少女達の歌は過去を知らない…… 作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)
その頃、現代ではクリスが飛ばされて10分後に遡る……
「クリスちゃん……」
「立花……落ち込むのは分かるが今は……」
「クリスさんをどうやって助けるか……ですよね」
「「「「「……」」」」」
クリスが過去に飛ばされた後、装者達はどうやってクリスを助けるのか考えていた。
「司令は何処に行ったんデスか?」
「叔父様ならとある場所に行っている」
「翼。それはもしかして……」
「……お祖父様だ」
「「「「……」」」」
「翼……」
「分かっている……」
翼が訃堂の事を言った時クリスが消えた事も相まって最悪な雰囲気だった……しかし、そんな中空気をぶち壊すような発言を誰かがぶっ込んで来た。
【風鳴訃堂は女好きです。やはり何かやらかしていましたか……】
「「「「「ッ!?」」」」」
【どうしました?私は間違った情報を言ってませんよ?】
「しゃ、喋ってるデス!?」
【当たり前です。B2は元々DEMclockの制御装置の1つとして組み込まれてるのですから】
「調、今からエルフナインを呼んできてちょうだい」
「分かった。マリア」
調がエルフナインを呼んで来る間、響はある事を聞いた。
「クリスちゃんは!!」
【雪音クリスなら過去の転送に成功しました。しかし、その後の状況は過去の私とマスターが何とかするでしょう】
「よかった……」
【しかし、現状雪音クリスが現代に戻ってくる可能性は0.46%です】
「えっ……」
皆がその言葉に固まった。何故ならクリスが戻ってくる可能性があまりにも低い為だった。
「クリスさんが戻って来ない……」
「ッ!!どうすれば……」
すると切歌が大きな古時計に近づいて言った。
「どうにかしてクリスさんを助けられないデスか!!」
「切歌……」
「切歌ちゃん……」
【助けられますよ?】
「「「「……えっ?」」」」
「皆さん!!大きな古時計が喋ったって本当ですか!?」
「エルフナイン、月読…今は……」
エルフナインと調がやって来ると大きな古時計は説明を始めた。
【まず雪音クリスを現代に連れ戻す方法は1つです。それは貴方達が過去に向かう事です】
「私…達が?」
【はい。貴方達に私の知っている記憶情報の通りに過去に向かってもらいます。そうすれば現代に戻ってくる可能性は80.96%まで上がります】
すると響は自分の手を強く握りしめて大きな古時計に言った。
「……そうすればクリスちゃんを助けられるんだよね」
【もちろんです。その為に私はマスターに言われてこの人工聖遺物DEMclockの制御装置として組み込まれましたから】
「……分かりました。私クリスちゃんを助けたいです」
「あたしもクリスさんを助けたいデス!!」
「……私も」
「雪音がいないと寂しいからな」
「そうね。ならやるしかないわよね」
「僕も全力でサポートします!!」
【……分かりました。しかし、私は1日に1人しか過去に連れて行けません。そんな事をすれば確実に壊れます】
「「「「「分かった(デス)!!」」」」」
そして、装者達はクリスを助ける為に動き出すのであった。
* * * * *
そしてとある場所で弦十郎は風鳴訃堂と面会をしていた。
「……儂になんの用だ」
「……大きな古時計の件で話をしに来た」
「弦……貴様あれを起動させようとしたのか」
「既に大きな古時計は起動した。だから今回はその件で話をしに来た」
「……ククッ…フハハハハハハ!!!!!」
すると風鳴訃堂は急に笑い始めた。やがて笑うのを辞めるとニヤついた顔で聞き始めた。
「息子よ……お主、イチイバルの装者をあの聖遺物に触らせたな?」
「ッ!?何故それを!!」
「ククッ……やはりか。息子よ、儂が話す事はもうない。去れ」
「……そうか」
やがて弦十郎がその風鳴訃堂がいる牢から離れると風鳴訃堂は静かに言った。
「やはり貴様か……弾。この儂に一杯食わすとは……なかなかのよう」
* * * * *
あたし達はあの後そのまま荷物を持って家に戻っていた。まさかあの黒髪のおっさんが風鳴訃堂……
「訃堂のおっさん未来でも迷惑かけてんの?うわっないわ〜」
「……本当にあたしは過去にやって来たんだな」
「ん?まぁだろうね。俺だって未来人始めて見たし……」
「……腹…減ったな」
「……やべ、食材買ってない」
弾は携帯電話をとり出して時間を見ると4時半になりそうだった。すると弾はあたしの手を握ってスーパーに歩き始めた。
「なっ!?何すんだ!!」
「いや、手繋がないとはぐれるだろ?」
「だーかーらーあたしは子供じゃねぇ!!!!!」
「ハイハイ…分かった分かった」
「なら手を話せぇぇぇ!!!!!」
しばらくしてあたしと弾はスーパーにやって来て野菜や肉を選びながら歩いていた。その間あたしは弾から少し距離を開けて歩いていた。
「……」
「そんなに拗ねるなよ……」
「……別に拗ねてねぇよ」
「……好きな物1つ買ってやるから」
「……あんぱんと牛乳」
「分かりましたよ。お嬢様」
「ッ!?あたしはお嬢様じゃねぇ!!!」
【……今のはマスターが悪いですよ】
「いやぁ〜可愛いからつい……」
【……11ぜr「すいません許してください」謝るのは私ではありません】
あたしはスーパーから出たベンチで座っていた。……何故かこの姿だとあまり気にしない事が気になる事が多くなったかもしれねぇ……
「クリス?」
「ッ……なんだよ」
「いや…そのごめんね?」
あたしはその言葉を聞いてさっきまでのイライラが収まった。……子供になってからあたしは感情的になる事が多くなったな……仕方ねぇ、許してやるか。
「……ヤダ。許さない」
……今あたしは許してやるって言ったハズなのに、何故か間違って許さないって言ってしまった。こんなんじゃあたしが駄々をこねてるみたいじゃねぇか!!!!!
「ほら、あんぱんと牛乳買ったから許してくださいお願いします……」
「……や」
「えー……ならどうやって許してくれる?」
「……おんぶ」
「……分かったよ」
あたしは何故か言ってもいない筈の言葉を言って弾におんぶしてもらっている状態になった。……あたしって子供の時こんなに恥ずかしがり屋だったか?そもそもなんでこんな子供みたいな言い方…なんか……急に……眠たく……
「弾…眠い……」
「家に着いたら起こすからおやすみ」
「うん……」
【……マスター雪音クリスは眠りましたか】
「なんか最後あたり子供っぽくなってなかったか?」
【私の憶測ですが大人の精神と子供の精神が反発し合って感情に激しい状況に陥ると子供っぽい言い方になるのではないでしょうか】
「……そうか。B2これってもしかして……」
【いえ。基本的には身体や精神の影響は問題ありません】
「ならよかった。後ハンバーグのレシピ調べといて」
【分かりました。マスター】
* * * * *
「……ス……クリス」
しばらくしてあたしは目を覚ます。するとあたしはもう家にいて部屋の中にはいい匂いが部屋中いっぱいに広がっていた。
「ん……あたしは…」
「起きたか?クリスご飯出来たけど食べる?」
「……食べる」
「それじゃ手を洗ってきなさい」
「分かった……」
あたしは手を洗ってキッチンに戻るとそこには美味しそうなハンバーグが皿に盛られていた。
「……これお前が作ったのか?」
「もちろん。レシピ見ながらだけどね。ほら座って座って」
「……」
あたしはそのまま椅子に座って手を合わせた。
「「いただきます」」
そしてあたしはハンバーグを食べ始める。ハンバーグはデミグラスソースがかかっており、それを食べると口の中いっぱいに肉汁が広がった。
「美味しい?」
「うん!!美味しい!!……はっ!?ちっ、違う!!今のは!!」
「分かってるよ。口調や考え方が子供っぽくなってるんだろ?」
「……分かるのか?」
「そりゃ何が起きるか分からないからな。ほら、口元汚れてるぞ…じっとして……」
「ん〜…」
「ほら綺麗」
「……ありがと」
やがて食事を終えるて、あたしは風呂が溜まるのを待っていると弾がある事を言った。
「3日後クリス行くか?」
「行くって……」
「訃堂のおっさんの家。正直あまり来ない方が「行く」……そうか。それじゃ俺は大きな古時計を修理しなくちゃいけないからお風呂に入って歯磨きして寝るんだぞ」
「……分かった」
弾はそのまま自分の部屋に戻って行ってしまった。あたしはその後風呂に入ってパジャマを着て歯磨きをした。
「……眠い…この体だとすぐに眠たくなっちまう……」
あたしは段々眠たくなるにつれて思考が鈍くなっていった。やがてあたしはドアを開けるとそこには弾がいた。
「……ん?クリスどうした?」
「……弾…眠い」
【完全に寝ぼけてますね。マスター雪音クリスをベッドにつれて行った方がいいかと】
「そうだな。おいでクリス」
「うん……」
あたしは弾に抱っこされて寝室に移動する間に眠ってしまった。
「よし着いた……ってもう寝てるのか……」
「……パパ…ママ」
「俺はパパやママじゃないんだけどね。……おやすみクリス」
次回【風】を呼ぶのは歌の如く