個性把握テスト1
春。それは高校生活の始まり
「A組はここか…ドアでけぇ……」
毎年倍率300を越える雄英には一般入試で36名、推薦入試で4名。20人ずつでなんと2クラスしかない。
(緑谷も試験の時の女の子も受かってるといいな)
そう思いながらドアを開ると、まだ1つしか席が埋まっていなかった。
(ん?あれは説明の時の)
メガネくんは俺が入ってきたのに気づくと席を立ってすぐさま俺のところへ近づいてきた。
「おお!ボ…俺は私立聡明中学出身の飯田 天哉だ。君は?」
手を差し伸べてきたので俺も握手して挨拶をした。
「俺は江湖中学校出身の砂藤 力動!…それにしても聡明か、飯田はすげえエリート中学から来たんだな!」
「そんなことはないさ!江湖中だって有名じゃないか!…それにしても鳥取からはるばる雄英に入学したとはすごいな君は」
「士傑も考えたんだけどな、やっぱりヒーローになるなら雄英だと思ったんだ」
「そうか。これから3年間を共にするんだ。どうかよろしく頼む」
「あぁ。こちらこそよろしく頼む」
それから飯田と雑談をしていると続々と新入生たちが教室へと入ってきた。
「そろそろ俺達も席に着いた方が良さそうだね」
「あぁ。そうみたいだな。また後で」
その後教室へと入ってきた爆豪くんと飯田が言い争っていると、緑谷と試験前に緑谷を助けた女子が教室へと入ってきた。
「緑谷くん…君はあの実技試験の構造に気づいていたのだな。俺は気づけなかった…!!すまない!君を見誤っていた」
「え、いや僕も気づいてなかったというか…」
緑谷の入室に気づいた飯田は、緑谷へ謝罪をしていた。何か認識を改める何かが試験中にあったのだろう。
(試験の子、いないな…)
全員揃ったがあの時の子は見つからなかった。B組にいることに期待しよう
「今日って式とかガイダンスかなぁ?」
「先生ってどんな人だろう」
「お友達ごっこがしたいならよそへ行け」
((((なんか!!いるぅぅ!!))))
突然、寝袋が動き出し、中からホームレスみたいなおっさんが出てきた。
「ハイ、皆が静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね」
((((先生!?))))
「担任の相澤消太だ。よろしくね」
((((担任!?))))
俺たちの担任はどうやら個性が強いらしい
「早速だか体操服着てグラウンドに出ろ」
「「「「個性把握…テストォ!?」」」」
言われるがまま俺たちは体操服に着替えてグラウンドに出ると、相澤先生にグラウンドへ集合した意味を教えられる。
「入学式のガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
「…!?」
「雄英は“自由”な校風が売り文句。それは先生側もまた然り。中学の頃からやっているだろ?“個性”禁止の体力テスト。一般1位は砂藤だったな。」
“総合1位”
一瞬でその言葉に反応した爆豪くん…もう爆豪でいいや。爆豪はこちらを睨み付けできた。
「なんでお前が」と言わんばかりの殺気溢れる眼光は、本当にこいつヒーロー志望なのかよと疑いたくなる。
「砂藤、中学の時ソフトボール投げ何メートルだった?」
「76メートルです」
「じゃあ個性を使ってやってみろ。円からでなければ何してもいい」
先生に指名されて俺はソフトボール投げのサークルに入った。
(まぁ初めは様子見で、3倍強化でいいか)
「んじゃまぁ、3倍強化で…どりゃァァ!!」
俺の投げたボールは中学とは比較にならないくらい飛んで行った。
「まずは自分の最大限を知る。それがヒーローの基礎を形成する合理的手段」
相澤先生がもつ測定器には502.6mの文字が浮かんでいた。
「なんだこれ!?すげー面白そう!」
「502メートルってマジかよ!」
「個性を思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!」
これから始まることが楽しみなのか、皆がザワザワし出した。
「…面白そう…か。ヒーローになる為の3年間。そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」
周囲の空気が一気に変わった気がした。
相澤先生は先ほどまでのホームレスのような、疲れたような印象は一気が一気に変わり、まるで氷のような静かで、鋭い殺気のようなものをぶつけられるような感覚に陥る。
さっきまで騒いでいた生徒達もその雰囲気を感じたのか黙ってしまう。
「よし決めた…トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し、
除籍処分としよう」
「「「…はァァァ!?」」」
(あの目は本気だな)
「生徒の如何は先生の“自由”。ようこそこれが、雄英高校ヒーロー科だ」
入学初日の大試練。さて、どうやって乗り切ろうか。
上手くまとめられない。