省エネ主義者は実力至上主義の教室へ入学する   作:姫宮結弦

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6話目です。
前回の5話はは沢山の誤字指摘を受けました。
見つけてくれた方、ありがとうございます。
しかし誤字の多さに、自分の甘さを感じました。
恥ずべきところですね。
今回は誤字は無いように意識したつもりですが、恐らくどこかにあると思います。
もし見つけた場合はひと手間ですが、報告して頂けるとありがたいです。


第一関門
6.中間テストの攻略法


5月に入ってこの学校の仕組みについて理解し始めたDクラス。

初めは荒れていたが、数日経って大分落ち着いてきたようだった。

 

「折木くん、今日の放課後に中間テストに向けて話し合いを行いたいんだ。良かったら君も参加してくれないかな?」

 

平田からそんな誘いを受けた。

5月初日に探偵扱いされるようになって、何かと声が掛けられるようになった。

迷惑な話ではあるが、ここで平田の誘いを断ってしまえば、女子からの好感度はぐっと下がってしまう。別に好感度を上げたいわけではないが、下げたくはない。

形だけでも参加するか。

 

「俺は別に良いが、そもそも何の話し合いをするんだ?」

 

中間テストなんて個人の学力が問われるものだ。

わざわざ話し合いなんて行わなくてもいいはずなんだが。

 

「言いにくいんだけど、Dクラスには勉強が苦手な子が多いからね。退学がかかっている以上、何とか手助けしてあげたいんだ」

 

なるほど、一か月平田を見て分かったことだが、平田は何よりも仲間を優先して行動している人間だ。このクラスから退学者を出すことは絶対に避けたいと思っていることだろう。

だから学力に自信のある生徒たちで学力に心配のある生徒を全面的にバックアップしたいということか。

 

「俺なんかで良ければ参加する」

 

特に興味はないが、形だけでも参加しておくことにした。

それに、俺には茶柱先生が最後に言っていた中間テストの攻略法の方が気になるんだけどな。

 

「ありがとう折木くん!君が参加してくれるととても助かるよ!」

 

そう言って平田は嬉しそうに表情を明るくした。

ああ、これが太陽の存在か......。

そういう笑顔は同姓の俺ではなく、彼女の軽井沢に見せてあげるものだろう。

その後、平田から連絡先の交換をお願いされて、快諾した。

 

 

その日の放課後、平田が教壇の前に立ち、中間テストに向けて話し合いの準備が行われている。

俺は形だけでも参加しているのだが、勿論参加していない生徒もいた。

須藤、池、山内、高円寺、堀北は参加せずに既に帰宅している。

綾小路はまだ教室に残っているが、話し合い自体には参加はしないようだ。

恐らく、堀北が参加しないので、ヘイトを集めないようにするためだろう。

本人には聞いていないが、そんな感じがする。

他にもちらほらと帰っている生徒はいたが、俺の記憶にはその生徒の名前はインプットされていない。

 

「折木くんも参加したんだ」

 

席に座って時が過ぎるのを待っていると、横から話しかけられた。櫛田だ。

 

「え、ああ。断る理由も無かったしな」

「そっか~、折木くん凄かったよね、あの推理。ほんとに探偵みたいだったよ」

「あまりそう呼ばないでくれ。別に探偵なんかじゃないし、ちゃんと考えたら誰でも思いつく」

「あの時は浮かれてたからね。もしそうだとしても多分分からなかったんじゃないかな。その点折木くんは冷静で凄いよ」

 

なんでそこまで褒めてくるかは分からないが、訂正させてほしい。

別に冷静なんかではなく、ただ千反田によって強引に考えさせられただけにすぎない。

 

「冷静なんかじゃないぞ。ただ騒ごうにも一緒に騒ぐ友達がいなかっただけだ」

 

自分で言っておきながら泣きたくなるのはどうしてだろうか。

 

「そんなこと言ったらダメだよ?折木くん今結構話題だし、直ぐに友達が出来るんじゃない?」

 

先日千反田にも同じようなことを言われた。

「折木さん、Dクラスの名探偵、と呼ばれて今話題になっていますよ」と。

その後に、

「あ、あとそれと......私と折木さんがつ、つk......やっぱり何でもないですっ」と顔を紅潮させながら言うもんだから何かあったのかと心配になったのだが、あれが何だったのかは今でも分からない。

話を戻すが、俺の事を探偵呼ばわりするのは良い迷惑だ。あれで探偵なら本物はどうなる。

探偵の定義を変えるところから始めないといけなくなるじゃないか。

そもそも平田が前で準備をしているというのに櫛田はずっと俺なんかと話していて大丈夫なのだろうか。

あとちらちらと千反田さんがこちらに視線を送ってきているのは何故でしょうか。

俺、気になります。

 

「そういえば、茶柱先生って、中間テストで退学者が出ない方法はあると確信している、って言ってなかった?あれでどういう意味なんだろうね?」

 

確かに茶柱先生はそう言っていた。そして実際にその攻略法は存在するのだろう。

そしてその攻略法の存在は後に確認するつもりだしな。

 

「その言葉の通り、実際にあるってことなんだろうな」

「そうなんだ。もしかして折木くんは既に分かってたりする?」

「あのなあ、俺は全知全能でもなければ探偵でもない。ただの一般的な男子高校生だぞ。分からないものは分からん」

 

勉強も運動も中途半端。おまけに人付き合いも上手くない。

俺って取柄があるのか、と悟りを開くことが多々ある。

 

『一年Dクラスの綾小路くん、担任の茶柱先生がお呼びです。職員室まで来てください』

 

櫛田と話していると、校内放送で綾小路の呼び出しがかかった。

綾小路は悪事を働いたわけではないと思うが、何かあったのだろうか。

生徒たちが視線を綾小路に送っている中、彼は気にせず、教室から出て行った。

 

「綾小路くん、どうかしたのかな?」

「さあ、別に気にすることでもないだろ」

 

それから少しの間、話し合いが行われ、今日は解散となった。

寮に帰るべく、廊下を歩いていると、職員室の前の廊下に綾小路と堀北の姿があった。

あれ、堀北はとっくに帰っていると思っていたが、何か別件でもあったのだろうか。

2人は俺の足音に気づいて、こちらに顔を向けた。

 

「あら、折木くん、丁度良かった」

「ん、何のことだ」

「今、Aクラスに上がる為に綾小路くんに協力してもらうように頼んだの。そしたら綾小路くんは喜んで協力してくれるというから、折木くんも協力して頂戴」

 

綾小路が喜んで協力?そんなわけないだろ、と綾小路を見ると彼は首を横に振っていた。ああ、強制なのね......。

 

「俺に協力を求めたって、出来ることなんて何も無いぞ」

 

先に事実を伝えておかないとな。本当に力になれないし、なりたくない。

 

「いえ、あなたのその知恵や洞察力が優れているところはとても役に立つと思うわ。だから協力して欲しいの。まずは中間テストなのだけれど」

 

Aクラスに上がるための協力、ということは結果的には毎月支給されるポイントが増えるということなので、悪い提案ではないが、積極的に協力しようとは思えない。

堀北は綾小路を強制的に協力させようとしていることから、Aクラスに上がりたいと考えているようだが、俺は全く思っていない。無事に三年間過ごせればそれでいい。

だが中間テストなら手伝える範囲なら手伝ってやってもいい。

それは小テストに出てきた難問が意図するものと中間テストは何か関係している気がしてならないからだ。

 

「ちなみに、中間テストでは何をするつもりなんだ?」

「あら、意外と協力的なのね。綾小路くんとは大違いだわ」

「おい、オレはまだ協力するなんて一言も」

「あなたは少し黙ってて」

「理不尽だ......」

「あの、訂正しておくが、どんな内容でも手伝うわけじゃないからな」

「そう、とりあえず、池くん、須藤くん、山内くんを勉強会に呼ぼうと思っているの。どうせ放課後行われた話し合いでも勉強会の話が出てきたんでしょう?」

「ああ、よくわかったな」

「勉強が出来ない人を救うならそのくらいしか方法が無いもの。でもその話し合いの場には池くんたちはいなかったはずよ。だから私が教えるつもり。折木くんは」

「嫌だ」

 

拒否した。絶対にあの三人を呼ぶのに協力して欲しいと言われるからだ。

俺はあの三人とは直接的なかかわりがあるわけじゃない。

綾小路はあの三人と絡んでいるのを見たことがある。

俺じゃなくて綾小路や櫛田に頼め。櫛田なら快く引き受けてくれそうだぞ。

と、心の中で文句を垂れていた。

 

「あの三人とは関わりがない。それなら綾小路か櫛田の方が適任だ。俺は違う方法で協力する」

「違う方法って?」

「茶柱先生は言ってただろう。退学を逃れる方法は必ずある、と」

「まさか、その方法を探すというの?」

「探すというより、大体見当はついてる」

「......そう。あなた、想像以上に賢いのね。あなたが探偵と言われる理由、少し分かった気がするわ」

「やめてくれ。探偵と呼ぶのは、本当に」

「ならあなたにはその方法とやらを頼むわ。池くんたちは綾小路くんが何とかしてくれるらしいから」

「おい、なんでオレなんだ。櫛田でいいだろ」

「櫛田さんはだめよ」

「あのなあ、適材適所って言葉を知らないのか」

「そのくらい知ってるわよ。でも櫛田さんはだめなの」

 

どうして頑なに堀北は櫛田を避けるのか、もしこの場に千反田がいたら間違いなく気になっていただろうな。この場に千反田がいないことに俺はホッと安堵の息を漏らした。

 

「まあ、やれるだけやってみるさ」

 

綾小路はどうやら折れたみたいで、今日から中間テストに向けて各々動き出すことになった。

 

 

『折木さん、中間テストの勉強はどうするつもりですか?』

 

俺が目的の場所に向けて歩いていると、千反田からチャットが飛んできた。

 

『どうもなにも、普通に勉強をするつもりだが』

『平田さんの勉強会には参加しないですよね?』

『ああ、平田の勉強会って絶対女子ばっかだしな。俺がいても邪魔になるだけだし、俺が気に入らない』

『ふふ、そう言うと思って平田さんには私が折木さんに勉強を教えると伝えておきました』

『え?わざわざ俺なんかに教えなくても大丈夫だと思うぞ』

『ダメです。もし先日の小テストのような難問が沢山でて退学とかになったらどうするんですか?』

『仮にそうなら退学者続出だろうな。Dクラスなんて10人も残らないんじゃないか?』

『そ、そうですね。少し誇張し過ぎました。でもやっぱり心配です。折木さんが絶対に赤点を取らないように明日から勉強をしましょう』

『勉強するのは構わんが、赤点の心配はいらないぞ。恐らくDクラスの誰も退学にはならない』

『どうしてそんなことが言えるのですか?』

『まあ、それは直接話すときに説明する』

 

目的地についたところでで俺は千反田とのチャットを終える。

......事前にアポは取っているがいざ扉を前にするとどうも緊張してしまうな。

俺は一回深呼吸をし、気持ちを落ち着かせてから、目の前にある『生徒会室』と書かれている扉を3回ノックした。

 

 

「それで?今回はお前1人でなんの用だ?」

 

俺は今、生徒会室に訪れている。

俺がここに訪れた目的はただ一つ。

 

「単刀直入に言います。去年と一昨年のこの時期の小テストと中間テストの過去問をください」

「ほう、何故過去問が欲しい」

「過去問が、中間テストで退学することを免れる方法だからです」

「おまえがそう考えた理由に興味がある。話してみろ」

「5月に入った時に茶柱先生は「退学を免れる方法はあると確信している」と仰ってました。学校側が認めているということは合法ということ。それが過去問の存在。まあ他にはポイントで予め解答か問題か買えるんじゃないかとも思いましたが」

「そうか、お前はポイントの仕組みも理解しているみたいだな」

「さあ、どこまで知れば理解したことになるのかが分からないですね」

 

茶柱先生が入学初日に言っていた。

この学校において、ポイントで買えないものは無い、と。

つまりこの学校には存在している物なら例外なく購入可能ということ。試験問題なんてそれこそ教師が作れば存在しうる。それを予めポイントで買うことだって不可能ではないはずだ。

ただそんなチートを使うには当然コストがかかる。今の俺の手持ちでも買えないかもしれない。

だからこの方法は現実的じゃない。

俺が不可能だった場合、Dクラスは全員不可能ということになるからだ。

もしそんな現実的じゃない方法が攻略法と言うなら、茶柱先生はわざわざDクラスの生徒たちに退学を免れる方法はあるなんて言わないだろう。

 

「それで、合法だからと言って過去問とは結び付かないだろう」

「そうですね、だから小テストの存在がキーになる」

 

何故小テストで解けもしない問題を出したか。

それは中間テストでも同じような形になるという意図が示されている。

小テストは成績には反映されない、と言っていた。それはポイントには反映されると考えられる。

そして中間テストの問題形式に反映されるとも取れなくはない。

 

「小テストには3問の難題が出題されました。あれは普通の生徒ならまず見たことがない。なら諦めるしかないのか。そうじゃないはずだ。あの難題を習っていなくても解く方法、それは事前に答えを知っておけばいい。ならどうやってその答えを知るか、それが過去問ですよ。去年も昨年も同じ問題なら予めその過去問の答えを覚えさえすれば、たとえ習ったことのない問題でも解くことができる。それが小テストが行われた本当の意味なんじゃないですか」

 

俺は一呼吸おいて、言葉を続ける。

 

「そして過去問を貰うことは別段おかしなことじゃない。大学なら当たり前のように行われているし、高校受験や大学受験にも過去問で受験勉強を行う。この方法が絶対に退学を免れる方法です」

 

茶柱先生の口から攻略法があると言われた以上、過去問は認められているはずだ。

もしかしたら過去問が無ければ高得点が取れないようなテストの可能性も排除しきれない。

つまりこの攻略法は中間テストを受けるうえで、前提条件になっている可能性がある。

 

「フッ、やはりお前は面白い生徒だ。過去問はタダでやろう。俺に過去問を貰いに来たのは俺がポイントで取引しないと考えたからだろう?」

 

生徒会長以外に面識のある上級生は一人もいない。

逆に生徒会長だけ知り合いというのもおかしな話なのだが、この際置いておくことにして、少なくとも他の上級生に過去問を譲ってもらおうとすると、取引にポイントが必要になることは目に見えていた。

幸いにも俺は入学早々にしてはポイントを多めに所持してあるので、実際に取引は出来ると思うが、やはり温存できるなら温存しておきたい。

だから生徒会長の下に出向いたというわけだ。

生徒会長ならわざわざ1年のDクラスの貧乏人からポイントを巻き上げようなんて思っていないはずだし、そもそも生徒会長はAクラスに所属している。毎月貰えるポイントも多く、沢山所持していることだろう。

やらなければいけないことは手短に、これで堀北への協力も千反田の疑問の解消も完了だ。

あとはゆっくり勉強していればいい。今更退学したら家族に合わせる顔が無いしな。

 

 

翌日の朝。

今日から本格的にDクラスは勉強会を行うみたいだ。

昨日、生徒会室を後にしてから、チャットにて去年と一昨年の小テストと中間テストの過去問のファイルが送られてきた。

部屋に帰って、今年の小テストと去年と昨年の小テストを照らし合わせたが、一語一句同じだった。

中間テストも恐らく過去問と同じ問題が出るとみていいだろう。

一応過去問を手にした今、勉強する理由がなくなったわけだが、中間テストの攻略法、小テストの意図するものを千反田にも説明し、俺は勉強しなくてもいいのではないか、と言ってみたが、期末試験は過去問がないかもしれないので今の内に勉強して知識を得ないとダメです、と至極真っ当なご指摘をいただいたので、今日の放課後は図書館で勉強することになっている。

ちなみに堀北組は綾小路と結局櫛田の力を借りて、俺たちと同じく図書館にて須藤たちに勉強を教えるみたいだ。

過去問の存在は平田と堀北には初めの内に送っておき、他の生徒たちには試験2,3日前か前日辺りに共有すればいいだろう。

もし早い段階で配ってしまえば、過去問の答案を暗記するだけになってしまい、中間テストは回避できたとしても、期末試験でまた苦労を強いられることになる。

期末試験からは過去問がある保証はない、いや無いと考える方が良いだろう。

それなら今の内に勉強をする習慣、そして純粋に知識を得るという意味で勉強はした方が良い。

それに必ずしも今年の中間テストは過去問と同じ問題とも限らないしな。

今年からオリジナルの問題も出題するという可能性も拭えない。

あくまで過去問は最終兵器、基本は自力で問題を解けるようになることが最重要事項だろう。

俺は学校に向かう前に先に平田に過去問を今日共有しておくことにした。

平田なら元々勉強は出来るし、何より信頼することができる。

信頼、というのは一つの協力な武器だな、と痛感した。

信頼があれば出来ることが多い。時には凶悪な武器にもなりうる信頼は平田や櫛田の特権だ。

 

 

 

『平田、試験2、3日前か前日辺りにこれを皆に共有して欲しい」

 

俺は過去問のファイルを転送した。

平田はすぐに既読をつけた。いつもチャットの通知が鳴りやまなそうな平田がすぐに既読をつけてくれたことに俺は少し歓喜した。

 

『これが中間テストの問題と同じってことかい?』

『恐らくな。だがそれは最終兵器だ』

『そうだね、最低限基礎は固めておく必要がある。にしても凄いな、僕は過去問の存在になんて全く気付かなかったよ』

『運が良かったのか上級生に知り合いがいてな、中間テストがあることを話したら譲ってもらえたんだ』

『本当にそうかな?まあ折木くんが言うならそう言うことにしておくよ。でもいいの?折木くんが見つけた方法を僕が共有しちゃって』

 

全部は言ってないものの、嘘をついているわけではない。

実際に生徒会長と話して過去問を貰っているわけだしな。

だが平田は俺が全部を言っていない、または嘘を言っていると思っているみたいだ。

変に鋭いな平田、一体どこまで優秀なんだ。

 

『ああ、寧ろ平田がサッカー部の先輩に譲ってもらったという方が皆は信用できるからな。頼みたい』

 

平田は入学早々サッカー部に入部していた。

イケメンはサッカー部に入っていることが多いイメージだが、まさに平田はその王道イケメン像の人間だ。

それに平田の人格ならサッカー部の先輩からも気に入られるだろう。

平田が先輩と仲良くしている姿は容易に想像できるので、過去問を譲り受けたと言っても不審に思う点は無い。

 

『分かった。ありがとう、折木くんにDクラスを救ってもらったね。これで退学者が出る心配は無くなったよ』

『感謝されるほどでもないし、救うだなんて大げさすぎる。まあ退学者が出ないことに変わりはないからな、このくらいの協力はする』

 

平田とのチャットを終え、学校へ向かう支度を終わらせて、俺は鞄を持ち、部屋の扉を開いた。

 

 

 

 

 

 

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