時皇始劇   作:G・himagin

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Ep:5

「な、なぜ、わ、私が負け、たのですか……?」

 

ピットで1人、身体を震わせながら次の試合を待つセシリア、彼女の記憶には大剣を振り下ろし瞬殺した一夏(死神)がこびり付いて離れなくなっていた

 

『「1つ、勘違いしてる事がある。俺は最初からミサイルBTの存在は知っていた。その上であえて掛かったんだ。なにせ一次移行(ファーストシフト)をすればダメージもなかったことになるからな?」』

 

一夏(死神)サイキョージカンギレード(死神の大鎌)を振り下ろす瞬間が頭から離れない

そして、彼はその気になれば最初から倒せていた。と言っていた。

その事実がセシリアの心を蝕み、恐怖をうえつけていく

 

「いや、いやぁ…!」

 

織斑一夏という絶望に敗れたセシリアに戦いを続ける気力など、とっくに無くなっていた

 

 


 

 

「桐生くん、大丈夫ですか?」

 

一夏の試合が終わる頃、俺は俺の専用機()()にのり、フィッティングとフォーマットを済ませていた

どうやら俺のは第3世代ISの量産型試験機、らしい

色々な武器があって単一能力(ワンオフアビリティ)も完全独立サブアーム展開というものらしい

 

「ファーストシフトも完了しました!次の試合の準備は万端です!」

 

その時、一夏がピットに帰ってきた

 

「ふぅ……ファーストシフト終わりました?」

「あぁ、終わったぞ」

「良かった。あんな相手に時間掛けてた甲斐があったぜ」

「え?」

「あの程度ならすぐに倒せただろうけどフィッティングとフォーマット、そしてファーストシフトを済ませなきゃ零も試合どころじゃないだろ?だから時間をかけて勝利しといたぜ」

「お、おう……」

 

マジかよ、あれだけ一方的に見えた試合が更に一方的になってたかもしれないのか……

 

「あとはアドバイスだ」

「ん?」

「アイツBT動かしている間は動けねえ、遠距離道具でちまちま銃撃したら勝てる程度だ」

「……あー」

 

そういやBTを動かしてる間アイツ一切動かなかったもんなぁ

 

「んじゃ後はお前らの試合を見させてもらうぜー」

「おうよ」

 

そうして俺がピットからアリーナに出てから数分後、オルコットもアリーナに来た

 

「……」

 

するとオルコットは一夏の時からは打って変わって静かだった

まあ喧しくされても俺は一夏程受け応え出来るわけじゃないし都合がいいか

そうして試合が始まると、オルコットは一夏の時と同じようにライフルを俺に向けて放つ

 

「っと…!」

 

特訓の甲斐あって何とか横に飛行して回避すると武器スロットからアサルトライフルを取り出す

 

「蹴散らしてやるぜ!」

 

タタタタ……っと、軽い音とは裏腹に命中したセシリアのSEが着実に削れていく

 

「ひっ!?い、いや……いやぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

うわっ!どうしたっ!?

 

「ブ、ブルー・ティアーズ!蹴散らして!お願いッ!」

 

悲鳴のような声と共にBT……多分ブルー・ティアーズというISと同じでややこしい名前のそれを俺に向けて乱射する

 

「っと……俺のとこを狙っているのか?」

 

動いてすらいない的状態の俺にかすりもしないブルー・ティアーズの光弾、偶に俺に当たりそうな光弾も飛んでくるが最低限の移動で回避出来てしまう

 

「もう畳み掛けた方がいいかもな」

 

命中する可能性の低い弾丸にビクビクするのもめんどうだし、俺は単一能力を発動する

 

「……阿修羅の(かいな)

 

すると俺の肩の上下に2本ずつ、計4本の折りたたまれていた(サブアーム)が現れる

 

「なるほど……あの大量の武器はそういう意味があったのか……!灰戦!」

 

すると腕からライフルやサブマシンガン、レールガン、グレネードランチャーといった武器が現れてオルコットに集中砲火する

 

「えっ……!きゃぁぁぁぁぁっ!?」

 

俺もアサルトライフルを連射していくとSEはあっという間に1割を切り……すぐに0になった

 

『ブルー・ティアーズ、シールドエネルギーエンプティ。勝者、桐生零』

 

物量でゴリ押し……って感じだな、えげつねぇ

いやまあ一夏のあのエネルギーブレードに比べたらマシっちゃマシだが…

 

「オルコット、大丈夫か?」

 

あれだけの火力を一身に受けたんだ、大丈夫だとは思えない

試合も終わったから敵ではないからな。そう思ってオルコットを担いでいこうと思ったその時……

真上のアリーナのバリアが割れ、何かが落ちてきた

 

 

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