そろそろリアルが忙しくなるかもなので不定期になる可能性大です。ごめんなさい!でも書くの楽しいので出来る限り更新したいと思います。
この1週間で分かったのは毎日投稿の大変さと、こんなに駄文でも見てくれる人がいるだけで嬉しいということです。
ピピピッ...ピピピッ...
あらかじめ昨日の夜に設定していた。アラームが鳴る。
深い何かからゆっくり浮上していく。
「...ん......朝......」
目の前にあるアラームを通知するウィンドウを閉じた。
ちょっとしたバルコニーに繋がる寝室のガラス張りの引き戸から朝日が差し、外で戯れているのか小鳥のさえずりが聞こえてくる。
ベッドから降りソックスとブーツ、初期装備の服を装備すると、ぐぐぐっと伸びをした。
「...ふ...ぁ」
自然とあくびが洩れる。
この世界に来て最も良い寝起きだ。...まあ、まだ初日と今日の2回しか経験していないが。
心地よい充足感を噛みしめながら、リビングのドアを開けると
「スー...スー...」
親切なこの部屋の主はいまだ夢の中にいた。
音を立てないように彼が寝ているソファーの向かいに座る。
(...ほんと可愛らしい顔してるな...)
中性的で端正な顔をしているキリトが穏やかな表情でスヤスヤと寝ているところを見ていると改めてそう感じてしまう。
両膝をくっつけて上に肘を乗せ、頬杖を突きながら寝顔を眺める。
(女装をさせたら、映えるだろうな〜)
本人が聞いたら全力で距離を置かれるようなことを考える。
キリトの弱みを握って脅せばいけるか?だが間違いなく嫌われるだろうし...
なんとかしてキリトを女装させる方法を考えていると、
「...ア、アスナさん?...おはよ...」
不審な気配を感じたのか、いつのまにかキリトが起きている。
「おはよう、キリト君」
ニコリと微笑みながら、
『このままなら銃を使った世界で似たようなことになる可能性が高いから』と自分を納得させながら矛先を納めた。
「美味しそう...」
目をキラキラさせたアスナ。
「だろ?ここは追加料金を払えば朝飯を出してくれるんだ」
得意げなキリト。
時は数分遡る。
目が覚めたキリトと一緒に一階に降りれば、農家の持ち主である恰幅の良い陽気なおかみさんが挨拶をしてくる。
それに返事を返すとおもむろにキリトはおかみさんに何かを頼み料金を払った。
すると、一度奥に下がり数秒で戻ってきた彼女の手には2人分のプレート。
カリカリに焼かれた厚めのベーコンと上に乗せられた半熟の目玉焼き、脇にはほんのり温められた黒パンとゆらゆらと湯気が立ち昇る野菜スープがあった。
暖炉前の机に置かれるとおかみさんは気楽に食べれるようにかそのまま奥に下がっていく。
キリトは椅子に座り、手を合わせると側にあるフォークを手にベーコンを齧り付いた。
「貰っていいの?」
「そのつもりで2つ頼んだんだ。食べてくれないと困るな」
そう言いニヒルに笑うキリトを見て、
「なんかムカつく」
「なんで?!」
愕然とするキリトを横目に彼の対面に座る。
「ならありがたく、ご馳走になるわね」
手を合わせる。
「......」
釈然としないのか微妙な顔をするキリトに笑ってしまいそうになりながら、スプーンでスープを口に運ぶ。
素朴で優しい味がする。薄味なわけではなく野菜の甘みや旨味が引き出されているこのスープは深く身体に染み渡るようだ。
「おいしい...」
「10コルって値段の割にはうまいよな」
気にしないことにしたのか朝ご飯にしては多めの料理を吸い込むように食べるキリトを見て、口が小さくなった今の俺は女の子なんだなと実感する。
不安は潰えない。
いつか本来のアスナの意識が戻るかもしれない。
そのことは喜ばしいことだが、そのとき...今の俺はどうなるのか。
融合するのか、二重人格のようなことになるのか、それとも......
そもそも姿形が違う今の俺はどれだけ歪な存在なのだろう。
仮想世界での人の可能性が見たくてゲームを開発した、このSAO事件の首謀者である茅場晶彦は、本末転倒なこれを危惧してアバターを現実と同じ姿にしたのだろう。
だが...
「アスナ?どうしたんだ、ボーとして」
「...いいえ、温かい料理は久しぶりだったから」
それでも黒パンを食べたときに脳裏に浮かぶ昨日食べたクリーム乗せパンと、女の子に慣れていないこの心配性な男の子の顔は自分だけのものだ。
一生忘れないだろう。
すでに原作とはズレている今、原作のアスナも知らないキリトのことを知っているのは『俺がいた』という証左である。
「ね、キリト君。昨日話してた《逆襲の雌牛》ってクエストのこと、教えて」
「ああ、あのクリームが報酬のクエな。一つ前の村で受けられるんだけど、少しコツがあってだな...」
いつか消えてしまうのだとしても、そのことが少し不安を和らげた。
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《トールバーナ》の道を歩く。
防具も買った。服も買った。目立つ容姿を隠すフード付きローブも買った。
食料は日持ちする黒パンと皮製の水筒に入れた水を購入。
武器は...今持っているモノと店で売っているモノは性能的にどんぐりの背比べだ。
強力な装備はクエスト報酬、モンスタードロップ、ダンジョン宝箱からの3つがほとんどだ。
俺はずっとダンジョンに潜ってたが、クエストもほとんど受けてなかったし、ドロップ品はあったが俺が装備できないものしかなかった。
宝箱はモンスターしか目に入らなかったのか、そもそも見つけていないのか見た記憶がない。
ないものは仕方ない、幸い今のレベルは攻略組の中でもトップクラスだろうからゴリ押しでどうにかするしかない。
レベルを求めすぎて視野が狭くなっていた過去の自分を戒める。
「どうしようかな...」
やることを全て終えた
キリトに狩りを止められている以上、圏内を出れない。
町でやりたいことも特にない。
ふとある願望が生まれる。
お風呂って1日に何回入ってもいいよね?
あーもうそれしか浮かばないわー。だからしかたないわー。
誰にしているかわからない言い訳を思い浮かべながら宿に戻ろうとすると、何かにぶつかってしまった。
「わっ!?」
「おっと、大丈夫か?」
ぶつかった相手を見ると、驚いてしまった。
「ご、ごめんなさい!」
「いや、謝らなくていい。あんたも気をつけてな」
ニカリと笑いながら去っていく背中には無骨で大きな
だがそれすら小さく見えてしまうほどの巨漢、そして一番の特徴であるチョコレート色の肌。
それは原作を知ってる人ならば決して忘れることの出来ないであろう男、声よし顔よし性格よしな黒人・エギルであった。
(そうか、エギルも明日の会議に出るのならトールバーナにいてもおかしくないか!すごい!思ったよりでかい!)
俺は宿に帰ることも忘れ、まるで有名人に会ったときのような高揚感に包まれた。
アスナ「キリト君さぁ、顔は可愛くてカッコつけたらイケメンとか理不尽すぎん?」
キリト「それあんたが言う?!」
最後のエギルさん遭遇イベはアスナさんの中身の一般男性のミーハー感を出したかったのですが、長さ的にここいるか?ってなってしまいました
えぇ〜い!ままよ!(投稿ボタン ポチーッ)
とりあえずプログレッシブ編は2層終わりまでやろうと思ってだけど、このスピードなら原作1巻分終わるのにどれだけかかるんだと戦慄なう
これがなにも考えず書き始めた罰か...
ただアスナが葛藤するとともに、徐々にキリト堕ちしていくのが書きたいからなーー
うーむ、て感じです。
まあ、すぐ堕ちるんですけどね(ネタバレ)
甘々な姿も同じくらい書きたいのです!