授業が始まり、淡々と進む
そして一通り説明が終わった時、先生が俺達の方を向く
「2人はわからないところはありませんか?わからないところがあったら聞いてくださいね?なにせ私は先生ですから!」
「あー……っと、特にないっす」
「俺もないです」
「あ、そうなんですか……よかったぁ。入学前の参考書はちゃんと読んでくれたんですね」
「はい」「え?なんですかそれ」
……ん?
「一夏、あれだよ。あの鬼分厚いやつ」
「電話帳」
「まあ普通そうなるよな……でもなんでわかるんだ?」
「束さんに教えて貰ったし」
ガタッ!と生徒達が立ち上がる
「え?束さん!?織斑君篠ノ之束博士と知り合いなの!?」
「あー…うん、ちょくちょく家に遊びに来るような関係」
「えぇ……?」
「で、IS起動した時に教わったと……」
「まあ、そんな感じです」
篠ノ之束博士ならIS学園で学ぶ範囲なら全部おしえそうだしな……
そんな感じで滞りなく授業が進み、休み時間、一夏と一緒に『ラファール・リヴァイブと打鉄、どちらが量産機として優れているか』という論争を始めようと思った時、金髪の生徒が現れた
「……ちょっとよろしくて?」
「ん?」「はい?」
「まあ!なんですの、そのお返事。私に話しかけられるだけでも光栄なのですからそれ相応の態度があるのではないかしら?」
「知らん」
「誰?」
いやホントに誰だよコイツ
「私を知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入試首席のこの私の事を?」
「知らん」
「なんですって!?」
「いや代表候補生って言われてもなぁ」
「エリートだろ?まあテレビに出るほど有名じゃないとはいえ」
「キーッ!」
一夏、有名じゃないって言葉ですげえキレそうになってるぞ
「な、な、なにが有名じゃない、ですか!?選ばれた人間と同じクラスに入れるだけでも奇跡なのですよ!?その現実を理解しては!?」
「多分俺達の方がレアリティ高いと思うぞ、なあ零?」
「ガチャ回して0.1%の
「〜〜ッ!」
あ、やべ……乗ったのはやばかったか
っと、チャイムが鳴ったな
「席に着けよ、織斑先生にしばかれたいのか?」
「お、覚えてなさい!?」
「「やだ」」
「キーッ!!」
「……嵐みたいな奴だったな」
「嵐そのものだろ」
っと、俺も席につかなきゃな
「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する……いや、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出場する代表者を決めなければな」
クラス対抗戦?代表者?……この単語だけですげぇ嫌な予感がひしひしと感じるのやばくねぇか?
「クラス代表者は名前の通り、対抗戦以外にもクラス委員長のような仕事をする。クラス対抗戦は入学時点での各クラスの実力を図るものだと思っていい。そしてこれが一番重要だが、1度決まれば来年まで変更はない」
よーし!これは絶対になりたくない!
「はい!私織斑くんを推薦します!」
一夏、早速推薦来たぞ。モテモテだな!
「私は桐生くんを!」
……んん?俺の名前?いやいや空耳だな
「では、候補者は織斑一夏、桐生零の2人だな……他に居ないか?自薦、他薦は問わないぞ」
やっべ!これじゃクラス代表になるかもしれねぇ!適任適任……そうだ!
「「オルコットさんを推薦します!」」
「なに?」
「なっ!?」
「だってエリートなんだろ?」
「代表候補生って言ってたしな」
「「生贄にはこれ以上ないほどふさわしい」」
奇遇だな一夏、俺も全く同じことを考えていたよ
「……ちょうど良いですわ!ここで決闘ですわ!」
「「決闘?」」
「負けて晒しものにしてやりますわ!」
「それ負けた時のリターンが大きいぞ?」
「初心者相手にいい勝負するのもな」
「なんですってぇ!?」
やっべぇ、息を吸うように火に油を注いじまう
「それと、ハンデは幾つつけますか?」
「「いや付けないけど」」
その瞬間、クラスに笑いが巻き起こる
「お、織斑くん、桐生くん、それ本気で言ってるの?」
「男が女より強かったのって大昔の話だよ?」
「2人はISを使えるかもしれないけどそれは言い過ぎだよ」
……ほー
「確かにその通りだな。織斑、ハンデ付けようぜ」
「お、いいな。丁度そうしようと思っていたところだ」
「で?どんなハンデをつけるのですか?」
「苦手武器しか使ってはいけない」
「いい試合になったらその瞬間にオルコットの負け、裁量は織斑先生が決める」
「「この2つを守れよ?」」
ピシッと教室が凍りついた
「お、織斑くん、苦手武器しか使っちゃダメなら容赦してあげなよ」
「いやいや何言ってんのさ、苦手武器だけでもエリート様は勝てるんだろ?何せ国家代表候補生なんだから」
「それに、俺達ド素人中のド素人だしな〜……こんだけハンデをつけてもいい試合出来るかわかんねぇし」
明らかにオロオロするクラスメイト達、まあ近接武器ならチクチク外からぶっぱすれば勝てるし逆ならガバエイムで外してくれればこっちはガンガン攻めに転じれる
それにいい試合になったら負けなら勝ちやすくなる
ん?オルコットに押し付けるんじゃないのかって?……過剰に馬鹿にされるとイライラするだろ?そういう事だよ
「織斑、桐生、それくらいにしてやれ、ハンデは無しでいいな?」
「織斑先生がそういうならしゃーない」
「諦めます」
「来週の月曜の放課後に第3アリーナにて行う3人は各々用意しておくように。それでは授業を始める」
微妙な雰囲気になっちまったが、授業が始まった