エラがみ無双   作:融合好き

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※作中の文字化けですが、これは台詞を文字化け作成ツールで変換した意図的なものです。


vsリザードン

この世界はポケモンの世界でありながら、レベルという概念が浸透していない。

 

存在しない、わけではない……と、思う。どうにも曖昧だが、やはり各々のポケモン毎の力量差は当然の如く存在し、頭の抜けたポケモンが群れの長となったり、バトルにおける勝敗の分かりやすい決め手となったりするからだ。しかし、それでいてどういうことか、私はこの世界で「レベル」なんて言葉は、終ぞ聞いたことがなかった。

 

現実だから当たり前。そうして思考放棄するのは簡単だし、敢えて無理に算出するようなものでもないのかもしれない。で、実際に外聞されていないわけだから、どんな学者も博士もお偉いさんもレベルなんて意味不明なものに手を出す理由はなく、その必要もない。

 

でも、私は違う。私はゲームであったこの世界を知っている。そしてこの世界は限りなくゲームをなぞって出来てるようなのだ。ならば何故。そう考えるもの。それは、私にとっての当たり前(レベル)が、この世界では影も形もなかったからこそ。

 

「……」

 

そんなわけで昔、自己流に検証してみたことがある。今にして思えば「何馬鹿なことやってるんだお前は」とか何とか言われそうな割と酷い所業だけど、というか実際に言われたけど、好奇心に負けてやっちゃったんだ☆ ……いや、だって超気になったんだもん。現実になっても色褪せないゲーマーとしての本能が、どうしようもなく己を掻き立てたのである。

 

検証内容は、レベル・個体値・努力値・経験値といったゲーム的要素について。この世界がゲームの世界であるのか、ゲームをなぞった別物なのか、システムは反映されているのか否か、とかそんな感じ。個体値云々については到底検証できるものではないので妥協したが、その他についてはかなり真剣にやっていた。

 

特に経験値については急務だったので、ちょっとシャレにならない怪我とかしてしまうくらいには必死になっていた。この世界の医療技術が異次元レベルでホント助かりました、まる。

 

「何だ。またこんなところにいるのか」

「……お父さん」

 

だから、だろうか。当然といえば当然なのだが、最近では両親が頻繁に様子を見に来るようになった。今は農閑期なので単純に時間があるというのもあるのかもしれない。あとこんなところとは失礼な。ここは私に限らずターフタウンの憩いの場である自然公園ですよ?……まあ、それはさておき。

 

「……あー。焚き付けた俺が言うのもアレだが、あんだけ痛い目を見たというのに、随分と意地っ張りだなお前も」

「……諦めろ、みたいなことしか言われてないけど」

「子どもというのは、親の言葉には逆らうものだ。それに、あの時は俺も言い方が悪かった。この先、どうしようもないこともあるだろうが気にするなと。そんなちょっとした忠告のつもりだったんだが、貴方は昔から口下手が過ぎると、あとで母さんにさんざん叱られたよ」

「………」

 

ガジガジと頭を掻きながら、何とも複雑な表情で隣に腰掛ける彼。だけど複雑なのはこちらの方だ。既に彼の言葉が正しいのは承知の上とはいえ、あれは言い方が悪いとかそんな次元の話じゃなかったと思う。

 

「あの時は……何だ。俺も昔は、お前の目指す頂とやらに憧れてな。毎日毎日朝から晩まで、親父の手伝いとかまとめてすっぽかしてこのガラルを駆け巡ったものだ」

 

どこか遠くを見つめる父。視線の先には例の地上絵が広がっているが、彼が見ているものは別にあるだろう。それは過去の後悔かこの先の懸念かあるいはまた別かの何かか。いずれにしろ、愉快なそれではないことは間違いない。その理由の一端がこの私にあるのなら尚更のこと。

 

口を挟めずに黙り込む私に、父は私の頭をポンポンと叩いて、

 

「そして、ひと月もしないうちに、俺は現実に打ちのめされた。だから俺は、いきなり様子がおかしくなったお前を見て、それが俺と同じ理由だと勝手に決め付けたわけだ。……まあ、実際にはよく分からない理由だったようだが」

「………私は」

「いや、良い。何も言うな。よくある事……ではないのだろうが、別にそんなことはどうでもいい。何であろうと、お前が俺の子どもである事実には変わりはない」

 

さらりと告げられた言葉。ともすれば致命的とも呼べる発言に、しかし彼はまるでそのことに拘らない。言葉通りに、心底からどうでもよく思っているのだろう──呆然として、けれど何かしらの言葉を紡ごうとした私を、彼は遮るように、

 

「でも……」

「いいや。それも含めて、やっぱりお前は俺の子だよ。覚えてるか? あの日、俺の問いに、お前が何て答えたかを」

「──……愛?」

「ああ、そうだ。愛だ、愛。ははは。いや、良い答えだと思うぞ? 掛け値無しにな。随分と久しぶりに、昔の俺を思い出したよ」

 

あの日、と聞かれて、即座に思い至る。というか、今の私にはおそらく彼が指し示したその日以外に彼と深く会話をした記憶がない。それはつまり、それだけ彼が普段通りに私と接してくれていたということの証明で、その優しさが、今の私には心苦しい。

 

「とはいえ、俺の動機なぞそんな崇高なものでなく、言ってしまえば単なる下心だったがな。好いた幼馴染……母さんに良い所を見せたいという一心で、何度も何度も飽きずにターフスタジアムまで足を運んでいてな」

「………」

「ただただ諦めず挑み続け、ふと辺りを見回せば同期は既にどこにもいない。その事実は子ども心に、いや、俺が子どもだったからこそ、周りに置いていかれるというのは、中々に辛いものだった」

「……それからは、もう?」

「そうだな。きっぱりと諦めたわけじゃなかったが、自然とバトルからは距離を置いた。だが、それで良かったと今の俺は思っている。おかげで俺は、チャンピオンにも負けない俺の良い所を、母さんに示すことができたからな」

「………?」

 

疑問符で返す私に、父は「よっ、と」という掛け声と共に私を抱えていたコイルごと持ち上げると。

 

「重っ……って、それはそうか。いつもこんな鉄球抱えてたら、腕なんてはち切れてしまう」

「……この子は6キロ。そこまで重くない」

「つまりお前の半分じゃないか。というかコイルを含めてようやく平均体重ってのは親としてそろそろ心配になるんだが……」

 

ぶつくさ呟きつつ、それでも父は抱えた私達を離さない。最初の頃は抵抗もしたが、今となっては無駄と分かりきっているので身を委ねていると、父は不意にコイルをぺたぺたと撫で始めて、

 

「こいつがどうしていつまでも成長しないのか、考えたことはあるか?」

「え?」

「先に言っておくが、俺にはその答えなんて分からん。俺に限らず、かの有名なマグノリア博士だって同じことを言うだろう。ポケモンを深く知れば知るほどに、彼らは揃って同じ結論を出す」

 

ポケモンとは、不思議な不思議な生き物だ──とな。

 

そう告げた彼に、憂いは感じられなかった。かつて彼はその生態に翻弄されたに等しいのに。己がいつまでも超えられなかった試練を、あっさりと新人が突破する姿を何年も見てきたはずなのに。

 

「ただな、思うんだよ。もしかしたら、それは俺と、いや、お前と同じ理由なんじゃないかって」

「私と同じ……?」

「普通なら、それを専門にするブリーダーなんかに預ければ、本当に最低限の実力は身につく筈なんだ。だがこいつはそうじゃない。お前にその素質とやらがないのは本当なんだろうが、ここまで頑なだと、原因は此方にある気がしてな」

 

父がそう言って指し示したのはコイル。そんな馬鹿な、と思うものの、父は「流石に成長障害がどうこうという話じゃないぞ」と前置きした上で、

 

()()()()()()()()()()()()──そんなことを思って、こいつも馬鹿げた意地を張ってるんじゃないかとな」

「いや、それはちょっと……」

「何、ただの想像だ。経験という話なら、並のトレーナーが逃げ出すほどに積んでるはずのこいつがいつまでも成長できないのはおかしな話だと、ちょっと想像を掻き立てただけだ」

 

ただ、そんな馬鹿馬鹿しい理由なら。父は続ける。明らかな戯言。その時は聞き流していた推論を、まるで慈しむように。

 

「お前が真に信頼するトレーナーのもとであれば、こいつも案外あっさりと、それに相応しいレベルにまで成長するのかもな──」

 

何を馬鹿なと、私は笑う。滅多に笑わない私に釣られて父もからから笑い出す。その日の夜は、母の作ったグラタンが美味しかった。これはそんな、とある一日の記憶である。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

轟轟と燃え盛る焔が足先を焦がす。反射的に放り捨てた筈の靴を回収した私を、果たして誰が責められるだろうか。

 

額を覆う汗を拭えば、そこはまさに火炎地獄。荒れ果てた大地に敷かれた獄炎が大地をも溶かし、スタジアムは最早マグマの如き様相と化していた。

 

「……お疲れ様、キュワワー」

 

そんな大地に伏せたキュワワーを急いで回収する。私の感覚が正しければ多分一撃くらいは耐えられそうだったのだが、やはり使い慣れてないこの子ではダメージ感覚も掴み辛い。まあ、仮に急所なりなんなりが原因だったとして結果は変わらない。即ち、いわゆるピンチな状況というわけである。

 

「……。ふー……」

 

呼吸を整えて、ポーチの奥深くに仕舞い込んでいたボールを手に取る。あまり時間は掛けられないというのに、ボールを持つ手が震えている。ぶっちゃけ深呼吸の一つや二つではまるで落ち着いた気がしない。動悸も激しい、今にも倒れそうなほどに。

 

けれど、ここで私が倒れたら全てが終わると喝を入れ、意を決してボールを天に放る。するとどうだろう。緩くトスしたテニスボール大のスピードボールが、再び手の内に収まった時にはバスケットボールに様変わりしたではないか。

 

「っ……」

 

肥大化したボールを受け止め、表情を険しくする。単純な重さもそうだが、この妖しく輝く特大のボール自体が、ガラル粒子の供給源たる手首のブレスレット(いつかの土産物)ごと物理的に弾けそうで割と怖い。

 

実のところ、私自身がダイマックスそのものに忌避感を抱いており、あまりダイマックスに関する練習をしていなかったのもある。それでも流石に不発に終わることはないだろうが、おそらく他人と比べて精度がかなり甘いはずだ。

 

しかし、それが問題になることはあり得ない。元より反撃を受けたなら、ダイマックス込みでもこの子がリザードンの一撃を耐えられないだろうことは想像に難くない。だからこそ。

 

(──確実に。丁寧に。徹底して。この一撃で磨り潰す)

 

殺られる前に殺れ──それはポケモンバトルにおける大原則。そして同時に、私がウオノラゴンというポケモンを運用するに当たって常に心がけていたこと。たったの1でも体力を残せば、そこからの逆転も日常茶飯事なのがポケモンという競技なのだ。

 

「………」

 

手の内のボールをギュッと抱き締めると、中からコイルの無機質な鳴き声が聞こえてくる。ただの幻聴だ、そんなことはあり得ない。理性ではそう理解していても、そうであって欲しいと願うのは、傲慢な事だろうか。

 

才能と呼ばれる残酷な格付け。それはどれだけの経験を重ねても、どれほどの時間を費やしても、決して覆すことは叶わない。そして、その限界は全てトレーナーの素質に依存する。

 

もっと早くに諦めるべきだった。もっと早くに認めるべきだった。いつまでも意地を張り続けたその結果、こんな土壇場でのデビュー戦を迎えることになってしまった。

 

(でも、それでも)

 

それでもこの子は、きっと真っ先にそのこと(私の才能)に気付いていても、それに一つの文句も言わずずっと私について来てくれた。それは私がポケモンの言葉を解さないから──なんて野暮な台詞は言わない。分からいでか、私はあの子の親なのだ。あの子の考えそうなことくらい、聞かなくても分かってる。

 

そう、どんなに素晴らしい力を得ようとも、

 

(それが私のもとでなければ、意味がないから──)

 

だからこそ、彼はその現実を甘んじて受け入れた。なんともあの子らしい意地っ張りな理由。愚かであると評していいくらいだ。だけどそれは、つまるところ私と同じなのだ。ただ、その方向性が真逆だと言うだけで。

 

強さを求めた私と、弱さを受け入れたコイル。どちらが真に強いかなど、敢えて語るまでもない。だから、だろうか。たった一戦で驚くほどの実力を身に付けたコイルを見て、私は驚きはすれどどこかで納得をしていた。それだけの"強さ"を有していると、あの子は既に私に見せていたから。

 

「……証明してあげる」

「何……?」

 

漏れ出た言葉は、決意表明に近しい。どうしてコイルがあれほど急激な変化を成し得たのか。正直なところ、私にはその理由は分からないけど、これは私がこの旅で得た成果が一つ。それが他人の素質によるものでも、掴み取った以上は最大限に利用する。

 

私のエゴから始まった旅路。けれど当然、その影響を受けるのは私に限った話じゃない。私が何かを思うたびに、あの子も何かを思っていた。ノラやキュワワーが活躍してる中、五世代以前のゲームシステム通りに、バトルに出してないから成長もしないと考える人間がいたら、それは余程おめでたい人種だろう。

 

「事ここにおいて──貴方が掴み取る希望は、もはや残されていないという現実を」

「………」

 

誰もがずっと足掻いている。チャンピオンも、ジムリーダーも、その肉親も、その友達も、そのまた友達のまた果ても。

 

トレーナーである限り、才能という鎖はいつだって付き纏う。それは突き詰めれば個人技でしかないバトルには当然の摂理で、それを廃してしまえば最早それはプロレスに似た別の競技になってしまう。

 

それでも私は憧れた。その肝心の才能が無かったとしても、ポケモンバトルという競技に、生まれる前からずっと惹かれていた。何が悪いというわけじゃなく、誰が悪いという話でもなく、単にそれが気に入らないから、私達は足掻き続ける。

 

「さあ、大詰めよ。貴方の、私の、あの子のために──勝利を目指して、ダイマックス!」

 

ガス欠寸前の気力を絞り出し、ボールを全力で天高く放る。ゲームでは演出の都合上からか後方に放り投げていたが、当たり前の話ダイマックスポケモンの前に立つなんて危険極まりないので投げる方向は前方である。

 

けれど、それでゲームより迫力が劣るかと問われると、当然そんなことはない。空気が裂ける感覚。肌の焼ける熱。渦巻く歓声が成せる臨場感は、ベッドに寝転んでランクマをしていた頃には決して得られることがなかったものだ。

 

「このポケモンは、まさか……!」

 

顕現したそのポケモンの姿に、ダンデさんが驚いた声を上げる。そういえば彼は、1年前のこの子の姿を知っているのだったか。ならば驚くのも無理はない。サイトウさんの持つ素質(レベル)の全てを我が物としたその姿は、もはや当時とは別物と言っていいのだから。

 

 

『繝偵Ε繝?ワ繝シ縲√d縺」縺ヲ繧?k縺懶シ、!、!、!』

 

 

──()()()()()のダイマックス。それはさながら宇宙(そら)からの侵略者(インベーダー)

 

ガラル粒子により増幅された電気が弾け淡く発光するその姿は、到底生物の発するものとは思えない無機質な咆哮と相俟って、そのものずばりをモチーフにしたイオルブよりも、よほど()()()()()感じられた。

 

(あと、一撃……)

 

ひとまずダイマックスが成功したことへの喜びを抑え、努めて冷静にフィールドを見据える。

 

そこにいるのは、ともすれば私より険しい表情のダンデさんと、未だベバって肩で息をしているリザードン。ダイマックスそのものにだいぶ手こずったが、この様子だとどうにかギリギリ間に合ったようだ。

 

しかし──

 

(やっぱり、()()()()()か──)

 

リザードンの姿を見て悟る。それは想定していた中での最悪。予想は出来ても、覆すことは叶わない現実。しかし逆境に強いチャンピオンとその相棒たるリザードンであれば、それは十分に考えられた関門。

 

正式名称はあったのかどうか。俗にゲームでは「根性耐え」などと呼ばれていた不確定要素。ゴルゴ所長の鉢巻同様、どれほど緻密な計算を重ねても立ち塞がる最後にして最強の壁(絆という名の理不尽)

 

「………」

 

けれど、それでも。それで諦めて絶望するのは違う。手段はある。誰もがそれを知っている。実力の差、戦力の差、経験の差、意志の強さ──その差は確かに絶望に値するが、しかしポケモンバトルには、それ以前に、それ以上にもっと()()()()()()()()()()が存在している。

 

そして、ゲームではないこの世界で、私はそれの使用を躊躇わない。ジバコイルがこの技を使えること、そのわざマシンが確かに存在していたこと──それこそが、この状況を覆す起死回生の一撃となる。

 

「──コイル、『ダイロック』!!」

「な……!」

 

宣言と同時、荒れ果てたフィールドから巨大な岩壁が迫り上がり、それがゆっくりとリザードンへと崩れ落ちていく。

 

──そう、これこそが真の意味で絶対の理、()()()()()。ダイサンダーはじめんタイプには無力化され、ノーマルタイプならダイホロウを意にも介さない。

 

そして、鋼タイプのジバコイルがリザードンの炎に弱いのと同様に、リザードンというポケモンにも、明確な弱点が存在する。彼の切り札がリザードンというポケモンである限り、この理には抗えない。

 

「リザードン──

 

チャンピオンが発した最後の言葉は、巨岩が崩れる音に飲まれ消えて行く。それでも当然のようにその一撃を辛うじて耐え凌いだリザードンは、しかし『ダイロック』の副次効果による砂嵐に巻き込まれて、やがてマグマの大地に倒れ伏した。

 

「──そんな、まさか……」

 

地響きを立てて倒れるリザードンと、未だ健在のジバコイルを見て、チャンピオンは呆然とする。しかし数秒もすると現実を受け入れたのか、ハッとして帽子で顔を隠し、そして、

 

「──チャンピオンタイム、イズ、オーバー。最高の試合に、ありがとうだ!」

「あ──」

 

最後にそう告げ、ニカッと笑う彼に、不覚にも見惚れてしまう。けれど私が何か言葉を返す前に、限界だった私の意識は、深い闇に沈んでいくのだった。

 

 






このジバコイル(コイルはニックネーム)はレベル50……つまり作中におけるサイトウさんの限界値と同じですが、それでも攻撃特化帯アナライズダイロック(元技ころがる)であれば根性耐えされても問題なく一撃です。対戦ありがとうございました。






ちょくちょく描写していたので既に察しはついていたと思いますが、この世界でのレベルはトレーナーの素質によるものが全てです。なので当然、普通なら他人に預けるという手があって然りなんですが、このコイルにその方法は通用しません。何故ならそれは、このコイルの性格がいじっぱりだからです。

作者は小説を書くにあたって、なるべくその人物のキャラを崩さないように意識しているのですが、しかしポケモンには当然基になるキャラクター性なんて存在しないので、私はポケモンの描写を性格補正に基づいて書いていました。キュワワーなら呑気、ノラならば無邪気(ミントによる矯正前の性格)といった感じにですね。

そして肝心のコイルの性格ですが、どうせミントで矯正できるからと変わらずの石を持たせてなかったので「いじっぱり」です。それで、いじっぱりなコイルとはなんぞや、と考え始めたのが作中における世界観の基になってます。という裏設定でした。

あと、裏設定と言えば、これは単純に明かすタイミングを逃しただけですが、本作におけるチャンピオンカップでは、上位四名がシードであると記載していましたが、作中ではチャンピオンとポプラしかシードである描写がありません。

これについては、実は2位と3位がそれぞれメロン、キバナであり、メロンはそのまま第二シードに。しかし第三シードであるキバナはチャンピオンと決勝で戦いたいがためにシードを辞退した、という経緯があったりします(普通に迷惑行為だけどもはや恒例行事なので誰にも突っ込まれていない)

次回は主人公戦ですが、先に掲示板回になると思います。ホップが勝つなんてミラクルはありません(無慈悲)
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