幻想郷に店を構えてます【完結】   作:鷹崎亜魅夜

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 彼女のとある秘密が明らかに。
 三人称視点。
 では本編どうぞ。


十九話『謎が深まる少女』②

 図書館へ向かい、足を進めていると──図書館には管理をしているパチュリー・ノーレッジ。そして、今回の人物でもある──フランドール・スカーレットがそこにはいた。

 

 まずはレミリアの親友でもあるパチュリーが見慣れない二人を見て、まずは文に話し掛ける。

 

「……あなた、完全に部外者でしょ? どうしてこの紅魔館にいるのかしら……?」

 

「そりゃあ、今回の異変の事を記事にするためですよ! そのためにはこの紅魔館住民の方々にお話を伺いしたいと思いまして!」

 

「……まぁ、良いわ。それで……その、花の髪飾りをしている少女──というより見た目レミィや妹様と外見年齢同じじゃない……本当に何とか出来るの?」

 

 文から結梨華にパチュリーは視線を移すが……外見が幼いからか、半信半疑で疑っている。

 

 彼女が疑っている中、レミリアは注意するように言った。

 

「……パチェ、そいつは只者では無いわ。私の能力で運命を見ようとしたら──警告するかのように、その運命の光景で殺されかけたわ」

 

「!? この少女が!? 力を探っても、そのような巨大な力を感じないわよ!?」

 

 レミリアの言った事に同調するように、結梨華は頬を膨らませて反論。

 

「人を外見で判断してはいけないのですよっ! そこのところをお願いします! 結梨華、これでもお姉さんなのですよ!」

 

「……ごめんなさい、私から見てもそうは見えないわ……」

 

 結梨華の言い分に咲夜は気まずそうに否定する。その事に悲しそうな反応をする結梨華。

 

「ガーンッ!? やっぱり信じてもらえてない!?」

 

「だろうな。その見かけだと信じてもらえないだろうよ」

 

「……うん。私から見ても同じぐらいしか見えないよ……私は495年は生きているけど」

 

 封結の言葉に同調するように、話を聞いていたフランドールまでもが否定。そのフランドールに結梨華は焦点を当て、彼女に話し掛けた。

 

「えっと……あなたがフランドールさんですか?」

 

「……うん。私がフランだよ。あなたが……私の悪いモノを何とかしてくれるの……?」

 

 心配そうなフランドールの声。しかし結梨華は──フランドールに近より、彼女の手を取りながら目をしっかり見ながら答えた。

 

「心配しなくても大丈夫ですよ。主人様の力の元、ちゃんと──フランちゃんの悪いモノは結梨華が取り除きますから!」

 

「……本当に?」

 

「むむむ……あまり信用されていない……。それにフランちゃん、よそよそしいですよ! もうちょっとフランクに話しても構いませんから! 友達みたくで構いませんから!」

 

「……【友達】? あなた……私の【友達】になってくれるの?」

 

 結梨華の言った言葉に、少し驚くような様子を見せて再確認するフランドール。その事に結梨華は頷きながら話を続ける。

 

「そもそも結梨華の目的は幻想郷の皆さんと仲良くすることが目的なのです! フランちゃんもその一人ですよ! それで、悪いモノが取り除き終わった後──いっぱいお話しましょうね!」

 

「……うん!」

 

 笑顔で言う結梨華に触発されてかどうかはわからないが、彼女も笑顔を見せながら答えた。そのフランドールの様子を見てか、レミリアが驚いている表情を浮かべている。その事に封結は気づき、話し掛けてみるが──

 

「どうしたレミリア? 妹に何か変な様子でも見られたのか?」

 

「……そういう事じゃないわ。あの結梨華という奴の根本的なモノがよく分からないのよ。あんな光景を見せたのに、純真な想いでフランと話して、もう心を通わせている……その事に嫉妬しただけよ」

 

「……姉妹仲はあまり良くないのか?」

 

「良くないでしょうね。私がフランを閉じ込めていたんだから……あの子の狂気を恐れて。嫌われてもおかしくないわ」

 

「……そうか」

 

 その言葉を最後に、封結はこの場にいる人物達に注意するように声を掛け始める。

 

「……そろそろ取りかかる。ちょうど広さが良いからこの図書館の場所を借りる。それで俺と結梨華、フランドール以外は悪いが出て行ってくれ。それから取りかかる」

 

 彼の言葉に疑問を覚える人物は多数だろう。その内の一人として文が彼に問いかけた。

 

「何故私達は居てはいけないんですか?」

 

「結梨華は本当に訳ありだからそういう過程をあまり他人に見られるのは良くないんだ。この事については知られるわけにはいかないからな」

 

 彼が説明した後、文の次に質問をしてきたのは咲夜。

 

「でも、異変解決者でもあるあの二人はその少女の事情を知っているんでしょう? その二人はどうして?」

 

「……その事については、偶然としか言いようがないんだ。あいつらは本当に俺の店に来る腐れ縁だからな。その時に知ってしまったが……あの二人は公言する事はないからな。ちゃんと結梨華の事情を深く理解しているからだ」

 

「……そう」

 

 彼の言葉に少し悲しげな返事をした咲夜だが……彼は現状の様子を見ながら行動を促す。

 

「……他に質問は無いな。それじゃあ悪いが退室を頼む」

 

 ほとんどの人物は不満げに図書館から去って行く。その途中で──レミリアは振り向いて、結梨華に言葉を。

 

「……妹を頼んだわよ」

 

「はい! お任せくださいですよ!」

 

 そして、他の人物は出て行く。出て行ったのを確かめた結梨華は改めて封結に言葉を。

 

「主人様……配慮、ありがとうございます。本当なら隠したくはないんですが……【お爺様】から特定の人物か特別な場合しか許可をもらっていないもので……」

 

「結梨華は気にする必要な無い。お前はやるべき事をやってくれたらそれで良い」

 

「……ですね。結梨華はやるべき事をやります。それでは主人様、結梨華に能力の解除を──」

 

 彼女は封結の行動を促したが……彼は手で制止の合図をしながら彼女に言葉を。

 

「それよりも先に対策をしてからだ。おそらくあいつらは何らかの手段で見ようとする輩もいるかもしれないからな……結界でも張ってくる」

 

 そう言うと彼はまず図書館の扉に彼の能力を応用した結界を張った後──フランドールの狂気を取り除く作業が始まった……。

 

 

 

 

 

 ──そして一方、図書館の外で待機している人物はというと。

 

「……パチェ、水晶だかで見ることは出来ないの?」

 

「……ダメね。何かに妨害されていて見ることが出来ない……」

 

「それにこの扉、私たちが出て行った後に開かなくなっちゃいましたね……かなりの特ダネの気配がするんですが……あやや」

 

 咲夜を除く人物達は覗こうとしていた。彼女達の行動と結果を見て、思い当たることが一つ。

 

「(……封結の能力で知る事を封じているのかしら……?)」

 

 そう考えていたその時──何かを思い出したかのような反応するパチュリー。その事に親友であるレミリアが問いかける。

 

「……あ。そういえば……」

 

「? どうしたのよパチェ?」

 

「いや、こぁの事を忘れていたわね……多分、今でも本の整理をしているかも……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レミリア達の待ち時間はほんの数十分だっただろうか? その間、見るのを諦めた文は彼女達に取材を行ってメモをとっていた。

 

 そして──ようやく、扉が開かれる。そこに居たのはもちろん封結だ。

 

「待たせたな。フランドールの狂気は無くなった。これで異変時みたいな事は無くなるはずだ」

 

 彼の言葉に最も早く反応したのは彼女の姉であるレミリア。彼に近寄っては、詰め寄るようにして確認を。

 

「! 本当にフランの狂気が無くなったの!?」

 

「あぁ。結梨華がちゃんと全て取り除いてくれたさ。もう、お前はそれについて悩めることは来ないだろう」

 

「……そうなの……!」

 

 安堵したような彼女の様子。次に文が彼に駆け寄り、詳細の情報を求める。

 

「それで現在、結梨華さんとフランさんは何をしているんですか?」

 

「楽しくお喋りしている」

 

 単純に言った彼だが……咲夜とパチュリーはこの場にいる人物達の行動を促し始めた。

 

「とりあえず、妹様を確認しにいきましょう」

 

「ちゃんと無くなっていればいいのだけど……」

 

 封結を先導に、図書館で歩みを進める。そして、目の前に映りこんだ光景は──

 

 

 

「──そんなわけで、結梨華は店番をしている時に言ったのですよ……『魔理沙さん、ドロワーズが見えていますよ』って。そうしたら珍しい魔理沙さんの恥ずかしがっている様子が面白かったですね!」

 

「へぇ〜! 魔理沙ってそういう一面もあるんだー!」

 

「まぁ、結梨華だけなら『おう、サンキュ』ぐらいですんだかもしれませんが……タイミング悪く、主人様が来ちゃったんですよ。やっぱり、異性に見られるのは男らしい言葉遣いの魔理沙さんでも恥ずかしいみたいです!」

 

「? どうして異性に見られると恥ずかしいの?」

 

「それはいずれフランちゃんにもわかるときが来るのですよ……!」

 

「そうなんだー。わかるときが来たいなー……」

 

 

 

 無邪気な会話をしながら、会話をしている二人の少女。第三者から見てもわかることは、仲良く会話をして楽しんでいる事だ。

 

 その光景を見た、紅魔館住民であるレミリア、咲夜、パチュリーは……あまりの変わりように驚愕を隠せないでいた。

 

「……確かに、フランから狂気が無くなっている……!? 探っても狂気を感じない……!?」

 

「それに、様子も全然違う……!?」

 

「……確かに、妹様の狂気は無くなっている……」

 

 三人が驚いている中、文は封結の元に駆け寄って概要を聞いていたが……それでも彼は答える素振りを見せない。

 

「封結さん。本当に中では何が行われていたんですか……?」

 

「だから言えないと言っている。諦めろ」

 

「むぅ……」

 

 彼の言葉に不満げな文だが……フランはまだ結梨華と話しているみたいで──

 

 

 

 

 

「それで──結梨華お姉ちゃんはわかるの? どうして異性に見られると恥ずかしいのか?」

 

 

 

 

 

「「「「────!?」」」」

 

 急なフランドールの結梨華への呼び方。封結と結梨華を除く人物達は彼女の呼称に驚いている様子だが、結梨華はそれには気づかないで返事をしていたが──

 

「それはやっぱり、結梨華はフランちゃんと比べると長く生きていますからねー。大人なことはわかるのです!」

 

「──待ちなさいよあなた!? どうしてフランがあなたを姉のように慕っているわけ!?」

 

 レミリアは特に驚きを隠せない。すかさずレミリアは会話に入り込み、結梨華に尋ねるが……思い出したかのように結梨華は言う。

 

「あ、そういえばレミィちゃんはフランちゃんと五歳違うんでしたね。それだったらレミィちゃんも結梨華の事を『お姉ちゃん』って呼んでも良いんですよー♪」

 

「呼ぶつもりはサラサラないし、変な呼び方をするんじゃないわよ! 私は500年は生きているの! むしろ呼ぶのはそっちよ!」

 

 自分が年上と言い、立場を表そうとしたが──結梨華は言葉を返した。

 

 

 

 

 

「結梨華は1600年は生きていますよ? 少なくとも、レミィちゃんよりは年上なのです!」

 

 

 

 

 

「…………え?」

 

「…………聞き間違いでしょうか?」

 

「…………皆、きっと聞き間違えよ」

 

 結梨華の言った年数。単純に言えばレミリアの三倍以上の時間を生きている。その言った言葉を三人は信じてない。文は口を開けて呆然としているが。

 

 その中──封結は彼女に傍に近寄り、軽く手刀をしながら言葉を。

 

「……はぁ。どうして実年齢をバラす?」

 

「だってそう言わなくちゃ皆さん信じてくれないんですよ!? でも……フランちゃんは私の姿や事情を知ってすぐに信じてくれましたからね! フランちゃんの事も大好きですよー♪」

 

「あははっ! くすぐったいよお姉ちゃん♪」

 

 最初は悲しげに言っていたものの、彼女の事を理解したと思われるフランドールに抱き着いて頬ずりを。フランドールはくすぐたっそうだが、彼女もまた笑顔を浮かべている。

 

 当然、一番の身内で姉であるレミリアは彼女達の近寄り──妹であるフランドールを結梨華を奪い取るように抱き寄せながら牽制するように言う。

 

 

 

 

 

「何フランを奪い取ろうとしているのよ!? フランは私の──大事な妹なんだから!」

 

 

 

 

 

 響き渡るレミリアの声。彼女の言葉を咲夜とパチュリーは驚き、文はメモの準備を。封結は目を閉じて腕を組み、結梨華は口元をゆるめてニヤニヤして。フランドールが一番彼女の言葉を聞いて驚いているかと思ったが──実は言った張本人であるレミリア自身が戸惑い、頬を染めている。

 

 フランドールは少し戸惑いながら姉に問いかけようとしたが──

 

「え……お姉様……? 本当に──」

 

「ちょ、ちょっと花を摘みに行ってくるわ!?」

 

 ──逃げるかのように、レミリアは飛翔して図書館を出て行ってしまった。その事にフランドールは悲しむところが──嬉しそうに、笑みを浮かべていた。

 

「封結とお姉ちゃんの言った通り……本当だったんだ……!」

 

「……今なら少なくとも姉の本心を聞けるだろう。追いかけると良い」

 

「ですよ! お姉ちゃんは何時でも妹さんの事を心配しているんですから! 逆も同様なのですよっ!」

 

「うん! お姉様と話してくる!」

 

 二人に促されてフランドールはレミリアを飛翔して追いかけていった。レミリアとフランの関係についてよく知る咲夜とパチュリーは二人に問いかける。

 

「あなた達……まさかお嬢様達の関係までも……!?」

 

「……狂気を取り除いた後にフランドールがそういう事を聞いてきてな。埒があかなそうだったから──結梨華でてっとり早く不安を取り除いたんだ」

 

「……結梨華。本当にあなた、何者なのよ……?」

 

「残念ながら教えられないんですよー……。結梨華としたら隠し事はしたくはないんですけど……すみません」

 

「あやや……何だかドラマがありそうな気がするんですけどねぇ……物凄い特ダネのにおいがしますよ……」

 

 パチュリーから問いかけに申し訳なさそうに言う結梨華。その事について文は悔しそうに話をしていたとき……図書館の奥から悪魔の翼を背中、頭にも生えているスーツ姿の女性が現れる。その人物はパチュリーを主とする小悪魔だ。

 

「……皆さん、一体どこに行っていたんだすか? 何か妹様と……あれ?」

 

 小悪魔は封結を見た後……結梨華を見て疑問の声をあげていた。その小悪魔の視線に疑問を抱く結梨華。

 

「? どうかしたんですか?」

 

「……やっぱり、違いますよね……凛々しい女性の声とは全然違いますし……先ほどまでの方はどこにいるんでしょうか……?」

 

 小悪魔の謎の言葉にとある二人以外は疑問を抱いていたが──図書館の扉に現れる二人の人影。その二人は紅魔館の部外者の人物であるが……同時に、今回の異変の解決者の二人だ。単純な色で表現するならば、紅白と白黒。

 

「あんた紅魔館に行くのが早いわよ! 朝ごはんたかろうかと思ったのに!」

 

「そうだそうだ! 私達に飯を買わせろ!」

 

「……お前らなぁ……」

 

 呆れ声を出しながら腐れ縁の二人である博麗霊夢と霧雨魔理沙を見る封結。二人の登場に咲夜はある事を問いかける。

 

「……美鈴はどうしたのかしら?」

 

「あの門番? 魔理沙がやったわ」

 

「ちょっ!? 霊夢も攻撃してただろ!? 二人の方が効率的とかそういう理由でしてたじゃないかっ!」

 

「……あなた達は呼ばれてはいないんだから素直に帰りなさいよ……」

 

 ジト目で言い争っている二人にパチュリーは言う。しかしその言葉に二人は気にしていないようで、魔理沙がこの場に居る全員にある事を伝える。

 

「おっと、そうだった……とりあえずアレだ! 異変も解決出来た事だし──宴会しようぜっ! 場所は博麗神社でな! 食料とか酒とか色々持ってくるように!」

 

「あ〜……いつものか」

 

 彼女の言葉に思い辺りがあるような反応をする封結。咲夜は彼に概要を尋ねた。

 

「……宴会? どうしてやるのよ」

 

「大体は何らかの騒ぎや、騒ぎたい時にやる宴会だ。今回は紅霧異変の解決の祝いを含めてやる宴会だな。まぁ、酒を飲みたいというのが本音が占めているだろうが」

 

「そうなの……それじゃあ封結、あなたも参加するの?」

 

「俺は異変に関わったら強制的にこの二人に連れて行かれるからな……まぁ、悪霊が今いないだけまだマシだが。こんな宴会は魔界に行ったとき以来だな……」

 

「……魔界なんてものがあるの? それでどうして行ったのよ……?」

 

 遠い目をしながらさらっと言う彼に咲夜は疑問しかもたないが、彼は質問を流すように言う。

 

「色々とワケがあるんだから仕方ないんだよ。それに俺は巻き込まれた」

 

「封結さん。後でその魔界についてお聞きしたいんですが──」

 

「霊夢か魔理沙に聞け」

 

 溜息をつきながら順に咲夜と文に説明する封結だが……結梨華は対照的に嬉しそうに彼に話し掛けた。

 

「宴会ですねっ! 結梨華、主人様の元の近くでやる初めての経験です! 今すぐ準備をしましょうっ!」

 

 目をキラキラさせながらすでに楽しみにしている結梨華。彼女に同調するように魔理沙は行動を促す。

 

「そういえば結梨華も初めてか! こうしちゃいられないなっ! 霊夢、今すぐ宴会の準備をするぞ!」

 

「……あんた、基本準備に関しては私がやっているのに良くそんなこと言えるわね……」

 

「そう言っておきながら俺を手伝いに借りさせる巫女が何を言うんだ……?」

 

「まぁまぁ、主人様。今回からは結梨華も手伝いますので! 結梨華、皆様の為に頑張っちゃいますよっ!」

 

 異変解決者側のそれぞれの会話の後、魔理沙は咲夜に言伝を頼む。

 

「じゃあ紅魔館の住民で来たい奴は来るように伝えてくれ! 今確定しているメンバーだと私と霊夢に、封結と結梨華だ! じゃ、私は宴会のキノコの採集に行ってくるからな!」

 

「……まぁ、私は──」

 

 一瞬だが、咲夜は封結をチラ見したが……言葉を繋げる。

 

「──お嬢様次第ね。とりあえずは聞きに行かないと」

 

「よしっ! じゃあ伝える事は伝えたぜ! 吸血鬼のために時間帯は逢魔が時だぜ!」

 

 魔理沙は近くにある本を頭の帽子の中に入れながら咲夜に伝え、そのまま箒に乗って図書館から出て行った。

 

 少しの間だけ静寂が流れたのだが……図書館を管理しているパチュリーは遅れて魔理沙の行動に反応した。

 

「!? どさくさに紛れて本を持ってかれた!?」

 

「どうしましょうパチュリー様!? 確かあの本は次に読もうとしていた本ですよ!?」

 

 彼女の使い魔である小悪魔も焦るような声を出す。二人がうろたえている中、霊夢は一言。

 

「宴会に来て取り戻せば良いんじゃない?」

 

「……そうね……今日は喘息も調子良いみたいだし──今度こそ力の差をはっきりさせてやるわ!」

 

 軽く怒りを感じながらも、宴会に参加する事を表明するパチュリー。そんな彼女をよそに、文は霊夢に願い出るように話し掛ける。

 

「霊夢さん! 私も参加したいです! ここで異変の事を含めて色々な事が取材出来ますからね!」

 

「まぁ、好きにすれば良いんじゃない? とりあえず、何かお酒を持ってきなさい。それと……あんた達はすぐに神社に来なさい。でも、封結は食材を持って来てから来ること。結梨華はそのまま私の手伝い。良いわね?」

 

 文の申し出を受け入れた後に霊夢は封結と結梨華に行動を促す。

 

「……仕方ないか。じゃあ持って行き次第、神社に向かうとする」

 

「わかりました! 結梨華は霊夢さんのお仕事をお手伝いしますね♪」

 

「それで良し。じゃあそういう事だからー」

 

 適当な挨拶を霊夢はした後、文と封結に結梨華を連れて図書館から出て行った……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……結梨華、一応聞いておきたいんだが」

 

「? 何でしょう主人様」

 

 霊夢と文が先行して紅魔館から出る最中に、封結は訳ありの居候である結梨華にある事を尋ねる。

 

「あの図書館にレミリアとは違う悪魔の住民がいたんだが……大丈夫なのか?」

 

「大丈夫ですよ! あの時の結梨華はいろんな事に対応出来る大人の女性なのですからっ!」

 

「……相変わらずだな、その時の結梨華は(・・・・・・・・)

 

 

 




 ……年齢はわかりましたが……次話にて、とある事が。

 ではまた。
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