がっこうぐらし! 園芸部が行くVer.3.10.2 作:ねこんにゃく
続き、今回はくるみちゃんに見つかったところから。
どうやらくるみちゃんに連行されて何処かに向かっています。おそらく、めぐねえの居る部屋でしょう。気分はさることながら、出荷されている仔牛のようです。ドナドナドーナー……。
「めぐねえ、ただいまー」
「もう、めぐねえじゃなくて佐倉先生でしょ……って、あら?なんで結城さんが恵飛須沢さんの後ろに?」
「そうだ、めぐn……じゃなくて佐倉先生、こいつ1人で下の階に行こうとしてたんだ」
うっ、めぐねえのあかりちゃんを見る目が痛い。
「結城さん、恵飛須沢さんの言っていたことは本当ですか?」
ここは下手に嘘を付かずに肯定の意味を込めて首を縦に振ります。
「なんでそんな危険なことを……」
めぐねえに服を返したかったからに決まっているダルォ?それに、購買まで行けば食料も確保できるしね。
「だからってそんな!」
「めぐねえ、ちょっと……」
「え、恵飛須沢さん……?」
何故かくるみちゃんが真剣な面持ちでこちろを振り返りました。
「なあ、あかり。そんなにあたしたちのことが信用できないか?」
いや、そんな事ないよ?
「じゃあなんで1人でそんな危険なことしようとしてんだよ!」
これはあかりちゃんの問題だからね。それに巻き込んで犠牲者が出たら再走案件不可避です。
誰も犠牲にしたくないんだよォ!!
「だからって自分はどうなってもいいのか?もっとあたしたちを信じろよ!仲間だろ!」
あ゛ぁ゛〜肩を掴んで揺らさないで、画面が、画面が揺れる〜
「恵飛須沢さん、その……結城さんが目を回しているわ……」
画面の揺れが収まり、操作が可能となると外はすっかり明るくなっていました。しかもロープでぐるぐる巻きにされ、身動きが取れなくなると言う状況で。アルェ?確かに、くるみちゃんに見つかった時点で監視というなの行動制限がかかるのはわかっていましたが、ここまで重くなるということはないはずです。どこかで選択ミスったかなぁ……。
「……結城さん、目が覚めましたか」
おうおう、それでなんであかりちゃんはロープで繋がれているんですか?
「それは結城さんがみんなに心配をかけるような行動をとるからです」
それじゃあ、このロープはいつ解いてくれるの?
「反省の色が見えたら解きます」
うぅー、コンゴの予定が崩れる音ォ。どうやら今日1日は確定で身動きがとれなさそうです。なので、今日1日はおとなしくして明日につなげようと思います。おそらく、この部屋から出ることも叶わないと思うので、今回のところは明日の朝までの映像を倍速で流しつつ、あかりちゃんのステータスについてと今後の予定を説明しようと思います。
1日目の夜につばきちゃんとチョーカーさんを助けるために3Fのゾンビを全てコロコロしたのでレベルが3ほど上がっております。そのポイントを振り忘れていたのを思い出したので振っておきました。内訳は投擲スキルをレベル2まで取り、あとは持久力に振り分けました。投擲スキルの説明は他の実況者さんが説明しているので省きます。詳しく知りたい方は他の方の動画をご覧ください。そして持久力をあげたことについてですがこちらは、けいちゃん救出イベントの際に持久力が高くないと間に合わないからです。あかりちゃんの初期持久力でも問題ない値ではあったはずなのですが心配なので一応ね。
今後の予定についてですが、まず7日目の雨の日イベントまでにフラグを3つほど立てないといけません。フラグを立てないとどうなるか?めぐねえがゾンビにコロコロされます。ですがまだ3日自由に動ける日があります、きっとなんとかなるはず(震え声)
その後にお手紙イベントを挟み、けいちゃんからの救助要請イベント。近々のイベントはこんな感じです。
4日目にロープが外れることを祈って今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
◆◇◆
私は悩んでいた、結城さんについてだ。
彼女は2日目、私が起きると制服が血塗れでいた。近くに前日は居なかった女子生徒が2人いることからきっと彼女が助けたのだろう。制服から見るにおそらく奴らを沢山…………私はわからなかった。同じ生徒だったモノを自分のてであやめているのに何故平気そうな顔でいられるのか。
それから時間は過ぎ、途中彼女の様子がおかしい時間はあったもののそれ以外のことは特に何もなく夜になった。
夜、私は恵飛須沢さんと交代で見回りをすることとなった。
何度か交代で見回りをした後に恵飛須沢さんの番となった。
30分ほど過ぎただろうか、見回りを終え戻ってきた彼女の後ろには結城さんが居た。
「めぐねえ、ただいまー」
「もう、めぐねえじゃなくて佐倉先生でしょ……って、あら?なんで結城さんが恵飛須沢さんの後ろに?」
「そうだ、めぐn……じゃなくて佐倉先生、こいつ1人で下の階に行こうとしてたんだ」
あかりさんが1人で2階へと降りようとしていた。それを聞いた時、私は何故そのようなことをしようとしたのか理解できなかった。
「結城さん、恵飛須沢さんの言っていたことは本当ですか?」
彼女は無言で首を縦に振った。
「なんでそんな危険なことを……」
「……めぐねえに服を返したかったから。それに、購買までいけば食糧が手に入るでしょ?屋上の野菜だけじゃ味気ないから……」
服を返したかったから?みんなのために食糧を取って来ようとおもったから?私はわからなかった。何故危険を冒してまで1人でしようとするのか。
「だからってそんな!」
私は反射的に声を荒げてしまった。
「めぐねえ、ちょっと……」
「え、恵飛須沢さん……?」
恵飛須沢さんが私の言葉を遮り真剣な面持ちで結城さんの目の前に立つ。
「なあ、あかり。そんなにあたしたちのことが信用できないか?」
「そんなことないよ」
「じゃあなんで1人でそんな危険なことしようとしてんだよ!」
「これは私の問題だから……それに巻き込んで誰かが噛まれたら……私は誰も犠牲にしたくないの!!」
「だからって自分はどうなってもいいのか?もっとあたしたちを信じろよ!仲間だろ!」
彼女たちの言い合いは次第にヒートアップしていき、やがて恵飛須沢さんが結城さんの肩を掴んで前後に揺さぶる。すると優希さんは目を回してしまった。私は仲裁に入るためにこういった。
「恵飛須沢さん、その……結城さんが目を回しているわ……」
私は、気絶した結城さんを椅子に座らせロープで動けないように縛った。周りからは……特に若狭さんからは『めぐねえ、それは少しやりすぎじゃない?』と言われたが、しょうがない。また彼女が1人で危険を冒すような真似をされるよりかはマシだ。
そして、彼女を見ながら私はこの事件が起こった日から今日までの彼女ことを振り返る。
『どうせみんな死ぬんだ』という男子生徒の呟きに対して彼女は『なんでそんなこと言った!』と泣きそうな表情をしながら言い返したり、危険を冒してまで1人夜の校舎に戻り生存者を助けてきた。今回もそうだ、自分のことは顧みず、周りのためになることをしようと……。
彼女は
先生に貴女の抱えるもの……それを半分とは言わないけれど、少しでも貴女の負担になっているものを肩代わりすることはできませんか?
それとも先生じゃ力不足かな……。
とにかく、私は彼女が抱えるもののせいで彼女自身が犠牲にならないように祈ることしかできなかった。
この回でようやくあかりちゃんの本音が聞けた気がします。
「誰も犠牲にしたくない、だから私がやる」
これが空回りしないといいのですが(作者次第)