「なんだ、これ……」
セシリアを抱き抱えた俺が見た
一体はケンタウロスのように足が4本あり、右腕は弓のようなものと融合し、頭には天使の輪のようなある。ケンタウロスと天使が融合したような異形
もう一体は赤い装甲のようなものを身に纏い、人間をクワガタムシに近付けたかのような異形、右肩には【KUUGA】の文字があり、左肩には【2000】の文字も着いている
「とりあえずオルコットをどうにか……ぐっ!?」
オルコットを連れて行って避難しようとした時、左の横っ腹をハンマーで殴られるような強い衝撃と続いて右側に吹っ飛んで壁に追突する
「がはっ…!」
酸素が吐き出され周囲の景色が一瞬白黒になってしまう
「かひゅっ……ごほっ、ごほっ…!」
無くなった酸素を取り入れるために必死で呼吸をするが、完全に取り入れる前にケンタウロスのような異形が光の矢を放ってくる……対象は、オルコット
「くっ……!」
SEのないISで攻撃をくらったらどうなるのかなんて簡単に察しがつく、命中する寸前でなんとか掴んでオルコットを助けることに成功した
「織斑先生!」
『わかっている!現在教師部隊がそちらに駆けつけていく!』
『つーか俺も行くぞ!』
「わかりました!おいオルコット!」
「な、なんですか…?」
通信を切った俺はオルコットに言う
「このままお前担いで逃げまわっても限界が先に来る!お前にSEを移すから分散して移動するぞ!」
「で、ですが、それだと貴方が…!」
「お荷物抱えて飛ぶよりはマシだ!生存率を少しでもあげたいならお互い別々に逃げ回れ!」
「…わかりました!」
目に強い炎が宿ったオルコット、俺はサブアームを経由してSEを半分移す
「ちっ……!」
そして終わった瞬間にお互い離れる
その直後には俺達が先程居た場所に光の矢が撃ち込まれた
「くっ……!」
空中でバランスを整えてサブアームを展開してケンタウロスのような異形を攻撃する
『ガァァァァ!?』
「そうだ!こっちに来い!」
とはいえ弾丸も無限にある訳じゃない
フルファイアもしたので弾丸自体もそれなりに減っている中、どうやってこの異形共を倒すべきか……
「こっちだ!天使みてえなナリして飛べねえのか!?」
「ぐるぅ……がぁぁぁぁぁ!」
煽りが聞こえたのかは定かではないが激昴して矢を連射してくる
それを避けつつ左前足を集中して狙っていく
そしてこっちに突っ込もうとした時、異形が転げ落ちる
「よし…!」
狙い通り、足に集中して攻撃することで異形の左前脚に負荷が掛かりそのダメージで足が使い物にならなくなった!
「オルコット、加勢し……ッ!?」
こちらへと飛んでくるオルコットに衝突し、そのまま壁に叩きつけられる
「がはぁっ!」
「し、失敗、しました…!姿が、かわって…SEも……!」
よく見るとKUUGAと刻まれている異形の姿が赤から青に、そして棒型の武器を持っていた
「なんじゃ、ありゃ……!」
【グルァァァ……!】
血に飢えた獣のような声を出すと、KUUGAの異形は俺達に棒型の武器を突き出し、ケンタウロスの異形は俺に向かって光の矢を放ってきた
SEが無くなったオルコットがこんな攻撃を受けたら……!そう思い、咄嗟に俺はオルコットを庇う
「ぐ、ぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「ッ!?」
痛い、なんて生温いものじゃない、神経が焼き切れそうだ
そしてSEも底を尽き、しかし異形共は俺に向かって攻撃を仕掛けてくる
「オル、コット……逃げろ…!」
「で、ですが…!」
「は、やく……!」
呼吸すら苦しい状況、この状況で俺達2人が死ぬなんて許されない
せめてオルコットを……その願いすら、異形共には届かない
矢と棒型の武器が俺達に迫る
守るものは何も無い
……でもせめて、コイツだけは守りたい!
そして、光の矢と杖が貫き──
鋼鉄のBLUE・SOLDIER!
DUAL TANK!
イェーイ!
「……え?」
俺はオルコットを庇った状態で、ISではないナニカに