男主人公視点。
では本編どうぞ。
赤い洋館へ向かう道中の魔法の森。どうしてかわからないが妖精達の行動が活発になっていた。どうしてか俺達に攻撃を仕掛けてくる。
「もうっ! こんな雑魚ばかり構っている時間は無いのよ! 今日はゆっくり封結のお店でお茶をたかろうと思っていたのに!」
微妙なカミングアウトをしながら霊夢は向かってくる妖精達にアミュレットを放ち撃退する。お前は少し自重しろ。
「私は封結の作ってくれた箒を試したかったが──ちょうど良いぜ!」
戦闘する気満々の魔理沙は魔力で込められた弾幕を放ち、スピードで翻弄しながらも妖精達を撃退。箒……気に入ってくれているようで何よりだが、もう少し丁寧に扱え。
「しかしアレか? この霧の影響で妖精達は活発になっているのか?」
俺も霊力を放つ……八卦ローラー噴射口から。足から弾幕を飛ばすというのは他の人物は絶対しないだろう。断言できる。
それにこの霖之助特性の八卦ローラー、攻撃も出来る事は今知った事実だが。他の人物が使うと反動がかなりあるだろうが、能力で影響がない。
俺の仮説に二人はそれぞれの意見を。
「そんな事知らないわよ! それよりも手も動かしてくれる!? 数が数なんだから!」
「封結は何か分析しないと気が済まない性質だからな〜。仕方ないことだと思うぜ霊夢?」
「俺は気になってしょうがないんだけどな……」
気にならない二人が不思議でしょうがない──
『何か美味しそうなにおいがする〜』
妖精達を撃退していた俺達だが──黒い何かの固まりが脇から出現した。何かが現れたのを警戒し、移動するのを俺達は止める。
「……? 何よこの黒い固まり?」
「いや、霊夢……うっすらとだが、この黒いのに何かがいるぜ?」
「というよりも、この物体から声がしたような……」
俺達は目の前の物体が何か討論していたとき──黒い何かが晴れていく。そこにいたのは──全体的に黒い服を着て、ショートカットに赤いリボンのようなものをしている少女が現れた。
その少女は……何故か俺に視線を送っている。無論、どうしてか聞いてみることに。
「……何だ? 俺に何か用か?」
「うん……やっぱり、この人間からいろんな食べ物のにおいがするー……」
少女はジュルリと涎を垂らしながら俺を見てくる……もしかして、腹を空かせているのか? それにしても食品を扱っているとはいえ、そんな食品のにおいがするものだろうか……?
「何か金を持っているか、物を持っていれば店に招待してもよかったんだが……異変が起こっているからな。また後にしてくれ」
「そうなのかー……でも──」
少女は目を妖しく光らせながら、言葉を続け──
「──あなたは食べられる人類?」
──悟った。少女じゃなくて妖女だ。空腹に耐えかねて、捕食の目をしている。
……現状を把握した俺は霊夢と魔理沙に行動を促した。
「霊夢、魔理沙……どうやらこの妖女は俺を狙っているみたいだから先に進んでくれ。後で追いかけ──」
「じゃあ任せたわよ。先に行っているから」
「封結が負けるとは思えないしな。さっさと来いよ!」
言いかけている途中で把握したのか、霊夢と魔理沙は先に進んでいった。
……せめて「一緒に戦えば早く終わるから、さっさと片付ける」とか言って欲しかったんだがな……あいつらの性格上、無理か。
その妖女に体を向け、最低限の交渉を。
「せめてスペルカード勝負──弾幕ごっこだ。俺に勝てたら食うなりしたら良いさ。だが、負けたら道を空けること。良いな?」
「……その約束、守るのだーっ!」
すぐさまその妖女は弾幕を放ってきた。連続する弾幕だったり、交互に来る弾幕だったり。
……だが──
「隙間だらけだ!」
足に霊力は込めない、八卦ローラーで滑って躱す。躱すのと同時に手に霊力を溜め、妖女に放って当てた。その妖女はよろめきながら悔しそうにする。
「うぅー……当たらないのだー……」
「伊達に魔理沙にちょっかいを出されていないからな。余裕で躱すことが出来る」
「そうなのかー……なら──」
そして妖女は一枚のカード──スペルカードを取り出し、宣言!
「──夜符【ナイトバード】!」
そう宣言すると、弾幕が右側から平行に放たれて、左側からも放たれて交差するように弾幕が襲ってくる。
しかし……攻略方法がわかりやすい弾幕だ。
「左右にちょっとだけずれてっと……」
ローラーで滑るのをやめ、ちょん避けに近い動作で躱す。一歩か二歩で動く範囲で。
「! 当たらないのかー!?」
「……まぁ、おそらく【今】のお前は深く考えることが出来ないんだろう。それはしょうがない事だと思うぞ?」
それでも諦めずに妖女は弾幕を放ち続けるが……当たることは無かった。そして制限時間が来たのか──スペルブレイク。それを見計らい、これ以上の戦闘を止めるように促したのだが──
「さてとと……お前のスペルカードは攻略したワケだが……もう戦闘は止めにしないか? 無駄な戦いはしたくない──」
「まだまだ行くのだー! 闇符【ディマーケイション】!」
どうやら諦めるつもりは無いようだ。続けて妖女はスペル宣言。弾幕同士が均一な距離で放たれたと思ったら、その隙間を縫うようにまた弾幕が。そして後は繋がって見えるような、ムチを連想させる弾幕を放って来る。
──仕方ないか。
……俺は腰に着けていた【武器】である──鞘から鍔の無い【日本刀】を取り出し──弾幕を斬る!
「!? 何なのだそれー!?」
妖女からの疑問の声。そして改めて──俺の能力を掛けている刀。持ち手には黒の六芒星の模様がある御札が貼り付けられているが……そんなことはどうでも良い。俺は繰り出される弾幕を斬りながらローラーで加速、接近し──弾幕を放つ!
「動揺したお前の負けだっ!」
「あう──(ピチューン)」
そのまま、妖女は俺の弾幕に一定量被弾し──相手のスペルカードがブレイクした……。
「──うぅ……負けたのだー……」
「ま、運が悪かったな」
刀をしまい、妖女にそう声を掛ける……そういえば名前を知らなかったな。確認するためにも、自己紹介しながら名前を聞く。
「俺の名前は封結っていうんだが……お前、名前は?」
「私? ルーミアだけど──あれ? そういえばチルノがそう【ふゆ】って言っていたような……?」
「チルノ? 何だ知っているのか?」
「うん。友達ー」
……不思議なことに、あの氷精と繋がりがあったらしい。
「一応聞きたいんだが……チルノから赤い小さな果実をもらわなかったか?」
「もらったー♪ 甘くておいしかったー♪」
……何て事だ。もしもあの複数戦をしていたらこんな戦いをすることが無かったのか? 世の中分からないことに満ちあふれているな……。
……保険の為に餌付けでもしておくか。
「さてルーミア。実はその果物を作ったのは俺だ。人里に戻れば、俺の店にかなりの食料がある。そこの食料を分けてやっても構わない」
「本当なのかーっ!?」
「あぁ。本当だ。ただ──条件がある」
飛びかかりそうだったルーミアの頭を抑えながら、条件を提示。
「今、こんな紅い霧だろ? 妖怪は対して影響は無いと思うが……人里は被害が大きくてな。人里で訳あり居候幼女──簡単な特徴としては白い服をきた上半身、赤と黒のスカートを履いて、頭には花が見える──お前と外見の年齢が近い幼女が人里で人間を助けている。お前にはその幼女──結梨華という幼女を手伝って欲しい。前払いと後払いの分割で良い。助ける前と助けた後に結梨華から食べ物を分けて貰え」
「人里の人間を助けたら食べ物もらえるのかー!?」
「あぁ。そう解釈してくれ。詳しい助ける方法は結梨華から聞いてくれ」
ざっと説明し、俺はとある紙束の一つの一枚──黒い六芒星の絵柄が描かれている御札をルーミアの腕の袖に貼り付ける。当然彼女は疑問に思ったようで聞いてきた。
「? 何なのだこれー?」
「
「いくら何でも私は人里にいる人間は襲わないのだー。そうなっちゃうと博麗の巫女に退治されちゃうー……」
「……最低限の良識はあったか。まぁ、それを結梨華に見せながら話した方がスムーズに進むからな。意味はある」
「そうなのかー。じゃあ私は人里に向かうのだー。ふゆ、またー」
そうルーミアは別れの挨拶をして人里に向かっていった。
……ルーミアの──いや、気にしてもしょうがないな……。
「……その時はその時だ」
俺は霊夢達の後を追っていった……。
リプレイを見ながら書く作業。本当に時間が掛かる……。
申し訳ないですが、すでに私の方の学校では既に春休みが終わっており、最低週1を心がけていましたが……これからは難しいかもしれません。その時に更新されていたら、よろしくお願いします。
ではまた。