黄薔薇革命と銘打たれたリリアンかわら版が発行されてから数日が経ち。記事の内容に感化された子たちの思い切った行動に、驚いたのも束の間。学園内は少し落ち着きを取り戻しつつあるけれど、仕出かした事の大きさに気付いていない人たちの大半は一年生だった。事件の切っ掛けとなった張本人である由乃さんは手術を受ける為に入院中なのだけれど、その事実を知らない周囲の人たちは単純に体調を崩して休んでいるとしか考えていない。
このことが今回の真相に辿り着く為に邪魔をしてしまっている。由乃さんの思いを知れば、姉妹解消をした理由に納得が出来るのだけれど、学校新聞の影響もあり事実が明らかになるのは、由乃さんが学園に復学してからだろう。そして彼女が学園に来ていないが為に『令さまおいたわしや……』と同情の視線を向けられている張本人は、気落ちしたままである。
このままだと試合でモロに影響がでそうなのだけれど、順当に勝ち上がれるのかどうか。
気が強い由乃さんのことだから自分から言い出してしまった手前、再び姉妹になることを拒みそうだけれども……。姉妹の関係にあまりこだわりを持っていなさそうな由乃さん自体は大丈夫だろうが、そうなった時の令さまが心配である。本気で落ち込みかねないし、下手をすればリリアンかわら版に書かれていた慎ましやかな由乃さん像のごとく『私もお姉さまとはふさわしくない』などと言い出しかねない勢いなのである。
とはいえ令さまは剣士であり勝ち負けの世界で生きる人なのだから、そのあたりの切り替えは上手くやるだろうけれど、大好きな由乃さんの心臓手術、心が乱れてしまうのは仕方ないものだが。
「大丈夫かなあ……」
「ん、何が?」
「どうしたの、祐巳さん」
いつもの薔薇の館。由乃さんが欠けた状態の一年生組が仕事始め前の掃除をしながら、どこか上の空で手を動かしていた祐巳さんがぼやくと、一緒の部屋に居る志摩子さんと私がほぼ同時に彼女に声を返した。
「うえっ! もしかして声に出てたっ!?」
「思いっきりね」
苦笑しながら答えて志摩子さんの方を見ると、彼女も一つうなづき口元に手を充てて微笑む。自分の行動に百面相をしながら慌てふためいている祐巳さんの心配する気持ちは仕方ないが、こればかりはどうしようもない。難しい手術ではないと由乃さんは言っていたが、体を切って中身を捌いて繋げて戻すのだし、万が一という可能性も捨てられない。
「由乃さんのこと?」
どうやら祐巳さんは足しげく由乃さんが入院している病院へと通っているようだ。時折私も一緒に行くこともあるけれど、訪れる回数は祐巳さんの方が上。祐巳さんと由乃さんの仲が随分と良くなっているし良いことであるのだけれど、余り通い過ぎると迷惑になるだろうから、その辺りは弁えているし気を使っている。
志摩子さんも三人一緒に由乃さんのお見舞いに行ったことが一度あるのだけれど、山百合会に委員会、そして家の手伝いもしなければならないらしく『私には祈ることしか出来ないけれど』と言って毎朝礼拝堂で祈りを捧げているようだ。ちなみにそのことは私が由乃さんに漏らしてる。とても志摩子さんらしいけれど、知らなければ気持ちは伝わり辛いのだし、こんなことで仲が拗れてしまうのは勿体ないのだし。
「由乃さんのことももちろんあるんだけれど……でも令さまの方が心配で……」
「重症だよねえ」
あの様子を見るに蓉子さまとの会話ではまだ自力でどうにかする様子だったけれど、あまり改善された雰囲気はないから祐巳さんの心配はもっともである。
「なにか出来ることがあるといいんだけれど……なにも出来ないから」
最後の方はしりすぼみとなりかろうじて拾えるほどの声だった祐巳さんのトレードマークのツインテールは主人と一緒にしぼんでる。
「令さまには、自力でどうにかしてもらうしかないんじゃない?」
今のままだと確実に試合で負けそうだけれど、由乃さんの言葉から感じたことは勝ち負けよりも試合内容のような気もするし。だからこそ自分で立ち上がって貰わないと困るのだ。
「うー。樹さんは薄情だ」
「あはは。今回は令さまよりも由乃さんの方が私は心配だからね」
正直な話、やはり試合のことよりも手術の方が気になる。死にはしなくても失敗して、健康な体を手に入れられない可能性もあるしのだし。色々な不安がよぎるのだ。手術が成功すれば、由乃さんの世界は今よりも広がるのだから、笑って元気に街に繰り出している姿を見たいという、私の勝手な願いもある。
「由乃さんの手術は絶対に成功するよっ!!」
ぐっと胸元で作られた両の手の握りこぶし。小柄な祐巳さんだから、私を見る真剣な視線は少しだけ上目遣いになっている。
――眩しいなあ。
私ならば口にはしない言葉だ。成功確率の方が高いとはいえ、何が起きるか分からないのだし。真っ直ぐに友人を思う心が羨ましく、それを誤魔化すように目を細めて笑い。
「うん、そうだね」
少しおざなりに答えながら部屋の隅にある荷物の山へと目を向ける。そろそろ蓉子さまから告げられていた時間が来ようとしている。学園祭が終わり大分落ち着いたとはいえ、仕事という名の雑用が山百合会には存在したりする。シスター陣からとある場所へと運ぶようにと頼まれていたものだが、いかんせん荷物が多い。
いつものメンバーが揃えば一往復で済むのだけれど、今日は――というよりも手術を受ける為に学園を休んでいる由乃さんと、由乃さんから告げられた事実を受け入れられない令さまに、数日前から欠席している江利子さま。
今日は家の用事で来られないと事前に祥子さまが仰っていたし、蓉子さまと聖さま三年生二人は来るのが遅くなるかもしれないから時間が来れば仕事を先に始めていて欲しいと告げられていたのだ。あからさまなマンパワー不足の今日日、寒空の下何度も行き来するのは面倒だなあと遠い目で窓の外を覗く。
「あ。――ごめん、ちょっと窓開けるね」
「ほえ?」
「ええ、かまわないけれど……」
見知った姿が見え今日はツイているのかもしれないと、現金なことを考え始めた私。流石に勝手に窓を開けるのは気が引けて一応二人に声を掛けると、祐巳さんと志摩子さんは私の行動が読めず少々困惑している様子に苦笑を漏らしながら、遠慮なく窓を開いて階下を見下ろすと幾人かのクラスメイトの姿。
「いいんちょ、みんな、ごきげんよう」
朝に同じ挨拶は済ませているものの、この学園だと声を掛けるとどうしてもこうなってしまう。階下の中庭を歩いていたいいんちょたちを引き留めると、二階の窓から顔を出した私を不思議そうに見上げる彼女たち。私の意図が掴めない様子で、いいんちょが首を傾げながらこちらには聞こえない小さな声で『樹さん?』と口を動かしたが、一度首を振ると余所行き用の顔を張り付ける。
「ごきげんよう。どうかなされましたか、
「悪いんだけれど、三十分くらい時間取れないかな?」
私の言葉を聞いたいいんちょが、周りに居るみんなへと顔を向けて何やら話し込んでいる。おそらく都合がつくのか聞いてくれているのだろう。少しばかりその様子を眺めながら待っていると、直ぐに返事がきたのだった。結果はOKとの事で、流石に窓を開けたまま説明するのも寒いだろうと、一旦下へ降りるから待っていて欲しいと伝え、二階の部屋を出る為に窓を閉じて回れ右をする。
「生贄GET」
いえーいと言わんばかりに親指を立てて祐巳さんと志摩子さんに向けると、目をひん剥いている二人。説明がなくとも、状況を考えれば答えは直ぐに分かるからすたすたと扉を目指す。
「い、樹さんっ! 言い方っ!!」
「あははっ。まあちょっと行ってくる。事情を話したらみんなにこの部屋に来てもらうから」
祐巳さんの突っ込みに笑いながら、手を振って部屋を出て軋む階段を降りる。リリアン女学園高等部の生徒ならば、ある意味で山百合会の一員でもあるのだし、一応私は山百合会の役職持ちだから彼女たちを扱き使おうと問題はない訳である。
一番の理由は、三年生二人がいつ来るかわからない現状、大変な目に合うのは私たち下級生組である。寒い中何往復もしなければならないのならば、適当に誰か引っかけて楽が出来るならば良いことではないか。
「人手が足りないから山百合会の仕事手伝って欲しくて、みんなの手を借りたいんだけれどいいかな?」
入り口で待っていたのはいいんちょと体育祭でアンカーを務めた運動部の子とトップの子に取り巻きの二人である。扉を開けて直ぐ、みんなの姿の確認をするといきなり本題に入った私に驚いた顔を見せる我がクラスメイト。いいんちょと運動部の子は苦笑いをしながら頷いてくれたのだけれど、残りの三人は渋い顔をしている。
「い、樹さん、私たち三人は申し訳ないのだけれど……」
まあ、あんなことがあった手前薔薇の館には入りにくいだろうし、薔薇さまたちとも顔を合わせ辛いのだろう。トップの子が苦悶の表情を浮かべながら、お断りの言葉を告げたのだった。
その件については私も薔薇さまも何も思っていないが、問題を起因させた側である彼女たちは重く捉えているようで。仕方ないよなあと思いつつも何かきっかけは無いだろうかと考えていたのだ。仕事ついでに薔薇さまと話す機会があっても良いかもしれない。彼女たちには胃が重くなるだけかもしれないが。
「入り辛い?」
「え、ええ。あんなことをしたのだし、この場に入る権利なんて私たちにはないでしょう?」
「権利、ねえ」
トップの子の言葉につい反応してしまい、つい言葉をだしてしまう私にびくりと肩を揺らす三人。そんなに難しく考えてしまうことだろうかと一瞬考えるが、当事者にとっては一大事だったのだろう。このまま三年間、その感情を抱えて学園生活を送るのは楽しくないだろうに。ひとつ長い溜息を吐く。
「ま、あの事を引きずってるなら仕事手伝ってよ。――贖罪ってね」
『贖罪』と言い放った私の言葉に少しばかりトップの子の手を取る私は、いいんちょと運動部の子に視線を向けると小さく頷いてくれる。
あとの二人はいいんちょたちが連れてきてくれるだろうと、腕に少しばかりの抵抗を感じつつ薔薇の館の入口の扉を開け、階段を上る最中『落ちそう』とかすかに聞こえると、つい『だよねえ』と反射的に答えてしまった。初めて訪れると絶対考えるよねと、どこか懐かしく思う心に馴染んだものだなあと二階の部屋の扉を開けて。
「お待たせ」
「ごきげんよう。紅薔薇のつぼみの妹、白薔薇のつぼみ」
部屋へと入ると私に手を引かれたトップの子から一歩遅れていいんちょの声が上がったのだった。同じ一年生だというのに、祐巳さんと志摩子さんのことを役職名で呼んだいいんちょは生真面目だ。
「みなさん、ごきげんよう」
「ご、ごきげんよう!」
あの時のメンツを私が連れてきたことに驚きつつも挨拶を交わし、部屋の一角にある荷物に目を向け事情を話しながら仕事を割り振りる。
この場合だと一番の先任である志摩子さんが指示を出すべきだろうけれど、ウチのクラスメイトを無理矢理に引き込んだ手前私が勝手に仕切る。流石に重いものを持ってもらうのは気が引けるし、軽いものから渡して場所を告げると、私以外は純粋培養組ということで学園内を熟知しているので、嗚呼と頷いていた。
事のついでに誰かに何かを言われたならば『青薔薇』の所為にしておけばいいと伝えると苦笑していたが、役職なんてものはこういう時の為に使うものである。そして馬鹿正直に『二往復は面倒だったから』といいんちょたちを呼んだ理由を話すと、みんなに呆れた顔をされるのだった。
「さて、行こっか」
私の言葉に短く返事をくれる人、小さく頷く人、それぞれに反応を返してくれて部屋をぞろぞろと出ていく。先頭を切るのは祐巳さんと志摩子さん、間を挟んでいいんちょやみんな、少しみんなと遅れて最後に私である。
「ごきげんよう、紅薔薇さま、白薔薇さま」
「ごきげんよう」
山百合会の重鎮である蓉子さまと聖さまがようやく出勤したようだ。まだ余り慣れていないのか祐巳さんの少し緊張した声が耳に届くと、次に志摩子さんや手伝ってくれているみんなの声が届き、遅れて三年生二人の声。二階の短い廊下を抜けて階段を降りようと下を見ると、こちらへと二人が階段を昇る姿が見えたのだった。
「彼女たちは?」
「クラスメイトです。目の前を通りかかったのが見えたので、手伝って貰おうと声を掛けました」
見慣れない生徒がいた為、きょとんと首を傾げながら声を掛けてきた聖さまは、私の言葉に納得したのか一つ頷いた後、蓉子さまが少し呆れたような顔でこちらを見る。
「樹ちゃん、運び終わって時間があるようなら彼女たちをここに呼んで貰えるかしら?」
何故そんなことを、と不思議に感じて少し首を傾げる様子をした私を見て蓉子さまは、目を細めて笑う。
「お礼がてらにお茶でもしましょうって伝えて」
そのくらいのことでお茶をするのかとつい苦笑しながら、そういえば私も一番初めの時に江利子さまにその誘い文句を言われたなあと、不意に思い出し。荷物運びさえ終えてしまえば今日は解散だったのだけれど、こんな日があっても良いだろう。
「了解です」
言葉と共に階段を降り早足で先を行くみんなの下へと追いつくと、適当に話題を選び目的の場所を目指す。そうして荷物を運び終え先程蓉子さまからの言葉をそのままみんなに伝える。
いいんちょと運動部の子は即答で返事をくれ、トップの子たち三人は行きたいけれど前回の事もあり迷っている様子。あの蓉子さまのことだから、その辺りのこともきっちりと考えてくれているだろうと少々強引に三人を説得して、薔薇の館へと戻るのだった。
「みんなお疲れさま。青薔薇さまが無茶を言ったみたいでごめんなさいね」
片眉を少し上げながら笑い、最後尾にいた五人に声を掛ける蓉子さま。どうやら戻るタイミングを見計らっていたようで、お茶の準備はほぼ終えており聖さまは窓の桟に腰かけて先にコーヒーを飲んでいた。この状況で音頭を取るのは蓉子さまなので、最後の仕上げは一年組である祐巳さんと志摩子さんと私だ。五人はお客様になるので、蓉子さまに導かれて席について雑談を始めている。
何を話しているのか興味が湧き耳を傾けていると、学園生活についてだった。純粋培養組であるいいんちょたちにそんな質問をして得るものはあるのかどうかは分からないけれど、おそらく彼女たちの緊張を解きほぐそうとのことだろう。いいんちょと運動部の子は照れながらも受け答えがしっかりとしているから心配はいらないが、問題は残りの三人である。流石に上級生に喰ってかかることはないだろうし、前回のことは反省しているのだし何も心配はしていないが。
お茶を淹れて各人に配り終えて自分の席につくと同時、祐巳さんが忙しない表情をしている。おそらくあの事を気にしているのだろうけれど、私は彼女に気にしていないと告げてある。ただ今回の短い荷物運びの時間で、トップの子たちからぶっちゃけた会話を繰り広げていた。曰く山百合会に唐突に現れた祐巳さんを嫉妬していたし、長期間山百合会のお手伝いとして出入りしていた志摩子さんにも同じ気持ちを抱いていたこと。
前回の一件で彼女たちはいろいろと思うことがあったようで。短い時間ではあったけれど祐巳さんや志摩子さん、そしてトップの子たち三人は少々ぎこちないが打ち解けていた。ついでにいいんちょと運動部の子も。嗚呼、青春だねえと一番後ろでその微笑ましい光景を見つめていた私を『樹さんも他人事じゃないよっ!?』と祐巳さんに怒られてしまったが。
「あ、あのっ! 紅薔薇さま、白薔薇さまっ」
カップの中の紅茶があと一口となる頃に、不意に祐巳さんが声を上げる。
「ぅん?」
「どうしたの、祐巳ちゃん」
カップに口を付けようとした直前に声を掛けられたために祐巳さんの言葉に短く答えた聖さまと、微笑みを携えて返事をする蓉子さま。この状況で祐巳さんが声を上げるのは珍しいなあと、私は沈黙したまま様子を伺う。
「あのっ! 以前に彼女たちが行ったことをどう――」
「お、お待ちください、
祐巳さんの言葉を遮ったのはトップの子だった。彼女はおもむろに椅子から立ち上がると、続いて友人である二人も立ち上がる。心なしか手が震えているように見えるのだけれど、大丈夫なのだろうか。少しの沈黙のあと、トップの子が薔薇さまたちに伝えたことは前回の件、ようするに私に迫ったことについて。そうして迷惑を掛けたことに頭を下げるのだけれど、薔薇さまと私にも思惑があったからある意味で痛み分けなのだ。
そのことを知らない彼女たちに蓉子さまが事の経緯を話すと、目をひん剥いた。ま、憧れの薔薇さまがある意味で腹黒い部分を持っていたことに驚いたのだろう。事の真相はこういう場でもなければ、知る機会はなかっただろうし良い機会だったのだろう。あの計画の首謀者である黄薔薇さまが不在だから、どういう意図で組まれたのかは謎のままであるが。
「その件に関しては私たちも悪かった部分があるのだから、決して貴女たちだけの責任ではないわ」
「だね。――紅薔薇さま」
「そうね、白薔薇さま」
蓉子さまと聖さまが視線を合わすと、おもむろに立ち上がりゆっくりと頭を下げるのだった。それを見たトップの子たち三人は恐縮しまくり、残りのメンツは驚愕してる。
三年生が一年生に頭を下げることなんてまずありえないから、驚くのは当たり前なのだろう。残り少なくなった紅茶をずずずと飲みながら、他人事のように見つめる私の場違い感が半端ない。
「申し訳ないのだけれど、貴女たちのお姉さまにも伝えて貰っていいかしら? 本当は直接言った方が良いのでしょうけれど、機会がなかなか取れなくて……」
学年が違うし、噂として流れている手前会い辛いのだろう。妙な憶測を立てられて困るのは、薔薇さまたちよりも事件を引き起こした首謀者になっているトップの子のお姉さまにはマイナスにしかならないだろうし。
「は、はいっ! きちんとこのことを伝えますっ!」
あの件を掘り返すことはトップの子たちにとってかなりの重圧だったはずだし、少し前の彼女たちならばこんなことはしなかったはずだ。見ていることしかしてこなかった人たちが、こうして一歩踏み出せたことは彼女たち自身が何か変えようとした証拠なのだろう。緊張の解けた様子に安堵しながら、蓉子さまと聖さまに小さく会釈すると、少し困った顔で笑っていた。
何にしろ、これで彼女たちの学園生活が明るいものになるのなら、無理矢理に薔薇の館へと引き込んだ甲斐があるものだと、嬉しそうに薔薇の館を去っていくトップの子たちと、いいんちょと運動部の子の背を見送るのだった。
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トップの子たちの話を入れるつもりはなかったのですが、この話をするならば黄薔薇さま不在でも早い方が良いかなということで急遽入れました。
久方ぶりの投稿なので、雰囲気が変わっていたら申し訳なく。┏○))ペコ ちなみにストックは全然溜まっていませんので、皆さまの反応次第で作者のモチベが上がり下がりしますのでお手柔らかに。