいえ弾丸を回避する
しかしぶっ通しで一夏達の弾丸を避け続けるが為に集中力を削り、残り10分を切るとかすりそうになる弾丸が増えてきた
「あっぶな!」
「集中力が落ちてるぞ!」
「わかってるよ!」
そして、なんとか終わらせた
「ゼェ……ハァ……」
「よし、次は俺だな。10分休憩取るからそれ終わったら零が撃つ側になってくれ」
「お、おう……水、水ぅ…」
「ここにあるぞ」
「あざっす……」
そして一夏が避ける側、俺が撃つ側になり、特訓を再開させたが……
「く、ぅ……!」
撃つ側も集中力を削り、弾丸も段々とバラけていく
「零、もっと意識をはっきりと!」
「お、おう!」
なんで一夏は俺に指示出せるの?お前も同じくらい集中力削れてんだろ?
……俺の中で一夏人外説が出てきたんだが
「3…2…1……よし、終わり!」
「しゅ、集中力が、やばい……」
「私もだ……」
ピンピンしてる一夏と違い、俺も箒もぐったりとしてしまっている
「いい時間だし解散するか?」
「あ、あぁ……わ、私も休ませてもらう」
「俺はまだ居るわ。晩飯までには戻るから席取っといてくれないか?」
「おう、ちゃんと来いよ?」
一夏と箒は自室へと戻ることになり、俺は1人で特訓をする
的を出して……と
「阿修羅の腕……自己制御!」
瞬間、脳内に様々な情報が流れ込んでくる
「く……」
所謂情報酔い、と言うような状態になるが移動しながら4本のうち2本を制御して射撃する
流石に4本を一気に制御……というのはペーペーの俺では不可能だ。出来たとしてもオルコットの様に動けなくなる。だが2本ならば、移動しながらもこちらで制御することが出来る
AIの制御と人の手による制御、この2つが1つのISで出来るのならば一夏に一撃与えることも出来るんじゃないだろうか、そう考えた俺は2本を完全に制御する特訓をしている
無論これは一夏に伝えていない。伝えたら対応されそうだしな
「よっと……これで……ッ!?」
的の数が減り、調子に乗った俺は一気に稼働させるがそれにより膨大な量の情報が流れ込んで、頭がクラクラしてしまう
そして、バランスを崩してしまった俺は自由落下を始める
「やっべ……!」
焦る俺だが、誰かにグワシとISを掴まれる事で落下が停止する
誰だ?そう思い振り返るとそこにはオルコットが居た
「……オルコットさんか、どうした?」
「セシリアで良いですわ。興味本位でアリーナに立ち寄ったら貴方が居たので」
「そんで助けられた……って訳か」
はい、と言った後オルコット……いや、セシリアは俺に向けて尋ねてくる
「何故貴方は織斑さんと一緒に居れるのですか?」
「一夏と?どういう事だ?」
「あと試合を見て、あの圧倒的な絶望と恐怖を見て、織斑さんと一緒に、何で居れるのかと思いまして」
「うーん……」
そもそもオルコットさんが前提を間違えてる気がするな
「あの試合での一夏の容赦のなさは多分セシリアが
「どういう事ですか?」
「一夏にとって自分や自分の友達と敵対する、或いは敵意を向ける存在は問答無用で
「……」
「ま、戦う時はそう言うのは抜きで俺も容赦なくやられるかもだがな」
あの試合は結局出来なかったしな、一夏と俺が戦った時どうなるのかなんてわからない
だから一夏と俺がやりあった時はどうなるのか、なんて憶測でしか語れない
だが一夏は
「んで?」
「なんですか?」
「結局何したいわけ?」
「……織斑さんを倒したいですか?」
「…一撃与えるのが目的だ」
「手伝いましょうか?」
「……どういう事だ?」
「私も自身の未熟なところに気付きました。その切っ掛けをくれたのは貴方なのです、零さん」
「ふーん……」
「ですから、この恩を返させて欲しいのです」
……まあ、錯乱状態じゃないセシリアに勝てるかと言われたら、無いだろうからな
得るものは得させてもらうか
「……よろしく、セシリア」
「! ありがとうございます!で、では始めましょう!」
「おうよ」
そして俺達は秘密の特訓を始める事になった
そして1週間後……
「一夏!行くわよ!」
「楽しませろよ、鈴!」