ガンダムビルドファイターズ White&Black   作:ケンヤ

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Battle39 「大会前夜」

 全ての地区予選が終わり、勝ち抜いたファイター達が会場である静岡に集まり、世界大会の開催が翌日に迫って来た。

 会場では明日から始まる大会の準備の最終確認で運営スタッフたちが慌ただしく動いていた。

 決勝トーナメントも行われる会場のメインスタジアムの前にマスコミが集まっていた。

 

「それでは! 前大会を圧倒的な力で優勝した現チャンピオンのマシロ選手にインタビューをしたいと思います!」

 

 カメラが回る中、今回の世界大会で公式イメージアイドルとして抜擢されたキララがマシロにマイクを向ける。

 

「去年の大会での事で他のファイターから非常に意識されているようですが、その辺りはどう思っていますか?」

「別に。どうせ、今年も俺が優勝するに決まってんだし」

 

 このインタビュー自体、大会のプログラムに組み込まれている為、やっているがマシロからすれば興味がない。

 さっさと切り上げたい為、質問に対する答えも適当になる。

 

「凄い自信ですね!」

「事実だから」

 

 番組としてある程度の盛り上る必要があるが、マシロが乗って来ない為、キララは視線でカメラの方に何とかするように訴えるも、どうにもならないようだ。

 

「それでは、今年の参加者の中で注目しているファイターを上げるとすれば誰ですか? やはり、PPSE社が満を持して送り出して来た三代目メイジンカワグチでしょうか?」

「どうだろう。そもそもさ、メイジンを担ぎ上げるってのはどうなんだろうな。初代メイジンのビルダーとしての実力は俺も知ってるし、尊敬に値するとも思ってるよ。でも、彼はビルダーであってファイターじゃない。そんなメイジンをファイターとして担ぐのはどうかと思うよ。まぁ、俺が言いたい事はメイジンはメイジンらしくガンプラでも作ってろって事。ガンプラバトルの世界にファイターとしてのメイジンはお呼びじゃないんだよ。だから二代目も大したことがないんだよ」

 

 取りあえず、マシロが興味を持ちそうなバトル関連の話題を振って見れば、出て来るのはPPSE社に対する批判だった。

 世界大会はPPSE社が開催している為、公共の電波に乗せてPPSE社に対する批判を放送する事は、大会のイメージアイドルとしては避けたい事ではあるが、これは生放送である為、どうしようもない。

 

「ああ、注目しているファイターの話題だったよな。今のところは面白そうな奴は何人かいるってところだな。後、今思いついたんだけどさ。俺が優勝するのは分かり切ってんだから、面倒な予選ピリオドとか全部飛ばしてさ、俺が参加者と全員バトルして俺に勝った奴が優勝ってのはどうだろう。これなら俺が参加者全員と直接バトル出来るし」

 

 マシロはさも名案かのように言うが、あくまでもそれで得するのはマシロ位だ。

 マシロからすれば、世界大会に勝ち進んだファイターの全てとバトルが出来る。

 面白そうだと目を付けていても、バトルの形式や巡り合せが悪いとバトルをする事が出来なくなる。

 去年もタツヤとは一度も直接バトルが出来なかったようにだ。

 それを避ける為にも、全てのファイターとバトル出来ると言うのは大きい。

 だが、世界大会は参加するファイターだけの物ではない。

 大会を開催する為に大金も動いている為、スポンサーやPPSEとしてもある程度の利益を出さなければ開催する意味がない。

 予選ピリオドがピリオドごとにルールが違うのは観客や中継を見ている視聴者を飽きさせないようにすると言う狙いもある。

 仮にマシロの案が採用されたとしても、終盤には客達は確実に飽きるだろう。

 

「今年の世界大会も変わらない自信で優勝宣言をするマシロ選手でした!」

 

 これ以上、生放送でマシロに好き勝手にさせると、色々な方面からの苦情が殺到する事を避ける為、キララは強引にインタビューを終わらせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 インタビューを終えたマシロは会場の駐車場に止められているトレーラーに戻って来ていた。

 大会の出場者は大会期間中は大会側が用意した選手村のホテルに部屋を用意されている。

 だが、情報の漏洩などの危険性を最小限に留める為に、チーム内でのミーティングはこちらで行う手筈となっている。

 

「相変わらず好き勝手にしてるみたいね」

「そっちこそ、もう少し可愛げって物を見せてもいいんじゃね?」

 

 今までミーティングルーム内の大型モニターでマシロのインタビューを見ていたアイラがそう言う。

 アイラとはオーストラリア予選の後から直接的には一度も会っていない為、こうして会うのも久しぶりとなる。

 

「嫌よ」

「別に良いけど。それよりも本当にカイザーに勝って来るなんてな」

「何よそれ」

 

 勝って来いと言っておきながら勝った事に驚かれているようでアイラも面白くはない。

 だが、実際のところカイザーとのバトルはギリギリだった。

 ガンプラは今まで通りのサザビー改でフィンランド大会に臨んだ。

 ガウェインに大敗した事もあってアイラはフィンランド大会までにサザビー改の事を知ろうと試みた。

 その結果、今までは気づかないところに色々と問題を抱えていた事に気づく事が出来た。

 修正しようにも、アイラにはそこまでの知識と技量が無い為、下手に弄る事が出来ずに問題は全てそのままで大会に参加するしかなかった。

 決勝戦までは大した事もないファイターだった為、問題は無かったが、キング・オブ・カイザーとまで言われたカルロス・カイザーはレベルが違った。

 ガンプラの性能は圧倒的に劣っていた。

 ファイターとしての実力は五分と言っても、向こうは何度も世界大会に出ている程で経験の差は埋めようもない。

 それでも何とか、カイザーに勝利してマシロと同じ舞台まで登りつめて来たのだ、少しくらい褒めてくれても良いと思うが、マシロからすれば世界大会は出れて当たり前だ。

 

「まぁ、取りあえずは良くやったと褒めて置く。だからご褒美をくれてやる」

 

 マシロはそう言ってポケットから何やら取り出す。

 それは以前、マシロが母親のユキネから渡された小さい石だ。

 ユキネ曰く、異世界「アリアン」から持って来たとされる石である為、それが本当なら非常に学術的な価値はあるのだが、マシロからすれば何の価値もない石でしかない。

 それを加工させて首からぶら下げれるようにした。

 

「……何よ。マシロの癖に。盗聴器とか発信機でも仕込んでるんじゃないの?」

「酷い言われようだな」

 

 マシロが自分に対して褒美を出す事など、今までに一度もなかった。

 寧ろ、嬉々として厄介な練習をさせて来ると言う印象しかない。

 

「それに良いの? それ、お母さんから貰った奴じゃない」

「別にいらないし。それに母さんからの物は禄な物じゃないしな」

 

 アイラもその石を貰ったところを見ている。

 流石に母親からの土産をそのまま、貰う事は気が引けた。

 だが、マシロにとっては例え母親から貰った物だろうと必要ないと思えば人にあげる事も気にしない。

 

「だから気にすんなよ」

「……そこまで言うなら貰ってあげない事も無いけど」

 

 渋々、アイラはマシロから石を受け取る。

 受け取ると首からぶらせ下て見る。

 

「どう?」

 

 アイラはつけて見た感想をマシロに求めるも、マシロはすでに用事を終えた為、ミーティングルームのソファーの座りガンプラを弄り出していた。

 その態度にイラっと来るが、マシロに一言言う前にバルトとレイコが来た為、何も言う事が出来ずに終わった。

 それから少しして、ガウェインが来たところでミーティングが開始される。

 

「すでに明日の第一ピリオドのルールが公表されているわ」

 

 参加者の3人が揃った事でレイコは本題に入る。

 レイコはマシロのセコンドと言う立場ではあるが、予選ピリオドではチーム全体の参謀と言う立場でもある。

 

「第一ピリオドは4人によるバトル。4人の内最後に残った1人がポイントを取れると言うシンプルなルールね」

 

 予選ピリオドのルールは毎回変わるが、ルールは前日に参加者達に公表される。

 それから当日までに準備をするのも参加者の実力が試されている。

 そして、第一ピリオドは4人によるバトルだ。

 過去の世界大会を見ても第一ピリオドはバトル系が多い。

 それも単純な1対1でのバトルよりも3人以上でのバトルが多い傾向だ。

 これは大会の最初と言う事もあり、派手なバトルになり易いからだ。

 

「シンプルだけど、私達は最初に狙われる危険性があるから各自、その事を頭に入れておく事」

 

 ルールとしては自分以外の3人は全て敵ではあるが、場合によっては徒党を組む事がある。

 その大きな理由が自分達と同じグループに飛び抜けた実力者がいる場合だ。

 徒党を組んで最初に倒しておけば、自分にポイントが転がり込んで来る可能性が上がり、実力者の出だしを挫く事にも繋がる。

 今回の場合、前回の優勝者であるマシロや、世界屈指の実力者のカイザーに勝って世界大会に参加しているアイラは真っ先に狙われる可能性が高い。

 ガウェインもオーストラリア予選でアイラに勝ったと言う事実は一回戦だった事もあり、殆ど知られてはいないが、ネメシスの元エースとして名が知られている為、最初に狙われる可能性は決して低くはない。

 

「徒党を組んだ時点で敗北フラグだろ。いつも通りにやれば勝てるだろ」

 

 マシロは相変わらず負けると言う事は考えてはいないようだ。

 今更、マシロの強きな発言を誰も気にする事は無い。

 その後も細かい打ち合わせを行いミーティングを終わらせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 世界大会の予選ピリオドの一回戦を明日に控え、大会の主催であるPPSE社が毎年レセプションパーティーを開いている。

 招待されているのは大会に参加するファイター達やスポンサーなどの大会関係者などだ。

 参加は各自自由だが、多くのファイター達がパーティーに参加している。

 

「何か、俺ら場違いだな」

「うん……かもね」

 

 会場の隅でアオイとタクトが会場を眺めていた。

 今回の大会ではタクトはファイターとしてはエントリーしていない。

 アオイのセコンドとしてエントリーしている。

 セコンドの役目として、バトル中の状況の把握やアドバイスなどがあげられるが、タクトはそこまでの事は出来ない。

 だが、アオイに声をかけて励ます事が出来る。

 アオイにとって、それが何よりの力となり、日本第一地区を勝ち進む事が出来た。

 

「招待されてんだ。堂々としてれば良いんだよ」

「……そう言えば。お嬢様だったよな」

 

 慣れない場で緊張する二人に対して、エリカは緊張した様子はない。

 普段の言動から忘れがちだが、エリカがお嬢様だと言う事を思い出させる。

 

「アタシもあんまりこういうのは好きでもないけどな。肩が凝って来る」

 

 そう言って肩を解す真似をするエリカを見ていてアオイの緊張も解れて来る。

 

「でも、未だに信じられないよ。まさか、僕がこんなところにいるなんて」

 

 予選を勝ち抜いてここにいるアオイだが、未だに実感がない。

 パーティーに参加している参加者の中にはアオイ達が今まで、テレビの向こう側の存在だったファイターも多い。

 その中に自分が入って行くと未だに信じられない。

 

「明日になれば嫌でも実感するって」

「だな、で……マシロの奴はまだ来てないのかよ」

 

 タクトは会場を見渡すが、マシロの姿は見えない。

 アオイにとって打倒マシロは世界大会に出る大きな理由の一つだ。

 

「アイツの事だから来る気は無いんじゃないのか? こういう事に興味なさそうだし」

 

 エリカの知る限り、マシロはこの手の物に一切の興味を示すタイプではない。 

 

「そう言うもんかね」

「きっと明日に備えてるんだよ」

 

 タクトはマシロに一言宣戦布告をしたかった為、この場にマシロがいない事に釈然とはしないが、いないものは仕方が無い。

 余り慣れない場だが、今だけはこの場を楽しむ事にする。

 

 

 

 

 

 

 レセプションパーティーがある事はマシロも知っていたが、エリカの予測通り興味が無い為、静岡の町を歩いていた。

 マシロは両手にビニール袋を持ち、肉まんを頬張っていた。

 適当に歩いている時に見つけて殆ど買い占めていた。

 

「あの眼鏡からか……どうせ面倒な事だから無視だな」

 

 肉まんを食べていると携帯にバルトから連絡が入っている事に気が付いたが、マシロは無視を決め込む。

 何か重要な用事であれば、レイコの方から連絡が来る筈なので、バルトからの連絡であれば気にする事でもない。

 

「さて……隠れてないで出てきたらどうだ?」

 

 マシロは立ち止まる。

 先ほどから自分の後を付けている気配を感じていた。

 

「流石はチャンピオンと言う所ですね。気配は消していたつもりだったんですけどね」

「生憎と幾ら気配を消しても強いファイターは分かるんだよね」

 

 電柱の影からアメリカ代表のファイターであるニルス・ニールセンが出て来る。

 ニルスは気配を消していたようだが、マシロは強いファイターなら気づく事が出来るらしい。

 

「で、俺に何か用? サイン? それともバトル? それともこれでも食うか?」

「謹んで遠慮させて貰います」

 

 マシロは肉まんを差し出すが、ニルスは遠慮する。

 

「後を付けた事はお詫びします。僕は個人的に貴方に用があった物で」

 

 ニルスはマシロに用があったが、個人的な物でマシロがチームの人間といる時や人の目があるところでは接触出来なかった為、今まで後を付ける形となっていた。

 

「レティの次は俺に用って事か」

「ご存じでしたか」

 

 すでにある程度はマシロもニルスの情報を得ている。

 ニルスは大会最年少の一人で13歳だが、ニルスもまた天才に分類されている。

 その若さで飛び級で大学に通っている。

 その大学はマシロの義理の姉であるレティが教壇を取っている大学だ。

 更にはニルスがレティの研究室に通っていると言う情報がレティ本人からも得ている。

 マシロがレティの研究室を訪れた時に研究室が片付いていたのも、ニルスが片付けたかららしい。

 

「プロフェッサーから聞きました。ドクターユキネは兄弟の中でマシロさんの事を最も可愛がっていたと」

「どうなんだろ。後、別に敬語とかいらないから」

 

 ニルスの用件が大体分かって来た。

 どうやら、母親であるユキネに関連する事らしい。

 まずは、レティに近づいたところ、ユキネはマシロを最も可愛がっていたと言う事を聞いた。

 

「で、俺に接触する為に世界大会に出て来たと。ご苦労な事で」

「それが最も確実にマシロに接触する方法ですので」

 

 マシロの方で得た情報によればニルスは数か月前までガンプラに関わる事は無かったが、急にガンプラを始めている。

 その理由としてプラフスキー粒子を研究テーマにしたからと推測していたが、理由は明確にはなっていない。

 だが、世界大会に出た理由の一つがマシロに接触する為だった。

 マシロは家に引きこもっているか世界を飛び回っているかのどちらかで普通に接触するのは難しい。

 しかし、今年は世界大会に特別参加枠で出場する為、世界大会の開催期間中には確実に静岡に滞在している。

 観客として来るよりも、選手として世界大会に出場した方がマシロと接触する機会も増え、場合によっては自分に興味を持たれてマシロの方から接触して来る可能性もある。

 

「そっちの理由は正直どうでも良い。それで用件は?」

「ドクターユキネがPPSE社の設立に関わっていると言う事は?」

「らしいな。その時は俺はいなかったし、余り興味はないけど」

 

 マシロも何となくだが、ユキネがPPSE社の設立の際に関わっていると言う事は聞いた事がある気がする。

 だが、マシロにとっては余り興味のない話しで、当時はマシロはクロガミ一族とは何の関わりもない。

 

「まだ、噂の段階ですが、彼女がプラフスキー粒子の生成に関わっていると言う話しがあります」

「それは無いな。あの人が自分の研究成果を表舞台に出すって事はあり得ない」

「その話は僕も知っています。ですが、世界最高の頭脳を持つとされる彼女が何かしらの情報を持っている可能性はあります」

 

 ニルスもユキネが自分の研究成果を公表しないと言う話しは知っている。

 それでもユキネは世界最高の頭脳を持つと言われている。

 ニルスの知りたい事を知っているかも知れない。

 

「そんなに何が知りたい訳?」

「プラフスキー粒子の生成の秘密……マシロもガンプラバトルを極めようとする者として気にはなりませんか?」

「別に」

 

 ニルスの最大の目的はそこにあった。

 プラフスキー粒子は生成方法に至るまでPPSE社によって秘匿し、技術は独占されている。

 その秘密を知る為に、粒子の研究を行っているが、更に深く知る為には情報が足りない。

 そこで世界大会に出る事でPPSE社の上層部と接触すると言う目論見もあった。

 だが、マシロの方は生成の秘密には興味はないようだ。

 マシロもかつてはプラフスキー粒子についてある程度調べた時期がある。

 ニルスと違うのは生成の秘密ではなく、特性の方面でバトルに利用する為だ。

 その結果としてガンダム∀GE-1のバーストモードに繋がる。

 

「粒子なんてそこにあるで十分だしな」

「そんな適当な……」

 

 マシロにとってはプラフスキー粒子はそこにある物で十分だ。

 ガンダムにおいて粒子と言えば宇宙世紀のミノフスキー粒子とガンダムOOのGN粒子が有名だ。

 どちらもそれらしい設定があるが、架空の粒子である為、実際に突き詰めて考えて行くとやがて設定は破綻する。

 その為、どこかでそう言う物だと割り切る必要がある。

 マシロにとってプラフスキー粒子もミノフスキー粒子やGN粒子と同じでそこにある物で十分なのだ。

 しかし、学者であるニルスはそれでは納得しない。

 

「それで俺に母さんの事を聞きたいと」

「ええ。無論、タダでとは言いません」

 

 ニルスは前もって用意していたデータディスクをマシロに見せる。

 マシロにユキネの事を聞くにあたり、タダで聞けるとは思っていない。

 それなりの対価を事前に用意していた。

 

「この中には僕の作った戦国アストレイの情報が入っています」

「へぇ……アレのね」

 

 ニルスはアメリカ予選ではオリジナルカラーの百式を使っていたが、決勝戦のみガンダムアストレイレッドフレームの改造機である戦国アストレイ頑駄無を使用していた。

 マシロも決勝のグレコ戦の映像は見ている。

 そこで見せた戦国アストレイの技には興味があった。

 ニルスは事前の情報からマシロは金銭では動かないが、ガンプラバトルに関係する事なら物によっては食いついてくると踏んでいた。

 その為、世界大会の為に制作した自身の最高傑作である戦国アストレイの情報とユキネに関する情報を交換しようとしている。

 

「けど、こっちも親の情報を売るんだ。そう簡単には教える事は出来ないな」

「……では、何を用意すれば? 僕に可能なら用意はしますが」

 

 ニルスは内心焦っていた。

 アメリカ予選でグレコと当たる時に戦国アストレイを使った事は、そうしなければ勝ち目が薄い事もあって仕方が無いと割り切っている。

 予選で戦国アストレイの隠し玉を使った事で、それを取引の材料に使えると考えたが、読みが甘かったらしい。

 

「俺もお前もファイターだ。で、ファイターが対峙した時にやる事をと言えば一つしかないだろう」

「……成程。どういう事ですか」

 

 ニルスも理解する。

 マシロを動かす最も確実な物。

 それがガンプラバトルであると言う事に。

 

「では僕が勝ったら」

「何でも話してやるよ。父さんと母さんのなれ初めから何までな」

「それは結構です。僕が負けた時の場合は? こちらばかり条件を出すのはフェアではないですからね」

「俺が勝つのは当然だから別に必要ないだろ」

 

 ニルスは自分が負けた時の事も考えるが、マシロにとっては自分が勝つ事が当たり前の事である為、ニルスが負けた時の事など決める必要はない。

 口では負けた事を言ったのはあくまでも条件はフェアだと言う事にする為だ。

 自分だけ勝った時の条件を出して、バトル後から難癖をつけて有耶無耶にされては困るからで、負けた時の条件が無いのはニルスにとっては好都合だ。

 勝てば欲しい情報が好きなだけ手に入る。

 負けたところで失う物はない。

 何か裏があると思える程に好都合な条件だ。

 予選で戦国アストレイを使った時点で、そこからかなりの情報が漏れている可能性が高い為、ここでマシロとのバトルに使っても大して問題ではない。

 明日の予選ピリオドに影響するほどに損傷しそうならば、ギブアップすればいいだけの事だ。

 このバトルで負けたところで、ニルスには失う物が無いからだ。

 

「分かりました。このバトル受けます」

「話しが早い」

 

 ニルスとしても断る理由もない。

 話しが纏まり、二人は移動する。

 選手村のホテルには選手たちがガンプラの調整に使う為のバトルシステムが用意してある。

 だが、予選ピリオドが明日に控えた今、参加者同士のバトルは大会規約では禁止されていないものの、運営側等に止められかねない為、二人は近場でバトルシステムを探した。

 幸い、静岡はガンプラの聖地とされている事もあり、難なくバトルシステムを見つける事が出来た。

 時間も夜が遅い為、ギャラリーもいない。

 

「約束は果たして貰います」

「俺に勝ったらな」

 

 そして、バトルが開始される。

 バトルフィールドは荒野。

 地上ステージで障害物が少ないステージだ。

 

「なぁ、アメリカ予選でグレコを倒した時の技、アレなんて名前な訳?」

 

 マシロは今回はフルアサルトジャケットを使っている。

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットはハイパーメガドッズライフルを放つ。

 

「名前はありません。その必要性を感じないので」

 

 ニルスのガンプラ、戦国アストレイはビームをかわすと、二本のサムライソードを抜いて振るう。

 戦国アストレイは粒子を斬撃のように飛ばして、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットを攻撃しながら接近する。

 

「そいつは駄目だな。必殺技には名前を付けないと」

 

 ハイパーメガドッズライフルを可能な限り連射するが、戦国アストレイを捕える事が出来ない。

 

「流石にこの威力を防ぐのは危険か」

 

 戦国アストレイはグレコのトールギルワルキューレとのバトルでサムライソードでビームを切り裂くと言う事をやって除けたが、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットのハイパーメガドッズライフルはただでさえ威力が高い上にビームが回転している。

 不用意にサムライソードで切り裂こうとすれば、下手をすれば自滅しかねない。

 いずれはサムライソードで切り裂けるか検証したいが、失敗すれば明日の予選ピリオドに響きかねない為、今は出来ない。

 

「俺が勝ったら、あの技の名前を考えるって事にしようか」

 

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットはハイパーメガドッズライフルを捨てて、ホルスターからバズーカを取り出す。

 バズーカの横には左右合わせて12発のグレネード弾が付いている。

 

「やはり、実弾系の装備も用意していたようですね」

 

 これはニルスの想定内の事だ。

 ニルスはマシロのバトルを研究して来ている。

 マシロは口では相手を見下す態度を取り絶対的な自信を持っているが、バトルでは相手の能力を徹底的に分析した上で弱点を突く事も厭わない。

 アメリカ予選で戦国アストレイを使った時点で、ある程度の対策を用意されていると言う事は想定できた。

 

「まぁな」

 

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットはバズーカを放ち、戦国アストレイの回避先を狙ってグレネードランチャーを放つ。

 だが、グレネードランチャーは戦国アストレイの両肩の装甲が稼動して防がれた。

 そして、そのまま、可動した装甲が第三、第四の腕となりサムライソードを持つ。

 

「へぇ……そんなギミックも持ってたんだ」

「貴方を相手に出し惜しみは出来ませんからね」

 

 情報はなるべく出したくはないが、このバトルで勝てばそれ以上の成果を得られる。

 世界大会で勝ち進めばいずれは、知られる為、今知られたところで大した問題でもない。

 戦国アストレイは粒子の斬撃を飛ばして距離を詰める。

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットはホバー移動をしながらバズーカで反撃するが、バズーカの弾速は遅い為、戦国アストレイは確実に距離を詰める。

 

「接近戦をお望みなら受けてやるよ。俺も得意なんでね」

 

 戦国アストレイは運動性能ではガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットに勝っている物の、平面上での機動力は圧倒的に劣っている。

 粒子の斬撃である程度はガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの機動力を殺してはいるものの、簡単には距離を詰めさせては貰えなかった。

 だが、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットはバズーカを捨てて、ドッズライフルを出すとビームを撃ちながら逆に突っ込んで来る。

 

「その装備で接近戦を行う事も想定内です!」

 

 一見、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットは中遠距離の砲戦用の装備だが、マシロは世界大会で度々、この装備で接近戦を行っている。

 大抵は不得手とも思える戦い方に戸惑い隙が生まれていたが、事前に知っていれば戸惑う事もない。

 戦国アストレイはビームをサムライソードで切り裂きながら、突っ込んで来るガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットを迎え撃つ。

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットは勢いと共にドッズランサーを突き出す。

 だが、戦国アストレイはドッズランサーをギリギリのところまで引きつけて回避する。

 それにより戦国アストレイはガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの懐に飛び込む事が出来る。

 

「これで!」

 

 戦国アストレイはサムライソードを振り落す。

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットはドッズライフルを捨てると腰のビームサーベルでサムライソードを受け止めた。

 

「馬鹿な!」

「生憎とこっちのライフルはドッズなんだよ」

「ドッズ……そうか!」

 

 戦国アストレイのサムライソードはビームを切り裂く。

 それはビームサーベルも例外ではない。

 だが、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットのドッズライフルはエフェクトの回転ではなく、実際に粒子を回転させている。

 サムライソードの表面にはビームを切り裂く粒子変容塗料が塗られているが、ドッズライフルのビームを弾く際に少しづつ塗料がビームの回転で削られていた。

 それにより、部分的に塗料が完全に剥がれた事でビームサーベルで受ける事が出来るようになっていた。

 マシロは近接戦闘を好む事から射撃戦が苦手だと思われがちだが、実際にマシロが苦手としているのは大振りとなる武器や連射の出来ない大火力の武器だ。

 人間離れした反応速度を活かしたバトルを得意としている為、攻撃にタイムラグが出る武器を嫌っている。

 それを隠す為にセブンスソードもフルアサルトジャケットもメインの装備がCソードやハイパーメガドッズライフルと大振りな武器や大火力の武器を使っている。

 マシロは序盤にハイパーメガドッズライフルを連射して、ニルスにその威力を印象づけた。

 ハイパーメガドッズライフルの威力はサムライソードで切り裂くにはリスクが高いが、ドッズライフルの威力なら十分にサムライソードで切り裂けると思わせた。

 そして、ニルスの戦い方は洗練されて無駄が殆どない。

 それ故にマシロは戦国アストレイの動きを予測し、正確にサムライソードの一点のみで防ぐように狙う事が出来た。

 

「ビームを切り裂く刀を過信し過ぎだ」

 

 ドッズライフルで塗料が剥がされた上に一点にビームを受け続けたと言う事もあって、サムライソードが折れてしまう。

 

「ですが!」

 

 戦国アストレイの唯一の武器でもあるサムライソードの一本が折られた事はニルスにとっては想定外の出来事であったが、ニルスの中では勝機は失われてはいなかった。

 サムライソードは残り一本だけだが、まだ、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの懐には飛び込んでいる。

 戦国アストレイはガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの胴体を目がけて掌底を繰り出す。

 勢いは大してないが、それでも構わなかった。

 戦国アストレイの掌底をガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットは強引にドッズランサーをねじ込んで受け止める。

 

「幾ら防ごうと無駄です!」

 

 すると、ドッズランサーにヒビが入り、ヒビはガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの左手に広がり、ドッズランサーが粉砕されて、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットも左腕が肘から下が破壊された。

 

「馬鹿な……」

 

 去年の世界大会においても被弾はあっても、バトルに支障が出る程の損傷はしなかったマシロのガンプラに片腕を破壊すると言う快挙ではあるが、ニルスが予測していた結果からはかけ離れていた。

 本来ならば、最後の掌底が決まった時点で勝てた筈だ。

 それなのに、左腕を破壊したにとどまった。

 

「粒子を流し込む技か。やっぱり、それ……プラスチックじゃないと壊せないようだな」

 

 戦国アストレイが使った技はアメリカ予選で一度見せていた。

 その映像からマシロはある程度は推測を立てていた。

 それが、相手に粒子を流し込んで内部から破壊すると言う物だ。

 プラフスキー粒子はプラスチックに反応する。

 それ故に、プラスチック以外の物が間にあれば破壊出来ないかも知れないと言う仮説も立てていた。

 その仮説は正しく、破壊されたドッズランサーも破壊されたのはプラスチックの部分だけだ。

 ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの装備するドッズランサーはドリルのように回転させる為に軸の部分に金属柱が仕込まれている。

 それによって多少の重量が増えるが、強度を突撃時の威力を上げる事が出来る。

 その金属柱には傷はついてはいない。

 そして、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットの膝や肘等の関節部には金属粒子が練り込まれたプラスチックが使われている。

 プラフスキー粒子が反応するギリギリのラインで練り込まれた金属粒子が戦国アストレイの攻撃を大きく軽減させたことで左腕は肘から下の部分しかまともに破壊されたなったと言う訳だ。

 戦国アストレイの渾身の一撃が不発に終わり、ガンダム∀GE-1 フルアサルトジャケットが戦国アストレイにビームサーベルを突きつける。

 

「まだやる?」

「……いえ、降参です」

 

 最後の一撃で仕留める事が出来ない以上、このバトルを続けたところで勝ち目は薄い。

 その為、ニルスは戦国アストレイが明日からの予選ピリオドに影響が出る前に降参した。

 

「さて、俺の勝ちな訳だが」

「分かっています。そうですね……あの技は中国武術の発勁に通じるところがあります。なので粒子発勁と言う所でしょうか」

 

 バトル中にマシロが言い出した事だが、今後の事を考えると従った方が得策だと考えた。

 今回はバトルで負けたが、マシロは自分の目的を果たす為に必要な相手の一人だ。

 この程度の事で機嫌を損ねる事は避けたい。

 

「別に俺のガンプラじゃないから好きにすれば。それと母さんの事が聞きたいんだよな。母さんの居場所は俺も良く知らね」

 

 ニルスはバトルに負けた事で次の案を考えているとマシロが話し出す。

 

「ちょっと待って下さい! それは僕が勝った時の話しでは?」

「俺に勝ったら話すって言ったけど、負けたら話さないとは言ってないだろ?」

「確かにそうですが……」

 

 マシロは確かに自分に勝ったらニルスが知りたい事を話すとは言ったが、ニルスが負けた時には話さないとは言っていない。

 ただ、勝ったら話すと言う事からニルスが勝手に負けた時は話さないと思っていたに過ぎない。

 マシロからすれば、ニルスとバトルをするエサでしかなく、バトルが終われば話さない理由はない。

 

「この前に会った時はアリアンとか言う異世界にいるとか、訳の分からない事を言ってたけどな」

「異世界……」

 

 以前に会った時の事を話すが、それを聞いたニルスは考え込む。

 

「プラフスキー粒子が異世界からもたらされた物だと言う可能性も……」

「いやいや。流石に異世界とかありえないだろ」

 

 マシロはユキネの言う異世界に付いて全く信じてはいないが、ニルスはその事を完全には否定しないようだ。

 

「確かにいきなり異世界と言われても荒唐無稽です。しかし、今のところ異世界の存在はあると言う事を証明できていないだけで、ないと言う事も証明できていません。それはつまり、異世界が存在している可能性もあると言う事です」

 

 マシロからすれば、異世界などあり得ないが、科学者と言う立場から見れば、あると言う事が証明されていないだけだ。

 逆に無いと言う事も証明されていない為、科学者としては異世界は無いとは言い切れない。

 

「と言っても、現状では異世界に対して何かを出来ると言う訳でもないので、僕の方では何かが出来ると言う訳でも……何か異世界に関係する物でもあれば少しは……」

「そんな訳だから俺の方からはあんまり期待しない方が良いぞ」

「いえ、とても興味深い話ではありました」

 

 ニルスが欲しかった明確な答えを得る事は出来なかったが、興味深い話しを聞く事は出来た。

 その上で、マシロと顔見知りとなる事が出来た為、今後も接触しやすくはなった。

 

「そんじゃ、明日の予選ピリオドに備えるから帰る」

「貴重な情報をありがとうございます」

「情報って程でもないけどな」

 

 マシロもニルスとバトルが出来て、満足している為、明日に備える必要もある事もあり、ホテルへと帰って行く。

 ニルスも戻らないといけないが、マシロから聞いた話しを落ち着いて整理する為、その場に残った。

 

 

 

 

 

 

 ニルスとのバトルを終えたマシロはネメシスのトレーラーに戻る。

 ニルスとのバトルでフルアサルトジャケットの左腕と装備が壊れている為、明日の予選ピリオドで使えるように修理する必要がある。

 ホテルの部屋にも備え付けの作業台が各部屋に用意され、必要な道具も基本的な物は一通り大会側から用意されているが、マシロは使い慣れた物を持ち込んでいる。

 

「ご機嫌ナナメだけど、なんかあった?」

「……別に」

 

 トレーラーのミーティングルームを通りかかると、アイラが明らかに機嫌が悪いと言う事が分かった。

 マシロは知らないが、バルトからの電話はアイラの行方が分からない為、マシロに聞こうとしていた物だった。

 アイラもまたマシロ同様にパーティーに参加する事無く、町に出ていた。

 そこでトラブルやバルトに強制的に連れ帰されて機嫌が悪かった。

 

「ねぇ……マシロ。何持ってるの?」

 

 機嫌が悪いアイラだったが、マシロが持っている袋に気が付いた。

 マシロは袋の中から肉まんを取り出す。

 

「肉まん。町を歩いていたら見つけてな。この白さに惚れて衝動的に勝ってしまった」

 

 マシロは袋をアイラに見せる。

 その中には明らかにマシロ一人では食べきれない程の肉まんが入っていた。

 

「どんだけ勝ってるのよ……」

「店の物を全部かな。ああ、でも流石に買い占めるのは良くないと思って一つだけ残して来た」

「…………」

 

 マシロはまるで、良い事をして来たように自慢げにするが、アイラにはどうでも良かった。

 袋にはマシロが肉まんを買った店の店名が記されていた。

 

「アンタのせいか!」

「は?」

 

 機嫌が悪い事は気づいていたが、流石にいきなりアイラが切れる事は想定外の事でマシロは珍しく驚いている。

 

「アンタのせいで私は肉まん食べれなかったし! 変な奴にはいちゃもんつけられて絡まれるし! 強制的に連れ戻されるし! 散々だったのよ!」

「取りあえず、最後のは関係なくね?」

 

 マシロは状況が掴めなかったが、どうやら、アイラはマシロのせいで散々な目にあったと思っていると言う事は分かった。

 

「だから一個頂戴よ!」

「……何かヤダ」

「だったら、交換はどうよ! 私が勝って来たかりんとうを一個上げるわ」

「なぜに一個? ここは一袋だろ。つか、やんない」

 

 別にアイラにあげたくない理由がある訳ではないが、マシロ的にはいきなり怒鳴られて散々な目あった事を自分のせいにされた事で意固地になっている。

 

「これは……そう、ガウェインとか眼鏡とか男同士で食べる為に買って来た者だ。食べる時は女人禁制だからお前はアウト」

 

 元々、勢いで買って来た為、そんな予定はない。

 だが、ここまでくればマシロの方も意地がある。

 

「全く。何の騒ぎだ。これは」

 

 マシロとアイラは睨みあうが、その声が外まで響いていた事もあり、バルトが入って来る。

 アイラはバルトの前では感情を押し殺している為、これ以上はマシロに何も言えない。

 マシロもそれを知っている為、勝ち誇ってた顔をする。

 

「良いところに来た。日頃の労いも込めて土産を買って来たんだ。一緒に食べよう」

「君がそう言うのは気味が悪いが、頂こう」

 

 バルトは普段のマシロからは考えられない行動を怪しむが、明日から世界大会が始まると言う事でマシロもチームのスタッフを労おうとする気持ちくらいは持ち合わせているのだろうと納得する。

 マシロから肉まんを受け取るバルトから見えないが、アイラがバルトを睨みつけている。

 流石にこの辺りでやり過ぎたと罪悪感を覚えるも、ここまでやって置いて自分から折れるのもみっともない為、さっさとニルスとのバトルで損傷したガンプラの修理に入る。

 それぞれ、明日の世界大会初日に向けて、最後の時間を過ごし、第7回ガンプラバトル選手権世界大会が開幕する。

 

 

 

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